JPH0982844A - 半導体モジュール基板及びその製造方法 - Google Patents
半導体モジュール基板及びその製造方法Info
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- JPH0982844A JPH0982844A JP7241798A JP24179895A JPH0982844A JP H0982844 A JPH0982844 A JP H0982844A JP 7241798 A JP7241798 A JP 7241798A JP 24179895 A JP24179895 A JP 24179895A JP H0982844 A JPH0982844 A JP H0982844A
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- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/30—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
- H05K3/32—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
- H05K3/34—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 設計時間が省力でき、予め放熱板の反り加工
が不要な半導体モジュール基板を得ること。 【解決手段】 表面に第1の導体金属箔101、裏面に
第2の導体金属箔103が設けられたセラミックからな
る基板103と、第1の導体金属箔101に第1のはん
だ117を介して固定した半導体素子118と、第2の
導体金属箔103に第2のはんだ104を介して固定し
た半導体素子118の発熱を放散する放熱板105とを
備えた半導体モジュール基板100であって、第1およ
び第2の導体金属箔101、103の同様な材質である
と共に、第1の導体金属箔101の厚さ値taと第2の
導体金属箔103との厚さ値tbの比tb/taが0.
1〜0.5である。
が不要な半導体モジュール基板を得ること。 【解決手段】 表面に第1の導体金属箔101、裏面に
第2の導体金属箔103が設けられたセラミックからな
る基板103と、第1の導体金属箔101に第1のはん
だ117を介して固定した半導体素子118と、第2の
導体金属箔103に第2のはんだ104を介して固定し
た半導体素子118の発熱を放散する放熱板105とを
備えた半導体モジュール基板100であって、第1およ
び第2の導体金属箔101、103の同様な材質である
と共に、第1の導体金属箔101の厚さ値taと第2の
導体金属箔103との厚さ値tbの比tb/taが0.
1〜0.5である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は基板に半導体素子
及び放熱板が固定され、この半導体素子の発熱を放熱板
によって放熱させる半導体モジュール基板の改良に関す
るものである。
及び放熱板が固定され、この半導体素子の発熱を放熱板
によって放熱させる半導体モジュール基板の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体モジュール基板を特開平2
−77143号公報に開示された図10によって説明す
る。図10は、はんだの溶融状態における半導体モジュ
ール基板10の側面図である。この図において、半導体
モジュール基板10は、基板2と放熱板5を主要な部品
として構成されており、この基板2の両面には同一の厚
さ及び材質から成る金属箔1、3が被覆され、この基板
2の金属箔1には熱源となる半導体素子8がはんだ7を
介して固定され、この基板2の金属箔3には放熱板5が
はんだ4を介して固定されている。この放熱板5には予
め反り量Lの反り加工がされている。この反りの量L
は、はんだ融着工程において、生じる反りが相殺される
ようにシミュレーションによって求められている。
−77143号公報に開示された図10によって説明す
る。図10は、はんだの溶融状態における半導体モジュ
ール基板10の側面図である。この図において、半導体
モジュール基板10は、基板2と放熱板5を主要な部品
として構成されており、この基板2の両面には同一の厚
さ及び材質から成る金属箔1、3が被覆され、この基板
2の金属箔1には熱源となる半導体素子8がはんだ7を
介して固定され、この基板2の金属箔3には放熱板5が
はんだ4を介して固定されている。この放熱板5には予
め反り量Lの反り加工がされている。この反りの量L
は、はんだ融着工程において、生じる反りが相殺される
ようにシミュレーションによって求められている。
【0003】次に、上記半導体モジュール基板10の製
作について説明する。基板2の金属箔1、3に、はんだ
4、7を印刷し、半導体素子8をはんだ7の上に載せ、
放熱板5の接合面をはんだ4に当接し、ホットプレス
(図示せず)によって加熱し、はんだ4、7を溶融さ
せ、その後、このはんだ4、7を冷却して凝固させるこ
とにより放熱板5と基板2、基板2と半導体素子8がそ
れぞれ固定される。このはんだ4が凝固される過程にお
いて、放熱板5と基板2の線膨張係数の相違によって、
放熱板5に予め付与された反りと反対方向の反りが生
じ、この両者の反り量がほぼ同一であるので、ほとんど
反りが生じない半導体モジュール基板10が製作され
る。なお、この反りが大きくなると、基板2と放熱板5
との接触熱抵抗が増大して放熱効果が悪くなる。
作について説明する。基板2の金属箔1、3に、はんだ
4、7を印刷し、半導体素子8をはんだ7の上に載せ、
放熱板5の接合面をはんだ4に当接し、ホットプレス
(図示せず)によって加熱し、はんだ4、7を溶融さ
せ、その後、このはんだ4、7を冷却して凝固させるこ
とにより放熱板5と基板2、基板2と半導体素子8がそ
れぞれ固定される。このはんだ4が凝固される過程にお
いて、放熱板5と基板2の線膨張係数の相違によって、
放熱板5に予め付与された反りと反対方向の反りが生
じ、この両者の反り量がほぼ同一であるので、ほとんど
反りが生じない半導体モジュール基板10が製作され
る。なお、この反りが大きくなると、基板2と放熱板5
との接触熱抵抗が増大して放熱効果が悪くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体モジュー
ル基板10は上記のような構成および製作方法であるた
めに、第一に設計時間が増大していた。放熱板5の反り
の量をシミュレーションにより求めていたからである。
第二に放熱板5の反り加工が繁雑で作業時間が増大して
いた。第三に基板2に印刷されるはんだ4の量を調整し
なければならなかった。はんだ4の量は反り加工された
放熱板5と基板2との隙間によって左右されるからであ
る。
ル基板10は上記のような構成および製作方法であるた
めに、第一に設計時間が増大していた。放熱板5の反り
の量をシミュレーションにより求めていたからである。
第二に放熱板5の反り加工が繁雑で作業時間が増大して
いた。第三に基板2に印刷されるはんだ4の量を調整し
なければならなかった。はんだ4の量は反り加工された
放熱板5と基板2との隙間によって左右されるからであ
る。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、設計時間が省力でき、予め放
熱板の反り加工が不要な半導体モジュール基板及びその
製造方法を提供することを目的とする。
るためになされたもので、設計時間が省力でき、予め放
熱板の反り加工が不要な半導体モジュール基板及びその
製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る半導体
モジュール基板は、表面に第1の導体金属箔、裏面に第
2の導体金属箔が設けられたセラミックからなる基板
と、第1の導体金属箔に第1のはんだを介して固定した
半導体素子と、第2の導体金属箔に第2のはんだを介し
て固定した半導体素子の発熱を放散する放熱板とを備え
た半導体モジュール基板であって、第1および第2の導
体金属箔は同様な材質であると共に、第1の導体金属箔
の厚さ値taと第2の導体金属箔との厚さ値tbの比t
b/taが0.1〜0.5であることを特徴とするもの
である。
モジュール基板は、表面に第1の導体金属箔、裏面に第
2の導体金属箔が設けられたセラミックからなる基板
と、第1の導体金属箔に第1のはんだを介して固定した
半導体素子と、第2の導体金属箔に第2のはんだを介し
て固定した半導体素子の発熱を放散する放熱板とを備え
た半導体モジュール基板であって、第1および第2の導
体金属箔は同様な材質であると共に、第1の導体金属箔
の厚さ値taと第2の導体金属箔との厚さ値tbの比t
b/taが0.1〜0.5であることを特徴とするもの
である。
【0007】第2の発明に係る半導体モジュール基板
は、表面に第1の導体金属箔、裏面に第1の導体金属箔
のほぼ同一厚さの第2の導体金属箔が設けられたセラミ
ックからなる基板と、第1の導体金属箔に第1のはんだ
を介して固定した半導体素子と、第2の導体金属箔に第
2のはんだを介して固定した半導体素子の発熱を放散す
る放熱板とを備えた半導体モジュール基板であって、第
1の導体金属箔の線膨張係数αaと第2の導体金属箔と
の線膨張係数の比αb/αaが0.1〜0.5であるこ
とを特徴とするものである。
は、表面に第1の導体金属箔、裏面に第1の導体金属箔
のほぼ同一厚さの第2の導体金属箔が設けられたセラミ
ックからなる基板と、第1の導体金属箔に第1のはんだ
を介して固定した半導体素子と、第2の導体金属箔に第
2のはんだを介して固定した半導体素子の発熱を放散す
る放熱板とを備えた半導体モジュール基板であって、第
1の導体金属箔の線膨張係数αaと第2の導体金属箔と
の線膨張係数の比αb/αaが0.1〜0.5であるこ
とを特徴とするものである。
【0008】第3の発明に係る半導体モジュール基板
は、表面に第1の導体金属箔、裏面に第1の導体金属箔
のほぼ同一厚さの第2の導体金属箔が設けられたセラミ
ックからなる基板と、第1の導体金属箔に第1のはんだ
を介して固定した半導体素子と、第2の導体金属箔に第
2のはんだを介して固定した半導体素子の発熱を放散す
る放熱板とを備えた半導体モジュール基板であって、第
2の導体金属箔は、複数に分割されると共に、第1の導
体金属箔の表面積Saと第2の導体金属箔の各表面積S
bとの比Sb/Saが0.1〜0.5であることを特徴
とするものである。
は、表面に第1の導体金属箔、裏面に第1の導体金属箔
のほぼ同一厚さの第2の導体金属箔が設けられたセラミ
ックからなる基板と、第1の導体金属箔に第1のはんだ
を介して固定した半導体素子と、第2の導体金属箔に第
2のはんだを介して固定した半導体素子の発熱を放散す
る放熱板とを備えた半導体モジュール基板であって、第
2の導体金属箔は、複数に分割されると共に、第1の導
体金属箔の表面積Saと第2の導体金属箔の各表面積S
bとの比Sb/Saが0.1〜0.5であることを特徴
とするものである。
【0009】第4の発明に係る半導体モジュール基板
は、放熱板と基板とをはんだを介して固定する半導体モ
ジュール基板において、放熱板の表面または、放熱板の
基板との接合面には少なくとも1つの溝部を設け、溝部
には、上記はんだを溶融、凝固することによって半導体
モジュール基板の反りを抑制させると共に、放熱板より
も線膨張係数が大きい充填部材とを備えたことを特徴と
するものである。
は、放熱板と基板とをはんだを介して固定する半導体モ
ジュール基板において、放熱板の表面または、放熱板の
基板との接合面には少なくとも1つの溝部を設け、溝部
には、上記はんだを溶融、凝固することによって半導体
モジュール基板の反りを抑制させると共に、放熱板より
も線膨張係数が大きい充填部材とを備えたことを特徴と
するものである。
【0010】第5の発明に係る半導体モジュール基板の
製造方法は、基板と放熱板とを第1および第2のはんだ
を介して固定する半導体モジュール基板の製造方法にお
いて、放熱板の基板との接合面には、第1のはんだを印
刷し、第1のはんだをこのはんだの溶融温度以上で加熱
して溶融させた後、このはんだを冷却して凝固した後、
第1のはんだよりも溶融温度の低い第2のはんだを第1
のはんだの上から印刷し、第2のはんだをこのはんだ溶
融温度よりも高く、第1の溶融温度よりも低い範囲内で
加熱し、第2のはんだを溶融し、第2のはんだを冷却し
て凝固した後、放熱板と基板とを接合することを特徴と
するものである。
製造方法は、基板と放熱板とを第1および第2のはんだ
を介して固定する半導体モジュール基板の製造方法にお
いて、放熱板の基板との接合面には、第1のはんだを印
刷し、第1のはんだをこのはんだの溶融温度以上で加熱
して溶融させた後、このはんだを冷却して凝固した後、
第1のはんだよりも溶融温度の低い第2のはんだを第1
のはんだの上から印刷し、第2のはんだをこのはんだ溶
融温度よりも高く、第1の溶融温度よりも低い範囲内で
加熱し、第2のはんだを溶融し、第2のはんだを冷却し
て凝固した後、放熱板と基板とを接合することを特徴と
するものである。
【0011】第6の発明に係る半導体モジュール基板の
製造方法は、基板と放熱板とをはんだを介して固定する
半導体モジュール基板の製造方法において、はんだを基
板に印刷し、この基板を放熱板に密着した後、押圧機構
の押圧部により放熱板の両端を押圧して反りを付与し、
この反りを付与した状態で、はんだを加熱して溶融し、
はんだを冷却して凝固した後に、押圧機構の押圧部によ
る放熱板の両端の押圧を解除することを特徴とするもの
である。
製造方法は、基板と放熱板とをはんだを介して固定する
半導体モジュール基板の製造方法において、はんだを基
板に印刷し、この基板を放熱板に密着した後、押圧機構
の押圧部により放熱板の両端を押圧して反りを付与し、
この反りを付与した状態で、はんだを加熱して溶融し、
はんだを冷却して凝固した後に、押圧機構の押圧部によ
る放熱板の両端の押圧を解除することを特徴とするもの
である。
【0012】
実施の形態1.この発明の実施の一形態を図1によって
説明する。図1において、半導体モジュール基板100
は、表面に設けられた第1の導体金属箔としての表面金
属箔101、裏面に設けられた第2の導体金属箔として
の裏面金属箔103とを有するセラミックからなる基板
102と、表面金属箔101にはんだ117を介して半
導体素子118が固定されており、裏面金属箔103に
クリーム状のはんだ104を介して放熱板105に固定
されている。ここで、表面金属箔101の厚さtaと裏
面金属箔103との厚さtbとの比、すなわち、tb/
taは0.1〜0.5になるように成っている。
説明する。図1において、半導体モジュール基板100
は、表面に設けられた第1の導体金属箔としての表面金
属箔101、裏面に設けられた第2の導体金属箔として
の裏面金属箔103とを有するセラミックからなる基板
102と、表面金属箔101にはんだ117を介して半
導体素子118が固定されており、裏面金属箔103に
クリーム状のはんだ104を介して放熱板105に固定
されている。ここで、表面金属箔101の厚さtaと裏
面金属箔103との厚さtbとの比、すなわち、tb/
taは0.1〜0.5になるように成っている。
【0013】具体例としては、表面金属箔101は銅か
ら成り、厚さ0.5mmで、裏面金属箔103は銅から
成り、厚さ0.1mmである。すなわち、厚さの比tb
/taは0.2に設定されている。基板102の材質は
純度96%のAL2O3で、厚さ2.0mm、サイズ86
×46mm、放熱板105は銅から成り、厚さ3mmで
ある。
ら成り、厚さ0.5mmで、裏面金属箔103は銅から
成り、厚さ0.1mmである。すなわち、厚さの比tb
/taは0.2に設定されている。基板102の材質は
純度96%のAL2O3で、厚さ2.0mm、サイズ86
×46mm、放熱板105は銅から成り、厚さ3mmで
ある。
【0014】次に、上記の半導体モジュール基板100
の製造方法を図1を用いて説明する。まず、基板102
に表面金属箔101と裏面金属箔103が厚さ0.4m
mで印刷された基板102の裏面金属箔103のほぼ全
体にはんだ104を印刷し、このはんだ104の下面を
放熱板105に載せ、更にホットプレート107の表面
に、放熱板105を載せ、ホットプレート107を温度
230゜Cに加熱する。この加熱状態では基板102が
裏面金属箔103を内側にして円弧状に反る。この反り
は、銅の線膨張係数が16.8×10−6/℃であるの
に対し、AL2O3のそれが7.0×10−6/℃と1/
2以下であるために生じるもので、反り量の実測値は
0.3mm程度であった。なお、表面金属箔101と裏
面金属箔103との厚さが同一の場合、この反りは基板
102の両面の応力がバランスするため発生しない。
の製造方法を図1を用いて説明する。まず、基板102
に表面金属箔101と裏面金属箔103が厚さ0.4m
mで印刷された基板102の裏面金属箔103のほぼ全
体にはんだ104を印刷し、このはんだ104の下面を
放熱板105に載せ、更にホットプレート107の表面
に、放熱板105を載せ、ホットプレート107を温度
230゜Cに加熱する。この加熱状態では基板102が
裏面金属箔103を内側にして円弧状に反る。この反り
は、銅の線膨張係数が16.8×10−6/℃であるの
に対し、AL2O3のそれが7.0×10−6/℃と1/
2以下であるために生じるもので、反り量の実測値は
0.3mm程度であった。なお、表面金属箔101と裏
面金属箔103との厚さが同一の場合、この反りは基板
102の両面の応力がバランスするため発生しない。
【0015】次に、ホットプレート107の電源がオフ
され、基板102は周囲温度に自然冷却され、はんだ1
04の溶融温度183゜C以下で、はんだ104は凝固
する。この時、基板102は反っており、放熱板105
は平面状態を維持しているので、放熱板105と基板1
02との接合面に隙間が形成され、この隙間にはんだ1
04が充填して接合され、基板102と放熱板105と
が固定される。
され、基板102は周囲温度に自然冷却され、はんだ1
04の溶融温度183゜C以下で、はんだ104は凝固
する。この時、基板102は反っており、放熱板105
は平面状態を維持しているので、放熱板105と基板1
02との接合面に隙間が形成され、この隙間にはんだ1
04が充填して接合され、基板102と放熱板105と
が固定される。
【0016】さらに、半導体モジュール基板100の冷
却が進行し、はんだの加熱過程と逆の縮みが基板102
および放熱板105に発生するが、両者の材質の剛性お
よび残留応力がバランスして半導体モジュール基板10
0の反り量0.1mmが得られた。なお、この反り量で
あれば、基板102と放熱板105との接触熱抵抗はほ
とんど増加せず、放熱板105の放熱特性が悪化するこ
ともない。
却が進行し、はんだの加熱過程と逆の縮みが基板102
および放熱板105に発生するが、両者の材質の剛性お
よび残留応力がバランスして半導体モジュール基板10
0の反り量0.1mmが得られた。なお、この反り量で
あれば、基板102と放熱板105との接触熱抵抗はほ
とんど増加せず、放熱板105の放熱特性が悪化するこ
ともない。
【0017】表金属箔101の厚さtaと裏面金属箔1
03の厚さtbの比tb/taを、種々変化させた半導
体モジュール基板100を上記製造方法により製作して
反り量を実測した結果を図2に示す。図2に示すように
比tb/taが5/10(1/2)以下の範囲におい
て、反り量0.1mm以下となった。なお、上記比tb
/taが0.1以下の場合、基板102の量産には適さ
ない。
03の厚さtbの比tb/taを、種々変化させた半導
体モジュール基板100を上記製造方法により製作して
反り量を実測した結果を図2に示す。図2に示すように
比tb/taが5/10(1/2)以下の範囲におい
て、反り量0.1mm以下となった。なお、上記比tb
/taが0.1以下の場合、基板102の量産には適さ
ない。
【0018】また、この実施の形態では、基板102の
セラミックにAL2O3を用いたが、他のセラミックのA
LN等でも同様の作用、効果を奏する。また、表面金属
箔101の厚さ等は上記の数値に限定されるものではな
い。
セラミックにAL2O3を用いたが、他のセラミックのA
LN等でも同様の作用、効果を奏する。また、表面金属
箔101の厚さ等は上記の数値に限定されるものではな
い。
【0019】実施の形態2.この発明の他の実施の形態
を図3によって説明する。図3において、120aは基
板102が加熱されることにより反る方向と直交方向に
複数に分割された幅Lb、表面積Sbから成る第2の導
体金属箔としての裏面金属箔120aである。表面金属
箔101は幅Laからなり、表面積Saであり、表面金
属箔101と裏面金属箔120aの面積Sb/Saの比
は0.1〜0.5に成っている。
を図3によって説明する。図3において、120aは基
板102が加熱されることにより反る方向と直交方向に
複数に分割された幅Lb、表面積Sbから成る第2の導
体金属箔としての裏面金属箔120aである。表面金属
箔101は幅Laからなり、表面積Saであり、表面金
属箔101と裏面金属箔120aの面積Sb/Saの比
は0.1〜0.5に成っている。
【0020】具体的には基板102はAL2O3の材料
で、厚さ2.0mm、サイズ86×46mmを用い、表
面金属箔101には銅からなる厚さ0.3mmを用い、
裏面金属箔120aは幅20mm毎に分割されている。
で、厚さ2.0mm、サイズ86×46mmを用い、表
面金属箔101には銅からなる厚さ0.3mmを用い、
裏面金属箔120aは幅20mm毎に分割されている。
【0021】次に、上記の半導体モジュール基板の製造
方法は上記実施の形態1とほぼ同様である。すなわち、
はんだの溶融時に基板102の裏面を内側にして円弧状
に反り、放熱板105と基板102とが固定後の反り量
を低減できる。表面金属箔101と裏面金属箔120a
の面積Sb/Saの比が種々異なる半導体モジュール基
板100を製作して反り量を実測した結果、図4に示す
ようにSb/Saの比が0.1〜0.5の範囲内におい
て、0.1mm以下が得られた。
方法は上記実施の形態1とほぼ同様である。すなわち、
はんだの溶融時に基板102の裏面を内側にして円弧状
に反り、放熱板105と基板102とが固定後の反り量
を低減できる。表面金属箔101と裏面金属箔120a
の面積Sb/Saの比が種々異なる半導体モジュール基
板100を製作して反り量を実測した結果、図4に示す
ようにSb/Saの比が0.1〜0.5の範囲内におい
て、0.1mm以下が得られた。
【0022】実施の形態3.この発明の他の実施の形態
を図5によって説明する。図5において、表面金属箔1
01と、第2の導体金属箔としての裏面金属箔119と
の厚さを同一とし、裏面金属箔119の材料は表面金属
箔101の線膨張係数αaよりも小さな線膨張係数αb
を有する材料からなり、この線膨張係数の比αb/αa
は0.1〜0.5に設定されている。
を図5によって説明する。図5において、表面金属箔1
01と、第2の導体金属箔としての裏面金属箔119と
の厚さを同一とし、裏面金属箔119の材料は表面金属
箔101の線膨張係数αaよりも小さな線膨張係数αb
を有する材料からなり、この線膨張係数の比αb/αa
は0.1〜0.5に設定されている。
【0023】この比αb/αaが0.1〜0.5である
理由は温度がT0からT1にΔT変化した場合、金属は長
さが変化し、この長さの変化量ΔL=L0ΔT×αとな
る。ここに、α=線膨張係数、L0=温度T0における金
属の長さである。上記式に、実施の形態2を適用する
と、表面積の比Sb/Saは上記金属の長さLb/La
の比と同一であるから線膨張係数の比αb/αaも同一
と推定されるからである。
理由は温度がT0からT1にΔT変化した場合、金属は長
さが変化し、この長さの変化量ΔL=L0ΔT×αとな
る。ここに、α=線膨張係数、L0=温度T0における金
属の長さである。上記式に、実施の形態2を適用する
と、表面積の比Sb/Saは上記金属の長さLb/La
の比と同一であるから線膨張係数の比αb/αaも同一
と推定されるからである。
【0024】具体的には裏面金属箔119はチタンTi
(線膨張係数は8.2×10−6/℃)から成り、表面
金属箔101の銅のそれの約1/2である。基板にはA
L2O3、厚さ2.0mm、サイズ86×46mmを用
い、表面金属箔101と裏面金属箔119のそれぞれの
厚さは0.3mmである。
(線膨張係数は8.2×10−6/℃)から成り、表面
金属箔101の銅のそれの約1/2である。基板にはA
L2O3、厚さ2.0mm、サイズ86×46mmを用
い、表面金属箔101と裏面金属箔119のそれぞれの
厚さは0.3mmである。
【0025】次に、上記の半導体モジュール基板の製造
方法は上記実施の形態1とほぼ同様である。すなわち、
加熱時に基板102の裏面を内側にして円弧状に反り、
放熱板105と基板102とが固定後の反り量を低減で
きる。
方法は上記実施の形態1とほぼ同様である。すなわち、
加熱時に基板102の裏面を内側にして円弧状に反り、
放熱板105と基板102とが固定後の反り量を低減で
きる。
【0026】なお、実施の形態1における表面金属箔1
01の厚さと裏面金属箔103の厚さの比ta/tbは上
記ΔLと関連付けられている。
01の厚さと裏面金属箔103の厚さの比ta/tbは上
記ΔLと関連付けられている。
【0027】実施の形態4.この発明の他の実施の形態
を図6を用いて説明する。図6において、112aは放
熱板112の裏面に設けられた溝部、113は放熱板1
12よりも線膨張係数が大きい材料から成る充填部材と
してのアルミで、この充填部材113を溝部112aに
嵌合させている。
を図6を用いて説明する。図6において、112aは放
熱板112の裏面に設けられた溝部、113は放熱板1
12よりも線膨張係数が大きい材料から成る充填部材と
してのアルミで、この充填部材113を溝部112aに
嵌合させている。
【0028】はんだの溶融時の放熱板112の反り量
は、溝部112aに充填部材113を充填させた場合、
溝部112aの充填部材113と放熱板112の薄部1
13aとが疑似的なバイメタルとなり、このバイメタル
の反り量H(図7(b)参照)は、公知の下式によって決
定される。従って、放熱板112の所望の反り量Hを得
るために溝部112aの形状、充填部材113の材質等
を選定して、加工すれば足りる。
は、溝部112aに充填部材113を充填させた場合、
溝部112aの充填部材113と放熱板112の薄部1
13aとが疑似的なバイメタルとなり、このバイメタル
の反り量H(図7(b)参照)は、公知の下式によって決
定される。従って、放熱板112の所望の反り量Hを得
るために溝部112aの形状、充填部材113の材質等
を選定して、加工すれば足りる。
【0029】 H=r(1−cosθ),θ=tan-1(L/2r) ここに、L=溝部の幅、1/r=バイメタルの曲率であ
る。また、バイメタルの曲率は、 1/r={6k2ΔαΔT}/{3k2+(1+mn)
(m2+ 1/mn)} ここに、k=1+m、α=(α2−α1)/h ΔT=温度変化、α1=熱膨張係数、α2=熱膨張係数
る。また、バイメタルの曲率は、 1/r={6k2ΔαΔT}/{3k2+(1+mn)
(m2+ 1/mn)} ここに、k=1+m、α=(α2−α1)/h ΔT=温度変化、α1=熱膨張係数、α2=熱膨張係数
【0030】上記半導体モジュール基板100の製造方
法は実施の形態1とほぼ同様である。従って、溝部11
2aの形状、充填部材113の材質等によって放熱板1
12の反り量を変化させることができ、反りが抑制され
た半導体モジュール基板を製作することができる。
法は実施の形態1とほぼ同様である。従って、溝部11
2aの形状、充填部材113の材質等によって放熱板1
12の反り量を変化させることができ、反りが抑制され
た半導体モジュール基板を製作することができる。
【0031】実施の形態5.この発明の他の実施の形態
を図7によって説明する。図7(a)において、115
は金属からなる半導体素子の発熱を放散させる銅からな
る放熱板、この放熱板115には基板(図示せず)との
接合面に設けられた溝部115aを備え、この溝部11
5aには、充填部材としてのはんだ114が充填されて
いる。
を図7によって説明する。図7(a)において、115
は金属からなる半導体素子の発熱を放散させる銅からな
る放熱板、この放熱板115には基板(図示せず)との
接合面に設けられた溝部115aを備え、この溝部11
5aには、充填部材としてのはんだ114が充填されて
いる。
【0032】次に、上記放熱板115を用いた半導体モ
ジュール基板の製造方法を説明する。まず、放熱板11
5の溝部115aにはんだ114を充填し、この放熱板
115をホットプレス(図示せず)の上に載せて、ホッ
トプレスをはんだ114の溶融温度以上で加熱し、ホッ
トプレスからの伝熱によって放熱板115も加熱しては
んだ114が溶融し、この溶融後に、ホットプレスをオ
フにして放熱板115を自然冷却する。はんだ114の
線膨張係数は25.0×10−6/℃であるので、冷却
過程では、放熱板115の材料が銅のため、放熱板11
5よりもはんだ114の方が縮もうとするが、放熱板1
15の溝部115aに充填されたはんだ114が凝固し
た拘束状態である。したがって、放熱板115は図7
(b)に示すように、内側に円弧状に反る。
ジュール基板の製造方法を説明する。まず、放熱板11
5の溝部115aにはんだ114を充填し、この放熱板
115をホットプレス(図示せず)の上に載せて、ホッ
トプレスをはんだ114の溶融温度以上で加熱し、ホッ
トプレスからの伝熱によって放熱板115も加熱しては
んだ114が溶融し、この溶融後に、ホットプレスをオ
フにして放熱板115を自然冷却する。はんだ114の
線膨張係数は25.0×10−6/℃であるので、冷却
過程では、放熱板115の材料が銅のため、放熱板11
5よりもはんだ114の方が縮もうとするが、放熱板1
15の溝部115aに充填されたはんだ114が凝固し
た拘束状態である。したがって、放熱板115は図7
(b)に示すように、内側に円弧状に反る。
【0033】この反った放熱板115と、基板102と
をはんだを介して実施の形態1の半導体モジュール基板
の製造方法と同様にして製造する。半導体モジュール基
板の反りは放熱板115の反りによって抑制されたもの
を得ることができる。
をはんだを介して実施の形態1の半導体モジュール基板
の製造方法と同様にして製造する。半導体モジュール基
板の反りは放熱板115の反りによって抑制されたもの
を得ることができる。
【0034】なお、放熱板115の溝部115aにはん
だ114を充填する工程と、放熱板115と基板とのは
んだによる工程とは、両者のはんだの溶融温度がほぼ同
一であれば、同一の工程にできる。
だ114を充填する工程と、放熱板115と基板とのは
んだによる工程とは、両者のはんだの溶融温度がほぼ同
一であれば、同一の工程にできる。
【0035】実施の形態6.この発明の他の実施の形態
を図8によって説明する。図8において、116は、基
板102と放熱板105を接合する第2のはんだ104
よりも融点の高い第1のはんだである。
を図8によって説明する。図8において、116は、基
板102と放熱板105を接合する第2のはんだ104
よりも融点の高い第1のはんだである。
【0036】上記の放熱板105を用いた半導体モジュ
ール基板の製造方法を説明する。まず、銅から成る厚さ
3mm、サイズ120×60mmの放熱板105の接合
面に第1のはんだ116(融点235゜C)を、厚さ5
00μm、広さ100×50mmで印刷し、ホットプレ
スの上に、放熱板105を載せて、ホットプレスを25
0℃程度に加熱し、第1のはんだ116を溶融した後、
ホットプレスをオフにして第1のはんだ116が自然冷
却して凝固する。周囲温度まで冷却すると図8(b)に
示すように放熱板105が内側に反る。この放熱板10
5に第2のはんだ104を塗布し、基板102を載せた
後、ホットプレスによって放熱板105を第2のはんだ
の溶融温度よりも高く、上記第1のはんだ104の溶融
温度よりも低い範囲で加熱し、放熱板105と基板10
2とを接合する。半導体モジュール基板の放熱特性を悪
化させない反り量100μm以下を得ることができた。
ール基板の製造方法を説明する。まず、銅から成る厚さ
3mm、サイズ120×60mmの放熱板105の接合
面に第1のはんだ116(融点235゜C)を、厚さ5
00μm、広さ100×50mmで印刷し、ホットプレ
スの上に、放熱板105を載せて、ホットプレスを25
0℃程度に加熱し、第1のはんだ116を溶融した後、
ホットプレスをオフにして第1のはんだ116が自然冷
却して凝固する。周囲温度まで冷却すると図8(b)に
示すように放熱板105が内側に反る。この放熱板10
5に第2のはんだ104を塗布し、基板102を載せた
後、ホットプレスによって放熱板105を第2のはんだ
の溶融温度よりも高く、上記第1のはんだ104の溶融
温度よりも低い範囲で加熱し、放熱板105と基板10
2とを接合する。半導体モジュール基板の放熱特性を悪
化させない反り量100μm以下を得ることができた。
【0037】なお、上記半導体モジュール基板の反り量
は、はんだの融点、量によって調整できる。
は、はんだの融点、量によって調整できる。
【0038】実施の形態7.この発明の他の実施の形態
を図9によって説明する。図9において、130は放熱
板105に反りを与える反り付与機構で、この反り付与
機構130は放熱板105に反りを与える二つの押圧部
126aを有する押圧機構126と、この押圧機構12
6を固定するベース125とから成っている。ベース1
25には放熱板105に所定の反り量を付与する断面が
円弧状の曲部125aが設けられている。
を図9によって説明する。図9において、130は放熱
板105に反りを与える反り付与機構で、この反り付与
機構130は放熱板105に反りを与える二つの押圧部
126aを有する押圧機構126と、この押圧機構12
6を固定するベース125とから成っている。ベース1
25には放熱板105に所定の反り量を付与する断面が
円弧状の曲部125aが設けられている。
【0039】上記反り付与機構130によって半導体モ
ジュール基板を製造する方法について説明する。まず、
放熱板105をベース125の曲部125aの上に載
せ、基板102の裏面金属箔103にはんだ104を印
刷した基板102を、放熱板105の接合面に載せる。
押圧機構126を図の矢印の方向に水平移動させ、押圧
機構126の押圧部126aが放熱板105の両端を、
放熱板105の表面(下面)がベース125の曲部12
5aと密着するまで押圧しつづける。この密着状態で、
ホットプレス107を加熱し、はんだ104を溶融さ
せ、ホットプレス107をオフして、はんだ104が自
然冷却によって凝固する。押圧機構126を図の矢印と
反対の方向に移動して放熱板105の両端から押圧部1
26aを移動させて、放熱板105の押圧を解放する。
これによって、基板102と放熱板105の剛性および
残留応力がバランスして、反りの少ない半導体モジュー
ル基板が得られた。
ジュール基板を製造する方法について説明する。まず、
放熱板105をベース125の曲部125aの上に載
せ、基板102の裏面金属箔103にはんだ104を印
刷した基板102を、放熱板105の接合面に載せる。
押圧機構126を図の矢印の方向に水平移動させ、押圧
機構126の押圧部126aが放熱板105の両端を、
放熱板105の表面(下面)がベース125の曲部12
5aと密着するまで押圧しつづける。この密着状態で、
ホットプレス107を加熱し、はんだ104を溶融さ
せ、ホットプレス107をオフして、はんだ104が自
然冷却によって凝固する。押圧機構126を図の矢印と
反対の方向に移動して放熱板105の両端から押圧部1
26aを移動させて、放熱板105の押圧を解放する。
これによって、基板102と放熱板105の剛性および
残留応力がバランスして、反りの少ない半導体モジュー
ル基板が得られた。
【0040】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、第
1の導体金属箔と第2の導体金属箔の厚さ値の比を0.
1〜0.5にすることによって、半導体モジュール基板
の反りを、予め放熱板に反り加工しなくとも軽減できる
という効果がある。
1の導体金属箔と第2の導体金属箔の厚さ値の比を0.
1〜0.5にすることによって、半導体モジュール基板
の反りを、予め放熱板に反り加工しなくとも軽減できる
という効果がある。
【0041】第2の発明によれば、第1の導体金属箔と
第2の導体金属箔の線膨張係数の比を0.1〜0.5に
することによって、半導体モジュール基板の反りを、予
め放熱板に反り加工しなくとも軽減できるという効果が
ある。
第2の導体金属箔の線膨張係数の比を0.1〜0.5に
することによって、半導体モジュール基板の反りを、予
め放熱板に反り加工しなくとも軽減できるという効果が
ある。
【0042】第3の発明によれば、第1の導体金属箔の
表面積Saと第2の導体金属箔の各表面積Sbとの比を
0.1〜0.5にすることによって、半導体モジュール
基板の反りを、予め放熱板に反り加工しなくとも軽減で
きるという効果がある。
表面積Saと第2の導体金属箔の各表面積Sbとの比を
0.1〜0.5にすることによって、半導体モジュール
基板の反りを、予め放熱板に反り加工しなくとも軽減で
きるという効果がある。
【0043】第4の発明によれば、放熱板には基板との
接合面または表面には、少なくとも1つの溝部を設け、
溝部には、上記はんだを溶融、凝固することによって上
記半導体モジュール基板の反りを抑制させると共に、上
記放熱板よりも線膨張係数が大きい充填部材とを備えた
ので、放熱板をバイメタル作用によって反らせることに
より半導体モジュール基板の反りを軽減できるという効
果がある。
接合面または表面には、少なくとも1つの溝部を設け、
溝部には、上記はんだを溶融、凝固することによって上
記半導体モジュール基板の反りを抑制させると共に、上
記放熱板よりも線膨張係数が大きい充填部材とを備えた
ので、放熱板をバイメタル作用によって反らせることに
より半導体モジュール基板の反りを軽減できるという効
果がある。
【0044】第5の発明によれば、放熱板と基板との接
合面には、第1のはんだを塗布し、第1のはんだをこの
はんだの溶融温度以上で加熱した後、このはんだが溶融
凝固した後、第1のはんだよりも溶融温度の低い第2の
はんだを第1のはんだの上から塗布し、第2のはんだを
このはんだ溶融温度よりも高く、第1の溶融温度よりも
低い範囲内で加熱し、第2のはんだが溶融、凝固し、放
熱板と基板とを接合したので、はんだの溶融温度を選定
して上記製法を実施することにより反りが抑制された半
導体モジュール基板を得ることができるという効果があ
る。
合面には、第1のはんだを塗布し、第1のはんだをこの
はんだの溶融温度以上で加熱した後、このはんだが溶融
凝固した後、第1のはんだよりも溶融温度の低い第2の
はんだを第1のはんだの上から塗布し、第2のはんだを
このはんだ溶融温度よりも高く、第1の溶融温度よりも
低い範囲内で加熱し、第2のはんだが溶融、凝固し、放
熱板と基板とを接合したので、はんだの溶融温度を選定
して上記製法を実施することにより反りが抑制された半
導体モジュール基板を得ることができるという効果があ
る。
【0045】第6の発明によれば、はんだを基板に塗布
し、この基板を放熱板に密着し、押圧機構の押圧部を放
熱板に押圧して反りを付与し、この反りを付与した状態
で、はんだを加熱して溶融し、はんだを冷却して凝固し
た後に、押圧機構の押圧部の押圧を解除したので、放熱
板のみを予め反り加工を付与することをせずに、放熱板
と基板とを一体にして上記製法を実施することにより反
りが抑制された半導体モジュール基板を得ることができ
るという効果がある。
し、この基板を放熱板に密着し、押圧機構の押圧部を放
熱板に押圧して反りを付与し、この反りを付与した状態
で、はんだを加熱して溶融し、はんだを冷却して凝固し
た後に、押圧機構の押圧部の押圧を解除したので、放熱
板のみを予め反り加工を付与することをせずに、放熱板
と基板とを一体にして上記製法を実施することにより反
りが抑制された半導体モジュール基板を得ることができ
るという効果がある。
【図1】 この発明の実施の形態よる半導体モジュール
基板の断面図である。
基板の断面図である。
【図2】 図1による半導体モジュール基板の実験値を
示す曲線図である。
示す曲線図である。
【図3】 この発明の他の実施の形態よる基板の断面図
である。
である。
【図4】 図3による基板を用いた半導体モジュール基
板の実験値を示す曲線図である。
板の実験値を示す曲線図である。
【図5】 この発明の他の実施の形態よる半導体モジュ
ール基板の断面図である。
ール基板の断面図である。
【図6】 この発明の他の実施の形態よる放熱板の断面
図である。
図である。
【図7】 この発明の他の実施の形態よる放熱板の断面
図である。
図である。
【図8】 この発明の他の実施の形態よる放熱板の断面
図である。
図である。
【図9】 この発明の実施の形態よる半導体モジュール
基板の断面図である。
基板の断面図である。
【図10】 従来の半導体モジュール基板の断面図であ
る。
る。
100 半導体モジュール基板、101 第1の導体金
属箔、102 基板、103、120a 第2の導体金
属箔、104 はんだ、105 放熱板、117 半導
体素子
属箔、102 基板、103、120a 第2の導体金
属箔、104 はんだ、105 放熱板、117 半導
体素子
Claims (6)
- 【請求項1】 表面に第1の導体金属箔、裏面に第2の
導体金属箔が設けられたセラミックからなる基板と、上
記第1の導体金属箔に第1のはんだを介して固定した半
導体素子と、上記第2の導体金属箔に第2のはんだを介
して固定した上記半導体素子の発熱を放散する放熱板と
を備えた半導体モジュール基板であって、 上記第1および第2の導体金属箔は同様な材質であると
共に、上記第1の導体金属箔の厚さ値taと上記第2の
導体金属箔との厚さ値tbの比tb/taが0.1〜
0.5であることを特徴とする半導体モジュール基板。 - 【請求項2】 表面に第1の導体金属箔、裏面に上記第
1の導体金属箔のほぼ同一厚さの第2の導体金属箔が設
けられたセラミックからなる基板と、上記第1の導体金
属箔に第1のはんだを介して固定した半導体素子と、上
記第2の導体金属箔に第2のはんだを介して固定した上
記半導体素子の発熱を放散する放熱板とを備えた半導体
モジュール基板であって、 上記第1の導体金属箔の線膨張係数αaと上記第2の導
体金属箔との線膨張係数の比αb/αaが0.1〜0.
5であることを特徴とする半導体モジュール基板。 - 【請求項3】 表面に第1の導体金属箔、裏面に上記第
1の導体金属箔のほぼ同一厚さの第2の導体金属箔が設
けられたセラミックからなる基板と、上記第1の導体金
属箔に第1のはんだを介して固定した半導体素子と、上
記第2の導体金属箔に第2のはんだを介して固定した上
記半導体素子の発熱を放散する放熱板とを備えた半導体
モジュール基板であって、 上記第2の導体金属箔は複数に分割されると共に、上記
第1の導体金属箔の表面積Saと上記第2の導体金属箔
の各表面積Sbとの比Sb/Saが0.1〜0.5であ
ることを特徴とする半導体モジュール基板。 - 【請求項4】 放熱板と基板とをはんだを介して固定す
る半導体モジュール基板において、 上記放熱板の表面または、上記放熱板の上記基板との接
合面には少なくとも1つの溝部を設け、 上記溝部には、上記はんだを溶融、凝固することによっ
て上記半導体モジュール基板の反りを抑制させると共
に、上記放熱板よりも線膨張係数が大きい充填部材とを
備えたことを特徴とする半導体モジュール基板。 - 【請求項5】 基板と放熱板とを第1および第2のはん
だを介して固定する半導体モジュール基板の製造方法に
おいて、 上記放熱板の上記基板との接合面には、上記第1のはん
だを印刷し、上記第1のはんだをこのはんだの溶融温度
以上で加熱して溶融させた後、このはんだを冷却して凝
固した後、上記第1のはんだよりも溶融温度の低い第2
のはんだを上記第1のはんだの上から印刷し、上記第2
のはんだをこのはんだ溶融温度よりも高く、上記第1の
溶融温度よりも低い範囲内で加熱し、上記第2のはんだ
を溶融し、上記第2のはんだを冷却して凝固した後、上
記放熱板と上記基板とを接合することを特徴とする半導
体モジュール基板の製造方法。 - 【請求項6】 基板と放熱板とをはんだを介して固定す
る半導体モジュール基板の製造方法において、 上記はんだを上記基板に印刷し、この基板を上記放熱板
に密着した後、押圧機構の押圧部により上記放熱板の両
端を押圧して反りを付与し、この反りを付与した状態
で、上記はんだを加熱して溶融し、上記はんだを冷却し
て凝固した後に、上記押圧機構の押圧部による上記放熱
板の両端の押圧を解除することを特徴とする半導体モジ
ュール基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7241798A JPH0982844A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 半導体モジュール基板及びその製造方法 |
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