JP4496574B2 - 画像処理装置、記憶装置、画像処理システムおよび画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、記憶装置、画像処理システムおよび画像処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4496574B2
JP4496574B2 JP32394699A JP32394699A JP4496574B2 JP 4496574 B2 JP4496574 B2 JP 4496574B2 JP 32394699 A JP32394699 A JP 32394699A JP 32394699 A JP32394699 A JP 32394699A JP 4496574 B2 JP4496574 B2 JP 4496574B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image processing
noise
orthonormal
transformation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32394699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001143066A (ja
Inventor
照幸 高田
文夫 長坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP32394699A priority Critical patent/JP4496574B2/ja
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to DE2000625875 priority patent/DE60025875T8/de
Priority to EP05006249A priority patent/EP1545120A1/en
Priority to AT00124428T priority patent/ATE317575T1/de
Priority to US09/708,020 priority patent/US6914699B1/en
Priority to EP20000124428 priority patent/EP1102209B1/en
Publication of JP2001143066A publication Critical patent/JP2001143066A/ja
Priority to US10/960,700 priority patent/US7136193B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4496574B2 publication Critical patent/JP4496574B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/10Image enhancement or restoration using non-spatial domain filtering
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/70Denoising; Smoothing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/10Segmentation; Edge detection
    • G06T7/136Segmentation; Edge detection involving thresholding
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/007Transform coding, e.g. discrete cosine transform
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4051Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/90Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using coding techniques not provided for in groups H04N19/10-H04N19/85, e.g. fractals
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10024Color image
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20048Transform domain processing
    • G06T2207/20052Discrete cosine transform [DCT]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/60Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using transform coding
    • H04N19/63Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using transform coding using sub-band based transform, e.g. wavelets

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Discrete Mathematics (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)画像などの正規直交変換された画像に、所定の処理を行なう画像処理技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ネットワーク上からダウンロードした画像や、ディジタルカメラで撮影した画像や、コンピュータで作成した画像などの出力装置としては、プリンタなどが良く知られている。プリンタは、インクなどで印刷媒体上にドットを形成することにより画像を印刷するため、通常、各画素毎にはドットのオン・オフの2階調しか表現することができない。そこで、画像の有する階調をドットの分散性により表現するために、印刷すべき画像に、いわゆるハーフトーン処理を施すようにしている。
【0003】
一方、近年、ネットワーク上からダウンロードした画像や、ディジタルカメラで撮影した画像は、大半がデータ圧縮された画像であり、そのうちの多くがJPEG画像である。JPEG(Joint Photographic Experts Group)は、国際標準化機構(ISO;International Standardization Organization)と、国連所属の国際電気通信連合(ITU-TS;International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization sector)が定めた静止画像の圧縮方式であり、フルカラーもしくは、グレースケールを対象としており、圧縮率が高いわりに画質の低下が少ないという特徴がある。
【0004】
従って、例えば、ネットワーク上からダウンロードしたJPEG画像をプリンタで印刷する場合も、ハーフトーン処理を施す必要がある。そのような場合、従来においては、コンピュータ上で、まず、ダウンロードしたJPEG画像を伸張し、その後、その伸張された画像にハーフトーン処理を施して、プリンタに送出するようにしていた。
【0005】
具体的には、JPEG画像は、離散コサイン変換された画像であるため、JPEG画像を伸張する際には、その画像に逆離散コサイン変換を施し、空間座標に展開した後、その展開した画像にハーフトーン処理を施すことになる。ハーフトーン処理として、例えば、ディザ法を用いた場合、組織的ディザ法におけるディザマトリックスを導入し、マトリックスの各値を閾値として、対応する座標点の画素値(画素の濃度)と比較して、2値化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のような方法を採った場合、ハーフトーン処理では、空間座標に展開された膨大なデータ量の画像に対し、一画素毎に、逐次、座標位置と対応するマトリクスの値とを管理しながら、2値化することになるため、CPUに過大の負担を強いると共に、処理時間が非常に長くなってしまうという問題があった。
【0007】
また、ハーフトーン処理を行なったことによって、画像のデータ量はさらに増大し、さらに、プリンタで印刷するために、その画像に印刷制御コマンドを付加すると、さらにデータ量は増大する。従って、例えば、プリンタがネットワークや公衆回線などを介してコンピュータに接続されている場合には、このように、膨大なデータ量の画像を、コンピュータからネットワークや公衆回線を介してプリンタに伝送しなければならないため、通信時間が長くなり、トラフィックの原因となってしまうという問題もあった。
【0008】
従って、本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、CPUなどに負担を強いることなく、正規直交変換された画像にハーフトーン処理と同等の処理を施すことのでき、通信路を介して伝送する際も、データ量が少なくて済む画像処理技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第1の画像処理装置は、正規直交変換された画像に所定の処理を行なう画像処理装置であって、
前記正規直交変換された前記画像に所定のノイズを付加するノイズ付加手段を備えることを要旨とする。
【0010】
このように、第1の画像処理装置では、ノイズ付加手段が、正規直交変換された画像に所定のノイズを付加しているため、その後、その画像に上記正規直交変換の逆変換である逆正規直交変換を施し、所定の閾値で2値化することより、ディスパーストディザと同程度のハーフトーン処理を実現することができる。
【0011】
また、第1の画像処理装置においては、正規直交変換された画像にノイズを付加することより、画像を空間座標に展開することなく、空間周波数においてノイズを付加することになるため、ノイズ付加手段の処理としては、単純な処理で良く、従って、ノイズ付加手段を、例えば、CPUで実現したとしても、そのCPUの負担は非常に軽くて済み、処理時間も短くて良い。また、そのため、CPUとしては、処理能力の低いCPUでも十分に対応することができる。処理プログラムとしても、複雑なものを用意しなくて済む。さらにまた、CPUの代わりに、ノイズ付加手段として、専用ハードウェアを用意する場合でも、そのハードウェア化が容易にできる。
【0012】
また、第1の画像処理装置では、ノイズの付加された画像を通信路を介して別の装置に伝送する場合においても、画像自体、正規直交変換されたままの画像であるため、画像のデータ量は比較的少なく、従って、通信時間は非常に短くて済み、例え、通信路のデータ容量が小さくても、十分対応することができる。
【0013】
本発明の第1の画像処理装置において、
前記ノイズ付加手段が付加する前記ノイズは、組織的ディザ法における所定のディザマトリックスに、前記正規直交変換と同じ変換を施して得られるノイズであることが好ましい。
【0014】
ノイズとして、このようなディザマトリックスから得られるノイズを付加することより、最終的に得られる画像の品質をより向上させることができる。また、画像に付加するノイズの振幅や周波数成分などを適宜変えることによって、画像の品質をコントロールすることができるが、上記のように、ノイズとして、予め知られたディザマトリックスから得られるノイズを用いることによって、そのような画像の品質のコントロールをより的確により簡単に行なうことができる。
【0015】
本発明の第1の画像処理装置において、組織的ディザ法における前記ディザマトリックスは、ベイヤ型マトリックスであることが好ましい。
【0016】
ベイヤ型マトリックスは、ハーフトーン処理に用いられる組織的ディザ法におけるディザマトリックスとして、代表的なものだからである。
【0017】
本発明の第1の画像処理装置において、前記ノイズ付加手段が付加する前記ノイズは、ホワイトノイズであっても良い。
【0018】
ノイズとして、一般的なホワイトノイズを用いることによっても、上記したようなハーフトーン処理を実現することができる。
【0019】
本発明の第1の画像処理装置において、前記正規直交変換は離散コサイン変換であることが好ましい。
【0020】
離散コサイン変換は、これを用いたときに、極めて効率の良い画像符号化が行える方式として、広く使用されており、画像処理に適した正規直交変換だからである。
【0021】
本発明の第1の画像処理装置において、前記正規直交変換された前記画像は、JPEG画像であるが好ましい。
【0022】
JPEG画像は、データ圧縮された画像であって、インターネットのホームページや、ディジタルカメラ,カラーファックシミリなどで広く利用されている画像であり、ユーザによる画像処理の需要が多いからである。また、JPEG画像の伸張方法も確立されており、ノイズ付加されたJPEG画像を伸張する際も、その方法を用いて簡単に行なうことができるからである。
【0023】
本発明の第1の画像処理装置において、前記ノイズの付加された前記画像に、前記正規直交変換の逆変換である逆正規直交変換を施す逆変換手段をさらに備えるようにしても良い。また、前記逆正規直交変換された前記画像を、所定の閾値を用いて2値化する2値化手段をさらに備えるようにしても良い。
【0024】
ノイズ付加手段によって、ノイズ付加された画像を、最終的にハーフトーン処理した画像にするためには、逆変換手段によって、ノイズの付加された画像に逆正規直交変換を施し、2値化手段によって、その逆正規直交変換された画像を、所定の閾値を用いて2値化するのが好ましい。そのような逆変換手段や2値化手段は、例えば、ノイズ付加手段を備える画像処理装置とは、別の装置にあっても良いが、上記したように、その画像処理装置に備えるようにしても良い。このように、その画像処理装置に備えるようにした場合には、その画像処理装置だけで、全てのハーフトーン処理を完結させることができ、ハーフトーン処理された画像を得ることができる。
【0025】
上記した2値化手段をさらに備える本発明の第1の画像処理装置において、前記所定の閾値は一定値であっても良い。
【0026】
このように一定の閾値を用いて2値化することによって、2値化処理自体が簡単で済む。
【0027】
上記した2値化手段をさらに備える本発明の第1の画像処理装置において、2値化された前記画像を表示または印刷によって出力する出力手段をさらに備えることが好ましい。
【0028】
画像処理装置がこのような手段を備えることによって、ハーフトーン処理された画像をユーザに適宜提供することができる。
【0029】
本発明の第2の画像処理装置は、高周波成分の除去された画像に所定の処理を行なう画像処理装置であって、
前記高周波成分の除去された画像に所定のノイズを付加するノイズ付加手段を備えることを要旨とする。
【0030】
JPEG画像などデータ圧縮された画像は、通常、データ圧縮のために、人間の視覚にとって余り敏感でない高周波成分が除去されている。そこで、このよう高周波成分の除去された画像に、所定のノイズを付加することにより、その後、その画像に前述した逆正規直交変換や2値化の処理を施せば、前述したのと同様に、ハーフトーン処理を実現することができる。
【0031】
本発明の第2の画像処理装置において、前記ノイズ付加手段が付加する前記ノイズは、組織的ディザ法における所定のディザマトリックスに、正規直交変換を施して得られるノイズであることが好ましい。
【0032】
ノイズとして、このようなディザマトリックスから得られるノイズを用いることより、最終的に得られる画像の品質をより向上させることができると共に、画像の品質のコントロールをより的確により簡単に行なうことができる。
【0033】
本発明の画像処理システムは、送信装置から受信装置に画像を伝送することが可能な画像処理システムにおいて、
前記送信装置は、
正規直交変換された画像に所定のノイズを付加するノイズ付加手段と、
前記ノイズの付加された前記画像を通信路を介して送信する送信手段と、
を備え、
前記受信装置は、
送信された前記画像を受信する受信手段と、
受信された前記画像に、前記正規直交変換の逆変換である逆正規直交変換を施す逆変換手段と、
を備えることを要旨とする。
【0034】
また、本発明の画像処理伝送システムにおいて、前記受信装置は、前記逆正規直交変換された前記画像を、所定の閾値を用いて2値化する2値化手段をさらに備えることが好ましい。
【0035】
このように、本発明の画像処理システムでは、送信装置において、ノイズ付加手段が、正規直交変換された画像に所定のノイズを付加し、送信手段が、その画像を通信路を介して送信し、一方、受信装置において、受信手段が、その送信された画像を受信し、逆変換手段が、その画像に逆正規直交変換を施し、2値化手段が、その画像を、所定の閾値を用いて2値化する。このような処理を行なうことによって、ディスパーストディザと同程度のハーフトーン処理を実現することができる。
【0036】
また、本発明の画像処理システムにおいては、送信装置において、前述した第1の画像処理装置と同等の効果を奏することができる。また、受信装置においては、送信装置から送信されてきた画像(即ち、ノイズの付加された画像)を逆正規直交変換し、所定の閾値で2値化するだけで、ハーフトーン処理が完了してしまうので、ハーフトーン処理の処理時間は短くて済む。また、逆変換手段や2値化手段を、例えば、CPUで実現したとしても、画像に逆変換を施したり、2値化したりすること自体、CPUの負担は少ない。
【0037】
さらに、本発明の画像処理システムでは、送信装置から通信路を介して受信装置に伝送される画像は、正規直交変換されたままの画像であるため、画像のデータ量は比較的少なく、従って、通信時間は非常に短くて済み、例え、通信路のデータ容量が小さくても、十分対応することができる。
【0038】
本発明の画像処理システムにおいて、前記受信装置は、2値化された前記画像を表示または印刷によって出力する出力手段をさらに備えることが好ましい。
【0039】
受信装置がこのような手段を備えることによって、受信装置側のユーザは、伝送されハーフトーン処理された画像を容易に取得することができる。
【0040】
本発明の記憶装置は、第1の画像処理装置に接続可能な記憶装置であって、
前記正規直交変換された前記画像を記憶する第1の記憶部と、
組織的ディザ法における前記ディザマトリックス、または、該ディザマトリックスに前記正規直交変換と同じ変換を施して得られるノイズを記憶する第2の記憶部と、
を備えることを要旨とする。
【0041】
このように、本発明の記憶装置では、第1の記憶部が、正規直交変換された画像を記憶し、第2の記憶部は、組織的ディザ法におけるディザマトリックス、または、ディザマトリックスに正規直交変換と同じ変換を施して得られるノイズを記憶する。
【0042】
従って、本発明の記憶装置によれば、画像を記憶するための記憶装置に、ノイズを付加する際に用いられるディザマトリックスや、ノイズ自体格納しておくことによって、画像処理装置にそのようなディザマトリックスやノイズが用意されていなくても、画像に容易にノイズを付加することができる。
【0043】
本発明の画像処理方法は、正規直交変換された画像に所定の処理を行なう画像処理方法であって、
(a)前記正規直交変換された前記画像に所定のノイズを付加する工程
を備えることを要旨とする。
【0044】
このような工程(a)を備えることよって、前述した第1の画像処理装置の場合と同様の効果を奏することができる。
【0045】
本発明の画像処理方法において、前記工程(a)では、前記ノイズとして、組織的ディザ法における所定のディザマトリックスに、前記正規直交変換と同じ変換を施して得られるノイズを付加することことが好ましい。
【0046】
ノイズとして、このようなディザマトリックスから得られるノイズを用いることより、最終的に得られる画像の品質をより向上させることができると共に、画像の品質のコントロールをより的確により簡単に行なうことができる。
【0047】
本発明の画像処理方法において、(b)前記ノイズの付加された前記画像に、前記正規直交変換の逆変換である逆正規直交変換を施す工程をさらに備えることが好ましい。また、(c)前記逆正規直交変換された前記画像を、所定の閾値を用いて2値化する工程をさらに備えることが好ましい。
【0048】
このような工程(b),(c)を備えることによって、ハーフトーン処理を実現することができる。
【0049】
本発明の第1の記録媒体は、正規直交変換された画像に所定の処理を行なうためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記正規直交変換された前記画像に所定のノイズを付加するノイズ付加機能
をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録したことを要旨とする。
【0050】
上記のようなコンピュータプログラムをコンピュータによって実行させると、上記した本発明の第1の画像処理装置におけるノイズ付加手段と同様な機能を実現することができるため、上記した第1の画像処理装置と同様の効果を奏することが可能となる。
【0051】
本発明の第1の記録媒体において、前記ノイズ付加機能で付加する前記ノイズは、組織的ディザ法における所定のディザマトリックスに、前記正規直交変換と同じ変換を施して得られるノイズであることが好ましい。
【0052】
ノイズとして、このようなディザマトリックスから得られるノイズを用いることより、最終的に得られる画像の品質をより向上させることができると共に、画像の品質のコントロールをより的確により簡単に行なうことができる。
【0053】
本発明の第1の記録媒体において、前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータに実現させる機能として、前記ノイズの付加された前記画像に、前記正規直交変換の逆変換である逆正規直交変換を施す逆変換機能をさらに含むことが好ましい。また、前記逆正規直交変換された前記画像を、所定の閾値を用いて2値化する2値化機能をさらに含むことが好ましい。
【0054】
このようなコンピュータプログラムをコンピュータによって実行させると、上記した本発明の第1の画像処理装置における逆変換手段や2値化手段と同様な機能を実現することができるため、上記した第1の画像処理装置と同様の効果を奏することが可能となる。
【0055】
本発明の第2の記録媒体は、画像を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
正規直交変換された画像に所定のノイズを付加して得られる画像を記録したことを要旨とする。
【0056】
このような記録媒体から上記した画像をコンピュータによって読み取らせ、前述の逆正規直交変換や2値化の処理を行なわせることによって、ハーフトーン処理された画像を容易に得ることができる。
【0057】
【発明の他の態様】
本発明は、以下のような他の態様を採ることも可能である。即ち、その態様は、前記2値化手段に代えて、逆変換手段により逆正規直交変換された画像を、異なる2以上の閾値を用いて多値化する多値化手段をさらに備えるものである。この態様では、ハーフトーン処理された多値の画像を得ることが可能となる。
【0058】
【発明の実施の形態】
(1)第1の実施例の構成
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施例として画像処理装置並びに画像処理システムの概略的な構成を示すブロック図である。
【0059】
コンピュータ100は、本発明の画像処理装置を構成しており、プリンタ200と共に、本発明の画像処理システムを構成している。これらコンピュータ100とプリンタ200は、ネットワーク300を介して互いに接続されており、さらに、ネットワーク300にはサーバ400が接続されている。
【0060】
コンピュータ100は、例えば、モバイルコンピュータ、PDA、多機能携帯電話などの情報携帯端末であって、その内部に、コンピュータプログラムに従って種々の処理や制御を行なうためのCPU102と、上記コンピュータプログラムを記憶したり、処理中に得られたデータなどを一時的に記憶したりするためのメモリ104と、CPU102と他の構成要素との間でデータなどのやり取りを行なうためのI/O部108と、ユーザからの指示などを入力するための操作部110と、画像などを表示するためのモニタ112と、ネットワーク300を介してプリンタ200を初めとする他の装置とデータなどの送受信を行なう通信部106と、を備えている。
【0061】
一方、プリンタ200は、その内部に、コンピュータプログラムに従って種々の処理や制御を行なうためのCPU202と、上記コンピュータプログラムを記憶したり、処理中に得られたデータなどを一時的に記憶したりするためのメモリ204と、CPU202と他の構成要素の間でデータなどのやり取りを行なうためのI/O部208と、CPU202からの指示に従って、印刷用紙に画像等の印刷を行なうプリンタ機構部210と、ネットワーク300を介してコンピュータ100を初めとする他の装置とデータなどの送受信を行なう通信部206と、を備えている。
【0062】
また、サーバ400は、内部に、JPEG画像を初めとする種々の画像を格納しており、これらをネットワーク300上に公開している。
【0063】
なお、ネットワーク300としては、例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、専用ネットワークなど、有線,無線を問わず種々のネットワークが適用可能である。
【0064】
(2)第1の実施例の動作
それでは、本実施例の動作について説明する。図2は図1における画像処理システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【0065】
図1において、コンピュータ100のユーザが、操作部110を介して、サーバ400からの所望のJPEG画像のダウンロードを指示すると、CPU102は、その指示に基づいて、通信部106を制御して、ネットワーク300を介してサーバ400にアクセスし、サーバ400内に格納されている目的のJPEG画像をダウンロードして(図2のステップS102)、メモリ104に格納する。
【0066】
JPEG画像は、前述したとおりデータ圧縮された画像であって、離散コサイン変換されている。ここで、離散コサイン変換(DCT;Discrete Cosine Transform)について説明する。
【0067】
離散コサイン変換は、フーリエ変換を偶関数拡大したものであり、任意の周期関数をコサイン関数の和として表す変換である。一次元離散コサイン変換、逆離散コサイン変換は、F(m)を周波数成分に変換した成分として、以下の式(1)で表される。
【0068】
【数1】
Figure 0004496574
【0069】
また、逆変換は、以下の式(2)で表される。
【0070】
【数2】
Figure 0004496574
【0071】
式(1),(2)から、離散コサイン変換、逆離散コサイン変換の計算量は、サンプリング数をNとすると、Ο(N2)となる。しかし、離散コサイン変換にはフーリエ変換と同様に高速アルゴリズムが開発されており、サンプリング数Nが8の倍数である場合、計算量はΟ(NlogN)まで減少できることがわかっている。
【0072】
また、多次元離散コサイン変換は、1次元の離散コサイン変換の繰り返しとして計算することができる。同様に、多次元の逆離散コサイン変換も1次元の逆離散コサイン変換の繰り返しで計算をすることができる。
【0073】
例えば、画像解析において用いられる2次元離散コサイン変換では、次のようになる。今、図3に示すようなN×Mの画素を持つ2次元信号x(n,m)に対する離散コサイン変換を考える。このとき、2次元離散コサイン変換は、以下の式(3)で表現される。ただし、F(n,m)は、離散コサイン変換によって空間周波数に変換された成分である。
【0074】
【数3】
Figure 0004496574
【0075】
また、逆変換は、以下の式(4)で表される。
【0076】
【数4】
Figure 0004496574
【0077】
2次元の離散コサイン変換の変換式と、1次元離散コサイン変換の変換式を比較すると、単純に1次元離散コサイン変換の定数の積を取りコサインを2度使用していることのみ異なっていることがわかる。従って、2次元離散コサイン変換の変換式を変形することで、1次元の離散コサイン変換に帰着することが可能である。
【0078】
2次元離散コサイン変換の変換式を以下のように変形する。
【0079】
【数5】
Figure 0004496574
【0080】
図4は2次元離散コサイン変換におけるDCT係数と基底画像を示す説明図である。図4では、N=8,M=8となっている。図4において、(a)はDCT係数X(u,v)を、(b)は基底画像を、それぞれ表している。
【0081】
図4(a)に示すように、8×8の領域において離散コサイン変換を用いて空間周波数成分に変換することで、8×8個のDCT係数を得ることができる。この8×8個のDCT係数は、次のような意味を持っている。
【0082】
即ち、DCT係数の左上の成分X(0,0)はDC係数(直流成分)と呼ばれており、他の63個の係数とは違った特別の役割を担っている。例えば、8×8の領域において変換前の画素値が全て同一の値であった場合には、離散コサイン変換を用いて空間周波数成分に変換された成分は、直流成分のみがある値を持ち、他の交流成分は全て0値を持つことになる。つまり、DC係数は演算グリッド(この場合は8×8)内の画素値の平均の整数倍(8×8では、平均の8倍)を表している。また、それ以外の63個の係数は交流成分と呼ばれ、画素値の変動分を表現している。
【0083】
図4(b)に示すグレイスケール画像は以上のことを表した画像である。このグレイスケール画像は、図4(a)に示すDCT係数と一対一に対応していて、左上のDC係数に対応する領域では変動分が存在しない。また、左から右に行くにつれて徐々に水平方向の水平周波数成分が高くなること、同様に上から下に行くにつれて垂直周波数成分が高くなること、従って、右下の成分が水平垂直成分共に最も高い成分を表現することを示している。
【0084】
一般に、自然風景などの写真画像を2次元離散コサイン変換すると、DC係数X(0,0)が最も大きくなり、交流成分については、高い周波数(u,vの大きい)に対するDCT係数X(u,v)ほど、値が小さくなる傾向にある。
【0085】
なお、図4(b)は、8×8のマトリックスにおける離散コサイン変換の基底画像を示しているが、さらに広い領域(16×16,32×32など)において離散コサイン変換を行うことにより、さらに高周波の成分を表すことが可能である。
【0086】
以上のようにして離散コサイン変換を用いて、空間座標から空間周波数成分に変換された画像は、その後、量子化された後、ハフマン符号化されることにより、データ圧縮される。
【0087】
量子化処理では、次のような処理を行なう。即ち、人間の視覚特性は低周波領域において極めて敏感であり、高周波領域においてはあまり敏感ではない。従って、低周波成分には多くの量子化ビットを割り当て、高周波成分にはあまり多くの量子化ビットを割り振らないことで、トータルの情報量を削減することが可能である。この操作は、DCT係数の値をある値で割って小さくし、復号時に掛けて復元するというものであり、この操作のことを「量子化」と呼んでいる。この量子化によって、復元される画像には、画像の劣化が生じることになるが、量子化テーブルを適切に定義することで画像の劣化を知覚されにくくする事が可能である。
【0088】
一方、ハフマン符号化処理では、次のような処理を行なう。即ち、ハフマン符号化によって、量子化されたデータから冗長なビットを削減する。ハフマン符号化は、DC成分とAC成分で異なった手法を取る。DC成分はMCU(MCUとは、元の画像からサンプリングした8×8画素の部分画像から得られる8×8のブロックの集まりをいう)内における画素値の平均値の整数倍であり、隣接MCU間におけるDC係数はあまり大きな違いがないため、DC係数は前のMCUのDC成分との差を符号化する。また、AC成分は高周波成分がほとんど0になることを利用して、出来るだけ0が連続して現れるようにMCU内をジグザグにスキャンして符号化を行う。
【0089】
以上のような手順によってデータ圧縮された画像が、通常のJPEG画像である。
【0090】
さて、再び、図1に戻って、次に、ユーザが、ダウンロードしたJPEG画像を、ネットワーク300を介して、遠隔地にあるプリンタ200で印刷することを希望して、その旨を操作部110を介して指示すると、CPU102は、そのJPEG画像に次に述べるような処理を施す。
【0091】
図5は図1のコンピュータ100及びプリンタ200が備える画像処理ブロックを示すブロック図である。図5に示すように、コンピュータ100はノイズ付加部700を備えており、プリンタ200は逆DCT変換部710と2値化部720を備えている。このうち、ノイズ付加部700は、CPU102がメモリ104に記憶されたコンピュータプログラムに従って機能することにより実現され、逆DCT変換部710及び2値化部720はCPU202がメモリ204に記憶されたコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される。
【0092】
CPU102によって機能するノイズ付加部700は、ダウンロードした目的のJPEG画像をメモリ104から読み出し、そのJPEG画像に所定のノイズを付加する(ステップS104)。
【0093】
図6は図5におけるノイズ付加部700の一具体例を示すブロック図である。図6に示すように、この具体例では、ノイズ付加部700は、DCT変換部702と、加算部704と、で構成されている。
【0094】
即ち、ノイズ付加部700は、前述したようにメモリ104から目的のJPEG画像を読み出すと共に、組織的ディザ法におけるディザマトリックスの1つであるベイヤ型マトリックスを読み出す。そして、ノイズ付加部700内のDCT変換部702は、読み出したベイヤ型マトリックスを離散コサイン変換して、ノイズを得る。加算部704は、読み出したJPEG画像に、DCT変換部702より得られたノイズを加算して付加する。
【0095】
なお、ベイヤ型マトリックスは、予め、メモリ104に格納されている。ベイヤ型マトリックスは、以下の式(6)から再帰的に導くことができる。
【0096】
【数6】
Figure 0004496574
【0097】
例えば、(8×8)のベイヤ型マトリックスは式(7)の如くになる。
【0098】
【数7】
Figure 0004496574
【0099】
ところで、このようなベイヤ型マトリックスを、DCT変換部702において、離散コサイン変換を用いて空間周波数成分に変換すると、高周波成分だけでなく、低周波成分も現れる。従って、加算部704において、JPEG画像にノイズを付加する際には、JPEG画像の高周波側(具体的には、図4(a)における右側及び下側)にノイズを付加するだけでなく、低周波側(図4(a)における左側及び上側)にもノイズを付加することになる。
【0100】
以上のようにして、ノイズ付加部700において、JPEG画像にノイズを付加すると、次に、CPU102は、通信部106を制御して、ネットワーク300を介してプリンタ200にアクセスし、ノイズの付加されたJPEG画像をプリンタ200に送信する(ステップS106)。
【0101】
こうして、ノイズの付加されたJPEG画像が送信されると、プリンタ200におけるCPU202は、通信部206を制御して、これを受信し(ステップS108)、メモリ204に格納する。
【0102】
CPU202によって機能する逆DCT変換部710は、受信したJPEG画像をメモリ204から読み出し、そのノイズの付加されたJPEG画像を逆離散コサイン変換する(ステップS110)。この結果、ノイズの付加されたJPEG画像は空間周波数から空間座標に変換される。
【0103】
次に、CPU202によって機能する2値化部720は、空間座標に展開された画像を2値化する(ステップS112)。具体的には、2値化部720は、予めメモリ204に用意された一定の閾値を読み出し、展開された画像の各画素値を、その一定の閾値と順次比較して、2値化する。この結果、ハーフトーン処理された画像が得られる。
【0104】
次に、CPU202は、プリンタ機構部210を制御して、ハーフトーン処理された画像を所望の印刷用紙に印刷する(ステップS114)。
【0105】
以上のようにして、本実施例においては、コンピュータ100において、JPEG画像にノイズを付加し、プリンタ200において、そのノイズを付加したJPEG画像を逆離散コサイン変換して、一定の閾値で2値化することにより、ディスパーストディザと同程度のハーフトーン処理を実現することができる。
【0106】
また、コンピュータ100では、JPEG画像を空間座標に展開することなく、空間周波数においてノイズを付加しているため、CPU102の処理としては、実際には、単に、空間周波数成分に同じ様な値を加算することを繰り返すだけで良く、従って、コンピュータ100におけるCPU102の負担は非常に軽くて済み、処理時間も短くて良い。また、そのため、CPU102としては、処理能力の低いCPUでも十分に対応することができ、上述したような情報携帯端末においても、十分処理することが可能である。また、処理プログラムとしても、複雑なものを用意しなくて済む。さらにまた、CPU102の代わりに、専用ハードウェアを用意する場合でも、そのハードウェア化が容易にできる。
【0107】
一方、プリンタ200においては、通常のJPEG画像を伸張する方法と同様の方法で、コンピュータ100から送信されてきたJPEG画像(即ち、ノイズの付加されたJPEG画像)を伸張し、一定の閾値で2値化するだけで、ハーフトーン処理が終了してしまうので、ハーフトーン処理の処理時間は短くて済む。また、JPEG画像を伸張すること自体、CPU202の負担は余りなく、また、2値化自体も、画素値を一定の閾値と比較するだけであり、座標位置など管理する必要がないため、この点でも、CPU202の負担は軽くて済み、処理時間も短くて済む。また、JPEG画像の伸張処理自体は、既に確立された処理であるため、汎用の処理モジュールも存在し、それを利用しても良い。
【0108】
さらに、本実施例では、コンピュータ100からネットワーク300を介してプリンタ200に伝送される画像は、伸張された画像ではなく、圧縮された画像であるため、画像のデータ量は極めて少なく、従って、通信時間は非常に短くて済み、例え、途中の通信路のデータ容量が小さくても、十分対応することができる。
【0109】
なお、上記した説明では、色空間の変換については特に触れなかったが、JPEG画像はRGB色空間からYCbr色空間に変換された画像であるので、実際の処理は以下のように行なわれる。なお、ここで、Rは赤色成分、Gは緑色成分、Bは青色成分であり、Yは輝度成分、Cb及びCrはB成分,R成分とY成分との差であって、色差成分である。
【0110】
即ち、上記したノイズ付加や逆離散コサイン変換の各処理は、Y成分、Cb成分,Cr成分毎に行なわれる。そして、逆離散コサイン変換後、それらY成分、Cb成分,Cr成分をR成分,B成分,G成分に変換(即ち、YCbr色空間からRGB色空間に変換)して、2値化の処理は、R成分,B成分,G成分毎に行なわれる。
【0111】
(3)ノイズ付加部の他の具体例
さて、ノイズ付加部700は、図6に示した具体例では、ベイヤ型マトリックスからノイズを得るために、DCT変換部702を有していたが、次のような構成としても良い。図7は図5におけるノイズ付加部700の他の具体例を示すブロック図である。図7に示すように、この具体例では、ノイズ付加部700は、加算部704のみによって構成されている。
【0112】
即ち、この具体例では、メモリ104に、予め、ベイヤ型マトリックスを離散コサイン変換して得られたノイズを格納しておく。そして、ノイズ付加部700は、メモリ104から、目的のJPEG画像を読み出すと共に、上記のように格納されたノイズを読み出し、加算部704において、読み出したJPEG画像に、同じく読み出したノイズを加算して付加する。
【0113】
このように、予め、ベイヤ型マトリックスを離散コサイン変換して得られたノイズをメモリ104に格納しておき、これを用いることによって、ノイズ付加部700では、離散コサイン変換を行なう必要がなくなるため、その分、処理が簡単になる。
【0114】
なお、図6及び図7に示した具体例においては、組織的ディザ法におけるディザマトリックスとして、ベイヤ型マトリックスを用いていたが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、渦巻型マトリックスや、網点型マトリックスなど、他のディザマトリックスを用いるようにしても良い。
【0115】
また、図6及び図7に示した具体例においては、ノイズとして、組織的ディザ法におけるディザマトリックスを離散コサイン変換して得られたノイズを用いていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、他のノイズを用いるようにしても良い。
【0116】
図8は図5におけるノイズ付加部700の別の具体例を示すブロック図である。図8に示すように、この具体例でも、ノイズ付加部700は、加算部704のみによって構成されている。
【0117】
即ち、この具体例では、メモリ104に、予め、ホワイトノイズを格納しておく。そして、ノイズ付加部700は、メモリ104から、目的のJPEG画像を読み出すと共に、格納されたホワイトノイズを読み出し、加算部704において、読み出したJPEG画像に、同じく読み出したホワイトノイズを加算して付加する。なお、このとき、ホワイトノイズはJPEG画像の高周波領域に付加すると、より効果的である。
【0118】
図9は離散コサイン変換された画像の高周波領域にホワイトノイズを付加した様子を示す説明図である。この場合、(8×8)画素の領域において低周波側の(6×6)画素のデータのみを使用し、これよりも高周波成分を除去した後、ホワイトノイズを付加している。
【0119】
このように、JPEG画像にホワイトノイズを付加することによっても、ディザマトリックスを離散コサイン変換して得られたノイズを付加した場合と同等の効果を奏することができる。但し、最終的に得られる印刷画像の品質としては、ディザマトリックスを離散コサイン変換して得られたノイズを付加した場合に比較して、低くなる場合が多い。しかしながら、単なるホワイトノイズを付加するだけでよいので、処理は簡単で済む。
【0120】
(4)変形例
図10は図1に示す画像処理装置の変形例及びその画像処理装置に接続可能な記憶装置を示すブロック図である。
【0121】
図10(a)に示すコンピュータ100’は、図1に示した本発明の画像処理装置であるコンピュータ100の変形例である。コンピュータ100’は、コンピュータ100と同様に情報携帯端末であって、図10(b)に示す記憶装置であるメモリデバイス500が接続可能となっている。
【0122】
メモリデバイス500は、図2(b)に示すようにメモリ502を備えている。メモリ502内のメモリ空間は、JPEG画像格納領域502aとベイヤ型マトリックス格納領域502bとに分かれている。このうち、ベイヤ型マトリックス格納領域502bには、予め、前述したベイヤ型マトリックスが格納されている。
【0123】
例えば、ユーザが、このメモリデバイス500をディジタルカメラ(図示せず)に装着して、そのディジタルカメラで写真を撮ると、その写真はJPEG画像としてメモリデバイス500のメモリ502内のJPEG画像格納領域502aに格納される。その後、ユーザが、このメモリデバイス500をディジタルカメラから抜き取って、図10(a)に示すように、コンピュータ100’の所定の部位に装着すると、これにより、メモリデバイス500のメモリ502はコンピュータ100’のI/O部108に電気的に接続される。
【0124】
そして、ユーザが、ディジタルカメラで撮った、メモリデバイス500に格納されているJPEG画像を、ネットワークを介して、遠隔地にあるプリンタで印刷することを希望して、その旨を操作部110を介して指示すると、CPU102(ノイズ付加部700)は、メモリデバイス500のメモリ502内のJPEG画像格納領域502aから、目的のJPEG画像を読み出すと共に、ベイヤ型マトリックス格納領域502bからベイヤ型マトリックスを読み出す。そして、図6で述べたように、ノイズ付加部700は、読み出したベイヤ型マトリックスを離散コサイン変換してノイズを得て、読み出したJPEG画像に、そのノイズを加算して付加する。その後の処理は、前述した処理と同様であるので説明は省略する。
【0125】
なお、図10に示すメモリデバイス500は、メモリ502内にベイヤ型マトリックス格納領域502bを有しているが、このベイヤ型マトリックス格納領域502bに代えて、ノイズ格納領域を用意して、そこに、ベイヤ型マトリックスなどのディザマトリクスを離散コサイン変換して得られたノイズや、ホワイトノイズを格納しておき、これを利用するようにしても良い。
【0126】
以上説明したように、この変形例においては、JPEG画像を格納するためのメモリデバイス500に、ノイズを付加する際に用いられるディザマトリックスや、ノイズ自体を格納しておくことによって、コンピュータ100’内に、そのようなディザマトリックスやノイズが用意されていなくても、容易にノイズを付加することができる。
【0127】
(5)第2の実施例の構成
図11は本発明の第2の実施例として画像処理装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【0128】
図11に示すコンピュータ150は、本発明の画像処理装置を構成しており、その外部に、一般的なプリンタ250を直接接続している。また、コンピュータ150は、図1に示すコンピュータ100と同様に、ネットワーク300に接続されている。
【0129】
コンピュータ150は、例えば、ノート型パーソナルコンピュータであって、その内部に、図1に示したコンピュータ100と同様に、CPU102と、メモリ104と、I/O部108と、操作部110と、モニタ112と、通信部106と、を備えている他、さらに、JPEG画像などを大量に格納したり、後述するようにコンピュータプログラムを格納したりするためのハードディスク装置116と、CD−ROMドライブ装置114と、を備える。
【0130】
なお、CPU102の実行するコンピュータプログラムは、図1に示した実施例と同様に、メモリ104に記憶されている。但し、図1に示した実施例では、コンピュータプログラムは、メモリ104のうちの、ROMや、書き換え可能な不揮発性メモリに記憶されているのに対し、本実施例においては、コンピュータプログラムは、記録媒体であるCD−ROM115に記録された形態で提供され、CD−ROMドライブ装置114により読み取られることによって、コンピュータ150内に取り込まれる。そして、取り込まれたコンピュータプログラムは、ハードディスク装置116に転送され、その後、起動時などにメモリ104に転送されて、メモリ104のうちのRAMに記憶される。あるいは、読み取られたコンピュータプログラムは、ハードディスク装置116を介さず、直接、メモリ104に転送するようにしても良い。
【0131】
このように、本実施例では、コンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録する「記録媒体」としてCD−ROMを利用することを述べたが、その他にも、フレキシブルディスクや光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0132】
また、コンピュータプログラムは、このような記録媒体に記録された形態での提供の他、ネットワーク300を介して、コンピュータプログラムを供給するプログラムサーバ(図示せず)にアクセスし、プログラムサーバからコンピュータ150内に取り込むようにしても良い。
【0133】
また、上記コンピュータプログラムの一部は、オペレーティングシステムプログラムによって構成するようにしても良い。
【0134】
(6)第2の実施例の動作
それでは、本実施例の動作について説明する。なお、図11において、ハードディスク装置116には、既に、サーバ400からダウンロードしたJPEG画像が複数格納されているものとする。
【0135】
そこで、ユーザが、ダウンロードしたJPEG画像を、コンピュータ150に直接接続されたプリンタ250で印刷することを希望して、その旨を操作部110を介して指示すると、CPU102は、そのJPEG画像に次に述べるような処理を施す。
【0136】
図12は図11のコンピュータ150が備える画像処理ブロックを示すブロック図である。図1に示した実施例では、逆DCT変換部710と2値化部720はプリンタ200が備えていたが、本実施例では、図12に示すように、ノイズ付加部700の他に、逆DCT変換部710と2値化部720もコンピュータ150が備える。即ち、CPU102は、メモリ104に記憶されたコンピュータプログラムに従って、ノイズ付加部700として機能する他、逆DCT変換部710,2値化部720としても機能する。
【0137】
CPU102によって機能するノイズ付加部700は、ダウンロードした目的のJPEG画像をハードディスク装置116から読み出し、そのJPEG画像に所定のノイズを付加する。なお、JPEG画像にノイズを付加する方法については、図1に示した実施例と同様であるので、説明は省略する。
【0138】
次に、CPU102によって機能する逆DCT変換部710は、ノイズの付加されたJPEG画像を逆離散コサイン変換して、空間座標に展開する。
【0139】
続いて、CPU102によって機能する2値化部720は、予めメモリ104に用意された一定の閾値を読み出し、空間座標に展開された画像の各画素値を、その一定の閾値と順次比較して、2値化する。この結果、ハーフトーン処理された画像が得られる。
【0140】
その後、CPU102は、そのハーフトーン処理された画像に印刷制御コマンドを付加して、外部に接続されたプリンタ250に送出する。プリンタ250は、その付加された印刷制御コマンドに従って、入力された画像を所望の印刷用紙に印刷する。
【0141】
以上説明したように、本実施例においては、コンピュータ150において、JPEG画像にノイズを付加し、そのノイズを付加したJPEG画像を逆離散コサイン変換して、一定の閾値で2値化することにより、一連のハーフトーン処理を全てコンピュータ150内で行なっている。
【0142】
従って、コンピュータ150では、JPEG画像を空間座標に展開することなく、空間周波数においてノイズを付加し、そのJPEG画像を伸張して、一定の閾値で2値化するだけであるので、コンピュータ150におけるCPU102の負担は非常に軽くて済み、処理時間も短くて済む。
【0143】
ところで、上記した説明では、ノイズ付加部700によって、ノイズを付加されたJPEG画像は、逆DCT変換部710によって逆離散コサイン変換され、2値化部720によって2値化されたが、ノイズの付加された画像のまま、保存するようにしても良い。
【0144】
具体的には、CPU102が、JPEG画像にノイズを付加した後、その画像をI/O部108を介して、ハードディスク装置116に格納したり、或いは、CD−ROMドライブ装置114によってCD−ROM115に書き込むことによって、行なわれる。
【0145】
例えば、ノイズの付加されたJPEG画像をCD−ROM115に書き込んだ場合、そのCD−ROM115を他の画像処理装置に持っていき、その画像処理装置において、書き込まれている画像を読み出して、逆離散コサイン変換及び2値化の処理を行なうことによって、他の画像処理装置において、ハーフトーン処理された画像を得ることができる。
【0146】
また、データ圧縮されたJPEG画像のまま保存することによって、保存に必要な記憶領域も少なくて済む。
【0147】
なお、本発明は上記した実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
【0148】
上記した実施例においては、画像をプリンタで印刷する場合を例として説明していたが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、画像をモニタなどに表示する場合にも適用可能である。例えば、図1で述べたようにコンピュータ100が情報携帯端末である場合、搭載されるモニタ112としては、それほど高性能なものは期待できない。例えば、そのモニタ112がカラーモニタであっても、R成分,G成分,B成分の各階調がそれぞれ2階調である場合には、多階調の画像を2階調で表示するために、プリンタの場合と同様、画像にハーフトーン処理を施す必要がある。従って、JPEG画像をこのようなモニタで表示する場合に、本発明を適用するようにすれば、プリンタで印刷する場合と同様の効果を奏することができる。
【0149】
また、上記した実施例では、JPEG画像を対象としていたが、本発明は、JPEG画像に限定されるものではなく、正規直交変換された画像であれば、適用可能である。即ち、JPEG画像は離散コサイン変換された画像であるが、他の正規直交変換された画像であっても、適用可能である。他の正規直交変換としては、離散フーリエ変換、ウマルシュ・アダマール変換、スラント変換、離散サイン変換など種々の変換を用いることができる。
【0150】
また、上記した実施例では、2値化の処理として、一定の閾値を用い、展開された画像の各画素値とその一定の閾値とを比較して、2値化していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像の各画素値毎に、閾値を変化させて、その変化する閾値と画素値を比較して、2値化するようにしても良い。
【0151】
また、上記した実施例では、最終的に得られる画像は2値化された画像であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、最終的に3値化、4値化、さらにはそれ以上の多値化された画像を得るようにしても良い。具体的には、次の2通りの方法が考えられる。
【0152】
第1の方法としては、2値化の処理の際に、異なる閾値を2つ以上用意して、画像の各画素値をそれら閾値とそれぞれ比較して、多値化を行なうものである。
【0153】
第2の方法としては、ノイズ付加の際に、異なるディザマトリックスを2つ以上用意して、各々離散コサイン変換して、それぞれノイズを得ると共に、対象となる同じJPEG画像を2つ以上用意して、各JPEG画像に得られたノイズをそれぞれ付加し、各JPEG画像をそれぞれ逆離散コサイン変換した後、各画像をそれぞれ一定の閾値で2値化して、最終的に多値化された画像を得るものである。
【0154】
上記した変形例(図10に示した変形例)においては、記憶装置であるメモリデバイス500のメモリ502内にJPEG画像格納領域502a,ベイヤ型マトリックス格納領域502bを有していたが、さらに、その他の情報を格納するための領域を設けるようにしても良い。例えば、そのメモリデバイスの接続されるコンピュータにおいて、カラーマッチング処理を行なうことが可能であるならば、メモリ502内に、カラーマッチングテーブル格納領域をさらに設けて、そこにカラーマッチングテーブルを格納し、上記したカラーマッチング処理の際に用いるようにしても良い。
【0155】
また、上記した実施例では、カラー画像を対象としていたが、当然ながら、白黒画像を対象としても良い。
【0156】
上記した実施例では、コンピュータとして、情報携帯端末やノート型パーソナルコンピュータを例として説明したが、デスクトップ型パーソナルコンピュータやワークステーションなど、種々のコンピュータが含まれる他、実質的にコンピュータ機能を有するプリンタ、複写機、スキャナ、ディジタルカメラなどの各種周辺機器や、同じくコンピュータ機能を有するオーディオセットやビデオセットやセット・トップ・ボックスなど各種家庭用機器や業務用機器なども含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例として画像処理装置並びに画像処理システムの概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】図1における画像処理システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】N×Mの画素を持つ2次元信号x(n,m)を示す説明図である。
【図4】2次元離散コサイン変換におけるDCT係数と基底画像を示す説明図である。
【図5】図1のコンピュータ100及びプリンタ200が備える画像処理ブロックを示すブロック図である。
【図6】図5におけるノイズ付加部700の一具体例を示すブロック図である。
【図7】図5におけるノイズ付加部700の他の具体例を示すブロック図である。
【図8】図5におけるノイズ付加部700の別の具体例を示すブロック図である。
【図9】離散コサイン変換された画像の高周波領域にホワイトノイズを付加した様子を示す説明図である。
【図10】図1に示す画像処理装置の変形例及びその画像処理装置に接続可能な記憶装置を示すブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施例として画像処理装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図12】図11のコンピュータ150が備える画像処理ブロックを示すブロック図である。
【符号の説明】
100…コンピュータ
102…CPU
104…メモリ
106…通信部
108…I/O部
110…操作部
112…モニタ
114…CD−ROMドライブ装置
115…CD−ROM
116…ハードディスク装置
150…コンピュータ
200…プリンタ
202…CPU
204…メモリ
206…通信部
208…I/O部
210…プリンタ機構部
250…プリンタ
300…ネットワーク
400…サーバ
500…メモリデバイス
502…メモリ
502a…JPEG画像格納領域
502b…ベイヤ型マトリックス格納領域
700…ノイズ付加部
702…DCT変換部
704…加算部
710…逆DCT変換部
720…2値化部

Claims (11)

  1. 正規直交変換された画像に所定の処理を行なう画像処理装置であって、
    前記正規直交変換された前記画像に、組織的ディザ法における所定のディザマトリックスに前記正規直交変換と同じ変換を施して得られるノイズを付加するノイズ付加手段と、
    前記ノイズの付加された前記画像に、前記正規直交変換の逆変換である逆正規直交変換を施す逆変換手段と、
    を備える画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記逆正規直交変換された前記画像を、所定の閾値を用いて2値化する2値化手段をさらに備える画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記所定の閾値は一定値であることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の画像処理装置において、
    2値化された前記画像を表示または印刷によって出力する出力手段
    をさらに備える画像処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちの任意の1つに記載の画像処理装置において、
    組織的ディザ法における前記ディザマトリックスは、ベイヤ型マトリックスであることを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちの任意の1つに記載の画像処理装置において、
    前記正規直交変換は離散コサイン変換であることを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちの任意の1つに記載の画像処理装置において、
    前記正規直交変換された前記画像は、JPEG画像であることを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちの任意の1つに記載の画像処理装置において、
    前記正規直交変換された前記画像を記憶する第1の記憶部と、組織的ディザ法における前記ディザマトリックス、または、該ディザマトリックスに前記正規直交変換と同じ変換を施して得られるノイズを記憶する第2の記憶部とを備える記憶装置から、前記正規直交変換された前記画像と、組織的ディザ法における前記ディザマトリックス、または、該ディザマトリックスに前記正規直交変換と同じ変換を施して得られるノイズとを取得する取得手段をさらに備える画像処理装置。
  9. 請求項8に記載の画像処理装置に接続可能な記憶装置であって、
    前記第1の記憶部と、前記第2の記憶部と、を備える記憶装置。
  10. 送信装置から受信装置に画像を伝送することが可能な画像処理システムにおいて、
    前記送信装置は、
    正規直交変換された画像に、組織的ディザ法における所定のディザマトリックスに前記正規直交変換と同じ変換を施して得られるノイズを付加するノイズ付加手段と、
    前記ノイズの付加された前記画像を通信路を介して送信する送信手段と、
    を備え、
    前記受信装置は、
    送信された前記画像を受信する受信手段と、
    受信された前記画像に、前記正規直交変換の逆変換である逆正規直交変換を施す逆変換手段と、
    を備える画像処理システム。
  11. 正規直交変換された画像に所定の処理を行なう画像処理方法であって、
    (a)コンピュータのCPUが、記憶装置から前記正規直交変換された前記画像を読み出し、該取得した画像に、組織的ディザ法における所定のディザマトリックスに前記正規直交変換と同じ変換を施して得られるノイズを付加する工程と、
    (b)コンピュータのCPUが、前記ノイズの付加された前記画像に、前記正規直交変換の逆変換である逆正規直交変換を施す工程と、
    を備える画像処理方法。
JP32394699A 1999-11-15 1999-11-15 画像処理装置、記憶装置、画像処理システムおよび画像処理方法 Expired - Fee Related JP4496574B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32394699A JP4496574B2 (ja) 1999-11-15 1999-11-15 画像処理装置、記憶装置、画像処理システムおよび画像処理方法
EP05006249A EP1545120A1 (en) 1999-11-15 2000-11-08 Image processing
AT00124428T ATE317575T1 (de) 1999-11-15 2000-11-08 Bildverarbeitung
US09/708,020 US6914699B1 (en) 1999-11-15 2000-11-08 Image processing
DE2000625875 DE60025875T8 (de) 1999-11-15 2000-11-08 Bildverarbeitung
EP20000124428 EP1102209B1 (en) 1999-11-15 2000-11-08 Image processing
US10/960,700 US7136193B2 (en) 1999-11-15 2004-10-08 Image processing technology performing designated processing on normal orthogonally transformed images

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32394699A JP4496574B2 (ja) 1999-11-15 1999-11-15 画像処理装置、記憶装置、画像処理システムおよび画像処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001143066A JP2001143066A (ja) 2001-05-25
JP4496574B2 true JP4496574B2 (ja) 2010-07-07

Family

ID=18160404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32394699A Expired - Fee Related JP4496574B2 (ja) 1999-11-15 1999-11-15 画像処理装置、記憶装置、画像処理システムおよび画像処理方法

Country Status (5)

Country Link
US (2) US6914699B1 (ja)
EP (2) EP1102209B1 (ja)
JP (1) JP4496574B2 (ja)
AT (1) ATE317575T1 (ja)
DE (1) DE60025875T8 (ja)

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020184307A1 (en) * 2001-05-30 2002-12-05 Pineau Richard A. Method and apparatus for printing remote images using a mobile device and printer
US7102669B2 (en) 2002-04-02 2006-09-05 Freescale Semiconductor, Inc. Digital color image pre-processing
US6995791B2 (en) 2002-04-02 2006-02-07 Freescale Semiconductor, Inc. Automatic white balance for digital imaging
US7599579B2 (en) * 2002-07-11 2009-10-06 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc Interpolated image filtering method and apparatus
US20040140986A1 (en) * 2003-01-16 2004-07-22 Boldon John Leland Systems and methods for facilitating printing through interface exportation
JP4486847B2 (ja) 2003-06-16 2010-06-23 オセ−テクノロジーズ・ベー・ヴエー 圧縮画像から中間調画像を作成する方法と装置
EP1489830B1 (en) * 2003-06-16 2006-11-22 Océ-Technologies B.V. Method and apparatus for generating a halftoned image from a compressed image
US7570824B2 (en) * 2003-07-11 2009-08-04 Sharp Kabushiki Kaisha Image processing method, image processor, image forming apparatus and memory product
US7346220B2 (en) * 2003-07-23 2008-03-18 Seiko Epson Corporation Method and apparatus for reducing the bandwidth required to transmit image data
JP4375235B2 (ja) * 2004-05-20 2009-12-02 セイコーエプソン株式会社 複数画素ずつコード化しながら画像を出力する画像出力システム
US7692817B2 (en) 2004-06-23 2010-04-06 Sharp Kabushiki Kaisha Image processing method, image processing apparatus, image forming apparatus, computer program product and computer memory product for carrying out image processing by transforming image data to image data having spatial frequency components
US7421130B2 (en) * 2004-06-25 2008-09-02 Seiko Epson Corporation Method and apparatus for storing image data using an MCU buffer
US7386178B2 (en) * 2004-07-29 2008-06-10 Seiko Epson Corporation Method and apparatus for transforming the dimensions of an image
JP4442392B2 (ja) * 2004-11-05 2010-03-31 カシオ計算機株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP4381360B2 (ja) * 2005-08-30 2009-12-09 シャープ株式会社 画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及び記録媒体
US20130046803A1 (en) * 2011-08-18 2013-02-21 Qualcomm Mems Technologies Dither-aware image coding
JP5884591B2 (ja) * 2012-03-26 2016-03-15 株式会社ニコン 画像処理装置、カメラおよび画像処理プログラム
TWI546798B (zh) 2013-04-29 2016-08-21 杜比實驗室特許公司 使用處理器來遞色影像的方法及其電腦可讀取儲存媒體
GB201713051D0 (en) * 2017-08-15 2017-09-27 Imagination Tech Ltd Low latency distortion unit for head mounted displays
US10896307B2 (en) * 2017-11-07 2021-01-19 Digimarc Corporation Generating and reading optical codes with variable density to adapt for visual quality and reliability
US10872392B2 (en) 2017-11-07 2020-12-22 Digimarc Corporation Generating artistic designs encoded with robust, machine-readable data
CN108665903B (zh) * 2018-05-11 2021-04-30 复旦大学 一种音频信号相似程度的自动检测方法及其系统
JP7115099B2 (ja) * 2018-07-25 2022-08-09 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷方法および印刷システム
EP3624454A1 (en) 2018-09-13 2020-03-18 Blackmagic Design Pty Ltd Image processing method and system
CN111754378B (zh) * 2019-03-27 2023-08-25 腾讯科技(深圳)有限公司 图像处理方法、装置、存储介质及电子装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0757077A (ja) * 1993-08-13 1995-03-03 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
JPH08205152A (ja) * 1995-01-26 1996-08-09 Matsushita Graphic Commun Syst Inc 画像圧縮符号化装置
JPH10155084A (ja) * 1996-11-21 1998-06-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JPH1154417A (ja) * 1997-07-29 1999-02-26 Nikon Corp 照明装置及び投影露光装置
JPH11252388A (ja) * 1998-03-02 1999-09-17 Fuji Xerox Co Ltd カラー画像処理方法及び装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9114189D0 (en) * 1991-07-01 1991-08-21 Crosfield Electronics Ltd Improvements relating to data compression
US5917952A (en) 1995-09-20 1999-06-29 Hewlett-Packard Company Compression of randomly dithered bi-level images
CA2184949C (en) 1995-09-28 2000-05-30 Ingemar J. Cox Secure spread spectrum watermarking for multimedia data
US5809139A (en) 1996-09-13 1998-09-15 Vivo Software, Inc. Watermarking method and apparatus for compressed digital video
JP3520166B2 (ja) * 1996-11-19 2004-04-19 株式会社リコー 画像処理装置
JPH11306379A (ja) * 1998-04-21 1999-11-05 Atr Chino Eizo Tsushin Kenkyusho:Kk 動画像作成装置
US6671068B1 (en) * 1999-09-30 2003-12-30 Sharp Laboratories Of America, Inc. Adaptive error diffusion with improved edge and sharpness perception

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0757077A (ja) * 1993-08-13 1995-03-03 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
JPH08205152A (ja) * 1995-01-26 1996-08-09 Matsushita Graphic Commun Syst Inc 画像圧縮符号化装置
JPH10155084A (ja) * 1996-11-21 1998-06-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JPH1154417A (ja) * 1997-07-29 1999-02-26 Nikon Corp 照明装置及び投影露光装置
JPH11252388A (ja) * 1998-03-02 1999-09-17 Fuji Xerox Co Ltd カラー画像処理方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7136193B2 (en) 2006-11-14
EP1545120A1 (en) 2005-06-22
EP1102209A2 (en) 2001-05-23
DE60025875D1 (de) 2006-04-20
EP1102209B1 (en) 2006-02-08
DE60025875T2 (de) 2006-10-26
US6914699B1 (en) 2005-07-05
DE60025875T8 (de) 2007-06-14
US20050083545A1 (en) 2005-04-21
EP1102209A3 (en) 2003-07-16
ATE317575T1 (de) 2006-02-15
JP2001143066A (ja) 2001-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4496574B2 (ja) 画像処理装置、記憶装置、画像処理システムおよび画像処理方法
US9167107B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and image processing program
JP4365957B2 (ja) 画像処理方法及びその装置及び記憶媒体
US6847735B2 (en) Image processing system, image processing apparatus, image input apparatus, image output apparatus and method, and storage medium
US7013050B2 (en) Image encoding apparatus and method, program code, and storage medium
JP5187449B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
US20010003544A1 (en) Image processing apparatus and method and storage medium
US7526134B2 (en) Image processing apparatus, program, recording medium, and data decompression method
US6847467B2 (en) Method and apparatus for low memory rendering
US20050024666A1 (en) Copying apparatus, a program, and a storage medium
JP2005304012A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
US7016548B2 (en) Mobile image transmission and reception for compressing and decompressing without transmitting coding and quantization tables and compatibility with JPEG
US6272251B1 (en) Fully automatic pasting of images into compressed pre-collated documents
JP3108133B2 (ja) カラー文書画像の適応符号化方式
US20040263884A1 (en) Facsimile apparatus, a program, and a storage medium
JP3227181B2 (ja) 画像処理装置
JP2003204439A (ja) 画像符号化装置及び画像符号化方法
JP2005332154A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2005051764A (ja) 画像処理装置、プログラム、コンピュータに読取可能な記憶媒体及び画像処理方法
JP3005200B2 (ja) カラー画像伝送方法
JP4047207B2 (ja) 画像符号化装置、画像符号化方法及びプログラム
JP3807363B2 (ja) 伝送元装置及び伝送先装置並びに画像データ伝送方法
EP1489830A1 (en) Method and apparatus for generating a halftoned image from a compressed image
JPH11103461A (ja) 画像処理装置及び方法及び記憶媒体
JPH07129760A (ja) 画像処理方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100323

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100405

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees