JP3234807B2 - デコード方法 - Google Patents

デコード方法

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JP3234807B2
JP3234807B2 JP2209798A JP2209798A JP3234807B2 JP 3234807 B2 JP3234807 B2 JP 3234807B2 JP 2209798 A JP2209798 A JP 2209798A JP 2209798 A JP2209798 A JP 2209798A JP 3234807 B2 JP3234807 B2 JP 3234807B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静止画および動画
に対する量子化マトリックスに関し、さらに詳述すれ
ば、静止画および動画に対する量子化マトリックスを用
いたエンコーダ、デコーダに関し、特にデコード方法に
関する。本発明に掛かる、静止画および動画に対する量
子化マトリックスは、非常に高い圧縮における静止画お
よび動画のコード化に特に有用である。
【0002】標準電話線を用いるビデオ会議応用に使用
する場合、また高度の圧縮を必要とする他の応用に使用
する場合に適当である。
【0003】
【従来の技術】ほとんどの圧縮アルゴリズムにおいては
デコードされた画像における多少のの形態のロスが予想
される。
【0004】よい結果を生みだす圧縮を行う典型的な方
法は、ピクセルドメインの代わりに変換ドメインにおい
て信号を量子化することによりこのロスを導入すること
にある。
【0005】このような変換の例は離散的コーサイン変
換(DCT)、波長変換、およびサブバンド解析フィル
タなどがある。圧縮アルゴリズムにもとづく変換におい
ては、画像は変換ドメインに変換され、量子化処理が情
報の縮小のため、変換係数に適応される。変換はエネル
ギーを数個の係数に集中することにより行われ、ノイズ
は、再構築された画像の確認される視覚能力に影響する
ことなく、これらの係数に導入されることができる。
【0006】異なる係数の量子化に対しては異なる重み
づけを持つ人間の視覚認識システムは認識される知され
る視覚能力を改善することができることはよく知られて
いる。ISO/IEC JTCI/SC29/WG11
IS−13818−2(MPEG2)のようなコード化
の規格においては、DCT係数の量子化は量子化マトリ
ックスによって重みづけされる。デフォルトマトリック
スは通常使用されるが、エンコーダはデコーダに量子化
マトリックスの新しい値を送ることを選択的に行うこと
が出来る。これはビットストリームのヘッダにビット情
報を加えることにより行うことが出来る。
【0007】MPEG−2ビデオ規定にもとづく量子化
マトリックスを送信するための従来技術においては、特
別の量子化マトリックスを使用するためのビット情報
が"1"にセットされているならば、各々8ビットの64
の固定値を送信することになる。高周波領域におけるマ
トリックスの値は実際的には使用されていない。特に大
きな量子化ステップが使用されている非常に低いビット
レート・コーディング、もしくは非常に平凡な繰り返し
模様の入力ブロック、もしくは良好な動き補償をもった
場合には、使用されることがない。
【0008】上記の従来技術において、異なる応用に使
用されている量子化マトリックスに対しては、マトリッ
クスが低いビット・レートコーディングであろうとも、
また高いビットレートコーディングであろうとも、量子
化マトリックスの最初の値は常に8ビットにセットされ
ていることがわかる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明における一つの
課題は、量子化マトリックスとして送信される必要のあ
るデータ量である。代表的なケースでは、各々8ビット
の64係数がすべて要求される。このことは全体として
512ビット必要である。もし3つの異なる量子化マト
リックスが、3つのカラー情報として用いられるのであ
れば、全ビット量はこの量の3倍となる。これは低ビッ
トレート送信に対して多すぎることとなる。また、セッ
トアップタイム、もしくは送信の前準備があまりにも長
く、あるいは送信の途中でマトリックスを変化させなけ
ればならない場合は、送信における遅れを惹起する。エ
ンコーダからデコーダに送信される量子化マトリックス
のデータ量をいかにして少なくするかが本発明の第1の
課題である。
【0010】第2の課題は人間の視覚システムの空間マ
スキング(spatial masking)である。模様のある画像
領域よりも、模様もない平坦な画像領域のほうが、より
ノイズが顕著に認識されやすい。従って全領域に同一マ
トリックスを適用することは良好な解決とはいえない。
マトリックスは全体として最適化されていて、局所的に
個々の領域の使用に対しては調節されていないからであ
る。
【0011】第3の課題はDC(直流成分)に対する可
変量子化マトリックスから情報量を節約することであ
る。量子化マトリックスの最初の値は、ビットレートが
高い場合および平坦な領域に対応するため、減少される
一方、ビットレートが低い場合および複雑なり領域に対
応するため、増加される。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題は次の手段に
よって解決される。
【0013】デフォルトマトリックスは可変数の重みづ
けがエンコーダによって更新されることを可能とするよ
うに設計される。
【0014】異なった割合で画像内容に応じ、マトリッ
クスを調節することを、以下、打ち切り量子化マトリッ
クスと呼ぶ。
【0015】打ち切り量子化マトリックスはコード化用
のビットレートや、コード化された画像の複雑さや、他
の要件を調べることにより決定される。このマトリック
スは、DC(直流成分)および最初の少しのAC(交流
成分)係数に集中する非ゼロ値の少ない数を必要とす
る。特に低いビットレートコーディングにおいて必要と
している。さらに、これらの非ゼロ値は差分的にコード
化されることができる。また各々に対して8ビットより
少ないビットが差分値をコード化するのに使用される。
【0016】量子化重みづけ量は、ブロックの活性程度
や、ブロックの量子化ステップサイズに従って拡大縮小
される。
【0017】本発明による方法はビット節約、および個
々のブロックに対する適応性の点から量子化マトリック
ス使用の効率を上げる方法を提供する。
【0018】量子化マトリックスは異なるコーディング
・レートおよびこの方向におけるその他の点にもとづい
て決定される。量子化マトリックスの最初の数個の値の
みがある程度の重みづけをもって非ゼロにセットされ
る。他の値はゼロに打ち切られる。このゼロはコード化
されていないしまた送信されない。
【0019】この打ち切り量子化マトリックスはジグザ
グもしくは他の方法でスキャンされ、差分的にコード化
され、非ゼロ係数の数と共に送信される。
【0020】重みづけスケールは量子化後に残された係
数の数をチェックすることにより調節することができ
る。その理由は残された係数の数はブロックの活性程度
を表しているからである。もしDC係数のみが量子化の
後に残されているならば、DCに対する重みづけスケー
ルは8に等しいか、それ以下にすることができる。理由
はそれは平坦な領域であるからである。もし多数のAC
係数が残っているならば、DCに対する重みつけスケー
ルを大きくすることができる。例えば量子化ステップの
2倍にすることができる。同じ調節がAC係数に対する
重みづけスケールについて実施することができる。
【0021】第1の観点による本発明は、画像を量子化
する際に用いる量子化マトリクスの一部の成分のみで構
成される打ち切り量子化マトリクスを用いてコード化
された画像をデコードするデコード方法であって、入力
されたビットストリームに含まれるコード化された打ち
切り量子化マトリクスの各成分は、所定のジグザグパタ
ーンの順に配置されてコード化されており、前記コード
化された打ち切り量子化マトリクスの終了を示す成分
遭遇するまで、前記コード化された打ち切り量子化マト
リクスをデコードし、デコードされた打ち切り量子化マ
トリクスを用いて、完全な量子化マトリクスを生成し、
前記ビットストリームに含まれる量子化ステップサイズ
をデコードし、前記ビットストリームに含まれる量子化
係数をデコードし、デコードされた前記量子化ステップ
サイズおよび生成された前記完全な量子化マトリクスを
用いて、デコードされた前記量子化係数の逆量子化を行
い、逆量子化された前記量子化係数をピクセルブロック
へ変換することを特徴とするデコード方法である。
【0022】第2の観点による本発明は、前記コード化
された打ち切り量子化マトリクスの終了を示す成分は値
が0であることを特徴とする第1の観点のデコード方法
である。
【0023】第3の観点による本発明は、前記ビットス
トリームに含まれる前記コード化された打ち切り量子化
マトリクスの各成分は8ビットのコードによりコード化
されていることを特徴とする第1または第2の観点のデ
コード方法である。
【0024】
【0025】これによりデータ量の少ない簡略化された
固有量子化マトリックスをエンコーダで作り、それをデ
コーダに送り、デコーダでは、デフォルト量子化マトリ
ックスと合成し、フルサイズの量子化マトリックスとし
て利用することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に説明
する。
【0027】本実施の形態は、二つの部分に分けること
ができる。実施の形態の第1の部分は打ち切り量子化マ
トリックスの動作についての説明で、実施の形態の第2
の部分は適応的量子化ステップサイズスケーリングの動
作の説明である。実施の形態は一つのユニットの動作を
説明するが、期待結果を達成するために両方の方法を個
別的に適用することができる。
【0028】図1は従来技術の例を示している。図1
(a)はイントラ輝度フレーム(Intra−Y)のコード化に対
するデフォルト量子化マトリックスを示し、図1(b)は
高周波における係数をより粗く量子化する新しい量子化
マトリックスの例である。
【0029】図2は本発明により提案された打ち切り量
子化マトリックスの例である。この実施の形態における
ポイントは、送信されるべき量子化マトリックスの数が
64以下であるということである。これは、最初の2
個、もしくは3個の量子化成分で十分な低ビットレート
コード化において特に有用である。
【0030】図4は、本発明に掛かる静止画および動画
に対する量子化マトリックスを用いたエンコーダを示
す。図において、32はDCT変換器、34は量子化
器、49は可変長コード化器である。36は算出された量
子化パラメータQPを生成するQP生成器であり、たと
えばマクロブロック毎に生成される。量子化パラメータ
QPは、マクロブロック毎に所定の計算式により計算さ
れるようにしてもよいし、ルックアップテーブルから最
適なものを選出するようにしてもよい。算出された量子
化パラメータQPは、量子化器34に加えられると共
に、図5で説明するデコーダにも送られる。
【0031】図4において、38は算出された固有の量
子化マトリックスQMを生成する算出QM生成器であ
り、たとえば、複数のフレームで構成されるビデオオブ
ジェクトレイヤ(VOL)毎に生成される。計算により
生成された固有量子化マトリックスQM例を図1(b)
や、図2(b)に示す。少ないデータ量で映像を送りたい
場合(ビットレートが低い場合、画像が単調な場合)
は、図1(b)に示すように高周波成分には大きな量子化
成分200を一律に与えるようにしてもよい。計算式を
用いる変わりに、ルックアップテーブルから最適なもの
を選出するようにしてもよい。どのような計算式を用い
るか、または、ルックアップテーブルからどれを選出す
るかは、選択器37を用い、操作者により任意に選択さ
れる。または、映像の性質(実写画かコンピュータグラ
フィクスか)により自動的に選択するようにしてもよ
い。
【0032】算出された固有量子化マトリックスQM
は、打ち切り器40に送られる。打ち切り器40におい
ては、固有量子化マトリックスQMの量子化成分が、ジ
グザグスキャン48により、図2(a)の点線で示すよ
うに、低周波に対応する部分からジグザグスに順次読み
出される。設定器39により設定された個数の量子化成
分が読み出されれば、ジグザグ読み出しは打ち切られ
る。その後、終端コード、たとえばゼロが、終端コード
付与器42により与えられる。設定器39で設定される個
数でQM生成器38からの量子化成分の読み出しが打ち
切られるが、その個数は、操作者が任意に決めることが
できる。図2(a)に示す例では、13個の量子化成分が
読み出されて打ち切られているが、打ち切られるまでの
量子化成分を前段部の量子化成分という。打ち切られる
までの量子化成分、すなわち前段部の量子化成分は、後
で説明する合成QM生成器44に送られる。また、前段
部の量子化成分とその後に続く終端コードは、簡略デー
タQMtとして図5で説明するデコーダに送られる。
【0033】46はデフォルトQM生成器で、予め決め
られたデフォルトの量子化マトリックス、たとえば図1
(a)に示す量子化マトリックスが、記憶されている。
ジグザグスキャン48により、上述と同様にして、デフ
ォルトQM生成器46からのデフォルトの量子化マトリ
ックスがジグザグに読み出される。
【0034】44は、合成QM生成器である。合成QM
生成器44では、打ち切り器40から送られてくる前段
部、すなわち打ち切られるまでの量子化成分と、デフォ
ルトQM生成器46から送られてくるデフォルト量子化
マトリックスの内の前段部を除いた部分の量子化成分
(後段部の量子化成分という)が合成されて、合成量子
化マトリックスを生成する。すなわち、合成QM生成器
44では、打ち切られるまでの前段部は、算出されたQ
M生成器38からの量子化成分が用いられる一方、打ち
切られた後の後段部は、デフォルトQM生成器46から
の量子化成分が用いられる。
【0035】図3に合成された合成量子化マトリックス
が示されている。前段部Fには図2(b)の固有量子化マ
トリックスの量子化成分が用いられる一方、後段部Lに
は図1(a)のデフォルト量子化マトリックスの量子化成
分が用いられる。
【0036】量子化器34では、DCT変換器32から
送られてくるDCT変換されたDCT係数COFを量子化
し、量子化処理された後のDCT係数COF'を出力する。
COFijとCOF'ij(i,jは、いずれも1から8までの正の整
数)との間には、次の関係がある。
【0037】
【数1】 ここでQMijは、合成QM生成器44から出力される量子
化成分であり、QPは、QP生成器36から生成される量
子化パラメータである。量子化処理された後のDCT係
数COF'は、可変長エンコーダ49において可変長符号化
され、圧縮されたビデオデータVDが出力され、デコー
ダに送られる。
【0038】図5は、本発明に掛かる静止画および動画
に対する量子化マトリックスを用いたデコーダを示す。
図において、50は可変長デコーダ、52は逆量子化
器、62は逆DCT変換器である。56は終端コード検
出器、54は合成QM生成器、58はデフォルトQM生
成器、60はジグザグスキャンである。デフォルトQM
生成器58には、図4に示したデフォルトQM生成器4
6とまったく同じ内容の、たとえば図1(a)に示した
デフォルト量子化マトリックスが記憶されている。ま
た、合成QM生成器54、ジグザグスキャン60は、そ
れぞれ図4に示した合成QM生成器44、ジグザグスキ
ャン48と実質的に同じ物である。
【0039】図4のエンコーダから送られてきたビデオ
データVDは、可変長デコーダ50に送られ、量子化パ
ラメータQPは、逆量子化器52に送られ、簡略データ
QMtは、終端コード検出器56に送られる。
【0040】簡略データQMtには、上述したように、
打ち切りが行われるまでの量子化成分、すなわち前段部
の量子化成分が含まれており、これらがまずジグザグス
キャンされ、合成QM生成器54の前段部を埋める。終
端コードが検出されば、デフォルトQM生成器58から
の後段部の量子化成分が続いてジグザグスキャンされ、
合成QM生成器54の後段部を埋める。このようにし
て、合成量子化マトリックスが生成される。
【0041】図5の合成QM生成器54で生成された合
成量子化マトリックスは、図4の合成QM生成器44で
生成された合成量子化マトリックスとまったく同じ内容
のものとなる。データ量の少ない簡略データQMtを用
いて合成量子化マトリックスを作ることができるので、
少ないデータ量で解像度の高い映像を作ることが可能と
なる。
【0042】図6は打ち切り量子化マトリックスをコー
ド化し送信する方法のひとつを示すものである。
【0043】ここにユニット1は、異なるコード化ビッ
トレート、異なるコード化画像サイズ等をチェックする
ことによりユニット2内において決定された打ち切り量
子化マトリックスである。X1,X2,X3…は非ゼロ量子
化成分であり、ユニット1におけるX1,X2,X3,…と同
じ位置にある8×8DCT係数を量子化するのに用いら
れる非ゼロの量子化マトリックスの値である。
【0044】ユニット1の中でゼロ値が埋まっている量
子化マトリックスのその他の部分は量子化マトリックス
のデフォルト値が使用されることを意味する。
【0045】エンコーダにおいては、8×8ブロックの
DCT係数の対応部分はゼロにセットされる。
【0046】ユニット3はグループの初めの部分に集中
させられる大きな値を持つデータのグループにユニット
1の非ゼロ値をスキャンするものである。ここでは例と
してジグザグスキャンが示されている。
【0047】ユニット4は、より小さい差分値を得るた
めに、隣り合う値を引算することによりスキャンされた
データをコード化する部分で、省略してもよい。図6に
示される差分値△X1,△X2,…はさらに続いてホフマン
コーディングもしくは他のエントロピィコーディング処
理を行っても良い。
【0048】同時に、非ゼロ量子化成分の数がコード化
され、非ゼロ値とともにデコーダに送信される。この情
報をコード化するためにはいろいろな方法がある。もっ
とも簡単な方法は固定8ビットを使用して数字をコード
化することである。別の方法としては、もっとも頻繁な
ケースをより少ないビットを用いて表せるように工夫さ
れた可変長テーブルを使用することにより数字をコード
化することである。
【0049】その代わりとなるものとしては、非ゼロ量
子化成分の個数をコード化し送信する代わりに、図6に
示されるように、最後の非ゼロ値xNもしくは最後の差分
値ΔxN(N=1. 2. 3 …)がコード化された後、非ゼロ量子
化マトリックスコードの終端を示す特別のシンボルをビ
ットストリームに挿入してもよい。この特別のシンボル
は、たとえばゼロあるいは負の値をとり、非ゼロ値コー
ドに使用されない値を用いるのがよい。
【0050】図7は直流成分の係数(DC係数)のみに
重みづけを行うスケーリングファクターSを有する打ち
切り量子化マトリックスである。
【0051】スケーリングファクターは個々のブロック
の活性程度(activity)に基づいて調節される。活性程
度は量子化された後に残されたAC係数の数をチェック
することにより求められる。X1,X2,X3,…X9は8×
8DCT係数ブロックを量子化するために使用される打
ち切り量子化マトリックスの中の非ゼロ値である。Sは
DC係数に対する量子化器を調節するために最初の値を
拡大もしくは縮小するための重みづけを示すものであ
る。
【0052】図8は量子化マトリックスの中の最初の値
をスケーリングする手順の詳細を説明するものである。
【0053】ユニット5は、8×8ブロックの各々を量
子化するためのもので、打ち切り量子化マトリックスを
まず適用する。続いてそのブロックに対してその時に必
要な量子化ステップを行う。ユニット6は量子化の後に
残された交流成分の係数(AC係数)の数をチェック
し、ユニット7に移る。ユニット7において、図7の重
みづけSは拡大すべきか、縮小すべきかを決定する。も
しユニット5で量子化が実施された後にAC係数が残っ
ていれば、重みづけSはユニット8で示されるように拡
大される。もしそうでないならばユニット9で示される
ようにSは縮小される。ユニット10は量子化マトリッ
クスの最初の値を調節するために重みづけSを拡大また
は縮小する。ユニット11はブロックAに対する新しい
調節された値を用いてDC係数を再量子化し、DCおよ
びAC係数のすべてをデコーダに送る。
【0054】拡大または縮小するためのSの値は、現行
の量子化ステップに関連した値、または所定の固定値を
採ることが出来る。
【0055】AC係数に対する他の量子化マトリックス
の調節は上記と同じような方法で実施される。
【0056】図9は適応的量子化ステップサイズのスケ
ーリングおよび打ち切り量子化マトリックスのデコーダ
を示している。
【0057】図9において、コード化されたビットスト
リームはデコーダに入力される。ユニット12は打ち切
り量子化成分をデコードし、ユニット13は各ブロック
に対し、量子化ステップをデコードする。ユニット14
は各ブロックに対し、DCおよびAC係数のすべてをデ
コードする。ユニット15はゼロでないAC係数の数を
チェックする。スケールファクターはユニット15から
得られる情報を使用し、エンコーダにおいて行われた手
順と同様の手順で、ユニット16において決定される。
各ブロックに対するすべてのDCおよびAC係数は、デ
コードされたスケーリング量子化マトリックスおよびデ
コードされた量子化マトリックスによって、ユニット1
7において逆量子化を行うことができる。最後に、すべ
ての逆量子化された係数は画像を再現するために、逆D
CT変換コーディングユニットに送られる。
【0058】次の式は量子化および逆量子化のために使
用される。
【0059】 量子化 イントラDC;レベル=|COF|//(QM2) イントラAC;レベル=|COF|*8/(QP*QM) インター ;レベル=(|COF|−(QP*QM32)*8/(QP*QM) 逆量子化 イントラDC;|COF|=LEVEL*QM2 他 |COF'|=0、 もしLEVEL=0 |COF'|=(2*LEVEL+1)*(QP*QM/16)、 もしLEVEL≠0,(QP*QM/16)が奇数 |COF'|=(2*LEVEL+1)*(QP*QM/16)−1、 もしLEVEL≠0,(QP*QM/16)が偶数 COFは量子化される変換係数。LEVELは変換係数
の量子化バージョンの絶対値。COF'は再構築された
変換係数。QPは現行のブロックの量子化ステップサイ
ズ。QMは量子化されるべき係数に対応する量子化マト
リックスの値。QMのデフォルト値は16。
【0060】本発明は量子化マトリックスをコーディン
グビットレート,コーディングサイズまた同様に人間の
視覚システムに応じて適応的に変化せしめるものであ
る。その結果量子化マトリックスを打ち切り、そしてス
ケーリングすることによりおよびマトリックスの値を差
分的にコード化することにより多くのビットが節約でき
る。従って本発明はコード化の効率を改善する。この効
果は低ビットレートのコード化には特に著しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、デフォルト量子化マトリックスの
例、(b)は固有量子化マトリックスの例の説明図。
【図2】(a)は本発明により提案された打ち切り量子
化マトリックスの例、(b)は固有量子化マトリックス
の例の説明図。
【図3】本発明により提案された合成量子化マトリック
スの例の説明図。
【図4】本発明により提案された打ち切り量子化マトリ
ックスを用いたエンコーダのブロック図。
【図5】本発明により提案された打ち切り量子化マトリ
ックスを用いたデコーダのブロック図。
【図6】打ち切り量子化マトリックスをエンコードする
一つの方法を示す説明図。
【図7】直流成分のみににたいして値をスケールする打
ち切り量子化マトリックスのスケーリングの説明図。
【図8】打ち切り量子化マトリックスのDC係数に対す
るスケーリングの手法を説明するフローチャート。
【図9】スケーリングされた打ち切り量子化マトリック
スをデコードするためのデコーダのフローチャート。
【符号の説明】
1……打ち切り量子化マトリックス作製ユニット 2……打ち切り量子化マトリックス決定ユニット 3……非ゼロ値をスキヤニングするユニット 4……差分コード化するユニット 32……DCT変換器 34……量子化器 36……算出されたQP生成器 37……選択器 38……算出されたQM生成器 39……設定器 40……打ち切り器 42……終端コード付与器 44、54……合成QM生成器 46、58……デフォルトQM生成器 48、60……ジグザグスキャン 49……可変長コード化器 50……可変長デコーダ 52……逆量子化器 56……終端コード検出器 62……逆DCT変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68 H04N 1/41 - 1/419

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を量子化する際に用いる量子化マト
    リクスの一部の成分のみで構成される打ち切り量子化マ
    トリクスを用いてコード化された画像をデコードする
    デコード方法であって、 入力されたビットストリームに含まれるコード化された
    打ち切り量子化マトリクスの各成分は、所定のジグザグ
    パターンの順に配置されてコード化されており、 前記コード化された打ち切り量子化マトリクスの終了
    示す成分に遭遇するまで、前記コード化された打ち切り
    量子化マトリクスをデコードし、 デコードされた打ち切り量子化マトリクスを用いて、完
    全な量子化マトリクスを生成し、 前記ビットストリームに含まれる量子化ステップサイズ
    をデコードし、 前記ビットストリームに含まれる量子化係数をデコード
    し、 デコードされた前記量子化ステップサイズおよび生成さ
    れた前記完全な量子化マトリクスを用いて、デコードさ
    れた前記量子化係数の逆量子化を行い、 逆量子化された前記量子化係数をピクセルブロックへ変
    換することを特徴とするデコード方法。
  2. 【請求項2】 前記コード化された打ち切り量子化マト
    リクスの終了を示す成分は値が0であることを特徴とす
    る請求項1に記載のデコード方法。
  3. 【請求項3】 前記ビットストリームに含まれる前記コ
    ード化された打ち切り量子化マトリクスの各成分は8ビ
    ットのコードによりコード化されていることを特徴とす
    る請求項1または2に記載のデコード方法。
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