JPH08205151A - 画像圧縮符号化装置及び画像伸長復号化装置 - Google Patents

画像圧縮符号化装置及び画像伸長復号化装置

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JPH08205151A
JPH08205151A JP1057695A JP1057695A JPH08205151A JP H08205151 A JPH08205151 A JP H08205151A JP 1057695 A JP1057695 A JP 1057695A JP 1057695 A JP1057695 A JP 1057695A JP H08205151 A JPH08205151 A JP H08205151A
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JP1057695A
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Kazuto Kobayashi
和人 小林
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Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 モスキートノイズやブロック歪みなどの画質
劣化を発生させることなく高い圧縮率でカラー、グレイ
スケールの静止画像の符号化を実現する。 【構成】 画像圧縮符号化装置に、2分割フィルターを
再帰的に用いて低周波域ほど細かく帯域オクターブ分割
するウェーブレット変換手段13と、離散コサイン変換
手段2と、制御手段13cと、制御手段の制御信号に基
づき前記ウェーブレット変換手段と離散コサイン変換手
段の出力を切り替えるセレクタ13bと、高周波域の帯
域の係数ほど粗く量子化を行なう量子化手段14と、量
子化手段の出力をエントロピー符号化するエントロピー
符号化手段15とを備え、前記ウェーブレット変換手段
を、低周波域の2分割(合成)フィルターのタップ数の
方が高周波域の2分割(合成)フィルターのタップ数よ
りも長いフィルターバンクを備えた構成にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像圧縮符号化装置及び
画像伸長復号化装置、特にカラー画像、グレイスケール
静止画像の符号化或いは復号化を行なう画像圧縮符号化
装置及び画像伸長復号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー画像、グレイスケール静止
画像の符号化或いは復号化を行なう装置の規格として、
例えば、ITU−Tの国際標準規格JPEGが知られて
いる。この規格に基づいた画像圧縮符号化装置及び画像
伸長復号化装置の従来例としては例えば図17のブロッ
ク図に示すものがある。
【0003】図17は符号化装置及び復号化装置が一体
になった、いわゆる画像圧縮伸長符号復号化装置を示し
ている。この図において、符号1は送信する画信号を符
号化する符号化器で、この符号化器1は、離散コサイン
変換部2と、量子化器3とエントロピー符号化器4とか
ら構成されている。5は量子化器3による量子化に必要
なデータが格納された量子化テーブル、6はエントロピ
ー符号化器4による符号化処理動作に必要なデータが格
納された符号化テーブル、7は符号化された画像データ
が送受信される伝送路である。また、符号8は受信され
る画信号を復号化する復号化器で、この復号化器8は、
逆離散コサイン変換部9と、逆量子化器10とエントロ
ピー復号化器11とから構成されている。
【0004】JPEGにおける符号化器1の入力画像は
8×8画素のブロックに分割され、この8×8画素のブ
ロック画像に対して、離散コサイン変換部2にて2次元
の離散コサイン変換(以下DCTと呼ぶ)を行なう。こ
れにより、ブロック画素は複数の周波数変換係数となる
周波数領域型式に変換される。
【0005】ここで、ブロック内の画素の値をP[x,
y]とするとき、DCTの変換結果S[u,v]は、次
式に示すように決定される。 S[u,v]=0.25・Cu ・Cv ・ΣΣP[x,y]・COS[(2x+1 )・u・π/16]・COS[(2y+1)・v・π/16] ………(1) 但し、Cu ,Cv =1/1.41421356 :u,
v=0のとき、 また、Cu ,Cv =1 :その
他の場合 1ブロックの画素の値P[x,y]に対してDCT変換
を行なった場合、全部で64個の変換係数S[u,v]
が得られる。ここで、S[0,0]は8×8画素の平均
値(直流成分)を示しているので、DC係数と呼び、残
りはさまざまな交流成分を示すのでAC係数と呼ばれ
る。
【0006】次に量子化器3において、量子化テーブル
5から入力した量子化値QT[u,v]によって変換係
数S[u,v]を量子化し、QS[u,v]として出力
する。なお、この量子化は次式によって表される。 QS[u,v]=round(S[u,v]/QT[u,v]) ………(2) 但し、roundは最も近い整数への整数化 この量子化において、QT[u,v]の値を調整するこ
とで、画質/圧縮率のコントロールが可能となる。
【0007】次に、エントロピー符号化器4において、
QS[u,v]はエントロピー符号化される。エントロ
ピー符号化の方式としては、符号化テーブル6から入力
したハフマンテーブルを参照することにより符号化を行
なうハフマン符号化方式が採用される。このハフマン符
号化は、図18のフロー図に示すような処理手順で行な
う。すなわち、処理ステップ(以下単にステップとい
う)ST1において、DC係数とAC係数を分離し、次
ににDC係数の符号化(ステップST2)とAC係数の
符号化(ステップST3)を別々に行ない、DC係数の
符号のあとにAC係数の符号を付加することにより合成
して(ステップST4)全体の符号とする。
【0008】DC係数の符号化は、図19のフロー図に
示すような処理手順で行なう。すなわち、まず現ブロッ
クのDC成分DCi と前ブロックのDC成分DCi-1
の差分ΔDCi を求め(ステップST5)、この値の属
するグループ番号をアドレスとして、DC係数用のハフ
マンテーブルから符号を読み出し(ステップST6)、
さらにグループ内での順位を付加ビットとして加えたも
のをDC係数の符号とする。
【0009】AC係数の符号化は図20のフロー図に示
すような処理手順で行なう。すなわち、まずAC係数の
走査を行なう(ステップST7)。この走査の方法とし
ては、低周波側から高周波側へと2次元の空間周波数領
域をジグザグにスキャンすることにより行なわれる。こ
のような走査方法をとることにより、ゼロのランを長く
することができ、圧縮率の向上を図ることが可能とな
る。具体的には、下記表1に示す通りである。
【0010】 (表1) QS[0,1]→QS[1,0]→QS[2,0]→QS[1,1]→ QS[0,2]→QS[0,3]→QS[1,2]→QS[2,1]→ QS[1,2]→QS[0,3]→QS[0,4]→QS[1,3]→ QS[2,2]→ … →QS[6,7]→QS[7,6]→ QS[7,7]
【0011】1次元にならび換えられたAC係数に対し
て、順次AC係数がゼロか否かを判定して(ステップS
T8)、まず連続するゼロの係数(無効係数)の長さ
(ランレングス)とそれに続くゼロでない係数(有効係
数)の値を求め(ステップST9)、この有効係数の属
するグループ番号と、無効係数のランレングスの組み合
わせ値とを、2次元アドレスとしてAC係数のハフマン
符号テーブルから符号を読み出し(ステップST1
0)、さらに有効係数のグループ内での順位を付加ビッ
トとして加えてAC係数の1つの符号が得られる。そし
て、次のAC係数がなくなったか否かをチェックしなが
ら(ステップST11)、AC係数がなくなるまでこれ
を繰り返し、次のAC係数がなくなると符号化処理を終
了する。なお、これらの符号は伝送路7を介して復号化
器8側へと伝送される。
【0012】次に、復号化器8の動作を説明する。この
復号化器8では、符号化テーブル6から入力したハフマ
ンテーブルにより復号化を行なう。復号化の動作として
は、図21のフロー図に示すような処理手順で行なう。
すなわち、まず、1ブロックの符号を切り出し(ステッ
プST12)、DC係数の復号化(ステップST13)
とAC係数の復号化(ステップST14)を行ない、変
数係数を合成する(ステップST15)。
【0013】DC係数の復号化は、図22のフロー図に
示すような処理手順で行なう。すなわち、付加ビットを
除いた符号をアドレスとしてDC係数用のハフマン復号
テーブルからグループ番号を読み出し(ステップST1
6)、このグループ番号から差分ΔDCi を割り出して
前ブロックのDC成分DCi-1 1に加算し(ステップS
T17)、この値と上述の付加ビットからDC係数を求
める。
【0014】また、AC係数の復号化は、図23のフロ
ー図に示すような処理手順で行なう。すなわち、1つの
符号を切り出し(ステップST18)、付加ビットを除
いた符号をアドレスとして、AC係数用のハフマン復号
テーブルを読み出し(ステップST19)、この読み出
されたデータのランレングスから零係数である無効係数
を再生する(ステップST20)一方で、これと並行し
て非零係数である有効係数のグループ番号を求め(ステ
ップST21)、さらにグループ番号と上述の付加ビッ
トから有効係数の値を求め、変換係数行列の中の1符号
に対応するAC係数を決定する(ステップST22)。
そして、次のAC係数用の1符号がなくなったか否かを
チェックしながら(ステップST23)、AC係数がな
くなるまでこれを繰り返し、次のAC係数用の1符号が
なくなると復号化処理を終了する。
【0015】逆量子化器10においては、次式に示すよ
うに量子化テーブル5から入力した量子化係数QT
[u,v]をQS[u,v]に乗算して変換係数S
[u,v])が算出される。 S[u,v]=QS・[u,v]・QT・[u,v] ………(3) 次に、逆離散コサイン変換部2において、8×8画素に
対して2次元の逆離散コサイン変換(以後IDCTと呼
ぶ)を行なう。ブロック内の画素の値P[x,y]が、
IDCTの変換係数S[u,v]から次式に示すように
決定される。 P[x,y]=0.25・Cu ・Cv ・ΣΣS[u,v]・COS[(2x+1 )・u・π/16]・COS[(2y+1)・v・π/16] ………(4) 但し、Cu ,Cv =1/1.41421356 :u,
v=0のとき、 また、Cu,Cv=1 :その他
の場合
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像圧縮符号化装置および画像伸長復号化装
置にあっては、DCTという形の直交変換を8×8画素
のブロック単位で行なうべく、高い圧縮率を実現するた
めに量子化を粗くする(量子化係数QT[u,v]を大
きくする)と、以下のような問題が生じる、まず、第1
に、8×8画素を単位とした歪み(ブロック歪み)が発
生する。第2に、エッジの周辺に蚊が飛んでいるような
歪み(モスキートノイズ)が発生する。第1の問題点は
DCTの基底がオーバーラップしていないことに起因し
ている。この問題点に対してエッチ・エス・マルヴァー
(H.S.MALVAR)はその論文”The LO
T:Transform Cod−ing witho
ut Blocking effects”(IEEE
Trans, ASSP、Vol.37 No.4
1989)において、基底が互いにオーバーラップする
直交変換としてLOTを提唱し、第1の問題点(ブロッ
ク歪み)が抑制できることを示している。
【0017】しかしながら、この方式では、高周波の基
底がオーバーラップしない直交変換に比べ、長くなって
しまうので、モスキートノイズの発生範囲は広まってし
まい、第1、第2の問題点を合わせた総合的な解決策と
はなり得なかった。
【0018】ところで、LOTとは、独立してフィルタ
ーバンクというフィルターの集まりを用いて帯域を分割
して、符号化する方法にサブバンド符号化があり、19
80年代中頃から研究されている。サブバンド符号化で
は基底がオーバーラップするため、ブロック歪は発生し
ない。また、サブバンド符号化では2分割フィルターを
再帰的に用いて低周波域ほど細かい帯域分割を実現して
いるため、高周波域側の基底が低周波域側の基底よりも
相対的に短くなる。よって、高周波成分を存在するエッ
ジ部で粗く量子化を行なっても高周波域用基底の幅が短
いため、モスキートノイズの存在する幅がせばまり、モ
スキートノイズの発生を視覚的に目だたないものにする
可能性をもっている。サブバンド符号化の例としては、
村上、山田の”Wavelet変換による画像符号化”
(電子情報通信学会研究会、IE92−8、pp53)
や、太田、松本、矢野、西谷の”ウェーブレット変換に
よる画像符号化の検討(1)−直交変換との比較−”
(D−335、電子情報通信学会1991年春期全国大
会)がある。
【0019】サブバンド符号化に用いられるフィルター
の種類には、直交ミラーフィルター(QMF)を代表と
して、共役ミラーフィルター(CQF)、ウェーブレッ
トフィルター(WF)など、いくつかのバリエーション
があるが、(例えば、斉藤、チョン、”新しい画像符号
化概念の構築へ向けて”、テレビジョン学会誌、Vo
l.46,No.9,1992)、いずれのフィルター
に対しても高圧縮符号化のためには、2つの帯域を急峻
な遮断特性で分割して無相関化する必要があるため、長
いタップのフィルター(基底)が望ましい。ところが、
すでに述べたように、モスキートノイズの抑制には高周
波域に対する基底は短いフィルターが望ましいため、モ
スキートノイズを抑制しながら高い圧縮性を実現するの
は困難であるという問題点を生ずる。
【0020】また、第3に、静止画像伝送装置では、最
低限、標準符号化JPEGを搭載することが多いが、公
知の前記のウェーブレット変換による画像圧縮符号化を
追加搭載することは量子化部、エントロピー符号化部が
JPEGの量子化部、エントロピー符号化部とは異なる
ため、回路規模が増大し、コストアップが大きくなって
しまうという不具合があった。
【0021】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、その第1の目的は、コストが小さく、モスキー
トノイズやブロック歪みなどの画質劣化を発生させるこ
となく、高い圧縮率でカラー、グレイスケールの静止画
像を圧縮符号化することのできる画像圧縮符号化装置お
よび画像伸長復号化装置を提供することである。
【0022】本発明の第2の目的は、コストアップが小
さく標準符号化JPEGを搭載した画像伝送装置に前記
画質劣化のない画像圧縮符号化装置を追加搭載し得るよ
うにすることである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、画像圧縮符号化装置を、ウェーブレット
変換手段と、このウェーブレット変換手段に対して並列
的に設けられた離散コサイン変換手段と、制御手段と、
前記制御手段の制御信号を入力して、前記ウェーブレッ
ト変換手段の出力と前記離散コサイン変換手段の出力を
選択的に出力する選択手段と、前記選択手段の出力を量
子化する量子化手段と、前記量子化手段の出力を符号化
するエントロピー符号化手段とで構成したことを第1の
要旨とする。
【0024】本発明の別の態様では、画像伸長復号化装
置を、符号をエントロピー復号化するエントロピー復号
化手段と、前記エントロピー復号化手段の出力を逆量子
化する逆量子化手段と、逆ウェーブレット変換手段と、
この逆ウェーブレット変換手段に対して並列的に設けら
れた逆離散コサイン変換手段と、制御手段と、前記制御
手段の制御信号と前記逆量子化手段の出力を入力して前
記逆ウェーブレット変換手段と前記逆離散コサイン変換
手段に対して選択的に前記逆量子化手段の出力を入力す
る選択手段とで構成したことを第2の要旨とする。これ
らの画像圧縮符号化装置および画像伸長復号化装置は、
画像圧縮伸長符号復号化装置として一体に組み合わせら
れてもよい。
【0025】本発明はさらに、2分割フィルターを再帰
的に用いて低周波域ほど細かく分割するウェーブレット
変換手段において、再帰的に用いる低周波域の2分割
(合成)フィルターのタップ数の方が高周波域の2分割
(合成)フィルターのタップ数よりも長いフィルターバ
ンクを備えることを第3の要旨とする。
【0026】本発明はまた、前記再帰的に用いる低周波
域の2分割(合成)フィルターのタップ数の方が高周波
域の2分割(合成)フィルターのタップ数よりも長いフ
ィルターバンクを備えることに代えて、これと等価なフ
ィルターバンクを帯域別に別々のフィルターで構成して
備えることを第4の要旨とする。
【0027】さらに本発明は、前記第3の要旨または第
4の要旨に加えて、高周波域の帯域係数ほど粗く量子化
を行なう量子化手段を備えたことを第5の要旨とする。
【0028】
【作用】本発明は前記第1の要旨により、画像圧縮符号
化装置では制御信号によりウェーブレット変換動作と離
散コサイン変換とを選択的に実行することができ、高い
圧縮率による非標準の符号化と通常の標準的な符号化を
実現できる。また、ウェーブレット変換と離散コサイン
変換の2つの変換を備え、前記ウェーブレット変換によ
る符号化時にはJPEGと同一の量子化部、エントロピ
ー符号化部を用いるようにすれば、標準画像圧縮符号化
JPEGを搭載した符号化装置に追加搭載してもコスト
アップを小さく抑えることができる。
【0029】また、第2の要旨により、前記高い圧縮率
による非標準の符号化が施された画像データおよび通常
の符号化が施された画像データに対して逆ウェーブレッ
ト変換動作と逆離散コサイン変換とを選択的に実行し、
高圧縮率の符号化データも不都合なく伸長復号化するこ
とができる。
【0030】また本発明は、前記第3および第4の要旨
により、すべての2分割(合成)フィルターの長さが等
しいフィルターバンクを備えた構成よりも高周波成分を
多く含むエッジ部では量子化誤差の影響する範囲が狭く
なり、モスキートノイズの発生およびブロック歪みの発
生を抑圧することができる。また、これと同時に、低周
波域のフィルターが急峻な帯域遮断特性を持つため、無
相関化が高まり圧縮率が高くなる。
【0031】さらに本発明は、前記第5の要旨により、
量子化の誤差の発生がよりエッジの近くに集中するため
モスキートノイズの発生を抑制することができる。
【0032】
【実施例】図1は本発明による画像圧縮符号化装置と画
像伸長復号化装置とが一体として結合構成された画像圧
縮伸長符号復号化装置の構成を表すブロック図である。
この図において、符号12は送信される静止画像信号の
符号化を行なう符号化器、符号20は受信された画信号
を復号化する復号化器、19は符号化された画像データ
が送受信される伝送路である。2は上記従来例における
と同様画信号を離散コサイン変換する離散コサイン変換
部、13は画信号をウェーブレット変換するウェーブレ
ット変換部、13bはウェーブレット変換部13の出力
と離散コサイン変換部2の出力を選択するセレクタ、1
6は量子化動作の際のセンターデッドゾーンの閾値を格
納するセンターデッドゾーンテーブル、17は量子化
(または逆量子化)の際の量子化係数の逆数(量子化係
数)を格納する量子化テーブル、14はセンターデッド
ゾーンテーブル16と量子化テーブル17からの量子化
のパラメータを入力してウェーブレット変換部13の出
力の量子化を行なう量子化器、18はハフマンテーブル
で、ハフマン符号化のためのハフマン符号を格納するハ
フマン符号テーブル18aと、ハフマン復号化のための
データを格納するハフマン復号テーブル18bとを有す
る。
【0033】15はハフマンテーブル18からハフマン
符号を入力し、量子化器14の出力をハフマン符号化す
るエントロピー符号化器、23はハフマンテーブル18
からハフマン復号を入力し、符号をハフマン復号化する
エントロピー復号化器、22はセンターデッドゾーンテ
ーブル16と量子化テーブル17から量子化のパラメー
タを入力してエントロピー復号化器23の出力の逆量子
化を行なう逆量子化器、21bは逆量子化器22の出力
を逆ウェーブレット変換部21または逆離散コサイン変
換部3に入力するセレクタ、21はセレクタ21bの出
力を逆ウェーブレット変換処理する逆ウェーブレット変
換部、3はセレクタ21bの出力を逆離散コサイン変換
処理する逆離散コサイン変換部、13cはセレクタ13
b、セレクタ21bに対して制御信号を出力し、センタ
ーデッドゾーンテーブル16、量子化テーブル17ハフ
マンテーブル18に対してテーブル内容を書き換える制
御部である。
【0034】本実施例では送信装置と受信装置のネゴシ
エーションによって、ウェーブレット変換を用いた非標
準モードの搭載を確認し、且つ高い圧縮率(JPEGで
は画質劣化が著しい)で伝送する場合には制御部13c
からの制御信号によりウェーブレット変換部13からの
出力を量子化器14へ、または逆量子化器22から逆ウ
ェーブレット変換部21への入力を選択して非標準符号
化を実施し、それ以外(非標準モードを搭載していな
い、または高圧縮率での伝送を行なわない)場合は制御
部13cからの制御信号により離散コサイン変換部2か
らの出力を量子化器14へ、または逆量子化器22から
逆離散コサイン変換部3への入力を選択して標準符号化
JPEGを実施する。このJPEGの動作は従来と同じ
である。
【0035】ここではウェーブレット変換符号化の場合
の動作について説明する。図2はウェーブレット変換部
13の内部構成を表す図である。この図において、符号
24は水平方向低域側分割フィルターFHL1と1/2
のデータまびきの処理を行なうユニット(以下、便宜上
「第1の水平低域処理ユニット」という)、25は水平
方向高域側分割フィルターFHH1と1/2のデータま
びきの処理を行なうユニット(以下、便宜上「第1の水
平高域処理ユニット」という)で、これら2つのユニッ
ト24、25はペアで画信号の処理を行なう。
【0036】26、27はペアで出力の処理を行なう
が、2カ所で使用される。第1の箇所では、26は第1
の水平低域処理ユニット24の出力を入力して垂直方向
低域側分割フィルターFVL1と1/2のデータまびき
の処理を行なうユニット(以下、便宜上「第1の垂直低
域処理ユニット」という)、27は第1の水平低域処理
ユニット24の出力を入力して垂直方向高域側分割フィ
ルターFVH1と1/2のデータまびきの処理を行なう
ユニット(以下、便宜上「第1の垂直高域処理ユニッ
ト」という)である。第2の箇所では、26は第1の水
平高域処理ユニット25の出力を入力して垂直方向低域
側分割フィルターFVL1と1/2のデータまびきの処
理を行なうユニット、27は第1の水平高域処理ユニッ
ト25の出力を入力して垂直方向高域側分割フィルター
FVH1と1/2のデータまびきの処理を行なうユニッ
トである。
【0037】符号28は水平方向低域側分割フィルター
FHL2と1/2のデータまびきの処理を行なうユニッ
ト(以下、便宜上「第2の水平低域処理ユニット」とい
う)、29は水平方向高域側分割フィルターFHH2と
1/2のデータまびきの処理を行なうユニット(以下、
便宜上「第2の水平高域処理ユニット」という)で、こ
れら2つのユニット28、29はペアで第1の垂直低域
処理ユニット26の出力の処理を行なう。
【0038】30、31はペアで出力の処理を行なう
が、2カ所で使用される。第1の箇所では、30は第2
の水平低域処理ユニット28の出力を入力して垂直方向
低域側分割フィルターFVL2と1/2のデータまびき
の処理を行なうユニット(以下、便宜上「第2の垂直低
域処理ユニット」という)、31は第2の水平低域処理
ユニット28の出力を入力して垂直方向高域側分割フィ
ルターFVH2と1/2のデータまびきの処理を行なう
ユニット(以下、便宜上「第2の垂直高域処理ユニッ
ト」という)である。第2の箇所では、30は第2の水
平高域処理ユニット29の出力を入力して垂直方向低域
側分割フィルターFVL2と1/2のデータまびきの処
理を行なうユニット、31は第2の水平高域処理ユニッ
ト29の出力を入力して垂直方向高域側分割フィルター
FVH2と1/2のデータまびきの処理を行なうユニッ
トである。
【0039】符号32は水平方向低域側分割フィルター
FHL3と1/2のデータまびきの処理を行なうユニッ
ト(以下、便宜上「第3の水平低域処理ユニット」とい
う)、33は水平方向高域側分割フィルターFHH3と
1/2のデータまびきの処理を行なうユニット(以下、
便宜上「第3の水平高域処理ユニット」という)で、こ
れら2つのユニット28、29はペアで第2の垂直低域
処理ユニット30の出力の処理を行なう。
【0040】34、35はペアで出力の処理を行なう
が、2カ所で使用される。第1の箇所では、34は第3
の水平低域処理ユニット32の出力を入力して垂直方向
低域側分割フィルターFVL3と1/2のデータまびき
の処理を行なうユニット(以下、便宜上「第3の垂直低
域処理ユニット」という)、35は第3の水平低域処理
ユニット32の出力を入力して垂直方向高域側分割フィ
ルターFVH3と1/2のデータまびきの処理を行なう
ユニット(以下、便宜上「第3の垂直高域処理ユニッ
ト」という)である。第2の箇所では、34は第3の水
平高域処理ユニット33の出力を入力して垂直方向低域
側分割フィルターFVL3と1/2のデータまびきの処
理を行なうユニット、31は第3の水平高域処理ユニッ
ト33の出力を入力して垂直方向高域側分割フィルター
FVH3と1/2のデータまびきの処理を行なうユニッ
トである。
【0041】36、37、38、39、40、41、4
2、43、44、45はウェーブレット変換部13の出
力でそれぞれLL3、LH3、HL3、HH3、LH
2、HL2、HH2、LH1、HL1、HH1という信
号名である。図3にこれらの信号が分割する帯域を2次
元の空間周波数領域に示した。高周波領域ほど分割の幅
が広く、低周波領域ほど分割の幅が狭くなっている。
【0042】図2の中で表されている↓(13B)はダ
ウンサンプラで、データの1/2まびきを行なう。
【0043】図4は量子化器14の内部の構成を示す図
である。10個(入力する帯域変換係数(LL3〜HH
1)の個数分)の1帯域に対応した量子化ユニットがあ
る。LL3を入力する量子化ユニット(線形量子化部)
67は線形量子化を行ない、それ以外の9個の量子化ユ
ニット(センターデッドゾーン型量子化部68)はセン
ターデッドゾーン型の量子化を行なう。線形量子化部6
7は帯域係数LL3と量子化テーブル17から量子化係
数の逆数(1/QT_LL3(69))を入力して乗算
を行なってQLL3(88)として出力する。
【0044】9個のセンターデッドゾーン型量子化部6
8は、それぞれ帯域係数LH3(37),HL3(3
8),HH3(39),LH2(40),HL2(4
1),HH2(42),LH1(43),HL1(4
4),HH1(45)とセンターデッドゾーンテーブル
16からセンターデッドゾーン閾値CD_LH3(7
9),CD_HL3(80),CD_HH3(81),
CD_LH2(82),CD_HL2(83),CD_
HH2(84),CD_LH1(85),CD_HL1
(86),CD_HH1(87),と量子化テーブル1
7から量子化係数の逆数1/QT_LH3(70),1
/QT_HL3(71),1/QT_HH3(72),
1/QT_LH2(73),1/QT_HL2(7
4),1/QT_HH2(75),1/QT_LH1
(76),1/QT_HL1(77),1/QT_HH
1(78)を入力して、図6に示すフロー図(但し図6
ではHH1の例のみ記載)にしたがってセンターデッド
ゾーン型量子化を行ない、QLH3,(89),QHL
3(90),QHH3(91),QLH2(92),Q
HL2(93),QHH2(94),QLH1(9
5),QHL1(96),QHH1(97)をそれぞれ
出力する。
【0045】センターデッドゾーン型量子化は、図5の
詳細フロー図に示すような処理手順で行なう。このフロ
ー図はHH1の場合の例を示したものである。なわち、
この量子化動作がスタートすると、HH1<CD_HH
1か否かをチェックし(ステップST31)、HH1≧
CD_HH1ならば、出力はQHH1=(HH1−CD
_HH1)・(1/QT_HH1)とする(ステップS
T32)。HH1<CD_HH1であれば、次にHH1
≦−CD_HH1か否かをチェックし(ステップST3
3)、HH1>−CD_HH1ならば、出力はQHH1
=0とする(ステップST34)。また、HH1<CD
_HH1かつHH1≦−CD_HH1ならば、出力はQ
HH1=(HH1+CD_HH1)・(1/QT_HH
1)とする(ステップST35)。量子化係数QT_X
XXは次の(5)式をみたす。 QT_HH1,QT_HL1,QT_LH1 > QT_HH2,QT_HL2 ,QT_LH2 > QT_HH3,QT_HL3,QT_LH3,QT_LL 3 ………(5) センターデッドゾーン閾値CDは次の(6)式をみた
す。 CD_HH1,CD_HL1,CD_LH1 > CD_HH2,CD_HL 2,CD_LH2 > CD_HH3,CD_HL3,CD_LH3,CD_L L3 ………(6) なお、センターデッドゾーン型量子化部68に対して、
逆量子化器22において用いられるセンターデッドゾー
ン型逆量子化部(後出の109)が存在する。量子化の
入力とセンターデッドゾーン型量子化部68、センター
デッドゾーン型逆量子化部109を組み合わせた出力の
関係を図6に示す。
【0046】エントロピー符号化器15は、量子化器1
4の出力QLL3,(88),QLH3(89),QH
L3(90),QHH3(91),QLH2(92),
QHL2(93),QHH2(94),QLH1(9
5),QHL1(96),QHH1(97)を入力して
エントロピー符号化を行なう。エントロピー符号化は図
7のフロー図のような処理手順で行なう。すなわち、ま
ず、図8に示すように、8×8画素(図8中の110)
に対応する量子化変数係数QHH1[n,n](11
4),QHL1[n,n](115),QLH1[n,
n](116),QHH2[n,n](117),QH
L2[n,n](118,QLH2[n,n](11
9),QHH3[n,n](120),QHL3[n,
n](121),QLH3[n,n](122),QL
L3[n,n](123)を切り出す。QHH1[n,
n](114),QHL1[n,n](115),QL
H1[n,n](116)は、それぞれ4×4個(図8
中の111),QHH2[n,n](117),QHL
2[n,n](118,QLH2[n,n](119)
は、それぞれ2×2個(図8中の112),QHH3
[n,n](120),QHL3[n,n](12
1),QLH3[n,n](122),QLL3[n,
n](123)は、それぞれ1個(図8中の113)、
合計64個の変数係数が存在するが、まず8×8画素に
対応する変数係数ブロックの切り出しを行なう(ステッ
プST36)。
【0047】次にDC係数(QLL3)の符号化を行な
い(ステップST37)、その次にAC係数(QLL3
以外のすべて)の符号化を行ない(ステップST3
8)、2つの符号を合成して全体の符号とし、次の変数
係数ブロックがあるか否かをチェックしながら(ステッ
プST39)、ブロック切り出しと符号化を繰り返し、
変数係数ブロックがなくなれば符号化処理を終了する。
【0048】前記エントロピー符号化処理動作の中にお
けるDC係数の符号化は図9に示すフロー図のような処
理手順で行なう。すなわち、現ブロックの番号をiとす
るとき、現ブロックのDC係数DCiと前ブロックのD
C係数DCi-1の差分ΔDCiを求め(ステップST4
0)、この値の属するグループ番号をアドレスとしてハ
フマンテーブル18のDC係数用のハフマン符号テーブ
ル18aから符号を読み出し(ステップST41)、さ
らにグループ内での順位を付加ビットとして加えたもの
をDC係数の符号とする。
【0049】前記エントロピー符号化処理動作の中にお
けるAC係数の符号化は図10に示すフロー図のような
処理手順で行なう。この場合、まずAC係数の走査を行
なう(ステップST42)。走査の方法としては、低周
波側から高周波側へとスキャンする。具体的には下記
(表2)の通りである。 (表2) QLH3[0,0]→QHL1[0,0]→QHH1[0,0]→ QLH2[0,0]→QLH2[0,1]→QLH2[1,0]→ QLH2[1,1]→QHL2[0,0]→QHL2[0,1]→ QHL2[1,0]→QHL2[1,1]→QHH2[0,0]→ QHH2[0,1]→QHH2[1,0]→QHH2[1,1]→ QLH1[0,0]→QLH1[0,1]→QLH1[0,2]→ QLH1[0,3]→QLH1[1,0]→QLH1[1,1]→ QLH1[1,2]→QLH1[1,3]→QLH1[2,0]→ QLH1[2,1]→QLH1[2,2]→QLH1[2,3]→ QLH1[3,0]→QLH1[3,1]→QLH1[3,2]→ QLH1[3,3]→QHL1[0,0]→ … → QHH1[3,3] この1次元に並び変えられたAC係数に対して順次AC
係数が零か否か判定して(ステップST43)、まず連
続する零の係数(無効係数)の長さ(ランレングス)を
求める(ステップST44)とともに、それに続く非零
の係数(有効係数)の値を求め、この有効係数の属する
グループ番号と無効係数のランレングスの組み合わせ値
を2次元アドレスとしてハフマンテーブル18のAC係
数のハフマン符号テーブル18aから符号を読み出し
(ステップST45)、さらに、有効係数のグループ内
での順位を付加ビットとして加えてAC係数の1つの符
号とする。そして、次のAC係数がなくなったか否かを
チェックしながら(ステップST46)、この処理動作
を繰り返し、AC係数がなくなれば処理を終了する。こ
のとき、符号は伝送路19を介して復号化器20へ伝送
される。
【0050】エントロピー復号化器13は、符号を入力
して復号化し、QLL3,(88),QLH3(8
9),QHL3(90),QHH3(91),QLH2
(92),QHL2(93),QHH2(94),QL
H1(95),QHL1(96),QHH1(97)を
出力する。エントロピー復号化は、図11のフロー図の
ような処理手順で行なう。すなわち、まず1変換係数ブ
ロックに対応する符号の切り出し(ステップST47)
を行なう。次に、DC係数(QLL3)の復号化を行な
い(ステップST48)、その次にAC係数(QLL3
以外のすべて)の復号化とを行ない(ステップST4
9)、変数係数を図8のように再生する。そして、次の
変数係数ブロックに対応する符号があるか否かをチェッ
クしながら(ステップST50)、ブ ロックに対応す
る符号の切り出しと復号化を繰り返し、変数係数ブロッ
クに対応する符号がなくなれば復号化処理を終了する。
【0051】前記エントロピー復号化処理動作の中にお
けるDC係数の復号化は図12に示すフロー図のような
処理手順で行なう。すなわち、DC係数の復号化では、
付加ビットを除いた符号をアドレスとしてハフマンテー
ブル18のDC係数用のハフマン復号テーブル18bか
らグループ番号を読み出し(ステップST51)、この
グループ番号と前記付加ビットからDC係数差分値ΔD
Ciを求める。次に、現ブロックのDC係数DCiを、
前ブロックのDC係数DCi-1に前記DC係数差分値Δ
DCiを加算して得る(ステップST52)。
【0052】また、前記エントロピー復号化処理動作の
中におけるAC係数の復号化は図13に示すフロー図の
ような処理手順で行なう。この場合、まず1つの符号を
切り出し(ステップST53)、付加ビットを除いた符
号をアドレスとして、ハフマンテーブル18のAC係数
用のハフマン復号テーブル18bを読み出し(ステップ
ST54)、この読み出されたデータのランレングスか
ら零係数である無効係数を再生する(ステップST5
5)一方で、これと並行して非零係数である有効係数の
グループ番号を求め(ステップST56)、さらにグル
ープ番号と前記付加ビットから有効係数の値を求め、変
数係数行列の中の1符号に対応するAC係数を決定する
(ステップST57)。そして、次のAC係数用の1符
号がなくなるったか否かをチェックしながら(ステップ
ST58)、AC係数がなくなるまでこれを繰り返し、
次のAC係数用の1符号がなくなると復号化処理を終了
する。
【0053】図14は、逆量子化器22の内部の構成を
示す図である。この逆量子化器22には、1個の線形逆
量子化部108と9個のセンターデッドゾーン型逆量子
化部109の、合計10個(入力する量子化帯域変数係
数(QLL3〜QHH1)の個数分)の1帯域に対応し
た逆量子化ユニットが設けられている。線形逆量子化部
108は、QLL3を入力して線形逆量子化を行ない、
それ以外のセンターデッドゾーン型逆量子化部109は
センターデッドゾーン型の逆量子化を行なう。
【0054】線形逆量子化部108は、量子化帯域係数
QLL3(88)と、量子化テーブル17からの量子化
係数(QT_LL3(98))を入力して乗算を行なっ
てLL3(36)として出力する。
【0055】9個のセンターデッドゾーン型逆量子化部
109は、それぞれ帯域係数QLH3(89),QHL
3(90),QHH3(91),QLH2(92),Q
HL2(93),QHH2(94),QLH1(9
5),QHL1(96),QHH1(97)と、センタ
ーデッドゾーンテーブル16からセンターデッドゾーン
閾値CD_LH3(79),CD_HL3(80),C
D_HH3(81),CD_LH2(82),CD_H
L2(83),CD_HH2(84),CD_LH1
(85),CD_HL1(86),CD_HH1(8
7)と、量子化テーブル17から量子化係数QT_LH
3(99),QT_HL3(100),QT_HH3
(101),QT_LH2(102),QT_HL2
(103),QT_HH2(104),QT_LH1
(105),QT_HL1(106),QT_HH1
(107)を入力して、図15に示すフロー図(但し図
15ではHH1の例のみ記載)にしたがってセンターデ
ッドゾーン型量子化を行ない、帯域係数LH3(3
7),HL3(38),HH3(39),LH2(4
0),HL2(41),HH2(42),LH1(4
3),HL1(44),HH1(45)をそれぞれ出力
する。
【0056】センターデッドゾーン型逆量子化は、図1
5の詳細フロー図に示すような処理手順で行なう。この
フロー図はHH1の場合の例を示したものである。なわ
ち、この量子化動作がスタートすると、QHH1≦0か
否かをチェックし(ステップST59)、QHH1>0
ならば、出力はHH1=QHH1・QT_HH1+CD
_HH1とする(ステップST60)。QHH1≦0で
あれば、次にQHH1<0か否かをチェックし(ステッ
プST61)、QHH1=0ならば、出力はHH1=0
とする(ステップST62)。QHH1<0ならば、出
力はHH1=QHH1・QT_HH1+CD_HH1と
する(ステップST63)。
【0057】次に、逆ウェーブレット変換部21の内部
の構成を図16に示す。この図において、処理ユニット
46と47はペアで処理を行なうが2ヵ所で使用され
る。第1の箇所では、46はLL3(36)を入力して
垂直方向低域合成フィルターBVL3と1つのデータ間
に1つの零を挿入する処理のユニットであり、47はL
H3(37)を入力して垂直方向高域合成フィルターB
VH3と1つのデータ間に1つの零を挿入する処理のユ
ニットである。第2の箇所では、46はHL3(38)
を入力して垂直方向低域合成フィルターBVL3と1つ
のデータ間に1つの零を挿入する処理のユニットであ
り、47はHH3(39)を入力して垂直方向高域合成
フィルターBVH3と1つのデータ間に1つの零を挿入
する処理のユニットである。
【0058】48は加算器58により加算された前記処
理ユニット46の出力と処理ユニット47の出力との和
であるL3(59)を入力して、水平方向低域合成フィ
ルターBHL3と1つのデータ間に1つの零を挿入する
処理のユニットである。49は加算器58により加算さ
れた前記処理ユニット46の出力と処理ユニット47の
出力との和であるH3(60)を入力して、水平方向低
域合成フィルターBHH3と1つのデータ間に1つの零
を挿入する処理のユニットである。
【0059】処理ユニット50、51はペアで処理を行
なうが2ヵ所で使用される。第1の箇所では、50は加
算器58により加算された前記処理ユニット48の出力
と処理ユニット49の出力との和であるLL2(61)
を入力して、垂直方向低域合成フィルターBVL2と1
つのデータ間に1つの零を挿入する処理のユニットであ
り、51はLH2(40)を入力して、垂直方向高域合
成フィルターBVH2と1つのデータ間に1つの零を挿
入する処理のユニットである。第2の箇所では、50は
HL2(41)を入力して、垂直方向低域合成フィルタ
ーBVL2と1つのデータ間に1つの零を挿入する処理
のユニットであり、51はHH2(42)を入力して、
垂直方向高域合成フィルターBVH2と1つのデータ間
に1つの零を挿入する処理のユニットである。
【0060】52は加算器58により加算された前記処
理ユニット50の出力と処理ユニット51の出力との和
であるL2(62)を入力して、水平方向低域合成フィ
ルターBHL2と1つのデータ間に1つの零を挿入する
処理のユニットである。53は加算器58により加算さ
れた前記処理ユニット50の出力と処理ユニット51の
出力との和であるH2(63)を入力して、水平方向低
域合成フィルターBHH2と1つのデータ間に1つの零
を挿入する処理のユニットである。
【0061】処理ユニット54、55はペアで処理を行
なうが2ヵ所で使用される。第1の箇所では、54は加
算器58により加算された前記処理ユニット52の出力
と処理ユニット53の出力との和であるLL1(64)
を入力して、垂直方向低域合成フィルターBVL1と1
つのデータ間に1つの零を挿入する処理のユニットであ
り、55はLH1(43)を入力して、垂直方向高域合
成フィルターBVH1と1つのデータ間に1つの零を挿
入する処理のユニットである。第2の箇所では、54は
HL1(44)を入力して、垂直方向低域合成フィルタ
ーBVL1と1つのデータ間に1つの零を挿入する処理
のユニットであり、55はHH1(45)を入力して、
垂直方向高域合成フィルターBVH1と1つのデータ間
に1つの零を挿入する処理のユニットである。
【0062】56は加算器58により加算された前記処
理ユニット54の出力と処理ユニット55の出力との和
であるL1(65)を入力して、水平方向低域合成フィ
ルターBHL1と1つのデータ間に1つの零を挿入する
処理のユニットである。57は加算器58により加算さ
れた前記処理ユニット54の出力と処理ユニット55の
出力との和であるH1(66)を入力して、水平方向低
域合成フィルターBHH1と1つのデータ間に1つの零
を挿入する処理のユニットである。なお、図16の中の
↑(21B)はアップサンプラで、データの間に零を挿
入する。以上の構成により画信号が再生される。
【0063】次にウェーブレット変換部13と逆ウェー
ブレット変換部21のフィルターの特性について説明す
る。水平方向のフィルターのセット{FHL1,FHH
1,BHL1,BHH1}と垂直方向のフィルターのセ
ット{FVL1,FVH1,BVL1,BVH1}は、
4タップフィルターで、次の(7)式のような同じ係数
をもっている。 FHL1[n](FVL1[n])={.48296,.83651, .22414,−.12940} FHH1[n](FVH1[n])={.12940,.22414, −.83651,.48296} BHL1[n](BVL1[n])={−.12940,.22414, .83651,.48296} BHH1[n](BVH1[n])={.48296,−.83651, .22414,.12940} ………(7) 水平方向のフィルターのセット{FHL2,FHH2,
BHL2,BHH2}と垂直方向のフィルターのセット
{FVL2,FVH2,BVL2,BVH2}は、6タ
ップフィルターで、次の(8)式のような同じ係数をも
っている。 FHL2[n](FVL2[n])={.33267,.80689, .45987,−.13501, −.08544,.03522} FHH2[n](FVH2[n])={−.03522,−.08544, .13501,.45987, −.80689,.33267} BHL2[n](BVL2[n])={.03522,−.08544, −.13501,.45987, .80689,.33267} BHH2[n](BVH2[n])={.33267,−.80689, .45987,.13501, −.08544,−.03522} ………(8) 水平方向のフィルターのセット{FHL3,FHH3,
BHL3,BHH3}と垂直方向のフィルターのセット
{FVL3,FVH3,BVL3,BVH3}は、8タ
ップフィルターで、次の(9)式のような同じ係数をも
っている。 FHL3[n](FVL3[n])={.23037,.71484, .63088,−.02798, −.18703,.03084, .03288,−.01059} FHH3[n](FVH3[n])={.01059,.03288, −.03084,.18703, .02798,.63088, −.71484,.23037} BHL3[n](BVL3[n])={−.01059,.03288, .03084,−.18703, −.02798,.63088, .71484,−.23037} BHH3[n](BVH3[n])={.23037,−.71484, .63088,.02798, .18703,−.03084, .03288,.01059} ………(9) FHL1[n](FVL1[n]),FHL2[n]
(FVL2[n]),FHL3[n](FVL3
[n])は、I.Daubechiesが”Ortho
normal Bases of Ompactly
Supported Wavelets”(Commu
nications on Pure and App
lied Mathematics,VOL.XLI,
909−996,1988)で具体的に示したフィルタ
ー係数を使用している。これにより、有限長のタップで
逆ウェーブレット変換により信号を完全に再生でき、ま
た、これらのフィルターの合成フィルターをなめらかな
(微分可能な)フィルター係数特性を持たせることがで
きる。
【0064】さらに、M.J.T.Smith,T.
P.Barnwell 3が”Exact Recon
struction Technique for T
ree−Strucured Subband Cod
ers”で提唱している共役直交フィルター(CQF)
の性質(次式)を用いてFHL*[n](BHL*
[n])(但し*=1,2,3)からFHH*[n]
(FVH*[n])とBHL*[n](BVL*
[n])とBHH*[n](BVH*[n])(但し*
=1,2,3)を次の(10)式によって決定してい
る。 FHH*[n]=(−1) FHL*[3−n] FVH*[n]=(−1) FVL*[3−n] BHL*[n]=FHL*[3−n] BVL*[n]=VHL*[3−n] BHH*[n]=FHH*[3−n] BVH*[n]=VHH*[3−n] 但し、n=0,1,2,3, ・・・・(10) 以上が図1に基づく本発明の一実施例の説明であるが次
に列挙するような変形も可能である。
【0065】前記実施例では、2分割(合成)フィルタ
ーFXX1,FXX2,FXX3(XXはHL,HH,
VL,VH)をそれぞれ4タップ、6タップ、8タップ
としているが、それぞれ2タップ、2タップ、4タップ
でも2タップ、4タップ、4タップ、6タップ、4タッ
プ、4タップ、6タップでも、4タップ、6タップ、6
タップでもFXX1のタップ数がFXX2またはFXX
3より短ければかまわない。次の(11)式に2タップ
フィルターの例を示す。 FHL*[n](FVL*[n])={.70710,.70710, FHH*[n](FVH*[n])={−.70710,.70710, BHL*[n](BVL*[n])={.70710,.70710, BHH*[n](BVH*[n])={.70710,−.70710, ・・・・(11) 本実施例で用いているDaubechiesの示した係
数値のフィルター(狭義のウェーブレットフィルター)
は合成したフィルターの係数列がなめらかな関数とな
り、完全可逆性をもち、直線位相をもたないフィルター
であるが、合成したフィルターの係数列がなめらかな関
数となる必要性は大きくない。そこで、制約性がより少
なく、完全可逆性をもち、直線位相性をもたないフィル
ターである共役ミラーフィルター(Conjugate
Quadrature Filter)を代わりに用
いてもかまわない。
【0066】また、ウェーブレットフィルターでは、フ
ィルターのサイズ、量子化の大きさによっては歪みの発
生が不均一となり、これが視覚的に問題となる場合もあ
る。そこで、完全に直交しない(相対的に圧縮効率が低
い)が直線位相性を持つ(歪が不均一でない)双直交ウ
ェーブレットフィルター(BiorthogonalW
avelet Filter)を代わりに用いてもかま
わない。(双直交ウェーブレットフィルターについて
は、例えば、チョン、相沢、斉藤、鳥羽の”Biort
hogonal Wavelet変換を用いた画像符号
化の特性評価”(D−135,1991年電子情報通信
学会秋全大)に記載。) また、ウェーブレットフィルター、共役直交フィルター
では直線位相性を持たないため、フィルターのサイズ、
量子化の大きさによっては歪みの発生が不均一となり、
これが視覚的に問題となる場合もある。そこで、完全可
逆ではない(相対的に画質劣化は多い)が直線位相性を
持つ(歪の発生が均一)な直交ミラーフィルター(Qu
adrature Millor Filter)を用
いてもかまわない。
【0067】本実施例では3階層に帯域を分割して10
個の帯域を得ているが、帯域分割数はこれより少なくて
も、多くてもかまわない。
【0068】2分割フィルターを再帰的に用いてオクタ
ーブ分割するとして、低周波域のフィルターを合成して
いるが、各帯域の分割フィルターを別々に構成してもか
まわない。この場合、本実施例と同一のフィルターバン
クの特性(一次元方向)を得るためには、FX1 ×
FX2のフィルターのタップ数は14(≧10=2×4
+2)、また、FX1 × FX2 × FX3のフィ
ルターのタップ数は42(≧22=2×10+2)とな
っていることが必要である。(前記の括弧内の数字は4
タップフィルターをツリー状にしてフィルターを合成し
たときのタップ数である。) 一般的には、N+1個の帯域を帯域幅が高い方から1/
2,1/4,1/8,……,1/2N-1 ,1/2N
幅の比率でオクターブ分割するウェーブレット変換部に
おいて周波数の高い方からn番目(n<N+1)の帯域
を分割するフィル ターのタップ数をKn とするとき、 Kn+1 ≧ 2×Kn +K1 ・・・・(12) をみたすことが必要である。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像圧縮符号化装置に、2分割フィルターを再帰的に用
いて低周波域ほど細かく帯域オクターブ分割するウェー
ブレット変換手段を用い、且つこのウェーブレット変換
部において、再帰的に用いる低周波域の2分割(合成)
フィルターのタップ数の方が高周波域の2分割(合成)
フィルターのタップ数よりも長いフィルターバンクを備
えた構成により、或いは等価なフィルターバンクを帯域
別に別々のフィルターで構成して備えることにより、す
べての2分割(合成)フィルターの長さが等しいフィル
ターバンクを備えた構成よりも高周波成分を多く含むエ
ッジ部では量子化誤差の影響する範囲が狭いため、モス
キートノイズの発生を抑圧することができる。同時に、
低周波域のフィルターが急峻な帯域遮断特性をもつた
め、無相関化が高まり圧縮率が高くなる。
【0070】また、前記のような2分割フィルターを再
帰的に用いて低周波域ほど細かく帯域オクターブ分割す
るウェーブレット変換手段を用いた画像圧縮符号化装置
に、高周波域の帯域の係数ほど粗く量子化を行なう量子
化手段を備えたことにより、量子化の誤差の発生がより
エッジの近くに集中するため、モスキートノイズの発生
を抑制できる。
【0071】さらに、離散コサイン変換部の出力とウェ
ーブレット変換部の出力を制御部からの制御信号により
セレクタで選択的に出力し、後段の量子化部、エントロ
ピー符号化部を共有化、またエントロピー復号化部、逆
量子化部を共有化して、制御部からの制御信号によりセ
レクタで逆量子化部の出力を逆離散コサイン変換部また
は逆ウェーブレット変換部へ選択的に入力することによ
り、JPEGを搭載した静止画像伝送装置において非標
準の前記ウェーブレット変換を用いた符号化を小さなコ
ストアップで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像圧縮符号化装置および画像伸
長復号化装置の一実施例を示すブロック図
【図2】前記実施例において用いられるウェーブレット
変換部の構成を示すブロック図
【図3】図2に示されたウェーブレット変換部による2
次元空間周波数帯域の分割のようすを示す説明図
【図4】前記実施例において用いられる量子化器の構成
を示すブロック図
【図5】図4に示された量子化器におけるセンターデッ
ドゾーン型量子化動作を説明するフロー図
【図6】量子化の入力と、センターデッドゾーン型量子
化部及びセンターデッドゾーン型逆量子化部を組み合わ
せた出力との関係を説明する図
【図7】前記実施例において実行されるエントロピー符
号化動作を説明するフロー図
【図8】前記実施例の動作における画像と量子化された
各帯域変換係数の位置関係を説明する相関図
【図9】図7に示すエントロピー符号化動作の中におけ
るDC係数の符号化動作を説明するフロー図
【図10】図7に示すエントロピー符号化動作の中にお
けるAC係数の符号化動作を説明するフロー図
【図11】前記実施例において実行されるエントロピー
復号化動作を説明するフロー図
【図12】図11に示すエントロピー復号化動作の中に
おけるDC係数の復号化動作を説明するフロー図
【図13】図11に示すエントロピー復号化動作の中に
おけるAC係数の復号化動作を説明するフロー図
【図14】前記実施例において用いられる逆量子化器の
構成を示すブロック図
【図15】図4に示された逆量子化器におけるセンター
デッドゾーン型逆量子化動作を説明するフロー図
【図16】前記実施例において用いられる逆ウェーブレ
ット変換部の構成を示すブロック図
【図17】従来の画像圧縮符号化装置および画像伸長復
号化装置の構成の一例を示すブロック図
【図18】従来の装置において実行されるエントロピー
符号化動作を説明するフロー図
【図19】従来の装置におけるエントロピー符号化動作
の中におけるDC係数の符号化動作を説明するフロー図
【図20】従来の装置におけるエントロピー符号化動作
の中におけるAC係数の符号化動作を説明するフロー図
【図21】従来の装置において実行されるエントロピー
復号化動作を説明するフロー図
【図22】従来の装置におけるエントロピー復号化動作
の中におけるDC係数の復号化動作を説明するフロー図
【図23】従来の装置におけるエントロピー復号化動作
の中におけるAC係数の復号化動作を説明するフロー図
【符号の説明】
2 離散コサイン変換部 3 逆離散コサイン変換部 12 符号化器 13 ウェーブレット変換部 14 量子化器 15 エントロピー符号化器 16 センターデッドゾーンテーブル 17 量子化テーブル 18 ハフマンテーブル 18a ハフマン符号テーブル 18b ハフマン復号テーブル 19 伝送路 21 逆ウェーブレット変換部 22 逆量子化器 23 エントロピー復号化器

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェーブレット変換手段と、このウェー
    ブレット変換手段に対して並列的に設けられた離散コサ
    イン変換手段と、制御手段と、前記制御手段の制御信号
    を入力して、前記ウェーブレット変換手段の出力と前記
    離散コサイン変換手段の出力を選択的に出力する選択手
    段と、前記選択手段の出力を量子化する量子化手段と、
    前記量子化手段の出力を符号化するエントロピー符号化
    手段とを有する画像圧縮符号化装置。
  2. 【請求項2】 符号をエントロピー復号化するエントロ
    ピー復号化手段と、前記エントロピー復号化手段の出力
    を逆量子化する逆量子化手段と、逆ウェーブレット変換
    手段と、この逆ウェーブレット変換手段に対して並列的
    に設けられた逆離散コサイン変換手段と、制御手段と、
    前記制御手段の制御信号と前記逆量子化手段の出力を入
    力して前記逆ウェーブレット変換手段と前記逆離散コサ
    イン変換手段に対して選択的に前記逆量子化手段の出力
    を入力する選択手段とを有する画像伸長復号化装置。
  3. 【請求項3】 ウェーブレット変換手段が2分割フィル
    ターを再帰的に用いて信号の帯域を低周波域ほど細かく
    分割する帯域オクターブ分割手段を備え、特に帯域オク
    ターブ分割手段において帯域を再帰的に分割していく低
    周波域の2分割フィルター手段のタップ数が高周波域の
    2分割フィルターのタップ数と等しいか或いはより長い
    ことを特徴とする請求項1記載の画像圧縮符号化装置。
  4. 【請求項4】 逆ウェーブレット変換手段が2帯域合成
    フィルターを再帰的に用いて信号の帯域を低周波域ほど
    細かく分割された帯域から全帯域を合成する帯域オクタ
    ーブ合成手段を備え、特に帯域オクターブ合成手段にお
    いて再帰的に帯域を合成していく低周波域の2帯域合成
    フィルター手段のタップ数が高周波域の2帯域合成フィ
    ルターのタップ数と等しいか或いはより長いことを特徴
    とする請求項2記載の画像伸長復号化装置。
  5. 【請求項5】 ウェーブレット変換手段は共役直交フィ
    ルターまたは直交ミラーフィルターであることを特徴と
    する請求項1記載の画像圧縮符号化装置。
  6. 【請求項6】 逆ウェーブレット変換手段は共役直交フ
    ィルターまたは直交ミラーフィルターであることを特徴
    とする請求項2記載の画像伸長復号化装置。
  7. 【請求項7】 高周波域の係数ほど粗く量子化する量子
    化手段を備えたことを特徴とする請求項1、3または5
    のいずれかに記載の画像圧縮符号化装置。
  8. 【請求項8】 高周波域の係数ほど粗く逆量子化する逆
    量子化手段を備えたことを特徴とする請求項2、4また
    は6のいずれかに記載の画像伸長復号化装置。
  9. 【請求項9】 ウェーブレット変換手段と、離散コサイ
    ン変換手段と、制御手段と、前記制御手段の制御信号を
    入力して、前記ウェーブレット変換手段の出力と前記離
    散コサイン変換手段の出力を選択的に出力する選択手段
    と、前記制御手段の制御信号により設定された量子化係
    数により前記選択手段の出力を量子化する量子化手段
    と、前記制御手段の制御信号により設定された符号化パ
    ラメータにより前記量子化手段の出力を符号化するエン
    トロピー符号化手段とを有する画像圧縮符号化装置。
  10. 【請求項10】 制御手段と、この制御手段の制御信号
    により設定された復号パラメータにより符号をエントロ
    ピー復号化するエントロピー復号化手段と、前記制御手
    段の制御信号により設定された量子化係数により前記エ
    ントロピー復号化手段の出力を逆量子化する逆量子化手
    段と、逆ウェーブレット変換手段と、逆離散コサイン変
    換手段と、前記制御手段の制御信号と前記逆量子化手段
    の出力を入力して前記逆ウェーブレット変換手段と前記
    逆離散コサイン変換手段に対して選択的に前記逆量子化
    手段の出力を入力する選択手段とを有する画像伸長復号
    化装置。
  11. 【請求項11】 制御手段において、受信手段からの非
    標準の復号化が可能であることを示す信号により制御信
    号を設定することを特徴とする請求項1記載の画像圧縮
    符号化装置。
  12. 【請求項12】 制御手段において、送信手段からの非
    標準の符号化が可能であることを示す信号により制御信
    号を設定することを特徴とする請求項2記載の画像伸長
    復号化装置。
  13. 【請求項13】 制御手段において、高い圧縮率で送信
    を行なう場合にウェーブレット変換の出力を選択する制
    御信号を設定することを特徴とする請求項1記載の画像
    圧縮符号化装置。
  14. 【請求項14】 制御手段において、高い圧縮率で受信
    を行なう場合に逆ウェーブレット変換への入力を選択す
    る制御信号を設定することを特徴とする請求項2記載の
    画像伸長復号化装置。
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