JPH08205152A - 画像圧縮符号化装置 - Google Patents

画像圧縮符号化装置

Info

Publication number
JPH08205152A
JPH08205152A JP1057795A JP1057795A JPH08205152A JP H08205152 A JPH08205152 A JP H08205152A JP 1057795 A JP1057795 A JP 1057795A JP 1057795 A JP1057795 A JP 1057795A JP H08205152 A JPH08205152 A JP H08205152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coefficient
image
quantization
transform
block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1057795A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuto Kobayashi
和人 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Graphic Communication Systems Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Graphic Communication Systems Inc filed Critical Matsushita Graphic Communication Systems Inc
Priority to JP1057795A priority Critical patent/JPH08205152A/ja
Publication of JPH08205152A publication Critical patent/JPH08205152A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストアップが小さく、画質劣化を発生させ
ることなく、高い圧縮率でカラー、グレイスケールの静
止画像を圧縮符号化すること。 【構成】 画像圧縮符号化装置を、画信号をブロック単
位で離散コサイン変換を行なう離散コサイン変換手段2
と、量子化手段3と、エントロピー符号化手段4とで構
成し、前記量子化手段は、量子化した変換係数の量子化
誤差を画像空間上で隣接するブロックの変換係数に伝搬
するか、周波数空間上で隣接する変換係数に伝搬する
か、またはブロックに同期して周期的に変化するディザ
パターンを変換係数に加える構成とした。これにより、
量子化歪みが目立たなくなるとともに偽輪郭の発生が抑
制され、離散コサイン変換された画信号が逆変換により
再生される画像の画質劣化が小さくなる。さらに、逆量
子化はJPEHGと同一であるため、JPEGの復号化
と互換性をとることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像圧縮符号化装置、特
にカラー画像、グレイスケール静止画像の符号化或いは
復号化を行なう画像圧縮符号化装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー画像、グレイスケール静止
画像の圧縮符号化を行なう装置の規格として、例えば、
ITU−Tの国際標準規格JPEGが知られている。こ
の規格に基づいた画像圧縮符号化装置の従来例としては
例えば図7のブロック図に示すものがある。
【0003】図7において、符号1は送信する画信号を
符号化する符号化器で、この符号化器1は、離散コサイ
ン変換部2と、量子化器3とエントロピー符号化器4と
から構成されている。5は量子化器3による量子化に必
要なデータが格納された量子化テーブル、6はエントロ
ピー符号化器4、エントロピー符号化器11による符号
化複号化処理動作に必要なデータが格納された符号化テ
ーブル、7は符号化された画像データが送受信される伝
送路である。また、符号8は受信される画信号を復号化
する復号化器で、この復号化器8は、逆離散コサイン変
換部9と、逆量子化器10とエントロピー復号化器11
とから構成されている。
【0004】JPEGにおける符号化器1の入力画像は
8×8画素のブロックに分割され、この8×8画素のブ
ロック画像に対して、離散コサイン変換部2にて2次元
の離散コサイン変換(以下DCTと呼ぶ)を行なう。こ
れにより、ブロック画素は周波数空間における複数の周
波数変換係数に変換される。
【0005】ここで、ブロック内の画素の値をP[x,
y]とするとき、DCTの変換結果S[u,v]は、次
式に示すように決定される。 S[u,v]=0.25・Cu ・Cv ・ΣΣP[x,y]・COS[(2x+1 )・u・π/16]・COS[(2y+1)・v・π/16] ………(1) 但し、Cu ,Cv =1/1.41421356 :u,
v=0のとき、 また、Cu ,Cv =1 :その
他の場合 1ブロックの画素の値P[x,y]に対してDCT変換
を行なった場合、全部で64個の変換係数S[u,v]
が得られる。ここで、S[0,0]は8×8画素の平均
値(直流成分)を示しているので、DC係数と呼び、残
りはさまざまな交流成分を示すのでAC係数と呼ばれ
る。
【0006】次に量子化器3において、量子化テーブル
5から入力した量子化値QT[u,v]によって変換係
数S[u,v]を量子化し、QS[u,v]として出力
する。なお、この量子化は次式によって表される。 QS[u,v]=round(S[u,v]/QT[u,v]) ………(2) 但し、roundは最も近い整数への整数化 この量子化において、QT[u,v]の値を調整するこ
とで、画質/圧縮率のコントロールが可能となる。
【0007】次に、エントロピー符号化器4において、
QS[u,v]はエントロピー符号化される。エントロ
ピー符号化の方式としては、符号化テーブル6から入力
したハフマンテーブルを参照することにより符号化を行
なうハフマン符号化方式が採用される。このハフマン符
号化は、図8のフロー図に示すような処理手順で行な
う。すなわち、処理ステップ(以下単にステップとい
う)ST1において、DC係数とAC係数を分離し、次
にDC係数の符号化(ステップST2)とAC係数の符
号化(ステップST3)を別々に行ない、DC係数の符
号のあとにAC係数の符号を付加することにより合成し
て(ステップST4)全体の符号とする。
【0008】DC係数の符号化は、図9のフロー図に示
すような処理手順で行なう。すなわち、まず現ブロック
のDC成分DCiと前ブロックのDC成分DCi−1と
の差分ΔDCiを求め(ステップST5)、この値の属
するグループ番号をアドレスとして、DC係数用のハフ
マンテーブルから符号を読み出し(ステップST6)、
さらにグループ内での順位を付加ビットとして加えたも
のをDC係数の符号とする。
【0009】AC係数の符号化は図10のフロー図に示
すような処理手順で行なう。すなわち、まずAC係数の
走査を行なう(ステップST7)。この走査の方法とし
ては、低周波側から高周波側へと2次元の空間周波数領
域をジグザグにスキャンすることにより行なわれる。こ
のような走査方法をとることにより、ゼロのランを長く
することができ、圧縮率の向上を図ることが可能とな
る。具体的には、下記表1に示す通りである。
【0010】 (表1) QS[0,1]→QS[1,0]→QS[2,0]→QS[1,1]→ QS[0,2]→QS[0,3]→QS[1,2]→QS[2,1]→ QS[1,2]→QS[0,3]→QS[0,4]→QS[1,3]→ QS[2,2]→ … →QS[6,7]→QS[7,6]→ QS[7,7] 1次元にならび換えられたAC係数に対して、順次AC
係数がゼロか否かを判定して(ステップST8)、まず
連続するゼロの係数(無効係数)の長さ(ランレング
ス)とそれに続くゼロでない係数(有効係数)の値を求
め(ステップST9)、この有効係数の属するグループ
番号と、無効係数のランレングスの組み合わせ値とを、
2次元アドレスとしてAC係数のハフマン符号テーブル
から符号を読み出し(ステップST10)、さらに有効
係数のグループ内での順位を付加ビットとして加えてA
C係数の1つの符号が得られる。そして、次のAC係数
がなくなったか否かをチェックしながら(ステップST
11)、AC係数がなくなるまでこれを繰り返し、次の
AC係数がなくなると符号化処理を終了する。なお、こ
れらの符号は伝送路7を介して復号化器8側へと伝送さ
れる。
【0011】次に、復号化器8の動作を説明する。この
復号化器8では、符号化テーブル6から入力したハフマ
ンテーブルにより復号化を行なう。復号化の動作として
は、図11のフロー図に示すような処理手順で行なう。
すなわち、まず、1ブロックの符号を切り出し(ステッ
プST12)、DC係数の復号化(ステップST13)
とAC係数の復号化(ステップST14)を行ない、変
数係数を合成する(ステップST15)。
【0012】DC係数の復号化は、図12のフロー図に
示すような処理手順で行なう。すなわち、付加ビットを
除いた符号をアドレスとしてDC係数用のハフマン復号
テーブルからグループ番号を読み出し(ステップST1
6)、このグループ番号から差分ΔDCiを割り出して
前ブロックのDC成分DCi−1に加算し(ステップS
T17)、この値と上述の付加ビットからDC係数を求
める。
【0013】また、AC係数の復号化は、図13のフロ
ー図に示すような処理手順で行なう。すなわち、1つの
符号を切り出し(ステップST18)、付加ビットを除
いた符号をアドレスとして、AC係数用のハフマン復号
テーブルを読み出し(ステップST19)、この読み出
されたデータのランレングスから零係数である無効係数
を再生する(ステップST20)一方で、これと並行し
て非零係数である有効係数のグループ番号を求め(ステ
ップST21)、さらにグループ番号と上述の付加ビッ
トから有効係数の値を求め、変換係数行列の中の1符号
に対応するAC係数を決定する(ステップST22)。
そして、次のAC係数用の1符号がなくなったか否かを
チェックしながら(ステップST23)、AC係数がな
くなるまでこれを繰り返し、次のAC係数用の1符号が
なくなると復号化処理を終了する。
【0014】逆量子化器10においては、次式に示すよ
うに量子化テーブル5から入力した量子化係数QT
[u,v]をQS[u,v]に乗算して変換係数S
[u,v])が算出される。 S[u,v]=QS・[u,v]・QT・[u,v] ………(3) 次に、逆離散コサイン変換部2において、8×8画素に
対して2次元の逆離散コサイン変換(以後IDCTと呼
ぶ)を行なわれる。ブロック内の画素の値P[x,y]
が、IDCTの変換係数S[u,v]から次式に示すよ
うに決定される。 P[x,y]=0.25・Cu ・Cv ・ΣΣS[u,v]・COS[(2x+1 )・u・π/16]・COS[(2y+1)・v・π/16] ………(4) 但し、Cu ,Cv =1/1.41421356 :u,
v=0のとき、 また、Cu ,Cv =1 :その
他の場合
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像圧縮符号化装置にあっては、DCTとい
う形の直交変換を8×8画素のブロック単位で行なうた
め、高い圧縮率を実現すべく量子化を粗くする(量子化
係数QT[u,v]を大きくする)と、以下のような問
題が生じる、まず、第1に、8×8画素を単位とした歪
み(ブロック歪み)が発生する。第2に、エッジの周辺
に蚊が飛んでいるような歪み(モスキートノイズ)が発
生する。第3に、とりわけDC係数の量子化が粗いと、
ブロック単位で偽輪郭が発生する。
【0016】第1の問題点はDCTの基底がオーバーラ
ップしていないことに起因している。この問題点に対し
てエッチ・エス・マルヴァー(H.S.MALVAR)
はその論文”The LOT:Transform C
od−ing without Blocking e
ffects”(IEEE Trans, ASSP、
Vol.37 No.4 1989)において、基底が
互いにオーバーラップする直交変換としてLOTを提唱
し、第1の問題点(ブロック歪み)が抑制できることを
示している。
【0017】しかしながら、この方式では、高周波の基
底がオーバーラップしない直交変換に比べ、長くなって
しまうので、モスキートノイズの発生範囲は広まってし
まい、第1、第2の問題点を合わせた総合的な解決策と
はなり得なかった。
【0018】ところで、LOTとは、独立してフィルタ
ーバンクというフィルターの集まりを用いて帯域を分割
して、符号化する方法にサブバンド符号化があり、19
80年代中頃から研究されている。サブバンド符号化で
は基底がオーバーラップするため、ブロック歪は発生し
ない。また、サブバンド符号化では2分割フィルターを
再帰的に用いて低周波域ほど細かい帯域分割を実現して
いるため、高周波域側の基底が低周波域側の基底よりも
相対的に短くなる。よって、高周波成分を存在するエッ
ジ部で粗く量子化を行なっても高周波域用基底の幅が短
いため、モスキートノイズの存在する幅がせばまり、モ
スキートノイズの発生を視覚的に目だたないものにする
可能性をもっている。サブバンド符号化の例としては、
村上、山田の”Wavelet変換による画像符号化”
(電子情報通信学会研究会、IE92−8、pp53)
や、太田、松本、矢野、西谷の”ウェーブレット変換に
よる画像符号化の検討(1)−直交変換との比較−”
(D−335、電子情報通信学会1991年春期全国大
会)がある。
【0019】サブバンド符号化に用いられるフィルター
の種類には、直交ミラーフィルター(QMF)を代表と
して、共役ミラーフィルター(CQF)、ウェーブレッ
トフィルター(WF)など、いくつかのバリエーション
があるが、(例えば、斉藤、チョン、”新しい画像符号
化概念の構築へ向けて”、テレビジョン学会誌、Vo
l.46,No.9,1992)、いずれのフィルター
に対しても高圧縮符号化のためには、2つの帯域を急峻
な遮断特性で分割して無相関化する必要があるため、長
いタップのフィルター(基底)が望ましい。ところが、
すでに述べたように、モスキートノイズの抑制には高周
波域に対する基底は短いフィルターが望ましいため、モ
スキートノイズを抑制しながら高い圧縮性を実現するの
は困難であるという問題点を生ずる。
【0020】また、第3に、静止画像伝送装置では、最
低限、標準符号化JPEGを搭載することが多いが、公
知の前記のウェーブレット変換による画像圧縮符号化を
追加搭載することは量子化部、エントロピー符号化部が
JPEGの量子化部、エントロピー符号化部とは異なる
ため、回路規模が増大し、コストアップが大きくなって
しまうという不具合があった。
【0021】これらのJPEG特有の問題を解決するた
めに、ウェーブレット変換などの直交変換を用いた符号
化も提唱され始めたが、これらはJPEGと互換性を持
たないという不具合がある。
【0022】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、その第1の目的は、コストアップが小さく、モ
スキートノイズやブロック歪み、或いは偽輪郭などの画
質劣化を発生させることなく、高い圧縮率でカラー、グ
レイスケールの静止画像を圧縮符号化することのできる
画像圧縮符号化装置を提供することである。
【0023】本発明の第2の目的は、コストアップが小
さく標準符号化JPEGと互換性を持つ画像圧縮符号化
装置を追加搭載し得るようにすることである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、画像圧縮符号化装置を、入力画信号に対
してブロック単位で離散コサイン変換を行なう離散コサ
イン変換手段と、量子化手段と、エントロピー符号化手
段とで構成し、前記量子化手段は、量子化した変換係数
の量子化誤差を画像空間上で隣接するブロックの変換係
数に伝搬するか、周波数空間上で隣接する変換係数に伝
搬するか、またはブロックに同期して周期的に変化する
ディザパターンを変換係数に加えるようにしたことを要
旨とするものである。
【0025】
【作用】本発明は前記構成により、変換係数の量子化誤
差を画像空間上で隣接するブロックの変換係数に伝搬し
た場合は、同一ブロック内で変換係数の2乗の和(エネ
ルギー)が量子化によって保存されることにより、逆変
換により再生される画像の画質劣化が小さくなる。
【0026】また、変換係数の量子化誤差を周波数空間
上で隣接する変換係数に伝搬した場合はブロック単位で
の同一周波数の変換係数の2乗の和(エネルギー)が量
子化によって保存されることにより、逆変換により再生
される画像の画質劣化が小さくなる。また、ブロックに
同期して周期的に変化するディザパターンを変換係数に
加えるようにした場合は、ブロック間での変換係数の不
連続性が緩和されることにより、逆変換により再生され
る画像の画質劣化が小さくなる(特にDC成分に対して
顕著に作用する)。
【0027】さらに、逆量子化はJPEHGと同一であ
るため、JPEGの復号化と互換性
【0028】がある。
【実施例】図1は、本発明が適用される画像圧縮符号化
装置の構成を示すブロック図である。この画像圧縮符号
化装置は、図6に示した従来例のJPEGタイプの画像
圧縮符号化装置とハードウェア構成は同じである。すな
わち、この画像圧縮符号化装置も、離散コサイン変換部
2と、量子化器3とエントロピー符号化器4とから構成
された符号化器1と、量子化テーブル5と、符号化テー
ブル6と、逆離散コサイン変換部9と、逆量子化器10
とエントロピー復号化器11とから構成された復号化器
8とを有し、伝送路7に接続されている。 図2はこの
画像圧縮符号化装置において用いられる量子化器の第1
の実施例の内部構造を示すブロック図である。図2にお
いて、符号3は量子化器、12は変換係数を入力する入
力端子、13は誤差フィルターからの誤差を変換係数に
加算する加算器、14は量子化係数Qの逆数の格納部、
15は誤差を加算した変換係数と逆数格納部14に格納
された量子化係数の逆数を乗算する乗算器、16は量子
化された変換係数を出力する出力端子、17は量子化さ
れた変換係数に量子化係数を乗算する乗算器、18は量
子化係数Qを格納する量子化係数メモリ、19は加算器
の出力から乗算器17の出力を減算する減算器、20は
減算器19の出力を格納するメモリ、21はメモリ20
から読み出した誤差を重み付け加算する誤差フィルター
である。
【0029】かる構成を有する量子化器3を有する画像
圧縮符号化装置について、以下動作を説明する。入力画
像を8×8画素のブロックに分割したとき、水平方向に
m番目、垂直方向にn番目のブロックをB(m,n)と
する。このブロックB(m,n)について、以下の条件
を決める。ブロックB(m,n)内で水平方向にu番目
(0≦u≦7)、垂直方向にv番目(0≦v≦7)の変
換係数をS(m,n,u,v)とする。量子化係数を
u,vに関わらずQTとする。量子化した変換係数をQ
S(m,n,u,v)とする。S(m,n,u,v)を
処理するときの誤差をER(m,n,u,v)とする。
また、誤差フィルターのフィルター係数を図3に示すよ
うにおく。
【0030】このとき、量子化された変換係数は、 QS(m,n,u,v) =round({ S(m, n, u, v) +A・ER(m−1,n−1,u, v) +B・ER(m, n−1,u, v) +C・ER(m−1,n, u, v) +D・ER(m, n, u−1, v−1) +E・ER(m, n, u, v−1) +F・ER(m, n, u−1, v)}・1/QT ………(5) となる。前記QSを処理する再帰的にの誤差erは、 ER(m,n,u,v) =S(m,n,u,v)−QT・QS(m,n,u,v) ………(6) となる。
【0031】前記の誤差フィルターにおいて、D=E=
F=0の場合(これを第1の場合とする)は、量子化の
誤差は隣接する変換係数に伝搬され、ブロック内全体で
は変換係数の2乗の和(エネルギー)が量子化によって
保存される。すなわち、 の式が成り立つ。その結果、量子化歪みが視覚的に目立
たなくなる。
【0032】また、前記の誤差フィルターにおいてA=
B=Cの場合(これを第2の場合とする)は、量子化誤
差は隣接するブロックの同一周波数の変換係数に伝搬さ
れ、同一周波数の変換係数は、ブロックを越えて2乗の
和(エネルギー)が量子化によって保存される。すなわ
ち、 の式が成り立つ。その結果、量子化歪みが目立たなくな
る。特に、変換係数がDC成分の場合は偽輪郭の発生が
抑制される。
【0033】前記第1の場合或いは第2の場合以外の場
合(これを第3の場合とする)においても、第1の場合
および第2の場合の効果が合わさり、量子化歪みが視覚
的に目立たなくなる。 図4には誤差の伝搬の様子が示
してある。
【0034】本実施例では、誤差フィルターはブロック
内、外いずれも近傍3画素を参照範囲としているが、3
画素より多くてもかまわない。
【0035】図5はこの画像圧縮符号化装置において用
いられる量子化器の第2の実施例の内部構造を示すブロ
ック図である。図5において、符号3aは量子化器、2
2は変換係数を入力する入力端子、23は量子化係数Q
の逆数の格納部、24はディザパターンを発生するディ
ザパターン発生部、25は変換係数にディザパターン発
生部24の発生するディザパターンを加算する加算器、
26はディザパターンを加算した変換係数と逆数格納部
23に格納された量子化係数の逆数を乗算する乗算器、
26は量子化された変換係数を出力する出力端子であ
る。
【0036】図6はディザパターンの一例を示す図であ
る。ここに示したディザパターンには、図6(a)、図
6(b)および図6(c)に示すベイヤー型のディザパ
ターン28、29、30と、図6(d)および図6
(e)に示す網点型のディザパターン31、32とがあ
る。かかる構成を有する量子化器3aを有する画像圧縮
符号化装置について、以下動作を説明する。ディザパタ
ーンはブロック単位に周期的にディザパターンを発生す
る、ディザパターンは63個のAC係数に対しては0と
し、DC係数にのみ図6に示されたディザパターン(振
幅レベルは変換係数のレベルにスケーリングする)を加
算器25において加算する。DC係数に対する量子化係
数が大きいと視覚的に目立つ偽輪郭をディザパターンを
付加することで抑制することができる。このため、量子
化歪みが視覚的に目立たなくなる。
【0037】なお、本実施例では離散コサイン変換の場
合について説明したが、一般的な直交変換の場合につい
ても、同様の効果を得られるものである。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像圧縮符号化装置を、入力画信号に対してブロック単
位で離散コサイン変換を行なう離散コサイン変換手段
と、量子化手段と、エントロピー符号化手段とで構成
し、前記量子化手段は、量子化した変換係数の量子化誤
差を画像空間上で隣接するブロックの変換係数に伝搬す
るか、周波数空間上で隣接する変換係数に伝搬するか、
またはブロックに同期して周期的に変化するディザパタ
ーンを変換係数に加える構成とし、かかる量子化器によ
って誤差伝搬を行なわせるまたは誤差が分散するように
したため、量子化歪みが目立たなくなるとともに偽輪郭
の発生が抑制され、離散コサイン変換された画信号が逆
変換により再生される画像の画質劣化が小さくなる。さ
らに、逆量子化はJPEHGと同一であるため、JPE
Gの復号化と互換性をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像圧縮符号化装置の構成
を示すブロック図
【図2】前記画像圧縮符号化装置において用いられる量
子化器の第1の実施例の内部構造を示すブロック図
【図3】前記第1の実施例に係る量子化器で用いられる
誤差フィルターのフィルター係数の例を示す図
【図4】前記第1の実施例に係る量子化器の動作による
誤差伝搬の様子を表す図
【図5】前記画像圧縮符号化装置において用いられる量
子化器の第2の実施例の内部構造を示すブロック図
【図6】(a)前記第2の実施例に係る量子化器で用い
られるディザパターンのうちベイヤー型のディザパター
ンの一例を示す図 (b)前記第2の実施例に係る量子化器で用いられるデ
ィザパターンのうちベイヤー型のディザパターンの他の
例を示す図 (c)前記第2の実施例に係る量子化器で用いられるデ
ィザパターンのうちベイヤー型のディザパターンのさら
に他の例を示す図 (d)前記第2の実施例に係る量子化器で用いられるデ
ィザパターンのうち網点型のディザパターンの一例を示
す図 (e)前記第2の実施例に係る量子化器で用いられるデ
ィザパターンのうち網点型のディザパターンの他の例を
示す図
【図7】従来の画像圧縮符号化装置の構成の一例を示す
ブロック図
【図8】従来の装置において実行されるエントロピー符
号化動作を説明するフロー図
【図9】従来の装置におけるエントロピー符号化動作の
中におけるDC係数の符号化動作を説明するフロー図
【図10】従来の装置におけるエントロピー符号化動作
の中におけるAC係数の符号化動作を説明するフロー図
【図11】従来の装置において実行されるエントロピー
復号化動作を説明するフロー図
【図12】従来の装置におけるエントロピー復号化器作
の中におけるDC係数の符号化動作を説明するフロー図
【図13】従来の装置におけるエントロピー復号化器作
の中におけるAC係数の符号化動作を説明するフロー図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画信号に対してブロック単位で直交
    変換を行なう変換手段と、量子化手段と、エントロピー
    符号化手段とを有し、前記量子化手段は、量子化した変
    換係数の量子化誤差を画像空間上で隣接するブロックの
    変換係数に伝搬することを特徴とする画像圧縮符号化装
    置。
  2. 【請求項2】 入力画信号に対して直交変換を行なう変
    換手段と、量子化手段と、エントロピー符号化手段とを
    有し、前記量子化手段は、量子化した変換係数の量子化
    誤差を周波数空間上で隣接する変換係数に伝搬すること
    を特徴とする画像圧縮符号化装置。
  3. 【請求項3】 入力画信号に対してブロック単位で直交
    変換を行なう変換手段と、量子化手段と、エントロピー
    符号化手段とを有し、前記量子化手段は、量子化した変
    換係数の量子化誤差を画像空間上で隣接するブロックの
    変換係数に伝搬するとともに、周波数空間上で隣接する
    変換係数に伝搬することを特徴とする画像圧縮符号化装
    置。
  4. 【請求項4】 入力画信号に対して直交変換を行なう変
    換手段と、量子化手段と、エントロピー符号化手段とを
    有し、前記量子化手段は、ディザパターン発生手段と、
    このディザパターン発生手段から出力されるディザパタ
    ーン信号を変換係数に加算する加算手段を有することを
    特徴とする画像圧縮符号化装置。
JP1057795A 1995-01-26 1995-01-26 画像圧縮符号化装置 Pending JPH08205152A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1057795A JPH08205152A (ja) 1995-01-26 1995-01-26 画像圧縮符号化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1057795A JPH08205152A (ja) 1995-01-26 1995-01-26 画像圧縮符号化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08205152A true JPH08205152A (ja) 1996-08-09

Family

ID=11754104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1057795A Pending JPH08205152A (ja) 1995-01-26 1995-01-26 画像圧縮符号化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08205152A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001143066A (ja) * 1999-11-15 2001-05-25 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像処理システム及び記憶装置、画像処理方法、並びに記憶媒体
KR100787241B1 (ko) * 2006-01-24 2007-12-21 엠텍비젼 주식회사 그레이스케일 이미지를 칼라 이미지로 변환하는 방법 및장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001143066A (ja) * 1999-11-15 2001-05-25 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像処理システム及び記憶装置、画像処理方法、並びに記憶媒体
US7136193B2 (en) * 1999-11-15 2006-11-14 Seiko Epson Corporation Image processing technology performing designated processing on normal orthogonally transformed images
JP4496574B2 (ja) * 1999-11-15 2010-07-07 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置、記憶装置、画像処理システムおよび画像処理方法
KR100787241B1 (ko) * 2006-01-24 2007-12-21 엠텍비젼 주식회사 그레이스케일 이미지를 칼라 이미지로 변환하는 방법 및장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6359928B1 (en) System and method for compressing images using multi-threshold wavelet coding
AU637020B2 (en) Improved image compression method and apparatus
JP2000506686A (ja) オーバラップブロック動き補償及びゼロツリーウェーブレット符号化を用いる低ビットレートビデオ符号化器
EP1320267B1 (en) Method of compressing digital images acquired in colour filter array (CFA) format
JP3195142B2 (ja) 画像処理方法及び装置
Taquet et al. Near-lossless and scalable compression for medical imaging using a new adaptive hierarchical oriented prediction
US7397957B2 (en) Discrete wavelet transform unit and method for adaptively encoding still image based on energy of each block
US6636643B1 (en) System and method for improving compressed image appearance using stochastic resonance and energy replacement
JPH08205152A (ja) 画像圧縮符号化装置
JP2004266794A (ja) マルチ・リゾルーション・ビデオ符号化および復号化
WO2004004314A1 (en) Method of coding and decoding a colored freeze frame
US20040136600A1 (en) Visually lossless still image compression for RGB, YUV, YIQ, YCrCb, K1K2K3 formats
JPH08214308A (ja) 画像圧縮符号化装置及び画像伸長復号化装置
JPH09307897A (ja) 画像データ圧縮処理方法
JPH08205151A (ja) 画像圧縮符号化装置及び画像伸長復号化装置
JPH07203441A (ja) 符号化装置及び復号化装置
JPH0779350A (ja) 画像データ圧縮処理方法および画像データ再構成方法
Tsai Very low bit rate color image compression by using stack-run-end coding
Bender et al. Image enhancement using nonuniform sampling
JPH07274168A (ja) 映像符号化用ウェーブレット係数走査方法
JPH06350990A (ja) 画像データ圧縮処理方法
Aydinoglu et al. Image coding with polynomial transforms
JPH0723229A (ja) 画像データ圧縮処理方法
JPH09107548A (ja) 画像圧縮装置および画像圧縮方法
KR100404589B1 (ko) 웨이브릿 변환을 이용한 초저속 동영상 부호화기의 주사 방법