JPH0986438A - 車体強度部材の補強構造 - Google Patents

車体強度部材の補強構造

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JPH0986438A
JPH0986438A JP24405395A JP24405395A JPH0986438A JP H0986438 A JPH0986438 A JP H0986438A JP 24405395 A JP24405395 A JP 24405395A JP 24405395 A JP24405395 A JP 24405395A JP H0986438 A JPH0986438 A JP H0986438A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体重量の増加を招くことなく、車体強度部
材の折れを確実に防止する。 【解決手段】 補強範囲12を前側に延長し、該補強範
囲12の前端12aを徐変部11よりも前側に位置させ
た。従って、車両前面衝突等により車体強度部材8の前
端に入力が加わっても、補強範囲12の前端12aが徐
変部11よりも前側に位置しているため、徐変部11で
の折れが防止され、補強範囲12よりも前側の第2多角
形断面部10だけが有効に潰れる。従って、従来のよう
に徐変部11が先に折れてしまう場合に比べて、車体強
度部材8に加わるエネルギーの吸収量が増加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車体強度部材の補
強構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車体強度部材の補強構造として
は、例えば図42〜図45に示すようなものが知られて
いる(類似技術として特開昭63−64883号公報参
照)。
【0003】Eは自動車のエンジンルームで、このエン
ジンルームEの左右両側には、それぞれ「車体強度部
材」としてのサイドメンバ1とフードリッジ2が前後方
向に沿って左右に一対配されている。前記のサイドメン
バ1は、後側部分が四角形断面の第1多角形断面部3と
なっており、また前側部分がレイアウトや強度の都合に
より八角形断面の第2多角形断面部4となっている。そ
して、第1多角形断面部3と第2多角形断面部4との間
には、第1多角形断面部3の角部3aから第2多角形断
面部4にかけて形状が徐々に変化する徐変部5が形成さ
れている。更に、このサイドメンバ1には、前記第1多
角形断面部3から徐変部5にかけて、図示せぬレインフ
ォースを内部に設けた補強範囲6が設定されており、該
補強範囲6の前端6aが徐変部5の途中部位に位置して
いる。尚、7はエンジンを支持するためのブラケットで
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、サイドメンバ1における補
強範囲6の前端6aが徐変部5の途中部位に位置してい
るため、形状的に折れ易い徐変部5と、強度の急変によ
り折れ易い状態になっている補強範囲6の前端6aとが
一致するため、車両前面衝突等によりサイドメンバ1の
前端に入力Fが加わった場合に、第2多角形断面部4が
潰れるよりも先に、サイドメンバ1が徐変部5で折れて
しまい(図45参照)、入力Fのエネルギーを十分に吸
収することができない場合も考えられる。そのために、
前記のような徐変部5における折れを防止するために、
サイドメンバ1の板厚を上げたり、徐変部5のみに別の
補強部材を追加したりする対策が必要となり、車体重量
の増加を招いている。
【0005】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、車体重量の増加を招くことな
く、車体強度部材の折れを確実に防止することができる
補強構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
補強範囲を前側に延長し、該補強範囲の前端を徐変部よ
りも前側に位置させたものである。
【0007】請求項1記載の発明によれば、車両前面衝
突等により車体強度部材の前端に入力が加わっても、補
強範囲の前端が徐変部よりも前側に位置しているため、
徐変部での折れが防止され、補強範囲よりも前側の第2
多角形断面部だけが有効に潰れる。従って、前述のよう
に徐変部が先に折れてしまう場合に比べて、車体強度部
材に加わるエネルギーの吸収量が増加する。
【0008】請求項2記載の発明は、補強範囲が少なく
とも1つの徐変部の全域を含んでいる。
【0009】請求項2記載の発明によれば、補強範囲の
前端が徐変部の前側に位置しているだけでなく、補強範
囲が少なくとも1つの徐変部の全域を含んでいるため、
徐変部での折れを更に確実に防止することができる。
【0010】請求項3記載の発明は、徐変部を複数有し
且つ少なくとも1つの徐変部の車両前後方向位置が他の
徐変部と相違していると共に、補強範囲の各徐変部に対
応する前端がそれぞれ徐変部よりも前側に位置してい
る。
【0011】請求項3記載の発明によれば、複数の徐変
部の前後位置が相違していても、補強範囲の各徐変部に
対応する前端がそれぞれ徐変部よりも前側に位置してい
るため、各徐変部での折れが防止され、補強範囲よりも
前側の第2多角形断面部だけが有効に潰れる。
【0012】請求項4記載の発明は、第1多角形断面部
の角部のうち、徐変部に変化する角部と、徐変部に変化
しない角部があり、徐変部に変化しない角部では、補強
範囲の前端が徐変部の前端よりも後側に位置している。
【0013】請求項4記載の発明によれば、徐変部に変
化しない角部では、補強範囲の前端が徐変部の前端より
も後側に位置しているため、その部分の補強範囲が短く
なり、車体重量の軽減を図ることができる。
【0014】請求項5記載の発明は、エンジン支持用の
ブラケットが徐変部と同じ前後位置に取付けられてい
る。
【0015】請求項5記載の発明によれば、車両前面衝
突等の際に、徐変部よりも前側の第2多角形断面部に対
して、車体からの前向き慣性力と共に、エンジンからの
前向き慣性力がブラケットを介して徐変部から直接加わ
るため、該第2多角形断面部が更に潰れ易くなる。
【0016】請求項6記載の発明は、エンジン支持用の
ブラケットが徐変部を覆った状態で取付けられている。
【0017】請求項6記載の発明によれば、エンジン支
持用のブラケットが徐変部を覆った状態で取付けられて
いるため、該ブラケットにより徐変部を補強することが
でき、該徐変部での折れを更に確実に防止する。
【0018】請求項7記載の発明は、車体強度部材の内
部にレインフォースを設けることにより補強範囲を形成
したものである。
【0019】請求項7記載の発明によれば、車体強度部
材の内部にレインフォースを設ける構造であり、車体構
造上の都合により、車体強度部材の外部にレインフォー
スを設けることができない場合に好適である。
【0020】請求項8記載の発明は、車体強度部材の外
部にレインフォースを設けることにより補強範囲を形成
したものである。
【0021】請求項8記載の発明によれば、車体強度部
材の外部にレインフォースを設ける構造であり、車体構
造上の都合により、車体強度部材の内部にレインフォー
スを設けることができない場合に好適である。
【0022】請求項9記載の発明は、他の部分よりも厚
いパネルを用いることにより補強範囲を形成したもので
ある。
【0023】請求項9記載の発明によれば、他の部分よ
りも厚いパネルを用いることにより補強範囲を形成した
ものであり、車体強度部材にレインフォースを設けるこ
とができない場合に好適である。
【0024】請求項10記載の発明は、他の部分よりも
強度の高いパネルを用いることにより補強範囲を形成し
たものである。
【0025】請求項10記載の発明によれば、他の部分
よりも強度の高いパネルを用いることにより補強範囲を
形成したものであり、車体強度部材にレインフォースを
設けることができず且つパネルを前後方向において同一
の厚さにしたい場合に好適である。
【0026】請求項11記載の発明は、車体強度部材が
前端から潰れる際の潰れ波長をλとすると、補強範囲の
前端が車体強度部材の前端からnλ/2(n=1、2、
3……)の位置にある。
【0027】請求項11記載の発明によれば、車体強度
部材が潰れる際の波の節が補強範囲の前端と一致するた
め、補強せずに潰したい第2多角形断面部を更に効率良
く潰せるようになる。
【0028】請求項12記載の発明は、車体強度部材を
最大発生荷重点を越えるまで圧縮し、その際の座屈波形
に基づいて決定したλを用いるものである。
【0029】請求項12記載の発明によれば、車体強度
部材におけるλの決定を試行錯誤でなく、座屈波形の解
析により決定することができるため、決定に要する時間
を短縮できる。
【0030】請求項13記載の発明は、車体強度部材が
エンジン支持用のブラケットを取付けるための2箇所以
上の取付部位を前後位置の相違する位置に有しており、
且つ最前の取付部位の少なくとも一部が補強範囲内に位
置している。
【0031】請求項13記載の発明によれば、車体強度
部材に前後位置の相違する2箇所以上の取付部位を設定
することにより、車型違い・エンジン形式違い等により
ブラケットの取付位置が異なる場合でも、一種類の車体
強度部材で対応することができる。つまり、同じ車体強
度部材を利用して、更には同じエンジンルームを利用し
て、様々な車型・エンジン形式に対応がとれ、開発コス
トや生産コストの低減が期待できる。
【0032】請求項14記載の発明は、前記最前の取付
部位に取付けられるブラケットの複数の締結部のうちの
少なくとも一部が補強範囲内に位置している。
【0033】請求項14記載の発明によれば、最前の取
付部位の少なくとも一部が補強範囲内に位置しているだ
けでなく、その取付部位に取付けたブラケットの締結部
の一部が補強範囲内に位置しているため、ブラケットと
補強範囲との間に強度的に弱い間隔が生じることはな
く、車体強度部材の折れをより確実に防止することがで
きる。
【0034】請求項15記載の発明は、エンジン支持用
のブラケットが徐変部を覆った状態で溶接されており、
且つ補強範囲のブラケットに相当する部分に切欠部が形
成されている。
【0035】請求項15記載の発明によれば、補強範囲
に切欠部を形成した分、車体重量を軽減を図ることが可
能になる。また、このような切欠部を形成しても、徐変
部には該徐変部を覆った状態でブラケットが取付けられ
ているため、徐変部における折れの発生は防止される。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において共
通する部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略
する。
【0037】第1の実施形態(図1〜図5参照):この
実施形態の「車体強度部材」としてのサイドメンバ8
は、後側部分が四角形断面の第1多角形断面部9となっ
ており、そして前側部分が八角形断面の第2多角形断面
部10となっており、該第1多角形断面部9と第2多角
形断面部10との間には、第1多角形断面部9の各角部
9aから第2多角形断面部10にかけて形状が徐々に変
化する徐変部11がそれぞれ形成されている。更に、こ
のサイドメンバ8には、前記第1多角形断面部9から前
側へ向けて、徐変部11の全域を含む補強範囲12が設
定されており、該補強範囲12の前端12aは徐変部1
1よりも若干前側に位置している。この補強範囲12に
おけるサイドメンバ8の内部には、断面コ字状のレイン
フォースR1 が設けられている(図3参照)。更に、こ
のサイドメンバ8の外側面における前記第1多角形断面
部9と徐変部11との境界部分にはエンジン支持用のブ
ラケット13が設けられている。
【0038】この実施形態によれば、車両前面衝突等に
よりサイドメンバ8の前端に入力Fが加わっても、徐変
部11が補強範囲12に含まれているため、徐変部11
から折れたりすることはなく、補強範囲12よりも前側
の第2多角形断面部10だけが有効に潰れることとなる
(図4参照)。従って、図5に示す如く、従来例におい
て第2多角形断面部10が潰れるよりも先に徐変部11
で折れてしまう場合に比べて、サイドメンバ8に加わる
エネルギーの吸収量を増加させることができる。従っ
て、従来のように、徐変部11での折れを防止するため
に、サイドメンバ8の板厚を上げたり、徐変部11のみ
に別の補強部材を追加したりする必要がなく、車体重量
を増加させずに済む。
【0039】第2の実施形態(図6(A)(B)及び図
7参照):この実施形態のサイドメンバ14は、サイド
メンバ本体15とクロージングプレート16とから形成
された構造をしており、第1多角形断面部17は四角形
断面で、第2多角形断面部18は七角形断面をしてい
る。徐変部19a、19bは第1多角形断面部17の2
つの角部17a、17bからそれぞれ形成されている。
また、サイドメンバ14の裏側には図6(B)に示すよ
うに別の徐変部19cも形成されている。補強範囲20
は先の実施形態と同様に徐変部19a、19b、19c
の全域を含み、その前端20aは徐変部19a、19
b、19cの前側に位置している。このように、サイド
メンバ14を2つの部材で形成した構造にしても、先の
実施形態同様に徐変部19a、19b、19cでの折れ
を防止し、サイドメンバ14に加わるエネルギーをより
確実に吸収することができる。尚、サイドメンバ14の
裏側の徐変部19cは、以下の各実施形態においても形
成されているものであるが、この第2の実施形態と略同
一のものであるため、以下説明及び図示を省略する。
【0040】第3の実施形態(図8及び図9参照):
の実施形態では、先の第2の実施形態で形成された上下
2つの徐変部19a、19bの車両前後方向での位置を
相違させた構造である。従って、補強範囲20の前端2
0a、20bの位置も、その徐変部19a、19bに合
わせて相違させている。補強範囲20の各前端20a、
20bがそれぞれ徐変部19a、19bよりも前側に位
置していることには変わりないので、先の実施形態同様
に徐変部19a、19bでの折れを防止してサイドメン
バ14のエネルギー吸収量を増加させることができる。
【0041】第4の実施形態(図10及び図11参
照):この実施形態では、サイドメンバ21の第2多角
形断面部22におけるサイドメンバ本体23を変えるこ
とにより、該第2多角形断面部22を六角形断面にする
と共に、第1多角形断面部24の上側の角部17aから
のみ徐変部19aを形成し、下側の角部17bはそのま
ま第2多角形断面部22の角部に連続させた。そして、
徐変部19aに対応する補強範囲20の上側の前端20
aは該徐変部19aよりも前側に位置させたが、下側の
前端20bの位置は徐変部19bの前端よりも後側のブ
ラケット13付近にとどめている。
【0042】徐変部19aの前側に補強範囲20の前端
20aが位置しているため、先の実施形態同様に徐変部
19aでの折れを防止してサイドメンバ21のエネルギ
ー吸収量を増加させることができる。また、もともと折
れにくい角部17bについては、補強範囲20の前端2
0bを徐変部19bの前端よりも後側に位置させて、補
強範囲20の長さを短めに設定しているため、その分、
内部のレインフォースの下側部分の長さが短くなり、車
体重量の軽減を図ることことができる。
【0043】第5の実施形態(図12及び図13参
照):この実施形態のサイドメンバ25では、第1多角
形断面部26の下側の角部を2つの近接した角部を有す
る面取部27にして全体を五角にすると共に、第2多角
形断面部28の下側にも前記第1多角形断面部26の面
取部27に連続する面取部29を形成して全体を七角形
断面にした。そして、第1多角形断面部26の上側の角
部17aには第2多角形断面部28に至る徐変部19a
を形成した。
【0044】徐変部19aに対応する補強範囲20の上
側の前端20aは該徐変部19aよりも前側に位置させ
たが、下側の面取部27に対応する下側の前端20b
は、徐変部19aの前端よりも後側に位置させた。
【0045】徐変部19aの前側に補強範囲20の前端
20aが位置しているため、先の実施形態同様に徐変部
19aでの折れを防止してサイドメンバ25のエネルギ
ー吸収量を増加させることができる。また、もともと折
れにくい面取部27については、補強範囲20を短めに
設定しているため、その分、内部のレインフォースの下
側部分の長さが短くなり、車体重量の軽減を図ることが
できる。
【0046】第6の実施形態(図14〜図16参照):
サイドメンバ14は第2の実施形態(図6及び図7)と
同じ形状であるが、ブラケット30の位置を若干前側に
移動して徐変部19a、19bと前後位置を一致させ
た。従って、徐変部19a、19bはこのブラケット3
0により補強された状態となり、徐変部19a、19b
での折れが更に防止された状態となる。また、車両前面
衝突等の場合、図16に示すように、第2多角形断面部
18に対しては、車体からの前向き慣性力f1 が加わる
だけでなく、エンジン31の前向き慣性力f2 もブラケ
ット30を介して徐変部19a、19bの位置から加わ
るため、サイドメンバ14の第2多角形断面部18は、
今までの実施形態よりも更に潰れ易くなる。従って、こ
の実施形態の補強範囲20は今までの実施形態よりも軽
い補強で済む。軽い補強とは、サイドメンバ14の内部
に設けられているレインフォース(図示せず)の板厚を
薄くすることであり、これにより車体重量の軽減を図る
ことができる。
【0047】第7の実施形態(図17及び図18参
照):サイドメンバ14は第2の実施形態(図6及び図
7)と同じ形状であるが、このサイドメンバ14には、
ブラケット32のための取付部位33、34が前後2箇
所に設定されている。すなわち、後側の取付部位33は
第1多角形断面部17に設定され、前側の取付部位34
は徐変部19aの前寄位置に設定されており、両方の取
付部位33、34とも補強範囲20内に位置している。
補強範囲20の前端20aが徐変部19a、19bより
も前側に位置しているため、ブラケット32を後側の取
付部位33に取付けた場合も、また前側の取付部位34
に取付けた場合も、徐変部19a、19bでの折れが防
止され、サイドメンバ14のエネルギー吸収量を増加さ
せることができる。特に、図18のように、ブラケット
32を前側の取付部位34に取付けた場合は、前記第6
の実施形態と同じように第2多角形断面部18が潰れ易
くなるという効果が得られる。尚、ブラケット32をサ
イドメンバ14に取付ける締結部Sは全て補強範囲20
内に設定されている。この締結部Sとしては、ボルト・
ナット手段による取付けや、スポット溶接手段による取
付けが用いられる。
【0048】このように、サイドメンバ14に2つの取
付部位33、34を設定すれば、車型違い・エンジン形
式違い等によりブラケット32の取付位置が異なる場合
でも、一種類のサイドメンバ14で対応することができ
る。つまり、同じサイドメンバ14を利用して、更には
同じエンジンルームを利用して、様々な車型・エンジン
形式に対応がとれ、開発コストや生産コストの低減が期
待できる。
【0049】第8の実施形態(図19及び図20参
照):サイドメンバ14は第3の実施形態(図8及び図
9)と同じ形状であるが、このサイドメンバ14にはブ
ラケット32を取付けるための取付部位35、36が前
後2箇所に設定されている。後側の取付部位35は上側
の徐変部19aの後寄位置に設定されており、前側の取
付部位36は上側の徐変部19aの前端位置で且つ補強
範囲20の上側の前端20aに一部重なった状態で取付
けられている。図20に示すように、前側の取付部位3
6にブラケット32を取付ける場合も、前側の取付部位
36(ブラケット32)の一部が補強範囲20の前端2
0aに重なった状態になっているため、前記第7の実施
形態同様の効果が得られる。
【0050】この実施形態では前側の取付部位36の少
なくとも一部が補強範囲20の前端20aに重なってお
り且つその締結部Sの一部(最後部の締結部S)が補強
範囲20内に位置していることが重要である。すなわ
ち、前側の取付部位36を補強範囲20の前端20aよ
りも前側に設定してしまうと、その取付部位36と補強
範囲20の前端20aとの間に強度的に弱い間隔が生じ
てしまう。そして、その状態で、前側の取付部位36に
ブラケット32を取付けると、サイドメンバ14の前方
から入力が加わった場合に、エンジンの重量とサイドメ
ンバ14の強度とのバランスによっては、前記強度の弱
い間隔から折れが発生するケースもあり得るため、前述
のように、前側の取付部位36の少なくとも一部を補強
範囲20の前端20aに重ねることが必要がある。
【0051】第9の実施形態(図21参照):この実施
形態では、前記第7の実施形態(図17及び図18)に
おける前後の取付部位33、34を一部重ねた状態で設
定したものである。このように、前後の取付部位33、
34を一部重ねて設定しても、第7の実施形態と同様の
効果が得られる。尚、前記第8の実施形態(図19及び
図20)における前後の取付部位35、36を一部重ね
た状態で設定しても良い。
【0052】第10の実施形態(図22及び図23参
照):この実施形態では、サイドメンバ14自体は第2
の実施形態(図6及び図7)と同じだが、ブラケット3
2がサイドメンバ14の上側の徐変部19aを覆うよう
に取付けられており、このブラケット32に相当する部
分の補強範囲20には切欠部37が形成されている。上
側の徐変部19aには補強範囲20が設定されていなく
ても、その代わりにブラケット32がその徐変部19a
を覆うように取付けられており、このブラケット32に
より徐変部19aが補強された状態となっているため、
サイドメンバ14が上側の徐変部19aから折れること
はない。また、補強範囲20の下側の前端20bは下側
の徐変部19bよりも前側に位置しているため、下側の
徐変部19bから折れることもない。この実施形態によ
れば、補強範囲20に切欠部37を形成した分だけ車体
重量の軽減を図ることができる。また、ブラケット32
を取付ける位置に切欠部37が形成されているため、ブ
ラケット32を溶接で取付ける場合は、該ブラケット3
2とサイドメンバ14との2枚接合となる。従って、補
強範囲20も含めて3枚接合にする場合よりも溶接作業
が容易になる。
【0053】第11の実施形態(図24参照):この実
施形態では、前記第10の実施形態のブラケット32の
位置を前方へ移動し、該ブラケット32の一部を徐変部
19aの前端に重ねた状態とした。そして、ブラケット
32の位置に応じて切欠部38のサイズも若干小さくし
た。ブラケット32の少なくとも一部と徐変部19aの
前端とが重なっていれば、前記第10の実施形態と同様
の効果が得られる。
【0054】第12の実施形態(図25参照):サイド
メンバ39に前側から入力Fが加わって、該サイドメン
バ39が前端から潰れる際の潰れ波長をλとすると、補
強範囲20の前端20aをサイドメンバ39の前端から
nλ/2の位置にある構造(n=1、2、3……)とす
ることで、潰れる際の波の節が補強範囲20の前端20
aと一致するため、補強せずに潰したい第2多角形断面
部40を更に効率良く潰せるようになる。図25の
(A)は補強範囲20の前端20aを4/2λ(=2
λ)の位置に設定した例を示し、(B)は3/2λの位
置に設定した例を示している。
【0055】サイドメンバ39におけるλは、圧縮荷重
を受けるサイドメンバ39を最大発生荷重点を越えるま
で圧縮し、その際の座屈波形に基づいて決定することが
できる。このように、λの決定を試行錯誤でなく、座屈
波形の解析により決定することにより、λの決定に要す
る時間を短縮できる。尚、このλの決定方法は、特開平
3−65634号や特開平3−94137号で知られる
ビードのスパン決定手法を利用したものである。
【0056】第13の実施形態(図26〜図28参
照):次に、第2多角形断面部の他の形状の例を示す。
尚、サイドメンバは複数のパネルを溶接等により接合し
て形成する方法や、押出成形材(例えば、アルミニウム
合金)を用いる方法があるが、まず押出成形材による形
状の例を先に示す。
【0057】押出成形材による第2多角形断面部として
は、第1の実施形態で八角形断面の例を示したが、これ
以外にも、第1多角形断面部の形状によっては、七角形
断面の第2多角形断面部41(図26)、六角形断面の
第2多角形断面部42(図27)、五角形断面の第2多
角形断面部43(図28)のような形状にしても良い。
【0058】第14の実施形態(図29〜図36参
照):次に、2枚のパネルを溶接等により接合して形成
する第2多角形断面部の形状の例を示す。八角形断面と
しては、上側の接合フランジを内向きにした形状の第2
多角形断面部44(図29)や、上側の接合フランジを
上向きにした形状の第2多角形断面部45(図30)に
しても良い。七角形断面としては、上側の接合フランジ
をクロージングプレートの上端に沿ってそのまま上向き
にした形状の第2多角形断面部46(図31)や、上側
の接合フランジを上面の若干内寄位置から上向きにした
形状の第2多角形断面部47(図32)にしても良い。
六角形断面としては、上側の接合フランジを内向きにし
た形状の第2多角形断面部48(図33)にしても良
い。五角形断面としては、上側の接合フランジを内向き
にして、下側に角部を有する形状の第2多角形断面部4
9(図34)や、上側に角部を有する形状の第2多角形
断面部50(図35)や、上下の接合フランジをそれぞ
れ若干内寄位置で上向き及び下向きにした形状の第2多
角形断面部51(図36)にしても良い。
【0059】第15の実施形態(図37〜図39参
照):次に補強範囲における補強方法の例を示す。前記
の実施形態では、断面コ字形のレインフォースR1 (図
3参照)を内部に入れる例を示したが、これ以外にも、
断面ハット形のレインフォースR2 をサイドメンバ52
の内部に設けたり(図37)、断面コ字形のレインフォ
ースR3 をサイドメンバ52の外部に設けたり(図3
8)、断面ハット形のレインフォースR4 をサイドメン
バ52の外部に設けたり(図39)しても良い。
【0060】第16の実施形態(図40及び図41参
照):この実施形態は別の補強方法の例を示すものであ
る。補強範囲にレインフォースを設ける代わりに、補強
範囲のパネル53を他のパネル54よりも厚くして、厚
さの異なる両方のパネル53、54をレーザー溶接によ
り接続した構造にしても良く(図40)、補強範囲のパ
ネル55を他のパネル56よりも高強度の材料で形成
し、厚さが同じ両方のパネル55、56をレーザー溶接
により接続した構造にして良い(図41)。
【0061】尚、以上の説明では、「車体強度部材」と
してサイドメンバ8、14、21…を例にしたが、本発
明はフードリッジ等の他の強度部材にも適用可能であ
る。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、車両前面
衝突等により車体強度部材の前端に入力が加わっても、
補強範囲の前端が徐変部よりも前側に位置しているた
め、徐変部での折れが防止され、補強範囲よりも前側の
第2多角形断面部だけが有効に潰れる。従って、従来の
ように徐変部が先に折れてしまう場合に比べて、車体強
度部材に加わるエネルギーの吸収量が増加する。
【0063】請求項2記載の発明によれば、補強範囲の
前端が徐変部の前側に位置しているだけでなく、補強範
囲が少なくとも1つの徐変部の全域を含んでいるため、
徐変部での折れを更に確実に防止することができる。
【0064】請求項3記載の発明によれば、複数の徐変
部の前後位置が相違していても、補強範囲の各徐変部に
対応する前端がそれぞれ徐変部よりも前側に位置してい
るため、各徐変部での折れが防止され、補強範囲よりも
前側の第2多角形断面部だけが有効に潰れる。
【0065】請求項4記載の発明によれば、徐変部に変
化しない角部では、補強範囲の前端が徐変部の前端より
も後側に位置しているため、その部分の補強範囲が短く
なり、車体重量の軽減を図ることができる。
【0066】請求項5記載の発明によれば、車両前面衝
突等の際に、徐変部よりも前側の第2多角形断面部に対
して、車体からの前向き慣性力と共に、エンジンからの
前向き慣性力がブラケットを介して徐変部から直接加わ
るため、該第2多角形断面部が更に潰れ易くなる。
【0067】請求項6記載の発明によれば、エンジン支
持用のブラケットが徐変部を覆った状態で取付けられて
いるため、該ブラケットにより徐変部を補強することが
でき、該徐変部での折れを更に確実に防止する。
【0068】請求項7記載の発明によれば、車体強度部
材の内部にレインフォースを設ける構造であり、車体構
造上の都合により、車体強度部材の外部にレインフォー
スを設けることができない場合に好適である。
【0069】請求項8記載の発明によれば、車体強度部
材の外部にレインフォースを設ける構造であり、車体構
造上の都合により、車体強度部材の内部にレインフォー
スを設けることができない場合に好適である。
【0070】請求項9記載の発明によれば、他の部分よ
りも厚いパネルを用いることにより補強範囲を形成した
ものであり、車体強度部材にレインフォースを設けるこ
とができない場合に好適である。
【0071】請求項10記載の発明によれば、他の部分
よりも強度の高いパネルを用いることにより補強範囲を
形成したものであり、車体強度部材にレインフォースを
設けることができず且つパネルを前後方向において同一
の厚さにしたい場合に好適である。
【0072】請求項11記載の発明によれば、車体強度
部材が潰れる際の波の節が補強範囲の前端と一致するた
め、補強せずに潰したい第2多角形断面部を更に効率良
く潰せるようになる。
【0073】請求項12記載の発明によれば、車体強度
部材におけるλの決定を試行錯誤でなく、座屈波形の解
析により決定することができるため、決定に要する時間
を短縮できる。
【0074】請求項13記載の発明によれば、車体強度
部材に前後位置の相違する2箇所以上の取付部位を設定
することにより、車型違い・エンジン形式違い等により
ブラケットの取付位置が異なる場合でも、一種類の車体
強度部材で対応することができる。つまり、同じ車体強
度部材を利用して、更には同じエンジンルームを利用し
て、様々な車型・エンジン形式に対応がとれ、開発コス
トや生産コストの低減が期待できる。
【0075】請求項14記載の発明によれば、最前の取
付部位の少なくとも一部が補強範囲内に位置しているだ
けでなく、その取付部位に取付けたブラケットの締結部
の一部が補強範囲内に位置しているため、ブラケットと
補強範囲との間に強度的に弱い間隔が生じることはな
く、車体強度部材の折れをより確実に防止することがで
きる。
【0076】請求項15記載の発明によれば、補強範囲
に切欠部を形成した分、車体重量を軽減を図ることが可
能になる。また、このような切欠部を形成しても、徐変
部には該徐変部を覆った状態でブラケットが取付けられ
ているため、徐変部における折れの発生は防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るサイドメンバを示す斜視
図。
【図2】第1の実施形態に係るサイドメンバを示す側面
図。
【図3】図2中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図4】第2多角形断面部が潰れた状態を示すサイドメ
ンバの側面図。
【図5】従来とのエネルギー吸収量の差を示したグラ
フ。
【図6】(A)は第2の実施形態に係るサイドメンバを
示す斜視図、(B)はサイドメンバを裏側から見た斜視
図。
【図7】第2の実施形態に係るサイドメンバを示す側面
図。
【図8】第3の実施形態に係るサイドメンバを示す斜視
図。
【図9】第3の実施形態に係るサイドメンバを示す側面
図。
【図10】第4の実施形態に係るサイドメンバを示す斜
視図。
【図11】第4の実施形態に係るサイドメンバを示す側
面図。
【図12】第5の実施形態に係るサイドメンバを示す斜
視図。
【図13】第5の実施形態に係るサイドメンバを示す側
面図。
【図14】第6の実施形態に係るサイドメンバを示す斜
視図。
【図15】第6の実施形態に係るサイドメンバを示す側
面図。
【図16】第6の実施形態に係るサイドメンバを示す平
面図。
【図17】第7の実施形態に係るサイドメンバを示す側
面図。
【図18】第7の実施形態に係るサイドメンバを示す斜
視図。
【図19】第8の実施形態に係るサイドメンバを示す側
面図。
【図20】第8の実施形態に係るサイドメンバを示す斜
視図。
【図21】第9の実施形態に係るサイドメンバを示す側
面図。
【図22】第10の実施形態に係るサイドメンバを示す
側面図。
【図23】第10の実施形態に係るサイドメンバを示す
斜視図。
【図24】第11の実施形態に係るサイドメンバを示す
側面図。
【図25】第12の実施形態に係るサイドメンバを示す
平面図で、(A)は補強範囲の前端がサイドメンバの前
端から4/2λの位置ある図で、(B)は3/2λの位
置ある図。
【図26】第13の実施形態に係る第2多角形断面部の
形状の変形例(七角形断面)を示す斜視図及び断面図。
【図27】第13の実施形態に係る第2多角形断面部の
形状の他の変形例(六角形断面)を示す斜視図及び断面
図。
【図28】第13の実施形態に係る第2多角形断面部の
形状の他の変形例(五角形断面)を示す斜視図及び断面
図。
【図29】第14の実施形態に係る第2多角形断面部の
形状の変形例(八角形断面)を示す斜視図及び断面図。
【図30】第14の実施形態に係る第2多角形断面部の
形状の他の変形例(八角形断面)を示す斜視図及び断面
図。
【図31】第14の実施形態に係る第2多角形断面部の
形状の変形例(七角形断面)を示す斜視図及び断面図。
【図32】第14の実施形態に係る第2多角形断面部の
形状の他の変形例(七角形断面)を示す斜視図及び断面
図。
【図33】第14の実施形態に係る第2多角形断面部の
形状の変形例(六角形断面)を示す斜視図及び断面図。
【図34】第14の実施形態に係る第2多角形断面部の
形状の変形例(五角形断面)を示す斜視図及び断面図。
【図35】第14の実施形態に係る第2多角形断面部の
形状の他の変形例(五角形断面)を示す斜視図及び断面
図。
【図36】第14の実施形態に係る第2多角形断面部の
形状の他の変形例(五角形断面)を示す斜視図及び断面
図。
【図37】第15の実施形態に係るレインフォースによ
る補強構造を示すサイドメンバの断面図。
【図38】第15の実施形態に係る他のレインフォース
による補強構造を示すサイドメンバの断面図。
【図39】第15の実施形態に係る他のレインフォース
による補強構造を示すサイドメンバの断面図。
【図40】第16の実施形態に係る補強構造を示すサイ
ドメンバのパネル断面図。
【図41】第16の実施形態に係る他の補強構造を示す
サイドメンバのパネル断面図。
【図42】従来例を示す車体前部の斜視図。
【図43】従来のサイドメンバを示す斜視図。
【図44】従来のサイドメンバを示す側面図。
【図45】従来のサイドメンバの第2多角形断面部が徐
変部から折れた状態を示す側面図。
【符号の説明】
8、14、21、25、39、52 サイドメンバ
(車体強度部材) 9 17 24 26 第1多角形断面部 9a、17a、17b 角部 10、18、22、28、40 第2多角形断面部 11、19a、19b、19c 徐変部 12、20 補強範囲 12a、20a、20b 補強範囲の前端 13、30、32 ブラケット 33、34、35、36 取付部位 R1 、R2 、R3 、R4 レインフォース S 締結部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前後方向に延びる車体強度部材の後
    側部分が第1多角形断面部により形成され且つ前側部分
    が前記第1多角形断面部よりも一角以上多い第2多角形
    断面部により形成されており、第1多角形断面部と第2
    多角形断面部との間に、第1多角形断面部の角部から第
    2多角形断面部にかけて形状が徐々に変化する徐変部を
    1つ以上形成すると共に、車体強度部材に少なくとも第
    1多角形断面部を補強する補強範囲を設定した車体強度
    部材の補強構造において、 前記補強範囲を前側に延長し、該補強範囲の前端を徐変
    部よりも前側に位置させたことを特徴とする車体強度部
    材の補強構造。
  2. 【請求項2】 補強範囲が少なくとも1つの徐変部の全
    域を含んでいる請求項1記載の車体強度部材の補強構
    造。
  3. 【請求項3】 徐変部を複数有し且つ少なくとも1つの
    徐変部の車両前後方向位置が他の徐変部と相違している
    と共に、補強範囲の各徐変部に対応する前端がそれぞれ
    徐変部よりも前側に位置している請求項1又は請求項2
    記載の車体強度部材の補強構造。
  4. 【請求項4】 第1多角形断面部の角部のうち、徐変部
    に変化する角部と、徐変部に変化しない角部があり、徐
    変部に変化しない角部では、補強範囲の前端が徐変部の
    前端よりも後側に位置している請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の車体強度部材の補強構造。
  5. 【請求項5】 エンジン支持用のブラケットが徐変部と
    同じ前後位置に取付けられている請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の車体強度部材の補強構造。
  6. 【請求項6】 エンジン支持用のブラケットが徐変部を
    覆った状態で取付けられている請求項5記載の車体強度
    部材の補強構造。
  7. 【請求項7】 車体強度部材の内部にレインフォースを
    設けることにより補強範囲を形成した請求項1〜6のい
    ずれか1項に記載の車体強度部材の補強構造。
  8. 【請求項8】 車体強度部材の外部にレインフォースを
    設けることにより補強範囲を形成した請求項1〜6のい
    ずれか1項に記載の車体強度部材の補強構造。
  9. 【請求項9】 他の部分よりも厚いパネルを用いること
    により補強範囲を形成した請求項1〜6のいずれか1項
    に記載の車体強度部材の補強構造。
  10. 【請求項10】 他の部分よりも強度の高いパネルを用
    いることにより補強範囲を形成した請求項1〜6のいず
    れか1項に記載の車体強度部材の補強構造。
  11. 【請求項11】 車体強度部材が前端から潰れる際の潰
    れ波長をλとすると、補強範囲の前端が車体強度部材の
    前端からnλ/2(n=1、2、3……)の位置にある
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の車体強度部材の
    補強構造。
  12. 【請求項12】 車体強度部材を最大発生荷重点を越え
    るまで圧縮し、その際の座屈波形に基づいて決定したλ
    を用いる請求項11記載の車体強度部材の補強構造。
  13. 【請求項13】 車体強度部材がエンジン支持用のブラ
    ケットを取付けるための2箇所以上の取付部位を前後位
    置の相違する位置に有しており、且つ最前の取付部位の
    少なくとも一部が補強範囲内に位置している請求項1〜
    12のいずれか1項に記載の車体強度部材の補強構造。
  14. 【請求項14】 最前の取付部位に取付けられるブラケ
    ットの複数の締結部のうちの少なくとも一部が補強範囲
    内に位置している請求項13記載の車体強度部材の補強
    構造。
  15. 【請求項15】 エンジン支持用のブラケットが徐変部
    を覆った状態で溶接されており、且つ補強範囲のブラケ
    ットに相当する部分に切欠部が形成されている請求項1
    〜14のいずれか1項に記載の車体強度部材の補強構
    造。
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