JPH0983636A - ボタン電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作者の不要なモニタを終了させる手間をな
くし、重要な通話のモニタのみ集中して判断させ、時間
の有効活用、判断の確実性を向上させるボタン電話装置
を提供する。 【構成】 通信端末４０から外線Ｌを介して着信があっ
て、内線端末１０が応答しない場合に音声録音装置２０
に対して外線Ｌとの接続要求を送出し、通信端末４０と
音声録音装置２０を通話状態にするとき、制御手段３０
ａが発ＩＤ受信手段３０ｂで受信し、あらかじめ記憶手
段３０ｃに記憶されたモニタを開始する発ＩＤと比較し
て、一致した場合のみ内線端末１０に対してスピーカー
オンを要求し、通信端末４０の通話のモニタを開始さ
せ、この状態で、内線端末１０から通信端末４０への応
答操作を行うことにより、音声録音装置２０と通信端末
４０との通話終了と、内線端末１０のスピーカーオフを
指示し、通信端末４０と内線端末１０との通話へ切り換
える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、外線からの着信に対し
て即時又は一定時間内線端末が応答しない場合に音声録
音装置に接続すると同時に、音声録音装置が録音してい
る外線からの通話内容を内線端末のスピーカーから送出
するモニタ機能を有し、モニタ中に内線端末から外線へ
の応答操作をすることによって、外線と内線端末へ移行
することのできるボタン電話装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、このようなボタン電話装置によれ
ば、一定時間内線端末が応答しないとき、音声録音装置
に接続し、現在不在である旨を通知するメッセージ（以
後、留守番メッセージと記述する）を送出させ、その
後、外線からの通話を録音する機能と、音声録音装置へ
の接続と同時に内線端末のスピーカーをオンにして、外
線と音声録音装置との通話をモニタする機能と、モニタ
中に内線端末から外線への応答操作をすることにより外
線と内線端末との通話へ移行する機能を有している。

【０００３】そして、このような従来のボタン電話装置
としては、図３のブロック図に示すように、通信端末４
０と通話を行う内線端末１０と、通信端末（相手側端
末）４０に対して留守番メッセージを送出し、その後、
外線Ｌからの通話を録音する音声録音装置２０と、外線
Ｌを介して前記通信端末４０と前記内線端末１０及び前
記音声録音装置２０とを接続制御するボタン電話主装置
３０とを有している。

【０００４】そして、図４のシーケンスに示すように従
来のボタン電話装置のボタン電話主装置３０は、前記通
信端末４０から着信があったとき、前記内線端末１０に
対して呼出制御を行う。

【０００５】しかし、内線端末１０の操作者が一時不在
等の理由で内線端末１０が一定時間応答しない場合は前
記音声録音装置２０に対して接続要求を行う。

【０００６】音声録音装置２０はボタン電話主装置３０
の接続要求後、通信端末４０に留守番メッセージを送出
し、その後、通信端末４０からの通話の録音を開始す
る。

【０００７】このとき、音声録音装置２０に接続要求を
送出すると同時に、内線端末１０のスピーカーをオンに
することによってモニタを開始する。

【０００８】その後、内線端末の操作者が内線端末１０
から応答操作をすると、内線端末１０のモニタを終了
し、音声録音装置２０に対して接続終了を通知すること
により録音を終了させ、内線端末１０と通信端末４０と
の通話へ移行する。

【０００９】したがって、上記した従来のボタン電話装
置によれば、内線端末１０が一定時間応答しない場合
に、前記音声録音装置２０が通信端末４０に接続し、同
時に内線端末１０からモニタを行うことができる。ま
た、モニタ中に内線端末１０より応答操作をすることに
よって、内線端末１０と通信端末４０との通話へ移行す
ることができる。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のボタン電話装置によれば、音声録音装置２０へ
接続されると、必ず内線端末１０においてモニタが開始
されてしまうため、絶対に応答する必要がない通信端末
４０からの着信であっても、内線端末１０の操作者がモ
ニタ内容を判断して応答する必要があるかどうかを判断
しなければならなかった。

【００１１】また、操作者が通信端末４０に対して応答
する必要がないと判断した場合は、内線から何らかの操
作を行って、モニタを終了させる必要があった。

【００１２】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、操作者の不要なモニ
タを終了させる手間をなくし、重要な通話のモニタのみ
集中して判断させ、時間の有効活用、判断の確実性を向
上させるボタン電話装置を提供することにある。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係わるボタン電話装置は、通話音声を流す
スピーカーを内蔵した内線端末と、公衆網又はＰＢＸを
経由して通信端末と接続される外線と、外線から着信が
あったときに現在不在である旨を通知するメッセージを
送出しその後外線からの通話を録音することのできる音
声録音装置と、前記外線を介して接続される通信端末の
発ＩＤを受信できる発ＩＤ受信手段、あらかじめ特定の
発ＩＤを記録する記憶手段、前記発ＩＤ受信手段及び前
記記憶手段に接続されて前記外線からの着信を前記内線
端末及び前記音声録音装置に接続する制御機能と前記内
線端末のスピーカーのオン／オフを切り替える制御機能
と受信した発ＩＤと前記記憶手段に記憶されたＩＤとを
照合する制御機能とを有する制御手段から成るボタン電
話主装置とを備えたことを特徴とする。

【００１４】

【作用】かかる構成により、本発明に係わるボタン電話
装置によれば、外線から着信があったときに発ＩＤを受
信し、特定通信端末からの着信に対してのみ、音声録音
装置に接続すると同時に内線端末のスピーカーをオンに
して外線通話のモニタを開始することによって、応答す
る必要のない通信端末から着信はモニタを開始させず、
操作者がいちいちモニタ内容から、外線からの着信に応
答するかどうかを判断する必要をなくし、応答する必要
のない場合のモニタ終了操作を削減することができ、こ
れにより、本当に重要な通話のモニタのみ集中すること
ができるため、時間の有効活用と判断の確実生を向上す
ることができる。

【００１５】

【実施例】以下、本発明に係わるボタン電話装置を図１
及び図２に基づいて説明する。図１は本発明に係わるボ
タン電話装置の概略を示すブロック図、図２はボタン電
話装置におけるシーケンスである。

【００１６】本発明に係るボタン電話装置は、通信端末
４０と通話を行う内線端末１０と、公衆網又はＰＢＸを
経由して通信端末４０と接続される外線Ｌと、通信端末
（相手側端末）４０に対して留守番メッセージを送出
し、その後外線Ｌからの通話を録音する音声録音装置２
０と、外線Ｌを介して前記通信端末４０と前記内線端末
１０及び音声録音装置２０とを接続制御するボタン電話
主装置３０とを有している。

【００１７】また、ボタン電話主装置３０は、通信端末
４０の発ＩＤを受信する発ＩＤ受信手段３０ｂと、モニ
タを開始する通信端末４０の発ＩＤを記憶する記憶手段
３０ｃと、発ＩＤ受信手段３０ｂと記憶手段３０ｃとに
接続され且つ受信した発ＩＤと記憶された発ＩＤを比較
して通信端末４０と内線端末１０と音声録音装置２０と
の接続制御及び内線端末１０のスピーカーを制御する制
御手段３０ａとを有している。

【００１８】すなわち、この制御手段３０ａは、前記外
線Ｌからの着信を前記内線端末１０及び前記音声録音装
置２０に接続する制御機能と，前記内線端末１０のスピ
ーカーのオン／オフを切り替える制御機能と，受信した
発ＩＤと前記記憶手段３０ｃに記憶されたＩＤとを照合
する制御機能とを有する。

【００１９】次に、上記した本発明に係わるボタン電話
装置の動作を図２のシーケンスに基づいて説明する。

【００２０】前記ボタン電話主装置３０は、通信端末４
０から通話要求があって、一定時間内線端末１０が応答
しなかったとき、音声録音装置２０に対して通信端末４
０との接続通知を送出し、通信端末４０と音声録音装置
２０を通話中状態にする。これと同時に、制御手段３０
ａは外線Ｌを介して通信端末４０の発ＩＤを発ＩＤ受信
手段３０ｂにより受信し、記憶手段３０ｃに記憶された
モニタを開始する発ＩＤと比較する。

【００２１】この結果、通信端末４０の発ＩＤが記憶手
段３０ｃに記憶された発ＩＤと一致した場合のみ、内線
端末１０に対してスピーカーオンを指示し、以降の通信
端末４０からの通話内容が内容端末１０のスピーカーを
通してモニタされるようにする。

【００２２】一方、通話接続通知を受信した音声録音装
置２０は通信端末４０に対して留守番メッセージの送出
を行い、メッセージの送出後、通信端末４０からの通話
の録音を開始する。前記ボタン電話主装置３０は、音声
録音装置２０からの留守番メッセージを全て通信端末４
０に供給する。

【００２３】その後、操作者が内線端末１０から応答操
作を行うと、前記ボタン電話主装置３０は応答操作を受
け、内線端末１０に対してスピーカーオフを送出し、音
声録音装置２０に対して通信端末４０との終了を指示
し、前記内線端末１０と通信端末４０との通話に切り換
える。

【００２４】上記の実施例のボタン電話装置によれば、
話内容を音声録音装置２０に録音すると同時に、通信端
末４０の発ＩＤが記憶手段３０ｃに記憶された発ＩＤと
一致した場合のみ、内線端末１０に内蔵されたスピーカ
ーを通してモニタさせ、これにより、本当に必要な通話
内容のみ内線端末１０の操作者が着信に応答するかどう
かを判断させることができ、不要なモニタを終了させる
手間をなくすことができる。さらに、操作者に必要な通
話内容のみモニタさせるため、操作者はモニタ内容に集
中でき、時間の有効活用、判断の確実生を向上させるこ
とができる。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わるボ
タン電話装置によれば、外線からの着信があったときに
通信端末の発ＩＤを受信し、本当に必要な通話に対して
のみ音声録音装置の応答と同時に内線端末からモニタす
ることにより、本当に必要な通話のみ内線端末の操作者
に応答するかどうかの判断をさせ、不要なモニタを終了
させる手間を削減し、かつ、操作者は重要な通話のモニ
タのみに集中して判断することができるため、時間の有
効活用、判断の確実性の向上を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わるボタン電話装置における概略を
示すブロック図

【図２】本発明に係わるボタン電話装置におけるシーケ
ンス図

【図３】従来のボタン電話装置における概略を示すブロ
ック図

【図４】従来のボタン電話装置におけるシーケンス図

【符号の説明】

１０ 内線端末 ２０ 音声録音装置 ３０ ボタン電話主装置 ３０ａ 制御手段 ３０ｂ 発ＩＤ受信手段 ３０ｃ 記憶手段 ４０ 通信端末 Ｌ 外線

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通話音声を流すスピーカーを内蔵した内
   線端末と、 公衆網又はＰＢＸを経由して通信端末と接続される外線
   と、 外線から着信があったときに現在不在である旨を通知す
   るメッセージを送出しその後外線からの通話を録音する
   ことのできる音声録音装置と、 前記外線を介して接続される通信端末の発ＩＤを受信で
   きる発ＩＤ受信手段、あらかじめ特定の発ＩＤを記録す
   る記憶手段、前記発ＩＤ受信手段及び前記記憶手段に接
   続されて前記外線からの着信を前記内線端末及び前記音
   声録音装置に接続する制御機能と前記内線端末のスピー
   カーのオン／オフを切り替える制御機能と受信した発Ｉ
   Ｄと前記記憶手段に記憶されたＩＤとを照合する制御機
   能とを有する制御手段から成るボタン電話主装置とを備
   えたことを特徴とするボタン電話装置。