JPH0984243A - 配電線の引通し線用絶縁腕金 - Google Patents

配電線の引通し線用絶縁腕金

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JPH0984243A
JPH0984243A JP7236504A JP23650495A JPH0984243A JP H0984243 A JPH0984243 A JP H0984243A JP 7236504 A JP7236504 A JP 7236504A JP 23650495 A JP23650495 A JP 23650495A JP H0984243 A JPH0984243 A JP H0984243A
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Kazuo Shinno
和夫 新野
Tatsuya Ono
達弥 小野
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Daido Denki Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電柱装着用の簡略構成となる配電線の引通し
線用絶縁腕金を提供する。 【解決手段】 電柱に水平装着する所定長さのFRP等
の絶縁性部材2よりなる角柱状腕金本体1を形成すると
共に、この腕金本体1の両端部及び中間部の上面位置
に、腕金本体1の長手方向に直交する電線受け溝3を設
けたクランプ本体用台座部5を突設し、且つ前記電線受
け溝3に対向する電線押え溝3′を設けた同FRP等の
絶縁性部材よりなる電線押え具6を、一端を前記クラン
プ本体用台座部側に枢着し所定の締付手段をもって挾持
するようにした絶縁性クランプ体部9を一体構成してな
るもので、電線を腕金本体1と各絶縁性クランプ体部9
の電線受け溝3,電線押え溝3′間に挾持してクランプ
把持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は配電工事における
作業の省力化を図る配電線の引通し用絶縁腕金に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に用いられている電柱に装着する配
電線用腕金としては、例えば、圧延鋼材等で形成した所
定長さの角型パイプに亜鉛メッキを施した腕金構成であ
り、且つ電柱に対する装着に当たっては予め腕金本体に
電柱取付用の金物及び所定箇所にピン碍子等の電線止め
具を、適宜個数をボルト締め等をもって固定しておかね
ばならず面倒な取付作業(手作業)を要するものであ
る。勿論、この種の従来型腕金には、機材点数(碍子や
金物類)も多く必要になり、この点から作業に大変な労
力を要する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近時は配電作
業にあっても省力化等を狙い得るよう機動化工法が余儀
なくされるに至っている。即ち、ロボット積載車両を用
い配電工事もロボット工法を採るようになり、このロボ
ット工法に適するように配電線用腕金等金物類の改良も
迫られてきている。例えば、腕金本体を絶縁性合成樹脂
材を用いる軽量化と、腕金に取付けるピン碍子等の電線
係止具の取付作業の省力化、並びに取扱いの簡略化など
を考慮した製品の提供を待たれている。
【0004】本発明は上記実情に鑑み、腕金本体を軽量
化が図れるFRP製とし、且つ電線係止部(クランプ
部)も腕金本体と一体化することで、上記課題を解決す
る配電線の引通し線用絶縁腕金を提供することを目的と
したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、電柱に水平装
着する所定長さのFRP等の絶縁性部材よりなる角柱状
腕金本体を形成すると共に、該腕金本体の両端部及び中
間部などの複数箇所の上面に、腕金本体の長手方向に直
交する電線受け溝を設けたクランプ本体用台座部を突設
し、且つ前記電線受け溝に対向する電線押え溝を設けた
同FRP等の絶縁性部材よりなる電線押え具を、一端を
前記クランプ本体用台座部側に枢着し締付手段をもって
挾持するようにし一体の絶縁性クランプ体部を構成して
なるものである。
【0006】また、電柱に垂直装着する上下端に鉤折れ
取付部を配す所定長さのFRP等の絶縁性部材よりなる
角柱状腕金本体を形成すると共に、該腕金本体の上下部
及び中間部などの複数箇所の側面に、腕金本体の長手方
向に直交する電線受け溝を設けたクランプ本体用台座部
を突設し、且つ前記電線受け溝に対向する電線押え溝を
設けた同FRP等の絶縁性部材よりなる電線押え具を、
一端を前記クランプ本体用台座部側に枢着し締付手段を
もって挾持するようにし一体の絶縁性クランプ体部を構
成してなるものである。
【0007】この場合、締付手段が、締付ボルトであ
る。
【0008】また、締付手段が、圧縮コイルばねであ
る。
【0009】更に、絶縁性クランプ体部の電線受け溝と
電線押え溝が、常温融着スパイラルテープを巻き付けた
電線を挾持する溝構造である。
【0010】この様に、FRP等の絶縁性部材より角柱
状腕金本体を形成し、且つ配電線(以下、単に電線とい
う)の係止具を前記腕金本体の一部と別途形成の同絶縁
性部材より形成の電線押え具を組み合わせ一体のクラン
プ体部としてなるため、電柱への装着に当たっては従来
の如く腕金本体に対する配電用碍子等の機材のセット組
みの必要がなく、単にこの絶縁性腕金を適宜取付金具を
もって電柱の所定位置に固定し、延線してきた電線を腕
金本体に一体の前記クランプ体部に挾持させればよい。
この場合、クランプ体部の構成が締付ボルト使用では、
該締付ボルトを外し電線押え具を開き、対向の電線受け
溝,電線押え溝間に電線を案内し、電線押え具を被せ締
付ボルトを螺挿すれば挾持固定し得る。また、クランプ
体部がボルトレスタイプのものでは、開口用作動ボルト
を押し込み圧縮コイルばねの弾力に抗して電線押え具を
開き、この状態で電線を案内し前記開口用ボルトを抜き
去るだけでばね圧がきき把持するので、例えばワンタッ
チ操作を好むロボット工法に適する。また、クランプ体
部の電線受け溝,電線押え溝間には、常温融着スパイラ
ルテープを巻き付けた電線を挾持するため、このスパイ
ラルテープの巻き数(層)の加減で各種電線サイズに対
する使用が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例の図に基づ
いて説明すれば、次の通りである。
【0012】図1乃至図2はクランプ体部の係止をボル
ト締付型とした水平装柱仕様の絶縁腕金の実施例を示
す。1はFRP製の絶縁材料2にて形成する所定長さを
もつ中空の角柱状腕金本体で、該角柱状腕金1の上面1
aの両端部と中間部の3箇所に、上面片側に半円弧状の
電線受け溝3を設け他側にネジ穴4を穿った3線用とな
るクランプ本体用台座部5をそれぞれ一体の突設とし、
この各クランプ本体用台座部5の上部に、同FRP製の
絶縁材料2で形成する下面に前記電線受け溝3に対応す
る半円弧状の電線押え溝3′を設けた電線押え具6を載
置し、該電線押え具6の片側端を連結ピン7をもってク
ランプ本体用台座部5側に枢着し、且つ電線押え具6の
他端に螺挿した締付手段となる締付ボルト8の下端ネジ
部をクランプ本体用台座部5側のネジ穴4に螺合し絶縁
性クランプ体部9を形成し、これら全体構成で引通し用
絶縁腕金10となるものである。
【0013】次にこの作用を説明すると、先ず絶縁腕金
10を電柱Aに水平装柱するに際し、該絶縁腕金10の
側面1bに予め取付けてなるバンド型取付金具11を、
この片側の分割バンド部11aを固定バンド部11b間
の両側に差し渡し連結する取付ボルト13中、少なくと
も片方の取付ボルト13の頭部13aを回し係止孔12
から外し、この分割バンド部11aを広げ(回動し)て
電柱Aに巻き付け、この後、取付ボルト13を前記と逆
に固定バンド部11bに対し連結状態として締付ければ
所謂バンド締めとなって絶縁腕金10が電柱Aの側部に
固定される。
【0014】ここにおいて、絶縁腕金10の上面に突設
した3線用の各絶縁性クランプ体部9を、その上部に被
る電線押え具6を締付ボルト8を回しクランプ本体用台
座部5側より抜き取れば、該電線押え具6が片側の連結
ピン7を支点として開き、このクランプ本体用台座部5
の電線受け溝3に延線してきた電線Bを案内し、該電線
Bの上面に開いた前記電線押え具6を被せ締付ボルト8
を台座部5側のネジ穴4に螺挿し電線押え具6を押圧す
れば、電線Bは対向の電線受け溝3と電線押え溝3′で
挾持され所定の把持がなされる。以下、残る2線の電線
Bについても同様な挾持作業をする。
【0015】この場合、腕金本体1とクランプ体部9自
体がFRP製の絶縁材料2で形成されているため、従来
の腕金で使用する碍子を用いることなく電線Bをクラン
プ体部9に直接挾持させるだけでよく、簡単な取り扱い
となる。
【0016】また、クランプ体部9に対する電線Bの把
持に当たっては、実際は図3に示すように、適宜サイズ
(外径)をもつ電線Bの把持部分に筒形を呈す常温融着
スパイラルテープ20を予め所定長さ分を巻き付け、対
向の電線受け溝3と電線押え溝3′で挾持しクランプす
れば把持がなされる。即ち、常温融着スパイラルテープ
20を適宜本数を同芯的に配置(巻き付け)すること
で、実質的に電線外径の同一化が図られ、各種電線サイ
ズに応じたクランプ体部9をもつ腕金本体1を揃えるこ
ともなく、且つスパイラルテープ20の着用で電線の被
覆の損傷も防ぐものである。
【0017】例えば、電線Bが細径使用のときには、該
電線Bに見合う小径筒形となる下巻用常温融着スパイラ
ルテープ20aをこのスパイラル状切込み線21より差
し込みしてセットし、更にこの外周に大径筒形となる上
巻用常温融着スパイラルテープ20bを同様に切り込み
線21から差し込みセットし二重巻き構成とし(図4A
参照)、一対となる電線受け溝3と電線押え溝3′の径
に対応するようにして挾持する(一定の電線溝に挾持す
る)。即ち、電線サイズ(径)の変化を、常温融着スパ
イラルテープ20の巻き付け本数で調整する。
【0018】図5は絶縁性クランプ体部の構成を変えた
絶縁腕金の他の実施例を示す。この場合は、先ず前記同
様にFRP製の絶縁材料2よりなる角柱状腕金本体1の
上面1aの両端部と中間部の3箇所に、電線受け溝3を
横向き形成したクランプ本体用台座部5を突設し、この
電線受け溝3に対向する電線押え溝3′を押え部6aに
配する電線押え具6を、台座部5の中央に配設した連結
ピン7で支点枢着とし、該電線押え具6の他端に横突設
のレバー部6bに螺合した締付ボルト8を下方向け螺挿
し、該締付ボルト8を台座部5側のボルト受座19を押
圧し電線押え具6を回動して電線Bを挾持して把持する
構成である。
【0019】この実施例では、電線Bの挾持に当たっ
て、先ず電線押え具6をこのレバー部6bの締付ボルト
8を上方に移動させれば、電線押え具6は中間の連結ピ
ン7を支点とし回動自在となり、押え部6a側を上方に
広げれば電線受け溝3と電線押え溝3′が開口できる。
この開口部より電線Bを挿入し電線受け溝3,電線押え
溝3′間に案内する。この後、前記締付ボルト8を逆回
しすればこの下端がボルト受座19に当接しレバー部6
bが逆に上可動し、反対側の押え部6aが下方に回動し
電線受け溝3,電線押え溝3′間が狭まり電線Bが挾持
される。即ち、ここでも、クランプ体部9自体は絶縁性
部材よりなるため、単に電線Bをクランプ本体用台座部
5と電線押え具6間に案内するだけでよい。
【0020】また、図6はクランプ体部の締付けをボル
トレス型とした他の実施例を示す。この場合は、FRP
製絶縁材料2よりなる角柱状腕金本体1の上面1aの両
端部と中間部に電線受け溝3を横向き形成するクランプ
本体用台座部5を起立突設し、この電線受け溝3に対向
する電線受け溝3′を横向き形成する電線押え具6を、
角柱状腕金本体1の中空内部1c側より起立突出し、且
つ電線押え具6の締付手段は、電線押え具6の鉤折り中
間を軸14をもって腕金本体1側に枢着すると共に、こ
のL型鉤折り部6dの下面に圧縮コイルばね15を介在
装着する構成である。
【0021】ここで、縦二つ割り構造となるクランプ体
部9の電線受け溝3,電線押え溝3′間への電線Bの挾
持作業としては、別途の開口用作動ボルト16を中空内
部1cに配置した電線押え金具6のL型鉤折り部6dの
上部に、角柱状腕金本体1の上面1aに刻設したネジ孔
17より螺挿して圧縮コイルばね15の弾力に抗し押圧
すれば、電線押え具6は枢軸14を支点として回動し上
方の電線押え溝3′が傾き電線受け溝3とに所定開口を
生じせしめる。
【0022】この状態で、電線Bを電線受け溝3,電線
押え溝3′間に導き、この後に前記開口用作動ボルト1
6を逆回して角柱状腕金本体1から抜き取れば、全体と
してL型を呈す鉤折り部6dが圧縮コイルばね15に押
圧され電線押え具6がクランプ本体用台座部5側に回動
し電線受け溝3,電線押え溝3′間が自動的に閉じ電線
Bが挾持される。即ち、電線受け溝3,電線押え溝3′
間の電線Bの把持は圧縮コイルばね15の弾力にて行う
(電線の引き通し使用時は、作動ボルト16は介在せ
ず)。
【0023】また、図7はクランプ体部の締付けをボル
トレス型とした他の実施例を示す。この場合は、FRP
製絶縁材料2の角柱状腕金本体1の上面1aの両端部と
中間部に電線受け溝3を上向き形成したクランプ本体用
台座部5を突設し、この電線受け溝3に対向する電線押
え溝3′を、クランプ本体用台座部5に載置する電線押
え具6の先端部に配設する。この電線押え具6は中央を
支点となる連結ピン7で台座部5側に枢着し、基端部の
下部に圧縮コイルばね15を収容し、常時は該圧縮コイ
ルばね15の弾力で電線押え具6の電線押え溝3′を電
線受け溝3側に押圧する構成としている。
【0024】この状態で、クランプ体部9の電線受け溝
3,電線押え溝3′間への電線Bの挾持は、ここでも電
線押え具6の基端部の圧縮コイルばね15側に別途の開
口用作動ボルト16をクランプ本体用台座部5側まで螺
挿し、圧縮コイルばね15を一旦圧縮(弾力を抑える)
すれば、水平状の電線押え具6が連結ピン7を支点とし
て押し下げられ先端の電線押え溝3′側が開口し電線B
を案内し得る。この後、電線Bを挾持するには、前記と
逆に単に開口用作動ボルト16を抜き去れば、電線押え
具6の基端部が圧縮コイルばね15の弾力を受けて押し
上げられ、先端の電線押え溝3′が対向の電線受け溝3
に回動しきつく把持される(ばね圧で把持する)。
【0025】また、図8はクランプ体部の締付けをボル
トレス型とした更に他の実施例を示す。この場合は、同
角柱状腕金本体1の上面1aの両端と中間に電線受け溝
3を上向き形成したコ字状のクランプ本体用台座部5を
突設し、このコ字状鉤折り腕部5aの下部に、上部に装
着した圧縮コイルばね15で押される下面に電線押え溝
3′を設けた駒体となる電線押え具6を配設する構成で
ある。
【0026】ここで、クランプ体部9の電線受け溝3,
電線押え溝3′間への電線Bの挾持は、前記コ字状鉤折
り腕部5aの上方より挿通する開口用作動ボルト16の
下端部を、電線押え具6の上面に形成の突出雌ネジ部1
8に螺挿し、突出雌ネジ部18の外周に装着の圧縮コイ
ルばね15の押し下げ圧に抗して上昇させれば、電線受
け溝3,電線押え溝3′間が開口し電線Bがコ字状鉤折
り腕部5aの横側より案内し得る。この後は前記挿入し
た開口用作動ボルト16を外方へ抜き去れば、駒体の電
線押え具6が圧縮コイルばね15に押し下げられ電線受
け溝3,電線押え溝3′間に電線Bを挾持の把持をす
る。
【0027】更に、図9乃至図15は垂直装柱仕様とす
る絶縁腕金の他の実施例を示す。
【0028】先ず、図9,図10はボルト締付型となる
同仕様の実施例であり、FRP製の絶縁材料2にて形成
する垂直配置の角柱状腕金本体1を、上下部に電柱(図
示せず)側に臨ませる取付片部1′,1′を一体屈曲し
た全体としてコ字型形状とすると共に、該角柱状腕金1
の外側面1dの上下端部と中間部の3箇所に、上面に半
円弧状の電線受け溝3を設けたクランプ本体用台座部5
を横突設し、前記電線受け溝3に対向する半円弧状の電
線押え溝3′を縦型電線押え具6の押え部6aに配設
し、該縦型電線押え具6の中間を前記台座部5の先端部
に支点の連結ピン7をもって枢着し、且つ縦型電線押え
具6の下部となるレバー部6bに横螺挿する締付ボルト
8の先端を台座部5側のボルト受座19に押圧するボル
ト締付け構成とする(このクランプ体部は、前記図5の
実施例を実質的に縦向きとした態様である)。
【0029】ここで、クランプ体部9に対する電線Bの
挾持としては、縦型電線押え具6の下部のレバー部6b
位置の締付ボルト8を緩めれば、該縦型電線押え具6は
中間の連結ピン7を支点として回動可能となり上部の押
え部6a側が動き電線受け溝3,電線押え溝3′が開口
するので簡単に電線Bが案内される。この後、前記と逆
に締付ボルト8を横螺挿させれば押え部6aが閉じ電線
受け溝3,電線押え溝3′間に介在された電線Bが挾持
の把持がなされる。
【0030】また、図11の実施例は、前記コ字型の角
柱状腕金本体1にあって、この外側面1dの上下端部と
中間部の3箇所にクランプ体部9を配設する。このクラ
ンプ体部9は、傾斜面に半円弧状の電線受け溝3を設け
た傾斜状のクランプ本体用台座部5を横突設し、該台座
部5に電線押え溝3′を設けた傾斜型電線押え具6を、
下端を連結ピン7をもって台座部5側に連結し、上端に
挿通した締付ボルト8を台座部5側のネジ穴4に螺挿す
るボルト締付け構成としている。
【0031】ここで、電線Bの挾持は、傾斜型電線押え
具6を上部の締付ボルト8を抜き取って連結ピン7を支
点として開き、対向の電線受け溝3,電線押え溝3′間
に電線Bを案内すればよい。この後、傾斜型電線押え具
6を閉じ締付ボルト8を台座部5側に螺挿すれば電線受
け溝3,電線押え溝3′間の電線Bが把持される。
【0032】また、図12の他の実施例も同ボルト締付
け構成を示すものであり、前記コ字型の角柱状腕金本体
1の外側面1dの上下端部と中間部の3箇所に、上面に
電線受け溝3を設けたクランプ本体用台座部5を横突設
し、該台座部5に電線押え溝3′を下面に設けた電線押
え具6を載置し、該電線押え具6は基端を連結ピン7を
もって枢着し先端に挿通の締付ボルト8を台座部5側に
螺挿するクランプ体部9の構成である。
【0033】ここで、電線Bの挾持は、電線押え具6を
先端の締付ボルト8を抜き取って連結ピン7を支点とし
て開き、対向の電線受け溝3,電線押え溝3′間に電線
Bを案内すればよい。この後、電線押え具6を閉じ締付
ボルト8を螺挿すれば電線受け溝3,電線押え溝3′間
に電線Bが挾持され把持される。
【0034】更に、図13はボルトレス型のクランプ体
部を用いる他の実施例を示す。この場合は、前記角柱状
腕金本体1の外側面1dの上下端部と中間部の3箇所
に、電線受け溝3を上面に設けたクランプ本体用台座部
5を横突設し、この電線受け溝3に対向する電線押え溝
3′を横突設の電線押え具6の下面に設けると共に、該
電線押え具6は鉤折り中間を枢軸14で台座部5側に枢
着し、且つ電線押え具6端のL型鉤折り部6dを中空内
部1c内の上方に臨ませ、該L型鉤折り部6dの外側に
圧縮コイルばね15を装着した構成である。
【0035】ここで、横二つ割り構造となるクランプ体
部9に対する電線Bの挾持作業は、別途の開口用作動ボ
ルト16を腕金本体1側のネジ孔17より螺挿し、この
先端を全体としてL型を呈す電線押え具6の鉤折り部6
dを、圧縮コイルばね15の弾力に抗して押圧すれば先
端側の電線押え溝3′が回動し(開き)、電線受け溝3
との間に電線Bを挿入すればよい。この後、前記開口用
作動ボルト16を抜き取れば、電線押え具6は鉤折り部
6dが圧縮コイルばね15で押されて回動するため、電
線受け溝3,電線押え溝3′間が自動的に閉じ電線Bが
挾持され把持する。
【0036】また、図14は同他の実施例を示す。この
場合は、同角柱状腕金本体1の外側面1dの上下端部と
中間部の3箇所に、電線受け溝3を上面に設けたクラン
プ本体用台座部5を横突設し、前記電線受け溝3に対向
する電線押え溝3′を台座部5の横部に縦配設の電線押
え具6の押え部6aの下面に設けると共に、電線押え具
6は中間を連結ピン7をもって台座部5側に枢着し下端
部の内側に圧縮コイルばね15を装着し上端部の電線押
え溝3′側を絶えず電線受け溝3側に押圧する構成であ
る。
【0037】ここで、クランプ体部9に対する電線Bの
挾持は、別途の着脱タイプの開口用作動ボルト16を電
線押え具6の下端部の圧縮コイルばね15位置にあって
横挿通し、この先端ネジ部を台座部5面に圧縮コイルば
ね15の弾力に抗して押し込めば、電線押え具6は回動
し上端部の電線押え溝3′が開くため、該電線押え溝
3′と電線受け溝3間に電線Bを挿入し、この後、前記
開口用作動ボルト16を抜き取れば縦使用の電線押え具
6は連結ピン7を支点とし圧縮コイルばね15の弾力で
元の閉じ位置に復帰し、電線受け溝3と電線押え溝3′
間に電線Bを挾持し把持される。
【0038】更に、図15の実施例の場合は、同角柱状
腕金本体1の外側面1dの上下端部と中間部の3箇所
に、電線受け溝3を上面に設けたクランプ本体用台座部
5を横突設し、且つこの上向き形成のコ字状鉤折り腕部
5aの下部に、上部に装着した圧縮コイルばね15で押
される電線押え溝3′付きの駒体となる電線押え具6を
配設する構成である。
【0039】この場合も、クランプ体部9に対する電線
Bの挾持は、前記コ字状鉤折り腕部5aの上方より別途
の着脱タイプの開口用作動ボルト16を圧縮コイルばね
15位置にあって縦挿通し、先端のネジ部を前記同様
(図8の実施例参照)に駒体となる電線押え具6の雌ネ
ジ部18に螺挿し圧縮コイルばね15を圧縮すれば、該
電線押え具6が引き上げられ(上昇移動)、電線押え溝
3′と電線受け溝3間が開口するため、ここに電線Bを
挿入する。この後、前記開口用作動ボルト16を逆回し
して抜き取れば、電線押え具6が圧縮コイルばね15の
弾力で押し下げられ電線Bを自動的に挾持し把持され
る。
【0040】
【発明の効果】上述の様に、本発明の配電線の引通し線
用絶縁腕金は腕金本体をFRP等の絶縁性部材にて形成
すると共に、この電線の係止(固定)位置に該腕金本体
とクランプ本体用台座部を設け、該台座部に対向する電
線押え具もFRP等の絶縁性部材にて形成して絶縁性ク
ランプ体部を一体構成することで、腕金本体が軽量化さ
れ、且つ従来の金属製腕金の如くピン碍子等の各種電線
固定具をその都度取付ける作業の必要がなく、機材点数
が減り取り扱いが容易となる。即ち、本発明の絶縁腕金
は機材点数が少なく、且つセット化されているため工事
の時間短縮,省力化,機動化に有効となる。また、絶縁
性クランプ体部の電線受け溝と電線押え溝間に挿入する
電線は、常温融着スパイラルテープを巻き付ける使用と
するため、クランプク把持による被覆の損傷を防ぐと共
に、前記常温融着スパイラルテープの巻き本数の選択に
より各種電線サイズ(外径)のものでも、所定形状のク
ランプ体部に挾持し把持できる(電線外径の同一化)。
勿論、機材点数が少ないため装柱全体がコンパクトにな
り景観上も良い。特に、この絶縁性クランプ体部の電線
把持機構を、締付ボルトの他に電線押え具を台座部側に
押し付ける圧縮コイルばねの装着では、挾持作業時のみ
に開口用作動ボルトを操作すればよく、取り扱いが簡単
で、ロボット車両を用いるマニピュレータ工法に適する
腕金となる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配電線の引通し線用絶縁腕金の一実施
例を示す概略正面図である。
【図2】同電柱用取付金具を付けた平面図である。
【図3】同電線を絶縁性クランプ体部に引通しした説明
図である。
【図4】電線に常温融着スパイラルテープを巻き付ける
説明図であり、(A)は大小の筒形スパイラルテープを
同芯的に巻き付けた正面図、(B)は同大小の筒形スパ
イラルテープの分離した正面図である。
【図5】絶縁腕金の絶縁性クランプ体部における他の実
施例を示す正面図である。
【図6】絶縁腕金の絶縁性クランプ体部中、電線押え具
の締付手段をボルトレス機構とした他の実施例を示す正
面図である。
【図7】同絶縁腕金の絶縁性クランプ体部中、電線押え
具のボルトレス締付手段の他の実施例を示す正面図であ
る。
【図8】同絶縁腕金の絶縁性クランプ体部中、電線押え
具のボルトレス締付手段を着脱タイプの開口用作動ボル
ト使用の他の実施例を示す正面図である。
【図9】絶縁腕金の絶縁性クランプ体部を垂直配列の態
様とする他の実施例の正面図である。
【図10】同側面図である。
【図11】同絶縁腕金の絶縁性クランプ体部中、電線押
え具の締付手段を締付ボルト使用の他の実施例を示す正
面図である。
【図12】同絶縁腕金の絶縁性クランプ体部中、電線押
え具の締付手段を締付ボルト使用の他の実施例を示す正
面図である。
【図13】同絶縁腕金の絶縁性クランプ体部中、電線押
え具の締付手段をボルトレス機構とした他の実施例を示
す正面図である。
【図14】同絶縁腕金の絶縁性クランプ体部中、電線押
え具のボルトレス締付手段の他の実施例を示す正面図で
ある。
【図15】同絶縁腕金の絶縁性クランプ体部中、電線押
え具のボルトレス締付手段を着脱タイプの開口用作動ボ
ルト使用の他の実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 角柱状腕金本体 2 絶縁材料 3 電線受け溝 3′ 電線押え溝 5 クランプ本体用台座部 6 電線押え具 7 連結ピン 8 締付ボルト 9 絶縁性クランプ体部 10 絶縁腕金 15 圧縮コイルばね 16 開口用作動ボルト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電柱に水平装着する所定長さのFRP等
    の絶縁性部材よりなる角柱状腕金本体を形成すると共
    に、該腕金本体の両端部及び中間部などの複数箇所の上
    面に、腕金本体の長手方向に直交する電線受け溝を設け
    たクランプ本体用台座部を突設し、且つ前記電線受け溝
    に対向する電線押え溝を設けた同FRP等の絶縁性部材
    よりなる電線押え具を、一端を前記クランプ本体用台座
    部側に枢着し締付手段をもって挾持するようにし一体の
    絶縁性クランプ体部を構成してなることを特徴とする配
    電線の引通し線用絶縁腕金。
  2. 【請求項2】 電柱に垂直装着する上下端に鉤折れ取付
    部を配す所定長さのFRP等の絶縁性部材よりなる角柱
    状腕金本体を形成すると共に、該腕金本体の上下部及び
    中間部などの複数箇所の側面に、腕金本体の長手方向に
    直交する電線受け溝を設けたクランプ本体用台座部を突
    設し、且つ前記電線受け溝に対向する電線押え溝を設け
    た同FRP等の絶縁性部材よりなる電線押え具を、一端
    を前記クランプ本体用台座部側に枢着し締付手段をもっ
    て挾持するようにし一体の絶縁性クランプ体部を構成し
    てなることを特徴とする配電線の引通し線用絶縁腕金。
  3. 【請求項3】 締付手段が、締付ボルトである請求項1
    又は2記載の配電線の引通し線用絶縁腕金。
  4. 【請求項4】 締付手段が、圧縮コイルばねである請求
    項1又は2記載の配電線の引通し線用絶縁腕金。
  5. 【請求項5】 絶縁性クランプ体部の電線受け溝と電線
    押え溝が、常温融着スパイラルテープを巻き付けた電線
    を挾持する溝構造である請求項1又は2記載の配電線の
    引通し線用絶縁腕金。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020024868A (ko) * 2000-09-27 2002-04-03 윤덕용 유리섬유강화 고분자 복합재료 애자
CN106972441A (zh) * 2017-04-25 2017-07-21 江苏神马电力股份有限公司 一种导线固定装置及复合横担
WO2020096362A3 (ko) * 2018-11-07 2020-07-02 이광석 배전선로용 절연지지장치

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