JP3546475B2 - 電動送風機 - Google Patents

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博之 香山
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、インペラを有する電動送風機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の電動送風機には、板金加工によって製作されたインペラが使用されている。
【0003】
以下に従来の電動送風機について、図17に基づいて説明する。図において、1はファンケースで、上部中央部にはケース吸込口2を有しており、ケース吸込口2に対向する開口部はモータフレーム3に圧入により取り付けられている。前記ファンケース1の内部にはインペラ4、エアガイド5を設けている。6はモータ軸で、インペラ4はこのモータ軸6にナット7により締め付けて取り付けられている。8はモータである。
【0004】
以上の構成で、インペラ4を回転させることにより、気流を発生させるのであるが、その流れの経路は吸入口2→インペラ4の内部→エアガイド5→モータ内部の順で、外部へと排出される。
【0005】
この電動送風機に使用しているインペラは、図18に示すような構成となっている。即ち、板金加工された山型の形状を持つ前面シュラウド9と、平板形状である後面シュラウド10とを備え、前面シュラウド9と後面シュラウド10との間には、湾曲する複数枚のブレード11を具備しており、前記後面シュラウド10には、前記モータ軸6が連通する穴12を有する構成とするものである。また13は吸込口、14は排出口、15はインペラ本体である。
【0006】
またこの電動送風機に使用しているファンケースは、図19に示すような構成となっている。即ちファンケース本体16にはケース吸込口17を有し、このケース吸込口17にはシール部18を備えてあり、このシール部18はインペラの前面シュラウド9に設けた吸込口13の内側に配する構成となっているものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記の従来の構成では、前記インペラ本体15に対して垂直方向に吸込口13から吸い込まれた空気流が、前面シュラウド9及び後面シュラウド10、そしてブレード11で構成される空間を通過し、インペラ外周の前記排出口14から送り出されることになるわけなのだが、このとき前記吸込口13を通過した直後の空気流の流れ方向が、直角方向へと急激に変化するため、空気流に無理な力が加わり、乱流発生の原因となり、吸い込み能力の低下につながるおそれがある。
【0008】
本発明はこのような従来の構成の課題を解決しようとするもので、前面シュラウドに一体となった副ブレードを設けることにより、簡単な構成で吸い込み能力を高めた電動送風機を提供することを第一の目的としている。
【0009】
また前面シュラウドに一体となったインデューサを設けることで、前記第一の目的を達成する第二の手段を提供することを第二の目的としている。
【0010】
また前記第一の目的に加え、補強部を設けることにより、より強度の高い電動送風機を提供することを第三の目的としている。
【0011】
また前記第一の目的に加え、副ブレード部またはインデューサ部を異なる部品構成とすることにより、空気流がスムーズに通過するための、より複雑な形状を有し、さらに吸い込み能力を高めた電動送風機を提供することを第の目的としているものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第一、第三の目的を達成するための本発明の第一の手段は、1対の前面シュラウド及び後面シュラウドと、この1対のシュラウド間に配した複数枚の主ブレードと、前記前面シュラウドに設けられた吸込口とを備え、前記吸込口の周囲近傍の前記シュラウド間に前記シュラウド外周に向かう複数枚の副ブレードを有するインペラを備え、前記インペラは、前記副ブレードの設置位置に対して内周側に補強部を備えたものである。
【0013】
第二、第三の目的を達成するための本発明の第二の手段は、1対の前面シュラウド及び後面シュラウドと、この1対のシュラウド間に配した複数枚の主ブレードと、前記前面シュラウドに設けられた吸込口とを備え、前記吸込口の周囲に環状の平坦部を設け、この環状の平坦部の範囲に前記シュラウド外周に向かう複数枚のインデューサを有するインペラを構成し、前記インペラは、前記インデューサの設置位置に対して内周側に補強部を備えたものである。
【0014】
の目的を達成するための本発明の第三、第四の手段は、副ブレードまたはインデューサ及びその周辺部を前面シュラウドとは異なる部品構成とし、前記前面シュラウドに取り付けたものである。
【0015】
【作用】
本発明の第一の手段は前記した構成により、副ブレードを備えているので、簡単な構成で、空気流の流れ方向の急激な変化を緩和することができ、空気流は副ブレードに沿ってスムーズに流れ、乱流を発生させず、吸い込み能力を向上するものである。また、副ブレードの設置位置に対して内周側に補強部を備えているため、高速回転時の副ブレード及びその周辺部、さらには前面シュラウドの変形度を小さくすることができるものである。
【0016】
本発明の第二の手段は前記した構成により、インデューサを備えているので、簡単な構成で、空気流の流れ方向の変化を緩やかにすることができ、空気流はインデューサに沿って極めてスムーズに通過し、乱流を生じない、吸い込み能力を向上するものである。また、インデューサの設置位置に対して内周側に補強部を備えているため、高速回転時のインデューサ及びその周辺部、さらには前面シュラウドの変形度を小さくすることができるものである。
【0017】
本発明の第三、第四の手段は前記した構成により、副ブレード部またはインデューサ部を異なる部品構成としているため、より複雑な形状を有し、空気流が副ブレードまたはインデューサに沿って、よりスムーズに通過し、さらに吸い込み能力を向上するものである。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の第一の実施例を、図1および図2に基づいて説明する。図において、31、32は1対の前面シュラウド、後面シュラウドである。33は複数個の湾曲した主ブレードであり、この主ブレード33の吸込口34側の端部は円の一部と直線で構成された形状となっている。前記主ブレード33の各々は、それぞれカシメ部35によって前記前面シュラウド31及び後面シュラウド32とカシメられている。そして前記吸込口34近傍には、前記前面シュラウド31と一体になった複数枚の副ブレード36を環状に配している。前記副ブレード36は、前記前面シュラウド31に切り欠きを付し、インペラ本体37の回転方向に対して副ブレード基部38、前記副ブレード36の順に配するようインペラの内部方向に、前記副ブレード基部38と垂直に構成されている。
【0019】
以上の構成による動作を説明する。インペラ本体37が高速回転して吸込口34から空気流が前記インペラ本体37内に流れ込むわけなのだが、前記吸込口34近傍では副ブレード36に沿って空気流が通過するのである。
【0020】
以上のように本実施例の電動送風機用インペラによれば、吸込口34から流入する空気流は、前面シュラウド31と一体になった副ブレード36に沿って通過するので、簡単な構成で、空気流の流れ方向の急激な変化を緩和することができ、乱流を発生させず、高い吸い込み能力を得ることができる。
【0021】
次に本発明の第二の実施例について、図3および図4に基づいて説明する。図において、41、42は1対の前面シュラウド、後面シュラウドである。43は複数個の湾曲した主ブレードであり、この主ブレード43の吸込口44側の端部は円の一部と直線で構成された形状となっている。前記主ブレード43の各々は、それぞれカシメ部45によって前記前面シュラウド41及び後面シュラウド42とカシメられている。そして前記吸込口44近傍には、前記前面シュラウド41と一体になった複数枚の三次元的にねじった羽根であるインデューサ46を環状平坦部47上に有している。前記インデューサ46は、前記前面シュラウド41に切り欠きを付し、インペラ本体48の回転方向に対してインデューサ基部49、前記インデューサ46の順に配するようにインペラの内部方向に、前記インデューサ基部49と垂直に構成されている。
【0022】
以上の構成として動作を説明すると、インペラ本体48が高速回転して吸込口44から空気流が前記インペラ本体48内に流れ込むわけなのだが、前記吸込口44近傍ではインデューサ46に沿って空気流がスムーズに通過するのである。
【0023】
以上のように本実施例の電動送風機用インペラによれば、吸込口44から吸い込んだ空気流は前面シュラウド41と一体になったインデューサ46に沿って通過するので、簡単な構成で、空気流の流れ方向の急激な変化を緩和することができ、乱流を発生させず、極めて高い吸い込み能力を得ることができる。
【0024】
本発明の第の実施例について、図5、図6に基づいて説明する。図において、51、52は前面シュラウド・後面シュラウド、53は主ブレード、54はカシメ部、55は吸込口、56、57はインデューサ、インデューサ基部、58はインペラ本体、59は環状平坦部であるが、基本構成は前記第二の実施例と同様なので、重複する説明は省略するが、本実施例では前記インデューサ56は、前記前面シュラウド51に切り欠きを付し、インペラ本体58の回転方向に対して前記インデューサ56、インデューサ基部57の順に配するようにインペラの外部方向に、前記インデューサ基部57と垂直に構成されている点が異なるものである。
【0025】
以上の構成とすると、前記第二の実施例と同様の動作を示すものである。
【0026】
以上のように本実施例の電動送風機用インペラによれば、吸込口55から吸い込んだ空気流は前面シュラウド51と一体になったインデューサ56に沿って通過するので、簡単な構成で、空気流の流れ方向の急激な変化を緩和することができ、乱流を発生させず、高い吸い込み能力を得ることができる。
【0027】
なお前記第二、第三の実施例において、インデューサ46、56がインデューサ基部49、57に対し、折り曲げてある方向が内部もしくは外部というように一方向のみであるが、規則的に混在させてもよいものとする。
【0028】
本発明の第の実施例を図7に基づいて説明する。図において、61、62は前面シュラウド、後面シュラウド、63は主ブレード、64はカシメ部、65は吸込口、66、67はインデューサ、インデューサ基部、68はインペラ本体、69は環状平坦部であるが、基本構成は前記第二の実施例と同様なので、重複する説明は省略するが、本実施例では前記インデューサ66にねじれ部70を設け、前記インデューサ66において、このインデューサ66の端部と前記インデューサ基部67側との間でねじれによる角度を有している点が異なるものである。
【0029】
以上の構成とすると、前記第二の実施例と同様の動作を示すものである。
【0030】
以上のように本実施例の電動送風機用インペラによれば、吸込口65から吸い込んだ空気流は前面シュラウド61と一体になり、ねじれ部70を有したインデューサ66に沿って通過するので、簡単な構成で、空気流の流れ方向の急激な変化を緩和することができ、乱流を発生させず、高い吸い込み能力を得ることができる。
【0031】
本発明の第の実施例を図8に基づいて説明する。図において、71、72は前面シュラウド、後面シュラウド、73は主ブレード、74はカシメ部、75は吸込口、76、77はインデューサ、インデューサ基部、78はインペラ本体、79は環状平坦部であるが、基本構成は前記第二の実施例と同様なので、重複する説明は省略するが、本実施例では前記インデューサ76と前記主ブレード73の枚数が共に等しく、なおかつ前記インデューサ76の端部と前記主ブレード73の前記吸込口75側端部とが合致しているのが特徴である。
【0032】
以上の構成とすると、前記第二の実施例と同様の動作に加え、吸込口75からインデューサ76に沿って流入した空気流が、よりスムーズに主ブレード73に流れ込むことになる。
【0033】
以上のように本実施例の電動送風機用インペラによれば、吸込口75から吸い込んだ空気流は前面シュラウド71と一体になったインデューサ76に沿って通過するので、簡単な構成で、空気流の流れ方向の急激な変化を緩和することができ、乱流を発生させず、高い吸い込み能力を得ることができる。
【0034】
本発明の第の実施例を図9に基づいて説明する。図において、81、82は前面シュラウド、後面シュラウド、83は主ブレード、84はカシメ部、85は吸込口、86、87はインデューサ、インデューサ基部、88はインペラ本体、89は環状平坦部であるが、基本構成は前記第二の実施例と同様なので、重複する説明は省略するが、本実施例では前記主ブレード83が前記インデューサ86の枚数が整数倍であり、なおかつ前記インデューサ86の端部と前記主ブレード83の前記吸込口85側端部とが合致しているのが特徴である。本実施例の場合には、前記主ブレード83の枚数を9枚、前記インデューサ86の枚数を3枚としている。
【0035】
以上の構成とすると、前記第二の実施例と同様の動作に加え、吸込口85からインデューサ86に沿って流入した空気流が、よりスムーズに主ブレード83に流れ込むことになる。
【0036】
以上のように本実施例の電動送風機用インペラによれば、吸込口85から吸い込んだ空気流は前面シュラウド81と一体になったインデューサ86に沿って通過するので、簡単な構成で、空気流の流れ方向の急激な変化を緩和することができ、乱流を発生させず、高い吸い込み能力を得ることができる。
【0037】
なお前記第二〜第六の各実施例において、環状平坦部47、59、69、79、89は記述より明らかなように平坦な形状としているが、すり鉢状の逆円錐型としてもよい。
【0038】
次に本発明の第七の実施例を図10に基づいて説明する。図において、91、92は1対の前面シュラウド、後面シュラウドである。93は複数個の湾曲した主ブレードであり、この主ブレード93の吸込口94側の端部は円の一部と直線で構成された形状となっている。前記主ブレード93の各々は、それぞれカシメ部95によって前記前面シュラウド91及び後面シュラウド92とカシメられている。そして前記吸込口94近傍には、前記前面シュラウド91と一体になった複数枚の副ブレード96と、副ブレード96より吸込口94側に補強部97を有している。前記副ブレード96は、前記前面シュラウド91に切り欠きを付し、インペラ本体98の回転方向に対して副ブレード基部99、前記副ブレード96の順に配するようにインペラの内部方向に、前記副ブレード基部99と垂直に構成されている。
【0039】
以上の構成による動作を説明すると、インペラ本体98が高速回転して吸込口94から空気流が前記インペラ本体98内に流れ込むわけなのだが、前記吸込口94近傍ではインデューサ96に沿って空気流が通過するのである。また副ブレード96より吸込口94側に補強部97を有しており、強度が強く、高速回転時の遠心力及びに空気流の圧力に十分耐えることができるものである。
【0040】
以上のように本実施例の電動送風機用インペラによれば、吸込口94から吸い込んだ空気流は前面シュラウド91と一体になった副ブレード96に沿って通過し、前記副ブレード96より吸込口94側に補強部97を設けているので、簡単な構成で、空気流の流れ方向の急激な変化を緩和することができ、乱流を発生させず、高い吸い込み能力と高い強度を得ることができる。
【0041】
次に本発明の第の実施例を図11に基づいて説明する。図において、101、102は1対の前面シュラウド、後面シュラウドである。103は複数個の湾曲した主ブレードであり、この主ブレード103の吸込口104側の端部は円の一部と直線で構成された形状となっている。前記主ブレード103の各々は、それぞれカシメ部105によって前記前面シュラウド101及び後面シュラウド102とカシメられている。そして前記吸込口104近傍には、前記前面シュラウド101と一体になった複数枚のインデューサ106を環状平坦部107上に有している。前記インデューサ106は、前記前面シュラウド101に切り欠きを付し、インペラ本体108の回転方向に対してインデューサ基部109、前記インデューサ106の順に配するようにインペラの内部方向に、前記インデューサ基部109と垂直に構成されている。110はインペラ本体108と対向するファンケースで、このファンケース110にはケース吸込口111を有し、このケース吸込口111にはインペラ本体108の回転方向と垂直にシール部112を備えてあり、このシール部112は前記インデューサ106の外周側近傍に、かつインペラ本体108との隙間を最小とするように配している。
【0042】
以上の構成として動作を説明すると、インペラ本体108が高速回転して吸込口104から空気流が前記インペラ本体108内に流れ込むわけなのだが、前記吸込口104近傍ではインデューサ106に沿って空気流が通過するのである。そして前記インペラ本体108の外周部から排出され、前面シュラウド101とファンケース110の間を通過して、吸込口104に流れ込もうとする空気流の循環を前記インペラ本体108との隙間を最小にしたシール部112によって抑えることができる。
【0043】
以上のように本実施例の電動送風機用インペラによれば、吸込口104から吸い込んだ空気流は前面シュラウド101と一体になったインデューサ106に沿って通過するので、簡単な構成で、空気流の流れ方向の急激な変化を緩和することができ、乱流を発生させず、またシール部112を前記インデューサ106の外周側近傍に、インペラ本体108との隙間が最小となるように配しているので、空気流の循環による吸い込み能力の損失を抑えることができ、高い吸い込み能力を得ることができる。
【0044】
次に本発明の第の実施例を図12に基づいて説明する。図において、121、122は前面シュラウド、後面シュラウド、123は主ブレード、124はカシメ部、125は吸込口、126、127はインデューサ、インデューサ基部、128はインペラ本体、129は環状平坦部、130はファンケース、131はケース吸込口、132はシール部であるが、基本構成は前記第四の手段の第一の実施例と同様なので、重複する説明は省略するが、本実施例では前記ファンケース130の前記ケース吸込口131に有する前記シール部132は、前記前面シュラウド121と前記環状平坦部129との境界上に構成する曲面部133との隙間を最小とするように配し、前記シール部132と前記前面シュラウド121をなす角が垂直となっているものである。
【0045】
以上の構成とすると前記第の実施例と同様の動作に加え、シール部132を前面シュラウド121と環状平坦部129との境界上に構成する曲面部133と対抗しているため、前記シール部132端部と前記曲面部133との隙間をより最小とすることが可能で、空気流の循環を抑えることができる。
【0046】
以上のように本実施例の電動送風機用インペラによれば、同図(b)に詳細を示しているように、吸込口125から吸い込んだ空気流は前面シュラウド121と一体になったインデューサ126に沿って通過するので、簡単な構成で、空気流の流れ方向の急激な変化を緩和することができ、乱流を発生させず、またシール部132を前記インデューサ126の外周側近傍に、インペラ本体128に有する曲面部133との隙間がより最小となるように配しているので、空気流の循環による吸い込み能力の損失を抑えることができ、高い吸い込み能力を得ることができる。
【0047】
次に本発明の第の実施例を図13に基づいて説明する。図において、141、142は前面シュラウド、後面シュラウド、143は主ブレード、144はカシメ部、145は吸込口、146、147はインデューサ、インデューサ基部、148はインペラ本体、149は環状平坦部、150はファンケース、151はケース吸込口、152はシール部であるが、基本構成は前記第の実施例と同様なので、重複する説明は省略するが、本実施例では前記ファンケース150の前記ケース吸込口151に有する前記シール部152の端部が、前記環状平坦部149と接触している点が特徴である。
【0048】
以上の構成とすると前記第の実施例と同様の動作に加え、環状平坦部149と接触したシール部152によって空気流の循環を抑えることができる。
【0049】
以上のように本実施例の電動送風機用インペラによれば、吸込口145から吸い込んだ空気流は前面シュラウド141と一体になったインデューサ146に沿って通過するので、簡単な構成で、空気流の流れ方向の急激な変化を緩和することができ、乱流を発生させず、またシール部152を前記インデューサ146の外周側近傍に、インペラ本体148に接触するように配し、隙間を皆無としているので、空気流の循環による吸い込み能力の損失を抑えることができ、高い吸い込み能力を得ることができる。
【0050】
次に本発明の第十一の実施例を図14に基づいて説明する。図において、161、162は1対の前面シュラウド、後面シュラウドである。163は複数個の湾曲した主ブレードであり、この主ブレード163の吸込口164側の端部は円の一部と直線で構成された形状となっている。前記主ブレード163の各々は、それぞれカシメ部165によって前記前面シュラウド161及び後面シュラウド162とカシメられている。
【0051】
そして樹脂製であるインデューサ部本体166は複数枚の複雑な形状をしたインデューサ167及びインデューサ基部168を環状平坦部169上に有した構成としており、前記インデューサ部本体166外周部に設けた嵌合部170によって、前記前面シュラウド161に外側から嵌合によって一体に取り付けている。前記インデューサ167は、前記インデューサ部本体166に切り欠きを付し、インペラ本体171の回転方向に対してインデューサ基部168、前記インデューサ167の順に配するようにインペラの内部方向に、前記インデューサ基部168と垂直に構成されている。
【0052】
以上の構成による動作を説明すると、インペラ本体171が高速回転して吸込口164から空気流が前記インペラ本体171内に流れ込むわけなのだが、前記吸込口164近傍ではインデューサ167に沿って空気流が通過するのである。
【0053】
以上のように本実施例の電動送風機用インペラによれば、吸込口164から吸い込んだ空気流は前面シュラウド161に一体に取り付けられたインデューサ167に沿って通過するので、空気流の流れ方向の急激な変化を緩和することができ、乱流を発生させず、高い吸い込み能力を得ることができる。またインデューサ167を有するインデューサ部本体166を前記前面シュラウド161とは異なる部品構成としているので、空気流の流れ方向の急激な変化を緩和するのに効果的である複雑な形状を容易に構成でき、嵌合部170を前記前面シュラウド161の外側に配しているので、容易にかつ吸い込みの圧力によっての変形を抑えつつ、一体に取り付けられるものである。
【0054】
次に本発明の第十二の実施例を図15に基づいて説明する。図において、181、182は前面シュラウド、後面シュラウド、183は主ブレード、184はカシメ部、185は吸込口、186、187はインデューサ、インデューサ基部、188はインペラ本体、189は環状平坦部、190はインデューサ部本体、191は嵌合部であるが、基本構成は前記第十一の実施例と同様なので、重複する説明は省略するが、本実施例では前記嵌合部191を前記前面シュラウド181に内側から一体に取り付けているのが特徴である。
【0055】
以上の構成によると、前記第十一の実施例と同様の動作を示すものである。
【0056】
以上のように本実施例の電動送風機用インペラによれば、吸込口185から吸い込んだ空気流は前面シュラウド181に一体に取り付けられたインデューサ186に沿って通過するので、空気流の流れ方向の急激な変化を緩和することができ、乱流を発生させず、高い吸い込み能力を得ることができる。またインデューサ186を有するインデューサ部本体190を前記前面シュラウド181とは異なる部品構成としているので、空気流の流れ方向の急激な変化を緩和するのに効果的である複雑な形状を容易に構成でき、嵌合部170を前記前面シュラウド161の内側に配しているので、遠心力による変形を抑えつつ、一体に取り付けられるものである。
【0057】
次に本発明の第十三の実施例を図16に基づいて説明する。図において、201、202は前面シュラウド、後面シュラウド、203は主ブレード、204はカシメ部、205は吸込口、206、207はインデューサ、インデューサ基部、208はインペラ本体、209は環状平坦部、210はインデューサ部本体、211は嵌合部、212はファンケース、213はケース吸込口、214はシール部であるが、基本構成は前記第十一の実施例と同様なので、重複する説明は省略するが、本実施例ではインデューサ部本体210上に環状のインデューサシール部215を、前記ファンケース212に有するシール部214との隙間が最小となるように配しているのが特徴である。
【0058】
以上の構成によると、前記第十一の実施例と同様の動作に加え、ファンケース212に有するシール部214とインデューサ部本体210に有するインデューサシール部215によって空気流の循環を抑えるものである。
【0059】
以上のように本実施例の電動送風機用インペラによれば、同図(b)に詳細を示しているように、吸込口205から吸い込んだ空気流は前面シュラウド201に一体に取り付けられたインデューサ206に沿って通過するので、空気流の流れ方向の急激な変化を緩和することができ、乱流を発生させず、高い吸い込み能力を得ることができる。またインデューサ206を有するインデューサ部本体210を前記前面シュラウド201とは異なる部品構成としているので、空気流の流れ方向の急激な変化を緩和するのに効果的である複雑な形状を容易に構成でき、嵌合部211を前記前面シュラウド201の内側に配しているので、遠心力による変形を抑えつつ、一体に取り付けられるものである。さらにファンケース212に有するシール部214に加え、インデューサ部210においてもインデューサシール部215を備えているため、結果的に両シール部の隙間を大幅に小さくすることができ、空気流の循環による吸い込み能力の損失を抑えることができ、高い吸い込み能力を得ることができる。
【0060】
なお前記第十三の実施例では、両シール部214、215間に隙間を有するが、接触するとしてもよい。
【0061】
なお前記第十一〜十三の各実施例では、インデューサ部本体166、190、210は樹脂製としたが、金属製もしくは板金製としてもよい。
【0062】
なお前記第十一〜十三の各実施例では、嵌合部170、191、211は、嵌合係合によってインペラ本体171、188、208に一体に取り付けてられているが、溶着や接着等により固着させてもよい。
【0063】
なお前記各実施例では、副ブレードと副ブレード基部、またはインデューサとインデューサ基部間の有する角を垂直としているが、垂直以上または垂直以下としても構わないものである。
【0064】
【発明の効果】
本発明の第一の手段によれば、簡単な構成で、空気流の流れ方向の急激な変化を緩和することができ、空気流は副ブレードに沿ってスムーズに流れ、乱流を発生させず、高い吸い込み能力を得ることができるインペラを有する電動送風機を実現できるものである。また、高速回転時の副ブレード及びその周辺部、さらには前面シュラウドの変形度を小さくすることができるインペラを有する電動送風機を実現できるものである。
【0065】
本発明の第二の手段によれば、簡単な構成で、空気流の流れ方向の変化を緩やかにすることができ、空気流はインデューサに沿ってスムーズに通過し、乱流を生じない、極めて高い吸い込み能力を得ることができるインペラを有する電動送風機を実現できるものである。また、高速回転時のインデューサ及びその周辺部、さらには前面シュラウドの変形度を小さくすることができるインペラを有する電動送風機を実現できるものである。
【0066】
本発明の第三、第四の手段によれば、より複雑な形状を有し、空気流が副ブレードまたはインデューサに沿って、よりスムーズに通過し、さらに高い吸い込み能力を得ることができるインペラを有する、電動送風機を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す電動送風機用インペラの側断面図
【図2】同インペラの形状を示す斜視図
【図3】本発明の第二の実施例を示す電動送風機用インペラの側断面図
【図4】同インペラの形状を示す斜視図
【図5】本発明の第の実施例を示す電動送風機用インペラの側断面図
【図6】同インペラの形状を示す斜視図
【図7】本発明の第の実施例を示す電動送風機用インペラの形状を示す斜視図
【図8】本発明の第の実施例を示す電動送風機用インペラの形状を示す一部切り欠き平面図
【図9】本発明の第の実施例を示す電動送風機用インペラの形状を示す一部切り欠き平面図
【図10】本発明の第の実施例を示す電動送風機用インペラの形状を示す平面図
【図11】本発明の第の実施例を示す電動送風機用インペラ及びファンケースの側断面図
【図12】(a)本発明の第の実施例を示す電動送風機用インペラ及びファンケースの側断面図
(b)同図(a)のA部拡大断面図
【図13】本発明の第の実施例を示す電動送風機用インペラ及びファンケースの側断面図
【図14】本発明の第十一の実施例を示す電動送風機用インペラの側断面図
【図15】本発明の第十二の実施例を示す電動送風機用インペラの側断面図
【図16】(a)本発明の第十三の実施例を示す電動送風機用インペラ及びファンケースの側断面図
(b)同図(a)のB部拡大断面図
【図17】従来の電動送風機の一部切り欠き側面図
【図18】従来の電動送風機用インペラの側断面図
【図19】従来の電動送風機用インペラ及びファンケースの側断面図
【符号の説明】
31・41・51・61・71・81・91 前面シュラウド
101・121・141・161・181 前面シュラウド
32・42・52・62・72・82・92 後面シュラウド
102・122・142・162・182 後面シュラウド
33・43・53・63・73・83・93 主ブレード
103・123・143・163・183・203 主ブレード
34・44・55・65・75・85・94 吸込口
104・125・145・164・185・205 吸込口
35・96 副ブレード
46・56・66・76・86・106 インデューサ
126・146・167・186・206 インデューサ
47・59・69・79・89・107 環状平坦部
129・149・169・189・209 環状平坦部
97 補強部
110・130・150・212 ファンケース
111・131・151・213 ケース吸込口
112・132・152・214 シール部

Claims (4)

  1. 1対の前面シュラウド及び後面シュラウドと、この1対のシュラウド間に配した複数枚の主ブレードと、前記前面シュラウドに設けられた吸込口とを備え、前記吸込口の周囲近傍の前記シュラウド間に前記シュラウド外周に向かう複数枚の副ブレードを有するインペラを構成し、前記インペラは、前記副ブレードの設置位置に対して内周側に補強部を備えた電動送風機。
  2. 1対の前面シュラウド及び後面シュラウドと、この1対のシュラウド間に配した複数枚の主ブレードと、前記前面シュラウドに設けられた吸込口とを備え、前記吸込口の周囲に環状の平坦部を設け、この環状の平坦部の範囲に前記シュラウド外周に向かう複数枚のインデューサを有するインペラを構成し、前記インペラは、前記インデューサの設置位置に対して内周側に補強部を備えた電動送風機。
  3. 1対の前面シュラウド及び後面シュラウドと、この1対のシュラウド間に配した複数枚の主ブレードと、前記前面シュラウドに設けられた吸込口とを備え、前記吸込口の周囲近傍の前記シュラウド間に前記シュラウド外周に向かう複数枚の副ブレードを有するインペラを構成し、前記副ブレード及びその周辺部を前面シュラウドとは異なる部品構成とし、前記前面シュラウドに取り付けた電動送風機。
  4. 1対の前面シュラウド及び後面シュラウドと、この1対のシュラウド間に配した複数枚の主ブレードと、前記前面シュラウドに設けられた吸込口とを備え、前記吸込口の周囲に環状の平坦部を設け、この環状の平坦部の範囲に前記シュラウド外周に向かう複数枚のインデューサを有するインペラを構成し、前記インデューサ及びその周辺部を前面シュラウドとは異なる部品構成とし、前記前面シュラウドに取り付けた電動送風機。
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