JP3769467B2 - 伝送方法 - Google Patents

伝送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3769467B2
JP3769467B2 JP2001076465A JP2001076465A JP3769467B2 JP 3769467 B2 JP3769467 B2 JP 3769467B2 JP 2001076465 A JP2001076465 A JP 2001076465A JP 2001076465 A JP2001076465 A JP 2001076465A JP 3769467 B2 JP3769467 B2 JP 3769467B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
quantization matrix
quantization
components
matrix
coding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001076465A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001313941A5 (ja
JP2001313941A (ja
Inventor
メイ・シェン シェン
ケン・タン ティオ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2001076465A priority Critical patent/JP3769467B2/ja
Publication of JP2001313941A publication Critical patent/JP2001313941A/ja
Publication of JP2001313941A5 publication Critical patent/JP2001313941A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3769467B2 publication Critical patent/JP3769467B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静止画および動画に対する量子化マトリックスに関し、さらに詳述すれば、静止画および動画に対する量子化マトリックスを用いたエンコーダ、デコーダに関する。本発明に掛かる、静止画および動画に対する量子化マトリックスは、非常に高い圧縮における静止画および動画のコード化に特に有用である。
【0002】
標準電話線を用いるビデオ会議応用に使用する場合、また高度の圧縮を必要とする他の応用に使用する場合に適当である。
【0003】
【従来の技術】
ほとんどの圧縮アルゴリズムにおいてはデコードされた画像における多少のの形態のロスが予想される。
【0004】
よい結果を生みだす圧縮を行う典型的な方法は、ピクセルドメインの代わりに変換ドメインにおいて信号を量子化することによりこのロスを導入することにある。
【0005】
このような変換の例は離散的コーサイン変換(DCT)、波長変換、およびサブバンド解析フィルタなどがある。圧縮アルゴリズムにもとづく変換においては、画像は変換ドメインに変換され、量子化処理が情報の縮小のため、変換係数に適応される。変換はエネルギーを数個の係数に集中することにより行われ、ノイズは、再構築された画像の確認される視覚能力に影響することなく、これらの係数に導入されることができる。
【0006】
異なる係数の量子化に対しては異なる重みづけを持つ人間の視覚認識システムは認識される知される視覚能力を改善することができることはよく知られている。ISO/IEC JTCI/SC29/WG11 IS−13818−2(MPEG2)のようなコード化の規格においては、DCT係数の量子化は量子化マトリックスによって重みづけされる。デフォルトマトリックスは通常使用されるが、エンコーダはデコーダに量子化マトリックスの新しい値を送ることを選択的に行うことが出来る。これはビットストリームのヘッダにビット情報を加えることにより行うことが出来る。
【0007】
MPEG−2ビデオ規定にもとづく量子化マトリックスを送信するための従来技術においては、特別の量子化マトリックスを使用するためのビット情報が"1"にセットされているならば、各々8ビットの64の固定値を送信することになる。高周波領域におけるマトリックスの値は実際的には使用されていない。特に大きな量子化ステップが使用されている非常に低いビットレート・コーディング、もしくは非常に平凡な繰り返し模様の入力ブロック、もしくは良好な動き補償をもった場合には、使用されることがない。
【0008】
上記の従来技術において、異なる応用に使用されている量子化マトリックスに対しては、マトリックスが低いビット・レートコーディングであろうとも、また高いビットレートコーディングであろうとも、量子化マトリックスの最初の値は常に8ビットにセットされていることがわかる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明における一つの課題は、量子化マトリックスとして送信される必要のあるデータ量である。代表的なケースでは、各々8ビットの64係数がすべて要求される。このことは全体として512ビット必要である。もし3つの異なる量子化マトリックスが、3つのカラー情報として用いられるのであれば、全ビット量はこの量の3倍となる。これは低ビットレート送信に対して多すぎることとなる。また、セットアップタイム、もしくは送信の前準備があまりにも長く、あるいは送信の途中でマトリックスを変化させなければならない場合は、送信における遅れを惹起する。エンコーダからデコーダに送信される量子化マトリックスのデータ量をいかにして少なくするかが本発明の第1の課題である。
【0010】
第2の課題は人間の視覚システムの空間マスキング(spatial masking)である。模様のある画像領域よりも、模様もない平坦な画像領域のほうが、よりノイズが顕著に認識されやすい。従って全領域に同一マトリックスを適用することは良好な解決とはいえない。マトリックスは全体として最適化されていて、局所的に個々の領域の使用に対しては調節されていないからである。
【0011】
第3の課題はDC(直流成分)に対する可変量子化マトリックスから情報量を節約することである。量子化マトリックスの最初の値は、ビットレートが高い場合および平坦な領域に対応するため、減少される一方、ビットレートが低い場合および複雑なり領域に対応するため、増加される。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は次の手段によって解決される。
【0013】
デフォルトマトリックスは可変数の重みづけがエンコーダによって更新されることを可能とするように設計される。
【0014】
異なった割合で画像内容に応じ、マトリックスを調節することを、以下、打ち切り量子化マトリックスと呼ぶ。
【0015】
打ち切り量子化マトリックスはコード化用のビットレートや、コード化された画像の複雑さや、他の要件を調べることにより決定される。このマトリックスは、DC(直流成分)および最初の少しのAC(交流成分)係数に集中する非ゼロ値の少ない数を必要とする。特に低いビットレートコーディングにおいて必要としている。さらに、これらの非ゼロ値は差分的にコード化されることができる。また各々に対して8ビットより少ないビットが差分値をコード化するのに使用される。
【0016】
量子化重みづけ量は、ブロックの活性程度や、ブロックの量子化ステップサイズに従って拡大縮小される。
【0017】
本発明による方法はビット節約、および個々のブロックに対する適応性の点から量子化マトリックス使用の効率を上げる方法を提供する。
【0018】
量子化マトリックスは異なるコーディング・レートおよびこの方向におけるその他の点にもとづいて決定される。量子化マトリックスの最初の数個の値のみがある程度の重みづけをもって非ゼロにセットされる。他の値はゼロに打ち切られる。このゼロはコード化されていないしまた送信されない。
【0019】
この打ち切り量子化マトリックスはジグザグもしくは他の方法でスキャンされ、差分的にコード化され、非ゼロ係数の数と共に送信される。
【0020】
重みづけスケールは量子化後に残された係数の数をチェックすることにより調節することができる。その理由は残された係数の数はブロックの活性程度を表しているからである。もしDC係数のみが量子化の後に残されているならば、DCに対する重みづけスケールは8に等しいか、それ以下にすることができる。理由はそれは平坦な領域であるからである。もし多数のAC係数が残っているならば、DCに対する重みつけスケールを大きくすることができる。例えば量子化ステップの2倍にすることができる。同じ調節がAC係数に対する重みづけスケールについて実施することができる。
【0021】
第1の観点による本発明は、静止画および動画に対する量子化マトリックスを符号化するデータ生成方法であって、
各成分が予め決められた値を有するデフォルト・量子化マトリックスを保持し、
前記保持したデフォルト・量子化マトリックスの成分を所定のジグザグパターンの順番で読み出し、
各成分が固有の値を有する固有量子化マトリックスを生成し、
前記固有量子化マトリックスの成分を所定のジグザグパターンの順番で読み出し、
前記読み出しを、設定した位置で打ち切り、
前記設定した位置より前に読み出した固有量子化マトリックスの成分の後に終端コードを付加した簡略データを、量子化マトリックスを符号化した信号とすることを特徴とするデータ生成方法である。
【0022】
第2の観点による本発明は、任意の数の量子化マトリックスの成分の後に終端コードが付加された簡易データを受信し、静止画および動画に対する量子化マトリックスをデコードするデコード方法であって、
各成分が予め決められた値を有するデフォルト・量子化マトリックスを保持し、
前記保持したデフォルト・量子化マトリックスの成分を所定のジグザグパターンの順番で読み出し、
前記簡易データから終端コードを検出し、
前記検出した終端コードより前に入力された量子化マトリックスの成分と、前記読み出した成分であって前記任意の数以降の前記デフォルト・量子化マトリックスの成分を合成した合成量子化マトリックスを生成することを特徴とするデコード方法である。
【0023】
第3の観点による本発明は、静止画および動画に対する量子化マトリックスを符号化するエンコーダであって、
各成分が予め決められた値を有するデフォルト・量子化マトリックスを保持する保持手段と、
前記保持されたデフォルト・量子化マトリックスの成分を所定のジグザグパターンの順番で読み出す第1の読み出し手段と、
各成分が固有の値を有する固有量子化マトリックスを生成する生成手段と、
前記固有量子化マトリックスの成分を所定のジグザグパターンの順番で読み出す第2の読み出し手段と、
前記読み出しを、設定した位置で打ち切る打ち切り手段と、
前記設定した位置より前に読み出した固有量子化マトリックスの成分の後に終端コードを付加し、簡略データを生成する付加手段を有することを特徴とするエンコーダである。
【0024】
第4の観点による本発明は、任意の数の量子化マトリックスの成分の後に終端コードが付加された簡易データを受信し、静止画および動画に対する量子化マトリックスをデコードするデコーダであって、
各成分が予め決められた値を有するデフォルト・量子化マトリックスを保持する保持手段と、
前記保持したデフォルト・量子化マトリックスの成分を所定のジグザグパターンの順番で読み出す第1の読み出し手段と、
前記簡易データから終端コードを検出する検出手段と、
前記検出した終端コードより前に入力された量子化マトリックスの成分と、前記読み出した成分であって前記任意の数以降の前記デフォルト・量子化マトリックスの成分を合成した合成量子化マトリックスを生成する手段を有することを特徴とするデコーダである。
【0025】
これによりデータ量の少ない簡略化された固有量子化マトリックスをエンコーダで作り、それをデコーダに送り、デコーダでは、デフォルト量子化マトリックスと合成し、フルサイズの量子化マトリックスとして利用することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を以下に説明する。
【0027】
本実施の形態は、二つの部分に分けることができる。実施の形態の第1の部分は打ち切り量子化マトリックスの動作についての説明で、実施の形態の第2の部分は適応的量子化ステップサイズスケーリングの動作の説明である。実施の形態は一つのユニットの動作を説明するが、期待結果を達成するために両方の方法を個別的に適用することができる。
【0028】
図1は従来技術の例を示している。図1(a)はイントラ輝度フレーム(Intra−Y)のコード化に対するデフォルト量子化マトリックスを示し、図1(b)は高周波における係数をより粗く量子化する新しい量子化マトリックスの例である。
【0029】
図2は本発明により提案された打ち切り量子化マトリックスの例である。この実施の形態におけるポイントは、送信されるべき量子化マトリックスの数が64以下であるということである。これは、最初の2個、もしくは3個の量子化成分で十分な低ビットレートコード化において特に有用である。
【0030】
図4は、本発明に掛かる静止画および動画に対する量子化マトリックスを用いたエンコーダを示す。図において、32はDCT変換器、34は量子化器、49は可変長コード化器である。36は算出された量子化パラメータQPを生成するQP生成器であり、たとえばマクロブロック毎に生成される。量子化パラメータQPは、マクロブロック毎に所定の計算式により計算されるようにしてもよいし、ルックアップテーブルから最適なものを選出するようにしてもよい。算出された量子化パラメータQPは、量子化器34に加えられると共に、図5で説明するデコーダにも送られる。
【0031】
図4において、38は算出された固有の量子化マトリックスQMを生成する算出QM生成器であり、たとえば、複数のフレームで構成されるビデオオブジェクトレイヤ(VOL)毎に生成される。計算により生成された固有量子化マトリックスQM例を図1(b)や、図2(b)に示す。少ないデータ量で映像を送りたい場合(ビットレートが低い場合、画像が単調な場合)は、図1(b)に示すように高周波成分には大きな量子化成分200を一律に与えるようにしてもよい。計算式を用いる変わりに、ルックアップテーブルから最適なものを選出するようにしてもよい。どのような計算式を用いるか、または、ルックアップテーブルからどれを選出するかは、選択器37を用い、操作者により任意に選択される。または、映像の性質(実写画かコンピュータグラフィクスか)により自動的に選択するようにしてもよい。
【0032】
算出された固有量子化マトリックスQMは、打ち切り器40に送られる。打ち切り器40においては、固有量子化マトリックスQMの量子化成分が、ジグザグスキャン48により、図2(a)の点線で示すように、低周波に対応する部分からジグザグスに順次読み出される。設定器39により設定された個数の量子化成分が読み出されれば、ジグザグ読み出しは打ち切られる。その後、終端コード、たとえばゼロが、終端コード付与器42により与えられる。設定器39で設定される個数でQM生成器38からの量子化成分の読み出しが打ち切られるが、その個数は、操作者が任意に決めることができる。図2(a)に示す例では、13個の量子化成分が読み出されて打ち切られているが、打ち切られるまでの量子化成分を前段部の量子化成分という。打ち切られるまでの量子化成分、すなわち前段部の量子化成分は、後で説明する合成QM生成器44に送られる。また、前段部の量子化成分とその後に続く終端コードは、簡略データQMtとして図5で説明するデコーダに送られる。
【0033】
46はデフォルトQM生成器で、予め決められたデフォルトの量子化マトリックス、たとえば図1(a)に示す量子化マトリックスが、記憶されている。ジグザグスキャン48により、上述と同様にして、デフォルトQM生成器46からのデフォルトの量子化マトリックスがジグザグに読み出される。
【0034】
44は、合成QM生成器である。合成QM生成器44では、打ち切り器40から送られてくる前段部、すなわち打ち切られるまでの量子化成分と、デフォルトQM生成器46から送られてくるデフォルト量子化マトリックスの内の前段部を除いた部分の量子化成分(後段部の量子化成分という)が合成されて、合成量子化マトリックスを生成する。すなわち、合成QM生成器44では、打ち切られるまでの前段部は、算出されたQM生成器38からの量子化成分が用いられる一方、打ち切られた後の後段部は、デフォルトQM生成器46からの量子化成分が用いられる。
【0035】
図3に合成された合成量子化マトリックスが示されている。前段部Fには図2(b)の固有量子化マトリックスの量子化成分が用いられる一方、後段部Lには図1(a)のデフォルト量子化マトリックスの量子化成分が用いられる。
【0036】
量子化器34では、DCT変換器32から送られてくるDCT変換されたDCT係数COFを量子化し、量子化処理された後のDCT係数COF'を出力する。COFijとCOF'ij(i,jは、いずれも1から8までの正の整数)との間には、次の関係がある。
【0037】
【数1】
Figure 0003769467
ここでQMijは、合成QM生成器44から出力される量子化成分であり、QPは、QP生成器36から生成される量子化パラメータである。量子化処理された後のDCT係数COF'は、可変長エンコーダ49において可変長符号化され、圧縮されたビデオデータVDが出力され、デコーダに送られる。
【0038】
図5は、本発明に掛かる静止画および動画に対する量子化マトリックスを用いたデコーダを示す。図において、50は可変長デコーダ、52は逆量子化器、62は逆DCT変換器である。56は終端コード検出器、54は合成QM生成器、58はデフォルトQM生成器、60はジグザグスキャンである。デフォルトQM生成器58には、図4に示したデフォルトQM生成器46とまったく同じ内容の、たとえば図1(a)に示したデフォルト量子化マトリックスが記憶されている。また、合成QM生成器54、ジグザグスキャン60は、それぞれ図4に示した合成QM生成器44、ジグザグスキャン48と実質的に同じ物である。
【0039】
図4のエンコーダから送られてきたビデオデータVDは、可変長デコーダ50に送られ、量子化パラメータQPは、逆量子化器52に送られ、簡略データQMtは、終端コード検出器56に送られる。
【0040】
簡略データQMtには、上述したように、打ち切りが行われるまでの量子化成分、すなわち前段部の量子化成分が含まれており、これらがまずジグザグスキャンされ、合成QM生成器54の前段部を埋める。終端コードが検出されば、デフォルトQM生成器58からの後段部の量子化成分が続いてジグザグスキャンされ、合成QM生成器54の後段部を埋める。このようにして、合成量子化マトリックスが生成される。
【0041】
図5の合成QM生成器54で生成された合成量子化マトリックスは、図4の合成QM生成器44で生成された合成量子化マトリックスとまったく同じ内容のものとなる。データ量の少ない簡略データQMtを用いて合成量子化マトリックスを作ることができるので、少ないデータ量で解像度の高い映像を作ることが可能となる。
【0042】
図6は打ち切り量子化マトリックスをコード化し送信する方法のひとつを示すものである。
【0043】
ここにユニット1は、異なるコード化ビットレート、異なるコード化画像サイズ等をチェックすることによりユニット2内において決定された打ち切り量子化マトリックスである。X1,X2,X3…は非ゼロ量子化成分であり、ユニット1におけるX1,X2,X3,…と同じ位置にある8×8DCT係数を量子化するのに用いられる非ゼロの量子化マトリックスの値である。
【0044】
ユニット1の中でゼロ値が埋まっている量子化マトリックスのその他の部分は量子化マトリックスのデフォルト値が使用されることを意味する。
【0045】
エンコーダにおいては、8×8ブロックのDCT係数の対応部分はゼロにセットされる。
【0046】
ユニット3はグループの初めの部分に集中させられる大きな値を持つデータのグループにユニット1の非ゼロ値をスキャンするものである。ここでは例としてジグザグスキャンが示されている。
【0047】
ユニット4は、より小さい差分値を得るために、隣り合う値を引算することによりスキャンされたデータをコード化する部分で、省略してもよい。図6に示される差分値△X1,△X2,…はさらに続いてホフマンコーディングもしくは他のエントロピィコーディング処理を行っても良い。
【0048】
同時に、非ゼロ量子化成分の数がコード化され、非ゼロ値とともにデコーダに送信される。この情報をコード化するためにはいろいろな方法がある。もっとも簡単な方法は固定8ビットを使用して数字をコード化することである。別の方法としては、もっとも頻繁なケースをより少ないビットを用いて表せるように工夫された可変長テーブルを使用することにより数字をコード化することである。
【0049】
その代わりとなるものとしては、非ゼロ量子化成分の個数をコード化し送信する代わりに、図6に示されるように、最後の非ゼロ値xNもしくは最後の差分値ΔxN(N=1. 2. 3 …)がコード化された後、非ゼロ量子化マトリックスコードの終端を示す特別のシンボルをビットストリームに挿入してもよい。この特別のシンボルは、たとえばゼロあるいは負の値をとり、非ゼロ値コードに使用されない値を用いるのがよい。
【0050】
図7は直流成分の係数(DC係数)のみに重みづけを行うスケーリングファクターSを有する打ち切り量子化マトリックスである。
【0051】
スケーリングファクターは個々のブロックの活性程度(activity)に基づいて調節される。活性程度は量子化された後に残されたAC係数の数をチェックすることにより求められる。X1,X2,X3,…X9は8×8DCT係数ブロックを量子化するために使用される打ち切り量子化マトリックスの中の非ゼロ値である。SはDC係数に対する量子化器を調節するために最初の値を拡大もしくは縮小するための重みづけを示すものである。
【0052】
図8は量子化マトリックスの中の最初の値をスケーリングする手順の詳細を説明するものである。
【0053】
ユニット5は、8×8ブロックの各々を量子化するためのもので、打ち切り量子化マトリックスをまず適用する。続いてそのブロックに対してその時に必要な量子化ステップを行う。ユニット6は量子化の後に残された交流成分の係数(AC係数)の数をチェックし、ユニット7に移る。ユニット7において、図7の重みづけSは拡大すべきか、縮小すべきかを決定する。もしユニット5で量子化が実施された後にAC係数が残っていれば、重みづけSはユニット8で示されるように拡大される。もしそうでないならばユニット9で示されるようにSは縮小される。ユニット10は量子化マトリックスの最初の値を調節するために重みづけSを拡大または縮小する。ユニット11はブロックAに対する新しい調節された値を用いてDC係数を再量子化し、DCおよびAC係数のすべてをデコーダに送る。
【0054】
拡大または縮小するためのSの値は、現行の量子化ステップに関連した値、または所定の固定値を採ることが出来る。
【0055】
AC係数に対する他の量子化マトリックスの調節は上記と同じような方法で実施される。
【0056】
図9は適応的量子化ステップサイズのスケーリングおよび打ち切り量子化マトリックスのデコーダを示している。
【0057】
図9において、コード化されたビットストリームはデコーダに入力される。ユニット12は打ち切り量子化成分をデコードし、ユニット13は各ブロックに対し、量子化ステップをデコードする。ユニット14は各ブロックに対し、DCおよびAC係数のすべてをデコードする。ユニット15はゼロでないAC係数の数をチェックする。スケールファクターはユニット15から得られる情報を使用し、エンコーダにおいて行われた手順と同様の手順で、ユニット16において決定される。各ブロックに対するすべてのDCおよびAC係数は、デコードされたスケーリング量子化マトリックスおよびデコードされた量子化マトリックスによって、ユニット17において逆量子化を行うことができる。最後に、すべての逆量子化された係数は画像を再現するために、逆DCT変換コーディングユニットに送られる。
【0058】
次の式は量子化および逆量子化のために使用される。
【0059】
量子化
イントラDC;レベル=|COF|//(QM2)
イントラAC;レベル=|COF|*8/(QP*QM)
インター ;レベル=(|COF|−(QP*QM32)*8/(QP*QM)
逆量子化
イントラDC;|COF|=LEVEL*QM2
他 |COF'|=0、
もしLEVEL=0
|COF'|=(2*LEVEL+1)*(QP*QM/16)、
もしLEVEL≠0,(QP*QM/16)が奇数
|COF'|=(2*LEVEL+1)*(QP*QM/16)−1、
もしLEVEL≠0,(QP*QM/16)が偶数
COFは量子化される変換係数。
LEVELは変換係数の量子化バージョンの絶対値。
COF'は再構築された変換係数。
QPは現行のブロックの量子化ステップサイズ。
QMは量子化されるべき係数に対応する量子化マトリックスの値。
QMのデフォルト値は16。
【0060】
本発明は量子化マトリックスをコーディングビットレート,コーディングサイズまた同様に人間の視覚システムに応じて適応的に変化せしめるものである。その結果量子化マトリックスを打ち切り、そしてスケーリングすることによりおよびマトリックスの値を差分的にコード化することにより多くのビットが節約できる。従って本発明はコード化の効率を改善する。この効果は低ビットレートのコード化には特に著しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、デフォルト量子化マトリックスの例、(b)は固有量子化マトリックスの例の説明図。
【図2】(a)は本発明により提案された打ち切り量子化マトリックスの例、(b)は固有量子化マトリックスの例の説明図。
【図3】本発明により提案された合成量子化マトリックスの例の説明図。
【図4】本発明により提案された打ち切り量子化マトリックスを用いたエンコーダのブロック図。
【図5】本発明により提案された打ち切り量子化マトリックスを用いたデコーダのブロック図。
【図6】打ち切り量子化マトリックスをエンコードする一つの方法を示す説明図。
【図7】直流成分のみににたいして値をスケールする打ち切り量子化マトリックスのスケーリングの説明図。
【図8】打ち切り量子化マトリックスのDC係数に対するスケーリングの手法を説明するフローチャート。
【図9】スケーリングされた打ち切り量子化マトリックスをデコードするためのデコーダのフローチャート。
【符号の説明】
1……打ち切り量子化マトリックス作製ユニット
2……打ち切り量子化マトリックス決定ユニット
3……非ゼロ値をスキヤニングするユニット
4……差分コード化するユニット
32……DCT変換器
34……量子化器
36……算出されたQP生成器
37……選択器
38……算出されたQM生成器
39……設定器
40……打ち切り器
42……終端コード付与器
44、54……合成QM生成器
46、58……デフォルトQM生成器
48、60……ジグザグスキャン
49……可変長コード化器
50……可変長デコーダ
52……逆量子化器
56……終端コード検出器
62……逆DCT変換器

Claims (3)

  1. 量子化マトリクスをコード化して伝送する伝送方法であって、
    量子化マトリクスを構成する複数の成分から前記量子化マトリクスの高周波成分を打切って得られた残りの成分である打切り量子化マトリクスを構成する二次元配列の成分をジグザグ走査順番で一次元配列の成分に変換する変換ステップと、
    前記一次元配列の成分をコード化して、コード化された打切り量子化マトリクスを生成するコード化ステップと、
    前記コード化された打切り量子化マトリクスを伝送する伝送ステップを有し、
    前記コード化された打切り量子化マトリクスは、前記一次元配列の成分に対応する順序でコード化されたビット配列を有することを特徴とする伝送方法。
  2. 前記打切り量子化マトリクスのコード化は、隣り合う成分どうしの差分値をコード化するものであることを特徴とする請求項1記載の伝送方法。
  3. 前記打切り量子化マトリクスのコード化は、前記打切り量子化マトリクスの成分のコード化が終了したことを示す特別のシンボルのコード化を含むものであることを特徴とする請求項1記載の伝送方法。
JP2001076465A 1997-02-08 2001-03-16 伝送方法 Expired - Lifetime JP3769467B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001076465A JP3769467B2 (ja) 1997-02-08 2001-03-16 伝送方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-61647 1997-02-08
JP6164797 1997-02-08
JP9-186437 1997-07-11
JP18643797 1997-07-11
JP2001076465A JP3769467B2 (ja) 1997-02-08 2001-03-16 伝送方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2209798A Division JP3234807B2 (ja) 1997-02-08 1998-02-03 デコード方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001313941A JP2001313941A (ja) 2001-11-09
JP2001313941A5 JP2001313941A5 (ja) 2005-08-18
JP3769467B2 true JP3769467B2 (ja) 2006-04-26

Family

ID=27297581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001076465A Expired - Lifetime JP3769467B2 (ja) 1997-02-08 2001-03-16 伝送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3769467B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100584552B1 (ko) 2003-01-14 2006-05-30 삼성전자주식회사 동영상 부호화 및 복호화 방법과 그 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001313941A (ja) 2001-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6501793B2 (en) Quantization matrix for still and moving picture coding
CN1036303C (zh) 具有多分辨率特征的运动视频信号压缩系统
JP2933457B2 (ja) ウェーブレット変換符号化方法
KR100788220B1 (ko) 품질기반 영상압축
US5495538A (en) Segmentation-based JPEG image artifacts reduction
AU782176B2 (en) Variance based adaptive block size DCT image compression
JP5693539B2 (ja) ブロック変換ベースの符号化システムで用いられる方法
US6870963B2 (en) Configurable pattern optimizer
US5831559A (en) Encoding/decoding video signals using multiple run-val mapping tables
KR20040018414A (ko) 무손실 방식으로 디지털 이미지 데이터를 인코드하기 위한장치 및 방법
US6680975B1 (en) Signal encoding and decoding system and method
JP3234807B2 (ja) デコード方法
KR100827212B1 (ko) 스케일 가능한 코딩 및 디코딩 방법, 코딩 장치 및 디코더, 이를 포함하는 시스템
JP2007143176A (ja) 動きベクトルの圧縮方法
KR100438856B1 (ko) 능동적인 테이블 생성에의한 양자화/역양자화 방법 및 장치
JP3769467B2 (ja) 伝送方法
JP3234830B2 (ja) デコード方法
JP2001285642A (ja) 画像処理装置及びその方法、コンピュータ可読メモリ
EP0806870A2 (en) Image encoding using object shape information
JP2003163931A (ja) 画像圧縮装置及び画像復号装置
MXPA98008298A (es) Matriz de cuantificacion para codificacion de imagenes fijas y en movimiento
JPH08214168A (ja) 符号化装置およびその方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050201

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130210

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term