JPH0988892A - 電動送風機 - Google Patents

電動送風機

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Publication number
JPH0988892A
JPH0988892A JP25069595A JP25069595A JPH0988892A JP H0988892 A JPH0988892 A JP H0988892A JP 25069595 A JP25069595 A JP 25069595A JP 25069595 A JP25069595 A JP 25069595A JP H0988892 A JPH0988892 A JP H0988892A
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JP
Japan
Prior art keywords
impeller
inducer
shroud
electric blower
fan case
Prior art date
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Pending
Application number
JP25069595A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kayama
博之 香山
Toru Hirose
徹 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インペラに三次元的曲面を持つインデューサ
及びブレードを設け、さらにインデューサより前面に突
き出たシュラウド先端部と、ファンケースに設けられた
シール部によるシール構成により、インペラの入口衝突
損失、剥離現象、漏れによる還流を抑え、吸い込み能力
を高めたインペラを構成した電動送風機を提供すること
を目的としている。 【構成】 一対の前面及び後面シュラウド21、22
と、三次元的曲面を持つインデューサ25及びブレード
26からインペラ本体28を構成し、インデューサ25
に比べて前面シュラウド21の先端部27を前面に突き
出し、ファンケース本体29に設けられたシール部30
の樹脂シール材31にシュラウド先端部27を厚接する
構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インペラを有する電動
送風機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電動送風機には、板金加工によ
って製作されたインペラが使用されている。
【0003】以下に従来の電動送風機について、図7に
基づいて説明する。図7において、1はファンケース
で、上部中央部にはケース吸込口2を有しており、ケー
ス吸込口2に対向する開口部はモータフレーム3に圧入
により取り付けられている。前記ファンケース1の内部
にはインペラ本体4、エアガイド5を設けている。6は
モータ軸で、インペラ本体4はこのモータ軸6にナット
7により締め付けて取り付けられている。8はモータで
ある。
【0004】以上の構成で、インペラ本体4を回転させ
ることにより、気流を発生させるのであるが、その流れ
の経路はケース吸入口2→インペラ本体4の内部→エア
ガイド5→モータ8内部の順で、外部へと排出される。
【0005】この電動送風機に使用しているインペラ
は、図7に示すような構成となっている。即ち板金加工
された山型の形状を持つ前面シュラウド9と、平板形状
である後面シュラウド10との間には、湾曲する複数枚
のブレード11を具備しており、前記後面シュラウド1
0には、前記モータ軸6が連通する穴12を有する構成
とするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の従
来の構成では、インペラ吸込口で気流が軸方向から径方
向に急激に曲げられるため、シュラウドの吸込口付近で
剥離が生じ、流れが乱れる。またインペラ吸込口ではフ
ァンケースとの隙間が大きいため、還流による損失が発
生し、吸い込み能力の低下につながるものである。
【0007】本発明はこのような従来の構成の課題を解
決しようとするもので、三次元的曲面を有するインデュ
ーサ及びブレード、さらにファンケースのシール部と密
着したシュラウド先端部を設けることにより、剥離及び
還流を抑え、吸い込み能力を高めた電動送風機を提供す
ることを第一の目的としている。
【0008】また、インデューサとブレードとを独立さ
せ、後面シュラウドに対して垂直に配した板金ブレード
を用いることにより、簡単で強固であり、かつ剥離及び
還流を抑え、吸い込み能力を高めた電動送風機を提供す
ることを第二の目的としている。
【0009】また、シュラウド先端部を鋭角にし、ファ
ンケースに設けられたシール部と密着させることで、剥
離及び還流を抑え、吸い込み能力を高めた電動送風機を
提供することを第三の目的としている。
【0010】また、シール部に樹脂シール材付加し、樹
脂シール材押さえ用ガイド部を設けることにより、高い
シール性を実現し、剥離及び還流を抑え、吸い込み能力
を高めた電動送風機を提供することを第四の目的として
いる。
【0011】また、ファンケース上にシュラウド先端部
との隙間調整が可能なスライド式シール部を設けること
により、容易に高いシール性を実現し、剥離及び還流を
抑え、吸い込み能力を高めた電動送風機を提供すること
を第五の目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するた
めの本発明の第一の手段は、一対の前面シュラウド及び
後面シュラウドと、この一対のシュラウドの吸気側に設
けた複数枚の三次元的曲面を持つインデューサと、同じ
く三次元的曲面を持ちインデューサと一体化したブレー
ドと、インデューサ内側に設けたハブとからインペラを
構成し、前記前面シュラウドの吸込側先端部を前記イン
デューサより前面に突き出し形成し、前記インペラと対
向して配したファンケース吸込口にシール部を設け、こ
のシール部が前記前面シュラウド先端部に接する構成と
したものである。
【0013】第二の目的を達成するための本発明の第一
の手段は、インデューサと独立し、かつ後面シュラウド
に対して垂直に配した板金ブレードを有する請求項1記
載の電動送風機とするものである。
【0014】第三の目的を達成するための本発明の第一
の手段は、ファンケースに設けられたシール部に対し
て、鋭角なシュラウド先端部を有する請求項1記載の電
動送風機とするものである。
【0015】第四の目的を達成するための本発明の第一
の手段は、ファンケース上において、シール部と、シー
ル部に一体となった樹脂シール材部と、樹脂シール材押
さえ用ガイド部を有する請求項1記載の電動送風機とす
るものである。
【0016】第五の目的を達成するための本発明の第一
の手段は、ファンケース上にシュラウド先端部との隙間
調整が可能なスライド式シール部を有する請求項1記載
の電動送風機とするものである。
【0017】
【作用】本発明の第一の手段は前記した構成により、モ
ータの駆動によりインペラ本体が高速回転して、インペ
ラ吸込口から空気流を吸い込み、インペラ外周部から排
出される。このとき流入する空気流は、激しい衝突する
こと無しにインデューサに沿ってスムーズに進み、さら
に連続したブレードへと流れ込んでいる。さらにインデ
ューサ部より前面に突き出た前面シュラウド先端部とフ
ァンケースのシール部が圧接することにより、空気流の
漏れによる還流から起こる空気出力の低下を押さえ、前
記インデューサの作用も含め、吸い込み能力を向上する
ものである。
【0018】本発明の第二の手段は前記した構成によ
り、モータの駆動によりインペラ本体が高速回転して、
インペラ吸込口から空気流を吸い込み、インペラ外周部
から排出される。このとき流入する空気流は、激しい衝
突すること無しにインデューサに沿ってスムーズに進
み、さらに連続したブレードへと流れ込んでいる。さら
にインデューサ部より前面に突き出た前面シュラウド先
端部とファンケースのシール部が圧接することにより、
空気流の漏れによる還流から起こる空気出力の低下を押
さえ、前記インデューサの作用も含め、吸い込み能力を
向上し、またインデューサとブレードとを別構成とし、
このブレードを板金化しているため、容易に高速回転に
耐え得る強固なインペラとすることができるものであ
る。
【0019】本発明の第三の手段は前記した構成によ
り、モータの駆動によりインペラ本体が高速回転して、
インペラ吸込口から空気流を吸い込み、インペラ外周部
から排出される。このとき流入する空気流は、激しい衝
突すること無しにインデューサに沿ってスムーズに進
み、さらに連続したブレードへと流れ込んでいる。さら
にインデューサ部より前面に突き出た前面シュラウド先
端部とファンケースのシール部が圧接しているが、ここ
でシュラウド先端部が鋭角となっており、インペラが高
速回転時にシール部に容易に食い込み、よりシール性を
増すことにより、空気流の漏れによる還流から起こる空
気出力の低下を押さえ、前記インデューサの作用も含
め、吸い込み能力を向上するものである。
【0020】本発明の第四の手段は前記した構成によ
り、モータの駆動によりインペラ本体が高速回転して、
インペラ吸込口から空気流を吸い込み、インペラ外周部
から排出される。このとき流入する空気流は、激しい衝
突すること無しにインデューサに沿ってスムーズに進
み、さらに連続したブレードへと流れ込んでいる。さら
にインデューサ部より前面に突き出たシュラウド先端部
とファンケースのシール部と一体化した樹脂シール材が
圧接しているが、樹脂シール材の内周または外周に樹脂
シール材押さえ用ガイド部を設けているため、圧接によ
る樹脂シール材の変形を防ぎ、高速回転時のシール性を
確保し、空気流の漏れによる還流から起こる空気出力の
低下を押さえ、前記インデューサの作用も含め、吸い込
み能力を向上するものである。
【0021】本発明の第五の手段は前記した構成によ
り、モータの駆動によりインペラ本体が高速回転して、
インペラ吸込口から空気流を吸い込み、インペラ外周部
から排出される。このとき流入する空気流は、激しい衝
突すること無しにインデューサに沿ってスムーズに進
み、さらに連続したブレードへと流れ込んでいる。さら
にインデューサ部より前面に突き出た前面シュラウド先
端部とファンケースのシール部が圧接しているが、この
ときシール部がスライド式となっており、前面シュラウ
ド先端部との隙間を調整可能なため、シュラウド先端部
とシール部が隙間無く圧接することが可能となり、空気
流の漏れによる還流から起こる空気出力の低下を押さ
え、前記インデューサの作用も含め、吸い込み能力を向
上するものである。
【0022】
【実施例】以下本発明の第一の手段の一実施例につい
て、図1・図2に基づいて説明する。21・22は1対
の前面シュラウド・後面シュラウドを示している。23
はインペラ吸込口である。24は山形のハブで、このハ
ブ24上には複数枚の三次元的曲面を持つ案内翼すなわ
ちインデューサ25を有し、これに連続して三次元的曲
面を持つブレード26がインペラ外周へと延びている。
前面シュラウド21のインペラ吸込口23側には、イン
デューサ25より前面にシュラウド先端部27を有して
いる。29はファンケース本体であり、ファンケース本
体29のインペラ吸込口23にシール部30を形成し、
しかもシール部30のインペラ側には樹脂シール材31
を設けており、この樹脂シール材31はシュラウド先端
部27から負荷がかかる様に圧接している。
【0023】以上の構成として動作を説明すると、イン
ペラ本体28が高速回転してインペラ吸込口23から空
気流がインペラ本体28内に流れ込むわけなのだが、イ
ンペラ吸込口23近傍ではハブ24およびインデューサ
25に沿ってスムーズに空気流が通過し、さらに連続し
たブレード26へと流入し、前記インペラ本体28の外
周部から排出されることになる。さらにシュラウド先端
部27は樹脂シール材31を変形させながら回転するこ
とになり、ブレード26から排出された空気が前面シュ
ラウド21とファンケース本体29との間を通り、イン
ペラ吸込口23側に流れ込むのを遮断する。
【0024】以上のように本実施例の電動送風機用イン
ペラによれば、インペラ本体28内にインデューサ25
及びこれに連続した三次元的曲面を持つブレード26を
設けることにより、インペラの入口衝突損失及び剥離か
ら引き起こる空気流の乱れによる損失を低減することが
できる。さらにシュラウド先端部27に樹脂シール材3
1を圧接させているので、インペラ吸込口23付近での
シール性が向上し、漏れから生ずる還流による損失を防
ぎ、前記インデューサ25の効果も含めて高い吸い込み
能力を得ることができる。
【0025】以下本発明の第二の手段の一実施例につい
て、図3に基づいて説明する。41・42は一対の前面
シュラウド・後面シュラウドを示している。43はイン
ペラ吸込口である。44は複数枚の湾曲した板金のブレ
ードであり、後面シュラウド42に対して垂直に配され
たブレード44は前面および後面シュラウド41・42
とは複数個のかしめ部45によってかしめられている。
46は山形のハブで、このハブ46上には複数枚の三次
元的曲面を持つ案内翼すなわちインデューサ47を有
し、このインデューサ47はブレード44とスムーズに
連結している。前面シュラウド41のインペラ吸込口4
3側には、インデューサ47より前面にシュラウド先端
部48を有している。50はファンケース本体であり、
ファンケース本体50のインペラ吸込口43側にシール
部51を設け、シール部51のインペラ側には樹脂シー
ル材52を設けており、この樹脂シール材52はシュラ
ウド先端部48から負荷がかかる様に圧接している。
【0026】以上の構成として動作を説明すると、イン
ペラ本体49が高速回転してインペラ吸込口43から空
気流がインペラ本体49内に流れ込むわけなのだが、イ
ンペラ吸込口43近傍ではハブ46およびインデューサ
47に沿ってスムーズに空気流が通過し、さらに連結し
たブレード44と流入し、前記インペラ本体49の外周
部から排出されることになる。さらに、シュラウド先端
部48は樹脂シール材52を変形させながら回転するこ
とになり、ブレード44から排出された空気が前面シュ
ラウド41とファンケース本体50との間を通り、イン
ペラ吸込口43側に流れ込むのを遮断する。
【0027】以上のように本実施例の電動送風機用イン
ペラによれば、インペラ本体49内にインデューサ47
を設けることにより、インペラの入口衝突損失及び剥離
から引き起こる空気流の乱れによる損失を低減すること
ができる。さらにシュラウド先端部48に樹脂シール材
52を圧接させているので、インペラ吸込口43付近で
のシール性が向上し、漏れから生ずる還流による損失を
防ぎ、前記インデューサ47の効果も含めて高い吸い込
み能力を得ることができる。またインデューサ47とブ
レード44を別構成で設けており、さらにブレード44
が前面及び後面シュラウドと強固にかしめられているの
で、簡単な構成で高速回転時に高い強度を発揮すること
ができる。
【0028】以下本発明の第三の手段の一実施例につい
て、図4に基づいて説明する。61・62は一対の前面
シュラウド・後面シュラウドを示している。63はイン
ペラ吸込口である。64は山形のハブで、このハブ64
上には複数枚の三次元的曲面を持つ案内翼すなわちイン
デューサ65を有し、これに連続して三次元的曲面を持
つブレード66がインペラ外周へと延びている。前面シ
ュラウド61のインペラ吸込口63側には、インデュー
サ65より前面にシュラウド先端部67を有している。
ここでシュラウド先端部67の先端はa部の拡大図に示
すように鋭角になっている。69はファンケース本体で
あり、ファンケース本体69のインペラ吸込口63側に
はシール部を設70け、シール部70のインペラ側には
樹脂シール材71を設けており、この樹脂シール材71
はシュラウド先端部67から負荷がかかる様に圧接して
いる。
【0029】以上の構成として動作を説明すると、イン
ペラ本体68が高速回転してインペラ吸込口63から空
気流がインペラ本体68内に流れ込むわけなのだが、イ
ンペラ吸込口63近傍ではハブ64およびインデューサ
65に沿ってスムーズに空気流が通過し、さらに連続し
たブレード66へと流入し、前記インペラ本体68の外
周部から排出されることになる。さらに先端が鋭角とな
ったシュラウド先端部67は樹脂シール材61に細い溝
を作るように変形させながら回転することになる。
【0030】以上のように本実施例の電動送風機用イン
ペラによれば、インペラ本体68内にインデューサ65
及びこれに連続した三次元的曲面を持つブレード66を
設けることにより、インペラの入口衝突損失及び剥離か
ら引き起こる空気流の乱れによる損失を低減することが
できる。さらに先端が鋭角になったシュラウド先端部6
7に樹脂シール材71を圧接させていることから、回転
によりシュラウド先端部67が樹脂シール材71に容易
に食い込みラビリンスを構成するため、インペラ吸込口
63付近でのシール性が向上し、漏れから生ずる還流に
よる損失を防ぎ、前記インデューサ65の効果も含めて
高い吸い込み能力を得ることができる。
【0031】以下本発明の第四の手段の一実施例につい
て、図5に基づいて説明する。81・82は1対の前面
シュラウド・後面シュラウドを示している。83はイン
ペラ吸込口である。84は山形のハブで、このハブ84
上には複数枚の三次元的曲面を持つ案内翼すなわちイン
デューサ85を有し、これに連続して三次元的曲面を持
つブレード86がインペラ外周へと延びている。前面シ
ュラウド81のインペラ吸込口83側には、インデュー
サ85より前面にシュラウド先端部87を有している。
89はファンケース本体であり、シール部90のインペ
ラ側には樹脂シール材91を設けており、さらにこの樹
脂シール材91はシュラウド先端部87から負荷がかか
る様に圧接している。92は樹脂シール材押さえ用ガイ
ド部で、樹脂シール材91の外周に設けている。
【0032】以上の構成として動作を説明すると、イン
ペラ本体88が高速回転してインペラ吸込口83から空
気流がインペラ本体88内に流れ込むわけなのだが、イ
ンペラ吸込口83近傍ではハブ84およびインデューサ
85に沿ってスムーズに空気流が通過し、さらに連続し
たブレード86へと流入し、前記インペラ本体88の外
周部から排出されることになる。さらにシュラウド先端
部87は樹脂シール材91を変形させながら回転するこ
とになる。このとき樹脂シール材91はシュラウド先端
部87の押圧力によって、インペラ外周へと押し出され
ようとするが、樹脂シール材押さえ用ガイド部92が設
けてあることにより、樹脂シール材91の変形が妨げら
れ、隙間が生じないものである。
【0033】以上のように本実施例の電動送風機用イン
ペラによれば、インペラ本体88内にインデューサ85
及びこれに連続した三次元的曲面を持つブレード86を
設けることにより、インペラの入口衝突損失及び剥離か
ら引き起こる空気流の乱れによる損失を低減することが
できる。さらにシュラウド先端部87に樹脂シール材9
1を圧接させ、かつ樹脂シール材91の外周に樹脂シー
ル材押さえ用ガイド部92を設けているので、樹脂シー
ル材91の過剰な変形による隙間の発生を防ぎことによ
り、インペラ吸込口83付近でのシール性が向上し、漏
れから生ずる還流による損失を防ぎ、前記インデューサ
85の効果も含めて高い吸い込み能力を得ることができ
る。
【0034】以下本発明の第五の手段の一実施例につい
て、図6に基づいて説明する。101・102は一対の
前面シュラウド・後面シュラウドを示している。103
はインペラ吸込口である。104は山形のハブで、この
ハブ104上には複数枚の三次元的曲面を持つ案内翼す
なわちインデューサ105を有し、これに連続して三次
元的曲面を持つブレード106がインペラ外周へと延び
ている。前面シュラウド101のインペラ吸込口103
側には、インデューサ105より前面にシュラウド先端
部107を有している。109はファンケース本体であ
り、110はシュラウド先端部107との隙間や押圧力
を調節可能なスライド式シール部で、このインペラ側に
は樹脂シール材111を設けており、この樹脂シール材
111はシュラウド先端部107から負荷がかかる様に
圧接している。
【0035】以上の構成として動作を説明すると、イン
ペラ本体108が高速回転してインペラ吸込口103か
ら空気流がインペラ本体108内に流れ込むわけなのだ
が、インペラ吸込口103近傍ではハブ104およびイ
ンデューサ105に沿ってスムーズに空気流が通過し、
さらに連続したブレード106へと流入し、前記インペ
ラ本体108の外周部から排出されることになる。さら
にスライド式シール部110が上下することによって、
樹脂シール材111を確実にシュラウド先端部107に
圧接させ、かつシュラウド先端部107は樹脂シール材
111を変形させながら回転することになる。
【0036】以上のように本実施例の電動送風機用イン
ペラによれば、インペラ本体108内にインデューサ1
05及びこれに連続した三次元的曲面を持つブレード1
06を設けることにより、インペラの入口衝突損失及び
剥離から引き起こる空気流の乱れによる損失を低減する
ことができる。さらにスライド式シール部110の隙間
調整により、樹脂シール材111を確実にシュラウド先
端部107に圧接させることが可能で、インペラ吸込口
103付近でのシール性が向上し、漏れから生ずる還流
による損失を防ぎ、前記インデューサ105の効果も含
めて高い吸い込み能力を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明の第一の手段は、インペラ本体内
にインデューサ及びこれに連続した三次元的曲面を持つ
ブレードを設けることにより、インペラの入口衝突損失
及び剥離から引き起こる空気流の乱れによる損失を低減
することができる。さらにシュラウド先端部に樹脂シー
ル材を圧接させているので、インペラ吸込口付近でのシ
ール性が向上し、漏れから生ずる還流による損失を防
ぎ、前記インデューサの効果も含めて高い吸い込み能力
を得ることができるインペラを有する電動送風機を実現
できるものである。
【0038】本発明の第二の手段は、インペラ本体内に
インデューサを設けることにより、インペラの入口衝突
損失及び剥離から引き起こる空気流の乱れによる損失を
低減することができる。さらにシュラウド先端部に樹脂
シール材を圧接させているので、インペラ吸込口付近で
のシール性が向上し、漏れから生ずる還流による損失を
防ぎ、前記インデューサの効果も含めて高い吸い込み能
力を得ることができる。またインデューサとブレードを
別構成で設けており、さらにブレードが前面及び後面シ
ュラウドと強固にかしめられているので、簡単な構成で
高速回転時に高い強度を発揮することができるインペラ
を有する電動送風機を実現できるものである。
【0039】本発明の第三の手段は、インペラ本体内に
インデューサ及びこれに連続した三次元的曲面を持つブ
レードを設けることにより、インペラの入口衝突損失及
び剥離から引き起こる空気流の乱れによる損失を低減す
ることができる。さらに先端が鋭角になったシュラウド
先端部に樹脂シール材を圧接させていることから、回転
によりシュラウド先端部が樹脂シール材に容易に食い込
みラビリンスを構成するため、インペラ吸込口付近での
シール性が向上し、漏れから生ずる還流による損失を防
ぎ、前記インデューサの効果も含めて高い吸い込み能力
を得ることができるインペラを有する電動送風機を実現
できるものである。
【0040】本発明の第四の手段は、インペラ本体内に
インデューサ及びこれに連続した三次元的曲面を持つブ
レードを設けることにより、インペラの入口衝突損失及
び剥離から引き起こる空気流の乱れによる損失を低減す
ることができる。さらにシュラウド先端部に樹脂シール
材を圧接させ、かつ樹脂シール材の外周に樹脂シール材
押さえ用ガイド部を設けているので、樹脂シール材の過
剰な変形による隙間の発生を防ぎことにより、インペラ
吸込口付近でのシール性が向上し、漏れから生ずる還流
による損失を防ぎ、前記インデューサの効果も含めて高
い吸い込み能力を得ることができるインペラを有する電
動送風機を実現できるものである。
【0041】本発明の第五の手段は、インペラ本体内に
インデューサ及びこれに連続した三次元的曲面を持つブ
レードを設けることにより、インペラの入口衝突損失及
び剥離から引き起こる空気流の乱れによる損失を低減す
ることができる。さらにスライド式シール部の隙間調整
により、樹脂シール材を確実にシュラウド先端部に圧接
させることが可能で、インペラ吸込口付近でのシール性
が向上し、漏れから生ずる還流による損失を防ぎ、前記
インデューサの効果も含めて高い吸い込み能力を得るこ
とができるインペラを有する電動送風機を実現できるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の手段の実施例を示す電動送風機
用インペラ及びファンケースの断面図
【図2】本発明の第一の手段の実施例を示す電動送風機
用インペラの一部破断斜視図
【図3】本発明の第二の手段の実施例を示す電動送風機
用インペラ及びファンケースの断面図
【図4】(a)本発明の第三の手段の実施例を示す電動
送風機用インペラ及びファンケースの断面図 (b)同図(a)のa部拡大図
【図5】本発明の第四の手段の実施例を示す電動送風機
用インペラ及びファンケースの断面図
【図6】本発明の第五の手段の実施例を示す電動送風機
用インペラ及びファンケースの断面図
【図7】電動送風機の一部破断側面図
【符号の説明】
21・41・61・81・101 前面シュラウド 22・42・62・82・102 後面シュラウド 23・43・63・83・103 インペラ吸込口 24・46・64・84・104 ハブ 25・47・65・85・105 インデューサ 26・44・66・86・106 ブレード 27・48・67・87・107 シュラウド先端部 28・49・68・88・108 インペラ本体 29・50・69・89・109 ファンケース本体 30・51・70・90 シール部 31・52・71・91・111 樹脂シール材 45 かしめ部 92 樹脂シール材押さえ用ガイド部 110 スライド式シール部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の前面シュラウド及び後面シュラウ
    ドと、この一対のシュラウドの吸気側に設けた複数枚の
    三次元的曲面を持つインデューサと、同じく三次元的曲
    面を持ちインデューサと一体化したブレードと、インデ
    ューサ内側に設けたハブとからインペラを構成し、前記
    前面シュラウドの吸込側先端部を前記インデューサより
    前面に突き出し形成し、前記インペラと対向して配した
    ファンケース吸込口にシール部を設け、このシール部が
    前記前面シュラウド先端部に接する構成とした電動送風
    機。
  2. 【請求項2】 インデューサと独立し、かつ後面シュラ
    ウドに対して垂直に配した板金ブレードを有する請求項
    1記載の電動送風機。
  3. 【請求項3】 ファンケースに設けられたシール部に対
    して、鋭角なシュラウド先端部を有する請求項1記載の
    電動送風機。
  4. 【請求項4】 ファンケース上において、シール部と、
    シール部に一体となった樹脂シール材部と、樹脂シール
    材押さえ用ガイド部を有する請求項1記載の電動送風
    機。
  5. 【請求項5】 ファンケース上にシュラウド先端部との
    隙間調整が可能なスライド式シール部を有する請求項1
    記載の電動送風機。
JP25069595A 1995-09-28 1995-09-28 電動送風機 Pending JPH0988892A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006336598A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電動送風機
JP2015102002A (ja) * 2013-11-25 2015-06-04 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. ターボファン及びこれを用いた空気調和機
CN105697409A (zh) * 2016-03-23 2016-06-22 湖南巴陵炉窑节能股份有限公司 一种防内泄漏离心式通风机
US9885368B2 (en) 2012-05-24 2018-02-06 Carrier Corporation Stall margin enhancement of axial fan with rotating shroud

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