JPH0986395A - 真空倍力装置 - Google Patents
真空倍力装置Info
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- JPH0986395A JPH0986395A JP8104252A JP10425296A JPH0986395A JP H0986395 A JPH0986395 A JP H0986395A JP 8104252 A JP8104252 A JP 8104252A JP 10425296 A JP10425296 A JP 10425296A JP H0986395 A JPH0986395 A JP H0986395A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】操作者の意思を的確に検出して装置の制御性の
向上を図ると共に、装置内の空間が有効利用されかつ構
造的に安定な真空倍力装置を提供する。 【解決手段】パワーピストン内の入力側端部において、
入力ロッドとパワーピストンとの相対的なストロークを
検出する手段を設け、少なくともこの検出に応じて可動
弁体を吸引することにより大気を変圧室に導入可能なソ
レノイドの駆動を制御する真空倍力装置である。
向上を図ると共に、装置内の空間が有効利用されかつ構
造的に安定な真空倍力装置を提供する。 【解決手段】パワーピストン内の入力側端部において、
入力ロッドとパワーピストンとの相対的なストロークを
検出する手段を設け、少なくともこの検出に応じて可動
弁体を吸引することにより大気を変圧室に導入可能なソ
レノイドの駆動を制御する真空倍力装置である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空倍力装置に関
し、特に車両のブレーキブースタに用いて好適な真空倍
力装置に関する。
し、特に車両のブレーキブースタに用いて好適な真空倍
力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両において、制動時の操作力を
低減するためのブレーキブースタとして、真空倍力装置
(負圧式倍力装置ともいう)が採用されている。
低減するためのブレーキブースタとして、真空倍力装置
(負圧式倍力装置ともいう)が採用されている。
【0003】この真空倍力装置は、エンジンの吸入負圧
又はバキュームポンプの負圧を倍力源とし、この負圧と
大気圧との差圧を利用して車両の運転者の制動ペダル踏
力以上の力を油圧を介してブレーキ装置に加えるもので
あり、ブレーキブースタとして最も一般的なシステムで
ある。
又はバキュームポンプの負圧を倍力源とし、この負圧と
大気圧との差圧を利用して車両の運転者の制動ペダル踏
力以上の力を油圧を介してブレーキ装置に加えるもので
あり、ブレーキブースタとして最も一般的なシステムで
ある。
【0004】さらに、大気弁を開くためのソレノイドを
備えた真空倍力装置、いわゆる「アクティブブースタ」
と呼ばれる装置が、例えば、SAE950761号に紹介されて
いる。
備えた真空倍力装置、いわゆる「アクティブブースタ」
と呼ばれる装置が、例えば、SAE950761号に紹介されて
いる。
【0005】図7は、上記SAE950761号に紹介された従
来の真空倍力装置の概略構成を示す断面図である。この
真空倍力装置は、入力ロッド80に係合すると共にソレノ
イド81に吸引され、入力端に大気弁を構成するシール部
(大気弁座に密着又は離間する要素)が形成されたバル
ブプランジャ82を備え、バルブプランジャ82の径外方に
突出形成された延長部83と、延長部83の入力側に対向す
るパワーピストン84の部分近傍に入力ロッド80の移動を
検出する部材を設ける如き開示がある。
来の真空倍力装置の概略構成を示す断面図である。この
真空倍力装置は、入力ロッド80に係合すると共にソレノ
イド81に吸引され、入力端に大気弁を構成するシール部
(大気弁座に密着又は離間する要素)が形成されたバル
ブプランジャ82を備え、バルブプランジャ82の径外方に
突出形成された延長部83と、延長部83の入力側に対向す
るパワーピストン84の部分近傍に入力ロッド80の移動を
検出する部材を設ける如き開示がある。
【0006】また、ハウジング86外からセンサ85をハウ
ジング86内に挿入してパワーピストン84(可動壁)の移
動を検出している。
ジング86内に挿入してパワーピストン84(可動壁)の移
動を検出している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、上記従来の真空倍力装置は以下の問題点を有する。
ば、上記従来の真空倍力装置は以下の問題点を有する。
【0008】即ち、図7を参照して、バルブプランジャ
82に径外方に突出する延長部83は真空倍力装置の機構の
中心部であり、検出体を設置する場合、複雑な構造とな
らざるを得ない。従って、真空倍力装置の中心部分にこ
の様な検出機構を設けることは装置の大型化を招いたり
せざるを得ない。
82に径外方に突出する延長部83は真空倍力装置の機構の
中心部であり、検出体を設置する場合、複雑な構造とな
らざるを得ない。従って、真空倍力装置の中心部分にこ
の様な検出機構を設けることは装置の大型化を招いたり
せざるを得ない。
【0009】このように、バルブプランジャの移動を検
出する方法では、構成の複雑化が避けられない。また、
操作者が直接操作する部材(例えば制動ペダル)に対し
て、下流側に大きく離間して、検出手段が設けられてい
るために、操作者の意思と検出に遅延が含まれるおそれ
がある。
出する方法では、構成の複雑化が避けられない。また、
操作者が直接操作する部材(例えば制動ペダル)に対し
て、下流側に大きく離間して、検出手段が設けられてい
るために、操作者の意思と検出に遅延が含まれるおそれ
がある。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
ものであって、操作者の意思を的確に検出して装置の制
御性の向上を図ると共に、装置内の空間が有効利用さ
れ、かつ構造的に安定な真空倍力装置を提供することを
目的とする。
ものであって、操作者の意思を的確に検出して装置の制
御性の向上を図ると共に、装置内の空間が有効利用さ
れ、かつ構造的に安定な真空倍力装置を提供することを
目的とする。
【0011】
(発明の概要)まず本発明を概要する。
【0012】本発明の真空倍力装置は、自動作動可能と
された真空倍力装置であって、(b)パワーピストン内の
入力側端部において、該パワーピストン内周と入力ロッ
ド外周との間に、該入力ロッドと該パワーピストンとの
相対的なストロークを検出する検出手段を設け、(c)前
記検出手段から出力される検出信号に応じて電磁弁を駆
動制御することを特徴とする。
された真空倍力装置であって、(b)パワーピストン内の
入力側端部において、該パワーピストン内周と入力ロッ
ド外周との間に、該入力ロッドと該パワーピストンとの
相対的なストロークを検出する検出手段を設け、(c)前
記検出手段から出力される検出信号に応じて電磁弁を駆
動制御することを特徴とする。
【0013】本発明の真空倍力装置は、一般的構造とし
て、(a)ハウジング内に移動可能に設置され、該ハウジ
ング内を負圧源に連通する定圧室と該定圧室に対して気
密的に分離された変圧室とに区画する可動壁と、前記可
動壁に連結されるパワーピストンと、前記パワーピスト
ンの外端開口から前記パワーピストン外へ延出してブレ
ーキ操作によって略入出力軸方向に移動可能な入力ロッ
ドと、前記変圧室を選択的に前記定圧室あるいは大気に
連通させる電磁弁と、該電磁弁を駆動する駆動回路と、
を有する。
て、(a)ハウジング内に移動可能に設置され、該ハウジ
ング内を負圧源に連通する定圧室と該定圧室に対して気
密的に分離された変圧室とに区画する可動壁と、前記可
動壁に連結されるパワーピストンと、前記パワーピスト
ンの外端開口から前記パワーピストン外へ延出してブレ
ーキ操作によって略入出力軸方向に移動可能な入力ロッ
ドと、前記変圧室を選択的に前記定圧室あるいは大気に
連通させる電磁弁と、該電磁弁を駆動する駆動回路と、
を有する。
【0014】
【作用】本発明の真空倍力装置を車両のブレーキブース
タに適用する場合を例にとり、本発明に係る課題を解決
するための手段の作用を説明する。尚、以下の説明にお
いて出力側とはハウジング前端側を、入力側とはハウジ
ング後端側をそれぞれ指す。
タに適用する場合を例にとり、本発明に係る課題を解決
するための手段の作用を説明する。尚、以下の説明にお
いて出力側とはハウジング前端側を、入力側とはハウジ
ング後端側をそれぞれ指す。
【0015】往行程において、入力ロッドが初期位置
(無作動状態)から出力側に移動する際に、入力ロッド
の出力側への移動に伴い第1のコントロールバルブも出
力側に移動することにより、定圧室のみが負圧源に連通
する。
(無作動状態)から出力側に移動する際に、入力ロッド
の出力側への移動に伴い第1のコントロールバルブも出
力側に移動することにより、定圧室のみが負圧源に連通
する。
【0016】この際、検出手段が、入力ロッドとパワー
ピストンの相対ストローク(入力ロッドの進み)を検出
して、入力ロッド進み有り(ブレーキ踏み込み操作有
り)を示す信号を駆動回路に出力する。駆動回路は、少
なくとも検出手段の出力信号に応じて(検出手段の出力
信号、及びその他の入力信号、例えば制動ペダルの踏み
込み速度検出手段の速度検出信号等に応じて)ソレノイ
ドを作動させ、ソレノイドは第1のバルブプランジャ部
材を吸引して移動させることにより、変圧室に大気が流
入して、変圧室と定圧室との圧力差により可動壁に出力
側への推進力が加わり、パワーピストンは出力側に移動
して倍力が出力される。
ピストンの相対ストローク(入力ロッドの進み)を検出
して、入力ロッド進み有り(ブレーキ踏み込み操作有
り)を示す信号を駆動回路に出力する。駆動回路は、少
なくとも検出手段の出力信号に応じて(検出手段の出力
信号、及びその他の入力信号、例えば制動ペダルの踏み
込み速度検出手段の速度検出信号等に応じて)ソレノイ
ドを作動させ、ソレノイドは第1のバルブプランジャ部
材を吸引して移動させることにより、変圧室に大気が流
入して、変圧室と定圧室との圧力差により可動壁に出力
側への推進力が加わり、パワーピストンは出力側に移動
して倍力が出力される。
【0017】復行程において、制動ペダルが開放されて
入力ロッドが入力側に移動すると、検出手段は、入力ロ
ッドとパワーピストンの相対ストローク(入力ロッドの
戻り)を検出して、入力ロッド戻り有り(ブレーキ戻し
操作有り)を示す信号を駆動回路に出力する。駆動回路
は、少なくとも検出手段の出力信号に応じて(検出手段
の出力信号、及びその他の入力信号に応じて)電磁弁作
動を停止及び入力ロッドの戻りに伴い、バルブプランジ
ャは初期位置側に移動して、変圧室と大気との連通は遮
断され、さらに、定圧室と変圧室が連通することにより
変圧室に導入されていた大気は排出されて、変圧室内の
大気は排出されて変圧室と定圧室間の圧力差が消失し
て、可動壁、パワーピストン等が初期位置に復帰する。
入力ロッドが入力側に移動すると、検出手段は、入力ロ
ッドとパワーピストンの相対ストローク(入力ロッドの
戻り)を検出して、入力ロッド戻り有り(ブレーキ戻し
操作有り)を示す信号を駆動回路に出力する。駆動回路
は、少なくとも検出手段の出力信号に応じて(検出手段
の出力信号、及びその他の入力信号に応じて)電磁弁作
動を停止及び入力ロッドの戻りに伴い、バルブプランジ
ャは初期位置側に移動して、変圧室と大気との連通は遮
断され、さらに、定圧室と変圧室が連通することにより
変圧室に導入されていた大気は排出されて、変圧室内の
大気は排出されて変圧室と定圧室間の圧力差が消失し
て、可動壁、パワーピストン等が初期位置に復帰する。
【0018】上記の場合、制動ペダルの移動速度は、例
えば真空倍力装置の上流に制動ペダルの移動速度を検出
する手段を設けることにより、検出される。
えば真空倍力装置の上流に制動ペダルの移動速度を検出
する手段を設けることにより、検出される。
【0019】
【発明の実施の形態】また、好ましくは本発明は、以下
のような実施の形態をとる。
のような実施の形態をとる。
【0020】本発明の真空倍力装置は、一般的構造(第
1の実施形態)として、(a)ハウジング内に移動可能に
設置され、該ハウジング内を負圧源に連通する定圧室と
該定圧室に対して気密的に分離された変圧室とに区画す
る可動壁と、前記可動壁に連結されるパワーピストン
と、前記パワーピストンの外端開口から前記パワーピス
トン外へ延出してブレーキ操作によって略入出力軸方向
に移動可能な入力ロッドと、前記変圧室を選択的に前記
定圧室あるいは大気に連通させる電磁弁と、該電磁弁を
駆動する駆動回路と、を有する。
1の実施形態)として、(a)ハウジング内に移動可能に
設置され、該ハウジング内を負圧源に連通する定圧室と
該定圧室に対して気密的に分離された変圧室とに区画す
る可動壁と、前記可動壁に連結されるパワーピストン
と、前記パワーピストンの外端開口から前記パワーピス
トン外へ延出してブレーキ操作によって略入出力軸方向
に移動可能な入力ロッドと、前記変圧室を選択的に前記
定圧室あるいは大気に連通させる電磁弁と、該電磁弁を
駆動する駆動回路と、を有する。
【0021】本発明の第2の実施の形態は、(d)前記電
磁弁が、前記パワーピストン内において該パワーピスト
ン内に略同軸に収容されて略入出力軸に沿って摺動可能
とされると共に前記入力ロッドに係合する第1のバルブ
プランジャ部材と、前記第1のバルブプランジャ部材と
係合する第1状態と前記第1のバルブプランジャ部材と
非係合となる第2状態とを採ることによって、前記変圧
室を選択的に前記定圧室或いは大気に連通させる第1の
コントロールバルブと、前記第1のバルブプランジャ部
材を作動させる電磁ソレノイドと、を備えることを特徴
とする。
磁弁が、前記パワーピストン内において該パワーピスト
ン内に略同軸に収容されて略入出力軸に沿って摺動可能
とされると共に前記入力ロッドに係合する第1のバルブ
プランジャ部材と、前記第1のバルブプランジャ部材と
係合する第1状態と前記第1のバルブプランジャ部材と
非係合となる第2状態とを採ることによって、前記変圧
室を選択的に前記定圧室或いは大気に連通させる第1の
コントロールバルブと、前記第1のバルブプランジャ部
材を作動させる電磁ソレノイドと、を備えることを特徴
とする。
【0022】なお、本発明を実施例に制限するものでは
ないが、実施例において、第1のバルブプランジャ部材
は、入力ロッドに係合する伝達部材(第1伝達要素、第
2伝達要素、第3伝達要素)と、第1、2バルブプラン
ジャとから構成され、大気制御用シール弁が形成されて
いる。
ないが、実施例において、第1のバルブプランジャ部材
は、入力ロッドに係合する伝達部材(第1伝達要素、第
2伝達要素、第3伝達要素)と、第1、2バルブプラン
ジャとから構成され、大気制御用シール弁が形成されて
いる。
【0023】本発明の第3の実施の形態は、(e)外周部
において前記可動壁に気密的に係合すると共に、前記可
動壁との間に大気導入室を形成する仕切壁と、前記仕切
壁に気密的に係合すると共に、前記定圧室を貫通する大
気導入通路と、を備え、(f)前記電磁弁は、前記ハウジ
ングの前部に設置され、第2のバルブプランジャ部材
と、第2のコントロールバルブと、前記第2のバルブプ
ランジャ部材を作動させる電磁ソレノイドと、を備え、
前記第2のコントロールバルブは、前記第2のバルブプ
ランジャ部材と係合する第1状態と前記第2のバルブプ
ランジャ部材と非係合となる第2状態とを採ることによ
って、前記大気導入室を選択的に前記定圧室或いは大気
に連通させること、を特徴とする。
において前記可動壁に気密的に係合すると共に、前記可
動壁との間に大気導入室を形成する仕切壁と、前記仕切
壁に気密的に係合すると共に、前記定圧室を貫通する大
気導入通路と、を備え、(f)前記電磁弁は、前記ハウジ
ングの前部に設置され、第2のバルブプランジャ部材
と、第2のコントロールバルブと、前記第2のバルブプ
ランジャ部材を作動させる電磁ソレノイドと、を備え、
前記第2のコントロールバルブは、前記第2のバルブプ
ランジャ部材と係合する第1状態と前記第2のバルブプ
ランジャ部材と非係合となる第2状態とを採ることによ
って、前記大気導入室を選択的に前記定圧室或いは大気
に連通させること、を特徴とする。
【0024】本発明の第3の実施の形態によれば、可動
壁の出力側(前方)に仕切壁を設置し、そこから出力側
のハウジングに向かって大気導入通路を設けているた
め、仕切壁とハウジングとの間の広範囲の任意の位置で
外部への大気導入口を設置可能であり、例えばハウジン
グに直接電磁弁を取り付けることもでき、車両への搭載
上の制約を少なくすることができる。
壁の出力側(前方)に仕切壁を設置し、そこから出力側
のハウジングに向かって大気導入通路を設けているた
め、仕切壁とハウジングとの間の広範囲の任意の位置で
外部への大気導入口を設置可能であり、例えばハウジン
グに直接電磁弁を取り付けることもでき、車両への搭載
上の制約を少なくすることができる。
【0025】本発明の第4の実施の形態は、(g)前記入
力ロッドの所定量以上の移動に連動して前記第1のバル
ブプランジャ部材が所定量以上移動した時に、前記検出
手段が作動することを特徴とする。
力ロッドの所定量以上の移動に連動して前記第1のバル
ブプランジャ部材が所定量以上移動した時に、前記検出
手段が作動することを特徴とする。
【0026】本発明の第4の実施の形態によれば、スイ
ッチ作動ストロークを大きくされ、作動のヒステリシス
を大きくされるため、異なった特性を出すことができ
る。即ち、図1を参照して入力ロッド11を押し込み、負
圧制御用シール部23aと負圧制御用シール弁10aとが当
接した後更にストロークして、大気制御用シール部23b
が所定量ストロークした時点でスイッチが作動するよう
にし、又、戻りにおいては大気制御用シール部23bと大
気制御用シール弁25aとが当接した後、負圧制御用シー
ル部23aと負圧制御用シール弁10aとが離間するまで所
定量後退した時にスイッチが作動させるようにする。
ッチ作動ストロークを大きくされ、作動のヒステリシス
を大きくされるため、異なった特性を出すことができ
る。即ち、図1を参照して入力ロッド11を押し込み、負
圧制御用シール部23aと負圧制御用シール弁10aとが当
接した後更にストロークして、大気制御用シール部23b
が所定量ストロークした時点でスイッチが作動するよう
にし、又、戻りにおいては大気制御用シール部23bと大
気制御用シール弁25aとが当接した後、負圧制御用シー
ル部23aと負圧制御用シール弁10aとが離間するまで所
定量後退した時にスイッチが作動させるようにする。
【0027】このようにすることにより、ブレーキ操作
の急激な踏み込み及び急激な戻し操作のみにおいてスイ
ッチ作動を行わせることが可能であり、この信号により
緊急ブレーキと判定し、ソレノイド駆動してブレーキ補
助作動とその解除に供することも可能である。
の急激な踏み込み及び急激な戻し操作のみにおいてスイ
ッチ作動を行わせることが可能であり、この信号により
緊急ブレーキと判定し、ソレノイド駆動してブレーキ補
助作動とその解除に供することも可能である。
【0028】本発明の第5の実施の形態は、(h)前記検
出手段は、前記パワーピストンに係止されると共に、前
記入力ロッドの前記パワーピストンに対する略入出力軸
に沿った移動に伴って、該パワーピストンに対して該略
入出力軸に沿って移動される部材を検出対象とすること
を特徴とする。
出手段は、前記パワーピストンに係止されると共に、前
記入力ロッドの前記パワーピストンに対する略入出力軸
に沿った移動に伴って、該パワーピストンに対して該略
入出力軸に沿って移動される部材を検出対象とすること
を特徴とする。
【0029】本発明の第5の実施の形態によれば、検出
手段は、パワーピストンに実質的に係止されている。検
出対象は、パワーピストンに対して該略入出力軸に沿っ
て入力ロッドの移動に伴い移動される部材である。
手段は、パワーピストンに実質的に係止されている。検
出対象は、パワーピストンに対して該略入出力軸に沿っ
て入力ロッドの移動に伴い移動される部材である。
【0030】本発明の第6の実施の形態は、(i)前記入
力ロッドに係合されて略入出力軸に沿って移動可能とさ
れた第1のリテーナと、(j)前記パワーピストンに係止
されかつ前記検出手段を支持する第2のリテーナと、
(k)前記第1のリテーナと前記第2のリテーナとの間に
圧縮介装された第1のスプリングと、を備え、(l)前記
検出手段は、前記パワーピストン内の入力側端部におい
て、前記第1のリテーナの略入出力軸に沿った移動を検
出するように、該第1のリテーナの入力側に対向して配
設された、第1の前記マイクロスイッチであり、(m)前
記検出対象は、前記第1のリテーナであり、前記第1の
マイクロスイッチは、前記第1のリテーナに接触して該
第1のリテーナと該第1のマイクロスイッチとの相対移
動に応じて移動するスイッチ可動部材を、備えたことを
特徴とする。
力ロッドに係合されて略入出力軸に沿って移動可能とさ
れた第1のリテーナと、(j)前記パワーピストンに係止
されかつ前記検出手段を支持する第2のリテーナと、
(k)前記第1のリテーナと前記第2のリテーナとの間に
圧縮介装された第1のスプリングと、を備え、(l)前記
検出手段は、前記パワーピストン内の入力側端部におい
て、前記第1のリテーナの略入出力軸に沿った移動を検
出するように、該第1のリテーナの入力側に対向して配
設された、第1の前記マイクロスイッチであり、(m)前
記検出対象は、前記第1のリテーナであり、前記第1の
マイクロスイッチは、前記第1のリテーナに接触して該
第1のリテーナと該第1のマイクロスイッチとの相対移
動に応じて移動するスイッチ可動部材を、備えたことを
特徴とする。
【0031】上記本発明の第6の実施の形態は、本発明
の第5の実施の形態の好ましい形態であり、パワーピス
トンに実質的に係止された第1のマイクロスイッチに対
する、入力ロッドにより略入出力軸に沿って移動される
第1リテーナの変位を検出する。
の第5の実施の形態の好ましい形態であり、パワーピス
トンに実質的に係止された第1のマイクロスイッチに対
する、入力ロッドにより略入出力軸に沿って移動される
第1リテーナの変位を検出する。
【0032】本発明の第7の実施の形態は、(n)前記検
出手段は、前記入力ロッドの前記パワーピストンに対す
る略入出力軸に沿った移動に伴って、該パワーピストン
に対して該略入出力軸に沿って移動されると共に、該検
出手段に対向する前記パワーピストンの内周面の遷移を
検出することを特徴とする。
出手段は、前記入力ロッドの前記パワーピストンに対す
る略入出力軸に沿った移動に伴って、該パワーピストン
に対して該略入出力軸に沿って移動されると共に、該検
出手段に対向する前記パワーピストンの内周面の遷移を
検出することを特徴とする。
【0033】本発明の第7の実施の形態によれば、検出
手段は、往行程においては入力ロッドの移動に伴い出力
側に移動し、復工程においては入力ロッドの移動に伴い
入力側に移動する。
手段は、往行程においては入力ロッドの移動に伴い出力
側に移動し、復工程においては入力ロッドの移動に伴い
入力側に移動する。
【0034】本発明の第8の実施の形態は、(o)前記検
出手段に対向する前記パワーピストンの内周面の所定位
置に、該パワーピストンの内周径が変化する段部が設け
られ、(p)前記パワーピストン内において、前記入力ロ
ッドの前記パワーピストンに対する前記略入出力軸に沿
った移動に伴って、該パワーピストンに対して該略入出
力軸に沿って摺動可能な環状部材が、該入力ロッドと略
同軸に嵌装され、(q)前記検出手段は、前記環状部材に
取り付けられた第2のマイクロスイッチであり、(r)前
記第2のマイクロスイッチは、前記内周面に接触して、
該内周面から受ける押圧力の変化に応じて該パワーピス
トンの径方向に移動するスイッチ可動部材を、備えてい
ることを特徴とする。
出手段に対向する前記パワーピストンの内周面の所定位
置に、該パワーピストンの内周径が変化する段部が設け
られ、(p)前記パワーピストン内において、前記入力ロ
ッドの前記パワーピストンに対する前記略入出力軸に沿
った移動に伴って、該パワーピストンに対して該略入出
力軸に沿って摺動可能な環状部材が、該入力ロッドと略
同軸に嵌装され、(q)前記検出手段は、前記環状部材に
取り付けられた第2のマイクロスイッチであり、(r)前
記第2のマイクロスイッチは、前記内周面に接触して、
該内周面から受ける押圧力の変化に応じて該パワーピス
トンの径方向に移動するスイッチ可動部材を、備えてい
ることを特徴とする。
【0035】上記本発明の第8の実施の形態は、本発明
の第7の実施の形態の好ましい形態であり、入力ロッド
の移動に連動して略入出力軸に沿って移動して、パワー
ピストンの内周面の遷移を検出する第2のマイクロスイ
ッチにより、パワーピストンと入力ロッドとの相対スト
ロークを検出する。
の第7の実施の形態の好ましい形態であり、入力ロッド
の移動に連動して略入出力軸に沿って移動して、パワー
ピストンの内周面の遷移を検出する第2のマイクロスイ
ッチにより、パワーピストンと入力ロッドとの相対スト
ロークを検出する。
【0036】本発明の第9の実施の形態は、(s)前記
環状部材が前記入力ロッドに係合されて略入出力軸に沿
って移動可能とされた第1のリテーナを介して前記入力
ロッドと共に移動することを特徴とする。
環状部材が前記入力ロッドに係合されて略入出力軸に沿
って移動可能とされた第1のリテーナを介して前記入力
ロッドと共に移動することを特徴とする。
【0037】上記本発明の第9の実施の形態は、本発明
の第8の実施の形態の好ましい形態であり、第2のマイ
クロスイッチが取り付けられた環状部材が入力ロッドに
連動して移動することにより、第2のマイクロスイッチ
はパワーピストンと入力ロッドとの相対ストロークを検
出する。また、第2のマイクロスイッチは環状部材に取
り付けられていることにより、入力ロッドの径方向への
揺動に伴う影響を受け難いため、第2のマイクロスイッ
チは比較的正確にパワーピストン内周面の遷移状態を検
出する。
の第8の実施の形態の好ましい形態であり、第2のマイ
クロスイッチが取り付けられた環状部材が入力ロッドに
連動して移動することにより、第2のマイクロスイッチ
はパワーピストンと入力ロッドとの相対ストロークを検
出する。また、第2のマイクロスイッチは環状部材に取
り付けられていることにより、入力ロッドの径方向への
揺動に伴う影響を受け難いため、第2のマイクロスイッ
チは比較的正確にパワーピストン内周面の遷移状態を検
出する。
【0038】本発明の第10の実施の形態に係る真空倍
力装置は、ハウジング中に移動可能に設置され該ハウジ
ング内を定圧室と変圧室とに区画する可動壁と、前記可
動壁に連結されるパワーピストンと、前記パワーピスト
ンの外端開口から前記パワーピストン外へ延出してブレ
ーキ操作によって略入出力軸方向に移動可能な入力ロッ
ドと、前記パワーピストン内において該パワーピストン
内に略同軸に収容されて略入出力軸に沿って摺動可能と
されて前記入力ロッドに係合するバルブプランジャ部材
と、前記バルブプランジャ部材と係合する第1状態と非
係合となる第2状態とを採ることにより選択的に前記変
圧室を大気に連通させるコントロールバルブと、電力源
に接続され電力の供給を受けて前記バルブプランジャ部
材を作動させるソレノイドと、ソレノイド駆動回路と、
を有する真空倍力装置であって、前記パワーピストン内
の入力側端部において、該パワーピストン内周と前記入
力ロッド外周との間に、該入力ロッドと該パワーピスト
ンとの相対的なストロークを検出する検出手段を設け、
前記ソレノイド駆動回路は、前記検出手段から出力され
る前記検出信号を入力とし、該検出信号に応じて前記ソ
レノイドを駆動制御することを特徴とする。
力装置は、ハウジング中に移動可能に設置され該ハウジ
ング内を定圧室と変圧室とに区画する可動壁と、前記可
動壁に連結されるパワーピストンと、前記パワーピスト
ンの外端開口から前記パワーピストン外へ延出してブレ
ーキ操作によって略入出力軸方向に移動可能な入力ロッ
ドと、前記パワーピストン内において該パワーピストン
内に略同軸に収容されて略入出力軸に沿って摺動可能と
されて前記入力ロッドに係合するバルブプランジャ部材
と、前記バルブプランジャ部材と係合する第1状態と非
係合となる第2状態とを採ることにより選択的に前記変
圧室を大気に連通させるコントロールバルブと、電力源
に接続され電力の供給を受けて前記バルブプランジャ部
材を作動させるソレノイドと、ソレノイド駆動回路と、
を有する真空倍力装置であって、前記パワーピストン内
の入力側端部において、該パワーピストン内周と前記入
力ロッド外周との間に、該入力ロッドと該パワーピスト
ンとの相対的なストロークを検出する検出手段を設け、
前記ソレノイド駆動回路は、前記検出手段から出力され
る前記検出信号を入力とし、該検出信号に応じて前記ソ
レノイドを駆動制御することを特徴とする。
【0039】
【実施例】図面を参照して、本発明の実施例を以下に説
明する。なお、以下の実施例において特に理り書きがな
い限り、前方及び先端とは真空倍力装置の出力側の方向
を、後方と後端は真空倍力装置の入力側の方向を夫々指
し、入出力軸とは真空倍力装置の入出力軸を意味する。
さらに、中心軸は入出力軸に平行であり、径方向(半径
方向)とは真空倍力装置の入出力軸方向に直交する方向
である。
明する。なお、以下の実施例において特に理り書きがな
い限り、前方及び先端とは真空倍力装置の出力側の方向
を、後方と後端は真空倍力装置の入力側の方向を夫々指
し、入出力軸とは真空倍力装置の入出力軸を意味する。
さらに、中心軸は入出力軸に平行であり、径方向(半径
方向)とは真空倍力装置の入出力軸方向に直交する方向
である。
【0040】図1は、本発明の第1の実施例に係る第1
の検出手段(一例としてマイクロスイッチ)を備えた真
空倍力装置の入出力軸方向に沿った断面図である。
の検出手段(一例としてマイクロスイッチ)を備えた真
空倍力装置の入出力軸方向に沿った断面図である。
【0041】図2は、第1の検出手段の代わりに第2の
検出手段(一例としてマイクロスイッチ)を備えた、本
発明の第2の実施例に係る真空倍力装置の入出力軸方向
に沿った部分拡大断面図であり、検出手段近傍以外の配
置は図1と同じである。
検出手段(一例としてマイクロスイッチ)を備えた、本
発明の第2の実施例に係る真空倍力装置の入出力軸方向
に沿った部分拡大断面図であり、検出手段近傍以外の配
置は図1と同じである。
【0042】図3は、本発明の第1の実施例に係り、第
1の検出手段(マイクロスイッチ)31等の配置を説明す
るための図1の要部部分拡大断面図である。
1の検出手段(マイクロスイッチ)31等の配置を説明す
るための図1の要部部分拡大断面図である。
【0043】図4は、本発明の第2の実施例に係り、第
2の検出手段(マイクロスイッチ)31等の配置を説明す
るための図2の要部部分拡大断面図である。
2の検出手段(マイクロスイッチ)31等の配置を説明す
るための図2の要部部分拡大断面図である。
【0044】図5は、本発明の第2の実施例に係る図4
のV−V線に沿った断面図である。
のV−V線に沿った断面図である。
【0045】図6は、本発明の第3の実施例に係る第1
の検出手段(一例としてマイクロスイッチ)を備えた真
空倍力装置の入出力軸方向に沿った断面図である。
の検出手段(一例としてマイクロスイッチ)を備えた真
空倍力装置の入出力軸方向に沿った断面図である。
【0046】<実施例1>図1を参照して、本実施例の
真空倍力装置は車両のブレーキブースタに適用され、真
空倍力装置の入力側に大気に通じる突出部が形成され、
出力側に不図示のエンジンのインテークマニホルドに通
じるインレット2aを有する略コーン状のハウジング2
を備え、ハウジング2の突出部端面には運転者の操作す
る不図示の制動ペダルに接続する入力ロッド11と共に略
入出力軸方向に進行可能な蛇ばら状の管体が接続されて
いる。ハウジング2内及び蛇ばら状の管体内には流体通
路を備える2重筒状のパワーピストン10が挿入され、入
力側から出力側に順に、入出力軸に直交する面に互いに
対向して、いずれも略ダイヤフラム形状のリヤ可動壁
5、固定壁3、及びフロント可動壁4が納められてい
る。
真空倍力装置は車両のブレーキブースタに適用され、真
空倍力装置の入力側に大気に通じる突出部が形成され、
出力側に不図示のエンジンのインテークマニホルドに通
じるインレット2aを有する略コーン状のハウジング2
を備え、ハウジング2の突出部端面には運転者の操作す
る不図示の制動ペダルに接続する入力ロッド11と共に略
入出力軸方向に進行可能な蛇ばら状の管体が接続されて
いる。ハウジング2内及び蛇ばら状の管体内には流体通
路を備える2重筒状のパワーピストン10が挿入され、入
力側から出力側に順に、入出力軸に直交する面に互いに
対向して、いずれも略ダイヤフラム形状のリヤ可動壁
5、固定壁3、及びフロント可動壁4が納められてい
る。
【0047】ハウジング2の後壁とリヤ可動壁5とはリ
ヤ変圧室9を画成し、リヤ可動壁5、固定壁3及びハウ
ジング2の側壁は、リヤ定圧室8を画成し、固定壁3と
フロント可動壁4とはフロント変圧室7を画成し、フロ
ント可動壁4とハウジング2の側壁及び前壁とはフロン
ト定圧室6を画成する。
ヤ変圧室9を画成し、リヤ可動壁5、固定壁3及びハウ
ジング2の側壁は、リヤ定圧室8を画成し、固定壁3と
フロント可動壁4とはフロント変圧室7を画成し、フロ
ント可動壁4とハウジング2の側壁及び前壁とはフロン
ト定圧室6を画成する。
【0048】リヤ可動壁5の外周部は、リヤ変圧室9及
びリヤ定圧室8の気密を保持するようにハウジング2に
より支持され、リヤ変圧室9への大気の流入とリヤ定圧
室8の負圧により、リヤ可動壁5は略入出力軸に沿って
出力側に移動される。この移動によって、パワーピスト
ン10は略入出力軸に沿って移動(ストローク)される。
びリヤ定圧室8の気密を保持するようにハウジング2に
より支持され、リヤ変圧室9への大気の流入とリヤ定圧
室8の負圧により、リヤ可動壁5は略入出力軸に沿って
出力側に移動される。この移動によって、パワーピスト
ン10は略入出力軸に沿って移動(ストローク)される。
【0049】フロント可動壁4の外周部は、フロント変
圧室7及びフロント定圧室6の気密を保持するようにハ
ウジング2により支持され、フロント変圧室7への大気
の流入とフロント定圧室6の負圧により、フロント可動
壁4は略入出力軸に沿って出力側に移動される。この移
動によって、パワーピストン10は略入出力軸に沿って移
動(ストローク)される。
圧室7及びフロント定圧室6の気密を保持するようにハ
ウジング2により支持され、フロント変圧室7への大気
の流入とフロント定圧室6の負圧により、フロント可動
壁4は略入出力軸に沿って出力側に移動される。この移
動によって、パワーピストン10は略入出力軸に沿って移
動(ストローク)される。
【0050】リヤ変圧室9とフロント変圧室7とから構
成される変圧室の組は、互いに常時導通すると共に、大
気制御用シール部23bと、第2バルブプランジャ25の入
力側端部に設けられた大気制御用シール弁25aと、の離
間又は接触により、選択的に大気と連通し又大気から遮
断される。リヤ定圧室8とフロント定圧室6とから構成
される定圧室の組は互いに常時連通している。変圧室
9、7と定圧室8、6とは、負圧制御用シール部23aと
パワーピストン10の内面に入力側に向かって突出形成さ
れた負圧制御用シール弁10aとの離間又は接触により、
選択的に連通又は不通とされる。
成される変圧室の組は、互いに常時導通すると共に、大
気制御用シール部23bと、第2バルブプランジャ25の入
力側端部に設けられた大気制御用シール弁25aと、の離
間又は接触により、選択的に大気と連通し又大気から遮
断される。リヤ定圧室8とフロント定圧室6とから構成
される定圧室の組は互いに常時連通している。変圧室
9、7と定圧室8、6とは、負圧制御用シール部23aと
パワーピストン10の内面に入力側に向かって突出形成さ
れた負圧制御用シール弁10aとの離間又は接触により、
選択的に連通又は不通とされる。
【0051】リヤ定圧室8及びフロント定圧室6は、イ
ンレット2aを介して負圧源である不図示のエンジンの
インテークマニホルドと連通し、常に負圧を示してい
る。
ンレット2aを介して負圧源である不図示のエンジンの
インテークマニホルドと連通し、常に負圧を示してい
る。
【0052】ハウジング2内において、ハウジング2の
突出部端部から入出力軸に沿って延在し出力側が径大で
略筒状のパワーピストン10内には、入力ロッド11が挿入
され、弁要素等が配設されている。
突出部端部から入出力軸に沿って延在し出力側が径大で
略筒状のパワーピストン10内には、入力ロッド11が挿入
され、弁要素等が配設されている。
【0053】リヤ可動壁5、及びフロント可動壁4の内
周端部は、各変圧室9、7及び各定圧室8、6の気密を
保持するように、パワーピストン10の外周部において、
負圧式倍力装置1の入力側から出力側へ向かって順に支
持されている。
周端部は、各変圧室9、7及び各定圧室8、6の気密を
保持するように、パワーピストン10の外周部において、
負圧式倍力装置1の入力側から出力側へ向かって順に支
持されている。
【0054】さらに、固定壁3の内周端部は、リヤ定圧
室8及びフロント変圧室7の気密を保持するようにフロ
ント可動壁4の側面に当接している。
室8及びフロント変圧室7の気密を保持するようにフロ
ント可動壁4の側面に当接している。
【0055】パワーピストン10は、フロント可動壁4を
介して固定壁3の内周端部に当接・摺動しながら、真空
倍力装置の略入出力軸に沿ってストロークし、このスト
ロークに伴いリヤ可動壁5及びフロント可動壁4は移動
する。
介して固定壁3の内周端部に当接・摺動しながら、真空
倍力装置の略入出力軸に沿ってストロークし、このスト
ロークに伴いリヤ可動壁5及びフロント可動壁4は移動
する。
【0056】真空倍力装置の入力端には入力ロッド11が
配設され、入力ロッド11の後端部はハウジング2外に突
出して不図示の制動ペダルに接続すると共に、前方部は
ハウジング2の突出部の入力側端面から、パワーピスト
ン10内に挿入され、パワーピストン10の中心軸に沿って
延在している。
配設され、入力ロッド11の後端部はハウジング2外に突
出して不図示の制動ペダルに接続すると共に、前方部は
ハウジング2の突出部の入力側端面から、パワーピスト
ン10内に挿入され、パワーピストン10の中心軸に沿って
延在している。
【0057】ハウジング2の突出部に接続すると共に、
入力ロッド11の移動に伴い圧縮変形される蛇ばら状の管
体の内周に沿ってパワーピストン10の径小部が挿入さ
れ、入力側端部には、環状のフィルタ、あるいはサイレ
ンサ等が、入力ロッド11と略同軸に嵌装されている。
入力ロッド11の移動に伴い圧縮変形される蛇ばら状の管
体の内周に沿ってパワーピストン10の径小部が挿入さ
れ、入力側端部には、環状のフィルタ、あるいはサイレ
ンサ等が、入力ロッド11と略同軸に嵌装されている。
【0058】さらに、パワーピストン10内の入力側端部
において、これらのフイルタに囲まれて、パワーピスト
ン内周10と入力ロッド11外周との間に、入力ロッド11の
略入出力軸に沿った移動を検出する第1の検出手段31
(以下第1のマイクロスイッチ31とする)が配設されて
いる(第3図参照)。
において、これらのフイルタに囲まれて、パワーピスト
ン内周10と入力ロッド11外周との間に、入力ロッド11の
略入出力軸に沿った移動を検出する第1の検出手段31
(以下第1のマイクロスイッチ31とする)が配設されて
いる(第3図参照)。
【0059】第1のマイクロスイッチ31は、スイッチ可
動部材31a(以下「押しボタン31a」という)の摺動
(移動)によって開閉制御される不図示の接点を有して
おり、接点の開閉に応じて出力(検出信号)を切換え
る。
動部材31a(以下「押しボタン31a」という)の摺動
(移動)によって開閉制御される不図示の接点を有して
おり、接点の開閉に応じて出力(検出信号)を切換え
る。
【0060】第1のマイクロスイッチ31は不図示の導線
を介して不図示の駆動回路に電気的に接続しており、こ
の駆動回路は第1のマイクロスイッチ31の検出信号を入
力する。上記導線は蛇腹状の管体を貫通して容易に入力
ロッド11の入力端側方向に気密を心配することなく導き
だされる。
を介して不図示の駆動回路に電気的に接続しており、こ
の駆動回路は第1のマイクロスイッチ31の検出信号を入
力する。上記導線は蛇腹状の管体を貫通して容易に入力
ロッド11の入力端側方向に気密を心配することなく導き
だされる。
【0061】上記駆動回路は、第1のマイクロスイッチ
31の検出信号の他に、不図示のストロークセンサ及び真
空倍力装置下流に設けられているブレーキ出力センサの
検出信号を入力とし、これらの信号に基づいてソレノイ
ド17の駆動制御をする。
31の検出信号の他に、不図示のストロークセンサ及び真
空倍力装置下流に設けられているブレーキ出力センサの
検出信号を入力とし、これらの信号に基づいてソレノイ
ド17の駆動制御をする。
【0062】第1のマイクロスイッチ31の出力側先方に
おいて、入力ロッド11と略同軸に略環状の第1のリテー
ナ35が嵌装されている。第1のリテーナ35は、外周部に
おいて鍵状に(フランジ状外周縁部を形成して)曲が
り、内周部において入力ロッド11に、入力側へ移動を阻
止されるよう係合している。入力ロッド11は、ブレーキ
ペダルの支点回転作動により、入力ロッド先端球部を中
心に揺動するが故に、リテーナ35はスイッチとの接触面
が入力ロッド球部の中心を原点とする円弧状の面をな
し、入力ロッド11の揺動によってもスイッチの作動距離
が正しく保たれるようになっている。
おいて、入力ロッド11と略同軸に略環状の第1のリテー
ナ35が嵌装されている。第1のリテーナ35は、外周部に
おいて鍵状に(フランジ状外周縁部を形成して)曲が
り、内周部において入力ロッド11に、入力側へ移動を阻
止されるよう係合している。入力ロッド11は、ブレーキ
ペダルの支点回転作動により、入力ロッド先端球部を中
心に揺動するが故に、リテーナ35はスイッチとの接触面
が入力ロッド球部の中心を原点とする円弧状の面をな
し、入力ロッド11の揺動によってもスイッチの作動距離
が正しく保たれるようになっている。
【0063】第1のリテーナ35は、第1のマイクロスイ
ッチ31の検出対象である。第1のリテーナ35は、入力ロ
ッド11の移動に伴い第1のマイクロスイッチ31に対して
接近又は遠ざかる。
ッチ31の検出対象である。第1のリテーナ35は、入力ロ
ッド11の移動に伴い第1のマイクロスイッチ31に対して
接近又は遠ざかる。
【0064】少なくとも初期状態において、第1のリテ
ーナ35の外周縁部の押しボタン31aに対向する面の法線
は、入出力軸に対して傾きを有しかつ押しボタン31aの
摺動方向に略一致すると共に、第1のリテーナ35は押し
ボタン31aを押し込み、第1のマイクロスイッチ31内の
接点を閉鎖している。
ーナ35の外周縁部の押しボタン31aに対向する面の法線
は、入出力軸に対して傾きを有しかつ押しボタン31aの
摺動方向に略一致すると共に、第1のリテーナ35は押し
ボタン31aを押し込み、第1のマイクロスイッチ31内の
接点を閉鎖している。
【0065】第1のリテーナ35の出力側先方には、入力
ロッド11と同軸に略管状の第2のリテーナ36が嵌装され
ている。第2のリテーナ36は、後述のシール部材を介し
てパワーピストン10に係止されていると共に、パワーピ
ストン10の内周面に沿って入力側に伸びる管状の延長部
を備え、延長部の先端において第1のマイクロスイッチ
31を支持している。
ロッド11と同軸に略管状の第2のリテーナ36が嵌装され
ている。第2のリテーナ36は、後述のシール部材を介し
てパワーピストン10に係止されていると共に、パワーピ
ストン10の内周面に沿って入力側に伸びる管状の延長部
を備え、延長部の先端において第1のマイクロスイッチ
31を支持している。
【0066】第1のリテーナ35と第2のリテーナ36との
間には、第1の付勢手段24aが圧縮介装されている。第
1の付勢手段24aは、第1のリテーナ35を介して入力ロ
ッド11を入力側に常時付勢している。
間には、第1の付勢手段24aが圧縮介装されている。第
1の付勢手段24aは、第1のリテーナ35を介して入力ロ
ッド11を入力側に常時付勢している。
【0067】第2のリテーナ36の出力側には、第1のコ
ントロールバルブ23が配設されている。
ントロールバルブ23が配設されている。
【0068】第1のコントロールバルブ23は、第1部材
と第2部材とからなり、第1部材は負圧制御用シール部
23aとこれをバックアップする環状プレートとの二部材
(加硫接着されている)によって構成され、第2部材
は、大気制御用シール部23bとこれを一体的に支持して
バックアップする内向フランジを有した第1筒体と、円
筒伸縮部23cと後端取付部材23dを有する第2筒体と、
後端取付部材23dを補強する環状プレートとの四部材
(加硫接着されている)によって形成され、第1筒体の
先端部内周に形成した段部に第1部材を気密的に嵌合し
た状態で第1筒体の先端を内周に向けてかしめることに
より、第1部材と第2部材は一体的に結合されている。
第1のコントロールバルブ23は、後端取付部材23dにて
パワーピストン10の内周面に気密的に固定されている。
と第2部材とからなり、第1部材は負圧制御用シール部
23aとこれをバックアップする環状プレートとの二部材
(加硫接着されている)によって構成され、第2部材
は、大気制御用シール部23bとこれを一体的に支持して
バックアップする内向フランジを有した第1筒体と、円
筒伸縮部23cと後端取付部材23dを有する第2筒体と、
後端取付部材23dを補強する環状プレートとの四部材
(加硫接着されている)によって形成され、第1筒体の
先端部内周に形成した段部に第1部材を気密的に嵌合し
た状態で第1筒体の先端を内周に向けてかしめることに
より、第1部材と第2部材は一体的に結合されている。
第1のコントロールバルブ23は、後端取付部材23dにて
パワーピストン10の内周面に気密的に固定されている。
【0069】第1のコントロールバルブ23の両シール部
23a、23bを両シール弁10a、25aに向けて付勢する第
2付勢手段21が、第1のコントロールバルブ23の内周に
配置されている。後端取付部材23dを補強する環状プレ
ートと入力ロッド11の外周に配設されたリテーナとの間
には、入力ロッド11を入力側に付勢する第1付勢手段24
aが圧縮介装されている。
23a、23bを両シール弁10a、25aに向けて付勢する第
2付勢手段21が、第1のコントロールバルブ23の内周に
配置されている。後端取付部材23dを補強する環状プレ
ートと入力ロッド11の外周に配設されたリテーナとの間
には、入力ロッド11を入力側に付勢する第1付勢手段24
aが圧縮介装されている。
【0070】第1のコントロールバルブ23の第1筒体の
内部に侵入している大気制御用シール弁25a(図2参
照)は、半径内外方向に拡大され、大気制御用シール弁
25aは大気制御用シール部23bと密着又は離間可能であ
る。第2バルブプランジャ25の出力側端部は第1バルブ
プランジャ18に接続されている。
内部に侵入している大気制御用シール弁25a(図2参
照)は、半径内外方向に拡大され、大気制御用シール弁
25aは大気制御用シール部23bと密着又は離間可能であ
る。第2バルブプランジャ25の出力側端部は第1バルブ
プランジャ18に接続されている。
【0071】負圧制御用シール部23aの出力側に負圧制
御用シール弁10aが対向し、負圧制御用シール部23aと
当接又は離間可能である。
御用シール弁10aが対向し、負圧制御用シール部23aと
当接又は離間可能である。
【0072】入力ロッド11の出力側先方には、略入出力
軸に沿って延在している伝達部材12(第1、第2、第3
伝達要素12a、12b、12c)が配設されている。
軸に沿って延在している伝達部材12(第1、第2、第3
伝達要素12a、12b、12c)が配設されている。
【0073】第1伝達要素12aの端面から入力側に突出
する筒部は入力ロッド11の球状の先端部を包むように入
力ロッド11と係合している。
する筒部は入力ロッド11の球状の先端部を包むように入
力ロッド11と係合している。
【0074】第2バルブプランジャ25の内周において、
第1伝達要素12aと第2バルブプランジャ25との間に、
第2バルブプランジャ25を入力側に付勢する第3付勢手
段27が圧縮介装されている。
第1伝達要素12aと第2バルブプランジャ25との間に、
第2バルブプランジャ25を入力側に付勢する第3付勢手
段27が圧縮介装されている。
【0075】第1伝達要素12aには、伝達部材12の過大
なストロークを防止するストッパを挟んで対峙し、径外
方に突出し第1バルブプランジャ18の段部18eに当接又
は離間可能な凸部12eが形成されている。従って、入力
ロッド11と伝達部材12の軸方向出力側への移動に伴って
第1バルブプランジャ18及び第2バルブプランジャ25も
軸方向出力側への移動が可能である。
なストロークを防止するストッパを挟んで対峙し、径外
方に突出し第1バルブプランジャ18の段部18eに当接又
は離間可能な凸部12eが形成されている。従って、入力
ロッド11と伝達部材12の軸方向出力側への移動に伴って
第1バルブプランジャ18及び第2バルブプランジャ25も
軸方向出力側への移動が可能である。
【0076】第3伝達要素12cは、リアクションディス
クリテーナ16内に収容されている円板状の径大部を備
え、径大部の入力側端面はリアクションディスクリテー
ナ16に形成された凹部底面に対向し、出力側端面はリア
クションディスク14に対向している。
クリテーナ16内に収容されている円板状の径大部を備
え、径大部の入力側端面はリアクションディスクリテー
ナ16に形成された凹部底面に対向し、出力側端面はリア
クションディスク14に対向している。
【0077】リアクションディスクリテーナ16は、パワ
ーピストン10と一体又はパワーピストン10に形成され、
出力側に拡開すると共に、出力側端面から延長された筒
部を備えている。リアクションディスクリテーナ16の出
力側端面内周部はリアクションディスク14の入力側端面
外周部に当接している。リアクションディスク14は、リ
アクションディスククリテーナ16の筒部内周面及び出力
側端面内周部に密着して嵌合している。
ーピストン10と一体又はパワーピストン10に形成され、
出力側に拡開すると共に、出力側端面から延長された筒
部を備えている。リアクションディスクリテーナ16の出
力側端面内周部はリアクションディスク14の入力側端面
外周部に当接している。リアクションディスク14は、リ
アクションディスククリテーナ16の筒部内周面及び出力
側端面内周部に密着して嵌合している。
【0078】リアクションディスクリテーナ16の出力側
端面外周部とハウジング2の内壁に接するリテーナとの
間には第4付勢手段28が圧縮介装されている。
端面外周部とハウジング2の内壁に接するリテーナとの
間には第4付勢手段28が圧縮介装されている。
【0079】中心軸に沿って、リアクションディスク14
の出力側先方には、略鋲状の出力ロッド15が配設されて
いる。出力ロッド15の平面部入力側端面はリアクション
ディスク14に密着している。出力側には、不図示の油圧
装置を含むブレーキ装置が配置され、出力ロッド15は油
圧を介してブレーキ装置に作用し、油圧による反作用を
リアクションディスク14、伝達部材12を介して入力ロッ
ド11に及ぼす。
の出力側先方には、略鋲状の出力ロッド15が配設されて
いる。出力ロッド15の平面部入力側端面はリアクション
ディスク14に密着している。出力側には、不図示の油圧
装置を含むブレーキ装置が配置され、出力ロッド15は油
圧を介してブレーキ装置に作用し、油圧による反作用を
リアクションディスク14、伝達部材12を介して入力ロッ
ド11に及ぼす。
【0080】第1バルブプランジャ18の出力側端面には
凸部18aが形成され、この凸部18aと対向する凹部16a
が形成されている。
凸部18aが形成され、この凸部18aと対向する凹部16a
が形成されている。
【0081】第1バルブプランジャ18の外周でパワーピ
ストン10の内周面にソレノイドコイル17が配設されてい
る。
ストン10の内周面にソレノイドコイル17が配設されてい
る。
【0082】<第1の実施例の真空倍力装置の動作>本
実施例の真空倍力装置の作動を、なお、最初に第1のマ
イクロスイッチ31以外の動作を主に説明し、第1のマイ
クロスイッチ31の詳細な動作については後述する。
実施例の真空倍力装置の作動を、なお、最初に第1のマ
イクロスイッチ31以外の動作を主に説明し、第1のマイ
クロスイッチ31の詳細な動作については後述する。
【0083】「第1のマイクロスイッチ31以外の動作」
【0084】<通常作動一往行程>往行程は、空気弁座
と真空弁座が(大気制御用シール弁25aが大気制御用シ
ール部23bに、かつ負圧制御用シール弁10aが負圧制御
用シール部23a)ほぼ着座した状態で開閉を行いながら
進行する。リアクションディスク14は第3伝達要素12c
に到達せず僅かなジャンピング出力を出す。その後、リ
アクションディスク14の面積と伝達部材12cの先端面積
比で決められる倍力比で作動をする。
と真空弁座が(大気制御用シール弁25aが大気制御用シ
ール部23bに、かつ負圧制御用シール弁10aが負圧制御
用シール部23a)ほぼ着座した状態で開閉を行いながら
進行する。リアクションディスク14は第3伝達要素12c
に到達せず僅かなジャンピング出力を出す。その後、リ
アクションディスク14の面積と伝達部材12cの先端面積
比で決められる倍力比で作動をする。
【0085】倍力装置の倍力飽和点(死点)を超えてか
らは、出力増加は入力増加分のみとなり、死点以降の線
は折れた線図となる。
らは、出力増加は入力増加分のみとなり、死点以降の線
は折れた線図となる。
【0086】次に、戻り行程は、入力の低減に即応し空
気弁座と真空弁座が(大気制御用シール弁25aが大気制
御用シール部23bに、かつ負圧制御用シール弁10aが負
圧制御用シール部23a)ほぼ着座した状態で、開閉を行
いながら出力側からの反力を受けて戻り、最後には出力
からの反力がなくなった状態以降は第1付勢手段24aが
入力ロッド11、第2バルブプランジャ25を介して第1の
コントロールバルブ23を押し下げて、負圧制御用シール
弁10aを負圧制御用シール部23aから開放してクリアラ
ンスを確保して戻りを完了し出力「0」に到る。
気弁座と真空弁座が(大気制御用シール弁25aが大気制
御用シール部23bに、かつ負圧制御用シール弁10aが負
圧制御用シール部23a)ほぼ着座した状態で、開閉を行
いながら出力側からの反力を受けて戻り、最後には出力
からの反力がなくなった状態以降は第1付勢手段24aが
入力ロッド11、第2バルブプランジャ25を介して第1の
コントロールバルブ23を押し下げて、負圧制御用シール
弁10aを負圧制御用シール部23aから開放してクリアラ
ンスを確保して戻りを完了し出力「0」に到る。
【0087】<次にソレノイドが作動した状態>ブレー
キ操作によりしきい値以上の入力を加えたとき、このブ
レーキ操作の過程で緊急ブレーキ等の制御信号に基づい
て、ブレーキ補助が必要と判断された場合、第1のマイ
クロスイッチ31の出力信号に応じてソレノイドが通電を
受けて第1プランジャ18が吸引される。
キ操作によりしきい値以上の入力を加えたとき、このブ
レーキ操作の過程で緊急ブレーキ等の制御信号に基づい
て、ブレーキ補助が必要と判断された場合、第1のマイ
クロスイッチ31の出力信号に応じてソレノイドが通電を
受けて第1プランジャ18が吸引される。
【0088】これによって空気弁(大気制御用シール部
23bと大気制御用シール弁25aとの隙間)から空気(大
気)が変圧室9、7に流入し出力増加がなされる。
23bと大気制御用シール弁25aとの隙間)から空気(大
気)が変圧室9、7に流入し出力増加がなされる。
【0089】この後、入力が維持されつづけるという状
態が続いた場合は、大気圧弁が開放状態(大気制御用シ
ール弁25aと大気制御用シール部23bとが離間状態)と
なり、変圧室7、9の圧力は大気とほぼ同圧となって最
大助勢を発揮する。この状態では更に入力を増加した場
合入力増加分と出力増加分は等しい。
態が続いた場合は、大気圧弁が開放状態(大気制御用シ
ール弁25aと大気制御用シール部23bとが離間状態)と
なり、変圧室7、9の圧力は大気とほぼ同圧となって最
大助勢を発揮する。この状態では更に入力を増加した場
合入力増加分と出力増加分は等しい。
【0090】戻り行程は、入力の減少により、出力は入
力減少分のみ減少していく。
力減少分のみ減少していく。
【0091】戻り行程の完了にあたっては、入力の低減
が進行し、ブレーキを開放しようとする程まで出力が減
少すると、第1付勢手段24aにより入力ロッド11が入力
側に戻され、ピストン10との相対変化が発生するように
なる。これを例えば後述のように第1のマイクロスイッ
チ31が検出し、ソレノイド17の電流をカットする。これ
により、プランジャ18、25が吸引から開放されて入力側
に第3の付勢手段27により移動する。そして、変圧室
7、9と大気とを遮断し、且つ、変圧室7、9と定圧室6、8
とを連通することにより、飽和助勢状態から開放してブ
レーキを解除する。
が進行し、ブレーキを開放しようとする程まで出力が減
少すると、第1付勢手段24aにより入力ロッド11が入力
側に戻され、ピストン10との相対変化が発生するように
なる。これを例えば後述のように第1のマイクロスイッ
チ31が検出し、ソレノイド17の電流をカットする。これ
により、プランジャ18、25が吸引から開放されて入力側
に第3の付勢手段27により移動する。そして、変圧室
7、9と大気とを遮断し、且つ、変圧室7、9と定圧室6、8
とを連通することにより、飽和助勢状態から開放してブ
レーキを解除する。
【0092】「第1のマイクロスイッチ31の動作」
【0093】図1、図3を参照して、本発明の第1の実
施例の真空倍力装置の動作を説明する。
施例の真空倍力装置の動作を説明する。
【0094】運転者が不図示のブレーキを操作すると、
入力ロッド11はパワーピストン10に対して前進する(出
力側に移動する)。負圧制御用シール部23aと負圧制御
用シール弁10aとは当接して、定圧室8、6と変圧室
9、7とは遮断される。
入力ロッド11はパワーピストン10に対して前進する(出
力側に移動する)。負圧制御用シール部23aと負圧制御
用シール弁10aとは当接して、定圧室8、6と変圧室
9、7とは遮断される。
【0095】第1のマイクロスイッチ31は、入力ロッド
11のパワーピストン10に対する前進を、第1のリテーナ
35が押しボタン31aから離間していき接点が開放される
ことにより、検出して検出信号を不図示の駆動回路(以
下、「コントローラ」という)に出力する。
11のパワーピストン10に対する前進を、第1のリテーナ
35が押しボタン31aから離間していき接点が開放される
ことにより、検出して検出信号を不図示の駆動回路(以
下、「コントローラ」という)に出力する。
【0096】さらに入力ロッド11は前進するとき、入力
ロッド11には荷重が継続して加えられ、入力ロッド11は
パワーピストン10に対し前進した位置を継続するため第
1のマイクロスイッチ31は同じ信号を維持、即ち、接点
の開放を維持し続ける。そして、入力の増加とストロー
クの増加によりブレーキ出力が増大する。このブレーキ
の増大の過程で、著しいブレーキペダル踏み込み速度、
或いは、その他の信号により緊急ブレーキという事が何
等かの手段で検出された場合、その信号がコントローラ
に入れられ、第1のマイクロスイッチ31の信号と共に判
断処理されてソレノイド17を駆動し助勢力を増大させ
る。
ロッド11には荷重が継続して加えられ、入力ロッド11は
パワーピストン10に対し前進した位置を継続するため第
1のマイクロスイッチ31は同じ信号を維持、即ち、接点
の開放を維持し続ける。そして、入力の増加とストロー
クの増加によりブレーキ出力が増大する。このブレーキ
の増大の過程で、著しいブレーキペダル踏み込み速度、
或いは、その他の信号により緊急ブレーキという事が何
等かの手段で検出された場合、その信号がコントローラ
に入れられ、第1のマイクロスイッチ31の信号と共に判
断処理されてソレノイド17を駆動し助勢力を増大させ
る。
【0097】ソレノイド17が駆動されると、ソレノイド
17の発生する電磁力により第1バルブプランジャ18が吸
引される。これによって空気弁(大気制御用シール部23
bと大気制御用シール弁25aとの隙間)から空気(大
気)が変圧室9、7に流入して、ブレーキ助勢力が増加
し、最大助勢力を発揮する。
17の発生する電磁力により第1バルブプランジャ18が吸
引される。これによって空気弁(大気制御用シール部23
bと大気制御用シール弁25aとの隙間)から空気(大
気)が変圧室9、7に流入して、ブレーキ助勢力が増加
し、最大助勢力を発揮する。
【0098】復行程を説明する。
【0099】倍力装置は飽和助勢力を発揮しており、入
力の減少により、出力は入力の減少分のみ減少してい
く。入力ロッド11に加えられる荷重が減少し、ブレーキ
を開放しようとする程までに入力が減少したとき、ソレ
ノイド17によって吸引されたプランジャ18、25を残した
ままで入力ロッド11は第1の付勢手段24aによって入力
側にピストン10と相対的に戻される。
力の減少により、出力は入力の減少分のみ減少してい
く。入力ロッド11に加えられる荷重が減少し、ブレーキ
を開放しようとする程までに入力が減少したとき、ソレ
ノイド17によって吸引されたプランジャ18、25を残した
ままで入力ロッド11は第1の付勢手段24aによって入力
側にピストン10と相対的に戻される。
【0100】第1のマイクロスイッチ31は第1のリテー
ナ35により押しボタン31aが押し込まれて接点が接続さ
れることにより、入力ロッド11のパワーピストン10に対
する戻りを検出して検出信号をコントローラに出力し、
最後に、真空倍力装置は初期位置(無作動状態)に戻
り、一連のブレーキ動作を完了する。
ナ35により押しボタン31aが押し込まれて接点が接続さ
れることにより、入力ロッド11のパワーピストン10に対
する戻りを検出して検出信号をコントローラに出力し、
最後に、真空倍力装置は初期位置(無作動状態)に戻
り、一連のブレーキ動作を完了する。
【0101】特に図3を参照して、本実施例の構成によ
れば、入力ロッド11等の径方向の揺動に強い。例えば、
入力ロッド11の揺動により第1のリテーナ35が径方向に
振られる際、第1のリテーナ35は、押しボタン31aに対
し略平行に移動するため、押しボタン31aの圧縮状態の
変化は少ないことにより、正確な入力ロッド11の変位の
検出がなされる。
れば、入力ロッド11等の径方向の揺動に強い。例えば、
入力ロッド11の揺動により第1のリテーナ35が径方向に
振られる際、第1のリテーナ35は、押しボタン31aに対
し略平行に移動するため、押しボタン31aの圧縮状態の
変化は少ないことにより、正確な入力ロッド11の変位の
検出がなされる。
【0102】尚、スイッチ作動ストロークを大きくし、
作動のヒステリシスを大きくすることにより、異なった
特性を出すこともできる。即ち、入力ロッド11を押し込
み、負圧制御用シール部23aと負圧制御用シール弁10a
とが当接した後更にストロークして、大気制御用シール
部23bが所定量ストロークした時点でスイッチが作動す
るようにし、又、戻りにおいては大気制御用シール部23
bと大気制御用シール弁25aとが当接した後、負圧制御
用シール部23aと負圧制御用シール弁10aとが離間する
まで所定量後退した時にスイッチが作動させるようにす
る。
作動のヒステリシスを大きくすることにより、異なった
特性を出すこともできる。即ち、入力ロッド11を押し込
み、負圧制御用シール部23aと負圧制御用シール弁10a
とが当接した後更にストロークして、大気制御用シール
部23bが所定量ストロークした時点でスイッチが作動す
るようにし、又、戻りにおいては大気制御用シール部23
bと大気制御用シール弁25aとが当接した後、負圧制御
用シール部23aと負圧制御用シール弁10aとが離間する
まで所定量後退した時にスイッチが作動させるようにす
る。
【0103】このようにすることにより、ブレーキ操作
の急激な踏み込み及び急激な戻し操作のみにおいてスイ
ッチ作動を行わせることが可能であり、この信号により
緊急ブレーキと判定し、ソレノイド駆動してブレーキ補
助作動とその解除に供することも可能である。
の急激な踏み込み及び急激な戻し操作のみにおいてスイ
ッチ作動を行わせることが可能であり、この信号により
緊急ブレーキと判定し、ソレノイド駆動してブレーキ補
助作動とその解除に供することも可能である。
【0104】また、例えば、車両前方に障害物が表れ、
不図示の車両のコントローラが、例えば、CCD(Cha
rge Coupled Device;固体撮像素子)カメラによる
画像の処理、又は測距センサによって、車両前方に障害
物が存在することが検出された時に、緊急ブレーキが必
要であると判断する方法によって緊急ブレーキが必要で
あると判断した際には、運転者のブレーキ操作とは別に
不図示のコントローラがソレノイド17に対して電源を供
給し、電源の供給を受けたソレノイド17が、電磁力を発
生させてプランジャ18、25を吸引し、ブレーキ力を自動
に出力するよう構成してもよい。
不図示の車両のコントローラが、例えば、CCD(Cha
rge Coupled Device;固体撮像素子)カメラによる
画像の処理、又は測距センサによって、車両前方に障害
物が存在することが検出された時に、緊急ブレーキが必
要であると判断する方法によって緊急ブレーキが必要で
あると判断した際には、運転者のブレーキ操作とは別に
不図示のコントローラがソレノイド17に対して電源を供
給し、電源の供給を受けたソレノイド17が、電磁力を発
生させてプランジャ18、25を吸引し、ブレーキ力を自動
に出力するよう構成してもよい。
【0105】<実施例2>第1のマイクロスイッチ(検
出手段)31の代わりに、第2の検出手段31(以下第2の
マイクロスイッチ31とする)を備えた、本発明の第2の
実施例を説明する。なお、第1の実施例と共通の構成及
び動作については、第1の実施例において前述している
ため説明を省略する。
出手段)31の代わりに、第2の検出手段31(以下第2の
マイクロスイッチ31とする)を備えた、本発明の第2の
実施例を説明する。なお、第1の実施例と共通の構成及
び動作については、第1の実施例において前述している
ため説明を省略する。
【0106】図4は、本発明の第2の実施例に係り、第
2の検出手段31等の配置を説明するための図2の要部部
分拡大断面図である。
2の検出手段31等の配置を説明するための図2の要部部
分拡大断面図である。
【0107】図5は、本発明の第2の実施例に係る図4
のV−V線に沿った断面図である。
のV−V線に沿った断面図である。
【0108】図1、図2、図4及び図5を参照して、パ
ワーピストン10内の入力側端部において、第1の付勢手
段24aが圧縮介装されている、入力ロッド11に係合して
いる第1のリテーナ35と、第1のコントロールバルブ23
を介してパワーピストン10に係止されている第2のリテ
ーナ36との間に、入力ロッド11と略同軸に環状部材33が
嵌装されている。
ワーピストン10内の入力側端部において、第1の付勢手
段24aが圧縮介装されている、入力ロッド11に係合して
いる第1のリテーナ35と、第1のコントロールバルブ23
を介してパワーピストン10に係止されている第2のリテ
ーナ36との間に、入力ロッド11と略同軸に環状部材33が
嵌装されている。
【0109】第1の付勢手段24aは、第1のリテーナ35
を介して入力ロッド11を入力側に常時付勢している。
を介して入力ロッド11を入力側に常時付勢している。
【0110】前述のフィルタ等の出力側先方において、
環状部材33の入力側には第2のマイクロスイッチ31が取
り付けられている(特に4、5図参照)。第2のマイク
ロスイッチ31は不図示の導線を介して不図示の駆動回路
に電気的に接続しており、不図示の接点の開閉に応じて
出力(検出信号)を切換える。
環状部材33の入力側には第2のマイクロスイッチ31が取
り付けられている(特に4、5図参照)。第2のマイク
ロスイッチ31は不図示の導線を介して不図示の駆動回路
に電気的に接続しており、不図示の接点の開閉に応じて
出力(検出信号)を切換える。
【0111】第2のマイクロスイッチ31は入力側内周に
突起部を備え、この突起部の入力側端面は、第1のリテ
ーナ35に当接している。この突起部と第2のリテーナ36
との間にマイクロスイッチ配置用スプリング24bが圧縮
介装されている。マイクロスイッチ配置用スプリング24
bは、第2のマイクロスイッチ31を入力(入力ロッド1
1)側に付勢している。
突起部を備え、この突起部の入力側端面は、第1のリテ
ーナ35に当接している。この突起部と第2のリテーナ36
との間にマイクロスイッチ配置用スプリング24bが圧縮
介装されている。マイクロスイッチ配置用スプリング24
bは、第2のマイクロスイッチ31を入力(入力ロッド1
1)側に付勢している。
【0112】よって、入力ロッド11の略入出力軸に沿っ
た移動により、第1のリテーナ35を介してマイクロスイ
ッチ配置用スプリング24bが圧縮・引張することによ
り、併せて第2のマイクロスイッチ31はパワーピストン
10に対してストロークする。
た移動により、第1のリテーナ35を介してマイクロスイ
ッチ配置用スプリング24bが圧縮・引張することによ
り、併せて第2のマイクロスイッチ31はパワーピストン
10に対してストロークする。
【0113】第2のマイクロスイッチ31に対向するパワ
ーピストン10の内周面には、入力側から出力側に順に、
内周径が径大から径小に遷移する段部37が形成されてい
る。
ーピストン10の内周面には、入力側から出力側に順に、
内周径が径大から径小に遷移する段部37が形成されてい
る。
【0114】パワーピストン10の段部37が形成された内
周面は、第2のマイクロスイッチ31の検出対象であり、
第2のマイクロスイッチ31のスイッチ可動部材31a(以
下「押しボタン」31aという)が当接している。初期状
態において、押しボタン31aは段部37より入力側の内周
径大面に接触していることにより、第2のマイクロスイ
ッチ31内の接点は解放されている。
周面は、第2のマイクロスイッチ31の検出対象であり、
第2のマイクロスイッチ31のスイッチ可動部材31a(以
下「押しボタン」31aという)が当接している。初期状
態において、押しボタン31aは段部37より入力側の内周
径大面に接触していることにより、第2のマイクロスイ
ッチ31内の接点は解放されている。
【0115】段部37より入力側のパワーピストン10内周
面に押しボタン31aが接触しているときは、それほど押
しボタン31aは押し込まれず、第2のマイクロスイッチ
31内の接点は開放されている。段部37より出力側のパワ
ーピストン10内周面に押しボタン31aが接触していると
きは、押しボタン31aは十分に押し込まれ、第2のマイ
クロスイッチ31内の接点は閉鎖されている。
面に押しボタン31aが接触しているときは、それほど押
しボタン31aは押し込まれず、第2のマイクロスイッチ
31内の接点は開放されている。段部37より出力側のパワ
ーピストン10内周面に押しボタン31aが接触していると
きは、押しボタン31aは十分に押し込まれ、第2のマイ
クロスイッチ31内の接点は閉鎖されている。
【0116】前述のように、第2のマイクロスイッチ31
が段部37を検出した際に、第2のマイクロスイッチ31か
ら出力される信号は変化する(例えば信号レベルが変わ
る)。
が段部37を検出した際に、第2のマイクロスイッチ31か
ら出力される信号は変化する(例えば信号レベルが変わ
る)。
【0117】パワーピストン10の入力側端部内周面に設
ける段部37の、入出力軸方向の位置を適宜設定すること
により、装置の作動状態に応じて第2のマイクロスイッ
チ31は検出信号を出力する。
ける段部37の、入出力軸方向の位置を適宜設定すること
により、装置の作動状態に応じて第2のマイクロスイッ
チ31は検出信号を出力する。
【0118】本実施例の真空倍力装置の動作は、本発明
の第1の実施例の動作と同じであるから説明を略する。
の第1の実施例の動作と同じであるから説明を略する。
【0119】<実施例3>ケーシング2外部に、ソレノ
イドバルブ(電磁弁)41を備えた、本発明の第3の実施
例を以下に詳細に説明する。なお、前記第1の実施例と
共通の構成及び動作については、説明を省略する。
イドバルブ(電磁弁)41を備えた、本発明の第3の実施
例を以下に詳細に説明する。なお、前記第1の実施例と
共通の構成及び動作については、説明を省略する。
【0120】図6を参照して、本実施例の真空倍力装置
は、シングル型ブレーキブースタに適用され、ハウジン
グ2内には、その外周部を気密的に固定され、軸方向に
移動可能な可動壁4aを備えている。この可動壁4aに
よって、ハウジング2内は、定圧室6a、変圧室7aと
に互いに気密的に分離されている。定圧室6aは、イン
レット2aを介して負圧源である不図示のエンジンのイ
ンテークマニホルドと連通し、常に不圧を発生してい
る。
は、シングル型ブレーキブースタに適用され、ハウジン
グ2内には、その外周部を気密的に固定され、軸方向に
移動可能な可動壁4aを備えている。この可動壁4aに
よって、ハウジング2内は、定圧室6a、変圧室7aと
に互いに気密的に分離されている。定圧室6aは、イン
レット2aを介して負圧源である不図示のエンジンのイ
ンテークマニホルドと連通し、常に不圧を発生してい
る。
【0121】ハウジング2には、後方より例えば樹脂材
料製のパワーピストン10が挿入され、このパワーピスト
ン10には、可動壁4aが内周部において気密的に固定さ
れている。
料製のパワーピストン10が挿入され、このパワーピスト
ン10には、可動壁4aが内周部において気密的に固定さ
れている。
【0122】第1入力部材13a及び第1入力部材13aに
当接した第2入力部材13bは、入力ロッド11からのブレ
ーキ操作力をリアクションディスク14に伝達する役割を
果たす。
当接した第2入力部材13bは、入力ロッド11からのブレ
ーキ操作力をリアクションディスク14に伝達する役割を
果たす。
【0123】入力ロッド11には、第1付勢手段24aを受
ける第1のリテーナ35が固定されている。第1のリテー
ナ35は、第1のマイクロスイッチ31の検出対象である。
パワーピストン10には、第2のリテーナ36が、第1のリ
テーナ35、及び第1の付勢手段24aを介して入力ロッド
11から付勢力を受けて固定されている。シール部22は、
内周において、第2のリテーナ36に係合しており、また
外周において、パワーピストン10との間でシール機能を
発生しており、更に出力端側において、第3のリテーナ
23gに接着されている。入力ロッド11と第3のリテーナ
23gとの間には、第2の付勢手段21が介装されている。
シール部22の出力端側には、第1入力部材13a(大気制
御用シール弁25a)と当接する大気制御用シール部23
b、及び負圧制御用シール弁10aに当接する負圧制御用
シール部23aが形成されている。
ける第1のリテーナ35が固定されている。第1のリテー
ナ35は、第1のマイクロスイッチ31の検出対象である。
パワーピストン10には、第2のリテーナ36が、第1のリ
テーナ35、及び第1の付勢手段24aを介して入力ロッド
11から付勢力を受けて固定されている。シール部22は、
内周において、第2のリテーナ36に係合しており、また
外周において、パワーピストン10との間でシール機能を
発生しており、更に出力端側において、第3のリテーナ
23gに接着されている。入力ロッド11と第3のリテーナ
23gとの間には、第2の付勢手段21が介装されている。
シール部22の出力端側には、第1入力部材13a(大気制
御用シール弁25a)と当接する大気制御用シール部23
b、及び負圧制御用シール弁10aに当接する負圧制御用
シール部23aが形成されている。
【0124】このような構成によって、大気制御用シー
ル部23bは、入力ロッド11が非作動状態において、大気
制御用シール弁25aと係合している。また、入力ロッド
11が作動状態において、負圧制御用シール部23aが負圧
制御用シール弁10aと係合可能となっている。パワーピ
ストン10に設置されたキー溝38bには、キー39aが挿入
され、ダンパ部材39dを介してハウジング2に当接して
いる。さらに、パワーピストン10には、負圧制御用シー
ル部23aが負圧制御用シール弁10aと非係合となってい
る時に、定圧室6aを変圧室7aと連通させるように第
1エアパス38c、第2エアパス38dが備えられている。
ル部23bは、入力ロッド11が非作動状態において、大気
制御用シール弁25aと係合している。また、入力ロッド
11が作動状態において、負圧制御用シール部23aが負圧
制御用シール弁10aと係合可能となっている。パワーピ
ストン10に設置されたキー溝38bには、キー39aが挿入
され、ダンパ部材39dを介してハウジング2に当接して
いる。さらに、パワーピストン10には、負圧制御用シー
ル部23aが負圧制御用シール弁10aと非係合となってい
る時に、定圧室6aを変圧室7aと連通させるように第
1エアパス38c、第2エアパス38dが備えられている。
【0125】定圧室6aには、内周部においてOリング
34を介して出力ロッド15と気密的に係合した仕切壁3a
が設置されており、仕切壁3aの外周部は、シール部材
32によって可動壁4aと気密的に係合し、仕切壁3aと
可動壁4aとの間に大気導入室19を形成している。
34を介して出力ロッド15と気密的に係合した仕切壁3a
が設置されており、仕切壁3aの外周部は、シール部材
32によって可動壁4aと気密的に係合し、仕切壁3aと
可動壁4aとの間に大気導入室19を形成している。
【0126】伸縮自在の大気導入通路40は、一端におい
て仕切壁3aと気密的に連結し、定圧室6aを貫通して
他端においてハウジング2の前方と気密的に係合した電
磁弁41に連通している。
て仕切壁3aと気密的に連結し、定圧室6aを貫通して
他端においてハウジング2の前方と気密的に係合した電
磁弁41に連通している。
【0127】電磁弁41は、バルブハウジング41a内に定
圧室6aに連通した定圧ポート41bと、クリーナ部材41
cに連通した大気ポート41dと、大気導入通路40に連通
した変圧ポート41eと、を備えている。ソレノイド41f
は、第1の実施例におけるソレノイド17と同様、第1の
マイクロスイッチ31の出力信号に応じて電線41gによっ
て通電を受け、作動される。
圧室6aに連通した定圧ポート41bと、クリーナ部材41
cに連通した大気ポート41dと、大気導入通路40に連通
した変圧ポート41eと、を備えている。ソレノイド41f
は、第1の実施例におけるソレノイド17と同様、第1の
マイクロスイッチ31の出力信号に応じて電線41gによっ
て通電を受け、作動される。
【0128】ソレノイド41fの内方に配置された第2の
バルブプランジャ41hは、プランジャ付勢手段41iによ
る付勢力によって第2のコントロールバルブ41jに当接
している。この状態においては、第2のコントロールバ
ルブ41jが、定圧弁座41kと非係合状態となっているた
め、大気導入室19は、大気導入通路40内部、変圧ポート
41e、及び定圧ポート41bを介して定圧室6aに連通し
ている。
バルブプランジャ41hは、プランジャ付勢手段41iによ
る付勢力によって第2のコントロールバルブ41jに当接
している。この状態においては、第2のコントロールバ
ルブ41jが、定圧弁座41kと非係合状態となっているた
め、大気導入室19は、大気導入通路40内部、変圧ポート
41e、及び定圧ポート41bを介して定圧室6aに連通し
ている。
【0129】第1エアパス38cと変圧室7aとの間に
は、入力ロッド11の操作により負圧制御用シール部23a
と負圧制御用シール弁10aとが係合している際に、大気
導入室19と変圧室7aとの間の連通を確保するため、第
1エアパス38cから変圧室7a方向への大気の流入のみ
を許容する一方向弁39cと、パワーピストン10に半径方
向に設置された孔38eが設置されている。
は、入力ロッド11の操作により負圧制御用シール部23a
と負圧制御用シール弁10aとが係合している際に、大気
導入室19と変圧室7aとの間の連通を確保するため、第
1エアパス38cから変圧室7a方向への大気の流入のみ
を許容する一方向弁39cと、パワーピストン10に半径方
向に設置された孔38eが設置されている。
【0130】一方、ソレノイド41fは、通電を受ける
と、第2のバルブプランジャ部材41hを図6において右
方(大気導入通路40側)に付勢するため、第2のコント
ロールバルブ41jが、定圧弁座41kに当接するととも
に、第2のコントロールバルブ41jと第2のバルブプラ
ンジャ部材41hとが非係合状態となる。このようにし
て、大気導入室19には、大気導入通路40、変圧ポート41
e、エアクリーナ部材41c、及び大気ポート41dを介し
て大気が導入される。
と、第2のバルブプランジャ部材41hを図6において右
方(大気導入通路40側)に付勢するため、第2のコント
ロールバルブ41jが、定圧弁座41kに当接するととも
に、第2のコントロールバルブ41jと第2のバルブプラ
ンジャ部材41hとが非係合状態となる。このようにし
て、大気導入室19には、大気導入通路40、変圧ポート41
e、エアクリーナ部材41c、及び大気ポート41dを介し
て大気が導入される。
【0131】次に、本発明の第3の実施例の真空倍力装
置の作動を、ソレノイド41fが作動した状態において説
明する。
置の作動を、ソレノイド41fが作動した状態において説
明する。
【0132】ソレノイド41fは、不図示の電源から電力
の供給を受けると、電磁力を発生させて第2のバルブプ
ランジャ部材41hをプランジャ付勢手段41iの付勢力に
抗して後方(大気導入通路40側)に移動させる。
の供給を受けると、電磁力を発生させて第2のバルブプ
ランジャ部材41hをプランジャ付勢手段41iの付勢力に
抗して後方(大気導入通路40側)に移動させる。
【0133】これによって、大気導入室19に大気が導入
されるため、第1エアパス38c、負圧制御用シール弁10
aと負圧制御用シール部23aとの間、及び第2エアパス
38dを介して、大気が変圧室7aに大量に導入される。
変圧室7aへの大気の導入によって、可動壁4aが前方
に作動され、ブレーキ力が出力される。
されるため、第1エアパス38c、負圧制御用シール弁10
aと負圧制御用シール部23aとの間、及び第2エアパス
38dを介して、大気が変圧室7aに大量に導入される。
変圧室7aへの大気の導入によって、可動壁4aが前方
に作動され、ブレーキ力が出力される。
【0134】なお、入力ロッド11の操作により、制御用
シール弁10aと負圧制御用シール部23aとが係合し、第
1エアパス38cと第2エアパス38dとの間が遮断されて
いる場合には、大気導入室19から第1エアパス38c及び
孔38eを介して、大気が一方向弁39cを開いて変圧室7
aへと導入される。
シール弁10aと負圧制御用シール部23aとが係合し、第
1エアパス38cと第2エアパス38dとの間が遮断されて
いる場合には、大気導入室19から第1エアパス38c及び
孔38eを介して、大気が一方向弁39cを開いて変圧室7
aへと導入される。
【0135】本発明の第3の実施例の真空倍力装置のそ
の他の動作は、本発明の第1の実施例の動作と同じであ
るから説明を略する。なお、本実施例においては、第1
の実施例において説明した第1、第2、及び第3の伝達
要素12a、12b、12cは、第1及び第2の入力部材13
a、13bに相当し、ソレノイド17は、ソレノイド21fに
相当する。
の他の動作は、本発明の第1の実施例の動作と同じであ
るから説明を略する。なお、本実施例においては、第1
の実施例において説明した第1、第2、及び第3の伝達
要素12a、12b、12cは、第1及び第2の入力部材13
a、13bに相当し、ソレノイド17は、ソレノイド21fに
相当する。
【0136】なお、第3の実施例においては、第1の検
出手段(マイクロスイッチ)を真空倍力装置に備えた場
合を示したが、第2の実施例と同様にして第2の検出手
段(マイクロスイッチ)を備えた構成とすることも可能
である。
出手段(マイクロスイッチ)を真空倍力装置に備えた場
合を示したが、第2の実施例と同様にして第2の検出手
段(マイクロスイッチ)を備えた構成とすることも可能
である。
【0137】以上説明したように、本発明のいずれの実
施例によっても、操作者の意思がパワーピストン10と入
力ロッド11の変位から的確に把握されることにより、ソ
レノイド17、21fの駆動タイミング及び駆動期間の適正
化がなされる。このため、真空倍力装置の出力は、制動
ペダルを操作する運転者の意思を高度に反映したものと
なり、特に負圧制御用シール弁10aと負圧制御用シール
部23a、大気制御用シール弁25aと大気制御用シール部
23bの開閉動作は、運転者のブレーキ意思、ブレーキ解
除意思に即したものにされる。
施例によっても、操作者の意思がパワーピストン10と入
力ロッド11の変位から的確に把握されることにより、ソ
レノイド17、21fの駆動タイミング及び駆動期間の適正
化がなされる。このため、真空倍力装置の出力は、制動
ペダルを操作する運転者の意思を高度に反映したものと
なり、特に負圧制御用シール弁10aと負圧制御用シール
部23a、大気制御用シール弁25aと大気制御用シール部
23bの開閉動作は、運転者のブレーキ意思、ブレーキ解
除意思に即したものにされる。
【0138】さらに、パワーピストン10の入力側端部の
空間に、マイクロスイッチを配置することにより、装置
内の空間が有効利用され、かつ装置全体の構造的強度が
損なわれない。
空間に、マイクロスイッチを配置することにより、装置
内の空間が有効利用され、かつ装置全体の構造的強度が
損なわれない。
【0139】以上、本発明の実施の形態及び実施例を説
明したが、本発明は上記実施の形態及び実施例にのみ限
定されるものでなく、本発明の原理に準ずる各種態様を
含むものである。例えば、検出手段はマイクロスイッチ
に代わり、他の検出手段、例えば圧力検出式スイッチ、
静電容量式スイッチ、スイッチアクチュエータ、或いは
(磁気)リードスイッチ等を用いることもできる。マイ
クロスイッチはより簡易な回路構成を与える。また、第
1、第2の実施例においては、タンデム型真空倍力装置
に本発明の負圧式倍力装置を適用し、第3の実施例にお
いては、シングル型真空倍力装置に本発明の負圧式倍力
装置を適用した場合を示したが、本発明は、タンデム型
真空倍力装置及びシングル型真空倍力装置のどちらにも
適用可能である。
明したが、本発明は上記実施の形態及び実施例にのみ限
定されるものでなく、本発明の原理に準ずる各種態様を
含むものである。例えば、検出手段はマイクロスイッチ
に代わり、他の検出手段、例えば圧力検出式スイッチ、
静電容量式スイッチ、スイッチアクチュエータ、或いは
(磁気)リードスイッチ等を用いることもできる。マイ
クロスイッチはより簡易な回路構成を与える。また、第
1、第2の実施例においては、タンデム型真空倍力装置
に本発明の負圧式倍力装置を適用し、第3の実施例にお
いては、シングル型真空倍力装置に本発明の負圧式倍力
装置を適用した場合を示したが、本発明は、タンデム型
真空倍力装置及びシングル型真空倍力装置のどちらにも
適用可能である。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
操作者の意思、特に復帰意思を的確に検出して装置の制
御性の向上がなされると共に、検出手段の配置にあたっ
て、装置内の空間が有効利用される上に、構造的な強度
を損なわれない。
操作者の意思、特に復帰意思を的確に検出して装置の制
御性の向上がなされると共に、検出手段の配置にあたっ
て、装置内の空間が有効利用される上に、構造的な強度
を損なわれない。
【0141】詳しくは、入力ロッドとパワーピストンと
の相対変位を直接検出することにより、真空弁さらには
大気弁の遮断又は開放、あるいは開度等の状態に応じて
大気弁部を出力側に吸引する電磁弁の駆動制御がなされ
るため、操作者の意思が真空倍力装置の出力に遅延無く
反映される。
の相対変位を直接検出することにより、真空弁さらには
大気弁の遮断又は開放、あるいは開度等の状態に応じて
大気弁部を出力側に吸引する電磁弁の駆動制御がなされ
るため、操作者の意思が真空倍力装置の出力に遅延無く
反映される。
【0142】例えば、本発明の真空倍力装置を車両のブ
レーキブースタに適用すれば、パニックブレーキの際の
操作者のブレーキ解除意思を遅延無く検出し、素早く強
ブレーキを解除することができ、スリップ等が高度に防
止できる。
レーキブースタに適用すれば、パニックブレーキの際の
操作者のブレーキ解除意思を遅延無く検出し、素早く強
ブレーキを解除することができ、スリップ等が高度に防
止できる。
【0143】請求項3の構成によれば、仕切壁とハウジ
ングとの間の広範囲の任意の位置で外部への大気導入口
を設置可能であり、例えばハウジングに直接電磁弁を取
り付けることもでき、車両への搭載上の制約を少なくす
ることができる。
ングとの間の広範囲の任意の位置で外部への大気導入口
を設置可能であり、例えばハウジングに直接電磁弁を取
り付けることもでき、車両への搭載上の制約を少なくす
ることができる。
【0144】請求項4の構成によれば、スイッチ作動ス
トロークを大きくし、作動のヒステリシスを大きくする
ことにより、異なった特性を出すこともできる。例えば
ブレーキ操作の急激な踏み込み及び急激な戻し操作のみ
においてスイッチ作動を行わせることが可能であり、こ
の信号により緊急ブレーキと判定し、ソレノイド駆動し
てブレーキ補助作動とその解除に供することも可能であ
る。
トロークを大きくし、作動のヒステリシスを大きくする
ことにより、異なった特性を出すこともできる。例えば
ブレーキ操作の急激な踏み込み及び急激な戻し操作のみ
においてスイッチ作動を行わせることが可能であり、こ
の信号により緊急ブレーキと判定し、ソレノイド駆動し
てブレーキ補助作動とその解除に供することも可能であ
る。
【0145】請求項5の構成によれば、入力ロッドの径
方向の揺動による影響が少なく、正確な入力ロッドの変
位の検出がなされる。
方向の揺動による影響が少なく、正確な入力ロッドの変
位の検出がなされる。
【0146】特に、請求項6の構成によれば、要素の増
加が少なく、第1のマイクロスイッチが安定的にパワー
ピストン内に配設される。
加が少なく、第1のマイクロスイッチが安定的にパワー
ピストン内に配設される。
【0147】請求項7の構成によれば、検出対象の加工
が容易である。
が容易である。
【0148】特に、請求項8の構成によれば、第2のマ
イクロスイッチが安定的にパワーピストン内に配設され
る。
イクロスイッチが安定的にパワーピストン内に配設され
る。
【0149】特に、請求項9の構成によれば、第2のマ
イクロスイッチは環状部材に取り付けられていることに
より、入力ロッドの径方向への揺動に伴う影響を受け難
いため、第2のマイクロスイッチは比較的正確にパワー
ピストン内周面の遷移状態を検出する。
イクロスイッチは環状部材に取り付けられていることに
より、入力ロッドの径方向への揺動に伴う影響を受け難
いため、第2のマイクロスイッチは比較的正確にパワー
ピストン内周面の遷移状態を検出する。
【図1】本発明の第1の実施例に係る第1の検出手段
(マイクロスイッチ)を備えた真空倍力装置の入出力軸
方向に沿った断面図である。
(マイクロスイッチ)を備えた真空倍力装置の入出力軸
方向に沿った断面図である。
【図2】第1の検出手段の代わりに第2の検出手段(マ
イクロスイッチ)を備えた、本発明の第2の実施例に係
る真空倍力装置の入出力軸方向に沿った部分拡大断面図
であり、検出手段近傍以外の配置は図1と同じである。
イクロスイッチ)を備えた、本発明の第2の実施例に係
る真空倍力装置の入出力軸方向に沿った部分拡大断面図
であり、検出手段近傍以外の配置は図1と同じである。
【図3】本発明の第1の実施例に係り、第1の検出手段
(マイクロスイッチ)の配置を説明するための図1の要
部部分拡大断面図である。
(マイクロスイッチ)の配置を説明するための図1の要
部部分拡大断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係り、第2の検出手段
(マイクロスイッチ)の配置を説明するための図2の要
部部分拡大断面図である。
(マイクロスイッチ)の配置を説明するための図2の要
部部分拡大断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係る図4のV−V線に
沿った断面図である。
沿った断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係る第1の検出手段
(マイクロスイッチ)を備えた真空倍力装置の入出力軸
方向に沿った断面図である。
(マイクロスイッチ)を備えた真空倍力装置の入出力軸
方向に沿った断面図である。
【図7】従来の真空倍力装置の入出力軸方向に沿った部
分断面図である。
分断面図である。
2 ハウジング 2a インレット 3 固定壁 3a 仕切壁 4 フロント可動壁 4a 可動壁 5 リヤ可動壁 6 フロント定圧室 6a 定圧室 7 フロント変圧室 7a 変圧室 8 リヤ定圧室 9 リヤ変圧室 10 パワーピストン 10a 負圧制御用シール弁 11 入力ロッド 12 伝達部材 12a 第1伝達要素(第1のバルブプランジャ部材) 12b 第2伝達要素(第1のバルブプランジャ部材) 12c 第3伝達要素(第1のバルブプランジャ部材) 12e 凸部 13a 第1入力部材 13b 第2入力部材 14 リアクションディスク 15 出力ロッド 16 リアクションディスクリテーナ 16a 凹部 17 ソレノイド 17a 電線 18 第1バルブプランジャ(第1のバルブプランジャ部
材) 18a 凸部 18e 孔部 19 大気導入室 21 第2付勢手段 22 シール部 23 第1のコントロールバルブ 23a 負圧制御用シール部 23b 大気制御用シール部 23c 円筒伸縮部 23d 後端取付部材 23g 第3のリテーナ 24a 第1付勢手段 24b マイクロスイッチ配置用スプリング 25 第2バルブプランジャ(第1のバルブプランジャ部
材) 25a 大気制御用シール弁 25b 延長部 25d 当接面 27 第3付勢手段 28 第4付勢手段 31 第1、第2のマイクロスイッチ(第1、第2の検出
手段) 31a 押しボタン(スイッチ可動部材) 32 シール部材 35 第1のリテーナ 36 第2のリテーナ 37 段部 38b キー溝 38c 第1エアパス 38d 第2エアパス 38e 孔 39a キー 39c 一方向弁 39d ダンパ部材 40 大気導入通路 41a バルブハウジング 41b 定圧ポート 41c クリーナ部材 41d 大気ポート 41e 変圧ポート 41f ソレノイド 41g 電線 41h 第2のバルブプランジャ 41i プランジャ付勢手段 41j 第2のコントロールバルブ 41k 定圧弁座
材) 18a 凸部 18e 孔部 19 大気導入室 21 第2付勢手段 22 シール部 23 第1のコントロールバルブ 23a 負圧制御用シール部 23b 大気制御用シール部 23c 円筒伸縮部 23d 後端取付部材 23g 第3のリテーナ 24a 第1付勢手段 24b マイクロスイッチ配置用スプリング 25 第2バルブプランジャ(第1のバルブプランジャ部
材) 25a 大気制御用シール弁 25b 延長部 25d 当接面 27 第3付勢手段 28 第4付勢手段 31 第1、第2のマイクロスイッチ(第1、第2の検出
手段) 31a 押しボタン(スイッチ可動部材) 32 シール部材 35 第1のリテーナ 36 第2のリテーナ 37 段部 38b キー溝 38c 第1エアパス 38d 第2エアパス 38e 孔 39a キー 39c 一方向弁 39d ダンパ部材 40 大気導入通路 41a バルブハウジング 41b 定圧ポート 41c クリーナ部材 41d 大気ポート 41e 変圧ポート 41f ソレノイド 41g 電線 41h 第2のバルブプランジャ 41i プランジャ付勢手段 41j 第2のコントロールバルブ 41k 定圧弁座
Claims (9)
- 【請求項1】(a)ハウジング内に移動可能に設置され、
該ハウジング内を負圧源に連通する定圧室と該定圧室に
対して気密的に分離された変圧室とに区画する可動壁
と、前記可動壁に連結されるパワーピストンと、前記パ
ワーピストンの外端開口から前記パワーピストン外へ延
出してブレーキ操作によって略入出力軸方向に移動可能
な入力ロッドと、前記変圧室を選択的に前記定圧室ある
いは大気に連通させる電磁弁と、該電磁弁を駆動する駆
動回路と、を有し、自動作動可能とされた真空倍力装置
であって、 (b)前記パワーピストン内の入力側端部において、該パ
ワーピストン内周と前記入力ロッド外周との間に、該入
力ロッドと該パワーピストンとの相対的なストロークを
検出する検出手段を設け、 (c)前記検出手段から出力される検出信号に応じて前記
電磁弁を駆動制御することを特徴とする真空倍力装置。 - 【請求項2】(d)前記電磁弁が、前記パワーピストン内
において該パワーピストン内に略同軸に収容されて略入
出力軸に沿って摺動可能とされると共に前記入力ロッド
に係合する第1のバルブプランジャ部材と、前記第1の
バルブプランジャ部材と係合する第1状態と前記第1の
バルブプランジャ部材と非係合となる第2状態とを採る
ことによって、前記変圧室を選択的に前記定圧室或いは
大気に連通させる第1のコントロールバルブと、前記第
1のバルブプランジャ部材を作動させる電磁ソレノイド
と、を備えることを特徴とする請求項1記載の真空倍力
装置。 - 【請求項3】(e)外周部において前記可動壁に気密的に
係合すると共に、前記可動壁との間に大気導入室を形成
する仕切壁と、前記仕切壁に気密的に係合すると共に、
前記定圧室を貫通する大気導入通路と、を備え、 (f)前記電磁弁は、前記ハウジングの前部に設置され、
第2のバルブプランジャ部材と、第2のコントロールバ
ルブと、前記第2のバルブプランジャ部材を作動させる
電磁ソレノイドと、を備え、前記第2のコントロールバ
ルブは、前記第2のバルブプランジャ部材と係合する第
1状態と前記第2のバルブプランジャ部材と非係合とな
る第2状態とを採ることによって、前記大気導入室を選
択的に前記定圧室或いは大気に連通させること、を特徴
とする請求項1記載の真空倍力装置。 - 【請求項4】(g)前記入力ロッドの所定量以上の移動に
連動して前記第1のバルブプランジャ部材が所定量以上
移動した時に、前記検出手段が作動することを特徴とす
る請求項2記載の真空倍力装置。 - 【請求項5】(h)前記検出手段は、前記パワーピストン
に係止されると共に、前記入力ロッドの前記パワーピス
トンに対する略入出力軸に沿った移動に伴って、該パワ
ーピストンに対して該略入出力軸に沿って移動される部
材を検出対象とすることを特徴とする請求項1〜4のい
ずれか一記載の真空倍力装置。 - 【請求項6】(i)前記入力ロッドに係合されて略入出力
軸に沿って移動可能とされた第1のリテーナと、 (j)前記パワーピストンに係止されかつ前記検出手段を
支持する第2のリテーナと、 (k)前記第1のリテーナと前記第2のリテーナとの間に
圧縮介装された第1のスプリングと、を備え、 (l)前記検出手段は、前記パワーピストン内の入力側端
部において、前記第1のリテーナの略入出力軸に沿った
移動を検出するように、該第1のリテーナの入力側に対
向して配設された、第1の前記マイクロスイッチであ
り、 (m)前記検出対象は、前記第1のリテーナであり、前記
第1のマイクロスイッチは、前記第1のリテーナに接触
して該第1のリテーナと該第1のマイクロスイッチとの
相対移動に応じて移動するスイッチ可動部材を、備えた
ことを特徴とする請求項5記載の真空倍力装置。 - 【請求項7】(n)前記検出手段は、前記入力ロッドの前
記パワーピストンに対する略入出力軸に沿った移動に伴
って、該パワーピストンに対して該略入出力軸に沿って
移動されると共に、該検出手段に対向する前記パワーピ
ストンの内周面の遷移を検出することを特徴とする請求
項1〜4のいずれか一に記載の真空倍力装置。 - 【請求項8】(o)前記検出手段に対向する前記パワーピ
ストンの内周面の所定位置に、該パワーピストンの内周
径が変化する段部が設けられ、 (p)前記パワーピストン内において、前記入力ロッドの
前記パワーピストンに対する前記略入出力軸に沿った移
動に伴って、該パワーピストンに対して該略入出力軸に
沿って摺動可能な環状部材が、該入力ロッドと略同軸に
嵌装され、 (q)前記検出手段は、前記環状部材に取り付けられた第
2のマイクロスイッチであり、 (r)前記第2のマイクロスイッチは、前記内周面に接触
して、該内周面から受ける押圧力の変化に応じて該パワ
ーピストンの径方向に移動するスイッチ可動部材を、備
えていることを特徴とすることを特徴とする請求項7記
載の真空倍力装置。 - 【請求項9】(s)前記環状部材が前記入力ロッドに係合
されて略入出力軸に沿って移動可能とされた第1のリテ
ーナを介して前記入力ロッドと共に移動することを特徴
とする請求項8記載の真空倍力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8104252A JPH0986395A (ja) | 1995-07-20 | 1996-03-29 | 真空倍力装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-206630 | 1995-07-20 | ||
JP20663095 | 1995-07-20 | ||
JP8104252A JPH0986395A (ja) | 1995-07-20 | 1996-03-29 | 真空倍力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0986395A true JPH0986395A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=26444769
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8104252A Withdrawn JPH0986395A (ja) | 1995-07-20 | 1996-03-29 | 真空倍力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0986395A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6361127B1 (en) | 1999-10-15 | 2002-03-26 | Bosch Braking Systems Co., Ltd. | Automatic operation detector for automatic brake unit |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP8104252A patent/JPH0986395A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6361127B1 (en) | 1999-10-15 | 2002-03-26 | Bosch Braking Systems Co., Ltd. | Automatic operation detector for automatic brake unit |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030603 |