JPH1190170A - 排煙脱硫装置および排煙脱硫方法 - Google Patents

排煙脱硫装置および排煙脱硫方法

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JPH1190170A
JPH1190170A JP9273605A JP27360597A JPH1190170A JP H1190170 A JPH1190170 A JP H1190170A JP 9273605 A JP9273605 A JP 9273605A JP 27360597 A JP27360597 A JP 27360597A JP H1190170 A JPH1190170 A JP H1190170A
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flue gas
gas
acidic fluid
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Hiromi Koshizuka
博美 腰塚
Hideyuki Taki
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Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
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  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 SO3 を除去するために排ガスに供給したア
ルカリ成分が排ガス中に残留するおそれがなく、かつス
ケーリング等の発生も防止し得て高い脱硫効率を達成す
ることが可能となる排煙脱硫装置および排煙脱硫方法を
得る。 【解決手段】 下部隔壁10および上部隔壁11によ
り、排ガス中の亜硫酸ガスの吸収液を貯留する貯留部1
2と、排ガスの出口ダクトと連通する排出部空間16と
に画成され、下部隔壁に導入部空間に導かれた排ガスを
吸収液中に噴出させる排ガス導入管17が垂設されると
ともに、下部隔壁と上部隔壁との間に、吸収液面上の空
間12aを排出部空間16に連通させる排ガス送出管1
8が配設された反応槽4を有する排煙脱硫装置におい
て、排ガスのダクトの反応槽の上流側に、排ガス中のS
3 を除去するためのアルカリ成分の導入管を接続する
とともに、排出部空間16内に、酸性流体を噴射して排
ガスと接触させる酸性流体の供給手段30,31を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に重質油焚きの
ボイラ等の排ガス処理に用いて好適な排煙脱硫装置およ
び排煙脱硫方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ボイラー、各種加熱炉あるい
は焼却炉等の排ガス中から亜硫酸ガス等の有害成分を除
去するための排煙脱硫装置として、上記排ガス中に含ま
れる亜硫酸ガス(SO2)を主体とする硫黄酸化物を、
石灰石(CaCO3)を溶解または懸濁した水溶液から
なる吸収液と接触させて中和するとともに、これを酸化
させることにより石膏として除去する、湿式の吸収塔や
反応槽を備えた排煙脱硫装置が広く用いられている。と
ころで、近年におけるオリマルジョン等の重質油焚きボ
イラーにおいては、排ガス中の亜硫酸ガス濃度が極めて
高いために、主として熱交換器や配管系に対する三酸化
硫黄(SO3 )による腐食防止の観点から、これを処理
する排煙脱硫装置にあっては、上記反応槽等の上流側に
配置された煤塵等を除去するための集塵機等の前段にお
いて、排ガスにアルカリ成分、例えばアンモニア(NH
3)を接触させることによりSO3 を中和して硫安((N
4)2SO4)とし、これを上記集塵機において捕集する
タイプのものが採用されつつある。
【0003】図3および図4は、従来のこの種の排煙脱
硫装置を示すものである。図3において、この排煙脱硫
装置は、図示されないボイラから熱交換器を経た排ガス
のダクト1に沿って、順次電気式集塵機2、冷却部3、
ジェットバブリング式の反応槽4および熱交換器5が配
設されたものであり、上記ダクト1の先端排気側は、煙
突6に導かれている。そして、上記ダクト1の電気式集
塵機2の上流側には、当該ダクト1内にアンモニアを供
給して排ガス中のSO3 と接触させるための、アンモニ
ア導入管7が接続されている。また、図4は、上記反応
槽4の要部を示すものであり、この反応槽4内は、円板
状の下部隔壁10および上部隔壁11により、石灰石
(CaCO3)を溶解または懸濁した水溶液からなる吸
収液を一定の液面高さに貯留する貯留部12と、上下部
隔壁10、11間にあって排ガスの入口ダクト13が接
続された導入部空間14と、上部隔壁11上方にあって
排ガスの出口ダクト15と連通する排出部空間16とに
画成されている。上記下部隔壁10には、多数の開口部
が穿設されており、各開口部には、スパージャーパイプ
(排ガス導入管)17…が垂設され、かつ各スパージャ
ーパイプ17の上記吸収液中にある下部外周壁には、排
ガスの噴出孔が穿設されている。他方、上記下部隔壁1
0と上部隔壁11との間には、上記貯留部の吸収液面上
の空間(第1の領域)12aを排出部空間(第2の領
域)16側に連通させるガスライザー(排ガス送出管)
18…が配設され、さらに上記出口ダクト15内には、
ミストエリミネータ19が配設されている。なお、図中
符号20は、上記反応槽4の吸収液内に酸化用空気を導
入する、酸化用空気供給管であり、符号21は、上記吸
収液を撹拌する撹拌機である。
【0004】また、上記反応槽4の底部には、吸収液中
に生成された石膏スラリーを抜出す石膏スラリーの排出
管22が設けられ、この排出管22で抜出された石膏ス
ラリーは、ポンプ23によって石膏分離機24に送ら
れ、石膏として回収されるとともに、分離された母液が
補給管25を介して再び反応槽4内に戻されるようにな
っている。他方、上記反応槽4の入口ダクト13の前段
には、送られてくる排ガスを増湿冷却するとともに、上
記排ガスに含まれる煤塵等を捕集するための上記冷却部
3が設けられており、この冷却部3には、上記反応槽4
内の吸収液の一部がポンプ26によって供給されるよう
になっている。
【0005】上記構成からなる排煙脱硫装置によって、
例えば重質油焚きボイラーの排ガス中に含まれる亜硫酸
ガス等を除去するには、上記ボイラーから排出された排
ガスを図示されない熱交換器によって冷却した後に、電
気式集塵機2の上流側においてアンモニアを供給し、含
有されているSO3 と反応させて硫安として固定し、生
成された硫安および上記排ガス中の煤塵を上記電気式集
塵機2において捕集して除去することにより、排ガス中
の煤塵濃度を低下させるとともに、排ガス中に多く含ま
れるSO3 に起因する上記電気式集塵機2およびその配
管系の腐食を防止する。次いで、上記排ガスを、反応槽
4の前段に設けられた上記冷却部3に送って、ポンプ2
6により吸収液の一部を循環水として用いた冷却水によ
り増湿冷却するとともに、上記排ガス中に残留する煤塵
や塩素成分等を捕集したうえで、入口ダクト13から反
応槽4の導入部空間14に送気し、各スパージャーパイ
プ17の下端噴出孔から水平方向に噴出させる。
【0006】すると、上記排ガスは、吸収液と激しく混
合して液相連続のジェットバブリング層を形成し、この
ジェットバブリング層において高効率な気液接触が行わ
れてSO2が吸収され、このようにして脱硫された排ガ
スは、ガスライザー18を介して排出部空間16に集め
られ、出口ダクト15からミストエリミネータ19に送
られてミスト分が除去された後に、熱交換機5で再加熱
されて煙突6から外部に排気される。また、これと並行
して、SO2を酸化・中和することによって吸収液中に
石膏が生成し、結晶成長して粗大粒子化することにより
石膏スラリーとなり、これが所定の濃度になると反応槽
4底部の上記排出管22から抜出されてポンプ23によ
り石膏分離機24に送られ、石膏として回収される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の排煙脱硫装置においては、排ガス中のSO3 に起
因する電気式集塵機2およびその配管系の腐食を確実に
防止するために、当該電気式集塵機2の上流側において
若干余分なアンモニアを供給するようにしているため、
この余分なアンモニアがそのまま反応槽4においても捕
集されずに排ガス中に残留してしまい、この結果、煙突
6から外部に排出される排ガスに上記アンモニアに起因
する異臭が伴うという問題点があった。また、反応槽4
内にあっては、比較的濃度の高いSO2 を除去するに際
しては、吸収液中における亜硫酸塩の酸化反応を促進さ
せ、同時に石灰石の溶解・中和の速度を増加させて脱硫
効率を高くするために、上記吸収液のpHを弱酸性のう
ちでは幾分高めの5〜6pHに保持することが有効であ
る。
【0008】しかしながら、上記吸収液のpHをこのよ
うに幾分高めに設定すると、吸収液中に溶解している石
膏が微細結晶粒子化して析出するとともに、排ガス中の
炭酸ガスが吸収液中に含まれるカルシウムイオンと反応
して炭酸カルシウムの微細結晶として析出し、これらに
よってガスライザー18や上部隔壁11等にスケーリン
グを発生し易くなるという問題点があり、特にミストエ
リミネータ19等の後段側に配設されたクリアランスの
小さな機器においては、上記スケーリングに起因してそ
の閉塞を招き易いといった問題点があった。本発明は、
このような重質油焚きによって発生する排ガスを処理す
る際に従来の排煙脱硫装置が有する課題を有効に解決す
べくなされたもので、SO3 を除去するために排ガスに
供給したアルカリ成分を排ガス中から確実に除去するこ
とができ、かつスケーリングも防止し得て高い脱硫効率
を達成することが可能となる排煙脱硫装置、および排煙
脱硫方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る排煙脱硫装置は、下部隔壁および上部隔壁によ
り、下部隔壁の下方にあって排ガス中の亜硫酸ガスの吸
収液を貯留する貯留部と、上下部隔壁間にあって排ガス
の入口ダクトが接続された導入部空間と、上部隔壁の上
方にあって排ガスの出口ダクトと連通する排出部空間と
に画成され、下部隔壁に、上記導入部空間に導かれた排
ガスを吸収液中に噴出させる排ガス導入管が垂設される
とともに、下部隔壁と上部隔壁との間に、上記吸収液面
上の空間を排出部空間に連通させる排ガス送出管が配設
された反応槽を有する排煙脱硫装置において、上記排ガ
スのダクトの反応槽の上流側に、排ガス中のSO3 を除
去するためのアルカリ成分の導入管を接続するととも
に、上記排出部空間内に、酸性流体を噴射して排ガスと
接触させる酸性流体の供給手段を設けたことを特徴とす
るものである。
【0010】ここで、請求項2に記載の発明は、上記酸
性流体の供給手段が、排ガス送出管の上方に配設されて
当該排ガス送出管を上昇する排ガスが衝突する衝突板
と、この衝突板の下面に向けて酸性液を噴射するノズル
と、このノズルにポンプを介して上記酸性液を供給する
貯槽とを備え、かつ上記排ガス送出管が、その先端部を
上記上部隔壁から突出させて取付けられているととも
に、上部隔壁上の液体を上記貯槽に戻す流下管が配設さ
れていることを特徴とするものである。
【0011】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
2に記載の酸性流体の供給手段は、さらに流量調節弁を
介して上記貯槽に酸性液を補給する補給槽と、上記貯槽
のpHを測定するpH測定器と、このpH測定器による
測定値に基づいて上記流量調節弁を開閉するpH制御装
置とを有してなることを特徴とするものである。また、
請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜3のいずれか
に記載の酸性流体の供給手段には、開閉弁を介して先端
部のノズルから上記排ガス送出管の内壁に向けて上記酸
性流体を噴射する排ガス送出管の湿潤管が配管されてい
ることを特徴とするものである。
【0012】次いで、請求項5に記載の本発明に係る排
煙脱硫方法は、排ガス中のSO3 にアルカリ成分を接触
させて当該SO3 を硫酸塩として固定し、この硫酸塩を
集塵手段によって捕集した後に、上記排ガスを反応槽に
送り、この反応槽内の第1の領域においてCa成分を含
む吸収液と接触させることにより、上記排ガス中からS
2を石膏スラリーとして除去して、SO2が除去された
排ガスを第2の領域を介して反応槽から排気する排煙脱
硫方法において、上記第2の領域において、SO2が除
去された後の排ガスに酸性流体を接触させて、当該排ガ
ス中に残留するアルカリ成分を中和して除去することを
特徴とするものである。ここで、上述したアルカリ成分
としては、ガス状のもの、液状のものおよび固体状のも
の等の各種の形態が適用可能である。
【0013】この際に、請求項6に記載の発明は、上記
第1の領域と第2の領域とは隔壁によって異領域に区画
されており、かつ上記酸性流体を第2の領域内へ循環供
給するとともに、上記酸性流体のpHを2〜4の範囲に
保持することを特徴とするものである。また、請求項7
に記載の発明は、請求項5または6に記載の第2領域へ
の上記酸性流体の供給と並行して、上記排ガスを上記第
1の領域から上記第2の領域に導く排ガス送出管内に、
少なくとも間欠的に上記酸性流体を噴霧することを特徴
とするものである。そして、請求項8に記載の発明は、
上記請求項5〜7のいずれかに記載のアルカリ成分がア
ンモニアであり、SO3 に当該アンモニアを接触させて
当該SO3を硫安として固定し、この硫安を集塵手段に
よって捕集することを特徴とするものである。
【0014】請求項1に記載の排煙脱硫装置によれば、
反応槽の上流側において、排ガス中のSO3 を除去すべ
く導入されて当該排ガス中に残留したアルカリ成分が、
上記反応槽の排出部空間内において、酸性流体の供給手
段から供給された酸性流体と接触して中和されることに
より、上記排ガス中から除去される。ここで特に、請求
項2に記載の発明においては、吸収液と接触してSO2
が除去された後の飽和状態の排ガスは、排ガス送出管を
上昇して、その上方に位置する衝突板の下面に衝突して
その流路が変更されるとともに、上記ノズルから衝突板
の下面に向けて酸性液を噴射しているので、この酸性液
によって当該排ガス中に残留したアルカリ成分が中和さ
れて上記衝突板の下面に付着する。これと並行して、排
ガスが上記衝突板に衝突する際に、当該排ガス中の液滴
粒子が分離され、上記衝突板の下面には、噴射された酸
性液と分離された液滴粒子とが混合した液膜が形成され
る。
【0015】これにより、上記排ガス送出管を上昇する
排ガスは、先ず噴射された上記酸性液と直接接触して残
留アルカリ成分が中和されるとともに、さらに衝突板の
液膜に衝突してこの液膜中に含まれる酸性液によって
も、上記アルカリ成分が中和されて衝突板の下面に捕捉
される。また、上記排ガスが衝突板下面の液膜と衝突す
ることにより、残存する微量のSO2 および固体微粒子
等の汚染物質も効率的に分離され、上記液膜中に捕捉さ
れる。そして、上記中和物質および微量のSO2や固体
微粒子等を含む液膜は、排ガスの衝突に伴って順次衝突
板の下面に沿ってその外周側に送られ、周縁部から上部
隔壁上に流下する。このようにして上部隔壁上に流下し
た液体は、排ガス送出管の先端部を上部隔壁から突出さ
せているので、上部隔壁上を流れて流下管から再び上記
貯槽に戻される。
【0016】したがって、請求項2に記載の発明によれ
ば、排ガス中に含まれるアルカリ成分を中和してこれを
除去することができるとともに、さらに当該排ガス中に
残存する微量のSO2 および固体微粒子等の汚染物質も
効率的に分離して除去することができ、よって排ガスの
処理効果を一層向上させることができる。加えて、上記
貯留部と排出部空間とが、少なくとも上部隔壁によって
区画されており、かつ排出部空間において噴射した酸性
液を流下管から上記酸性液の貯槽に戻しているので、反
応槽内の貯留部におけるpHを弱酸性のうちでは幾分高
めの5〜6pHに保持したうえで、他方排出部空間にお
いては、酸性液の噴射によってその雰囲気をより低いp
Hに保持することができ、よって上記貯留部においては
高い脱硫効率を得ることができるとともに、排出部空間
においてはそのpHを低くすることにより上述したスケ
ーリングの発生を有効に防止することが可能となる。
【0017】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
pH制御装置によって流量調節弁を制御して、逐次酸性
液を貯槽内に補給することにより、上記排出部空間にお
けるpHを最適値の範囲に保持することができる。ま
た、請求項4に記載の発明にあっては、上記排出部空間
における酸性液の噴射と並行して、開閉弁を間欠的にあ
るいは連続して開いて、上記酸性液を湿潤管の先端部の
ノズルから上記排ガス送出管の内壁に向けて噴射する。
これにより、排ガス送出管の内壁が上記酸性液によって
湿潤されるとともに、噴射された酸性液と接触した排ガ
ス中のアルカリ成分が中和される。ここで、上記排ガス
送出管内において噴射された酸性液も、排ガスの流速が
大きいために、当該排ガスの流れに伴って、あるいは排
ガスと同伴して上記排出部空間に送られる。したがっ
て、請求項4に記載の発明によれば、上記排ガス送出管
の内壁についても、そのドライアップを抑制してスケー
リングの発生を防止することが可能となる。
【0018】次いで、請求項5に記載の排煙脱硫方法に
よれば、SO2が除去された排ガスを第2の領域に送
り、この第2の領域において上記排ガスに酸性流体を接
触させることにより、排ガス中に残留するアルカリ成分
を中和して除去することができる。加えて、請求項6に
記載の発明にあっては、上記第1の領域と第2の領域と
を隔壁によって異領域に区画しているので、この排ガス
を吸収液と接触させる第1の領域におけるpHを弱酸性
のうちでは幾分高めの5〜6pHに保持したうえで、他
方上記第2の領域においては、酸性液の噴射によってそ
の雰囲気をより低いpHに保持することができ、よって
上記貯留部においては高い脱硫効率を得ることができる
とともに、排出部空間においてはそのpHを低くするこ
とにより上述したスケーリングの発生およびこれに起因
するミストエリミネータ等の閉塞等を有効に防止するこ
とができる。
【0019】ここで、上記第2の領域内へ循環供給する
酸性流体のpHを2〜4の範囲に限定した理由は、上記
酸性流体のpHが2に満たないと、酸性度が強過ぎて反
応槽およびその内部を構成する部材に対する酸性腐食の
問題が生じて不適当であり、他方上記pHが4を超える
と、所望とする充分なスケーリングの防止効果が得られ
ずに不都合だからである。さらに、請求項7に記載の発
明によれば、第2領域への上記酸性流体の供給と並行し
て、上記排ガスを上記第1の領域から上記第2の領域に
導く排ガス送出管内に、少なくとも間欠的に上記酸性流
体を噴霧することにより、上記排ガス送出管の内壁につ
いても、そのドライアップを抑制してスケーリングの発
生を防止することができるといった作用効果が得られ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明の排煙
脱硫装置の一実施形態を示すもので、全体構成について
は、図3に示したものと同一であるために、説明中に同
一符号を用いてその説明を省略する。また、図4に示し
たものと同一構成部分についても、図1中において同一
符号を付すことにより、その説明を簡略化する。図1に
おいて、この排煙脱硫装置においては、反応槽4内のガ
スライザー(排ガス送出管)18がその上端部を上部隔
壁11から上方に突出させて設けられており、さらに排
出部空間16内に、酸性流体を噴射して上記排ガスと接
触させるための、酸性流体の供給手段が設けられてい
る。この酸性流体の供給手段は、ガスライザー18の上
方に配設されてこのガスライザー18を上昇する排ガス
が衝突する衝突板30と、この衝突板30の下面に向け
て酸性液を噴射するノズル31と、このノズル31にポ
ンプ32によって供給管33から酸性液を供給するため
の貯槽34とを備えたもので、上記貯槽34内には、塩
酸(HCl)や、硝酸(HNO3 )等の酸性液が貯留さ
れている。
【0021】ここで、上記衝突板30は、図2に示すよ
うに、上記ガスライザー18の外径寸法よりも大きな円
板状の衝突部30aと、この衝突部30aの周縁から外
方に向けて漸次下方に傾斜する流下壁部30bとが一体
に形成されたもので、上記衝突部30aの中央部に、供
給管33の先端部が下方に向けて挿通されている。そし
て、この供給管33の下端噴出口の下方に、当該供給管
33から噴射された酸性液を上記衝突板30の下面側に
向けて飛散させる分散板35が取付けられており、この
分散板35と上記供給管33の噴出口とによって、上記
ノズル31が構成されている。他方、上記酸性流体の供
給手段の貯槽34には、さらに流量調節弁36を介して
この貯槽34に上記酸性液を補給する補給槽37と、上
記貯槽34のpHを測定するpH測定器38と、このp
H測定器38による測定値に基づいて上記流量調節弁3
6を開閉するpH制御装置39とが設けられており、上
記流量調節弁36は、pH制御装置39によって貯槽3
4内のpHが2〜4の範囲に保持されるように開閉制御
されて所定量の酸性液を補給槽37から貯槽34に補充
するようになっている。ちなみに、上記補給槽37から
供給される酸性液としては、当該供給手段用として別途
調達されたものや、あるいは本排煙脱硫装置における排
水処理設備等の系内で発生した低pHの酸性液が使用さ
れている。
【0022】また、上部隔壁11の外周側には、上記ノ
ズル31からの酸性液の噴射によってこの上部隔壁11
上に流下した液体を上記貯槽34に戻すための流下管4
0が配設されている。さらに、上記供給管33には、ガ
スライザー18の湿潤管41が枝配管されており、この
湿潤管41の中間部には、開閉弁42が介装されてい
る。そして、上記湿潤管41の下端部は、ガスライザー
18内の下方に導かれ、その先端部に、上記ガスライザ
ー18の内壁に向けて上記酸性液を噴射するノズル43
が取付けられている。
【0023】次に、以上の構成からなる排煙脱硫装置を
用いた本発明に係る排煙脱硫方法の一実施形態について
説明する。この排煙脱硫方法においても、例えば重質油
焚きボイラーの排ガス中に含まれる亜硫酸ガス等を除去
するに際して、上記ボイラーから排出された排ガスを一
旦冷却した後に、電気式集塵機2の上流側においてアン
モニアを供給し、含有されているSO3 と反応させて硫
安として固定し、生成された硫安および上記排ガス中の
煤塵を上記電気式集塵機2において捕集して除去したう
えで、冷却部3から反応槽4に送り、各スパージャーパ
イプ17の下端噴出孔から水平方向に噴出させて吸収液
と気液接触させ、上記吸収液中にSO2を吸収した後
に、脱硫された排ガスを貯留部12の吸収液面上の空間
(第1の領域)12aからガスライザー18を上昇させ
るまでの工程については、図3および図4に示したもの
と同様である。
【0024】そして、本排煙脱硫方法においては、上記
ガスライザー18を上昇した飽和状態の排ガスは、排出
部空間(第2の領域)16において、その上方に位置す
る衝突板30の衝突部30a下面に衝突してその流路が
上部隔壁11側へと変更される。この際に、上記ノズル
31から衝突板30の下面に向けて酸性液を噴射してい
るので、この酸性液によって排ガス中に残留したアンモ
ニアが中和されて上記衝突板30の下面に付着する。ま
た、排ガスが上記衝突板30に衝突する際に、排ガス中
の液滴粒子が分離され、上記衝突板30の下面には、噴
射された酸性液と分離された液滴粒子とが混合した液膜
が形成される。
【0025】これにより、上記ガスライザー18を上昇
する排ガスは、先ず噴射された上記酸性液と直接接触し
て残留アンモニアが中和されるとともに、さらに衝突板
30の液膜に衝突してこの液膜中に含まれる酸性液によ
っても、上記アンモニアが中和されて衝突板30の下面
に捕捉される。また、上記排ガスが衝突板30下面の液
膜と衝突することにより、残存する微量のSO2 および
固体微粒子等の汚染物質も効率的に分離され、上記液膜
中に捕捉される。そして、上記中和物質および微量のS
2 や固体微粒子等を含む液膜は、排ガスの衝突に伴っ
て順次衝突板30の衝突部30aから流下壁部30b下
面に沿って送られ、上記流下壁部30bの周縁部から上
部隔壁11上に流下する。次いで、上部隔壁11上に流
下した液体は、ガスライザー18の先端部を上部隔壁1
1から突出させているので、上部隔壁11上を流れて流
下管40から再び上記貯槽34内に戻される。
【0026】また、これと並行して、開閉弁42を間欠
的に開いて、供給管33からの酸性液を湿潤管41を介
して先端部のノズル43から上記ガスライザー18の内
壁に向けて噴射する。これにより、ガスライザー18の
内壁が上記酸性液によって湿潤されるとともに、噴射さ
れた酸性液と接触した排ガス中のアンモニアが中和され
る。そして、上記ガスライザー18内において噴射され
た酸性液も、排ガスの流速が秒速10m程度と大きいた
めに、この排ガスの流れに伴って、あるいは排ガスと同
伴して上記排出部空間16に送られて行く。他方、上記
酸性液の循環により、貯槽34内のpHは徐々に上昇す
る。そこで、これを検出した上記pH測定器37からの
検出信号に基づいて、pH制御装置39によって上記流
量調節弁36が開閉制御されることにより、所定量の酸
性液が補給槽37から貯槽34に補充されて上記貯槽3
4内のpHが2〜4の範囲に保持される。
【0027】このように、上記排煙脱硫装置およびこれ
を用いた排煙脱硫方法によれば、ガスライザー18の出
口において排ガス中に含まれるアンモニアを中和してこ
れを除去することができるために、煙突から排気される
排ガスに上記アンモニアを起因とする異臭を伴うことが
無い。加えて、上記衝突板30によって当該排ガス中に
残存する微量のSO2 および固体微粒子等の汚染物質も
効率的に分離して除去することができるために、排ガス
の処理効果を一層向上させることができる。しかも、吸
収液上の空間(第1の領域)12aと排出部空間(第2
の領域)16とが上下部隔壁10、11によって区画さ
れており、かつ排出部空間16において噴射した酸性液
を流下管40から貯槽34に戻しているので、反応槽4
内の貯留部12におけるpHを幾分高めの5〜6pHに
保持したうえで、他方排出部空間16においては、酸性
液の噴射によってその雰囲気をより低い2〜4pHに保
持することができ、よって上記貯留部12においては高
い脱硫効率を得ることができるとともに、排出部空間1
6においてはそのpHを低くすることによりスケーリン
グの発生や、これに起因するミストエリミネータ19の
クリアランスの小さな機器における閉塞等を有効に防止
することができる。
【0028】さらに、排出部空間16内における酸性流
体の供給と並行して、上記排ガスを貯留部12側から排
出部空間16へと導くガスライザー18内にも、間欠的
に上記酸性流体を噴霧しているので、このガスライザー
18内においてもアンモニアの中和作用を行なうことが
できるとともに、当該ガスライザー18の内壁について
も、そのドライアップを抑制してスケーリングの発生を
防止することができる。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1に
記載の排煙脱硫装置によれば、反応槽の排出部空間内に
おいて、酸性流体の供給手段から供給された酸性流体に
より排ガス中に残存したアルカリ成分を中和して除去す
ることができ、特に請求項2に記載の発明によれば、衝
突板によって上記アルカリ成分の除去に加えて、当該排
ガス中に残存する微量のSO2 および固体微粒子等の汚
染物質も効率的に分離して除去することができ、よって
排ガスの処理効果を一層向上させることができるととも
に、反応槽内の貯留部におけるpHを幾分高めに保持し
たうえで、他方排出部空間におけるpHをより低く保持
することができるため、上記貯留部においては高い脱硫
効率を得ることができ、かつ排出部空間においてはスケ
ーリングの発生を有効に防止することができるといった
効果が得られる。この際に、請求項3に記載の発明によ
れば、pH制御装置によって上記排出部空間におけるp
Hを最適値の範囲に保持することができ、さらに請求項
4に記載の発明によれば、上記排出部空間における酸性
液の噴射と並行して、上記排ガス送出管の内壁について
も、そのドライアップを抑制してスケーリングの発生を
防止することができる。
【0030】また、請求項5に記載の排煙脱硫方法によ
れば、第2の領域において排ガス中に残留するアルカリ
成分を酸性流体で中和して除去することができ、特に請
求項6に記載の発明によれば、排ガスを吸収液と接触さ
せる第1の領域におけるpHを幾分高めのpHに保持し
たうえで、他方上記第2の領域におけるpHをより低く
保持することができ、よって上記貯留部における高い脱
硫効率と、排出部空間におけるスケーリングの防止効果
とを得ることができ、さらに請求項7に記載の発明によ
れば、第2領域への上記酸性流体の供給と並行して、上
記排ガス送出管の内壁についても、そのドライアップを
抑制してスケーリングの発生を防止することができると
いった作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排煙脱硫装置の一実施形態における反
応槽の要部を示す縦断面視した構成図である。
【図2】図1の衝突板部分の拡大縦断面図である。
【図3】従来の排煙脱硫装置を示す概略構成図である。
【図4】図3の反応槽を示す縦断面視した構成図であ
る。
【符号の説明】
1 ダクト 2 電気式集塵機 4 反応槽 7 アンモニア導入管 10 下部隔壁 11 上部隔壁 12 貯留部 12a 吸収液面上の空間(第1の領域) 13 入口ダクト 14 導入部空間 15 出口ダクト 16 排出部空間(第2の領域) 17 スパージャーパイプ(排ガス導入管) 18 ガスライザー(排ガス送出管) 30 衝突板 31 ノズル 32 ポンプ 33 供給管 34 貯槽 36 流量調節弁 37 補給槽 38 pH測定器 40 流下管 41 湿潤管 42 開閉弁 43 ノズル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部隔壁および上部隔壁により、上記下
    部隔壁の下方にあって排ガス中の亜硫酸ガスの吸収液を
    貯留する貯留部と、上記上下部隔壁間にあって排ガスの
    入口ダクトが接続された導入部空間と、上部隔壁の上方
    にあって排ガスの出口ダクトと連通する排出部空間とに
    画成され、上記下部隔壁に、上記導入部空間に導かれた
    上記排ガスを上記吸収液中に噴出させる排ガス導入管が
    垂設されるとともに、上記下部隔壁と上部隔壁との間
    に、上記吸収液面上の空間を上記排出部空間に連通させ
    る排ガス送出管が配設された反応槽を有する排煙脱硫装
    置において、 上記排ガスのダクトの上記反応槽の上流側に、当該排ガ
    ス中の三酸化硫黄を除去するためのアルカリ成分の導入
    管を接続するとともに、上記排出部空間内に、酸性流体
    を噴射して上記排ガスと接触させる酸性流体の供給手段
    を設けたことを特徴とする排煙脱硫装置。
  2. 【請求項2】 上記酸性流体の供給手段は、上記排ガス
    送出管の上方に配設されて当該排ガス送出管を上昇する
    排ガスが衝突する衝突板と、この衝突板の下面に向けて
    酸性液を噴射するノズルと、このノズルにポンプを介し
    て上記酸性液を供給する貯槽とを備えてなり、かつ上記
    排ガス送出管は、その先端部を上記上部隔壁から突出さ
    せて取付けられているとともに、上記上部隔壁上の液体
    を上記貯槽に戻す流下管が配設されていることを特徴と
    する請求項1に記載の排煙脱硫装置。
  3. 【請求項3】 上記酸性流体の供給手段は、さらに流量
    調節弁を介して上記貯槽に酸性液を補給する補給槽と、
    上記貯槽のpHを測定するpH測定器と、このpH測定
    器による測定値に基づいて上記流量調節弁を開閉するp
    H制御装置とを有してなることを特徴とする請求項2に
    記載の排煙脱硫装置。
  4. 【請求項4】 上記酸性流体の供給手段には、開閉弁を
    介して先端部のノズルから上記排ガス送出管の内壁に向
    けて上記酸性流体を噴射する排ガス送出管の湿潤管が配
    管されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の排煙脱硫装置。
  5. 【請求項5】 排ガス中の三酸化硫黄ガスにアルカリ成
    分を接触させて当該三酸化硫黄を硫酸塩として固定し、
    この硫酸塩を集塵手段によって捕集した後に、上記排ガ
    スを反応槽に送り、この反応槽内の第1の領域において
    Ca成分を含む吸収液と接触させることにより、上記排
    ガス中から亜硫酸ガスを石膏スラリーとして除去して、
    上記亜硫酸ガスが除去された排ガスを第2の領域を介し
    て上記反応槽から排気する排煙脱硫方法において、上記
    第2の領域において、亜硫酸ガスが除去された後の上記
    排ガスに酸性流体を接触させて、当該排ガス中に残留す
    るアルカリ成分を中和して除去することを特徴とする排
    煙脱硫方法。
  6. 【請求項6】 上記第1の領域と上記第2の領域とは隔
    壁によって異領域に区画されており、かつ上記酸性流体
    を上記第2の領域内へ循環供給するとともに、上記酸性
    流体のpHを2〜4の範囲に保持することを特徴とする
    請求項5に記載の排煙脱硫方法。
  7. 【請求項7】 上記第2領域への上記酸性流体の供給と
    並行して、上記排ガスを上記第1の領域から上記第2の
    領域に導く排ガス送出管内に、少なくとも間欠的に上記
    酸性流体を噴霧することを特徴とする請求項5または6
    に記載の排煙脱硫方法。
  8. 【請求項8】 上記アルカリ成分は、アンモニアであ
    り、上記三酸化硫黄ガスに当該アンモニアを接触させて
    当該三酸化硫黄を硫安として固定し、この硫安を集塵手
    段によって捕集することを特徴とする請求項5〜7のい
    ずれかに記載の排煙脱硫方法。
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