JPH0989332A - 換気装置 - Google Patents

換気装置

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JPH0989332A
JPH0989332A JP7269500A JP26950095A JPH0989332A JP H0989332 A JPH0989332 A JP H0989332A JP 7269500 A JP7269500 A JP 7269500A JP 26950095 A JP26950095 A JP 26950095A JP H0989332 A JPH0989332 A JP H0989332A
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oil mist
exhaust
oil
capturing
ventilation device
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JP7269500A
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Yukiko Suzuki
由起子 鈴木
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  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Ventilation (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の脱臭フィルタの頻繁な交換による煩雑さ
を解消し、オイルミストのみならず臭気成分も除去で
き、しかもそれらの除去性能の持続性に優れる換気装置
を提供すること。 【解決手段】厨房などの排気ダクト2の排気系内に、排
気中の少なくともオイルミスト及び臭気成分を捕捉・除
去する素材の収納部10を設置し、且つ前記素材の収納部
10を設置してなる排気系の一側から排気を導入して該排
気系の他側に戻す循環ダクト11A、11Bを設けて循環系
を形成し、該循環系内で加熱空気を循環させて該素材を
加熱する手段12を具有する換気装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厨房などの排気ダ
クトに設置され、厨房などから調理時に発生するオイル
ミストや臭気成分を除去できる換気装置に関し、詳しく
はオイルミストや臭気成分の除去性能を効果的に持続で
きる換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、厨房において、食用油等の油脂
を使った揚げ物等を行う場合には、厨房に吸引フードを
設けて排気ダクトを介して油煙を外部に放出しているの
が実情である。しかし、油煙には油脂の蒸気やミスト等
のオイルミストあるいは臭気成分(例えば油脂臭、アン
モニア臭、メルカプタン臭、アミン系ガス臭等)が含ま
れ、その臭気成分がそのまま外部に放出されるとその臭
気が外部に拡散し、周囲の住民の苦情の対象になってい
る。またオイルミストは排気ダクトに付着して堆積し、
厨房内の臭いを含めた環境悪化や火災時の災害拡大にも
つながっている。
【0003】従来、オイルミスト対策としてフィルタを
採用した技術が知られているが、フィルタの洗浄が容易
でないため、特開昭63-105344号には金属フィルターに
電熱線で形成されたヒーター網を重ねて、フィルタに付
着した埃を燃焼したり、あるいは油脂類を加熱分解する
技術が提案されている。
【0004】しかし、上記のようなフィルタを用いる方
式では、オイルミストの大きい粒子はかなり捕捉できる
が、微小な粒子は捕捉できず、外部に放出される欠点が
ある。
【0005】またヒーターを用いただけの加熱方法で
は、ヒーター網に接触しているところしか加熱できず、
局部加熱となり、フィルタに付着した埃の燃焼や油脂類
の加熱分解が不十分となる欠点がある。
【0006】更に上記のフィルタでは油脂に起因する臭
気の問題が解消されない欠点がある。特に近年の住宅密
集地域、高層マンションなどの地域では、いわゆるスー
パーストアが早朝より遅くまで揚げ物などを製造、販売
する等の環境が一般的になっており、環境問題が大きく
クローズアップされ、周辺の住民より揚げ物等の臭気に
ついてもクレームの対象として取り上げられ、厳しく対
策を要求されるようになった。
【0007】このため油煙中の油脂分と臭気を同時に除
去するために、特開平5-137934号には、調理の際に発生
する油煙を含む空気をフードに導き、油煙吸気口より霧
化室に吸い込み、吸い込まれた空気中の油脂成分を回転
円板で霧化させた水分に付着して除去し、次いで冷却室
で冷却し、凝縮による細かい水滴粒子に油脂成分を付着
し、エアフィルタで除去し、更に脱臭フィルタを通過時
排気中の臭い分も除去する技術が提案されている。
【0008】しかし、霧化水分にオイルミストを吸着す
るには限界があり、このため通過してしまうオイルミス
トがあり、通過した油脂の微粒子や水蒸気ないし水分が
脱臭フィルタに付着し、脱臭フィルタの表面を覆い、臭
気の吸着面積を減らしてしまう現象があり、そのため脱
臭フィルタの効果の持続時間を更に減少してしまうとい
う問題があった。このため脱臭フィルタの頻繁な交換が
必要となるが、頻繁な交換等は大きな負担となり問題と
なっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、従
来の脱臭フィルタの頻繁な交換による煩雑さを解消し、
オイルミストのみならず臭気成分も除去でき、しかもそ
れらの除去性能の持続性に優れる換気装置を提供するこ
とを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明に係る換気装置は、厨房などの排気ダクトの排気系内
に、排気中の少なくともオイルミスト及び臭気成分を捕
捉・除去する素材の収納部を設置し、且つ前記素材の収
納部を設置してなる排気系の一側から排気を導入して該
排気系の他側に戻す循環ダクトを設けて循環系を形成
し、該循環系内で加熱空気を循環させて該素材を加熱す
る手段を具有することを特徴とする。
【0011】本発明の好ましい態様としては、前記素材
として、主としてオイルミストを捕捉・除去する素材と
臭気成分を捕捉・除去する素材の2種類の素材を用い、
前記オイルミストを捕捉・除去する素材として触媒担体
及び/又は該担体に担持される触媒を用い、且つ前記臭
気成分を捕捉・除去する素材として、アルミナウイスカ
を少なくとも一部に有するアルミニウム又はその合金を
用いることである。
【0012】またより好ましい態様としては、アルミニ
ウム又はその合金の比表面積が、0.5〜100m2/gであるこ
とであり、また触媒担体及び/又は該担体に担持される
触媒が前記排気ダクトの排気系内の上流側に設けられ、
アルミナウイスカを少なくとも一部に有するアルミニウ
ム又はその合金が前記排気ダクトの排気系内の下流側に
設けられることである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の換気装置は、厨房などの
既設排気ダクト又は新設排気ダクトの何れにも設置する
ことが可能である。また本発明の素材の収納部を内部に
形成するための換気装置本体は排気ダクトが兼用しても
よいし、あるいは排気ダクトに換気装置本体を別途挿着
することもできる。更に既設排気ダクトに本発明の換気
装置を設置する場合、既設排気ダクトの一部をそのまま
利用してもよいし、既設排気ダクトから排気を本発明の
換気装置に導入し、オイルミスト及び臭気成分を除去し
た後、再度前記の既設排気ダクトに戻すようにすること
もできる。
【0014】本発明において、排気ダクトの排気系とい
うのは、排気の通路を意味しており前述のような種々の
排気ダクトの排気の通路を含んでいる。また本発明では
排気系の内、厨房に近い方(排気の発生源側)を上流
側、屋外に近い方(屋外に放出する末端側)を下流側と
いう。
【0015】本発明において、排気中のオイルミスト及
び臭気成分を捕捉・除去する素材(以下、本発明の素材
という)は、排気中のオイルミスト及び臭気成分以外の
例えば蒸気等を除去する役割も果たす。
【0016】本発明の素材によって、換気ダクト中のオ
イルミスト及び臭気成分等は捕捉・除去され、飽和状態
になった時点、ないしは飽和状態になる前の時点でかつ
換気を停止した時点(例えば調理作業でない夜間や早朝
等)で、循環系内で加熱空気を循環させて該素材を加熱
する手段を作動させて、除去性能を再生賦活する。従っ
て該素材は初期状態に戻り、オイルミスト及び臭気成分
等の除去効果を持続できる。
【0017】本発明の素材としては、主としてオイルミ
ストを捕捉・除去する素材(以下、必要により「オイル
ミスト除去素材」という)と臭気成分を捕捉・除去する
素材(以下、必要により「臭気成分除去素材」という)
の2種類の素材を用いことが好ましい。
【0018】前記オイルミスト除去素材としては、例え
ば、コーディエライト又はゼオライト等の比表面積の大
きなセラミック等の触媒担体(この担体が触媒自体であ
ることもある)が適している。もちろんこれによっても
臭気成分の一部は吸着されるが、その効果は臭気成分除
去素材に担当させた方がより機能的である。また調理時
の油煙を屋外に排出させるため、触媒担体は、圧損抵抗
の小さい、ハニカム構造体が有利であり、この場合セル
サイズの大きな設計が好ましい。
【0019】本発明においては、前記触媒担体と共に該
触媒担体に担持される触媒を用いることが好ましく、か
かる触媒としては、周期律表の第VIII族のFe、Co、
Ni、Pd、Pt、第VII族のMn、第VI族のCr、M
o、W、第V族のV、Nb、ランタノイド族のCe等の
金属又はその酸化物もしくはこれらを組み合わせたもの
が挙げられ、上記の触媒のうちの酸化反応型触媒が好ま
しい。これらの酸化反応型触媒を用いることにより、オ
イルミストの主成分である炭化水素(CnHm)を炭酸ガス(C
O2)と水(H2O)に酸化分解させることができる。
【0020】かかる触媒を用いることによって、再生時
(温度が上昇した時)、触媒反応によって油脂成分並び
に臭気成分が分解し易くなり、また低温でも臭気の漏出
がさらに減少する。
【0021】一方、前記臭気成分除去素材としては、ア
ルミナウイスカを少なくとも一部に有するアルミニウム
又はその合金を用いることが好ましく、かる素材は複雑
に混合されている臭気成分を吸着することができる。こ
の素材は板状体に構成することが好ましく、また10〜50
mm間隔で多段式にダクト内の収納部に配することができ
る。
【0022】アルミナウイスカを少なくとも一部に有す
るアルミニウムとしては、特開平5-268925号公報に詳述
されている三次元連通孔をもつ多孔質アルミニウム材で
あって、その少なくとも一部の表面部位に微細なアルミ
ナウイスカを有する素材を用いることが好ましい。この
素材は本発明者の研究によれば、油臭として認知される
ような臭気成分を吸着し除去する効果があることがわか
った。かかる素材は臭気吸着が飽和すると、本発明の加
熱再生によって初期状態に回復するが、その再生温度は
200℃前後とオイルミスト捕捉除去手段としての触媒よ
りやや低く、かつ耐熱性も400℃まであるため、加熱再
生による劣化も少ない。また臭気成分除去素材として用
いられるアルミニウム又はその合金の比表面積は、0.5
〜100m2/gの範囲が、本発明の課題をより効果的に達成
する上で好ましく、より好ましくは0.5〜50m2/gの範囲
である。
【0023】本発明において、素材の収納部に、オイル
ミスト除去素材と臭気成分除去素材の2種類の素材を収
納する場合、オイルミスト除去素材である、例えば触媒
担体及び又は触媒を、前記排気ダクトの排気系内の一
側、好ましくは上流側に設け、臭気成分除去素材であ
る、例えばアルミナウイスカを少なくとも一部に有する
アルミニウム又はその合金を、排気ダクトの排気系内の
他側、好ましくは下流側に設け、前記収納部をオイルミ
スト(油脂の微粒子)捕捉部と臭気成分捕捉部の2段構成
とすることが好ましい。オイルミスト捕捉部で油脂が除
去されるため、臭気成分捕捉部が油脂によってカバーリ
ングされるのを防止する効果を持ち、臭気の除去効果が
持続すると同時に臭気成分除去素材の容量を低減するこ
とができる。
【0024】また本発明において、臭気成分除去素材と
して触媒を用いることにより、オイルミスト除去素材の
収納部を加熱したとき、オイルミスト分と一部の臭気成
分が触媒により反応し、加熱再生時においても臭気の漏
出が減少する効果を有する。特に本発明では加熱空気循
環手段を用いているので、臭気成分除去素材に捕捉され
堆積していた臭気成分が循環されるため、さらに臭気の
分解を確実なものとする。
【0025】なお素材の量は排気空気中に含まれる油脂
成分と臭気成分の量と再生加熱の時間及び加熱間隔の関
数となる。再生時間間隔を24時間に1回とするのが装
置の規模としても、また実用的にも好ましい。
【0026】本発明において、循環系内で加熱空気を循
環させて、本発明の素材を加熱する手段としては、素材
の収納部の上流部と下流部を排気ダクトの外で結ぶバイ
パス通路と、素材の収納部とバイパス通路によって形成
される循環系を空気循環させる送風手段と、該循環系に
ヒータ部を組み込み循環する空気を加熱する手段とによ
って構成されることが好ましく、かかる構成によって、
素材がオイルミストや臭気成分で飽和状態になった時
点、ないしは飽和状態になる前の時点で、かつ調理のた
めの換気を停止した時点で、送風循環手段を作動させる
ことにより、素材の収納部の加熱が加熱空気循環のた
め、局部加熱されることなく、素材収納部の全断面にわ
たってより均一に加熱され、より完璧な活性な状態に戻
り、オイルミストや臭気成分の捕捉除去機能が向上す
る。
【0027】循環系にヒータ部を組み込む場合、ヒータ
部をダクト内の素材の収納部の直下に設置することもで
きるが、好ましくはバイパス通路に組み込むことが好ま
しい。収納部の加熱がより均一になるからである。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基いて説
明する。
【0029】実施例1 図1は本発明の一実施例を示す概略断面図であり、同図
において、1は換気装置であり、2は油煙を排出する排
気ダクトである。3は厨房内の調理用レンジ、4は調理
レンジ3が据え付けられているレンジ台、5は調理鍋、
6は調理鍋5の上方に位置するフードである。7は油脂
を含む排気中の油脂成分を粗取りするグリスフィルタ、
8はグリスフィルタ7に付着した油脂成分が滴下するの
を受けるオイルキャッチャである。9は換気ファン装置
であるが、設置位置は排気系の任意の箇所に設けること
ができる。
【0030】換気装置1の換気装置本体1Aには、排気
中のオイルミスト及び臭気成分を捕捉・除去する素材の
収納部10が設置されている。本実施例では換気装置本体
1Aは排気ダクト2が兼用している。
【0031】11A、11Bは素材の収納部10を設置してな
る排気ダクト2に並行して設けられる循環ダクトであ
り、循環ダクト11A、11Bと排気ダクト2によって循環
系が形成される。12は循環系内で加熱空気を循環させて
前記素材を加熱する手段である。
【0032】上記の加熱空気循環システムについて、図
2に基づき詳細に説明する。即ち、同図に示すように、
素材を加熱する手段12内には、循環系内の加熱空気を循
環させる循環ファン13と、循環空気を加熱するヒータ部
14が設けられている。15は循環ダクト11Bから送られる
循環空気を排気ダクト2(装置本体1A)の上流側にあ
って下流側に向けて吹き出す吹き出しノズル、16は排気
ダクト2内の循環空気を循環ダクト11Aに吸い込む吸い
込みノズルである。
【0033】該吹き出しノズル15には、加熱空気を吹き
出すための図示しない複数の透孔又はスリットが設けら
れていることが好ましい。複数の透孔の径は吹き出しノ
ズル15の入口に近い方(熱源に近い方)から順次径を小
さくしていくなどの、ノズル吹き出し開口寸法を変化さ
せ、吹き出し量を均一にできる。すなわち熱源に近い方
の径を大きくすることによって吹き出し量を均一にし、
熱の拡散を均一化できる。またスリットの場合には吹き
出しノズル15の入口に近い方(熱源に近い方)から順次
スリット幅を小さくしていくことによって、やはり吹き
出し量を均一にでき、熱の拡散を均一化できる。
【0034】また吸い込みノズル16にも、図示しない複
数の透孔又はスリットが設けられていることが好まし
い。複数の透孔の径は吸い込みノズル16の出口(熱源に
近い方)に向かって順次径を小さくしていくことによっ
て、吸い込み量を均一にできる。またスリットの場合に
は吸い込みノズル16の出口(熱源に近い方)に向かってス
リット幅を小さくしていくことによって、やはり吸い込
み量を均一にできる。
【0035】上記のように構成されているので、調理の
際に発生するオイルミスト(油脂成分)、臭気成分を含
む排気空気は、換気ファン装置9によって吸引され、フ
ード6内に導かれグリスフィルタ7を経てダクト2に至
る。
【0036】グリスフィルタ7では70〜90%の油脂分が
一般的に除去されるが、グリスフィルタ7のみではすべ
てが除去される訳ではなく、特に粒径の小さい油脂分は
空気に乗って通過する確率が大きくなる。また臭気成分
はほとんど除去されることはない。このため特開昭63-1
05344号に記載の金属フィルタのみでは本実施例の効果
は得られない。
【0037】次いで排気空気は、素材の収納部10におい
て、微細な油脂成分及び臭気成分が吸着除去され、排気
口2Aから戸外に排気される。これによってオイルミス
ト及び臭気を減少させることができる。
【0038】次に調理が終了し、換気ファン装置9が停
止しているとき(例えば深夜ないし早朝)、図示しない
制御装置によって循環ファン13とヒータ部14に通電する
と、循環空気が吸い込みノズル16より吸い込まれ、循環
ダクト11Aを通り、ヒータ部14で加熱されて吹き出しノ
ズル15より、ダクト2内に吹き出る。なおこの循環系が
作動しているときは、図示しないダンパー等によって換
気装置1の少なくとも上流側は閉鎖されることが好まし
い。
【0039】かかる加熱された循環空気によって収納部
10の素材が加熱され再生される。また素材から離脱した
油脂成分と臭気成分はヒータ部14を通過したり、何回も
繰り返し循環加熱されることにより、十分に分解され外
部に漏出する油脂成分、臭気成分も減少する。
【0040】またこの実施例によれば、ダクト2内にヒ
ータを設置する場合に比べ、加熱空気が循環されるが、
収納部10の加熱が均一となる効果がある。
【0041】実施例2 図3は本発明の他の実施例を示す要部断面図であり、同
図に示す実施例は実施例1の素材の収納部10をオイルミ
スト捕捉部10Aと臭気成分捕捉部10Bに分け、排気系の
上流側をオイルミスト捕捉部10Aとしたものである。図
3において、17は調理場に排気が逆流することを防止す
る自動シャッターである。なお図3において、図2と同
一の符号の部位は同一の構成であるので、その説明を省
略する。
【0042】本実施例によれば、排気中の油脂成分がま
ずオイルミスト捕捉部10Aで捕捉・除去され、臭気成分
が臭気成分捕捉部10Bで捕捉・除去されるが、オイルミ
スト捕捉部10Aで油脂成分がほとんど除去されることに
よって、臭気成分捕捉部10Bの素材に付着する油脂成分
が減少するため、オイルミストのカバーリングが抑制さ
れる結果、臭気成分捕捉部10B自体の臭気除去効果が向
上し、装置を小型にかつより安価にすることができる。
【0043】オイルミスト捕捉部に用いられる素材とし
ては、コーディエライト又はゼオライト等の比表面積の
大きなセラミック素材を担体とするものが用いられる。
もちろんこれによっても臭気成分の一部は吸着される
が、その効果は臭気成分捕捉部10Bに担当させた方がよ
り機能的である。
【0044】また、調理時の油煙を屋外に排出させるた
め、オイルミスト除去素材は圧損抵抗の小さい、ハニカ
ム構造体が有利であり、この場合セルサイズの大きな設
計が好ましい。
【0045】実施例3 本実施例は、図3に示す実施例2のオイルミスト捕捉部
10Aを触媒、例えばマンガン(Mn)系酸化触媒とした例で
あり、かかる触媒を用いることによって、再生時(温度
が上昇した時)、触媒反応によって油脂成分並びに臭気
成分が分解し易くなり、また低温でも臭気の漏出がさら
に減少する。なお、触媒の再生処理温度は250℃以上で
ある。
【0046】実施例4 本実施例は、図3に示す実施例2の臭気成分捕捉部10B
に、微細なアルミナウイスカを少なくとも一部に有する
連通多孔質アルミニウム素材を用いた例で、かかる素材
は複雑に混合されている臭気成分を吸着することができ
る。
【0047】素材は500×500×2.5t(mm)の板状体を用
い、10〜50mm間隔で多段式にダクト2内の収納部に配し
た。これにより調理時の油煙の圧損抵抗を減少すること
ができるが、配置構造は図示に限定されない。
【0048】かかる素材は、アルミニウム基質であるた
め、融点660℃までの使用に耐え得るが、臭気成分の吸
着に寄与するアルミナウイスカが400℃を越えると劣化
するため、400℃以内の加熱再生温度とすべきである。
【0049】一方、臭気成分を吸着した素材を加熱する
温度は150℃で効果を持つ。このため触媒を用いた場合
の加熱温度250℃に比べはるかに低温で再生可能であ
り、触媒を単独でダクト2内の収納部に用いることによ
り、かかる素材を臭気成分捕捉部10Bに用いた、いわゆ
る分離構成とした方が実用的である。
【0050】比較例 実施例4において、活性炭を臭気成分捕捉部10Bの素材
として用いると、粒状であるため、固定配置することが
困難であることに加え、活性炭に付着したオイルミスト
を加熱分解する温度で活性炭自体が劣化してしまう。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、従来の脱臭フィルタの
頻繁な交換による煩雑さを解消し、オイルミストのみな
らず臭気成分も除去でき、しかもそれらの除去性能の持
続性に優れる換気装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略断面図
【図2】図1の要部断面図
【図3】本発明の他の実施例を示す要部断面図
【符号の説明】
1:換気装置 1A:換気装置本体 2:排気ダクト 2A:排気口 3:調理用レンジ 4:レンジ台 5:調理鍋 6:フード 7:グリスフィルタ 8:オイルキャッチャ 9:換気ファン装置 10:素材の収納部 10A:オイルミスト捕捉部 10B:臭気成分捕捉部 11A、11B:循環ダクト 12:素材を加熱する手段 13:循環ファン 14:ヒータ部 15:吹き出しノズル 16:吸い込みノズル 17:自動シャッター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 20/08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厨房などの排気ダクトの排気系内に、排気
    中の少なくともオイルミスト及び臭気成分を捕捉・除去
    する素材の収納部を設置し、且つ前記素材の収納部を設
    置してなる排気系の一側から排気を導入して該排気系の
    他側に戻す循環ダクトを設けて循環系を形成し、該循環
    系内で加熱空気を循環させて該素材を加熱する手段を具
    有することを特徴とする換気装置。
  2. 【請求項2】前記素材として、主としてオイルミストを
    捕捉・除去する素材と臭気成分を捕捉・除去する素材の
    2種類の素材を用い、前記オイルミストを捕捉・除去す
    る素材として触媒担体及び/又は該担体に担持される触
    媒を用い、且つ前記臭気成分を捕捉・除去する素材とし
    て、アルミナウイスカを少なくとも一部に有するアルミ
    ニウム又はその合金を用いることを特徴とする請求項1
    記載の換気装置。
  3. 【請求項3】アルミニウム又はその合金の比表面積が、
    0.5〜100m2/gであることを特徴とする請求項2記載の換
    気装置。
  4. 【請求項4】触媒担体及び/又は該担体に担持される触
    媒が前記排気ダクトの排気系内の上流側に設けられ、ア
    ルミナウイスカを少なくとも一部に有するアルミニウム
    又はその合金が前記排気ダクトの排気系内の下流側に設
    けられることを特徴とする請求項2又は3記載の換気装
    置。
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Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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