JPH0989055A - 歯車式無段変速装置及び自動車用の歯車式無段変速装置と一般産業機械用の歯車式無段変速装置 - Google Patents

歯車式無段変速装置及び自動車用の歯車式無段変速装置と一般産業機械用の歯車式無段変速装置

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JPH0989055A
JPH0989055A JP7272011A JP27201195A JPH0989055A JP H0989055 A JPH0989055 A JP H0989055A JP 7272011 A JP7272011 A JP 7272011A JP 27201195 A JP27201195 A JP 27201195A JP H0989055 A JPH0989055 A JP H0989055A
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gear
continuously variable
variable transmission
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Hirobumi Seki
関  博文
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の無段変速機よりもコンパクトにして簡
素化した構造と出力伝達効率を高めた新規な歯車式無段
変速装置の基本技術を提供することを第1目的とする。 【構成】 入力軸に連結するギヤGoは、当該ギヤGo
の中心Ooから距離eだけ離れた点Oを中心に偏心回転
させ、且つ出力軸のギヤG1と噛み合わせ、上記ギヤG
1は中心位置O1で回転すると共に、ギャGoとの噛合
方向に滑り対遇を形成し、ギヤGoが1回転するとき、
ギヤG1は両ギャの噛合点が外径の内外方向へ±eだけ
移動して再び元の噛合点に戻る軌跡をとり、一方向クラ
ッチを備えたギヤG1は最大回転周速にて出力軸を回転
駆動する歯車式無段変速装置100である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ギャ伝動による無
段変速装置に関するもので、従来の無段変速機よりもコ
ンパクトに構成し、且つ広い範囲の変速比のもとに出力
伝達効率を改良したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、モータやエンジン等の原動機の回
転を低速から高速まで、無段階に変速する各種の無段変
速装置が提供されている。上記無段変速装置を大別する
と、ベルト式の無段変速機及び遊星歯車式の無段変速装
置やギヤのはめ替え無しのギャ式無段変速装置等があ
る。
【0003】上記従来の無段変速装置におけるベルト式
の無段変速機は、入力軸の回転に対して出力軸の回転速
度を両軸間のVプーリの外径を大小調節し、これに掛け
たVベルトにより出力軸を低速から高速まで、無段階に
変速する。又、遊星歯車式の無段変速装置は、内歯歯車
とこれに噛み合う遊星歯車と入出力軸を各々備えたもの
で、これのみでは無段階に変速しないのでトルクコンバ
ータを装備させたものが自動車用に多く採用されてい
る。
【0004】更に、ギヤのはめ替え無しのギャ式無段変
速装置は、例えば、特開昭63ー266251号に見る
ように、固定有段の遊星歯車機構に差動歯車部材を付加
させてある範囲を無段変速できるようにしたものや、特
開昭63ー115949号は、2つの遊星歯車機構間
に、第1列メンバーと第2メンバー間で任意の2軸を共
通のメンバーとして連結し、連結されなかった第1メン
バーを入力メンバー、同じく連結されなかった第2メン
バーを出力メンバーとしたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記Vプーリ方式で
は、小出力用に使用されているが、トルクコントロール
のための調節機構を必要とし、大出力変速機に向かな
い。又、トルクコンバータ付遊星歯車方式では、機構が
複雑でエネルギー効率が悪く、変速比も固定比であるた
め、減速率の不連続性を緩和するためのトルクコンバー
タが絶対必要で機構を複雑且つ大型化している。
【0006】更に、上記遊星歯車機構に差動歯車部材を
付加させた無段変速装置や上記2つの遊星歯車機構間
に、第1列メンバーと第2メンバーとを連結させたもの
においては、純粋にギャによる変速比でなく、入力回転
に対してブレーキ力を付与し、その制動力で差動ギャの
回転速度を変え、出力軸の回転数を制御するものであ
る。このため、エネルギーロスが大きく出力伝達効率を
低下させている。
【0007】本発明は、上記従来のVプーリ式無段変速
装置や遊星歯車機構における問題点を解決したもので、
従来の無段変速機よりもコンパクトにして簡素化した構
造と出力伝達効率を高めた新規な歯車式無段変速装置の
基本技術を提供することを第1目的とする。
【0008】又、本発明は、トルクコンバータ付無段変
速機よりもコンパクトに構成し且つ出力伝達効率を改良
した自動車用の歯車式無段変速装置を提供することを第
2目的とする。
【0009】更に、本発明は、遊星歯車式無段変速機よ
りもコンパクトにして簡素化した構造と出力伝達効率を
改良した一般産業機械用の歯車式無段変速装置を提供す
ることを第3目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記第1目的を
達成する請求項1は、入力軸に連結するギヤGoは、当
該ギヤGoの中心Ooから距離eだけ離れた点Oを中心
に偏心回転させ、且つ出力軸のギヤG1と噛み合わせ、
上記ギヤG1は中心位置O2で回転すると共に、ギャG
oとの噛合方向に滑り対遇を形成し、ギヤGoが1回転
するとき、ギヤG1は両ギャの噛合点が外径の内外方向
へ±eだけ移動して再び元の噛合点に戻る軌跡をとり、
一方向クラッチを備えたギヤG1は最大回転周速にて出
力軸を回転駆動することを特徴とする歯車式無段変速装
置としたものである。
【0011】上記手段により、入力軸のギャGoが一定
回転速度で回転するとき、その回転軸Oが距離eだけ偏
心しているので、ギャGoと噛み合うギャG1はギャG
oの半径が1回転毎に±eだけ変化(正弦波状に変化)
することになり、この最大半径時(ギャの半径+e)
に、ギャGoからの回転周速が最大となって回転トルク
を与えられる。尚、ギャGoの最大半径時(ギャの半径
+e)以外では周速が低下し、一方向クラッチ付の出力
軸のギャG1(最大周速付近で惰性回転している)は空
転することになり、トルク伝達されない。即ち、ギャG
oの1回転につき、最大周速時にその周速とトルクがギ
ャG1とその出力軸に伝達される。
【0012】上記第1目的を達成する請求項2は、入力
軸にリンク機構で連結する(1つのギャG1又は)一対
のギャG1,G1は、当該ギャG1,G1の中心点Oか
ら距離eだけ離れた出力軸の中心点O2を中心にして偏
心公転するよう円形環状溝上にその支軸を係合させ、且
つ上記出力軸の中心点O2に位置するギャG2と常に噛
合する上記ギャG1が1公転時に中心点O2からの偏位
移動によって生ずるギャG2との噛合点の最大周速時の
トルクを一方向クラッチを備えるギャG1が出力軸のギ
ャG2へ伝達させることを特徴とする歯車式無段変速装
置としたものである。
【0013】上記手段により、入力軸又は出力軸に一対
の一方向クラッチ付ギャを備えたから、入力軸ギャの1
回転中に2回の最大周速とトルク伝達を受け、振動を抑
制された形態にて無段変速される。更に、一対のギヤで
出力軸のギヤを回転するから、力の伝達効率が良くな
り、小さなモジュールのギヤを採用でき、装置全体が小
型軽量する。
【0014】本発明の上記第3目的を達成する請求項3
は、請求項1,2の歯車式無段変速装置において、負荷
の大小によりギャG1(入力側ギャ又は出力側ギャ)の
偏心位置を変える変速調節手段を手動ハンドル部材にて
手動操作することを特徴とする一般産業機械用の歯車式
無段変速装置としたものである。
【0015】上記手段により、特に、負荷の大小に応
じ、出力軸に伝達するトルクと周速とを偏心ギャの偏心
位置を手動操作で可変させられるから、その負荷の大小
に最適なトルクと周速とで出力軸を駆動する。勿論、負
荷変動に関係無く出力軸の回転速度を一定のままとして
所定のトルクを伝達させることもできる。
【0016】本発明の上記第2目的を達成する請求項4
は、請求項2の歯車式無段変速装置において、入力軸又
は出力軸に一対の一方向クラッチ付ギャを2枚ずつ備え
ると共に上記一方向クラッチは相互に逆回転方向に掛る
関係となし、更に、車速や負荷の大小を制御情報源とす
る自動変速調節部材を入力軸又は出力軸に結び、上記入
力側ギャ又は出力側ギャの偏心位置を変える変速調節手
段を車速や負荷の大小に応じて上記自動変速調節部材に
て自動制御することを特徴とする自動車用の歯車式無段
変速装置とするとしたものである。
【0017】上記歯車式無段変速装置によると、車速や
負荷の大小を制御情報源として出力軸に伝達するトルク
と周速とを偏心ギャの偏心位置の調節により連続可変さ
せられるから、その車速と負荷の大小に最適なトルクと
周速とを自動的に制御されて出力軸を駆動する。又、正
逆の両回転方向にも機能するように出力軸側からの逆ト
ルクが入力軸側にエンジンブレーキとして伝達されるよ
うに、逆方向の一方向クラッチが機能する。しかして、
理想的な自動車用の歯車式無段変速装置を提供する。
【0018】本発明の上記第3目的を達成する請求項5
は、請求項2の歯車式無段変速装置において、負荷の大
小を検出しこれを制御用の情報源として入力側ギャ又は
出力側ギャの偏心位置を変える変速調節手段を自動変速
調節部材にて自動制御させるようにしたことを特徴とす
る一般産業機械用の歯車式無段変速装置とするものであ
る。
【0019】上記手段により、特に、負荷の大小を制御
情報源として出力軸に伝達するトルクと周速とを偏心ギ
ャの偏心位置の調節により連続可変させられるから、そ
の負荷の大小に最適なトルクと周速とを自動的に制御さ
れて出力軸を駆動する。勿論、出力軸の回転速度を一定
のままとして負荷変動に関係無く所定のトルクを伝達さ
せることもできる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施形態につき
説明する。図1は本発明に係る歯車式無段変速装置の原
理と、偏心軸側ギヤの周速とベクトルとを示している。
図2,3は上記原理を実施形態に示した歯車式無段変速
装置の正面図である。又、図4,5は第1実施例として
示す具体的な歯車式無段変速装置の断面図である。
【0021】先ず、本発明の歯車式無段変速装置の原理
と、偏心軸側ギヤの周速とベクトルにつき図1により説
明する。今、ギヤGoとギヤG1が噛み合っており、ギ
ヤGoは半径Roを持ち、中心Ooから距離eだけ離れ
た点Oを中心にして、矢印方向に偏心回転する。又、ギ
ヤG1は、半径R1で常にギヤGoと噛み合い、中心O
1の周りに回転すると共に、ギャGoの方向に滑り対遇
を形成している。ここで、ギヤGoが偏心点Oの周りに
回転すると、噛合点PoはP1,P2,P3と移動し、
再びPoに戻り、これを繰り返す。軸Oの回転角速度を
ωo一定とすると、噛合点PoでのギヤG1の周速v1
は、v1=(Ro+e)ωoとなり、180°回転した
点P2での周速v2は、v2=(Ro−e)ωoとなり、
ギヤG1の周速度は、v1が最大で、v2が最小となる。
【0022】従って、ギヤG1の回転数N2は、(Ro
−e)ωo/2πR1≦N2≦(Ro+e)ωo/2π
1となる。ここで、ギヤG1のベアリング部に、ワン
ウェイクラッチを組込んでおき、v1方向に噛み合い、
反対方向にはフリーにさせると、ギヤG1は慣性がある
ため、常に最大回転数で回転することになる。今、中心
OoからOまでの距離eを「0」から無段階で変化させ
れば、(Ro)ωo/2πR1≦N2≦(Ro+e)ω
o/2πR1の範囲で無段階にギヤG1の回転数N2が
変化する。
【0023】上記最大回転数で発生するトルク伝達作用
は、図10に示すように解明される。ギャGo,G1の
1サイクルにおいて、入力軸のギャGoは一定回転N1
で回転している。このギャGoに噛み合う出力ギャG1
は、偏心量e=2において、その噛合点の周速V1が正
弦波状となり、最大周速時V1maxにて一方向クラッ
チの作用にてトルク伝達が行われる。出力軸は、その最
大周速V1maxにてギャG1を介して回転駆動され、
1サイクルに1度トルク伝達が行われる。上記作用にお
いて、出力軸の回転速度N2とトルクを調節するには、
ギャの偏心量eを大小に調節することで行う。例えば、
偏心量e=3において、その噛合点の最大周速がV2m
axとなり出力軸の増大回転速度N3とトルクが減少す
る。
【0024】上記原理を基に具体化した実施形態を図
2,3により説明する。具体化に当り、上記図1の原理
をそのまま構成すると、ギヤGoの偏心eとギヤG1上
下動で振動の原因となるため、この制振対策を施した実
施形態につき説明する。図2,3において、ワンウェイ
クラッチOCを内蔵した一対のギヤG1をリンクLに支
持させ、この他端が円周Do上の2ケ所に枢支され、中
心Oの周りに一定の回転数Noで回転させる。入力側の
ギヤG1は、中心Oから距離eだけ離れた点O2を中心
に回転する出力側のギヤG2と噛み合っている。ギヤG
2の回転数N2は、 N2=(R2+e)No/R2 R2+eMAX=Roとすると、N2MAX=Ro・N
o/R2となり、e=0とすると、N2=Noとなる。
入力側のギヤG1は、出力側のギヤG2との噛み合い状
態を常に最適に保つため、円周D2上に溝を設け、その
溝内を入力側のギヤG1のリンクLの枢支部が滑って行
くようにする。
【0025】然して、図2に示す実施形態は、図3のよ
うに作用する。中心軸Oを入力軸、偏心軸O2を出力軸
とすると、中心軸Oの入力が切れると、偏心軸O2は慣
性力でカラ回りする。ギヤG1a´,G1b´は、ワン
ウェィクラッチOCが内臓されているので、ギヤG2と
共にカラ回りする。本実施例では、これを防止するため
に、図3に示すように、ギヤG1,G1と並べてギヤG
1a´,G1b´を同軸に取付け、このギヤG1a´,
G1b´にはギヤG1に対して逆回転方向で作用するよ
うに、一方向クラッチOCが内蔵されている。
【0026】上記偏心軸O2の周速をv2とすると、ギ
ヤG1a´,G1b´及びリンクLを介して、作用点a
にv1aなる周速を与える。 v1a=(Ro+e)v2/R2(e≧0) v1b=(Ro−e)v2/R2(e≧0) ∴v1a≧v1b>v2 つまり、偏心軸O2がv2なる周速で回れば、中心軸O
はv1aなる周速で回わされるので、カラ回りしないで
ブレーキが効いた状態となって作用する。
【0027】続いて、上記図2,3に示す実施形態を実
際の歯車式無段変速装置として開発した第1実施例につ
いて図4,5により説明する。この歯車式無段変速装置
100は、入力軸10に対して増速回転して出力する出
力軸20を手動ハンドル28による操作で、変速比を無
段階に調節する汎用タイプ(一般産業機械用)の歯車式
無段変速装置100として示している。勿論、手動ハン
ドル28に替え、車速や負荷の大小を制御情報源とする
自動変速調節部材に結べば、後記の自動車用の歯車式無
段変速装置300となる。
【0028】図中、1は歯車式無段変速装置100のハ
ウジングであり、この右端ブラケット2のボス3には、
モータやエンジンに連結される入力軸10がベアリング
4,5に承持されている。他方、ハウジング1の左端ブ
ラケット6のボス7には、各種(産業機械,農業機械,
自動車他)の負荷に連結される出力軸20がベアリング
8,9に承持されている。上記入力軸10と出力軸20
との間に、本発明の歯車式無段変速装置100を装備す
る。
【0029】上記入力軸10の内端(軸の左端)10A
には、棒状の旋回体11がその中央部(軸受部)11A
を嵌着させている。上記旋回体11は、その両端部(軸
受部)11B,11Cにリンク機構L,Lとなる支軸1
2,13を嵌着させ、入力軸10の回転中心Oの軸心方
向と同方向に向けている。更に、支軸12,13にはレ
バー体11D,11Eが枢支され、このレバー体の自由
端に支軸14,15を嵌着させ、入力軸10の軸心方向
と同方向に向けている。上記支軸14,15には、2枚
のギャG1,G1´とが各々回転逆方向に抱合わせ状態
にて、キー16てに内輪を支軸14,15に係止させ承
持されている。上記2枚のギャG1,G1´は、各々正
転方向及び逆転方向に機能する一方向クラッチC1,C
1を内蔵しており、ギャG1,G1は入力軸10からの
トルク伝達となる正転方向に機能し、ギャG1´,G1
´は出力軸20からのトルク伝達(逆トルク)となる逆
転方向に機能する関係になっている。
【0030】上記ギャG1,G1´を備える支軸14,
15は、中間軸17Cの中心点O2(入力軸10の回転
中心Oとの距離e)を中心とし、回転直径D2を持つ円
形環状溝17Aに係合している。上記円形環状溝17A
は、ホルダ体17の円板部17Bに凹設されており、そ
の回転筒部(中間軸)17Cがベアリング18,19を
介して昇降体22の下端軸受部22Aに支持されてい
る。上記昇降体22は、変速調節手段30となる手動ハ
ンドル28に連結すべく、上部に雌螺子22Bを設け、
これに螺合するボールネジ23がその上端部に固設した
ウオームホイール24のボス部24Aをハウジング1の
上部1Cに付設したブラケット24´との間にベアリン
グ25,26で吊持されている。上記ウオームホイール
24にはウオーム軸27が螺合し、手動ハンドル28の
正逆転操作により、ボールネジ23を正逆転させ、これ
につながる昇降体22及びホルダ体17を昇降調節(上
記軸心O,O2間の距離eを調節)し、この回転筒部1
7C及びこの回転中心O2に通っているスプライン軸2
1Aを昇降調節する構成になっている。上記中間軸17
Cの右端には、2枚の出力側のギャG2,G2がシフタ
筒42の外周に遊嵌合し、上記一対の入力側のギャG
1,G1と噛合している。又、シフタ筒の内周がスプラ
イン軸と軸方向移動するよう係合されているキー係合さ
れている。
【0031】上記シフタ筒42は、図5,6(a)に示
すように、スプライン軸21Aの右端フランジ21Bに
圧装したバネ43で左進され、中間軸17Cの右側壁に
設けた片山状のクラッチ爪17Dとその左端の片山状の
クラッチ片42Aとを噛合わせたクラッチCKを構成
し、クラッチ片42BとギャG1´のクラッチ片K1と
を切り離した入切クラッチCK2を構成する。そして、
ギャG1のクラッチ片K2とシフタ筒のクラッチ片42
Cとを結合したクラッチCK1を構成している。ここ
で、入力軸10からの回転トルクをギャG1,G1から
ギャG2へ伝達し、これでトルクが矢印のように中間軸
17C(スプライン軸21A)に伝達してこれが正転さ
れる。このとき、ギャG1´,G1´側は一方向クラッ
チC1´により空回りしている。
【0032】他方、図6(b)のように、出力軸20か
ら中間軸17Cへ逆転トルクが伝達すると、中間軸17
Cがシフタ筒42側を回転することとなり、上記クラッ
チ爪17Dがクラッチ片42Aをバネ43に抗して右側
へシフタ筒42を推進させる。これで、クラッチCKが
外れると共に、ギャG1,G1側の入切クラッチCK1
が外れ、ギャG1´,G1´側の入切クラッチCK2が
結合され、出力軸20からのトルクをギャG2からギャ
G1´,G1´を介して入力軸10へ伝達し、エンジン
ブレーキの作用をする構成になっている。
【0033】しかして、入力軸10をその回転中心Oで
回転すると、旋回体11が旋回され、これを枢支するレ
バー体の自由端の支軸14,15及びそのギャG1,G
1とが中間軸17Cの中心点O2を中心とし、回転直径
D2を持つ円形環状溝17Aにガイドされて、回転直径
D2上を公転する。ここで、上記ギャG1,G1は、入
力軸10の回転中心Oに対してある距離だけ変位eさせ
た中間軸17Cの中心点O2で回転する2枚の出力側の
ギャG2,G2と噛合している。しかして、ギャG1,
G1から出力側のギャG2,G2へ伝達される回転周速
が上記原理説明の図1により最大偏心半径時に最大周速
となり、最小偏心半径時に最小周速となる。
【0034】これにより、正転方向に機能する一方向ク
ラッチが入力軸10のギャG1,G1からその最大偏心
半径時(図3の作用点P1で)に最大周速と最小トルク
を出力側のギャG2へ伝達する。又、エンジンブレーキ
の作用で出力軸側から逆転トルクが働くと、逆転方向に
機能する一方向クラッチが中間軸17CのギャG2から
その最小偏心半径時(図3の作用点P3で)に最大周速
とトルクを入力側のギャG1´,G1´へブレーキ作用
として伝達する。即ち、負荷側からのトルク伝達は、最
小偏心半径時の回転数がリンク機構Lを介して入力軸1
0に伝達される。
【0035】上記入力側のギャG1,G1と噛合する中
間軸17Cの中腹部には、入切クラッチCK,CK1,
CK2を備えており、この入切りで中間軸17Cと右側
ギャG2又は左側ギャG2との入切りを選択し、負荷側
からの回転トルクを歯車式無段変速装置100に戻して
ブレーキ作用をさせるかどうかを出力軸20の回転トル
ク方向で自動的に切り替えられる。
【0036】更に、上記中間軸21の左端部は、シュミ
ットカップリングSCの片側と結合され、このシュミッ
トカップリングSCの他方側が上記出力軸20に連結さ
れている。上記シュミットカップリングSCは、多段継
手円板31,32,33からなり、軸心位置の異なる2
つの軸17C,20を結合させる機能を持っている。し
かして、ギャG1,G2間で増速されて中間軸17Cに
出力する回転は、シュミットカップリングSCで任意に
偏心している出力軸20に所定の回転速度と、トルクと
を伝達する構成になっている。上記所定の回転速度Nn
と、トルクTqは、変速調節手段30となる手動ハンド
ル28による昇降体22及びホルダ体17を昇降調節
(上記軸心O,O2間の距離e)を調節して行われる。
【0037】本発明の第1実施例は上記のように構成さ
れ、以下のように作用する。入力軸にリンク機構で連結
する一対のギャG1,G1は、当該ギャG1,G1の中
心点Oから距離eだけ離れた出力軸の中心点O2を中心
にして偏心公転するよう円形環状溝17A上にその支軸
を係合させ、且つ上記出力軸の中心点O2に位置するギ
ャG2と常に噛合する上記ギャG1が1公転時に中心点
O2からの偏位移動によって生ずるギャG2との噛合点
の最大周速時のトルクを一方向クラッチを備えるギャG
1が出力軸のギャG2へ伝達される。
【0038】入力軸の一対のギャG1が一定回転速度N
1で回転するとき、両軸心O,O2間が距離eだけ偏心
しているので、ギャG1と噛み合うギャG2はギャG1
の半径が1公転毎に±eだけ変化(正弦波状に変化)す
ることになり、この最大半径時(ギャG2の半径+e)
に、ギャG1からの回転周速Vが最大となって回転N2
とトルクTqをギャG2から出力軸20へ伝達する。そ
して、ギャG1は最大半径時(ギャG2の半径+e)以
外では周速が低下し、一方向クラッチにより出力軸20
を最大周速付近で惰性回転することになり、トルク伝達
しない。即ち、ギャG1の1公転につき、最大周速Vm
ax時にその周速とトルクがギャG2からの出力軸20
に伝達される。この実施例では、一対のギャG1を備え
ているから、図11に示すように、1サイクル中に2回
のトルク伝達が行われる。
【0039】上記作用により、入力軸のギャの1回転中
に2回の最大周速とトルク伝達を受け、振動を抑制され
た形態にて無段変速される。更に、一対のギャで出力軸
のギャを回転するから、力の伝達効率が良く、小さなモ
ジュールのギャを採用でき、装置全体が小型軽量化でき
る効果が得られる。
【0040】続いて、本発明の第2実施形態とその第2
実施例を図7,8,9により説明する。この歯車式無段
変速装置200は、入力軸40の回転を増速又は減速回
転して出力軸50を駆動し、手動ハンドル60の操作で
変速比を無段階に調節する汎用タイプの歯車式無段変速
装置として示している。従って、変速範囲は図6の
(1),(2)に示すように、MAX半径/MIN半径
<2と、MAX半径/MIN半径≧3とが得られ、図7
(2)のようにすれば広い範囲にわたる無段変速を可能
にする。
【0041】この第2実施形態は、上記図1に示す歯車
式無段変速装置の原理により近いものであり、両ギャG
o,G1の噛合点Pを外すことなく何れかのギャをその
偏心量eに対応した最大半径と最小半径の間で偏心回転
する軌跡をとるようにしたものである。即ち、入力軸4
0又は出力軸50にその回転中心O2を偏心量eだけず
らせてはまるギャGo又はG1の偏心運動をレバーL
1,L2により揺動追従させたものである。この実施例
ではギャG1を偏心させている。そして、上記歯車式無
段変速装置100との大きな相違点は、出力軸50に対
するギャG1の偏心調節部材70をラック71とピニオ
ン72とで構成し、その偏心調節手段80を図9に示す
ダブル差動歯車機構に求めたことである。
【0042】次に、図8,9で本発明の具体的な第2実
施例を説明する。ハウジング1の上部には入力軸40が
配置され、これに一対のギャG5が嵌着している。上記
ギャG5には、支軸41,42に各々の上部を枢支した
レバーL1,L2の上部に備える一方向クラッチC1付
きのギャG6,G8が噛み合っている。このギャG6,
G8に対してレバーL1,L2上の各2つのギャG7,
Go及びG9,Goとが噛み合い、出力軸50の中心O
2へ距離eだけ偏心させたギャG1,G1に各々噛合っ
ている。しかして、一対のギャG1,G1は、入力軸4
0の矢印方向の回転が各ギャG5,G6,G7,Go及
びG5,G8,G9,Goを介して矢印方向(時計方
向)に回転されると共に、出力軸50を中心とする偏心
半径eで偏心回転する。上記一対のつギャG1,G1は
180°の位相差を設けて相互に偏心回転し、実線,鎖
線で示すように接近及び離反する軌跡を採り、制振する
ように作用する。
【0043】上記2組のギャGoとG1との噛み合い
は、ギャG1の偏心回転に対してギャGoが外れること
なくレバーL1,L2及び円形環状溝17A´のホルダ
体17´により、追従運動しながら回転力を伝達する。
上記回転数N1はギャGoを一定とするも、各ギャG1
は偏心半径eで偏心回転するから、1回転中の最小偏心
半径時にギャGo,G1間の噛合点PにおけるギャG1
の周速により与えられる回転数Nが最大値Nmaxとな
る。この最小偏心半径時に出力軸50に対して回転トル
クTqが伝達され、その様子は図12に示すようなトル
ク伝達が行われる。
【0044】次に、上記偏心調節部材70とこれを駆動
するダブル差動歯車機構80を説明する。上記出力軸5
0の外筒部50B内に通した中腹軸50A(図9に示
す)には、ピニオン72,72´が嵌着し、これに噛み
合うラック棒71,71´はスライド受けとなる支持体
73,73´に各々承持されている。上記ラック棒は、
ギャG1,G1と一体となし相反する180°の位相で
枢支されている。上記ピニオン72,72´を出力軸5
0の外筒部50Bに対して中心に位置する中腹軸50A
で両者の位相をずらすべく、回動するには、ハンドル6
0とそのダブル差動歯車機構80により行う。
【0045】上記ダブル差動歯車機構80の構成は、中
腹軸50Aの右端をベアリング75でブラケット1Eに
支持し、これにベベルギャ76が固着している。又、外
筒部50Bの右端側はベアリング77に支持され、その
右端にベベルギャ78が固着している。上記2つのベベ
ルギャ76,78は、中腹軸50Aに嵌合する中間ベベ
ルギャ79に対し、ブラケット1Eに支持した一対のベ
ベルギャ81,82とウォームホィール83の対向内輪
に支持したベベルギャ84,85とに噛み合っている。
そして、ウォームホィール83がウォーム86を介して
ハンドル60に連結している。
【0046】上記ベベルギャ列76〜85により、ハン
ドル60を正転又は逆転すると、外筒部50Bと中腹軸
50Aとの相対位置に位相差を±方向に生じる。この±
方向への位相差により、ピニオン72,72´を正転又
は逆転させ、ラック棒71,71´を進退させること
で、一対の偏心量eを相反する方向へ離接移動する。上
記偏心量eの手動又は自動操作により、負荷の大小に応
じた変速比に調節される。
【0047】又、上記2列のギャG6,G8に内蔵する
一方向クラッチC1,C1とスプライン軸21Aに係合
するシフタ筒42とこれに設けたバネ43やクラッチ爪
17D,42A,K1,K2の入切クラッチCK,CK
1,CK2等の関係は、上記第1実施例と同一構成であ
るから、同一符号を付して説明を省略する。
【0048】本発明の第2実施例は上記のように構成さ
れ、以下のように作用する。入力軸にレバー機構L1,
L2で連結する一対のギャGo,Goに噛み合うギャG
1,G1は、当該ギャG1,G1の中心点Oから距離e
だけ離れた出力軸の中心点O2を中心にして偏心公転す
るよう円形環状溝上にその支軸を係合させ、ギャG1が
1回転時に中心点O2からの偏位移動によって生ずるギ
ャGoとの噛合点の最小半径時のトルクTqだけを一方
向クラッチを備えるギャG6,G8の空回り作用で出力
軸50のギャG1,G1へ伝達される。
【0049】入力軸の一対のギャGoが一定回転速度N
1で回転するとき、両軸心O,O2間が距離eだけ偏心
しているので、ギャGoと噛み合うギャG1はギャG1
の半径が1回転毎に±eだけ変化(正弦波状に変化)す
ることになり、この最大半径時(ギャの半径+e)に、
ギャG1の回転周速Vが最大Vmaxとなって一方向ク
ラッチの作用でギャGoが空回りし、最小半径時(ギャ
の半径−e)つまり図8の状態の時、回転N2とトルク
TqをギャG1から出力軸50へ伝達する。そして、ギ
ャG1は最小半径時(ギャの半径−e)以外では周速が
上り、一方向クラッチにより出力軸50を最大周速付近
で惰性回転することになり、トルク伝達しない。即ち、
ギャG1の1回転につき、最小半径時にその回転数とト
ルクがギャG1から出力軸50に伝達される。この実施
例では、一対のギャG1を備えているから、図12に示
すように、1サイクル中に2回のトルク伝達が行われ
る。
【0050】上記作用により、入力軸ギャの1回転中に
2回の最大回転数とトルク伝達を受け、振動を抑制され
た形態にて無段変速される。更に、一対のギヤで出力軸
のギヤを回転するから、力の伝達効率が良くなり、小さ
なモジュールのギヤを採用でき、装置全体が小型軽量で
きる効果が得られる。
【0051】本発明は上記各実施形態に限定されない。
例えば、ギャの偏心位置を変える変速調節手段は、図示
の手動ハンドルによる他、車速や負荷の大小を検出し、
これを制御用の情報源として自動変速調節部材を自動制
御させるようにしても良い。その実施例を自動車用(四
輪車や二輪車など)の歯車式無段変速装置300として
図13,14で説明する。これに使用される歯車式無段
変速装置100,200は上記2つの何れの方式でも良
く、エンジンEの出力軸400に入力軸10,40を連
結する。更に、車速センサS1と負荷の大小を検出する
トルクセンサTSとを制御情報源として備え、この情報
が中央処理部CPUで演算され、この演算結果により歯
車式無段変速装置300の変速比を調節する自動変速調
節部材AS(30と同じ)を制御する駆動部Dに結ばれ
ている。尚、歯車式無段変速装置300の出力軸20,
50は車輪を駆動するプロペラシャフト500に連結し
ている。
【0052】上記本発明の実施例では、出力軸は、入力
軸に対して増速になっているが任意の減速比を持つ減速
用のギャを組み込めば、任意の変速が広い範囲に得られ
る無段変速機となる。
【0053】上記のように歯車式無段変速装置300の
変速比を調節する変速調節手段を車速や負荷の大小に応
じて自動変速調節部材ASにより自動制御するから、そ
の車速と負荷の大小に最適なトルクと周速とを自動的に
制御されて車輪を駆動するプロペラシャフト500を駆
動する。又、正逆の両回転方向にも機能するようにプロ
ペラシャフト500側からの逆トルクが出力軸20,5
0側にエンジンブレーキとして伝達するように、逆方向
の一方向クラッチが機能する。しかして、アクセルを緩
めると、強力なエンジンブレーキが作用し、理想的な自
動車用の歯車式無段変速装置を提供する。
【0054】本発明は上記自動車用の歯車式無段変速装
置300のほか、一般産業機械用の歯車式無段変速装置
とすべく、負荷の大小だけを検出しこれを制御用の情報
源としてギャの偏心位置を変える変速調節手段を自動変
速調節部材ASにて自動制御させるようにしてもよい。
【0055】これによると、特に、負荷の大小を制御情
報源として出力軸に伝達するトルクと周速とを偏心ギャ
の偏心位置の調節により連続可変させられるから、その
負荷の大小に最適なトルクと周速とを自動的に制御され
て出力軸を駆動する。勿論、出力軸の回転速度を一定の
ままとして負荷変動に関係無く所定のトルクを伝達させ
ることもできる。
【0056】
【効果】本発明の請求項1によると、入力軸のギヤの中
心からある距離だけ離れた点を回転中心の位置とし、こ
の偏心位置を出力軸側ギヤとの噛み合いを外すこと無く
無段階に調節できるから、出力軸側ギャの最大回転数が
可変でき、この出力軸側ギャを簡便に変速出来る効果が
ある。また、入力軸側ギヤの1回転中に出力軸側ギャに
1回の最大回転数とトルクが伝達されるから、トルク伝
達効率を大きくできる効果がある。
【0057】また、本発明の請求項2によると、請求項
1の歯車式無段変速装置において、入力軸又は出力軸に
一対の一方向クラッチ付ギャを180度の回転位相位置
に備えたから、入力軸ギャの1回転中に2回の最大周速
とトルク伝達を受け、振動を抑制された形態にて無段変
速される効果を発揮する。更に、一対のギヤで出力軸の
ギヤを回転するから、力の伝達効率が良くなり、小さな
モジュールのギヤを採用でき、装置全体を小型軽量化出
来る効果がある。
【0058】また、本発明の請求項3によると、請求項
1,2の歯車式無段変速装置において、偏心量を変える
変速調節手段を手動変速調節部材にて手動制御させるよ
うにしたから、一般産業機械の歯車式無段変速装置とし
ての基本的性能や機能を発揮することができる効果が得
られる。更に、全体の機構が小型・コンパクトになり、
出力伝達効率も良く、その変速比も簡便且つ広範囲に調
節できる効果がある。
【0059】そして、本発明の請求項4によると、請求
項2の歯車式無段変速装置において、車速や負荷の大小
を検出し、これを制御用の情報源としてピニオンの偏心
位置を変える変速調節手段を自動変速調節部材にて自動
制御させるようにしたから、アクセルを緩めると、強力
なエンジンブレーキが作用し、自動車やオートバイ用の
歯車式無段変速装置としての性能・機能を発揮すること
ができる効果が得られる。又、トルクコンバータを不要
とするから、全体の機構が小型・コンパクトになり、出
力伝達効率も良く、その変速比も簡便且つ広範囲に調節
できる効果がある。
【0060】本発明の請求項5によると、請求項2の歯
車式無段変速装置において、負荷の大小を検出しこれを
制御用の情報源としてピニオンの偏心位置を変える変速
調節手段を自動変速調節部材にて自動制御させるように
したから、一般産業機械用の歯車式無段変速装置として
の性能・機能を発揮することができる効果が得られる。
又、全体の機構が小型・コンパクトになり、出力伝達効
率も良く、その変速比も簡便且つ広範囲に調節できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による歯車式無段変速装置の原理を説明
する正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の歯車式無段変速装置の
正面図である。
【図3】本発明の第1実施形態の歯車式無段変速装置の
正面図である。
【図4】本発明の第1実施形態を具体化した第1実施例
の歯車式無段変速装置の側断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態を具体化した第1実施例
の歯車式無段変速装置の断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態のクラッチ部分の拡大断
面図である。
【図7】本発明の原理を第2実施形態に示した歯車式無
段変速装置の正面図である。
【図8】本発明の第2実施形態を具体化した第2実施例
の歯車式無段変速装置の側断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態を示し、図8のAーA線
の断面図である。
【図10】本発明の第1実施形態の変速特性曲線図であ
る。
【図11】本発明の第1実施形態の変速特性曲線図であ
る。
【図12】本発明の第2実施形態の変速特性曲線図であ
る。
【図13】本発明の各実施形態の歯車式無段変速装置を
自動車用に適用した第3実施例を示すシステム図であ
る。
【図14】本発明の自動車用の歯車式無段変速装置の変
速特性曲線図である。
【符号の説明】
100,200,300 歯車式無
段変速装置 Go,G1,G2,G1´ ギャ G1a´,G1b´ ギャ Do,D1 ギャの半
径 1 ハウジン
グ 10,40 入力軸 11 旋回体 17C 中間軸 21A スプライ
ン軸 20,50 出力軸 50A 中腹軸 50B 外筒部 42 シフタ筒 30,60 手動ハン
ドル 70 偏心調節
部材 71,71´ ラック 72,72´ ピニオン 76,78,81,82,83,84 ベベルギ
ャ 80 ダブル差
動歯車機構 e 距離(偏
心量) L リンク機
構 L1,L2 レバー機
構 Oo,O,O1,O2 中心点 OC,OC´,C1,C1´ 一方向ク
ラッチ CK,CK1,CK2 入切クラ
ッチ AS 自動変速
調節部材 S1 車速セン
サ TS トルクセ
ンサ CPU 中央処理
部 D 駆動部 V 周速 Vmax 最大周速 N1,N2 ギャの回
転数

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸に連結するギヤGoは、当該ギヤ
    Goの中心Ooから距離eだけ離れた点Oを中心に偏心
    回転させ、且つ出力軸のギヤG1と噛み合わせ、上記ギ
    ヤG1は中心位置O1で回転すると共に、ギャGoとの
    噛合方向に滑り対遇を形成し、ギヤGoが1回転すると
    き、ギヤG1は両ギャの噛合点が外径の内外方向へ±e
    だけ移動して再び元の噛合点に戻る軌跡をとり、一方向
    クラッチを備えたギヤG1は最大回転周速にて出力軸を
    回転駆動することを特徴とする歯車式無段変速装置。
  2. 【請求項2】 入力軸にリンク機構で連結する(1つの
    ギャG1又は)一対のギャG1,G1は、当該ギャG
    1,G1の中心点Oから距離eだけ離れた出力軸の中心
    点O2を中心にして偏心公転するよう円形環状溝上にそ
    の支軸を係合させ、且つ上記出力軸の中心点O2に位置
    するギャG2と常に噛合する上記ギャG1が1公転時に
    中心点O2からの偏位移動によって生ずるギャG2との
    噛合点の最大周速時のトルクを一方向クラッチを備える
    ギャG1が出力軸のギャG2へ伝達させることを特徴と
    する歯車式無段変速装置。
  3. 【請求項3】 請求項1,2の歯車式無段変速装置にお
    いて、負荷の大小によりギャG1(入力側ギャ又は出力
    側ギャ)の偏心位置を変える変速調節手段を手動ハンド
    ル部材にて手動操作することを特徴とする一般産業機械
    用の歯車式無段変速装置。
  4. 【請求項4】 請求項2の歯車式無段変速装置におい
    て、入力軸又は出力軸に一対の一方向クラッチ付ギャを
    2枚ずつ備えると共に上記一方向クラッチは相互に逆回
    転方向に掛る関係となし、更に、車速や負荷の大小を制
    御情報源とする自動変速調節部材を入力軸又は出力軸に
    結び、上記入力側ギャ又は出力側ギャの偏心位置を変え
    る変速調節手段を車速や負荷の大小に応じて上記自動変
    速調節部材にて自動制御することを特徴とする自動車用
    の歯車式無段変速装置。
  5. 【請求項5】 請求項2の歯車式無段変速装置におい
    て、負荷の大小を検出しこれを制御用の情報源として入
    力側ギャ又は出力側ギャの偏心位置を変える変速調節手
    段を自動変速調節部材にて自動制御させるようにしたこ
    とを特徴とする一般産業機械用の歯車式無段変速装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009540236A (ja) * 2006-06-08 2009-11-19 ブイエムティー テクノロジーズ エルエルシー デュアルモーションの駆動ギヤを備えた正変位変速トランスミッション
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