JPH10271630A - 架空線用締結具 - Google Patents

架空線用締結具

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JPH10271630A
JPH10271630A JP8386497A JP8386497A JPH10271630A JP H10271630 A JPH10271630 A JP H10271630A JP 8386497 A JP8386497 A JP 8386497A JP 8386497 A JP8386497 A JP 8386497A JP H10271630 A JPH10271630 A JP H10271630A
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Takeshi Shimada
猛 島田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄塔間に張る架空線の緊線作業時に使用する
カムアロング及び引留め金具を、簡単な操作で、過不足
なく確実に取り付けることができるようにする。 【構成】 二つ割りできる筒状の本体1内に、中央部よ
り両端部側に向かって直径が順次細くなるテーパ部1
3,14と、複数のスリット15とを備えるコレット1
0を本体1の長手方向に沿って摺動自在に嵌装し、本体
1に前記コレット10の一方側のテーパ部13に当接す
る固定楔8を突設し、他方側のテーパ部14に沿って摺
動する可動楔9を嵌め、本体1の可動楔9を嵌めた側の
端部より延長するブラケット6,7を設け、各ブラケッ
ト6,7に牽引用線条による牽引によって傾倒するレバ
ー22をその中間部において枢支し、該レバー22に円
弧状のカム部23を備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に送電線の鉄塔に電
線を架設する際に使用するカムアロングと、架空地線を
鉄塔に締結するための引留め金具の機能とを備える架空
線用締結具に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄塔間に電線などの架空線を架設する作
業は、両鉄塔間に架空線を緩んだ状態で仮設した後に、
一方の鉄塔に架空線を固定し、他方の鉄塔側で架空線に
カムアロングを取り付けてから、カムアロングに結んだ
ワイヤーなどの牽引用線条を牽引して架空線を所定の緊
張度にまで緊張し、次いで架空線のカムアロングより更
に延長する部分を切断し、その切断した端末部に引留め
クランプを差し込んで圧縮した後に、架空線の端末部を
碍子に取り付ける。その後にカムアロングを架空線より
取り外されるが、この一連の作業を緊線作業と称されて
いる。また架空地線の場合には、前記カムアロングと同
様の構造を有する引留め金具と引留めクランプを使用す
るもので、架空地線にカムアロングと引留め金具とを取
り付け、カムアロングによって前述と同様に架空地線を
緊張し、引留めクランプを鉄塔に固着するものである。
【0003】ところで、従来のカムアロングは楔式のも
ので、テーパ付きパイプ状をなす本体が縦に二つ割りに
分割でき、パイプ状に組み合わせてボルトナットによっ
て締め付けて固着されるもので、取り付ける場合には、
本体を開いて電線に被せ、本体を閉鎖してボルトナット
で締め付けた後に、本体の大径側から断面半円でテーパ
の付いた一対の楔を打ち込んで電線などを強固に把持す
るものである。また本体の分割される各部にワイヤーな
どの牽引用線条を掛ける耳部を突設している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の楔式カムアロン
グを架空線に取り付ける場合、前述のように分割された
両本体をボルトナットで締め付けて、両本体の合わせ面
を圧接しておくこと、また一対の楔を打ち込む際に、両
楔が揃っていること、及び適切に打ち込んであることが
最も重要である。特に楔の打ち込み加減に問題があり、
打ち込み量が過多になると、カムアロングを牽引する際
に、カムアロングの本体を牽引するものであるから、そ
の牽引する当初、電線を把持している楔が本体に深く食
い込んで電線を過度に締め付ける結果を招き、電線に対
して悪影響を与える。他方楔の打ち込み量が少ないと、
楔の食い込み量が少なく電線への把持力が弱く、時とし
てカムアロングが滑り落ち人身事故を起こすこともあ
り、楔の打ち込みには細心の注意が必要とされ、危険を
伴うことから熟練した技術者に頼らざるを得ないという
問題があった。更に従来のものは鋼鉄製で非常に重いも
のであり、高所での取り扱いに危険性が多分にあり、ま
た錆びないように、あるいは金属疲労などに対する点検
管理を常に行っておく必要があった。
【0005】本発明は、以上の問題のうち特に熟練者に
頼ることなくして、架空線に過不足なく締め付けて取り
付けることができ、また高所での取り付け作業が容易に
なることを目的として開発したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による解決手段
は、ヒンジによって二つ割りされ、ロック手段で筒状に
形成される本体よりなり、該本体内に二つ割りできる筒
体をなし、その中央部より各両端部側に向かって直径が
順次細くなるテーパ部と、長手方向に複数のスリットと
を備えるコレットを本体の長手方向に沿って摺動自在に
嵌装し、本体に前記コレットの一方側のテーパ部に沿っ
て当接する固定楔を突設すると共に、他方側のテーパ部
に沿って摺動する可動楔が嵌めてあり、本体の可動楔を
嵌めた側の端部より延長するブラケットを設け、各ブラ
ケットに牽引用線条による牽引によって傾倒するレバー
を、その中間部において枢支し、該レバーには、その傾
倒によって可動楔を本体内に押し込んでコレットの先端
部を架空線に密着し、該コレットを固定体として本体を
牽引し本体と一体の固定楔でコレットの後端部をも架空
線に密着する円弧状のカム部を備えていることを特徴と
する。
【0007】更に、前記コレットの内面に二つ割りでき
るスリーブを着脱自在に取り付けていることが好まし
い。
【0008】また他の解決手段は、ヒンジで二つ割りさ
れ、ロック手段で筒状に形成される本体よりなり、該本
体内に二つ割りできる筒体をなし、その中央部より各両
端部側に向かって直径が順次細くなるテーパ部と、長手
方向に複数のスリットとを備えるコレットを本体の長手
方向に沿って摺動自在に嵌装し、該コレット内に二つ割
りできる筒状のスリーブを回転自在に係合していると共
に、該スリーブの内壁面にひれ付き電線の螺旋状をなす
ひれが嵌まる凹溝を備え、本体に前記コレットの一方側
のテーパ部に沿って当接する固定楔を突設し、他方側の
テーパ部に沿って摺動する可動楔が嵌めてあり、本体の
可動楔を嵌めた側の端部より延長するブラケットを設
け、各ブラケットに牽引用線条による牽引によって傾倒
するレバーをその中間部において枢支し、該レバーに
は、その傾倒によって可動楔を本体内に押し込んでコレ
ットの先端部を架空線に密着し、該コレットを固定体と
して本体を牽引し本体と一体の固定楔でコレットの後端
部をも架空線に密着する円弧状のカム部を備えているこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用】本体を架空線(電線と架空地線を含む)に取り
付けるには、本体をヒンジより割り開くと、内部のコレ
ットも二つ割りに本体の両長形体に係合しているから、
架空線に挟むように被せ、本体をロック手段で筒状に結
合し、レバーに取り付けた牽引用線条を引くことによ
り、レバーのカム部で、まず可動楔を本体内に滑り込む
ように押し込まれ、テーパの作用によってコレットの可
動楔側が架空線に密着する。更にレバーを牽引すると、
そのカム部が可動楔及びコレットを押し付けるが、コレ
ットが既に架空線に密着して固定化されているので、逆
に本体が引きつけられることから、本体の固定楔とテー
パとの関係でコレットの固定楔側をも架空線に密着する
もので、この密着により架空線に確実に取り付けられる
ものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明による実施形態は、本体は
一対の長形体をヒンジで結合して、二つ割りに開くこと
ができ、両長形体を重ね合わすことにより筒状に形成す
ることができ、しかもロック手段で筒状の状態に保持さ
れるように形成したものである。また本体内の一端部側
に固定楔が突設してあり、本体の前記固定楔を備えた側
とは反対側に本体より延長するブラケットを突設してい
るものである。
【0011】コレットは、その内部に架空線を直接また
は間接的に狭持するものであって、円筒体を二つ割りに
して、本体の各長形体内に摺動自在に嵌め付けるもの
で、このコレットの外周面の両端部に、それぞれ長手方
向の中央部より末端に至り直径が順次細くなるテーパ部
を備えている。また前記の間接的に架空線を狭持すると
は、コレットの内部に同じく二つ割りできる筒状のスリ
ーブを着脱自在に設けるもので、摩耗などにより取り替
えて架空線に直接密着するものである。更に上記コレッ
トには、複数のスリーブが両端から中間部に至る間に亘
って設けてある。
【0012】上記コレットを本体内に納めた際、一方の
テーパ部に本体に設けた固定楔が重合するものであり、
また他方のテーパ部には本体内に差し込んだ可動楔が重
合するもので、固定楔と可動楔間に圧縮型のスプリング
を介在している。
【0013】また、前記本体に設けているブラケットに
レバーをその中間部において枢支してあり、レバーには
カム部を備えるものである。
【0014】更に、他の実施形態として、ひれ付き電線
(電線の外周に数条の突条が螺旋状に突出してあって、
この突条をひれと称されている)にも取り付けることが
でき、しかも締め付けていない状態時では、締結具をひ
れ付き電線に沿って摺動できるように構成するものであ
る。
【0015】その構成は、コレット内に設けるスリーブ
に、電線のひれが係合する凹溝を螺旋条に設け、しかも
該スリーブをコレットに対して回転可能に嵌め込むもの
である。その他の構成は前記実施形態と同様である。
【0016】
【実施例】次ぎに実施例によって具体的に説明すると、
図1から図3に示しているように、本体1は、断面コ字
型をなす一対の上下長形体1a,1bで形成し、互いに
重ね合わした際に筒状体となるもので、各長形体1a,
1bの両側縁に軸受け部2,3を互いに食い違い状に備
え、一方側の軸受け2にヒンジ4を嵌め、、ヒンジ4を
中心として本体1を二つ割りに開放することができ、ま
た他方の軸受け3にピンを差し通して筒状体に形成する
ロック手段5を備えるものである。
【0017】更に本体1の上下各長形体1a,1bにお
ける両側よりそれぞれ本体1より延長した状態のブラケ
ット6,6と7,7が突設してある。
【0018】上記本体1内には、固定楔8と可動楔9を
介してコレット10が嵌め込んである。固定楔8は図4
と図5に示しているように、本体1の各長形体1a,1
bに分割して取り付け、重ね合わした状態で筒状となる
もので、本体1における前記ブラケット6,7側とは反
対側の端部に固着するもので、しかもその内径が、本体
1に取り付けた状態で本体1の末端から中心部に向かっ
て順次大径となるテーパを有するものである。
【0019】また前記可動楔9は図6から図8に示して
いるように、本体1における固定楔8とは反対側、すな
わちブラケット6,7を突設した側から摺動自在に差し
込んであり、同じく二つ割りになっていて合わせて筒状
体となるもので、その内径は、本体1内に差し込んだ状
態において、末端側より中心部側に向かって順次大径と
なるテーパが付けてあり、また末端部に鍔部11を有す
る。この可動楔9と固定楔8間に圧縮型のスプリング1
2が介在してある。
【0020】前記コレット10は図9から図11に示し
ているように、同じく二つ割りでき重ね合わして筒状体
となるもので、外周面の両端部に、中心部より端部に至
るに従い直径が順次細くなるテーパ部13,14を有
し、一方のテーパ部13に固定楔8が当接し、他方のテ
ーパ部14に可動楔9が当接するもので、また、このコ
レット10に複数のスリット15が両端より中間部にま
で至るように設けてあり、中央部に長手方向に長い透孔
16が明けてあり、この透孔16に本体1内に立てた支
持ピン17を係合し長手方向に摺動自在に嵌め込んであ
る。尚、支持ピン17の外周に嵌めた押付けスプリング
18によってコレット10を本体1の内部へ押し付けて
いるものである。
【0021】上記コレット10の内周に、同じく二つ割
りできるスリーブ19を取付けボルトで着脱自在に付設
するものである。該スリーブ19には図12から図14
に示しているように、両端にフランジ20を備えてお
り、このフランジ20とスリーブ19の本体とにコレッ
ト10と同様にスリット15を有する。このスリーブ1
9は架空線Wを直接狭持するものであるが、架空線Wに
は種々の形態があり、特に図15に示す外周に数条のひ
れHを螺旋状に設けたひれ付き電線の場合、図16に示
しているように、スリーブ19の内面に凹溝25を螺旋
状に設けた交換部品を用意するものである。
【0022】上記のように組み立ててある本体1の各ブ
ラケット6,6と7,7間に、それぞれ支軸21を互い
に平行して設けてあり、各支軸21に左右一対のレバー
22をその中間部において回転自在に設け、上下に対向
する各レバー22の互いに相対向する端部にカム部23
を備え、反対側の端部に左右のレバー22間に亘る支持
杆24が設けてあり、各支持杆24にそれぞれワイヤー
などによる牽引用線条Yを掛けるものである。
【0023】また前記カム部23は半円形に形成したも
ので、その一部にスプリング12で押されている可動楔
9の鍔部11が当接しているもので、この状態において
コレット10乃至スリーブ19の端面とカム部23間に
間隔が開くように形成してある。
【0024】上記構造の締結具を使用するには、鉄塔の
上で仮り架設された架空線Wの端部近くに取り付けるも
ので、本体1を割って上下あるいは左右より架空線Wを
挟み込むように被せ、軸受け部3にピンを差し通すロッ
ク手段5によって筒状にして取り付ける。
【0025】次いで各レバー22に有する両支持杆24
にはそれぞれ既に牽引用線条Yが取り付けてあるから、
両牽引用線条Yを地上に設けたウインチなどの機械によ
って牽引することにより、レバー22が傾倒しそのカム
部23によって可動楔9を本体1内に押し込むもので、
その際、可動楔9とコレット10のテーパ部14によっ
てコレット10の可動楔9側が架空線Wに密着する。
【0026】更に両牽引用線条Yを牽引するもので、こ
の牽引によって両レバー22が更に傾倒し、カム部23
が可動楔9とコレット10またはスリーブ19の端面に
当接して押し付けるが、コレット10またはスリーブ1
9が一部であるが架空線Wに密着しているので、このコ
レット10またはスリーブ19が固定体となり、逆に本
体1が可動楔9側に摺動する。この摺動によって固定楔
8とこれに対向するテーパ部13との作用により、コレ
ット10またはスリーブ19の固定楔8と対向する部分
も架空線Wに密着するものである。このように取り付け
た後は従来と同様の作業によって架空線を張り付けるも
のである。
【0027】以上のように取り付けた締結具を架空線W
より取り外すには、牽引用線条Yを緩めることにより、
本体1内に設けたスプリング12の反発力によって可動
楔9が復動し、同時にレバー22が元の状態に起立する
から、コレット10またはスリーブ19の架空線Wに対
する狭持力が開放されるから、そこでロック手段5を解
除して本体1を割ることにより外すことができるもので
ある。
【0028】前記ひれ付き電線に締結具を取り付ける
際、前述の如く螺旋の凹溝25を備えたスリーブ19を
用いれば良いが、スリーブ19はそのフランジ20に通
した取付けボルトでコレット10に固着してあるから、
締結具をひれ付き電線に締め付ける際、僅かであるが電
線の螺旋突条に沿って回転するものであり、この回転に
よって本体1全体が回るため、支持杆24に掛けた牽引
用線条Yが捻れ、締め付けに支障を来すことがないが、
高所での作業であることから風に煽られるなどして予期
しない事故も発生し、両レバー22の傾動に僅かの狂い
が生じると、双方からの締め付け力に不均衡を惹起する
恐れがある。
【0029】以上の不均衡が発生しないように、スリー
ブ19を単独で回転可能に取り付けることが最も好まし
い。
【0030】その実施例を前記図1に示す例と相違する
部分のみについて説明するが、図16と図17に示して
いるように、凹溝25付きスリーブ19の両端に設けた
フランジ20間にコレット10を回転自在に係合し、ス
リーブ19のフランジ20と対面する面に断面V字状の
環状溝26を設け、フランジ20の端面にボール27を
スプリングでV状の環状溝26内に押圧する複数のボー
ルプランジャ28を設けたものである。尚、V状の環状
溝26をコレット10側に設け、ボールプランジャ28
をスリーブ19のフランジ20に設けても良い。
【0031】また、前記説明ではスリーブ19は円筒の
状態として説明したが、スリーブ19は二つ割りできる
ものであり、またスリーブ19を形成する上下の部材
は、その側縁を当接するものではなく、架空線に締め付
けることから上下部材間に間隙が空くように形成したも
ので、スリーブ19が回転する際に、この間隙が確実に
保たれるように、一方の部材から他方の部材の側縁に向
かって、押し棒29をスプリングで押圧する複数の間隔
保持具30を介在している。
【0032】従って、上記回転可能のスリーブ19を設
けた締結具をひれ付き架空線Wに取り付け、牽引用線条
Yを引く以前に、締結具を架空線Wに沿って一方へ押し
つけた際、スリーブ19が本体1とは無関係に架空線W
の螺旋ひれHによって回転するものである。また、支持
杆24に掛けた牽引用線条Yを引けば、スリーブ19が
僅かに回転するが、本体1は回転されることがないの
で、確実に架空線Wに締め付けることができるものであ
る。尚、この例の締結具を架空線Wに締め付けた際、ス
リーブ19は回転されないものである。しかしその後
は、逆に本体1の方を回転することができるものである
から、架空線Wの碍子との連結部に本体1を介して締結
しておけば、架空線の捻れを防止することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明による架空線用締結具によれば、
本体を架空線に取り付けた後にレバーを傾倒することに
より、可動楔を本体内に挿入してコレットの一端部を架
空線に密着し、更にレバーを深く傾倒することにより、
固定楔でコレットの他端部を架空線に密着するもので、
しかもレバーには円弧状のカム部を備え、該カム部で可
動楔及び固定楔を摺動するものであるから、本体を架空
線に必要以上に締め付けることがなく、しかも均一に締
結することができるものである。
【0034】更に、コレットに複数のスリットが設けて
あるから、締め付けによりコレットの直径が縮められ、
その内周面を全面に亘って架空線に密着することがで
き、きわめて強固に取り付けることができるようにな
る。
【0035】また、ひれ付き電線に対応するスリーブを
備え、該スリーブがコレットに対して回転するものであ
れば、電線のひれによってスリーブのみが回転し、本体
は回転しないものであるから、支持杆に掛けた牽引用線
条が絡むこともなく、二つ割りしてある固定楔及び可動
楔でそれぞれ均一に締め付けることができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による架空線用締結具の一部を切欠して
示す正面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】固定楔の側面図である。
【図5】同じく断面図である。
【図6】可動楔の平面図である。
【図7】同じく側面図である。
【図8】同じくその片側のみの断面図である。
【図9】コレットの平面図である。
【図10】同じく縦断面図である。
【図11】同じく横断面図である。
【図12】スリーブの平面図である。
【図13】同じく断面図である。
【図14】同じく側面図である。
【図15】ひれ付き電線の斜視図である。
【図16】図15に示す電線を直接掴むスリーブを示す
断面図である。
【図17】スリーブを回転自在に設けた例の締結具の要
部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 本体 1a,1b 長形体 4 ヒンジ 5 ロック手段 6,7 ブラケット 8 固定楔 9 可動楔 10 コレット 13,14 テーパ部 15 スリット 19 スリーブ 21 支軸 22 レバー 23 カム部 24 支持杆 25 凹溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒンジ(4)によって二つ割りされ、ロ
    ック手段(5)で筒状に形成される本体(1)よりな
    り、該本体(1)内に二つ割りできる筒体をなし、その
    中央部より各両端部側に向かって直径が順次細くなるテ
    ーパ部(13,14)と、長手方向に複数のスリット
    (15)とを備えるコレット(10)を本体(1)の長
    手方向に沿って摺動自在に嵌装し、本体(1)に前記コ
    レット(10)の一方側のテーパ部(13)に沿って当
    接する固定楔(8)を突設すると共に、他方側のテーパ
    部(14)に沿って摺動する可動楔(9)が嵌めてあ
    り、本体(1)の可動楔(9)を嵌めた側の端部より延
    長するブラケット(6,7)を設け、各ブラケット
    (6,7)に牽引用線条(Y)による牽引によって傾倒
    するレバー(22)をその中間部において枢支し、該レ
    バー(22)には、その傾倒によって可動楔(9)を本
    体内に押し込んでコレット(10)の先端部を架空線
    (W)に密着し、該コレット(10)を固定体として本
    体(1)を牽引し本体と一体の固定楔(8)でコレット
    (10)の後端部をも架空線に密着する円弧状のカム部
    (23)を備えていることを特徴とする架空線用締結
    具。
  2. 【請求項2】 前記コレット(10)の内面に二つ割り
    できるスリーブ(19)を着脱自在に取り付けているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の架空線用締結具。
  3. 【請求項3】 ヒンジ(4)で二つ割りされ、ロック手
    段(5)で筒状に形成される本体(1)よりなり、該本
    体(1)内に二つ割りできる筒体をなし、その中央部よ
    り各両端部側に向かって直径が順次細くなるテーパ部
    (13,14)と、長手方向に複数のスリット(15)
    とを備えるコレット(10)を本体(1)の長手方向に
    沿って摺動自在に嵌装し、該コレット(10)内に二つ
    割りできる筒状のスリーブ(19)を回転自在に係合し
    ていると共に、該スリーブ(19)の内壁面にひれ付き
    電線の螺旋状をなすひれが嵌まる凹溝(25)を備え、
    本体(1)に前記コレット(10)の一方側のテーパ部
    (13)に沿って当接する固定楔(8)を突設し、他方
    側のテーパ部(14)に沿って摺動する可動楔(9)が
    嵌めてあり、本体(1)の可動楔(9)を嵌めた側の端
    部より延長するブラケット(6,7)を設け、各ブラケ
    ット(6,7)に牽引用線条(Y)による牽引によって
    傾倒するレバー(22)をその中間部において枢支し、
    該レバー(22)には、その傾倒によって可動楔(9)
    を本体内に押し込んでコレット(10)の先端部を架空
    線(W)に密着し、該コレット(10)を固定体として
    本体(1)を牽引し本体と一体の固定楔(8)でコレッ
    ト(10)の後端部をも架空線に密着する円弧状のカム
    部(23)を備えていることを特徴とする架空線用締結
    具。
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