JP3309432B2 - 電動送風機のインペラ - Google Patents

電動送風機のインペラ

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JP3309432B2
JP3309432B2 JP21488292A JP21488292A JP3309432B2 JP 3309432 B2 JP3309432 B2 JP 3309432B2 JP 21488292 A JP21488292 A JP 21488292A JP 21488292 A JP21488292 A JP 21488292A JP 3309432 B2 JP3309432 B2 JP 3309432B2
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文彦 笹原
正美 福本
徹 広瀬
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、掃除機などに使用され
る電動送風機のインペラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインペラを図5・図6を用いて説
明する。インペラ1は、傘型の曲面を有している前面シ
ュラウド2と平板状の後面シュラウド3の間に、上方か
らみて弓状に湾曲した複数のブレード4で構成してい
る。前記前面シュラウド2・後面シュラウド3・ブレー
ド4は板金加工された物を使用して、ブレード4の上下
片に形成した複数個のカシメ用突起5で一体にかしめて
インペラ1に構成されている。また前面シュラウド2の
傘型の曲面形状は、両シュラウド2・3とブレード4で
囲まれた通路面積が同一となるように設定されている。
【0003】6はファンケース、7はエアーガイド、8
はチャンネル、9はモータを示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来の構成
のインペラは、以下のような課題を有している。つま
り、前面シュラウド2が曲面形状となっており、ブレー
ド4との間に図5に示すような微少な隙間10を生ずる
ことがある。一方インペラ1が高速で回転すると、ブレ
ード4間の流れは図6に示しているように、インペラ1
の回転方向に対して、その下手側の流れが密で上手側が
粗な片寄りのある粗密な流れとなって、圧力差P1ーP2
が生じている。このため前記隙間10を通って、空気流
が円周回りに流れる。この流れは、ブレード4間を流れ
る主流に衝突するものである。従って主流には乱れが生
じて、電動送風機としての効率が低下するものである。
しかも、インペラ1より送出されたこの粗密な空気流の
流れは、エアーガイド7内に流入する際、エアーガイド
7を構成するチャンネル8に交互に衝突する。このた
め、流れの圧力変動が生じて、騒音の要因にもなってい
る。
【0005】この隙間は、シュラウド2の曲面形状が複
雑で金型精度にバラツキが生ずることに起因するもので
ある。つまり、シュラウド2の板厚が不均一となって、
かしめ時に延性の不均一を引き起こし、前面シュラウド
2が歪を持った曲面となるためである。
【0006】またインペラ1内に流入する流れは、掃除
機本体のフイルターやダクトホース等を通過したもの
で、乱流となっている。このため、インペラ1内では渦
流が発生することになり、空気流が効率よくブレード4
間を流れることができない。このため、電動送風機とし
ての効率はさらに低下するものである。
【0007】そこで、本発明は前記したような従来の構
成の課題を解決するもので、送風効率の高い電動送風機
のインペラを得ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の手段は、前面シュラウドと後面シュラウド
と、前記両シュラウドの間に設けた複数枚のブレードを
有し、少なくとも前記前面シュラウドは樹脂を用いた構
成とし、前記後面シュラウドは平板状とし、前記前面シ
ュラウドの外側形状は外周に向かって前記後面シュラウ
ドからの高さが連続的に減少する傘型とし、前記前面シ
ュラウドの肉厚を、前記両シュラウドとブレードで囲ま
れた通路の入口から出口にかけて連続的に滑らかに変化
させるとともに、前記通路の途中に開口面積が最小とな
る絞り部を設けた電動送風機とするものである。
【0009】
【作用】本発明の手段は以下のように作用する。インペ
ラを構成する前面シュラウドを樹脂で構成し、前面シュ
ラウドと後面シュラウドとブレードによって構成した空
気通路の途中に設けた絞り部は、この部分での流れを増
速する。この結果、インペラ内で発生している渦流は加
速され、空気流は効率よく流れるものである。しかも、
前面シュラウドを樹脂を使用して成型加工としているた
め、寸法精度が高まり、ブレード間に生じていた圧力差
も生じにくく、円周回りの流れもなくなる。このため、
インペラの送風効率が一層高くなるものである。
【0010】また、前面シュラウドの肉厚を連続的に滑
らかに変化させているため、インペラ内部での乱流の発
生を抑えるようにも作用するものである。
【0011】また、絞り部における前面シュラウドの肉
厚を厚くできるため、前面シュラウドの絞り部での強度
が増し、インペラの高速回転時に絞り部に大きな応力が
加わっても、破損するおそれがなくなる、あるいは絞り
部における前面シュラウドの肉厚を厚くできるため、ブ
レードを前面シュラウドに溶着する際に要求される前面
シュラウド肉厚を絞り部で確実に確保することが可能に
なり、インペラの組立が容易になるものである。
【0012】
【実施例】(実施例1) 以下、本発明の第一の実施例を図1・図2を参照して説
明する。11は、樹脂によって成型加工した曲面形状を
有する前面シュラウドである。また12は、平板状の後
面シュラウドである。これら両シュラウド11・12間
には、上方からみて弓状に湾曲した複数枚のブレード1
3を設けている。14は前面シュラウド11の肉厚を変
えて形成した絞り部で、前面シュラウド11・後面シュ
ラウド12・ブレード13で囲まれた空気通路の途中に
設けている。また絞り部14では、前記通路の開口面積
が最小になっている。また、16はファンケース、17
はエアーガイド、18はチャンネル、19はモータであ
る。
【0013】以下本実施例の動作について説明する。イ
ンペラ15に流れ込んだ空気流は、空気通路の開口面積
が最小となっている絞り部14によって増速され、吐出
口15aから勢いよく吐出される。このため、インペラ
15内で発生している渦流は加速されることになり、効
率よく空気流を流すことになる。また本実施例では、前
面シュラウド11を樹脂を使用して成型加工によって構
成しているため、寸法精度が高まっている。このため、
従来ブレード13間に生じていた圧力差P1ーP2が極め
て小さいものとなる。このため、従来生じていた円周回
りの流れもなくなるものである。従って、ブレード13
間の流れの乱れが少なくなり、効率よく空気流が流れ
る。よって、インペラ15の送風効率が一層高くなるも
のである。
【0014】(参考例1) 次に、本発明の第一の参考例を図3を参照して説明す
る。本参考例の電動送風機のインペラ20の構成のポイ
ントは、前面シュラウド21と後面シュラウド22とブ
レード23で囲まれた通路の出口に、開口面積が最大に
なるように拡大部24を設けている点である。この拡大
部24は、樹脂で構成している前面シュラウド21の肉
厚を変えて形成しているものである。その他の構成につ
いては、前記実施例と同一であるため説明を省略する。
【0015】以下本参考例の動作を説明する。インペラ
15に流れ込んだ空気流は、空気通路の開口面積が最大
となっている拡大部24で、減速されることになる。こ
の空気流の減速は、速度エネルギーを効率よく圧力エネ
ルギーに置換するものである。よって、インペラ20の
送風効率が高くなるものである。
【0016】さらに、空気流の速度が減速されることに
よって、エアーガイドのチャンネルに衝突する粗密な空
気流の流れ自体が減速されることになり、生ずる圧力変
動も極めて小さいものとなる。従って、インペラ15か
ら発生する騒音も低減できるものである。
【0017】なお、ブレード23間の流れの乱れが少な
くなる点については、前記実施例と同一である。
【0018】(実施例2) 次に本発明の第二の実施例を、図4に基づいて説明す
る。
【0019】本実施例では、前面シュラウド26と後面
シュラウド27とブレード28で囲まれた通路に、開口
面積が最小になる絞り部29を設け、この通路の出口に
開口面積が最大になる拡大部30を設けている。この絞
り部29・拡大部30は、前面シュラウド26の肉厚を
連続的に滑らかに変化させて形成しているものである。
【0020】以上の構成とすることによって、インペラ
25内で発生する渦流の加速による効率の向上と、空気
流の減速による、速度エネルギーの圧力エネルギーへの
置換による効率の向上、また騒音の低減を同時に果たす
ことが出来るものである。またこのとき、前面シュラウ
ド26の肉厚を連続的に滑らかに変化させているため、
インペラ25内では乱流の発生を抑えることが出来るも
のである。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、ブレード間の流れの乱
れが少なく、送風効率が高い電動送風機のインペラを実
現できるものである。
【0022】また、絞り部における前面シュラウドの肉
厚を厚くできるため、前面シュラウドの絞り部での強度
が増し、インペラの高速回転時に絞り部に大きな応力が
加わっても、破損するおそれがなくなる、あるいは絞り
部における前面シュラウドの肉厚を厚くできるため、ブ
レードを前面シュラウドに溶着する際に要求される前面
シュラウド肉厚を絞り部で確実に確保することが可能に
なり、インペラの組立が容易になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す側断面図
【図2】同インペラを前面シュラウド方向から見た平面
【図3】本発明の参考例1を示す側断面図
【図4】本発明の実施例2を示す側断面図
【図5】従来例を示す側断面図
【図6】同インペラを前面シュラウド方向から見た平面
【符号の説明】
11・21・26 前面シュラウド 12・22・27 後面シュラウド 13・23・28 ブレード 14・29 絞り部 15・20・25 インペラ 24・30 拡大部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−112699(JP,A) 特開 昭56−2498(JP,A) 特開 平1−300097(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 29/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面シュラウドと後面シュラウドと、前
    記両シュラウドの間に設けた複数枚のブレードを有し、
    少なくとも前記前面シュラウドは樹脂を用いた構成と
    し、前記後面シュラウドは平板状とし、前記前面シュラ
    ウドの外側形状は外周に向かって前記後面シュラウドか
    らの高さが連続的に減少する傘型とし、前記前面シュラ
    ウドの肉厚を、前記両シュラウドとブレードで囲まれた
    通路の入口から出口にかけて連続的に滑らかに変化させ
    るとともに、前記通路の途中に開口面積が最小となる絞
    り部を設けた電動送風機のインペラ。
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