JPH0989588A - デジタル測定方法およびその装置 - Google Patents

デジタル測定方法およびその装置

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JPH0989588A
JPH0989588A JP24200095A JP24200095A JPH0989588A JP H0989588 A JPH0989588 A JP H0989588A JP 24200095 A JP24200095 A JP 24200095A JP 24200095 A JP24200095 A JP 24200095A JP H0989588 A JPH0989588 A JP H0989588A
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digital
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measured
temperature
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JP24200095A
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Shoichi Oka
昭一 岡
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定範囲の中の必要な所定範囲の測定精度が
良く、且つ測定値の伝送速度を低下させないようにす
る。 【解決手段】 測定対象のアナログ物理量をトランスジ
ューサRthにて電気的なアナログ電圧に変換し、アナロ
グ電圧をA/D変換部2でデジタル値に変換したうえ
で、デジタル値をアナログ物理量の測定データとして外
部装置にデジタル伝送するためのデジタル測定方法であ
って、入力上下限範囲内の入力の量子化ビット数を一定
に保つとともに、入力上下限範囲内の所定入力範囲に対
してビット当たりの重みを変えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ値をA/
D変換して出力するデジタル測定方法およびその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のデジタル測定装置を説明す
る要部ブロック図である。図6は従来のデジタル測定装
置の量子化方法を示す説明図であり、図6(a)は入力
上下限範囲を4ビットで量子化する場合を示し、図6
(b)は入力上下限範囲を5ビットで量子化する場合を
示している。
【0003】図5に示すデジタル測定装置は、測定対象
のアナログ物理量として温度を想定したデジタル温度測
定装置であり、トランスジューサとしてのサーミスタR
thと、固定抵抗Rと、増幅部1と、A/D変換部2と、
データ伝送部3とを含んで構成されている。
【0004】サーミスタRthは温度に応じて抵抗値が大
きく変化する半導体であって、温度が上昇すると抵抗値
の低下する負特性を有するものと、温度が上昇すると抵
抗値の上昇する正特性を有するものとが存在するが、こ
こでは負特性のものが使用されている。増幅部1は入力
電圧を一定の増幅率で増幅して出力する。A/D変換部
2は入力されるアナログ電圧をデジタル値に逐次変換す
る。データ伝送部3は、A/D変換部2が逐次変換して
出力するデジタル値を、所定のシリアルデータ伝送フォ
ーマットに整えて出力する。
【0005】サーミスタRthは固定抵抗Rと直列に接続
する。サーミスタRthの他端は直流電源Vccに接続す
る。固定抵抗Rの他端は接地する。サーミスタRthと固
定抵抗Rとの接続点は増幅部1の入力部に接続する。増
幅部1の出力部はA/D変換部2の入力部に接続する。
A/D変換部2の出力部はデータ伝送部3の入力部に接
続する。
【0006】上述のデジタル測定装置は次のように動作
する。このデジタル測定装置は、上限温度Tmax と下限
温度Tmin との範囲の温度Tの測定を対象としており、
サーミスタRthは、サーミスタRthと固定抵抗Rとの接
続点電圧Vi が直線的な関係で近似できる測定対象温度
範囲で用いられる。サーミスタRthと固定抵抗Rとの接
続点電圧Vi は増幅部1に入力され、増幅部1は電圧V
i を増幅し電圧Vo にして出力する。
【0007】この増幅部1の出力する電圧Vo は、測定
対象温度Tが上限温度Tmax のときVo =VmAX とな
り、測定対象温度Tが下限温度Tmin のときVo =V
min となる。A/D変換部2は、図6(a)に示すよう
に、増幅部1の出力する電圧Voの電圧範囲VmAX 〜V
min を例えば4ビットを以て量子化するようにされてお
り、つまり、量子化ステップ幅ΔVをΔV=〔(VmAX
−Vmin )/24 〕にして量子化するようにされてお
り、電圧Vo に応じる4ビットのデジタル値を出力す
る。データ伝送部3は、A/D変換部2の変換したデジ
タル値を、送信先の外部装置との間で定めた、所定のシ
リアルデータ伝送フォーマットに整えて出力する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デジタル測
定装置の用途によっては、測定する温度範囲のうち、あ
る温度範囲について測定精度を向上したい場合がある。
例えば、デジタル測定装置を、空調機器による、通常の
部屋の温度制御に使用する場合では、特に17°C〜3
0°Cの範囲において高精度が要求される。
【0009】このような場合、通常は、図6(b)に示
すように、量子化ビット数を5ビットにして量子化する
方法がとられる。つまり、量子化ステップ幅ΔVをΔV
=〔(VmAX −Vmin )/25 〕にして量子化する方法
がとられる。しかしながら、この場合、例えば「27°
C」という一つの纏まった測定温度値を、マイクロコン
ピュータにより、A/D変換部2からデータ伝送部3へ
移すにしても、データ伝送部3から送信先の外部装置に
伝送するにしても、一つの纏まった測定温度値として5
ビットを取り扱わなければならず、マイクロコンピュー
タのメモリ容量を増やす必要があることや、情報量の増
加により一つの纏まった測定温度値の伝送速度が遅くな
るという問題点があった。
【0010】本発明は、上記の問題点を解決するために
成されたもので、その目的とするところは、測定対象範
囲の中の必要な所定範囲の測定精度が良く、且つ、測定
値の伝送速度を低下させない、デジタル測定方法および
その装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するため、請求項1記載の発明にあっては、測定対
象のアナログ物理量をトランスジューサにて電気的なア
ナログ電圧に変換し、該アナログ電圧をA/D変換部で
デジタル値に変換したうえで、該デジタル値を前記アナ
ログ物理量の測定データとして外部装置にデジタル伝送
するためのデジタル測定方法であって、入力上下限範囲
内の入力の量子化ビット数を一定に保つとともに、前記
入力上下限範囲内の所定入力範囲に対してビット当たり
の重みを変えることを特徴とする方法である。
【0012】請求項2記載の発明にあっては、前記ビッ
ト当たりの重み変えは、A/D変換部の後段に介在させ
る重み変え演算手段を以て行うことを特徴とする方法で
ある。
【0013】請求項3記載の発明にあっては、前記ビッ
ト当たりの重み変えは、A/D変換部の前段に介在させ
る増幅部の増幅率を所定入力範囲に対して変えることを
以て行うことを特徴とする方法である。
【0014】請求項4記載の発明にあっては、測定対象
のアナログ物理量を電気的なアナログ電圧に変換するト
ランスジューサと、トランスジューサの出力するアナロ
グ電圧を増幅する増幅部と、増幅部の出力するアナログ
電圧をデジタル値に変換するA/D変換部と、A/D変
換部の変換したデジタル値に基づいて所定範囲のデジタ
ル値に対しビット当たりの重み変えを施す重み変え演算
手段と、重み変え演算手段の出力するデジタル値を前記
アナログ物理量の測定データとして外部装置にデジタル
伝送するデータ伝送部とを備えることを特徴とするもの
である。
【0015】請求項5記載の発明にあっては、測定対象
のアナログ物理量を電気的なアナログ電圧に変換するト
ランスジューサと、入力上下限範囲に対する出力上下限
範囲が固定されるとともにトランスジューサから入力さ
れるアナログ電圧の所定入力範囲に対して増幅率を異な
らしめる増幅部と、増幅部の出力するアナログ電圧をデ
ジタル値に変換するA/D変換部と、A/D変換部の変
換したデジタル値を前記アナログ物理量の測定データと
して外部装置にデジタル伝送するデータ伝送部とを備え
ることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るデジタル測定
方法およびその装置の第1の実施の形態を図1および図
2に基づいて、第2の実施の形態を図3および図4に基
づいて、それぞれ詳細に説明する。なお、該それぞれの
実施の形態においても、従来のものとの比較を行い易い
ように、デジタル測定装置は、従来と同様に、測定対象
のアナログ物理量として温度を想定したデジタル温度測
定装置として説明する。
【0017】〔第1の実施の形態〕図1はデジタル測定
装置を説明する要部ブロック図、図2はデジタル測定装
置の量子化方法を示す説明図である。なお、従来の技術
で図5および図6を用いて説明したデジタル測定装置と
同等の箇所には同じ符号を付してあるので、同等の箇所
の詳細な説明は省略する。
【0018】図1に示すデジタル測定装置は、測定対象
のアナログ物理量として温度を想定したデジタル温度測
定装置であり、トランスジューサとしてのサーミスタR
thと、固定抵抗Rと、増幅部1と、A/D変換部2と、
データ伝送部3と、重み変え演算手段4とを含んで構成
されている。
【0019】図1に示すデジタル測定装置と図5に示す
デジタル測定装置との比較から明らかなように、図1に
示すデジタル測定装置が、図5に示すデジタル測定装置
と異なるのは、図5に示すデジタル測定装置のA/D変
換部2とデータ伝送部3との間に、重み変え演算手段4
を介在した構成である。
【0020】図1におけるデジタル測定装置が、図2に
示すように、例えば、高い精度を要求される温度範囲が
温度T1 〜T2 間であり、温度T1 〜T2 間の精度に要
求される増幅部1の出力する電圧Vo の量子化ステップ
幅ΔVがΔV=ΔVS であるならば、図1におけるA/
D変換部2の量子化ステップ幅ΔVは、少なくとも量子
化ステップ幅ΔVS 以下の細かさの量子化ステップ幅Δ
d にされる。
【0021】重み変え演算手段4は、A/D変換部2に
より、量子化ステップ幅ΔVd の細かさで量子化したデ
ジタル値に基づいて、次のような重み変え演算を行う。
すなわち、重み変え演算手段4は、量子化ステップ幅Δ
d の細かさで量子化したデジタル値に演算処理を施し
て、温度Tmin 〜T1 の間および温度T2 〜Tmax の間
にあっては例えば量子化ステップ幅ΔVL =〔6×ΔV
d 〕の粗さのデジタル値に変換し、温度T1 〜T2 の間
にあっては例えば量子化ステップ幅ΔVS =〔3×ΔV
d 〕の細かさのデジタル値に変換する。
【0022】つまり、本来ならば、量子化ステップ幅Δ
S という高精度の量子化を温度T min 〜Tmax の全範
囲で実現するには、例えば量子化ビット数を5ビットに
して細かく量子化し、一つの纏まった測定温度値として
5ビットを取り扱わなければならないところ、高精度の
要求される温度T1 〜T2 の間についてのみ量子化ステ
ップ幅ΔVS の細かな量子化を施すとともに、高精度の
要求されない温度Tmi n 〜T1 の間および温度T2 〜T
max の間については、量子化ステップ幅ΔVLの大雑把
な量子化を施し、測定温度範囲である温度Tmin 〜T
max の全範囲の温度測定をカバーしつつ、且つ、高精度
の要求される部分にあっては要求に答えつつ、しかも、
量子化ビット数を例えば4ビットと少なくすることがで
きる。
【0023】従って、例えば「27°C」という一つの
纏まった測定温度値を、マイクロコンピュータにより、
所定のシリアルデータ伝送フォーマットに整えてデータ
伝送部3から送信先の外部装置に伝送するにしても、高
精度の要求される部分にあっては要求に答えつつ、一つ
の纏まった測定温度値を少ない量子化ビット数にて取り
扱うことが可能となる。
【0024】つまり、送信先の外部装置に対する測定温
度値の伝送速度を落とすことなく、高精度の要求される
部分にあっては要求に答えることのできる、優れたデジ
タル温度測定方法およびその装置を提供することができ
る。なお、上記の実施の形態としては、測定対象のアナ
ログ物理量として温度を想定したが、温度に限定される
ものではなく、トランスジューサとしてロードセルなど
を用いたデジタル応力歪測定や、トランスジューサとし
てフォトダイオードを用いたデジタル照度測定などにも
応用できることは言うまでもない。
【0025】〔第2の実施の形態〕図3はデジタル測定
装置を説明する要部ブロック図、図4はデジタル測定装
置の量子化方法を示す説明図である。なお、従来の技術
で図5および図6を用いて説明したデジタル測定装置と
同等の箇所には同じ符号を付してあるので、同等の箇所
の詳細な説明は省略する。
【0026】図3に示すデジタル測定装置は、測定対象
のアナログ物理量として温度を想定したデジタル温度測
定装置であり、トランスジューサとしてのサーミスタR
thと、固定抵抗Rと、増幅部1と、A/D変換部2と、
データ伝送部3とを含んで構成されている。
【0027】また、図3に示すデジタル測定装置と図5
に示すデジタル測定装置との比較から明らかなように、
図3に示すデジタル測定装置が、図5に示すデジタル測
定装置と異なるのは、図5に示すデジタル測定装置の増
幅部1の増幅率が固定であったのに対し、図3における
デジタル測定装置の増幅部1は、図4に示すように、そ
れほど高精度の要求されない温度Tmin 〜T1 の間およ
び温度T2 〜Tmax の間では増幅率η1 であり、高精度
の要求される温度T1 〜T2 の間では増幅率η 2 であ
り、しかも、η1 <η2 にした構成である。
【0028】図3におけるデジタル測定装置の増幅部1
は、例えば、オペアンプOP1,OP 2 と、アナログスイ
ッチ10と、増幅率η1 の増幅器11と、増幅率η2
増幅器12と、逆流を防止するダイオードD1,2,3,
4 と、分圧抵抗r1,2, 3 とを含んで構成され、次
のように接続される。
【0029】すなわち、抵抗r1 の一端は直流電源Vcc
に接続し、抵抗r1 の他端は抵抗r 2 の一端に接続し、
抵抗r2 の他端は抵抗r3 の一端に接続し、抵抗r3
他端は接地する。サーミスタRthと固定抵抗Rとの接続
点は、オペアンプOP1 の非反転入力部と、オペアンプ
OP2 の反転入力部と、アナログスイッチ10の入力部
とに接続する。抵抗r1 と抵抗r2 との接続点は、オペ
アンプOP1 の反転入力部に接続する。抵抗r2 と抵抗
3 との接続点は、オペアンプOP2 の非反転入力部に
接続する。オペアンプOP1 の出力部はダイオードD1
のアノードに接続し、オペアンプOP2 の出力部はダイ
オードD2 のアノードに接続する。ダイオードD1 とダ
イオードD2 とのカソードはそれぞれアナログスイッチ
10の操作入力部に接続する。アナログスイッチ10の
a接点出力部は増幅率η1 の増幅器11の入力部に接続
し、アナログスイッチ10のb接点出力部は増幅率η2
の増幅器12の入力部に接続する。増幅器11の出力部
はダイオードD3 のアノードに接続し、増幅器12の出
力部はダイオードD4 のアノードに接続する。ダイオー
ドD3 とダイオードD4 とのカソードは、それぞれA/
D変換部2の入力部に接続する。
【0030】また、抵抗r1,2,3 のそれぞれの値
は、直流電源Vccを分圧したとき、抵抗r1 と抵抗r2
との接続点電圧はV2 になり、抵抗r2 と抵抗r3 との
接続点電圧はV1 になるように設定されている。しか
も、電圧V1 は、測定対象温度が温度T1 のときのサー
ミスタRthと固定抵抗Rとの接続点電圧Vi と一致し、
電圧V2 は、測定対象温度が温度T2 のときのサーミス
タRthと固定抵抗Rとの接続点電圧Vi と一致するよう
にされている。
【0031】上述のように構成されるデジタル測定装置
は次のように動作する。すなわち、測定対象温度がそれ
ほど高精度の要求されない温度Tmin 〜T1 の間および
温度T2 〜Tmax の間であるならば、サーミスタRth
固定抵抗Rとの接続点電圧V i は、Vi <V1 またはV
2 <Vi の関係にあり、オペアンプOP1,OP2 のいず
れかがHigh電圧を出力するので、アナログスイッチ10
の操作入力部はHighになり、アナログスイッチ10の入
力部とアナログスイッチ10のa接点出力部とが接続さ
れて、サーミスタRthと固定抵抗Rとの接続点電圧Vi
は増幅率η1 の増幅器11に入力されることになる。
【0032】一方、測定対象温度が高精度の要求される
温度T1 〜T2 の間であるならば、サーミスタRthと固
定抵抗Rとの接続点電圧Vi は、V1 <Vi <V2 の関
係にあり、オペアンプOP1,OP2 のいずれもがLow 電
圧を出力するので、アナログスイッチ10の操作入力部
はLow になり、アナログスイッチ10の入力部とアナロ
グスイッチ10のb接点出力部とが接続されて、サーミ
スタRthと固定抵抗Rとの接続点電圧Vi は増幅率η2
の増幅器12に入力されることになる。
【0033】つまり、図4に示すように、測定対象温度
がそれほど高精度の要求されない温度Tmin 〜T1 の間
および温度T2 〜Tmax の間である場合、サーミスタR
thと固定抵抗Rとの接続点電圧Vi は低増幅率η1 で増
幅されて、測定対象温度が高精度の要求される温度T1
〜T2 の間である場合、サーミスタRthと固定抵抗Rと
の接続点電圧Vi は高増幅率η2 で増幅されて、出力電
圧Vo としてそれぞれA/D変換部2に入力される。
【0034】A/D変換部2は、例えば、量子化ステッ
プ幅ΔVをΔV=〔(VmAX −Vmi n )/24 〕にし
て、量子化ビット数を4ビットにした一定の量子化ステ
ップ幅で、増幅部1の出力電圧Vo の量子化を行い、出
力電圧Vo のデジタル値をデータ伝送部3に入力する。
データ伝送部3は、A/D変換部2の変換したデジタル
値を、送信先の外部装置との間で定めた、所定のシリア
ルデータ伝送フォーマットに整えて出力する。
【0035】従って、図4に示すように、A/D変換部
2の量子化ステップ幅ΔVは一定であっても、測定対象
温度がそれほど高精度の要求されない温度Tmin 〜T1
の間および温度T2 〜Tmax の間においては、量子化ス
テップ幅ΔVは温度ステップ幅ΔTL に相当し、測定対
象温度が高精度の要求される温度T1 〜T2 の間におい
ては、量子化ステップ幅ΔVは温度ステップ幅ΔTS
相当している。
【0036】つまり、本来ならば、量子化ステップ幅Δ
S という高精度の量子化を温度T min 〜Tmax の全範
囲で実現するには、例えば量子化ビット数を5ビットに
して細かく量子化し、一つの纏まった測定温度値として
5ビットを取り扱わなければならないところ、高精度の
要求される温度T1 〜T2 の間についてのみ量子化ステ
ップ幅ΔTS の細かな量子化を施すとともに、高精度の
要求されない温度Tmi n 〜T1 の間および温度T2 〜T
max の間については、量子化ステップ幅ΔTLの大雑把
な量子化を施し、測定温度範囲である温度Tmin 〜T
max の全範囲の温度測定をカバーしつつ、且つ、高精度
の要求される部分にあっては要求に答えつつ、しかも、
量子化ビット数を例えば4ビットと少なくすることがで
きる。
【0037】従って、例えば「27°C」という一つの
纏まった測定温度値を、マイクロコンピュータにより、
所定のシリアルデータ伝送フォーマットに整えてデータ
伝送部3から送信先の外部装置に伝送するにしても、高
精度の要求される部分にあっては要求に答えつつ、一つ
の纏まった測定温度値を少ない量子化ビット数にて取り
扱うことが可能となる。
【0038】つまり、送信先の外部装置に対する測定温
度値の伝送速度を落とすことなく、高精度の要求される
部分にあっては要求に答えることのできる、優れたデジ
タル温度測定方法およびその装置を提供することができ
る。なお、上記の実施の形態としては、測定対象のアナ
ログ物理量として温度を想定したが、温度に限定される
ものではなく、トランスジューサとしてロードセルなど
を用いたデジタル応力歪測定や、トランスジューサとし
てフォトダイオードを用いたデジタル照度測定などにも
応用できることは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、入力上下
限範囲内の入力の量子化ビット数を一定に保ちつつ、前
記入力上下限範囲内の所定入力範囲に対してビット当た
りの重みを変えるので、測定範囲を広くしても必要な範
囲では高測定精度を得ることができ、且つ、測定値を外
部装置に対して速く送ることのできる、優れたデジタル
測定方法を提供できるという効果を奏する。
【0040】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の効果に加えて更に、演算手段の変更によって、測定
値を外部装置に対して送る速度を一定に保ちつつ、高測
定精度の測定範囲や測定精度をフレキシブルに変更した
りすることのできる、優れたデジタル測定方法を提供で
きるという効果を奏する。
【0041】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の効果に加えて更に、請求項2記載の発明と比較し
て、高分解能の(量子化ステップ幅の細かい)A/D変
換部を必要とせず、取り扱いビット数も少なく、測定値
の高速処理の可能な、優れたデジタル測定方法を提供で
きるという効果を奏する。
【0042】請求項4記載の発明によれば、所定入力範
囲に対してビット当たりの重みを変えることができるの
で、測定範囲を広くしても量子化ビット数を一定に保ち
つつ必要な範囲では高測定精度を得ることができ、且
つ、測定値を外部装置に対して速く送ることのできる、
優れたデジタル測定装置を提供できるという効果を奏す
る。
【0043】請求項5記載の発明によれば、所定入力範
囲に対してビット当たりの重みを変えることができるの
で、測定範囲を広くしても量子化ビット数を一定に保ち
つつ必要な範囲では高測定精度を得ることができ、且
つ、測定値を外部装置に対して速く送ることができ、更
に、請求項4記載の発明と比較して、高分解能の(量子
化ステップ幅の細かい)A/D変換部を必要とせず、取
り扱いビット数も少なく、測定値の高速処理の可能な、
優れたデジタル測定装置を提供できるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態のデジタル測定装置
を説明する要部ブロック図である。
【図2】上記デジタル測定装置の量子化方法を示す説明
図である。
【図3】本発明に係る他の実施の形態のデジタル測定装
置を説明する要部ブロック図である。
【図4】上記デジタル測定装置の量子化方法を示す説明
図である。
【図5】従来のデジタル測定装置を説明する要部ブロッ
ク図である。
【図6】従来のデジタル測定装置の量子化方法を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 増幅部 2 A/D変換部 3 データ伝送部 4 重み変え演算手段 Rth トランスジューサ T 測定対象のアナログ物理量

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象のアナログ物理量をトランスジ
    ューサにて電気的なアナログ電圧に変換し、該アナログ
    電圧をA/D変換部でデジタル値に変換したうえで、該
    デジタル値を前記アナログ物理量の測定データとして外
    部装置にデジタル伝送するためのデジタル測定方法であ
    って、入力上下限範囲内の入力の量子化ビット数を一定
    に保つとともに、前記入力上下限範囲内の所定入力範囲
    に対してビット当たりの重みを変えることを特徴とする
    デジタル測定方法。
  2. 【請求項2】 前記ビット当たりの重み変えは、A/D
    変換部の後段に介在させる重み変え演算手段を以て行う
    ことを特徴とするデジタル測定方法。
  3. 【請求項3】 前記ビット当たりの重み変えは、A/D
    変換部の前段に介在させる増幅部の増幅率を所定入力範
    囲に対して変えることを以て行うことを特徴とするデジ
    タル測定方法。
  4. 【請求項4】 測定対象のアナログ物理量を電気的なア
    ナログ電圧に変換するトランスジューサと、トランスジ
    ューサの出力するアナログ電圧を増幅する増幅部と、増
    幅部の出力するアナログ電圧をデジタル値に変換するA
    /D変換部と、A/D変換部の変換したデジタル値に基
    づいて所定範囲のデジタル値に対しビット当たりの重み
    変えを施す重み変え演算手段と、重み変え演算手段の出
    力するデジタル値を前記アナログ物理量の測定データと
    して外部装置にデジタル伝送するデータ伝送部とを備え
    ることを特徴とするデジタル測定装置。
  5. 【請求項5】 測定対象のアナログ物理量を電気的なア
    ナログ電圧に変換するトランスジューサと、入力上下限
    範囲に対する出力上下限範囲が固定されるとともにトラ
    ンスジューサから入力されるアナログ電圧の所定入力範
    囲に対して増幅率を異ならしめる増幅部と、増幅部の出
    力するアナログ電圧をデジタル値に変換するA/D変換
    部と、A/D変換部の変換したデジタル値を前記アナロ
    グ物理量の測定データとして外部装置にデジタル伝送す
    るデータ伝送部とを備えることを特徴とするデジタル測
    定装置。
JP24200095A 1995-09-20 1995-09-20 デジタル測定方法およびその装置 Pending JPH0989588A (ja)

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