JP2001026535A - 貼付剤の製造方法 - Google Patents

貼付剤の製造方法

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JP2001026535A
JP2001026535A JP11196788A JP19678899A JP2001026535A JP 2001026535 A JP2001026535 A JP 2001026535A JP 11196788 A JP11196788 A JP 11196788A JP 19678899 A JP19678899 A JP 19678899A JP 2001026535 A JP2001026535 A JP 2001026535A
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JP11196788A
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Miyuki Takahashi
美由紀 高橋
Yasunori Sakamoto
靖則 坂本
Hajime Goto
肇 後藤
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 薬効成分と溶解剤と無機粉体とを混合し
た後、該混合物を粘着基剤成分と練合することを特徴と
する貼付剤の製造方法。 【効果】 本発明によれば、基剤中の薬効成分の有効性
が飛躍的に向上した貼付剤を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基剤中の薬効成分
の有効性が飛躍的に向上された貼付剤の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
貼付剤の製造方法としては、例えば基剤中の薬効成分の
安定性を高めるための技術が提案されているが、製造方
法によって薬効成分の有効性を向上させるという技術に
ついては、未だ充分に検討されていないのが現状であ
る。
【0003】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
基剤中の薬効成分の有効性が飛躍的に向上された貼付剤
を製造することができる貼付剤の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは上記目的を達成するため鋭意検討した結果、
予め薬効成分を溶解剤と混合すると共に、更に無機粉体
とも混合しておき、この混合物を粘着基剤成分と均一に
練合すると、後述する実施例及び比較例に示すように、
薬効成分が速やかに、且つ持続性良く経皮吸収されてそ
の有効性が格段に向上することを見出し、本発明をなす
に至った。
【0005】即ち、本発明は、薬効成分と溶解剤と無機
粉体とを混合した後、該混合物を粘着基剤成分と練合す
ることを特徴とする貼付剤の製造方法を提供する。
【0006】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明の粘着剤の製造方法は、薬効成分を溶解剤、
無機粉体と混合しておき、この混合物を粘着基剤成分と
練合するもので、本発明は、特に基剤中の薬効成分が経
皮吸収されにくい油性の薬効成分を水性粘着基剤中に配
合した貼付剤の製造方法として好適である。ここで、上
記薬効成分、溶解剤、無機粉体は、粘着基剤成分と練合
する際に予め混合されていればよいが、薬効成分と溶解
剤とを含有する混合液に無機粉体を混合、分散させる
と、より効果的である。
【0007】このような薬効成分としては、例えば、イ
ンドメタシン、サリチル酸グリコール、サリチル酸メチ
ル、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフ
ェン、スプロフェン、ロキソプロフェン、ザルトプロフ
ェン、ピロキシカム、フェルビナク、サリチル酸、ジフ
ェンヒドラミン、ジブカイン、プロカイン、リドカイ
ン、ビタミンE誘導体、グリチルレチン酸等が挙げら
れ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせ
て使用することができる。特に、油性の薬効成分がイン
ドメタシンなどの非ステロイド性消炎鎮痛剤の場合、本
発明の効果は顕著である。なお、その配合量は薬効有効
量である。
【0008】上記薬効成分は溶解剤と混合使用される
が、本発明の溶解剤としては、使用する薬効成分に合わ
せてその薬効成分の溶解剤として通常使用されているも
のを選定することができ、このような溶解剤として、例
えばポリオキシエチレン(POE)アルキルフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシ
エチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレングリコールエーテル、ソルビタン脂
肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレン
グリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアル
デヒド縮合物、ポリエチレングリコール脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル,ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル等のポ
リオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコー
ル、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体等のノニオン界
面活性剤、ヒマシ油、ハッカ油、ユーカリ油、ラベンダ
ー油、シリコン油等の油脂、その他l−メントール、ク
ロタミトン、ベンジルアルコール、フェネチルアルコー
ル、ラノリン、レシチン、プラスチベース、流動パラフ
ィン、オレイン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ミツロウ、パラフィンワックス、マイクロク
リスタリンワックス、アジピン酸ジイソプロピル、ミリ
スチン酸イソプロピル、セバチン酸イソプロピル、パル
ミチン酸イソプロピル、スクワラン、スクワレン、セタ
ノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、
ヘキサデシルアルコール等の油性成分が用いられ、これ
らは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用す
ることができる。
【0009】なお、これら溶解剤の配合量(2種以上を
混合して使用する場合は合計配合量)はその種類により
相違するが、通常上記薬効成分に対する配合割合が、薬
効成分:溶解剤(重量比)=10:1〜1:100、特
に5:1〜1:50とすると好適である。
【0010】上記薬効成分、溶解剤と混合される無機粉
体としては、酸化チタン、酸化亜鉛、カオリン,タル
ク,無水ケイ酸,下記一般式(1)又は下記一般式
(2)で示される層状珪酸塩からなる層状珪酸塩鉱物等
の粘土鉱物などが挙げられ、これらは1種単独で又は2
種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
【0011】 [(Si8-yAly)(M(III)aM(II)bLic)O20(OH)4-xxn - ・Az+ n/z ・・・(1) (但し、上記式中M(III)は3価の金属イオン、M
(II)は2価の金属イオン、Aは交換性陽イオンであ
り、xは0≦x≦4.0の関係を満足する数、yは0≦
y≦3.0の関係を満足する数であり、a,b,cは、
それぞれ0≦a≦5.0,0≦b≦7.0,0≦c≦
2.5,3<(a+b+c)<7の関係を満足する数、
nは0<n≦2.0を満足する数であり、zは1、2又
は3である。) [Si8(MgpLis)O202]Bs ・・・(2) (但し、上記式中Bはリチウム又はナトリウムであり、
pは3.5≦p≦5.5の関係を満足する数、sは0≦
s≦3.0の関係を満足する数である。)
【0012】本発明の場合、これらの中でも上記粘土鉱
物が好適であり、特に上記層状珪酸塩鉱物が好適であ
る。具体的には、上記式(1)で示される粘土鉱物とし
て、例えばベントナイト、モンモリロナイト、バイデラ
イト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ソ
ーコナイト、スチブンサイト等のスメクタイト系粘土鉱
物を挙げることができる。
【0013】このようなスメクタイト系粘土鉱物は、天
然より産出されるものとしては、例えばモンモリロナイ
トを含有する製品として、(株)豊順洋行からベントナ
イトW,ベンゲル,クニミネ工業(株)からクニピアG
及びクニピアF,アメリカンコロイド社からウエスタン
ボンド,ドレッサーミネラルズ社からのイエローストー
ン等、サポナイトを含有する製品として、バンダービル
ド社からビーガムT,ビーガムHV,ビーガムF及びビ
ーガムK等、ヘクトライトを含有する製品として、アメ
リカンコロイド社からヘクタブライトAW,ヘクタブラ
イト200及びベントンEW、ナショナルリード社から
マカロイドなどが市販されている。また、合成スメクタ
イト系粘土鉱物も各種販売されており、水澤化学工業
(株)社からイオナイトH、コープケミカル(株)社か
らルーセンタイトSWN,SAN,ラポルテインダスト
リー社からラポナイトなどが市販されている。
【0014】また、上記スメクタイト系粘土鉱物として
は、酸性白土のアルカリ処理物も用いることができる。
即ち、通常、酸性白土とは、1%水溶液分散液のpHが
5〜6以下、膨潤度が10ml/2g以下、SiO2
Al23の含有量がモル比でSiO2/Al23=6〜
10のものを指称し、このような酸性白土としては、新
潟県中条、小戸、上赤谷、糸魚川産の酸性白土、山形県
水澤産、川崎、松根、上赤谷、三川、青梅、上砂見産の
酸性白土等の他、これらの酸性白土と類似の性質を示す
英国産のFuller’s earth、米国産のFl
oride earth、ドイツ産のWarkel e
rde等が挙げられる。酸性白土中に存在する交換性の
陽イオンとしてはナトリウムイオン、カリウムイオン、
マグネシウムイオン、鉄イオン、カルシウムイオン、ア
ルミニウムイオン等がある。これらの酸性白土はアルカ
リ処理することにより、上記スメクタイト系粘土鉱物と
同様に配合することができる。
【0015】また、上記式(2)で示される層状珪酸塩
からなる粘土鉱物として、具体的にはコープケミカル
(株)製ソマシフ、トピー工業(株)製DP−DM又は
DMクリーン等が挙げられる。
【0016】本発明の貼付剤における上記無機粉体の配
合量(2種以上を配合する場合は合計量)は、特に制限
されるものではなく適宜選定することができ、通常貼付
剤全体に対して0.01〜10%、好ましくは0.01
〜7%、より好ましくは0.1〜5%とすると好適であ
る。配合量が少なすぎると十分な保形性、有効性が得ら
れない場合があり、多すぎると硬すぎて貼付剤を展延し
難くなる場合がある。また、同様の理由により上記薬効
成分に対する配合割合は、薬効成分:無機粉体(重量
比)=50:1〜1:30、特に5:1〜1:15とす
ると好適である。なお、上記無機粉体の粒子径は特に制
限されるものではないが、通常、一次粒子径で平均粒子
径は0.01〜50μm程度が好適であり、特に0.0
1〜20μm程度の微粒子がより好適である。
【0017】本発明においては、上記薬効成分と上記溶
解剤と上記無機粉体とを予め混合して混合物としておく
ものであり、その混合方法は、特に制限されるものでは
ないが、上述したように、上記薬効成分と上記溶解剤と
を混合し、この混合液に上記無機粉体を混合すると、特
に効果的である。ここで、上記溶解剤を上記薬効成分と
混合する場合、上記薬効成分を上記溶解剤に汎用の撹拌
機を用いて乳化、分散、あるいは溶解することにより調
製することができる。更に、この混合液に上記無機粉体
を混合、分散させる場合、同様に汎用の撹拌機を用いて
分散することにより上記混合物を調製することができ、
このとき、必要に応じて40〜50℃に加温しても良
い。
【0018】上記混合物と練合される粘着基剤成分は、
従来から貼付剤の粘着基剤として用いられているものを
使用することができ、例えば、水溶性高分子化合物、硬
化剤、硬化調整剤、保湿剤、経皮吸収促進剤、界面活性
剤、増粘剤、保存剤、安定剤、香料、色素及び水、その
他一般的に基剤成分として用いられているものを任意に
選択して利用することができる。
【0019】ここで、水溶性高分子化合物としては、例
えばゼラチン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリ
ウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、
ポリエチレンオキサイド、カルボキシメチルセルロース
ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、メチルセルロース、アルギン酸ナ
トリウム、キサンタンガム、アラビヤガム、トラガント
ガム、カラヤガム、無水マレイン酸共重合体等が挙げら
れる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わ
せて使用することができるが、本発明の場合、特にポリ
アクリル酸及び/又はポリアクリル酸ナトリウムとカル
ボキシメチルセルロースナトリウムに他の高分子化合物
を混合して用いることが望ましい。
【0020】本発明の貼付剤における上記水溶性高分子
化合物の配合量は、選択する高分子化合物の種類やその
重合度により適宜選定することができるが、通常、貼付
剤全体の0.01〜40%、好ましくは0.1〜30
%、より好ましくは0.5〜20%程度である。配合量
が少なすぎると十分な凝集力が得られず、多すぎると粘
度が高くなりすぎて製造性の低下につながる場合があ
る。
【0021】次に、硬化剤としては、その種類は特に制
限されず、従来より粘着基剤に使用されているものを使
用することができ、例えばケイ酸アルミン酸マグネシウ
ム、水酸化アルミナマグネシウム、メタケイ酸アルミン
酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト、ジヒドロキシ
アルミニウムアミノアセテート等が挙げられ、これらは
1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用するこ
とができる。
【0022】本発明の貼付剤における上記硬化剤の配合
量は、その種類や併用する上記水溶性高分子化合物の種
類等により適宜選定することができるが、通常、貼付剤
全体の0.005〜3%、好ましくは0.03〜1%程
度である。配合量が少なすぎると配合による効果が十分
に得られず、多すぎると硬化速度を調整することが困難
となる場合がある。
【0023】上記硬化剤による硬化を調整する硬化調整
剤としては、その種類は特に制限されず、従来より粘着
基剤に使用されているものを使用することができ、この
ような硬化調整剤として、例えばクエン酸、リンゴ酸、
酒石酸、エデト酸二ナトリウム等を挙げることができ、
これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使
用することができる。硬化調整剤の配合量は、適宜選定
することができるが、通常、貼付剤全体の0.001〜
10%程度が好適である。配合量が少なすぎると配合に
よる効果が十分に得られず、多すぎると硬化速度を調整
することが困難となる場合がある。
【0024】また、保湿剤としては、通常用いられるい
ずれのものでも使用し得、例えばグリセリン、ソルビト
ール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3
−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4
−ブタンジオール、マルチトール、キシリトール等の多
価アルコールなどの1種又は2種以上を使用し得る。な
お、多価アルコールを添加する場合、その配合量は貼付
剤全体の50%以下とすることが好ましい。
【0025】本発明においては、上記薬効成分と上記溶
解剤と上記無機粉体とを予め混合しておき、この混合物
と粘着基剤成分とを全体が均一になるまで練合して貼付
剤を製造するものである。
【0026】ここで、上記混合物を上記粘着基剤成分と
練合する際、特に制限はないが、好ましくは高速/高剪
断ミキサーを用い、温度は20〜50℃で撹拌下、上記
混合物を撹拌槽内に徐々に添加し、上記混合物全体を投
入した後、更に撹拌しながら上記粘着基剤成分(水溶性
高分子化合物、硬化剤、保湿剤、その他成分及び精製
水)を添加して全体が均一になるまで練合してペースト
状とし、所望の貼付剤を製造する。
【0027】本発明の場合、上記薬効成分、溶解剤及び
無機粉体を予め混合して混合物とした後に、該混合物と
上記粘着基剤成分のいずれか、又は全部とが配合されて
練合される限り、上記粘着基剤成分の配合方法は特に制
限されず、上記混合物が添加された撹拌槽内に適宜順序
で各成分が順次添加されていってもよく、また、上記粘
着基剤成分の全成分を一度に添加したり、上記粘着基剤
成分の2種以上を適宜組み合わせて予め混合しておいた
ものを添加してもよく、更に、上記粘着基剤成分を常法
により練合して粘着基剤として調製しておいたものを添
加することもできる。なお、高速/高剪断ミキサーとし
ては、例えばヘンシェルミキサー(ドイツ、ヘンシェル
社)、スーパーミキサー(坂田工業)、ハイスピードミ
キサー(深江工業)、ハイビスミックス(特殊機化工
業)等の市販品が例示できる。
【0028】このようにして得られた貼付剤は、これを
紙、編布、織布、不織布、プラスチックフィルム等のバ
ッキングに塗布し、必要によりポリエチレンフィルム等
のフェイシングを被覆して外用剤として使用することが
できる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、基剤中の薬効成分の有
効性が飛躍的に向上した貼付剤を製造することができ
る。
【0030】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0031】〔実施例1〕表1に示す組成1に従ってイ
ンドメタシン0.3重量部を溶解剤(l−メントール
1.0重量部、クロタミトン2.0重量部、ヒマシ油
1.0重量部及びPOE(20)ソルビタンモノオレー
ト1.5重量部の混合溶液)に溶解し、これにベントナ
イトW0.5重量部を均一に分散して混合物を調製し
た。この混合物をへンシェルミキサーを用いて通常の貼
付剤を調製する際の温度条件、撹拌条件で撹拌しながら
撹拌槽内に徐々に添加し、上記混合物を全部添加した
後、撹拌を続けながら水溶性高分子化合物を添加し、更
に、保湿剤、その他成分及び精製水を通常の粘着基剤を
調製する際の配合順序で順次添加し、最後に硬化剤を加
えて全体が均一になるまで練合して貼付剤を調製し、こ
れを直ちに1枚(140×100mm)当り14gとな
るように伸縮性不織布上に展延、裁断して、表1に示す
組成1よりなる実施例1のパップ剤を得た。
【0032】〔実施例2〕表1に示す組成2に従ってサ
リチル酸グリコール1.0重量部を溶解剤の混合溶液に
溶解し、これにベントナイトW2.0重量部を均一に分
散して混合物を調製した。この混合物を上記実施例1と
同様にしてへンシェルミキサーにより粘着基剤成分(水
溶性高分子化合物、硬化剤、保湿剤、その他成分及び精
製水)と練合して貼付剤を調製し、これを直ちに1枚
(140×100mm)当り14gとなるように伸縮性
ニット上に展延、裁断して、表1に示す組成2よりなる
実施例2のパップ剤を得た。
【0033】〔実施例3〕表1に示す組成3に従ってケ
トプロフェン0.3重量部を溶解剤の混合溶液に溶解
し、これにクニピアG3.0重量部を均一に分散して混
合物を調製した。この混合物を上記実施例1と同様にし
てへンシェルミキサーにより粘着基剤成分(水溶性高分
子化合物、硬化剤、保湿剤、その他成分及び精製水)と
練合して貼付剤を調製し、これを直ちに1枚(140×
100mm)当り12gとなるように伸縮性不織布上に
展延、裁断して、表1に示す組成3よりなる実施例3の
パップ剤を得た。
【0034】〔実施例4〕表1に示す組成4に従ってフ
ルルビプロフェン0.3重量部を溶解剤の混合溶液に溶
解し、これにクニピアG2.0重量部を均一に分散して
混合物を調製した。この混合物を上記実施例1と同様に
してへンシェルミキサーにより粘着基剤成分(水溶性高
分子化合物、硬化剤、保湿剤、その他成分及び精製水)
と練合して貼付剤を調製し、これを直ちに1枚(140
×100mm)当り14gとなるように伸縮性不織布上
に展延、裁断して、表1に示す組成4よりなる実施例4
のパップ剤を得た。
【0035】〔実施例5〕表1に示す組成5に従ってフ
ェルビナク0.3重量部を溶解剤の混合溶液に溶解し、
これにスメクトンS3.0重量部を均一に分散して混合
物を調製した。この混合物を上記実施例1と同様にして
へンシェルミキサーにより粘着基剤成分(水溶性高分子
化合物、硬化剤、保湿剤、その他成分及び精製水)と練
合して貼付剤を調製し、これを直ちに1枚(140×1
00mm)当り14gとなるように伸縮性不織布上に展
延、裁断して、表1に示す組成5よりなる実施例5のパ
ップ剤を得た。
【0036】〔実施例6〕表1に示す組成6に従ってイ
ンドメタシン1.0重量部を溶解剤の混合溶液に溶解
し、これにスメクトンS1.0重量部を均一に分散して
混合物を調製した。この混合物を上記実施例1と同様に
してへンシェルミキサーにより粘着基剤成分(水溶性高
分子化合物、硬化剤、保湿剤、その他成分及び精製水)
と練合して貼付剤を調製し、これを直ちに1枚(140
×100mm)当り10gとなるように伸縮性不織布上
に展延、裁断して、表1に示す組成6よりなる実施例6
のパップ剤を得た。
【0037】〔実施例7〕表1に示す組成7に従ってイ
ンドメタシン0.3重量部を溶解剤の混合溶液に溶解
し、これにラポナイト2.0重量部を均一に分散して混
合物を調製した。この混合物を上記実施例1と同様にし
てへンシェルミキサーにより粘着基剤成分(水溶性高分
子化合物、硬化剤、保湿剤、その他成分及び精製水)と
練合して貼付剤を調製し、これを直ちに1枚(140×
100mm)当り16gとなるように伸縮性ニット上に
展延、裁断して、表1に示す組成7よりなる実施例7の
パップ剤を得た。
【0038】〔実施例8〕表1に示す組成8に従ってサ
リチル酸グリコール1.5重量部を溶解剤の混合溶液に
溶解し、これにベンクレーSL2.0重量部を均一に分
散して混合物を調製した。この混合物を上記実施例1と
同様にしてヘンシェルミキサーにより粘着基剤成分(水
溶性高分子化合物、硬化剤、保湿剤、その他成分及び精
製水)と練合して貼付剤を調製し、これを直ちに1枚
(140×100mm)当り14gとなるように伸縮性
不織布上に展延、裁断して、表1に示す組成8よりなる
実施例8のパップ剤を得た。
【0039】〔実施例9〕表1に示す組成9に従ってケ
トプロフェン1.0重量部を溶解剤の混合溶液に溶解
し、これにカオリン3.0重量部を均一に分散して混合
物を調製した。この混合物を上記実施例1と同様にして
へンシェルミキサーにより粘着基剤成分(水溶性高分子
化合物、硬化剤、保湿剤、その他成分及び精製水)と練
合して貼付剤を調製し、これを直ちに1枚(140×1
00mm)当り14gとなるように伸縮性不織布上に展
延、裁断して、表1に示す組成9よりなる実施例9のパ
ップ剤を得た。
【0040】〔実施例10〕表1に示す組成10に従っ
てフルルビプロフェン1.0重量部を溶解剤の混合溶液
に溶解し、これに酸化チタン3.0重量部を均一に分散
して混合物を調製した。この混合物を上記実施例1と同
様にしてへンシェルミキサーにより粘着基剤成分(水溶
性高分子化合物、硬化剤、保湿剤、その他成分及び精製
水)と練合して貼付剤を調製し、これを直ちに1枚(1
40×100mm)当り14gとなるように伸縮性不織
布上に展延、裁断して、表1に示す組成10よりなる実
施例10のパップ剤を得た。
【0041】〔実施例11〕表1に示す組成11に従っ
てフェルビナク1.0重量部を溶解剤の混合溶液に溶解
し、これに酸化亜鉛3.0重量部を均一に分散して混合
物を調製した。この混合物を上記実施例1と同様にして
へンシェルミキサーにより粘着基剤成分(水溶性高分子
化合物、硬化剤、保湿剤、その他成分及び精製水)と練
合して貼付剤を調製し、これを直ちに1枚(140×1
00mm)当り12gとなるように伸縮性不織布上に展
延、裁断して、表1に示す組成11よりなる実施例11
のパップ剤を得た。
【0042】〔実施例12〕表1に示す組成12に従っ
てインドメタシン0.5重量部を溶解剤の混合溶液に溶
解し、これにベントナイトW2.0重量部を均一に分散
して混合物を調製した。この混合物を上記実施例1と同
様にしてへンシェルミキサーにより粘着基剤成分(水溶
性高分子化合物、硬化剤、保湿剤、その他成分及び精製
水)と練合して貼付剤を調製し、これを直ちに1枚(1
40×100mm)当り14gとなるように伸縮性不織
布上に展延、裁断して、表1に示す組成12よりなる実
施例12のパップ剤を得た。
【0043】〔比較例1〕表1に示す組成1に従ってイ
ンドメタシン0.3重量部を溶解剤(l−メントール
1.0重量部、クロタミトン2.0重量部、ヒマシ油
1.0重量部及びPOE(20)ソルビタンモノオレー
ト1.5重量部の混合溶液)に溶解した。一方、ベント
ナイトW0.5重量部はポリビニルアルコール1重量部
と精製水3.5重量部との混合溶液に均一に分散した。
上記2成分(混合液、分散液)をへンシェルミキサーを
用いて通常の貼付剤を調製する際の温度条件、撹拌条件
により撹拌しながら上記混合液、分散液の順序で撹拌槽
内に添加した後、撹拌を続けながら粘着基剤成分(ポリ
ビニルアルコール以外の水溶性高分子化合物、硬化剤、
保湿剤、その他成分及び精製水の残部)を実施例1と同
様に順次添加して、全体が均一なるまで練合して貼付剤
を調製し、これを直ちに1枚(140×100mm)当
り14gとなるように伸縮性不織布上に展延、裁断し
て、表1に示す組成1よりなる比較例1のパップ剤を得
た。
【0044】〔比較例2〕表1に示す組成2に従ってサ
リチル酸グリコール1.0重量部を溶解剤の混合溶液に
溶解した。一方、ベントナイトW2.0重量部はソルビ
トール液10.0重量部に均一に分散した。上記2成分
(混合液、分散液)を上記比較例1と同様にしてへンシ
ェルミキサーにより粘着基剤成分(水溶性高分子化合
物、硬化剤、ソルビトール液以外の保湿剤であるグリセ
リン、その他成分及び精製水)と練合して貼付剤を調製
し、これを直ちに1枚(140×100mm)当り14
gとなるように伸縮性ニット上に展延、裁断して、表1
に示す組成2よりなる比較例2のパップ剤を得た。
【0045】〔比較例3〕表1に示す組成3に従ってケ
トプロフェン0.3重量部を溶解剤の混合溶液に溶解し
た。一方、クニピアG3.0重量部はゼラチン1.0重
量部と精製水4重量部との混合溶液に均一に分散した。
上記2成分(混合液、分散液)を上記比較例1と同様に
してへンシェルミキサーにより粘着基剤成分(ゼラチン
以外の水溶性高分子化合物、硬化剤、保湿剤、その他成
分と精製水の残部)と練合して貼付剤を調製し、これを
直ちに1枚(140×100mm)当り12gとなるよ
うに伸縮性不織布上に展延、裁断して、表1に示す組成
3よりなる比較例3のパップ剤を得た。
【0046】〔比較例4〕フルルビプロフェン0.3重
量部を溶解剤の混合溶液に溶解した。一方、クニピアG
2.0重量部はグリセリン5重量部に均一に分散した。
上記2成分(混合液、分散液)を上記比較例1と同様に
してへンシェルミキサーにより粘着基剤成分(水溶性高
分子化合物、硬化剤、グリセリンの残部、その他成分及
び精製水)と練合して貼付剤を調製し、これを直ちに1
枚(140×100mm)当り14gとなるように伸縮
性不織布上に展延、裁断して、表1に示す組成4よりな
る比較例4のパップ剤を得た。
【0047】〔比較例5〕表1に示す組成5に従ってフ
ェルビナク0.3重量部をポリエチレングリコール40
0を除く溶解剤の混合溶液に溶解した。一方、スメクト
ンS3.0重量部はポリエチレングリコール400
2.0重量部に均一に分散した。へンシェルミキサーを
用いて通常の貼付剤を調製する際の温度条件、撹拌条件
により撹拌しながら上記分散液を撹拌槽内に添加した
後、撹拌を続けながら水溶性高分子化合物を添加し、更
に保湿剤、その他成分及び精製水を通常の粘着基剤を調
製する際の配合手順で順次添加し、その後、上記混合液
及び硬化剤を添加して、全体が均一となるまで練合して
貼付剤を調製し、これを直ちに1枚(140×100m
m)当り14gとなるように伸縮性不織布上に展延、裁
断して、表1に示す組成5よりなる比較例5のパップ剤
を得た。
【0048】上記実施例1〜12及び比較例1〜5のパ
ップ剤につき、下記血中濃度測定方法によって薬効成分
の血中濃度を求めて、薬効成分の経皮吸収性を評価し
た。結果を表1に併記する。
【0049】<血中濃度測定>ウィスター系雄性ラット
(5〜6週齢)10匹を一群として実験に供した。ラッ
トは実験前日に背部を剃毛した。実験当日、剃毛した部
分に5×8cmの大きさとした湿布シートを貼った後、
個別ケージで飼育した。試料を適用後、2時間後及び8
時間後にラットの血液を採取した。採取した血液は、常
法に従って高速液体クロマトグラフィー分析に供し、予
め定めておいた検量線より各薬効成分の血中濃度を算出
した。
【0050】速効性は、試料適用後2時間後の血中濃度
により評価した。また、持続性においては試料適用後8
時間後の血中濃度により評価した。
【0051】
【表1】
【0052】表1の結果によれば、本発明の製造方法に
よって、薬効成分の速効性に優れ、且つ持続性にも優れ
る貼付剤が得られ、薬効成分の有効性が飛躍的に向上す
ることが認められる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 肇 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C076 AA72 BB31 CC05 CC18 DD09 DD28 DD37 EE09 EE32 EE53 FF31 FF33 FF34

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬効成分と溶解剤と無機粉体とを混合し
    た後、該混合物を粘着基剤成分と練合することを特徴と
    する貼付剤の製造方法。
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