JPH0987171A - 水性粘着剤組成物の製造法 - Google Patents

水性粘着剤組成物の製造法

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JPH0987171A
JPH0987171A JP27058395A JP27058395A JPH0987171A JP H0987171 A JPH0987171 A JP H0987171A JP 27058395 A JP27058395 A JP 27058395A JP 27058395 A JP27058395 A JP 27058395A JP H0987171 A JPH0987171 A JP H0987171A
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JP
Japan
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oily
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aqueous
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JP27058395A
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English (en)
Inventor
Tomomasa Koide
倫正 小出
Hideaki Ozeki
秀明 大関
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 油性の薬効成分と油性成分とを含有する
油性混合物を無機微粒子を含む水性粘着基剤の一部に乳
化・分散した後、残りの水性粘着基剤で希釈することを
特徴とする水性粘着剤組成物の製造法。 【効果】 本発明によれば、油性成分の乳化・分散系及
び油性の薬効成分が安定化され、しかも粘着性に優れ、
パップ剤に用いた場合、裏じみのない良好な水性粘着剤
組成物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基剤中の油性の薬効
成分が安定化された水性粘着剤組成物の製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】薬物の
皮膚への投与は、経口投与と比べ肝臓による初回通過効
果がないことや、薬物を長時間連続的に投与することが
可能で、しかもその速度をコントロールすることができ
ること、あるいは薬物吸収による副作用が生じた場合に
は直ちに中断することが可能であることなどの利点か
ら、薬物の適用部位として注目を集めている。特に水性
の粘着基剤を用いた製剤は、水を含有しているため皮膚
を膨潤させる等の作用により、その有効性において優れ
ており、また投与量の均一性においても優れた製剤であ
る。
【0003】しかしながら、油性の薬効成分を水性粘着
基剤に配合した場合、加水分解等により薬効成分が分解
され、その効果が初期の状態に比べ著しく低下するとい
った問題点があった。このような問題点を解決するため
に特開昭59−25318号や特開平4−77425号
公報にみられるように各種安定化剤を配合したり、特開
昭58ー167510号公報にみられるように基剤のp
H調整及び界面活性剤配合のような方策がとられている
が、いずれも未だ薬効成分の安定性は不十分である。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
油性の薬効成分が安定配合された水性粘着剤組成物の製
造法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは上記目的を達成するため、鋭意検討を重ねた
結果、薬効成分と油性成分とを含む油性混合物を無機微
粒子を含有した水性粘着基剤の一部に乳化・分散して高
濃度の乳化・分散液を調製した後、これを残りの水性粘
着基剤で希釈すると、油性混合物の乳化・分散状態が安
定化され、同時に、薬効成分の安定化もはかれることを
見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は薬効成分と油性成分と
を含有する油性混合物を無機微粒子を含む水性粘着基剤
の一部に乳化・分散した後、残りの水性粘着基剤で希釈
することを特徴とする水性粘着剤組成物の製造法を提供
する。
【0007】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明の水性粘着剤組成物の製造法は、水性粘着基
剤に油性の薬効成分を配合するもので、本発明は、水と
の接触により変質、変性、分解等を起こし易い油性の薬
効成分を水性粘着基剤に安定に配合する方法として好適
である。
【0008】このような薬効成分としては、例えば、イ
ンドメタシン、サリチル酸グリコール、サリチル酸メチ
ル、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフ
ェン、スプロフェン、ロキソプロフェン、ザルトプロフ
ェン、ピロキシカム、フェルビナク、サリチル酸、ジフ
ェンヒドラミン、ジブカイン、プロカイン、リドカイ
ン、ビタミンE誘導体、グリチルレチン酸等が挙げられ
る。特に、油性の薬効成分がインドメタシンなどの非ス
テロイド性消炎鎮痛剤の場合、本発明の効果は顕著であ
る。なお、その配合量は薬効有効量である。
【0009】上記油性薬効成分は油性成分と混合使用さ
れるが、油性成分としては、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レングリコールエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステル等のノニオン界面活性剤、ヒ
マシ油、ハッカ油、ユーカリ油、ラベンダー油、シリコ
ン油等の油脂、その他l−メントール、クロタミトン、
ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、ラノリ
ン、レシチン、プラスチベース、流動パラフィン、オレ
イン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ミツロウ、パラフィンワックス、マイクロクリスタリン
ワックス、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イ
ソプロピル、セバチン酸イソプロピル、パルミチン酸イ
ソプロピル、スクワラン、スクワレン、セタノール、ス
テアリルアルコール、オレイルアルコール、ヘキサデシ
ルアルコール等が用いられる。なお、これら油性成分の
配合量はその種類により相違するが、通常水性粘着剤組
成物全体の1〜15%(重量%、以下同様)、特に3〜
10%である。
【0010】なお、上記薬効成分と油性成分との混合
は、油性の薬効成分を油性成分に汎用の撹拌機を用いて
乳化、分散、あるいは溶解することにより調製すること
ができる。
【0011】一方、上記薬効成分と油性成分との油性混
合物が乳化、分散される水性粘着基剤は、無機微粒子を
含み、かつ水溶性高分子物質、アルコール類、多価アル
コール類等を含有する水性溶液で、水溶性高分子物質の
架橋体による水性ゲルの粘着基剤を形成するものであ
り、特に好ましくは、水溶性高分子物質として、ポリア
クリル酸とポリアクリル酸塩とを用い、これらの架橋体
を含有する水性粘着基剤であり、さらに必要に応じて他
の水溶性高分子物質、経皮吸収促進剤、界面活性剤、保
湿剤、増粘剤、保存剤、安定剤、その他一般的に基剤成
分として用いられているものを任意に選択して配合する
ことができる。
【0012】この場合、ポリアクリル酸としては、直鎖
状、分岐鎖状等の形状には特に制限はなく、また、通常
のアクリル酸を重合して得られた重合体のほか、カーボ
ポール(商品名:米国グッドリッチ社製)等のアクリル
酸重合体を一部架橋したものも好適に使用し得る。
【0013】また、ポリアクリル酸塩としては、ポリア
クリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム等のポリ
アクリル酸の一価金属塩、ポリアクリル酸モノエタノー
ルアミン、ポリアクリル酸ジエタノールアミン、ポリア
クリル酸トリエタノールアミン等のポリアクリル酸のア
ミン塩、ポリアクリル酸のアンモニウム塩等の1種また
は2種以上が好適に使用し得る。ポリアクリル酸及びポ
リアクリル酸塩の合計配合量は組成物全体の0.5〜2
0%、特に1〜15%とすることが好ましい。また、ポ
リアクリル酸とポリアクリル酸塩との配合比(重量比)
は1:10〜10:1、より好ましくは1:8〜8:
1、更に好ましくは1:4〜4:1とすることが好まし
い。
【0014】ここで、本発明の水性粘着基剤は、上述し
たように、ポリアクリル酸とポリアクリル酸塩とを適当
な架橋剤を添加することにより架橋したものを使用する
ことが好ましいが、このような架橋剤としては、ポリア
クリル酸とポリアクリル酸塩とを架橋し得る限り、その
種類は特に制限されないが、特に、多価金属化合物が好
適に使用される。この場合、多価金属化合物としてはマ
グネシウム化合物、カルシウム化合物、亜鉛化合物、カ
ドミウム化合物、アルミニウム化合物、チタン化合物、
錫化合物、鉄化合物、クロム化合物、マンガン化合物、
コバルト化合物、ニッケル化合物等が使用し得るが、本
発明の水性粘着剤組成物は皮膚に適用するものであり、
皮膚に対する安全性を考慮するならば、アルミニウム化
合物、マグネシウム化合物、カルシウム化合物等を用い
ることが特に好ましい。
【0015】この場合、アルミニウム化合物、マグネシ
ウム化合物及びカルシウム化合物はいずれのものも好適
に使用し得、例えばカリミョウバン、アンモニウムミョ
ウバン、鉄ミョウバン等のミョウバン類、水酸化アルミ
ニウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、アルミ
ニウムグリシネート、酢酸アルミニウム、酸化アルミニ
ウム、含ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウ
ム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウ
ム、硝酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸カルシウ
ム、酸化カルシウム、リン酸カルシウム、水酸化マグネ
シウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸マ
グネシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化マグネシウム、
水酸化アルミナマグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マ
グネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒド
ロタルサイト、これら金属を含む複塩等の水可溶性化合
物、水難溶性化合物の1種又は2種以上を使用し得る。
また、アルミニウム、マグネシウムを含む制酸剤も多価
金属化合物として配合し得る。
【0016】ここで、上記架橋剤の好適な配合量は、そ
の種類により種々異なるが、例えば上記多価金属化合物
を使用する場合、その配合量は組成物全体の0.001
〜10%、特に0.01〜5%とすることが好ましい。
【0017】なお、本発明の水性粘着基剤には、本発明
の効果を妨げない範囲でセルロース誘導体及び多価アル
コールを添加し得る。この場合、セルロース誘導体とし
てはいずれのものも使用し得、例えばカルボキシメチル
セルロースのアルカリ金属塩、ヒドロキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、メチルセルロース等の1種又は2種以上
が使用し得るが、特にカルボキシメチルセルロースナト
リウム、カルボキシメチルセルロースカリウム等のカル
ボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩が好適に使用
し得る。なお、セルロース誘導体を添加する場合、その
配合量は組成物全体の15%以下とすることが好まし
い。また、多価アルコールとしては通常用いられるいず
れのものでも使用し得、例えばグリセリン、ソルビトー
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、1、3ー
プロパンジオール、1、4ーブタンジオール、マルチト
ール、キシリトール等の1種又は2種以上を使用し得
る。なお、多価アルコールを添加する場合、その配合量
は組成物全体の50%以下とすることが好ましい。
【0018】本発明で用いられる無機微粒子としては、
酸化チタン、カオリン、タルク、ベントナイト、酸化亜
鉛、モンモリロナイト、無水ケイ酸などが挙げられ、こ
れらの配合量は組成物全体の0.5〜15%、特に2〜
10%であることが好ましい。また、無機微粒子の平均
粒子径は、好ましくは0.1〜20μmである。
【0019】本発明においては、上記油性混合物を上記
無機微粒子を分散含有する一部の水性粘着基剤に乳化、
分散した後、これに残りの水性粘着基剤を混合、希釈し
て水性粘着剤組成物を製造するものである。
【0020】ここで、油性混合物を乳化、分散する水性
粘着基剤には、上記無機微粒子が分散され、ポリアクリ
ル酸及び/又はその塩を含む水溶液を用いることが好ま
しく、その濃度は、好ましくは5〜25%である。ま
た、残りの水性粘着基剤には、残りのポリアクリル酸及
び/又はその塩、及びその他の水溶性高分子物質、例え
ば、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、ペクチン等を含有し、更に、アルミニウム塩等
の架橋剤を含有することが好ましい。
【0021】この場合、油性混合物を乳化・分散させる
無機微粒子を含む水性粘着基剤は、水性粘着基剤全体の
5〜50%、特に15〜35%を使用することが好まし
い。また、油性混合物とこれを乳化、分散する水性粘着
基剤との重量比は1:1〜1:10、特に1:2〜1:
5であることが好ましい。この比が1:1より少ないと
きには、油性混合物の乳化、分散が不良となる場合があ
る。逆に、水性粘着基剤の量が前記範囲より多いとき、
即ち油性混合物の10倍重量を越えるときには、薬効成
分の安定化や得られたパップ剤の裏じみ等の問題が起こ
りやすい。
【0022】この乳化、分散の際、好ましくは、高速/
高剪断ミキサーを用い、温度は40〜50℃で水性粘着
基剤に撹拌下、油性混合物を徐々に添加して、乳化、分
散する。十分に乳化、分散が行われた後、残りの水性粘
着基剤を混合してペースト状とし、所望の水性粘着剤組
成物を製造する。なお、高速/高剪断ミキサーとして
は、高速の回転翼を有するミキサーで、例えば、ヘンシ
ェルミキサー(ドイツ、ヘンシェル社)、スーパーミキ
サー(坂田工業)、ハイスピードミキサー(深江工業)
等の市販品が例示出来る。
【0023】このようにして得られた水性粘着剤組成物
は、これを紙、織布、不織布、プラスチックフィルム等
のバッキングに塗布し、必要によりポリエチレンフィル
ム等のフェイシングを被覆して外用剤として使用するこ
とができる。
【0024】なお、本発明の好適実施態様は下記の通り
である。 (1)油性混合物を乳化・分散する水性粘着基剤の重量
が油性混合物に対して1〜10倍重量であり、該水性粘
着基剤がポリアクリル酸及び/又はその塩を含有する上
記製造法。 (2)無機微粒子が酸化チタン、カオリン、タルク、ベ
ントナイト、酸化亜鉛、モンモリロナイト、無水ケイ酸
の群から選ばれる上記製造法。 (3)薬効成分がインドメタシン等の非ステロイド性消
炎鎮痛剤である上記製造法。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、油性成分の乳化・分散
系及び油性の薬効成分が安定化され、しかも粘着性に優
れ、パップ剤に用いた場合、裏じみのない良好な水性粘
着剤組成物が得られる。
【0026】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。なお、下記の例において、水性粘着剤組
成物としては表1に示す配合組成のものを用いた。
【0027】また、下記の例において、インドメタシン
量は有機溶媒(メタノール)で還流抽出後、高速液体ク
ロマトグラフィー法により測定し、裏じみは官能評価に
より行った。粘着力は下記方法のボールタック粘着力試
験法に従った。 <ボールタック粘着力試験法>装置はJIS Z 02
37ー1980で用いられている球転装置を用い、傾斜
角は30°とした。JIS G 4805で規定された
材質のボールの大きさはJIS B 1501の“ボー
ルの呼び”の1/16から1までの合計31種類とし、
“ボールの呼び”の32倍の数値をボールナンバーと呼
び、粘着力の指標として用いた。球転装置の傾斜板上の
所定の位置に粘着面を上にして試験片を取り付け、各大
きさのボールをゲートにセットした。ゲートをゆっくり
ひらき、ボールを転がしたとき、測定部内に完全に停止
(5秒以上ボールが動かないこと)するようなボールの
うちで最大のものを見いだし、そのときのボールナンバ
ーを粘着力の指標とした。
【0028】
【表1】
【0029】〔実施例1〕インドメタシン0.5重量
部、l−メントール0.5重量部、dl−カンフル0.
5重量部をクロタミトン2.5重量部とP.O.E.
(15)ノニルフェニルエーテル(ニッコールNP−1
5)3.0重量部の混合溶液に溶解し、これを、この4
倍重量のカオリン6.0重量部を含む水性粘着基剤で乳
化・分散後、残りの水性粘着基剤で希釈し、以下常法に
従いヘンシェルミキサーを用いて練合した。その後直ち
に1枚(140×100mm)当たり14gとなるよう
伸縮性不織布に塗工、裁断し、表1に示した組成1より
なる実施例1のパップ剤を得た。
【0030】得られたパップ剤を50℃、40℃、25
℃にて6ヶ月後までの膏体中のインドメタシン残存率を
測定した。残存率は、初期含有量を100%として算出
した。その結果、本発明品は、表2に示す通り、何れの
温度水準下においても長期間にわたり高いインドメタシ
ン残存率を維持していた。また、表3,4に示す通り、
長期間保存後においても裏じみがなく、ボールタック法
による粘着性の評価においても問題のないレベルであっ
た。
【0031】〔実施例2〕インドメタシン0.3重量
部、l−メントール1.0重量部をクロタミトン3.0
重量部とP.O.E.(10)オクチルフェニルエーテ
ル(ニッコールOP−10)2.0重量部の混合溶液に
溶解し、これを、この4倍重量の酸化チタン7.5重量
部を含む水性粘着基剤で乳化・分散後、残りの水性粘着
基剤で希釈し、以下常法に従いヘンシェルミキサーを用
いて練合した。その後直ちに1枚(140×100m
m)当たり14gとなるよう伸縮性不織布に塗工、裁断
し、表1に示した組成2よりなる実施例2のパップ剤を
得た。
【0032】得られたパップ剤を50℃、40℃、25
℃にて6ヶ月後までの膏体中のインドメタシン残存率を
測定した。残存率は、初期含有量を100%として算出
した。その結果、本発明品は、表2に示す通り、何れの
温度水準下においても長期間にわたり高いインドメタシ
ン残存率を維持していた。また、表3,4に示す通り、
長期間保存後においても裏じみがなく、ボールタック法
による粘着性の評価においても問題のないレベルであっ
た。
【0033】〔実施例3〕インドメタシン0.3重量
部、l−メントール1.0重量部をクロタミトン3.0
重量部とP.O.E.(9)ラウリルエーテル(ニッコ
ールBL−9EX)1.0重量部の混合溶液に溶解し、
これを、この4倍重量のベントナイト3.0重量部を含
む水性粘着基剤で乳化・分散後、残りの水性粘着基剤で
希釈し、以下常法に従いヘンシェルミキサーを用いて練
合した。その後直ちに1枚(140×100mm)当た
り14gとなるよう伸縮性不織布に塗工、裁断し、表1
に示した組成3よりなる実施例3のパップ剤を得た。
【0034】得られたパップ剤を50℃、40℃、25
℃にて6ヶ月後までの膏体中のインドメタシン残存率を
測定した。残存率は、初期含有量を100%として算出
した。その結果、本発明品は、表2に示す通り、何れの
温度水準下においても長期間にわたり高いインドメタシ
ン残存率を維持していた。また、表3,4に示す通り、
長期間保存後においても裏じみがなく、ボールタック法
による粘着性の評価においても問題のないレベルであっ
た。
【0035】〔実施例4〕インドメタシン1.0重量
部、l−メントール1.0重量部をクロタミトン2.5
重量部とP.O.E.(15)ノニルフェニルエーテル
(ニッコールNP−15)1.5重量部の混合溶液に溶
解し、これを、この4倍重量の酸化亜鉛4.5重量部を
含む水性粘着基剤で乳化・分散後、残りの水性粘着基剤
で希釈し、以下常法に従いヘンシェルミキサーを用いて
練合した。その後直ちに1枚(140×100mm)当
たり14gとなるよう伸縮性不織布に塗工、裁断し、表
1に示した組成4よりなる実施例4のパップ剤を得た。
【0036】得られたパップ剤を50℃、40℃、25
℃にて6ヶ月後までの膏体中のインドメタシン残存率を
測定した。残存率は、初期含有量を100%として算出
した。その結果、本発明品は、表2に示す通り、何れの
温度水準下においても長期間にわたり高いインドメタシ
ン残存率を維持していた。また、表3,4に示す通り、
長期間保存後においても裏じみがなく、ボールタック法
による粘着性の評価においても問題のないレベルであっ
た。
【0037】〔実施例5〕インドメタシン0.3重量
部、l−メントール0.5重量部、dl−カンフル0.
5重量部をクロタミトン3.0重量部とP.O.E.
(10)オクチルフェニルエーテル(ニッコールOP−
10)1.0重量部の混合溶液に溶解し、これを、この
4倍重量のカオリン6.0重量部と酸化チタン2.0重
量部を含む水性粘着基剤で乳化・分散後、残りの水性粘
着基剤で希釈し、以下常法に従いヘンシェルミキサーを
用いて練合した。その後直ちに1枚(140×100m
m)当たり14gとなるよう伸縮性不織布に塗工、裁断
し、表1に示した組成5よりなる実施例5のパップ剤を
得た。
【0038】得られたパップ剤を50℃、40℃、25
℃にて6ヶ月後までの膏体中のインドメタシン残存率を
測定した。残存率は、初期含有量を100%として算出
した。その結果、本発明品は、表2に示す通り、何れの
温度水準下においても長期間にわたり高いインドメタシ
ン残存率を維持していた。また、表3,4に示す通り、
長期間保存後においても裏じみがなく、ボールタック法
による粘着性の評価においても問題のないレベルであっ
た。
【0039】〔実施例6〕インドメタシン0.3重量
部、l−メントール1.0重量部をクロタミトン4.0
重量部とP.O.E.(9)ラウリルエーテル(ニッコ
ールBL−9EX)2.0重量部の混合溶液に溶解し、
これを、この4倍重量のカオリン5.0重量部と酸化チ
タン1.0重量部を含む水性粘着基剤で乳化・分散後、
残りの水性粘着基剤で希釈し、以下常法に従いヘンシェ
ルミキサーを用いて練合した。その後直ちに1枚(14
0×100mm)当たり14gとなるよう伸縮性不織布
に塗工、裁断し、表1に示した組成6よりなる実施例6
のパップ剤を得た。
【0040】得られたパップ剤を50℃、40℃、25
℃にて6ヶ月後までの膏体中のインドメタシン残存率を
測定した。残存率は、初期含有量を100%として算出
した。その結果、本発明品は、表2に示す通り、何れの
温度水準下においても長期間にわたり高いインドメタシ
ン残存率を維持していた。また、表3,4に示す通り、
長期間保存後においても裏じみがなく、ボールタック法
による粘着性の評価においても問題のないレベルであっ
た。
【0041】〔比較例1〕インドメタシン0.5重量
部、l−メントール0.5重量部、dl−カンフル0.
5重量部をクロタミトン2.5重量部とP.O.E.
(15)ノニルフェニルエーテル(ニッコールNP−1
5)3.0重量部の混合溶液に溶解した。これをあらか
じめ常法に従いヘンシェルミキサーを用いて練合した水
性粘着基剤と混合し、直ちに1枚(140×100m
m)当たり14gとなるよう伸縮性不織布に塗工、裁断
し、表1に示した組成1よりなる比較例1のパップ剤を
得た。
【0042】得られたパップ剤を50℃、40℃、25
℃にて6ヶ月後までの膏体中のインドメタシン残存率を
測定した。残存率は、初期含有量を100%として算出
した。その結果、本比較品は、表2に示す通り、何れの
温度水準下においても長期間にわたる高いインドメタシ
ン残存率を維持できなかった。また、表3,4に示す通
り、長期間保存後においては裏じみが認められ、ボール
タック法による粘着性の評価においても極度の粘着性低
下がみられた。
【0043】〔比較例2〕インドメタシン0.3重量
部、l−メントール1.0重量部をクロタミトン3.0
重量部とP.O.E.(10)オクチルフェニルエーテ
ル(ニッコールOP−10)2.0重量部の混合溶液に
溶解した。これをあらかじめ常法に従いヘンシェルミキ
サーを用いて練合した水性粘着基剤と混合し、直ちに1
枚(140×100mm)当たり14gとなるよう伸縮
性不織布に塗工、裁断し、表1に示した組成2よりなる
比較例2のパップ剤を得た。
【0044】得られたパップ剤を50℃、40℃、25
℃にて6ヶ月後までの膏体中のインドメタシン残存率を
測定した。残存率は、初期含有量を100%として算出
した。その結果、本比較品は、表2に示す通り、何れの
温度水準下においても長期間にわたる高いインドメタシ
ン残存率を維持できなかった。また、表3,4に示す通
り、長期間保存後においては裏じみが認められ、ボール
タック法による粘着性の評価においても極度の粘着性低
下がみられた。
【0045】〔比較例3〕インドメタシン0.3重量
部、l−メントール1.0重量部をクロタミトン3.0
重量部とP.O.E.(9)ラウリルエーテル(ニッコ
ールBL−9EX)1.0重量部の混合溶液に溶解し
た。これをあらかじめ常法に従いヘンシェルミキサーを
用いて練合した水性粘着基剤と混合し、直ちに1枚(1
40×100mm)当たり14gとなるよう伸縮性不織
布に塗工、裁断し、表1に示した組成3よりなる比較例
3のパップ剤を得た。
【0046】得られたパップ剤を50℃、40℃、25
℃にて6ヶ月後までの膏体中のインドメタシン残存率を
測定した。残存率は、初期含有量を100%として算出
した。その結果、本比較品は、表2に示す通り、何れの
温度水準下においても長期間にわたる高いインドメタシ
ン残存率を維持できなかった。また、表3,4に示す通
り、長期間保存後においては裏じみが認められ、ボール
タック法による粘着性の評価においても極度の粘着性低
下がみられた。
【0047】〔比較例4〕インドメタシン1.0重量
部、l−メントール1.0重量部をクロタミトン2.5
重量部とP.O.E.(15)ノニルフェニルエーテル
(ニッコールNP−15)1.5重量部の混合溶液に溶
解した。これをあらかじめ常法に従いヘンシェルミキサ
ーを用いて練合した水性粘着基剤と混合し、直ちに1枚
(140×100mm)当たり14gとなるよう伸縮性
不織布に塗工、裁断し、表1に示した組成4よりなる比
較例4のパップ剤を得た。
【0048】得られたパップ剤を50℃、40℃、25
℃にて6ヶ月後までの膏体中のインドメタシン残存率を
測定した。残存率は、初期含有量を100%として算出
した。その結果、本比較品は、表2に示す通り、何れの
温度水準下においても長期間にわたる高いインドメタシ
ン残存率を維持できなかった。また、表3,4に示す通
り、長期間保存後においては裏じみが認められ、ボール
タック法による粘着性の評価においても極度の粘着性低
下がみられた。
【0049】〔比較例5〕インドメタシン0.3重量
部、l−メントール0.5重量部、dl−カンフル0.
5重量部をクロタミトン3.0重量部とP.O.E.
(10)オクチルフェニルエーテル(ニッコールOP−
10)1.0重量部の混合溶液に溶解した。これをあら
かじめ常法に従いヘンシェルミキサーを用いて練合した
水性粘着基剤と混合し、直ちに1枚(140×100m
m)当たり14gとなるよう伸縮性不織布に塗工、裁断
し、表1に示した組成5よりなる比較例5のパップ剤を
得た。
【0050】得られたパップ剤を50℃、40℃、25
℃にて6ヶ月後までの膏体中のインドメタシン残存率を
測定した。残存率は、初期含有量を100%として算出
した。その結果、本比較品は、表2に示す通り、何れの
温度水準下においても長期間にわたる高いインドメタシ
ン残存率を維持できなかった。また、表3,4に示す通
り、長期間保存後においては裏じみが認められ、ボール
タック法による粘着性の評価においても極度の粘着性低
下がみられた。
【0051】〔比較例6〕インドメタシン0.3重量
部、l−メントール1.0重量部をクロタミトン4.0
重量部とP.O.E.(9)ラウリルエーテル(ニッコ
ールBL−9EX)2.0重量部の混合溶液に溶解し
た。これをあらかじめ常法に従いヘンシェルミキサーを
用いて練合した水性粘着基剤と混合し、直ちに1枚(1
40×100mm)当たり14gとなるよう伸縮性不織
布に塗工、裁断し、表1に示した組成6よりなる比較例
6のパップ剤を得た。
【0052】得られたパップ剤を50℃、40℃、25
℃にて6ヶ月後までの膏体中のインドメタシン残存率を
測定した。残存率は、初期含有量を100%として算出
した。その結果、本比較品は、表2に示す通り、何れの
温度水準下においても長期間にわたる高いインドメタシ
ン残存率を維持できなかった。また、表3,4に示す通
り、長期間保存後においては裏じみが認められ、ボール
タック法による粘着性の評価においても極度の粘着性低
下がみられた。
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油性の薬効成分と油性成分とを含有する
    油性混合物を無機微粒子を含む水性粘着基剤の一部に乳
    化・分散した後、残りの水性粘着基剤で希釈することを
    特徴とする水性粘着剤組成物の製造法。
JP27058395A 1995-09-25 1995-09-25 水性粘着剤組成物の製造法 Pending JPH0987171A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10287587A (ja) * 1997-04-15 1998-10-27 Pola Chem Ind Inc 金属酸化物含有貼付剤用マトリックス
EP1181911A1 (en) 2000-08-23 2002-02-27 Kao Corporation Steam generating cell with adhesive application layer
WO2004039294A1 (ja) * 2002-10-31 2004-05-13 Mycoal Warmers Co., Ltd. 発熱体
JP5781097B2 (ja) * 2011-01-24 2015-09-16 ニプロパッチ株式会社 含水系貼付剤

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