JPH0987233A - グリコール酸エステルの製造法 - Google Patents

グリコール酸エステルの製造法

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JPH0987233A
JPH0987233A JP7247895A JP24789595A JPH0987233A JP H0987233 A JPH0987233 A JP H0987233A JP 7247895 A JP7247895 A JP 7247895A JP 24789595 A JP24789595 A JP 24789595A JP H0987233 A JPH0987233 A JP H0987233A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、シュウ酸ジエステルを水素で水素
化してグリコール酸エステルを製造する方法において、
クロムを含まない、高活性かつ高選択性の触媒を用い
て、高反応速度及び高選択率でグリコール酸エステルを
製造できる方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明の課題は、(a)ルテニウムと
(b)銅、インジウム及びランタノイドからなる群から
選ばれる少なくとも一種の成分が担体に担持されている
触媒の存在下、シュウ酸ジエステルを水素により水素化
することを特徴とするグリコール酸エステルの製造法に
よって達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な触媒の存在下、
シュウ酸ジエステルを水素で水素化することにより、グ
リコール酸エステルを高反応速度及び高選択率で製造す
る方法に関する。グリコール酸エステルは、ボイラー等
の洗浄剤、メッキ用添加剤、エッチング剤、革なめし剤
として、また洗剤のビルダーや生分解性ポリマー等の製
造原料として非常に有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】シュウ酸ジエステルを水素で水素化して
グリコール酸エステルを製造する方法としては、(1) 炭
酸第二銅とクロム酸から得られた触媒の存在下で水素化
する方法(例えば特公昭55−42971号公報)、
(2) ルテニウム、ニッケル及びラネーニッケルの中から
選ばれる触媒の存在下で水素化する方法(特開昭55−
40685号公報)、(3) 銅のアンミン錯体がシリカ担
体に担持された触媒の存在下で水素化する方法(特公昭
60−45938号公報)、(4) 銀又はパラジウムが担
持された触媒の存在下で水素化する方法(特公昭62−
37030号公報)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(1) の
方法には、水素化反応が更に進行してエチレングリコー
ルが副生するためにグリコール酸エステルの選択率が低
下し、それに伴ってグリコール酸エステルの分離精製も
煩雑になるという問題が存在し、更に廃触媒からのクロ
ムの回収やその際の排水の処理が非常に煩雑であるとい
う環境上の問題も存在している。(2) の方法では、エチ
レングリコール又はグリコール酸エステルの一方が相対
的に多く含まれる反応生成物が得られるものの、グリコ
ール酸エステルを工業的に製造するためには、更に反応
速度及び選択率を上げることが必要である。また、(3)
及び(4) の方法には、触媒の活性やグリコール酸エステ
ルの選択率が低いという問題が存在している。本発明
は、上記の問題を解決して、グリコール酸エステルを高
反応速度及び高選択率で製造できる方法を提供すること
を課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、(a)
ルテニウムと(b)銅、インジウム及びランタノイドか
らなる群から選ばれる少なくとも一種の成分が担体に担
持されている触媒の存在下、シュウ酸ジエステルを水素
により水素化することを特徴とするグリコール酸エステ
ルの製造法によって達成される。
【0005】以下に本発明を詳しく説明する。シュウ酸
ジエステルとしては、シュウ酸と炭素数1〜6の脂肪族
1価アルコールとのジエステルが用いられる。具体的に
は、シュウ酸ジメチル、シュウ酸ジエチル、シュウ酸ジ
n−プロピル、シュウ酸ジi−プロピル、シュウ酸ジn
−ブチル、シュウ酸ジn−アミル等が挙げられる。これ
らシュウ酸ジエステルの中では、シュウ酸ジメチル、シ
ュウ酸ジエチル、シュウ酸ジn−プロピル、シュウ酸ジ
i−プロピル、シュウ酸ジn−ブチル等のシュウ酸と炭
素数1〜4の脂肪族1価アルコールとのジエステルが好
ましいが、中でもシュウ酸ジメチル及びシュウ酸ジエチ
ルが最も好ましい。
【0006】触媒としては、(a)ルテニウムと(b)
銅、インジウム及びランタノイドからなる群から選ばれ
る少なくとも一種の成分が担体に担持されている触媒が
用いられる。なお、ランタノイドとしては、ランタン、
セリウム、ネオジウム、サマリウム、ユウロピウム、ガ
ドリニウム、テルビウム、エルビウム、イッテルビウ
ム、ルテチウムが挙げられる。
【0007】担体としては、活性炭、シリカ、アルミ
ナ、チタニア、ジルコニア、ケイ藻土、ゼオライト等が
挙げられる。担体の中では活性炭が好ましく、例えばマ
ックスソーブ(関西熱化学製)、白鷺(武田薬品製)、
ダイアホープ(三菱化学製)等の市販の活性炭が好適に
用いられる。
【0008】前記担体は粉末、粒状、破砕状、ビーズ状
もしくは成型体で使用される。その形状は特に限定され
るものではないが、通常、粉末の場合は20〜100μ
m程度のもの、粒状、破砕状及びビーズ状の場合は4〜
200メッシュ程度のもの、成型体の場合は数mm程度
のものが用いられる。
【0009】ルテニウムの担持量は、触媒当たり、金属
として通常0.5〜20重量%、好ましくは1〜15重
量%、更に好ましくは2〜10重量%である。銅、イン
ジウム及びランタノイドの担持量は、銅が触媒当たり金
属として通常0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜
5重量%、更に好ましくは1〜2重量%で、インジウム
が触媒当たり金属として通常0.1〜3重量%、好まし
くは0.2〜2.5重量%、更に好ましくは0.4〜1
重量%で、ランタノイドが触媒当たり金属として通常
0.1〜50重量%、好ましくは1〜15重量%、更に
好ましくは2〜10重量%である。
【0010】前記触媒は、ルテニウム化合物と、銅、イ
ンジウム及びランタノイドからなる群から選ばれる少な
くとも一種の金属の化合物とを含有する水又はアルコー
ル溶液に前記担体を添加して、担体に該金属の化合物を
担持させた後、水素等の還元剤で還元処理することによ
って調製される。
【0011】前記のルテニウム化合物としては、例えば
(1) 塩化ルテニウム、臭化ルテニウム等のルテニウムの
ハロゲン化物、(2) ルテニウム酸ナトリウム、ルテニウ
ム酸カリウム等のルテニウム酸のアルカリ金属塩、(3)
酢酸ルテニウム、プロピオン酸ルテニウム等のルテニウ
ムの有機酸塩、(4) ヘキサクロロルテニウム酸アンモニ
ウム、ヘキサアンミンルテニウム塩化物、ルテニウムア
セチルアセトナート、硝酸ルテニウムニトロシル等のル
テニウムの錯塩又は錯体が挙げられる。
【0012】前記の銅化合物としては、硫酸銅、硝酸
銅、塩化銅等の銅の無機酸塩、テトラアンミン銅塩化物
等の銅の錯塩などが挙げられる。また、前記インジウム
化合物としては、硫酸インジウム、塩化インジウム等の
インジウムの無機酸塩、インジウム酸カリウム等のイン
ジウムの錯塩などが挙げられる。
【0013】また、前記のランタノイド化合物として
は、ランタン、セリウム、ネオジウム、サマリウム、ユ
ウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、エルビウム、
イッテルビウム、ルテチウム等の無機酸塩(ハロゲン化
物、硝酸塩等)、有機酸塩(酢酸塩等)などが挙げられ
る。具体的には、例えば塩化ランタン、塩化セリウム、
塩化ネオジウム、塩化サマリウム、塩化ユウロピウム、
塩化ガドリニウム、塩化テルビウム、塩化エルビウム、
塩化イッテルビウム、塩化ルテチウム、硝酸ランタン、
硝酸セリウム、硝酸ネオジウム、硝酸サマリウム、硝酸
ユウロピウム、硝酸ガドリニウム、硝酸テルビウム、硝
酸エルビウム、硝酸イッテルビウム、硝酸ルテチウムが
挙げられる。
【0014】ルテニウム化合物と、銅、インジウム及び
ランタノイドから選ばれる少なくとも一種の金属の化合
物とを担体に担持させる方法としては、含浸法、浸漬吸
着法、混練法、沈着法、蒸発乾固法、共沈法等の通常実
施される方法が挙げられるが、通常は簡便であることか
ら含浸法や蒸発乾固法が用いられる。なお、上記触媒成
分の担持は同時に行っても逐次に行ってもどちらでも差
し支えない。
【0015】ルテニウム化合物と、銅、インジウム及び
ランタノイドから選ばれる少なくとも一種の金属の化合
物とから成る触媒成分を担持させた触媒の還元処理は、
例えば120℃付近の温度で空気中もしくは窒素中で該
触媒を乾燥した後、水素ガス、ヒドラジン又はギ酸ソー
ダ等の一般的な還元剤を用いて行われる。水素ガスを用
いる還元処理は、通常150〜600℃で1〜10時間
行われる。このようにして得られた触媒はアンモニア水
で洗浄された後、水洗、風乾又は加熱処理(窒素気流
中、120℃、3時間)され、更に上記と同様に再度還
元処理されることが好ましい。
【0016】前記のように調製された触媒の存在下、シ
ュウ酸ジエステルを水素で水素化してグリコール酸エス
テルを製造する反応は、液相又は気相で行われる。液相
反応は、例えば攪拌装置を備えた耐圧式反応器を用い
て、通常、反応温度が40〜250℃、好ましくは60
〜200℃、水素圧が常圧よりも高い圧力、好ましくは
10〜150気圧(atm)でバッチ式又は連続式で実
施される。このとき、触媒は、シュウ酸ジエステルに対
して通常1〜30重量%、好ましくは2〜10重量%用
いられる。なお、反応時間は反応温度、反応圧等に依存
して広範囲にわたって変動するが、通常30分〜10時
間程度で充分である。反応後、グリコール酸エステルは
反応器から抜き出される反応液から蒸留等により容易に
分離精製される。
【0017】液相反応では、必要に応じて溶媒を用いる
こともできる。溶媒としては、(1) メタノール、エタノ
ール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタ
ノール、i−ブタノール等の炭素数1〜6の脂肪族1価
アルコール、(2) ジエチルエーテル、ジn−プロピルエ
ーテル、ジn−ブチルエーテル、エチルブチルエーテル
等の炭素数2〜20の非環式脂肪族モノエーテル、(3)
ジシクロヘキシルエーテル等の炭素数6〜24の脂環式
モノエーテル、(4) エチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチ
レングリコールジメチルエーテル等の非環式ポリエーテ
ル、(4) テトラヒドロフラン、ジオキサン、18−クラ
ウン−6等の環式エーテルが用いられる。なお、前記の
脂肪族1価アルコールを用いる場合は、シュウ酸ジエス
テルと同一のアルコキシ基をもつアルコールを用いるこ
とが好ましい。
【0018】気相反応は、通常、前記触媒を充填した反
応管に、気化させたシュウ酸ジエステルと水素ガス等を
含む原料ガスを、反応温度が50〜250℃、好ましく
は90〜200℃、反応圧が常圧より高い圧力、好まし
くは2〜100気圧(atm)で供給することによって
連続的に実施される。このとき、原料ガスと触媒との接
触時間は、通常0.1〜60秒、好ましくは0.5〜3
0秒である。また、水素とシュウ酸ジエステルとのモル
比(水素/シュウ酸ジエステル)は通常2〜100、好
ましくは4〜50である。
【0019】原料ガスにシュウ酸ジエステルを含有させ
る操作は、例えばシュウ酸ジエステル濃度が10〜40
重量%、好ましくは15〜35重量%のシュウ酸ジエス
テルのアルコール溶液を気化器又は気化層等で加熱蒸発
させて、水素ガスや窒素ガスに同伴させることによって
行われる。反応後、グリコール酸エステルは反応管から
導出される反応ガスを凝縮させて得られる反応液から蒸
留等により容易に分離精製される。分離された水素ガス
やアルコール等は循環再使用することができる。
【0020】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明する。なお、シュウ酸ジエステル転化率、グ
リコール酸エステル選択率、エチレングリコール選択
率、グリコール酸エステルの空時収量(STY)、触媒
当たりのグリコール酸エステルの生成速度は次式により
それぞれ求めた。
【0021】
【数1】
【0022】
【数2】
【0023】
【数3】
【0024】
【数4】
【0025】
【数5】
【0026】実施例1 〔触媒の調製〕塩化ルテニウム三水和物(RuCl3
3H2 O)0.57gと塩化サマリウム(SmCl3
6H2 O)1.94gを濃塩酸3mlに溶解させた溶液
を蒸発乾固させた後、乾固物を水4mlに再溶解した。
この溶液に担体として活性炭(白鷺C2 X:武田薬品
製、2mmφ、押し出し品)6.98gを入れて塩化ル
テニウムと塩化サマリウムを活性炭に含浸させた。次い
で、この活性炭を耐熱ガラス管に充填して窒素気流中1
20℃で3時間乾燥した後、水素−窒素混合ガス〔水素
/窒素(容量比)=1:1〕を100ml/minで流
しながら、300℃で1.5時間還元処理を行った。還
元処理後、ルテニウムとサマリウムが担持された活性炭
を25%アンモニア水約32mlに浸して1時間静置し
た後、デカンテーションでアンモニア水を除き、該活性
炭を約100mlの水で15回洗浄した。次いで、該活
性炭を耐熱ガラス管に再度充填し、水素−窒素混合ガス
〔水素/窒素(容量比)=1:1〕を100ml/mi
nで流しながら、400℃で7時間還元処理を行った。
【0027】〔グリコール酸エステルの製造〕上記で得
られた触媒2g、シュウ酸ジメチル7.7g及びメタノ
ール80mlを内容積200mlのオートクレーブに仕
込み、内部の空気を水素ガスで充分置換した後、水素ガ
スを40気圧(atm)まで圧入した。昇温して反応温
度を130℃に保ち、水素ガスで反応圧を60気圧(a
tm)に維持して、攪拌下で4.5時間水素化反応を行
った。反応終了後、オートクレーブを冷却し、得られた
反応液をガスクロマトグラフィーで分析した。その結
果、シュウ酸ジメチル転化率が88.5%、グリコール
酸メチル選択率が93.1%、エチレングリコール選択
率が3.6%で、グリコール酸メチル空時収量(ST
Y)が12.3g/l−溶液・hr、触媒当たりのグリ
コール酸メチル生成速度が249g/l−触媒・hrで
あった。
【0028】実施例2 〔触媒の調製〕実施例1において塩化サマリウムを塩化
ユウロピウム(EuCl3 ・6H2 O)1.93gに変
えたほかは、実施例1と同様に触媒を調製した。 〔グリコール酸エステルの製造〕実施例1において触媒
を上記触媒2gに変えたほかは、実施例1と同様に水素
化反応と反応液の分析を行った。その結果を表1に示
す。
【0029】実施例3 〔触媒の調製〕実施例1において塩化サマリウムを塩化
エルビウム(ErCl3 ・6H2 O)1.85gに変え
たほかは、実施例1と同様に触媒を調製した。実施例1
と同様に触媒を調製した。 〔グリコール酸エステルの製造〕実施例1において触媒
を上記触媒2gに変えたほかは、実施例1と同様に水素
化反応と反応液の分析を行った。その結果を表1に示
す。
【0030】実施例4 〔触媒の調製〕実施例1において塩化サマリウムを塩化
ガドリニウム(GdCl3 ・6H2 O)1.91gに変
えたほかは、実施例1と同様に触媒を調製した。 〔グリコール酸エステルの製造〕実施例1において触媒
を上記触媒2gに変えたほかは、実施例1と同様に水素
化反応と反応液の分析を行った。その結果を表1に示
す。
【0031】比較例1 〔触媒の調製〕実施例1において、塩化ルテニウム使用
量を0.57gに、そして担体使用量を7.78gに変
え、塩化サマリウムを添加しなかったほかは、実施例1
と同様に触媒を調製した。 〔グリコール酸エステルの製造〕実施例1において触媒
を上記の触媒2gに変えたほかは、実施例1と同様に水
素化反応と反応液の分析を行った。その結果を表1に示
す。
【0032】実施例5 〔触媒の調製〕実施例1において、塩化ルテニウム使用
量を2.07gに、塩化サマリウムを塩化銅(CuCl
2 ・2H2 O)0.28gに、そして担体使用量を7.
10gに変えたほかは、実施例1と同様に触媒を調製し
た。実施例1と同様に触媒を調製した。 〔グリコール酸エステルの製造〕実施例1において触媒
を上記触媒2gに変えたほかは、実施例1と同様に水素
化反応と反応液の分析を行った。その結果を表1に示
す。
【0033】実施例6 〔触媒の調製〕実施例1において、塩化ルテニウム使用
量を2.07gに、塩化サマリウムを塩化インジウム
(InCl3 ・4H2 O)0.09gに、そして担体使
用量を7.16gに変えたほかは、実施例1と同様に触
媒を調製した。 〔グリコール酸エステルの製造〕実施例1において触媒
を上記触媒2gに変えたほかは、実施例1と同様に水素
化反応と反応液の分析を行った。その結果を表1に示
す。
【0034】比較例2 〔触媒の調製〕実施例1において、塩化ルテニウム使用
量を2.06gに、そして担体使用量を7.20gに変
え、塩化サマリウムを添加しなかったほかは、実施例1
と同様に触媒を調製した。 〔グリコール酸エステルの製造〕実施例1において触媒
を上記の触媒2gに変えたほかは、実施例1と同様に水
素化反応と反応液の分析を行った。その結果を表1に示
す。
【0035】実施例7 〔触媒の調製〕実施例1において、塩化ルテニウム三水
和物使用量を1.03gに、そして塩化サマリウム使用
量を0.65gに変え、担体をダイアホープ炭(ダイア
ホープ106:三菱化学製、1〜2mm破砕品)7.3
4gに変えたほかは、実施例1と同様に触媒を調製し
た。 〔グリコール酸エステルの製造〕実施例1において、触
媒を上記触媒2gに変え、反応温度を110℃に変えた
ほかは、実施例1と同様に水素化反応と反応液の分析を
行った。その結果を表1に示す。
【0036】実施例8 〔触媒の調製〕実施例7において、塩化サマリウム使用
量を0.98gに、そして担体使用量を7.20gに変
えたほかは、実施例7と同様に触媒を調製した。 〔グリコール酸エステルの製造〕実施例1において、触
媒を上記触媒2gに変え、反応温度を110℃に変えた
ほかは、実施例1と同様に水素化反応と反応液の分析を
行った。その結果を表1に示す。
【0037】実施例9 〔触媒の調製〕実施例8と同様に触媒を調製した。 〔グリコール酸エステルの製造〕実施例1において、触
媒を上記触媒2gに変え、シュウ酸ジメチルをシュウ酸
ジエチル9.5gに、メタノールをエタノール80ml
に、そして反応温度を110℃に変えたほかは、実施例
1と同様に水素化反応と反応液の分析を行った。その結
果を表1に示す。
【0038】実施例10 〔触媒の調製〕実施例8と同様に触媒を調製した。 〔グリコール酸エステルの製造〕実施例1において、触
媒を上記触媒2gに変え、シュウ酸ジメチル使用量を
8.03gに、メタノール使用量を30mlに、そして
反応圧を40気圧(atm)に変えたほかは、実施例1
と同様に水素化反応と反応液の分析を行った。その結果
を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明により、高活性かつ高選択性の新
規な触媒の存在下、シュウ酸ジエステルを水素で水素化
して、高反応速度及び高選択率でグリコール酸エステル
を製造することができる。また、触媒は高活性かつ高選
択性であってクロムを含まないので、副生物の生成によ
ってグリコール酸エステルの分離精製が煩雑になるとい
う問題もなく、廃触媒の処理に伴う環境上の問題を引き
起こすこともない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 B01J 23/56 301X

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ルテニウムと(b)銅、インジウ
    ム及びランタノイドからなる群から選ばれる少なくとも
    一種の成分が担体に担持されている触媒の存在下、シュ
    ウ酸ジエステルを水素により水素化することを特徴とす
    るグリコール酸エステルの製造法。
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