JPH0983810A - 画像圧縮符号化装置及び画像伸長復号化装置 - Google Patents

画像圧縮符号化装置及び画像伸長復号化装置

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JPH0983810A
JPH0983810A JP7238108A JP23810895A JPH0983810A JP H0983810 A JPH0983810 A JP H0983810A JP 7238108 A JP7238108 A JP 7238108A JP 23810895 A JP23810895 A JP 23810895A JP H0983810 A JPH0983810 A JP H0983810A
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JP7238108A
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Inventor
Kazuto Kobayashi
和人 小林
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Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
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Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全白または全黒のブロックを含む画像のデー
タを符号化/復号化する場合に処理時間が少なくて済む
画像圧縮符号化装置および画像伸長復号化装置を提供す
ること。 【構成】 符号化装置の直交変換手段160に、DC成
分演算手段161と、AC成分直交変換手段163と、
零データ発生手段と、DC成分判定手段162を備え、
判定手段の判定結果に応じて前記AC成分直交変換手段
の出力と零データ発生手段の出力を選択的に出力させ
る。また、復号化装置の逆直交変換手段に、逆直交変換
演算手段173と、DC成分判定手段172と、ブロッ
ク内の画素が一律に最大レベルの白画像発生手段174
および一律に最小レベルの黒画像発生手段175とを備
え、判定手段の判定結果に応じて前記逆直交変換演算手
段の出力と白画像発生手段と黒画像発生手段との出力を
選択出力するようにした。これにより、画像データの符
号化、復号化動作の高速化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像圧縮符号化装置及び
画像伸長復号化装置、特にカラー画像、グレイスケール
静止画像の符号化或いは復号化を行なう画像圧縮符号化
装置及び画像伸長復号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー画像、グレイスケール静止
画像の符号化或いは復号化を行なう装置の規格として、
例えば、ITU−Tの国際標準規格JPEGが知られて
いる。この規格に基づいた画像圧縮符号化装置及び画像
伸長復号化装置の従来例としては例えば図29のブロッ
ク図に示すものがある。
【0003】図29は符号化装置及び復号化装置が一体
になった、いわゆる画像圧縮伸長符号復号化装置を示し
ている。この図において、符号1は送信する画信号を符
号化する符号化器で、この符号化器1は、離散コサイン
変換部2と、量子化器3とエントロピー符号化器4とか
ら構成されている。5は量子化器3による量子化に必要
なデータが格納された量子化テーブル、6はエントロピ
ー符号化器4による符号化処理動作に必要なデータが格
納された符号化テーブル、7は符号化された画像データ
が送受信される伝送路である。また、符号8は受信され
る画信号を復号化する復号化器で、この復号化器8は、
逆離散コサイン変換部9と、逆量子化器10とエントロ
ピー復号化器11とから構成されている。
【0004】JPEGにおける符号化器1の入力画像は
8×8画素のブロックに分割され、この8×8画素のブ
ロック画像に対して、離散コサイン変換部2にて2次元
の離散コサイン変換(以下DCTと呼ぶ)を行なう。こ
れにより、ブロック画素は複数の周波数変換係数となる
周波数領域型式に変換される。
【0005】ここで、ブロック内の画素の値をP[x,
y]とするとき、DCTの変換結果S[u,v]は、次
式に示すように決定される。 S[u,v]=0.25・Cu ・Cv ・P[x,y]・COS[(2x+1)・ u・π/16]・COS[(2y+1)・v・π/16] ………(1) 但し、Cu ,Cv =1/1.41421356 :u,
v=0のとき、 また、Cu ,Cv =1 :その
他の場合 1ブロックの画素の値P[x,y]に対してDCT変換
を行なった場合、全部で64個の変換係数S[u,v]
が得られる。ここで、S[0,0]は8×8画素の平均
値(直流成分)を示しているので、DC係数と呼び、残
りはさまざまな交流成分を示すのでAC係数と呼ばれ
る。
【0006】次に量子化器3において、量子化テーブル
5から入力した量子化値QT[u,v]によって変換係
数S[u,v]を量子化し、QS[u,v]として出力
する。なお、この量子化は次式によって表される。 QS[u,v]=round(S[u,v]/QT[u,v]) ………(2) 但し、roundは最も近い整数への整数化この量子化
において、QT[u,v]の値を調整することで、画質
/圧縮率のコントロールが可能となる。
【0007】次に、エントロピー符号化器4において、
QS[u,v]はエントロピー符号化される。エントロ
ピー符号化の方式としては、符号化テーブル6から入力
したハフマンテーブルを参照することにより符号化を行
なうハフマン符号化方式が採用される。このハフマン符
号化は、図30のフロー図に示すような処理手順で行な
う。すなわち、処理ステップ(以下単にステップとい
う)ST1において、DC係数とAC係数を分離し、次
ににDC係数の符号化(ステップST2)とAC係数の
符号化(ステップST3)を別々に行ない、DC係数の
符号のあとにAC係数の符号を付加することにより合成
して(ステップST4)全体の符号とする。
【0008】DC係数の符号化は、図31のフロー図に
示すような処理手順で行なう。すなわち、まず現ブロッ
クのDC成分DCiと前ブロックのDC成分DCi−1
との差分ΔDCiを求め(ステップST5)、この値の
属するグループ番号をアドレスとして、DC係数用のハ
フマンテーブルから符号を読み出し(ステップST
6)、さらにグループ内での順位を付加ビットとして加
えたものをDC係数の符号とする。
【0009】AC係数の符号化は図32のフロー図に示
すような処理手順で行なう。すなわち、まずAC係数の
走査を行なう(ステップST7)。この走査の方法とし
ては、低周波側から高周波側へと2次元の空間周波数領
域をジグザグにスキャンすることにより行なわれる。こ
のような走査方法をとることにより、ゼロのランを長く
することができ、圧縮率の向上を図ることが可能とな
る。具体的には、下記表1に示す通りである。
【0010】(表1) QS[0,1]→QS[1,0]→QS[2,0]→Q
S[1,1]→QS[0,2]→QS[0,3]→QS
[1,2]→QS[2,1]→QS[1,2]→QS
[0,3]→QS[0,4]→QS[1,3]→QS
[2,2]→ … →QS[6,7]→QS
[7,6]→QS[7,7]
【0011】1次元にならび換えられたAC係数に対し
て、順次AC係数がゼロか否かを判定して(ステップS
T8)、まず連続するゼロの係数(無効係数)の長さ
(ランレングス)とそれに続くゼロでない係数(有効係
数)の値を求め(ステップST9)、この有効係数の属
するグループ番号と、無効係数のランレングスの組み合
わせ値とを、2次元アドレスとしてAC係数のハフマン
符号テーブルから符号を読み出し(ステップST1
0)、さらに有効係数のグループ内での順位を付加ビッ
トとして加えてAC係数の1つの符号が得られる。そし
て、次のAC係数がなくなったか否かをチェックしなが
ら(ステップST11)、AC係数がなくなるまでこれ
を繰り返し、次のAC係数がなくなると符号化処理を終
了する。なお、これらの符号は伝送路7を介して復号化
器8側へと伝送される。
【0012】次に、復号化器8の動作を説明する。この
復号化器8では、符号化テーブル6から入力したハフマ
ンテーブルにより復号化を行なう。復号化の動作として
は、図33のフロー図に示すような処理手順で行なう。
すなわち、まず、1ブロックの符号を切り出し(ステッ
プST12)、DC係数の復号化(ステップST13)
とAC係数の復号化(ステップST14)を行ない、変
数係数を合成する(ステップST15)。
【0013】DC係数の復号化は、図34のフロー図に
示すような処理手順で行なう。すなわち、付加ビットを
除いた符号をアドレスとしてDC係数用のハフマン復号
テーブルからグループ番号を読み出し(ステップST1
6)、このグループ番号から差分ΔDCiを割り出して
前ブロックのDC成分DCi−1に加算し(ステップS
T17)、この値と上述の付加ビットからDC係数を求
める。
【0014】また、AC係数の復号化は、図35のフロ
ー図に示すような処理手順で行なう。すなわち、1つの
符号を切り出し(ステップST18)、付加ビットを除
いた符号をアドレスとして、AC係数用のハフマン復号
テーブルを読み出し(ステップST19)、この読み出
されたデータのランレングスから零係数である無効係数
を再生する(ステップST20)一方で、これと並行し
て非零係数である有効係数のグループ番号を求め(ステ
ップST21)、さらにグループ番号と上述の付加ビッ
トから有効係数の値を求め、変換係数行列の中の1符号
に対応するAC係数を決定する(ステップST22)。
そして、次のAC係数用の1符号がなくなったか否かを
チェックしながら(ステップST23)、AC係数がな
くなるまでこれを繰り返し、次のAC係数用の1符号が
なくなると復号化処理を終了する。
【0015】逆量子化器10においては、次式に示すよ
うに量子化テーブル5から入力した量子化係数QT
[u,v]をQS[u,v]に乗算して変換係数S
[u,v])が算出される。 S[u,v]=QS・[u,v]・QT・[u,v] ………(3) 次に、逆離散コサイン変換部2において、8×8画素に
対して2次元の逆離散コサイン変換(以後IDCTと呼
ぶ)を行なわれる。ブロック内の画素の値P[x,y]
が、IDCTの変換係数S[u,v]から次式に示すよ
うに決定される。 P[x,y]=0.25・Cu ・Cv ・S[u,v]・COS[(2x+1)・ u・π/16]・COS[(2y+1)・v・π/16] ………(4) 但し、Cu ,Cv =1/1.41421356 :u,
v=0のとき、 また、Cu ,Cv =1 :その
他の場合
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像圧縮符号化装置および画像伸長復号化装
置にあっては、JPEGの構成において、符号化時に入
力画像が、また、復号化時にはエントロピー復号化後の
変換係数がいかなるパターンであっても直交変換(また
は逆直交変換)の演算を一律に行なっていたため、符号
化および復号化処理動作のいずれにおいても処理時間が
長くかかるという不具合があった。
【0017】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、白または黒の地に写真が埋め込ま
れたり、或いは濃度変化の少ない画像のデータを符号化
/復号化する場合に処理時間が少なくて済む画像圧縮符
号化装置および画像伸長復号化装置を提供することであ
る。
【0018】本発明の第2の目的は、高圧縮率で画像デ
ータを符号化/復号化する場合に処理時間を向上させた
画像圧縮符号化装置および画像伸長復号化装置を提供す
ることである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、画像圧縮符号化装置を、直交変換手段
と、この直交変換手段の出力を量子化する量子化手段
と、この量子化手段の出力を符号化するエントロピー符
号化手段とにより構成し、前記直交変換手段に、DC成
分演算手段と、AC成分直交変換手段と、零データ発生
手段と、前記DC成分演算手段の出力によって画像種類
判定を行なう判定手段を備えるとともに、この判定手段
の判定結果に応じて前記AC成分直交変換手段の出力と
零データ発生手段の出力を選択的に出力するようにした
ことを要旨とする。
【0020】本発明の別の態様では、画像伸長復号化装
置を、符号をエントロピー復号化するエントロピー復号
化手段と、このエントロピー復号化手段の出力を逆量子
化する逆量子化手段と、逆量子化手段の出力を逆直交変
換する逆直交変換手段とにより構成し、逆直交変換手段
が、逆直交変換演算手段と、DC成分のレベルによって
処理ブロック内の画素が一律に最大レベルまたは最小レ
ベルであるか否か判定する判定手段と、ブロック内の画
素が一律に最大レベルの白画像発生手段と、ブロック内
の画素が一律に最小レベルの黒画像発生手段とを備え、
前記判定手段の判定結果に応じて前記逆直交変換演算手
段の出力と白画像発生手段と黒画像発生手段との出力を
選択的に出力するようにしたことを要旨とする。
【0021】本発明のさらに別の態様では、画像圧縮伸
長符号復号化装置を、直交変換手段と、この直交変換手
段の出力を量子化する量子化手段と、この量子化手段の
出力を符号化するエントロピー符号化手段と、符号をエ
ントロピー復号化するエントロピー復号化手段と、この
エントロピー復号化手段の出力を逆量子化する逆量子化
手段と、逆量子化手段の出力を逆直交変換する逆直交変
換手段とで構成し、前記直交変換手段が、DC成分演算
手段と、AC成分直交変換手段と、零データ発生手段
と、前記DC成分演算手段の出力によって画像種類判定
を行なう判定手段を備え、この判定手段の判定結果に応
じて前記AC成分直交変換手段の出力と零データ発生手
段の出力を選択的に出力する一方、前記逆直交変換手段
が、逆直交変換演算手段と、DC成分のレベルによって
処理ブロック内の画素が一律に最大レベルまたは最小レ
ベルであるか否か判定する判定手段と、ブロック内の画
素が一律に最大レベルの白画像発生手段と、ブロック内
の画素が一律に最小レベルの黒画像発生手段とを備え、
前記判定手段の判定結果に応じて前記逆直交変換演算手
段の出力と白画像発生手段と黒画像発生手段との出力を
選択的に出力するようにしたことを要旨とする。
【0022】ここで、1つの態様として、直交変換手段
はウェーブレット変換手段から成っていることを要旨と
する。また逆直交変換手段は逆ウェーブレット変換手段
であることを要旨とする。
【0023】
【作用】本発明は前記第1の要旨により、画像圧縮符号
化装置ではウェーブレット変換を含む直交変換動作を実
行することができ、高い圧縮率による非標準の符号化を
実現できる。また、直交変換手段に、DC成分演算手段
と、AC成分直交変換手段と、零データ発生手段と、前
記DC成分演算手段の出力によって画像種類判定を行な
う判定手段を備えるとともに、この判定手段の判定結果
に応じて前記AC成分直交変換手段の出力と零データ発
生手段の出力を選択的に出力するようにしたため画像デ
ータの符号化動作の高速化が図れる。
【0024】本発明は前記第2の要旨により、画像伸長
復号化装置ではウェーブレット逆変換を含む逆直交変換
動作を実行することができ、高い圧縮率による非標準の
符号化を実現できる。また、逆直交変換手段に、逆直交
変換演算手段と、DC成分のレベルによって処理ブロッ
ク内の画素が一律に最大レベルまたは最小レベルである
か否か判定する判定手段と、ブロック内の画素が一律に
最大レベルの白画像発生手段と、ブロック内の画素が一
律に最小レベルの黒画像発生手段とを備え、前記判定手
段の判定結果に応じて前記逆直交変換演算手段の出力と
白画像発生手段と黒画像発生手段との出力を選択的に出
力するようにしたため画像データの復号化動作の高速化
が図れる。
【0025】
【実施例】次に本発明の一実施例を説明する。本発明を
実現するハードブロック図の全体としての構成は従来の
例で説明したブロック図と同じであるが、離散コサイン
変換部2の構成が相違する。以下、この離散コサイン変
換部2の具体的な構成について説明する。
【0026】本実施例では、離散コサイン変換部2に、
図2に示すように、入力された画像データのDC成分を
演算により求めるDC成分演算部161と、DC成分演
算部161により求められたDC成分を判定するDC成
分判定部162と、入力された画像データのAC成分を
直交変換するAC成分直交変換部163と、零データを
発生する零データ発生部164と、DC成分判定部16
2による判定結果に基づきAC成分直交変換部163に
より直交変換された画像データと零データ発生部164
により発生された零データとを選択してAC成分を出力
するセレクタ165とを設けている。なお、図2中、符
号166は画像データ入力端子、167はDC成分演算
部161の演算結果が直接出力されるDC成分出力端
子、168はAC成分出力端子である。これらの機能部
161、162、163、164、165は、ウェーブ
レット変換部160の初段の部分、すなわち画像データ
入力部に設けられる。
【0027】かかる構成を有するウェーブレット変換部
160の動作を図3のフローチャートにしたがって説明
する。ウェーブレット変換処理動作がスタートすると、
ステップST61においてDC成分演算部161が入力
された画像データのDC成分を演算により求める。次
に、ステップST62においてDC成分判定部162が
この演算の結果求められたDCの値は最大値であるか否
かをチェックし、最大値でないときは、ステップST6
3においてDC成分判定部162がこの演算の結果求め
られたDCの値は最小値であるか否かをチェックする。
そして、ステップST62およびステップST63にお
いて最大値でもなく、最小値でもないと判断されたとき
は、ステップST64においてAC成分直交変換部16
3が画像データのAC成分を演算し直交変換した結果を
セレクタ165が選択し出力する。一方、ステップST
62において最大値と判断されるかまたはステップST
63において最小値と判断されるかのいずれかの場合
は、ステップST65において零データ発生部164に
よって発生された零データをセレクタ165が選択し出
力する。
【0028】なお、ここで、DCの最大レベル値をDC
max、またDCの量子化係数をQDCとすると、量子化
係数がQDCのときの量子化、逆量子化後のDCの最大レ
ベルは、 DC = QDC・INT(DCmax/QDC) ……………(A) (ただし、INTは整数化を意味する)である。例え
ば、JPEGにおいてグレイスケールで1画素8ビット
でQDCが16の場合、ブロック内の画素が全部白ならば
一律255の最大値をとり、DC成分はDCT演算によ
り2040であり、また量子化、逆量子化後のDC成分
は、 16×INT(2040/16)=2032(≠204
0) となる。
【0029】図4は本発明において用いられる逆直交変
換部としてのウェーブレット逆変換部のさらに他の例の
構成を示すブロック図である。この例では、ウェーブレ
ット逆変換部170に、図4に示すように、量子化およ
び逆量子化後のDC最大ベルが蓄積されるDC最大レベ
ル格納部171と、逆量子化後の変換係数のDC成分を
判定するDC成分判定部172と、逆量子化後の変換係
数を逆直交変換する逆直交変換演算部173と、白画像
を発生する白画像発生部174と、黒画像を発生する黒
画像発生部175と、DC成分判定部172による判定
結果に基づき逆直交変換演算部173により逆直交変換
された画像データと、白画像発生部174により発生さ
れた白画像と、黒画像発生部175により発生された黒
画像とのいずれかを選択して出力するセレクタ176と
を設けている。なお、図4中、符号177は逆量子化後
の変換係数の演算結果が入力される入力端子、178は
画像出力端子である。これらの機能部171、172、
173、174、175、176は、ウェーブレット逆
変換部170の画像データ出力部に設けられる。
【0030】かかる構成を有するウェーブレット逆変換
部170の動作を図5のフローチャートにしたがって説
明する。ここで、ウェーブレット逆変換部170の動作
が開始される前に量子化係数から決定される量子化、逆
量子化後のDC最大レベルがDC最大レベル格納部17
1に格納される。入力された変換係数のDC成分は、D
C成分判定部172における判定処理動作に際して用い
られる。
【0031】ウェーブレット逆変換処理動作がスタート
すると、DC成分判定部172はステップST71にお
いて、入力された逆量子化後の変換係数について、前記
(A)式すなわち、 DC = QDC・INT(DCmax/QDC) が成立するか否かをチェックする。そして、この(A)
式が成立すると判断された場合は、ステップST72に
おいてそのブロック内の再生画像(64画素すべて)は
最大値として白画像発生部174により発生された白画
像をセレクタ176が選択し画像出力端子178へ出力
する。一方、ステップST71において(A)式が成立
しないと判断された場合は、DC成分判定部172はス
テップST73において、入力された逆量子化後の変換
係数について、 DC = 0 ……………(B) が成立するか否かをチェックする。そして、この(B)
式が成立すると判断された場合は、ステップST74に
おいてそのブロック内の再生画像(64画素すべて)は
最小値として黒画像発生部175により発生された黒画
像をセレクタ176が選択し画像出力端子178へ出力
する。そして、ステップST73において(B)式が成
立しないと判断された場合(すなわち、(A)式も
(B)式も成立しない場合)は、ステップST75にお
いて逆直交変換演算部173が逆量子化後の変換係数を
逆直交変換演算した結果をセレクタ176が選択し画像
出力端子178へ出力する。
【0032】以上のように、符号化処理動作において、
直交変換のDC成分の演算を行ない、ブロック内のすべ
ての画素が白(最大信号レベル)または黒(最小信号レ
ベル)であるか否か判定を行なう。そして、判定の結果
がすべて白またはすべて黒である場合は理論的にAC成
分はすべて0であるから、わざわざAC成分の直交変換
を演算する必要はない。したがって、あらかじめ格納し
ておいた零データをAC成分として出力する。これによ
って、符号化処理動作における処理時間が大幅に改善さ
れる。また、判定の結果がすべて白またはすべて黒のパ
ターンではない場合は従来通りの実演算(直交変換演
算)を行なう。判定に用いたDC成分はそのままDC成
分として出力する。このため、判定結果が最悪のケース
(つまり、すべて実演算を行なわなければならないケー
ス;処理に最も時間がかかる。)であっても判定処理動
作による処理速度への影響は殆ど零である。
【0033】復号化処理動作の中で行なう逆直交変換に
おいてもほぼ同様である。この復号化処理動作におい
て、逆量子化後の変換係数に対してDC成分の判定、す
なわち前記(A)式または(B)式が成立するか否かを
判定し、(A)式が成立する場合はブロック内の再生画
像(64画素すべて)は最大値であるからわざわざ逆量
子化後の変換係数について逆直交変換を演算する必要は
ない。したがって、予め格納しておいた白画像を出力す
る。また、(B)式が成立する場合はブロック内の再生
画像(64画素すべて)は最小値であるからわざわざ逆
量子化後の変換係数について逆直交変換を演算する必要
はない。したがって、予め格納しておいた黒画像を出力
する。これによって、符号化処理動作における処理時間
が大幅に改善される。そして、(A)式も(B)式も成
立しない場合のみ、従来通りの実演算(逆直交変換演
算)を行なえばよいのである。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像圧縮符号化装置に、2分割フィルターを再帰的に用
いて低周波域ほど細かく帯域オクターブ分割するウェー
ブレット変換手段を用い、且つこのウェーブレット変換
部において、再帰的に用いる低周波域の2分割(合成)
フィルターのタップ数の方が高周波域の2分割(合成)
フィルターのタップ数よりも長いフィルターバンクを備
えた構成により、或いは等価なフィルターバンクを帯域
別に別々のフィルターで構成するとともに、各フィルタ
ー層の後にバッファメモリと、このバッファメモリをサ
イクリックに制御する制御手段とを備えたため、より小
さなメモリを使ってコストダウンを図りながら、高周波
成分を多く含むエッジ部では量子化誤差の影響する範囲
を狭くでき、モスキートノイズの発生を抑圧することが
できる。同時に、低周波域のフィルターが急峻な帯域遮
断特性をもつため、無相関化が高まり圧縮率が高くな
る。またバッファメモリのサイクリック使用によりウェ
ーブレット変換と同時に符号化および通信ができリアル
タイムでの処理、通信動作が可能となる。
【0035】また、ウェーブレット変換部(逆ウェーブ
レット変換部)において、画像端検出手段(変換係数端
検出手段)と、零信号挿入手段(零データ挿入手段)と
を設けたため、ウェーブレット変換(逆ウェーブレット
変換)のフィルター処理を、対象とするブロックの画像
上での位置に拘らず、一律に同じサブルーチンを繰り返
して使用することで実現できる。その結果複雑な演算は
必要でなくなり、DSPなどの汎用プロセッサでのソフ
トウェア容量を削減することができる。
【0036】さらに、ウェーブレット変換部(逆ウェー
ブレット変換部)において、ウェーブレット変換係数
(逆ウェーブレット変換係数)の絶対値または低周波側
のウェーブレット変換係数(逆ウェーブレット変換係
数)を格納する係数格納手段と、入力データに対して加
減算または乗算を行なう算術演算手段とを設けたため、
ウェーブレット変換(逆ウェーブレット変換)のフィル
ター係数を係数格納手段に常駐させることができウェー
ブレット変換(逆ウェーブレット変換)処理のスピード
を上げることができる。また、係数格納手段に符号(正
負)ビットが必要ないので係数の正数部の精度が上が
り、ウェーブレット変換(逆ウェーブレット変換)のS
N比が向上する。
【0037】また、前記のような2分割フィルターを再
帰的に用いて低周波域ほど細かく帯域オクターブ分割す
るウェーブレット変換手段を用いた画像圧縮符号化装置
に、高周波域の帯域の係数ほど粗く量子化を行なう量子
化手段を備えたことにより、量子化の誤差の発生がより
エッジの近くに集中するため、モスキートノイズの発生
を抑制できる。
【0038】さらに、離散コサイン変換部の出力とウェ
ーブレット変換部の出力を制御部からの制御信号により
セレクタで選択的に出力し、後段の量子化部、エントロ
ピー符号化部を共有化、またエントロピー復号化部、逆
量子化部を共有化して、制御部からの制御信号によりセ
レクタで逆量子化部の出力を逆離散コサイン変換部また
は逆ウェーブレット変換部へ選択的に入力することによ
り、JPEGを搭載した静止画像伝送装置において非標
準の前記ウェーブレット変換を用いた符号化を小さなコ
ストアップで実現できる。
【0039】また、符号化処理動作において、直交変換
のDC成分の演算を行ない、ブロック内のすべての画素
が白または黒であるか否か判定を行なう。そして、判定
の結果がすべて白またはすべて黒である場合は零データ
をAC成分として出力することにより、符号化処理速度
を向上させることができる。
【0040】同様にして、復号化処理動作においても、
逆量子化後の変換係数に対してDC成分の判定を行な
い、ブロック内の再生画像は最大値である場合は白画像
を出力し、最小値である場合は黒画像を出力することに
より、復号化処理速度を向上させることができる等種々
の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像圧縮符号化装置および画像伸
長復号化装置の一実施例を示すブロック図
【図2】本発明による符号化処理の高速化を図った離散
コサイン変換部の零データ挿入部の構成を示すブロック
【図3】図25に示す離散コサイン変換部における処理
動作を説明するフローチャート
【図4】本発明による復号化処理の高速化を図った逆離
散コサイン変換部の画像選択出力部の構成を示すブロッ
ク図
【図5】図4に示す逆離散コサイン変換部における処理
動作を説明するフローチャート
【図6】従来の装置において実行されるエントロピー符
号化動作を説明するフロー図
【図7】従来の装置におけるエントロピー符号化動作の
中におけるDC係数の符号化動を説明するフロー図
【図8】従来の装置におけるエントロピー符号化動作の
中におけるAC係数の符号化動作を説明するフロー図
【図9】従来の装置において実行されるエントロピー復
号化動作を説明するフロー図
【図10】従来の装置におけるエントロピー復号化動作
の中におけるDC係数の復号化動作を説明するフロー図
【図11】従来の装置におけるエントロピー復号化動作
の中におけるAC係数の復号化動作を説明するフロー図
【符号の説明】
2 離散コサイン変換部 3 逆離散コサイン変換部 161 DC成分演算部 162 DC成分判定部 163 AC成分直交変換部 164 零データ発生部 165 セレクタ 171 量子化・逆量子化後のDC最大レベル格納部 173 逆直交変換演算部 174 白画像発生部 175 黒画像発生部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交変換手段と、この直交変換手段の出
    力を量子化する量子化手段と、この量子化手段の出力を
    符号化するエントロピー符号化手段とを備え、前記直交
    変換手段が、DC成分演算手段と、AC成分直交変換手
    段と、零データ発生手段と、前記DC成分演算手段の出
    力によって画像種類判定を行なう判定手段を備え、この
    判定手段の判定結果に応じて前記AC成分直交変換手段
    の出力と零データ発生手段の出力を選択的に出力するこ
    とを特徴とする画像圧縮符号化装置。
  2. 【請求項2】 符号をエントロピー復号化するエントロ
    ピー復号化手段と、このエントロピー復号化手段の出力
    を逆量子化する逆量子化手段と、逆量子化手段の出力を
    逆直交変換する逆直交変換手段とを備え、逆直交変換手
    段が、逆直交変換演算手段と、DC成分のレベルによっ
    て処理ブロック内の画素が一律に最大レベルまたは最小
    レベルであるか否か判定する判定手段と、ブロック内の
    画素が一律に最大レベルの白画像発生手段と、ブロック
    内の画素が一律に最小レベルの黒画像発生手段とを備
    え、前記判定手段の判定結果に応じて前記逆直交変換演
    算手段の出力と白画像発生手段と黒画像発生手段との出
    力を選択的に出力することを特徴とする画像伸長復号化
    装置。
  3. 【請求項3】 直交変換手段と、この直交変換手段の出
    力を量子化する量子化手段と、この量子化手段の出力を
    符号化するエントロピー符号化手段と、符号をエントロ
    ピー復号化するエントロピー復号化手段と、このエント
    ロピー復号化手段の出力を逆量子化する逆量子化手段
    と、逆量子化手段の出力を逆直交変換する逆直交変換手
    段とを備え、前記直交変換手段が、DC成分演算手段
    と、AC成分直交変換手段と、零データ発生手段と、前
    記DC成分演算手段の出力によって画像種類判定を行な
    う判定手段を備え、この判定手段の判定結果に応じて前
    記AC成分直交変換手段の出力と零データ発生手段の出
    力を選択的に出力する一方、前記逆直交変換手段が、逆
    直交変換演算手段と、DC成分のレベルによって処理ブ
    ロック内の画素が一律に最大レベルまたは最小レベルで
    あるか否か判定する判定手段と、ブロック内の画素が一
    律に最大レベルの白画像発生手段と、ブロック内の画素
    が一律に最小レベルの黒画像発生手段とを備え、前記判
    定手段の判定結果に応じて前記逆直交変換演算手段の出
    力と白画像発生手段と黒画像発生手段との出力を選択的
    に出力することを特徴とする画像圧縮伸長符号復号化装
    置。
  4. 【請求項4】 直交変換手段はDCT変換手段であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像圧縮符号化装置。
  5. 【請求項5】 逆直交変換手段は逆DCT変換手段であ
    ることを特徴とする請求項2記載の画像圧縮符号化装
    置。
  6. 【請求項6】 直交変換手段はDCT変換手段であり、
    また逆直交変換手段は逆DCT変換手段であることを特
    徴とする請求項3記載の画像圧縮伸長符号復号化装置。
JP7238108A 1995-09-18 1995-09-18 画像圧縮符号化装置及び画像伸長復号化装置 Pending JPH0983810A (ja)

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