JPH0985039A - 高濃度亜硫酸ガス含有排ガス処理装置 - Google Patents

高濃度亜硫酸ガス含有排ガス処理装置

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JPH0985039A
JPH0985039A JP7247600A JP24760095A JPH0985039A JP H0985039 A JPH0985039 A JP H0985039A JP 7247600 A JP7247600 A JP 7247600A JP 24760095 A JP24760095 A JP 24760095A JP H0985039 A JPH0985039 A JP H0985039A
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潤 和田
Takashi Kuwabara
隆 桑原
Shigeru Kobayashi
茂 小林
Fumihiko Yamaguchi
文彦 山口
Akira Amaike
瑛 天池
Tetsuya Watanabe
哲也 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高濃度の亜硫酸ガスを含む排ガスからの脱硫
を確実に行うことができ、且つスケールの発生を最小限
に抑え得る高濃度亜硫酸ガス含有排ガス処理装置を提供
する。 【解決手段】 吸収塔5内の液溜り部1上方に気液接触
トレイ27を上下方向複数段に配設し、各段の気液接触
トレイ27上へ吸収剤スラリー10を供給する吸収剤ス
ラリー供給ライン28を分岐形成すると共に、各段の吸
収剤スラリー供給ライン28から各段の気液接触トレイ
27上へ供給される吸収剤スラリー10の流量を調整す
る流量調整弁29を設け、各段の気液接触トレイ27上
における液のpHを検出するpH計30を設け、更に、
各段のpH計30からの検出信号30aに基づき、各段
の気液接触トレイ27上における液のpHが夫々設定値
となるよう、各段の流量調整弁29に開度指令信号29
aを出力する制御器31を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高濃度亜硫酸ガス
含有排ガス処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、吸収剤として石灰石、即ち炭酸カ
ルシウム(CaCO3)を用いた湿式排煙脱硫装置は、
一般に図17に示されるように、下部に形成された液溜
り部1の吸収液2を、循環ポンプ3の作動により、上部
に配設されたスプレーノズル4から噴霧して循環させる
と共に、図示していないボイラ等から供給される排ガス
を前記スプレーノズル4から噴霧された吸収液2と接触
せしめた後に精製ガスとして排出させる吸収塔5と、該
吸収塔5で循環される吸収液2の一部が導入され且つ該
吸収液2の一部から石膏19を回収する石膏回収ユニッ
ト18とを備えてなる構成を有している。
【0003】前記吸収塔5の液溜り部1には、酸化用の
空気を供給する圧縮機6を接続すると共に、液溜り部1
内の吸収液2を撹拌する撹拌機7を設けてあり、吸収剤
スラリーピット11において、後述する母液タンク25
から供給される吸収液23とサイロ8から供給される炭
酸カルシウム9を混練して吸収剤スラリー10を生成
し、該吸収剤スラリー10を前記吸収塔5の液溜り部1
に供給するようにしてある。
【0004】又、前記石膏回収ユニット18は、苛性ソ
ーダ(NaOH)等の中和剤12が貯留される中和剤貯
留タンク26と、前記循環ポンプ3で循環される吸収液
2の一部が供給され且つ前記中和剤貯留タンク26から
中和剤12が供給され前記吸収液2と中和剤12を混合
撹拌する中和タンク13と、該中和タンク13から抽出
された吸収液14を濃縮せしめるシックナ15と、該シ
ックナ15で濃縮された吸収液16が供給され該吸収液
16を撹拌する脱水機供給タンク17と、該脱水機供給
タンク17から抽出される吸収液16を脱水し石膏19
を生成するための脱水機20と、該脱水機20で脱水さ
れた水21が供給され該水21の一部を前記シックナ1
5へ供給するための濾液ピット22と、前記シックナ1
5から上澄みの吸収液23が供給され該吸収液23の一
部を前記吸収塔5の液溜り部1と吸収剤スラリーピット
11へ供給し且つ残りを排水処理装置24へ送るための
母液タンク25とを備えてなる構成を有している。
【0005】前述の如き湿式排煙脱硫装置の場合、吸収
液2が循環ポンプ3の作動により循環しており、図示し
ていないボイラ等から吸収塔5に送り込まれた排ガス
は、スプレーノズル4から噴霧される吸収液2と接触す
ることにより、硫黄酸化物が吸収除去された後、精製ガ
スとして外部へ排出される。
【0006】一方、前記排ガスから硫黄酸化物を吸収し
た吸収液2の一部は、循環ポンプ3による循環ライン途
中から、石膏回収ユニット18を構成する中和タンク1
3へ供給され、該中和タンク13において中和剤貯留タ
ンク26から供給される中和剤12と混合撹拌され、該
混合撹拌された吸収液14がシックナ15へ送られ、該
シックナ15において濃縮され、該濃縮された吸収液1
6が脱水機供給タンク17を経て脱水機20へ送られ、
該脱水機20において水分が除去され固形の石膏19が
生成される。
【0007】前記脱水機20で脱水された水21は、濾
液ピット22を経て前記シックナ15へ戻され、又、該
シックナ15における前記吸収液14の濃縮時に出る上
澄みの吸収液23は、母液タンク25を経て前記吸収塔
5の液溜り部1と吸収剤スラリーピット11へ供給され
ると共に、排水処理装置24へ送られる。
【0008】前記吸収剤スラリーピット11へ供給され
た吸収液23は、該吸収剤スラリーピット11において
サイロ8から供給される炭酸カルシウム9と混練され、
吸収剤スラリー10として前記吸収塔5の液溜り部1に
供給される。
【0009】前記排水処理装置24へ送られた吸収液2
3は、排水処理装置24の硝化菌等の作用により、有害
な窒素化合物が分解された後、外部へ排出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述の如き従来の湿式
排煙脱硫装置では、6000[ppm]程度までの低濃
度SO2排ガスの処理には適しているものの、石炭ガス
化複合発電に使用される脱硫装置の再生塔から排出され
るオフガスをはじめ、石油精製における硫黄回収装置等
から排出される1〜10%程度の高濃度の亜硫酸ガスを
含む排ガスを処理しようとした場合、図9中、仮想線で
示される如く、満足する脱硫性能を得ることは困難であ
ると共に、吸収塔5内部に大量のスケールが生成付着し
てしまう虞れがあった。
【0011】本発明は、斯かる実情に鑑み、高濃度の亜
硫酸ガスを含む排ガスからの脱硫を確実に行うことがで
き、且つスケールの発生を最小限に抑え得る高濃度亜硫
酸ガス含有排ガス処理装置を提供しようとするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸収剤として
炭酸カルシウム9を含む吸収液2が下部の液溜り部1か
ら上部へ循環され、且つ送り込まれる排ガスを前記吸収
液2と接触させることにより、硫黄酸化物を吸収除去し
た後、精製ガスとして外部へ排出する吸収塔5と、該吸
収塔5で循環される吸収液2の一部が導入され且つ該吸
収液2の一部から石膏19を回収する石膏回収ユニット
18とを備えた高濃度亜硫酸ガス含有排ガス処理装置で
あって、吸収塔5内の液溜り部1上方に上下方向複数段
に配設され且つ各々多数のガス通過孔34が穿設された
気液接触トレイ27と、各段の気液接触トレイ27上へ
吸収剤スラリー10を供給する吸収剤スラリー供給ライ
ン28と、各段の吸収剤スラリー供給ライン28から各
段の気液接触トレイ27上へ供給される吸収剤スラリー
10の流量を調整する流量調整弁29と、各段の気液接
触トレイ27上における液のpHを検出するpH計30
と、各段のpH計30からの検出信号30aに基づき、
各段の気液接触トレイ27上における液のpHが夫々設
定値となるよう、各段の流量調整弁29に開度指令信号
29aを出力する制御器31とを備えたことを特徴とす
る高濃度亜硫酸ガス含有排ガス処理装置にかかるもので
ある。
【0013】又、本発明は、吸収剤として炭酸カルシウ
ム9を含む吸収液2が下部の液溜り部1から上部へ循環
され、且つ送り込まれる排ガスを前記吸収液2と接触さ
せることにより、硫黄酸化物を吸収除去した後、精製ガ
スとして外部へ排出する吸収塔5と、該吸収塔5で循環
される吸収液2の一部が導入され且つ該吸収液2の一部
から石膏19を回収する石膏回収ユニット18とを備え
た高濃度亜硫酸ガス含有排ガス処理装置であって、吸収
塔5内の液溜り部1上方に上下方向複数段に配設され且
つ各々多数のガス通過孔34が穿設された気液接触トレ
イ27と、各段の気液接触トレイ27上へ吸収剤スラリ
ー10を供給する吸収剤スラリー供給ライン28と、各
段の吸収剤スラリー供給ライン28から各段の気液接触
トレイ27上へ供給される吸収剤スラリー10の流量を
調整する流量調整弁29と、各段の吸収剤スラリー供給
ライン28へ導入される吸収剤スラリー10の全体流量
を調整する全体流量調整弁40と、吸収塔5の液溜り部
1における液のpHを検出するpH計41と、該pH計
41からの検出信号41aに基づき、吸収塔5の液溜り
部1における液のpHが設定値となるよう、全体流量調
整弁40に開度指令信号40aを出力すると共に、各段
の気液接触トレイ27上へ供給される吸収剤スラリー1
0の流量が夫々設定された比率で比例配分されるよう、
各段の流量調整弁29に開度指令信号29a’を出力す
る制御器31’とを備えたことを特徴とする高濃度亜硫
酸ガス含有排ガス処理装置にかかるものである。
【0014】前記高濃度亜硫酸ガス含有排ガス処理装置
においては、吸収塔5で循環される吸収液2の一部が導
入され且つ該吸収液2の一部を酸化して石膏回収ユニッ
ト18へ導く酸化塔38を具備することができる。
【0015】又、前記高濃度亜硫酸ガス含有排ガス処理
装置においては、吸収塔5へ送り込まれる排ガスと、吸
収塔5から排出される精製ガスとを熱交換させ、前記排
ガスを冷却し且つ前記精製ガスを加熱する精製ガスヒー
タ36を具備することもできる。
【0016】又、前記高濃度亜硫酸ガス含有排ガス処理
装置においては、吸収塔5内の頂部に、吸収液2を噴霧
するスプレーノズル4を配設することもできる。
【0017】更に又、前記高濃度亜硫酸ガス含有排ガス
処理装置においては、吸収塔5の出側に、吸収液2を噴
霧するスプレーノズル4’が頂部に配設された補助吸収
塔5’を設けることもできる。
【0018】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0019】各段の気液接触トレイ27上における液の
pHを検出するpH計30を有する高濃度亜硫酸ガス含
有排ガス処理装置の場合、運転時には、石油精製におけ
る硫黄回収装置等から排出される1〜10%程度の高濃
度の亜硫酸ガスを含む排ガスが吸収塔5へ送り込まれる
と共に、吸収液2が循環され、且つ吸収塔5内に配設さ
れた各段の気液接触トレイ27上に各段の吸収剤スラリ
ー供給ライン28から吸収剤スラリー10が供給される
が、このとき、吸収剤である炭酸カルシウムスラリーの
供給量は、排ガス中のSO2量に応じて制御されると同
時に、各段のpH計30によって各段の気液接触トレイ
27上における液のpHが検出され、各段のpH計30
からの検出信号30aに基づき、制御器31から各段の
流量調整弁29に開度指令信号29aが出力され、各段
の気液接触トレイ27上における液のpHが夫々設定値
となるように調整される。
【0020】前記吸収塔5に送り込まれた排ガスは、前
記各段の気液接触トレイ27のガス通過孔34を通過し
て上昇して行く過程において、前記各段の気液接触トレ
イ27上における吸収液2と順次接触することにより、
該吸収液2と前記排ガスとの接触時間が延長される形と
なり、硫黄酸化物が確実に吸収除去された後、精製ガス
として外部へ排出され、又、前記各段の気液接触トレイ
27上における液のpHを夫々設定値に保持することに
より、吸収塔5内部に大量のスケールが生成付着してし
まうことが防止される。
【0021】又、吸収塔5の液溜り部1における液のp
Hを検出するpH計41を有する高濃度亜硫酸ガス含有
排ガス処理装置の場合、運転時には、石油精製における
硫黄回収装置等から排出される1〜10%程度の高濃度
の亜硫酸ガスを含む排ガスが吸収塔5へ送り込まれると
共に、吸収液2が循環され、且つ吸収塔5内に配設され
た各段の気液接触トレイ27上に各段の吸収剤スラリー
供給ライン28から吸収剤スラリー10が供給される
が、このとき、pH計41によって吸収塔5の液溜り部
1における液のpHが検出され、pH計41からの検出
信号41aに基づき、制御器31’から全体流量調整弁
40に開度指令信号40aが出力され、吸収塔5の液溜
り部1における液のpHが設定値となるよう、吸収塔5
へ供給される吸収剤スラリー10の全体流量が調整され
ると共に、制御器31’から各段の流量調整弁29に開
度指令信号29a’が出力され、各段の気液接触トレイ
27上へ供給される吸収剤スラリー10の流量が夫々設
定された比率で比例配分される。
【0022】前記吸収塔5に送り込まれた排ガスは、前
記各段の気液接触トレイ27のガス通過孔34を通過し
て上昇して行く過程において、前記各段の気液接触トレ
イ27上における吸収液2と順次接触することにより、
該吸収液2と前記排ガスとの接触時間が延長される形と
なり、硫黄酸化物が確実に吸収除去された後、精製ガス
として外部へ排出され、又、吸収塔5の液溜り部1にお
ける液のpHが設定値となるよう、吸収塔5へ供給され
る吸収剤スラリー10の全体流量を調整すると共に、各
段の気液接触トレイ27上へ供給される吸収剤スラリー
10の流量を夫々設定された比率で比例配分することに
より、前記各段の気液接触トレイ27上における液のp
Hが夫々調整され、吸収塔5内部に大量のスケールが生
成付着してしまうことが防止される。
【0023】又、前記高濃度亜硫酸ガス含有排ガス処理
装置において、吸収塔5で循環される吸収液2の一部が
導入され且つ該吸収液2の一部を酸化して石膏回収ユニ
ット18へ導く酸化塔38を具備するようにすれば、吸
収塔5の液溜り部1での吸収液2の酸化が充分に行われ
ないような場合でも、酸化塔38で吸収液2の一部を酸
化して石膏回収ユニット18へ導くことができる。
【0024】更に又、前記高濃度亜硫酸ガス含有排ガス
処理装置において、吸収塔5へ送り込まれる排ガスと、
吸収塔5から排出される精製ガスとを熱交換させ、前記
排ガスを冷却し且つ前記精製ガスを加熱する精製ガスヒ
ータ36を具備するようにすれば、吸収塔5に送り込ま
れる排ガスは、精製ガスヒータ36により吸収塔5から
排出される精製ガスと熱交換し、ある程度冷却されてか
ら吸収塔5内に導入されるため、ドライアップ現象が発
生しにくくなり、吸収塔5内部にスケールが付着しにく
くなる。
【0025】又、前記高濃度亜硫酸ガス含有排ガス処理
装置において、吸収塔5内の頂部に、吸収液2を噴霧す
るスプレーノズル4を配設すると、吸収塔5に送り込ま
れた排ガスは、各段の気液接触トレイ27のガス通過孔
34を通過して上昇して行く過程において、前記各段の
気液接触トレイ27上における吸収液2と順次接触した
後、更にスプレーノズル4から噴霧される吸収液2と接
触することにより、該吸収液2と前記排ガスとの接触時
間が更に延長される形となり、硫黄酸化物が確実に吸収
除去される。
【0026】又、前記高濃度亜硫酸ガス含有排ガス処理
装置において、吸収塔5の出側に、吸収液2’を噴霧す
るスプレーノズル4’が頂部に配設された補助吸収塔
5’を設けると、吸収塔5に送り込まれた排ガスは、各
段の気液接触トレイ27のガス通過孔34を通過して上
昇して行く過程において、前記各段の気液接触トレイ2
7上における吸収液2と順次接触することにより、該吸
収液2と前記排ガスとの接触時間が延長される形とな
り、硫黄酸化物が確実に吸収除去された後、補助吸収塔
5’に導入され、該補助吸収塔5’においてスプレーノ
ズル4’から噴霧される吸収液2’と更に接触して硫黄
酸化物が吸収除去される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0028】図1は本発明を実施する形態の一例であっ
て、図中、図17と同一の符号を付した部分は同一物を
表わしており、基本的な構成は図17に示す従来のもの
と同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1
に示す如く、吸収塔5内の液溜り部1上方に気液接触ト
レイ27を上下方向複数段(図の例では三段)に配設
し、各段の気液接触トレイ27上へ吸収剤スラリー10
を供給する吸収剤スラリー供給ライン28を分岐形成す
ると共に、各段の吸収剤スラリー供給ライン28から各
段の気液接触トレイ27上へ供給される吸収剤スラリー
10の流量を調整する流量調整弁29を設け、各段の気
液接触トレイ27上における液のpHを検出するpH計
30を設け、更に、各段のpH計30からの検出信号3
0aに基づき、各段の気液接触トレイ27上における液
のpHが夫々設定値となるよう、各段の流量調整弁29
に開度指令信号29aを出力する制御器31を設けた点
にある。
【0029】前記気液接触トレイ27としては、図2及
び図3に示す如く、縁部に切欠部32を形成した円板3
3に、排ガス流通用の多数のガス通過孔34を穿設する
と共に、前記切欠部32に、円板33上に液を滞留させ
つつオーバフローさせて下段へ導くダウンカマー35を
取り付けてなるシーブトレイを用いることができる。
尚、前記気液接触トレイ27としては、図2及び図3に
示すようなシーブトレイに代えて、図4及び図5に示す
如く、単なる円板33に、排ガス流通用と液流下用を兼
ねる多数のガス通過孔34を穿設したシーブトレイを用
いることもできる。又、前記気液接触トレイ27として
は、図6及び図7に示すような弁ガイド42に沿って可
動な弁43を有するバルブトレイ、或いは図8に示すよ
うな多数のアングル材44を並設してなるアングルトレ
イを用いることもできる。
【0030】又、本図示例においては、吸収塔5へ送り
込まれる排ガスと、吸収塔5から排出される精製ガスと
を熱交換させ、前記排ガスを冷却し且つ前記精製ガスを
加熱する精製ガスヒータ36を設けてある。
【0031】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0032】運転時には、石油精製における硫黄回収装
置等から排出される1〜10%程度の高濃度の亜硫酸ガ
スを含む排ガスが吸収塔5へ送り込まれると共に、吸収
液2が循環ポンプ3の作動により循環され、且つ吸収塔
5内に配設された各段の気液接触トレイ27上に各段の
吸収剤スラリー供給ライン28から吸収剤スラリー10
が供給されるが、このとき、各段のpH計30によって
各段の気液接触トレイ27上における液のpHが検出さ
れ、各段のpH計30からの検出信号30aに基づき、
制御器31から各段の流量調整弁29に開度指令信号2
9aが出力され、各段の気液接触トレイ27上における
液のpHが夫々設定値となるように調整される。
【0033】前記吸収塔5に送り込まれた排ガスは、前
記各段の気液接触トレイ27のガス通過孔34を通過し
て上昇して行く過程において、前記各段の気液接触トレ
イ27上における吸収液2と順次接触することにより、
該吸収液2と前記排ガスとの接触時間が延長される形と
なり、硫黄酸化物が確実に吸収除去された後、精製ガス
として外部へ排出される。尚、排ガス中に含まれるSO
2濃度と脱硫率との関係は、図9中実線で示されるよう
になることが、実験結果として得られた。
【0034】又、前記各段の気液接触トレイ27上にお
ける液のpHを夫々設定値に保持することにより、吸収
塔5内部に大量のスケールが生成付着してしまうことが
防止される。
【0035】ここで、前記各段の気液接触トレイ27上
における液のpHの設定値は、上段から下段へ向け順次
低くするようにし、例えば、上段の気液接触トレイ27
上における液のpHの設定値を5.8程度に、中段の気
液接触トレイ27上における液のpHの設定値を4.8
程度に、下段の気液接触トレイ27上における液のpH
の設定値を4.0程度に夫々することが望ましいことが
実験結果として得られた。
【0036】更に又、前記吸収塔5に送り込まれる排ガ
スの温度が高い場合、吸収塔5内部が乾く、いわゆるド
ライアップ現象が発生し、吸収塔5内部にスケールが付
着しやすくなるが、本図示例においては、前記吸収塔5
に送り込まれる排ガスは、精製ガスヒータ36により吸
収塔5から排出される精製ガスと熱交換し、ある程度冷
却されてから吸収塔5内に導入されるため、ドライアッ
プ現象が発生しにくくなり、吸収塔5内部にスケールが
付着しにくくなる。
【0037】こうして、高濃度の亜硫酸ガスを含む排ガ
スからの脱硫を確実に行うことができ、且つスケールの
発生を最小限に抑え得る。尚、本装置は、特に高濃度の
亜硫酸ガスを含む排ガスからの脱硫に適したものである
が、亜硫酸ガス濃度がおよそ5000[ppm]以上の
排ガスであれば、その処理用として適用可能である。
【0038】前述の図1に示した本発明を実施する形態
の一例において、吸収塔5の液溜り部1での吸収液2の
酸化が充分に行われないような場合には、図10に示す
如く、吸収塔5で循環される吸収液2の一部が導入され
且つ該吸収液2の一部を酸化空気37により酸化して石
膏回収ユニット18の中和タンク13へ導く酸化塔38
を設けるようにする。尚、図10において、酸化塔38
から出る排気を吸収塔5の入側へ戻しているのは、該排
気中に硫黄分が含有している可能性があるため、前記排
気を吸収塔5の入側へ戻すことにより、脱硫を行うよう
にするためであり、又、図10中、39は酸化塔38に
必要に応じて適宜投入される硫酸である。
【0039】又、前述の図1に示した本発明を実施する
形態の一例においては、図11に示す如く、吸収塔5内
の頂部に、吸収液2を噴霧するスプレーノズル4を配設
するようにしてもよい。
【0040】このように、吸収塔5内の頂部に、吸収液
2を噴霧するスプレーノズル4を配設すると、吸収塔5
に送り込まれた排ガスは、各段の気液接触トレイ27の
ガス通過孔34を通過して上昇して行く過程において、
前記各段の気液接触トレイ27上における吸収液2と順
次接触した後、更にスプレーノズル4から噴霧される吸
収液2と接触することにより、該吸収液2と前記排ガス
との接触時間が更に延長される形となり、硫黄酸化物が
確実に吸収除去される。
【0041】更に又、前述の図1に示した本発明を実施
する形態の一例においては、図12に示す如く、吸収塔
5の出側に、吸収液2’を噴霧するスプレーノズル4’
が頂部に配設された補助吸収塔5’を設けるようにして
もよい。
【0042】このように、吸収塔5の出側に、吸収液
2’を噴霧するスプレーノズル4’が頂部に配設された
補助吸収塔5’を設けると、吸収塔5に送り込まれた排
ガスは、各段の気液接触トレイ27のガス通過孔34を
通過して上昇して行く過程において、前記各段の気液接
触トレイ27上における吸収液2と順次接触することに
より、該吸収液2と前記排ガスとの接触時間が延長され
る形となり、硫黄酸化物が確実に吸収除去された後、補
助吸収塔5’に導入され、該補助吸収塔5’においてス
プレーノズル4’から噴霧される吸収液2’と更に接触
して硫黄酸化物が吸収除去される。
【0043】図13は本発明を実施する形態の他の例で
あって、図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物
を表わしており、吸収塔5内の液溜り部1上方に気液接
触トレイ27を上下方向複数段(図の例では四段)に配
設し、各段の気液接触トレイ27上へ吸収剤スラリー1
0を供給する吸収剤スラリー供給ライン28を分岐形成
すると共に、各段の吸収剤スラリー供給ライン28から
各段の気液接触トレイ27上へ供給される吸収剤スラリ
ー10の流量を調整する流量調整弁29を設け、各段の
吸収剤スラリー供給ライン28へ導入される吸収剤スラ
リー10の全体流量を調整する全体流量調整弁40を設
け、吸収塔5の液溜り部1における液のpHを検出する
pH計41を設け、更に、該pH計41からの検出信号
41aに基づき、吸収塔5の液溜り部1における液のp
Hが設定値となるよう、全体流量調整弁40に開度指令
信号40aを出力すると共に、各段の気液接触トレイ2
7上へ供給される吸収剤スラリー10の流量が夫々設定
された比率で比例配分されるよう、各段の流量調整弁2
9に開度指令信号29a’を出力する制御器31’を設
けたものである。
【0044】図13に示す例においては、運転時には、
石油精製における硫黄回収装置等から排出される1〜1
0%程度の高濃度の亜硫酸ガスを含む排ガスが吸収塔5
へ送り込まれると共に、吸収液2が循環ポンプ3の作動
により循環され、且つ吸収塔5内に配設された各段の気
液接触トレイ27上に各段の吸収剤スラリー供給ライン
28から吸収剤スラリー10が供給されるが、このと
き、pH計41によって吸収塔5の液溜り部1における
液のpHが検出され、pH計41からの検出信号41a
に基づき、制御器31’から全体流量調整弁40に開度
指令信号40aが出力され、吸収塔5の液溜り部1にお
ける液のpHが設定値となるよう、吸収塔5へ供給され
る吸収剤スラリー10の全体流量が調整されると共に、
制御器31’から各段の流量調整弁29に開度指令信号
29a’が出力され、各段の気液接触トレイ27上へ供
給される吸収剤スラリー10の流量が夫々設定された比
率で比例配分される。
【0045】前記吸収塔5に送り込まれた排ガスは、図
1に示す例の場合と同様、前記各段の気液接触トレイ2
7のガス通過孔34を通過して上昇して行く過程におい
て、前記各段の気液接触トレイ27上における吸収液2
と順次接触することにより、該吸収液2と前記排ガスと
の接触時間が延長される形となり、硫黄酸化物が確実に
吸収除去された後、精製ガスとして外部へ排出される。
【0046】又、吸収塔5の液溜り部1における液のp
Hが設定値となるよう、吸収塔5へ供給される吸収剤ス
ラリー10の全体流量を調整すると共に、各段の気液接
触トレイ27上へ供給される吸収剤スラリー10の流量
を夫々設定された比率で比例配分することにより、前記
各段の気液接触トレイ27上における液のpHが夫々調
整され、吸収塔5内部に大量のスケールが生成付着して
しまうことが防止される。
【0047】ここで、前記吸収塔5の液溜り部1におけ
る液のpHの設定値は、およそ4〜5程度とし、そのと
きの吸収塔5へ供給される吸収剤スラリー10の全体流
量をQ0とすると共に、各段の気液接触トレイ27上へ
供給される吸収剤スラリー10の流量を上段から順に夫
々Q1,Q2,Q3,Q4とした場合、例えば、
【数1】Q1=0.5Q02=0.3Q03=0.1Q04=0.1Q0 といったように各段の比率を設定すればよい。
【0048】更に又、図13に示す例においても、前記
吸収塔5に送り込まれる排ガスは、精製ガスヒータ36
により吸収塔5から排出される精製ガスと熱交換し、あ
る程度冷却されてから吸収塔5内に導入されるため、ド
ライアップ現象が発生しにくくなり、吸収塔5内部にス
ケールが付着しにくくなる。
【0049】こうして、図1に示す例の場合と同様、図
13に示す例においても、高濃度の亜硫酸ガスを含む排
ガスからの脱硫を確実に行うことができ、且つスケール
の発生を最小限に抑え得る。尚、本装置は、特に高濃度
の亜硫酸ガスを含む排ガスからの脱硫に適したものであ
るが、亜硫酸ガス濃度がおよそ5000[ppm]以上
の排ガスであれば、その処理用として適用可能である。
【0050】前述の図13に示した本発明を実施する形
態の他の例において、吸収塔5の液溜り部1での吸収液
2の酸化が充分に行われないような場合には、図14に
示す如く、吸収塔5で循環される吸収液2の一部が導入
され且つ該吸収液2の一部を酸化空気37により酸化し
て石膏回収ユニット18の中和タンク13へ導く酸化塔
38を設けるようにする。尚、図14中、図10と同一
の符号を付した部分は同一物を表わしている。
【0051】又、前述の図13に示した本発明を実施す
る形態の他の例においては、図15に示す如く、吸収塔
5内の頂部に、吸収液2を噴霧するスプレーノズル4を
配設するようにしてもよい。
【0052】このように、吸収塔5内の頂部に、吸収液
2を噴霧するスプレーノズル4を配設すると、吸収塔5
に送り込まれた排ガスは、各段の気液接触トレイ27の
ガス通過孔34を通過して上昇して行く過程において、
前記各段の気液接触トレイ27上における吸収液2と順
次接触した後、更にスプレーノズル4から噴霧される吸
収液2と接触することにより、該吸収液2と前記排ガス
との接触時間が更に延長される形となり、硫黄酸化物が
確実に吸収除去される。
【0053】更に又、前述の図13に示した本発明を実
施する形態の他の例においては、図16に示す如く、吸
収塔5の出側に、吸収液2’を噴霧するスプレーノズル
4’が頂部に配設された補助吸収塔5’を設けるように
してもよい。
【0054】このように、吸収塔5の出側に、吸収液
2’を噴霧するスプレーノズル4’が頂部に配設された
補助吸収塔5’を設けると、吸収塔5に送り込まれた排
ガスは、各段の気液接触トレイ27のガス通過孔34を
通過して上昇して行く過程において、前記各段の気液接
触トレイ27上における吸収液2と順次接触することに
より、該吸収液2と前記排ガスとの接触時間が延長され
る形となり、硫黄酸化物が確実に吸収除去された後、補
助吸収塔5’に導入され、該補助吸収塔5’においてス
プレーノズル4’から噴霧される吸収液2’と更に接触
して硫黄酸化物が吸収除去される。
【0055】尚、本発明の高濃度亜硫酸ガス含有排ガス
処理装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
【0056】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
〜6記載の高濃度亜硫酸ガス含有排ガス処理装置によれ
ば、高濃度の亜硫酸ガスを含む排ガスからの脱硫を確実
に行うことができ、且つスケールの発生を最小限に抑え
得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の全体概要構成図
である。
【図2】本発明を実施する形態の一例における気液接触
トレイとしてダウンカマー付きのシーブトレイを用いた
例を表わす側断面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】本発明を実施する形態の一例における気液接触
トレイとしてダウンカマーのないシーブトレイを用いた
例を表わす側断面図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】本発明を実施する形態の一例における気液接触
トレイとしてバルブトレイを用いた例を表わす側断面図
である。
【図7】図6のVII−VII矢視図である。
【図8】本発明を実施する形態の一例における気液接触
トレイとしてアングルトレイを用いた例を表わす側断面
図である。
【図9】排ガス中SO2濃度と脱硫率との関係を表わす
線図である。
【図10】本発明を実施する形態の一例において酸化塔
を別置きとした場合の全体概要構成図である。
【図11】本発明を実施する形態の一例において吸収塔
内の頂部にスプレーノズルを配設した場合の全体概要構
成図である。
【図12】本発明を実施する形態の一例において補助吸
収塔を設けた場合の全体概要構成図である。
【図13】本発明を実施する形態の他の例の全体概要構
成図である。
【図14】本発明を実施する形態の他の例において酸化
塔を別置きとした場合の全体概要構成図である。
【図15】本発明を実施する形態の他の例において吸収
塔内の頂部にスプレーノズルを配設した場合の全体概要
構成図である。
【図16】本発明を実施する形態の他の例において補助
吸収塔を設けた場合の全体概要構成図である。
【図17】従来例の全体概要構成図である。
【符号の説明】
1 液溜り部 2 吸収液 2’ 吸収液 4 スプレーノズル 4’ スプレーノズル 5 吸収塔 5’ 補助吸収塔 9 炭酸カルシウム 10 吸収剤スラリー 18 石膏回収ユニット 19 石膏 27 気液接触トレイ 28 吸収剤スラリー供給ライン 29 流量調整弁 29a 開度指令信号 29a’ 開度指令信号 30 pH計 30a 検出信号 31 制御器 31’ 制御器 34 ガス通過孔 36 精製ガスヒータ 38 酸化塔 40 全体流量調整弁 40a 開度指令信号 41 pH計 41a 検出信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 隆 神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町4番1号 東京電力株式会社エネルギー・環境研究所 内 (72)発明者 小林 茂 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 (72)発明者 山口 文彦 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 (72)発明者 天池 瑛 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 (72)発明者 渡辺 哲也 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収剤として炭酸カルシウム(9)を含
    む吸収液(2)が下部の液溜り部(1)から上部へ循環
    され、且つ送り込まれる排ガスを前記吸収液(2)と接
    触させることにより、硫黄酸化物を吸収除去した後、精
    製ガスとして外部へ排出する吸収塔(5)と、 該吸収塔(5)で循環される吸収液(2)の一部が導入
    され且つ該吸収液(2)の一部から石膏(19)を回収
    する石膏回収ユニット(18)とを備えた高濃度亜硫酸
    ガス含有排ガス処理装置であって、 吸収塔(5)内の液溜り部(1)上方に上下方向複数段
    に配設され且つ各々多数の孔(34)が穿設された気液
    接触トレイ(27)と、 各段の気液接触トレイ(27)上へ吸収剤スラリー(1
    0)を供給する吸収剤スラリー供給ライン(28)と、 各段の吸収剤スラリー供給ライン(28)から各段の気
    液接触トレイ(27)上へ供給される吸収剤スラリー
    (10)の流量を調整する流量調整弁(29)と、 各段の気液接触トレイ(27)上における液のpHを検
    出するpH計(30)と、 各段のpH計(30)からの検出信号(30a)に基づ
    き、各段の気液接触トレイ(27)上における液のpH
    が夫々設定値となるよう、各段の流量調整弁(29)に
    開度指令信号(29a)を出力する制御器(31)とを
    備えたことを特徴とする高濃度亜硫酸ガス含有排ガス処
    理装置。
  2. 【請求項2】 吸収剤として炭酸カルシウム(9)を含
    む吸収液(2)が下部の液溜り部(1)から上部へ循環
    され、且つ送り込まれる排ガスを前記吸収液(2)と接
    触させることにより、硫黄酸化物を吸収除去した後、精
    製ガスとして外部へ排出する吸収塔(5)と、 該吸収塔(5)で循環される吸収液(2)の一部が導入
    され且つ該吸収液(2)の一部から石膏(19)を回収
    する石膏回収ユニット(18)とを備えた高濃度亜硫酸
    ガス含有排ガス処理装置であって、 吸収塔(5)内の液溜り部(1)上方に上下方向複数段
    に配設され且つ各々多数のガス通過孔(34)が穿設さ
    れた気液接触トレイ(27)と、 各段の気液接触トレイ(27)上へ吸収剤スラリー(1
    0)を供給する吸収剤スラリー供給ライン(28)と、 各段の吸収剤スラリー供給ライン(28)から各段の気
    液接触トレイ(27)上へ供給される吸収剤スラリー
    (10)の流量を調整する流量調整弁(29)と、 各段の吸収剤スラリー供給ライン(28)へ導入される
    吸収剤スラリー(10)の全体流量を調整する全体流量
    調整弁(40)と、 吸収塔(5)の液溜り部(1)における液のpHを検出
    するpH計(41)と、 該pH計(41)からの検出信号(41a)に基づき、
    吸収塔(5)の液溜り部(1)における液のpHが設定
    値となるよう、全体流量調整弁(40)に開度指令信号
    (40a)を出力すると共に、各段の気液接触トレイ
    (27)上へ供給される吸収剤スラリー(10)の流量
    が夫々設定された比率で比例配分されるよう、各段の流
    量調整弁(29)に開度指令信号(29a’)を出力す
    る制御器(31’)とを備えたことを特徴とする高濃度
    亜硫酸ガス含有排ガス処理装置。
  3. 【請求項3】 吸収塔(5)で循環される吸収液(2)
    の一部が導入され且つ該吸収液(2)の一部を酸化して
    石膏回収ユニット(18)へ導く酸化塔(38)を具備
    した請求項1又は2記載の高濃度亜硫酸ガス含有排ガス
    処理装置。
  4. 【請求項4】 吸収塔(5)へ送り込まれる排ガスと、
    吸収塔(5)から排出される精製ガスとを熱交換させ、
    前記排ガスを冷却し且つ前記精製ガスを加熱する精製ガ
    スヒータ(36)を具備した請求項1、2又は3記載の
    高濃度亜硫酸ガス含有排ガス処理装置。
  5. 【請求項5】 吸収塔(5)内の頂部に、吸収液(2)
    を噴霧するスプレーノズル(4)を配設した請求項1、
    2、3又は4記載の高濃度亜硫酸ガス含有排ガス処理装
    置。
  6. 【請求項6】 吸収塔(5)の出側に、吸収液(2’)
    を噴霧するスプレーノズル(4’)が頂部に配設された
    補助吸収塔(5’)を設けた請求項1、2、3又は4記
    載の高濃度亜硫酸ガス含有排ガス処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107321168A (zh) * 2017-08-17 2017-11-07 中国大唐集团科学技术研究院有限公司华中分公司 一种湿法烟气脱硫吸收塔托盘持液量监控系统

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US8906141B2 (en) 2012-08-09 2014-12-09 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Carbon dioxide recovery apparatus and method
CN107321168A (zh) * 2017-08-17 2017-11-07 中国大唐集团科学技术研究院有限公司华中分公司 一种湿法烟气脱硫吸收塔托盘持液量监控系统

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