JPH0985831A - 円筒用の溶接棒及びケーブルの被覆方法 - Google Patents

円筒用の溶接棒及びケーブルの被覆方法

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JPH0985831A
JPH0985831A JP24306895A JP24306895A JPH0985831A JP H0985831 A JPH0985831 A JP H0985831A JP 24306895 A JP24306895 A JP 24306895A JP 24306895 A JP24306895 A JP 24306895A JP H0985831 A JPH0985831 A JP H0985831A
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒の開先付近を溶接する際、電熱線の発熱
で棒材の外表面が軟化変形することを可及的に抑制でき
る溶接棒を提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂製の円筒Dの断面略V字形
の開先6内に配置する熱可塑性樹脂性製の棒材1と、棒
材1の内部に長手方向に沿って埋めた電熱線2とを有
し、棒材1は短手方向の断面形状が略扇形であり、電熱
線2は棒材1の頂点Eと円弧面5の中央点Fとを結ぶ線
分G上に位置し、かつ、頂点Eから電熱線2の中心まで
の距離をAとし、電熱線2の中心から中央点Fまでの距
離をBとした時、 B/A=1.3〜3.0 の範囲、好ましくは B/A=1.5〜2.0 の範囲となる位置に電熱線2を埋めてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば建築物等へ
張設したケーブルを被覆する円筒の開口部分を溶接する
際に用いる溶接棒及びケーブルの被覆方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種建築物へ張設したケーブル
は金属製であるため、このケーブルをポリエチレン樹脂
からなる円筒状のカバーで被覆して耐候性及び耐久性を
向上させている。このカバーは耐候性確保のために炭素
が添加され、その外観は黒色となっている。一方、近年
は各種建築物にも外観や周囲の景観を確保する要求が高
まっているため、カバーの外表面を着色済みの円筒で被
覆することが多くなっている。
【0003】図6はケーブル100のカバー101の外
表面を円筒102で被覆する例を示す部分的な断面図で
ある。熱可塑性樹脂製の円筒102には長手方向に沿っ
て断面略V字形の開先103を設けてある。この開先1
03内へ配置する溶接棒104は、円筒102とは別個
に製造したものであり、熱可塑性樹脂製の棒材105
と、棒材105内に長手方向に沿って埋めた電熱線10
6とを有する。
【0004】そして、電熱線106へ通電して発熱させ
ることにより、領域Xを溶融させて円筒102と溶接棒
104とを溶接すれば、ケーブル100に対する円筒1
02の被覆が完了する。このような溶接作業に用いる溶
接棒としては、例えば特開昭57−46851号があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の溶接棒
104では電熱線106が棒材105の略中央に埋めて
あるため、適切な溶接強度を得られるような大きさの領
域Xを形成した場合、領域Xが棒材105の外表面10
7に極めて接近していた。その結果、熱伝導により外表
面107が軟化変形して外観品質が低下するという問題
があった。
【0006】
【発明の目的】請求項1に係る発明は、電熱線の発熱で
棒材の外表面が軟化変形することを可及的に抑制できる
溶接棒を提供することを目的としている。
【0007】また、請求項2に係る発明は、請求項1と
同様の目的に加え、外表面の軟化変形を一層確実に抑制
できる溶接棒を提供することを目的としている。更に、
請求項3に係る発明は、張設済みのケーブルを円筒で被
覆する際、電熱線の発熱で棒材の外表面が軟化変形する
ことを可及的に抑制できるケーブルの被覆方法を提供す
ることを目的としている。
【0008】更にまた、請求項4に係る発明は、請求項
3と同様の目的に加え、ケーブルを被覆する円筒の溶接
強度を一層向上したケーブルの被覆方法を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る円筒用の
溶接棒は、熱可塑性樹脂製の円筒の断面略V字形の開先
内に配置する熱可塑性樹脂性製の棒材と、この棒材の内
部に長手方向に沿って埋めた電熱線とを有し、前記棒材
は短手方向の断面形状が略扇形であり、前記電熱線は前
記棒材の頂点と円弧面の中央点とを結ぶ線分上に位置
し、かつ、前記頂点から前記電熱線の中心までの距離を
Aとし、前記電熱線の中心から前記円弧面の中央点まで
の距離をBとした時、 B/A=1.3〜3.0 の範囲、好ましくは B/A=1.5〜2.0 の範囲となる位置に電熱線を埋めてあることを特徴とす
る。
【0010】請求項2に係る円筒用の溶接棒は、請求項
1に記載した円筒の肉厚をtとし、前記棒材の頂点から
円弧面の中央点までの距離をMとしたとき、 M/t=0.5〜1.5 の範囲、好ましくは M/t=0.8〜1.2 の範囲となるように肉厚tと距離Mとを設定してある。
【0011】請求項3に係るケーブルの被覆方法は、長
手方向に沿って断面略V字形の切れ目を有する熱可塑性
樹脂製の円筒と、請求項1に記載した構成の溶接棒とを
用意した後、前記円筒を弾性変形させて前記切れ目を広
げ、張設済みのケーブルを前記切れ目を通過させて前記
円筒の内方に配置した後、前記切れ目を閉じてこの切れ
目に臨む両側縁を当接させて断面略V字形の開先を形成
し、この開先に前記溶接棒を配置してから前記電熱線へ
通電して前記溶接棒及び前記円筒を溶融させ、前記両側
縁付近を溶接することを特徴とする。
【0012】請求項4に係るケーブルの被覆方法は、長
手方向に沿って断面略V字形の切れ目を有する熱可塑性
樹脂製の円筒と、請求項1に記載した構成の溶接棒とを
用意した後、前記円筒を弾性変形させて前記切れ目を広
げ、張設済みのケーブルを前記切れ目を通過させて前記
円筒の内方に配置した後、前記切れ目を閉じてこの切れ
目に臨む両側縁を当接させて断面略V字形の開先を形成
し、この開先に前記溶接棒を配置してから前記円筒の外
方から熱風を溶接棒付近へ吹き付けて第1次溶接した
後、前記電熱線へ通電して前記溶接棒及び前記円筒を溶
融させ、前記両側縁付近を第2次溶接することを特徴と
する。
【0013】請求項1〜請求項4において、円筒または
棒材の材料となる熱可塑性樹脂としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリカーボネート、
ポリアミド、ナイロン、ABS等を例示できる。そし
て、円筒と棒材とは同一の材料でも異なる材料でもよい
が、溶接性の観点から同一の材料を用いることが好まし
い。また、電熱線としては、ニクロム線、ニッケル線等
を例示できる。
【0014】
【発明の作用】請求項1に係る溶接棒は、溶融される領
域と棒材の外表面との距離を可及的に大きく確保できる
から、電熱線への通電時の熱が棒材の外表面に熱伝導し
にくい。
【0015】また、請求項2に係る溶接棒は、請求項1
と同様の作用に加え、溶融される領域と棒材の外表面と
の距離を可及的に大きく確保でき、一層熱伝導しにく
い。更に、請求項3に係るケーブルの被覆方法において
は、溶融される領域と棒材の外表面との距離を可及的に
大きく確保できるから、電熱線への通電時の熱が棒材の
外表面に熱伝導しにくい。
【0016】更に、請求項4に係るケーブルの被覆方法
においては、請求項3と同様の作用に加え、溶接棒を外
部及び内部から二段階に分けて加熱するため、円筒の溶
接強度が向上する。
【0017】
【実施例】
(第1実施例)図1(A)は本発明の実施例に係る溶接
棒Cと円筒Dとを示す概略斜視図である。溶接棒Cは押
し出し成形により製造したもので、熱可塑性樹脂製の棒
材1と、棒材1内に長手方向に沿って埋めた電熱線2と
を有する。電熱線2は棒材1の長手方向の両端面からそ
れぞれ露出している。ここで、熱可塑性樹脂としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリカー
ボネート、ポリアミド、ナイロン、ABS等を例示でき
る。中でも軽量で安価な高密度ポリエチレンが好まし
い。また、電熱線2としては、ニクロム線、ニッケル線
等を例示できる。
【0018】本実施例では棒材1が、密度0.952g
/cm3 、数平均分子量約90,000の高密度ポリエチ
レン90重量部と、30重量%のカーボンを含有するポ
リエチレンカラーマスターバッチ10重量部とをプレス
ミックスしたもので構成されている一方、電熱線2が、
JIS−C−2520に規定される0.32φmmに成形
されている。そして、棒材1が電熱線2の周囲に、長手
方向に1m当たり12.7gになるように押し出し成形
してある。
【0019】棒材1は図1(B)に示すように短手方向
の断面形状が略扇形であり、頂点Eを境とする二側面
3,4と、二側面3,4の両端を接続した円弧面5とを
有する。二側面3,4の成す角度αは本実施例では約9
0度に設定してあるが、角度αは任意に設定してよい。
そして、電熱線2は頂点Eと円弧面3の中央点Fとを結
ぶ線分G上に位置し、かつ、頂点Eから電熱線2の中心
までの距離をAとし、電熱線2の中心から中央点Fまで
の距離をBとした時、B/A=1.3〜3.0の範囲、
好ましくはB/A=1.5〜2.0の範囲となる位置に
電熱線2を埋めてある。
【0020】一方、円筒Dの長手方向の長さは溶接棒C
と略同一に設定してある。円筒Dは、その肉厚をtと
し、棒材1の頂点Eから円弧面5の中央点Fまでの距離
をMとしたとき、M/t=0.5〜1.5の範囲、好ま
しくはM/t=0.8〜1.2の範囲となるように肉厚
tと距離Mとを設定してある。また、円筒Dは、その長
手方向の両端面を結ぶ切れ目6を有し、かつ、切れ目6
に臨む傾斜面6A,6Bの成す角度βは、溶接棒Cの角
度αに対応して約90度に設定してある。
【0021】円筒Dを構成する材料としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、ナイロン、ABS等を例示できる。中
でも軽量で安価な高密度ポリエチレンが好ましい。ま
た、棒材1と円筒Dとは同一の材料でも異なる材料でも
よいが、同一の材料を用いれば同一の温度で溶融するた
め溶接性に優れる利点があり好ましい。
【0022】なお、円筒Dは上記材料に炭素を含有させ
た黒色のものをそのまま用いてもよいし、黒色の円筒D
の外表面にプライマーを数十μm程度の厚みで塗布した
後に焼付け処理してプライマー層(図示せず)を形成
し、このプライマー層の表面に顔料を分散処理した着色
塗料、例えばフッソ塗料を数十μm程度の厚みで塗布し
て焼付けて着色層(図示せず)を形成したものを用いて
もよい。
【0023】上記構成の円筒Dは、まず、熱可塑性樹脂
を押出し成形して円筒体(図示せず)を製造し、次に、
先端が円錐形状であるフライス(図示せず)を回転させ
ながら円筒体の長手方向に沿って移動させて切れ目6を
切削加工することにより製造したものである。
【0024】次に、上記円筒Dを用いて図2に示す張設
済みのケーブルHを被覆する動作を説明する。ケーブル
Hは建築物、例えば斜張橋(図示せず)の主塔と橋桁と
の間に張設されており、ケーブルHは多数の線材7の束
により構成されている。ケーブルHの周囲には円筒状の
被覆材8を装着してある。被覆材8はポリエチレン等の
材質により構成され、炭素材添加による耐候性、耐久性
が付与されている。なお、線材7同士の隙間には適宜の
充填材が存在する場合もある。
【0025】そして、円筒D及び溶接棒Cを斜張橋の近
傍まで運搬して円筒Dを弾性変形させて切れ目6を広げ
るるとともに、被覆材8を切れ目6内へ通過させて円筒
Dの内方に配置した後、弾性復元力により切れ目6を閉
じてこの切れ目6に臨む両側縁を当接する。その後、図
3のように金属等で構成したC字形の治具9を円筒Dの
外周へ装着することで切れ目6に臨む両側縁を当接さ
せ、断面略V字形の開先60を形成する。
【0026】そして、開先60へ溶接棒Cを配置した
後、熱風溶接機(図示せず)の熱風を溶接棒C付近へ吹
き付け、溶接棒Cの外表面5側と円筒Dの外周面側とを
第1次溶接する。次に、定電流の交流トランス(図示せ
ず)から電熱線2へ通電(例えば1.4A程度で約3分
間)すると、電熱線2の発熱により棒材1及び円筒Dに
亘る領域Jが溶融され、円筒Dの円周方向の両端が第2
次溶接される。
【0027】なお、領域Jの大きさは、線分G上におい
て、線分Gとの交点Kから円筒Dの内周面までの距離L
が円筒Dの肉厚tの50%〜90%の範囲となるように
通電電流及び通電時間を制御することにより、円筒Dと
溶接棒Cとの溶接強度を適切な値(135kg/cm2〜18
0kg/cm2)に維持できる。溶接の完了後は治具9を取り
外せばよい。
【0028】このように、本実施例においては、電熱線
2が頂点E寄りに位置しているため、発熱時に外表面5
へ熱伝導しにくい。従って、外表面5の変形を可及的に
抑制でき、外表面5の外観品質を維持することができ
る。
【0029】また、本実施例では、M/t=0.5〜
1.5の範囲、好ましくはM/t=0.8〜1.2の範
囲に設定してあるから、溶融される領域Jと外表面5と
の距離を可及的に大きく確保でき、一層熱伝導しにくく
外観品質を維持し易い。なお、第1次溶接を省略するこ
ともできるが、本実施例のように第1次溶接及び第2次
溶接の両方を行った方が円筒Dの溶接強度が一層向上す
るため有効である。
【0030】なお、円筒Dの肉厚tはケーブルHの長
さ、外径に対応して適宜設計すればよい。例えば、外径
200mmのケーブルHに装着するには、円筒Dの内径は
201mm、長さ5〜10m、肉厚3mm程度に設計するこ
とができる。
【0031】「表1」は本実施例に係る溶接棒と比較例
に係る溶接棒との電熱線の埋め込み位置(B/A)と、
各溶接棒を用いて溶接した円筒の溶接部分の破断強度及
び外表面の外観を比較した結果を示す。円筒及び溶接棒
の材質は、本実施例及び比較例ともに高密度ポリエチレ
ンを用いた。円筒の長手方向の寸法は約25mm、円筒の
円周方向の寸法は約50mm、円筒の肉厚tは2.5mmに
設定した。また、電熱線はJIS−C−2520に規定
される0.32φmmのニクロム線を用いた。また、電熱
線への通電電流は1.4Aで通電時間は約3.5分に統
一した。なお、破断荷重は引張試験機により測定した。
【0032】
【表1】
【0033】「表1」に示すように、B/A=1.3〜
3.0の範囲、好ましくはB/A=1.5〜2.0の範
囲に設定した場合において、溶接棒の外表面に外観変形
が発生せず、しかも溶接部分で十分な破断強度を確保で
きることが確認された。
【0034】「表2」は本実施例に係る溶接棒を用い、
円筒の肉厚をt、棒材の頂点から円弧面の中央点までの
距離をMとし、肉厚の異なる円筒を各種溶接した場合に
おける溶接部分の破断強度及び溶接棒の外表面の外観を
示すものである。
【0035】
【表2】
【0036】「表2」の結果から、M/t=0.5〜
1.5の範囲、好ましくはM/t=0.8〜1.2の範
囲に設定した場合において、溶接棒の外表面に外観変形
が発生せず、しかも溶接部分で十分な破断強度を確保で
きることが確認された。
【0037】(第2実施例)図5は本発明の他の実施例
を示す部分的な断面図である。円筒Nには長手方向に沿
って当接面21,22が形成してあり、当接面21,2
2へとそれぞれ傾斜面20A,20Bを接続してある。
この傾斜面20A,20Bとにより開先20を構成して
いる。円筒Nの材質及びその他の構成は第1実施例と同
様である。
【0038】本実施例においても、熱風溶接機により第
1次溶接を行った後、電熱線2に通電して領域Jを溶融
し、第2次溶接を行うことにより、第1実施例と同様の
効果を得ることができる。また、本実施例においては、
当接面21,22が互いに当接しているため第1実施例
に比べて溶接面積が広く、第1実施例に比べて溶接強度
が高い。
【0039】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る溶接棒は、
円筒の円周方向の両端を溶接する際、溶融される領域と
棒材の外表面との距離を可及的に大きく確保できるか
ら、電熱線への通電時の熱が棒材の外表面に熱伝導しに
くく、棒材の外表面が軟化変形することを可及的に抑制
し、外観品質を維持できる効果がある。
【0040】また、請求項2に係る溶接棒は、請求項1
と同様の効果に加え、溶融される領域と外表面との距離
を可及的に大きく確保でき、一層熱伝導しにくく外観品
質を維持し易い。
【0041】更に、請求項3に係るケーブルの被覆方法
は、張設済みのケーブルを円筒で被覆して円筒の円周方
向の両端を溶接する際、溶融される領域と棒材の外表面
との距離を可及的に大きく確保できるから、電熱線への
通電時の熱が棒材の外表面に熱伝導しにくく、棒材の外
表面が軟化変形することを可及的に抑制し、外観品質を
維持できる効果がある。
【0042】更にまた、請求項4に係るケーブルの被覆
方法は、請求項3と同様の効果に加え、溶接棒を外部及
び内部の両方から二段階に分けて加熱して第1次溶接及
び第2次溶接を行うため、円筒の溶接強度が一層向上す
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の実施例に係る溶接棒及び円筒
の概略的な斜視図、(B)は溶接棒の端面を示す正面
図。
【図2】本発明の実施例に係る円筒をケーブルに被覆す
る直前の状態を示す断面図。
【図3】本発明の実施例に係る円筒をケーブルに被覆し
た状態を示す断面図。
【図4】本発明の実施例に係る溶接棒と円筒とを溶接し
た状態を示す部分断面図。
【図5】本発明の他の実施例を示す部分断面図。
【図6】従来の溶接棒と円筒とを溶接した状態を示す部
分断面図。
【符号の説明】
1 棒材 2 電熱線 5 円弧面 6 切れ目 20,60 開先 A,B 距離 C 溶接棒 D,N 円筒 E 頂点 F 中央点 G 線分 H ケーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂製の円筒の断面略V字形の
    開先内に配置する熱可塑性樹脂性製の棒材と、この棒材
    の内部に長手方向に沿って埋めた電熱線とを有し、 前記棒材は短手方向の断面形状が略扇形であり、前記電
    熱線は前記棒材の頂点と円弧面の中央点とを結ぶ線分上
    に位置し、かつ、前記頂点から前記電熱線の中心までの
    距離をAとし、前記電熱線の中心から前記円弧面の中央
    点までの距離をBとした時、 B/A=1.3〜3.0 の範囲、好ましくは B/A=1.5〜2.0 の範囲となる位置に電熱線を埋めてあることを特徴とす
    る円筒用の溶接棒。
  2. 【請求項2】 前記円筒の肉厚をtとし、前記棒材の頂
    点から円弧面の中央点までの距離をMとしたとき、 M/t=0.5〜1.5 の範囲、好ましくは M/t=0.8〜1.2 の範囲となるように肉厚tと距離Mとを設定してある請
    求項1に記載の円筒用の溶接棒。
  3. 【請求項3】 長手方向に沿って断面略V字形の切れ目
    を有する熱可塑性樹脂製の円筒と、請求項1に記載した
    構成の溶接棒とを用意した後、 前記円筒を弾性変形させて前記切れ目を広げ、張設済み
    のケーブルを前記切れ目を通過させて前記円筒の内方に
    配置した後、前記切れ目を閉じてこの切れ目に臨む両側
    縁を当接させて断面略V字形の開先を形成し、この開先
    に前記溶接棒を配置してから前記電熱線へ通電して前記
    溶接棒及び前記円筒を溶融させ、前記両側縁付近を溶接
    することを特徴とするケーブルの被覆方法。
  4. 【請求項4】 長手方向に沿って断面略V字形の切れ目
    を有する熱可塑性樹脂製の円筒と、請求項1に記載した
    構成の溶接棒とを用意した後、 前記円筒を弾性変形させて前記切れ目を広げ、張設済み
    のケーブルを前記切れ目を通過させて前記円筒の内方に
    配置した後、前記切れ目を閉じてこの切れ目に臨む両側
    縁を当接させて断面略V字形の開先を形成し、この開先
    に前記溶接棒を配置してから前記円筒の外方から熱風を
    溶接棒付近へ吹き付けて第1次溶接した後、前記電熱線
    へ通電して前記溶接棒及び前記円筒を溶融させ、前記両
    側縁付近を第2次溶接することを特徴とするケーブルの
    被覆方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015084627A (ja) * 2013-10-25 2015-04-30 株式会社オートネットワーク技術研究所 保護材付き配線材の製造方法
JP2020176724A (ja) * 2020-07-09 2020-10-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 配線一体型樹脂パイプ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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