JPH098226A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH098226A
JPH098226A JP14921195A JP14921195A JPH098226A JP H098226 A JPH098226 A JP H098226A JP 14921195 A JP14921195 A JP 14921195A JP 14921195 A JP14921195 A JP 14921195A JP H098226 A JPH098226 A JP H098226A
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JP
Japan
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electrode
semiconductor
trimming
circuit
semiconductor device
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JP14921195A
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English (en)
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Hiroyuki Oba
浩幸 大場
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体集積回路において無極性で、抵抗値を可
変する為の回路構成・素子の特性ばらつきに影響を受け
ずに、拡散抵抗の抵抗値を正確に実施できる安価な半導
体装置を提供する。 【構成】P型シリコン基板1上に形成されたN型エピタ
キシャル層2において、そのN型エピタキシャル層2を
半導体集積回路の高位側電源に接続する高位側電源電極
3と、さらにP型不純物を拡散して形成したP型拡散層
4の両端にそれぞれ第1のコンタクト電極5および第2
のコンタクト電極6を有するP型拡散抵抗において、こ
のP型拡散抵抗の第1のコンタクト電極5および第2の
コンタクト電極6の中間部上に、絶縁膜7を介して設置
した第1の電極8を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置及びその製造
方法に関し、特にトリミング抵抗回路及びトリミング方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オペレーションアンプを代表とす
る安価で高精度な電気特性を有する半導体集積回路の多
くは、製造時のモールド封入工程前に、半導体チップ内
に形成した拡散抵抗とツェナーザップダイオードとから
構成されたトリミング抵抗回路に、電気的な処理を施す
事によって、電気特性の合わせ込みを実施している。
【0003】図5は、このような半導体集積回路におけ
る拡散抵抗を用いたトリミング抵抗回路の従来例を示す
回路図である。図5において、このトリミング抵抗回路
20は、第1のトリミング回路端子25と一端が接続さ
れた任意の抵抗値を有する第2の拡散抵抗21と、その
他端に直列に接続され、かつ第2の拡散抵抗21の抵抗
値より低抵抗値を有する複数の第3の拡散抵抗22a〜
22dの直列回路と、この直列回路の他端に接続された
第2のトリミング回路端子26とを有する。
【0004】更に、複数の第3の拡散抵抗22a〜22
dの各素子の両端には、複数の第2のツェナーザップダ
イオード23a〜23dが各々並列に接続され、これら
の第2のツェナーザップダイオード23a〜23dの両
端には、複数の第2のツェナーザップトリミング用電極
24a〜24eが用意されている。
【0005】このようなトリミング抵抗回路は、オペレ
ーション・アンプ等の所望のアナログ回路特性の製造上
のばらつきを調整するため、このアナログ回路を構成し
た半導体基板内に、一組又は複数組形成されている。
【0006】このトリミング抵抗回路20において、ま
だトリミングを施していない状態では第1のトリミング
回路端子25と第2のトリミング回路端子26間の全抵
抗値は、第2の拡散抵抗21と第3の複数の拡散抵抗2
2a〜22dとの抵抗値の総和に相当する。
【0007】このトリミング回路抵抗20を対象とした
半導体集積回路の電気特性の合わせ込みは、半導体ウェ
ハのチェック工程において、LSIテスタによる半導体
集積回路の電気特性試験を実施する際に行われる。
【0008】ここで、第1のトリミング回路端子25と
第2のトリミング回路端子26との間の全抵抗値は、複
数の第3の拡散抵抗22a〜22dと並列接続された、
複数の第2のツェナーザップダイオード23a〜23d
の有するPN接合を電気的に破壊し、これを短絡するこ
とで可変することができる。
【0009】このPN接合を破壊し短絡する方法とし
て、第2のツェナーザップトリミング用電極24a〜2
4eに、複数の第2のツェナーザップダイオード23a
〜23dの逆方向降伏電圧を越える所定のパルス電圧を
供給することにより行われる。
【0010】これにより、例えば第2の拡散抵抗21の
抵抗値をR21、複数の第3の拡散抵抗22a〜22d
をそれぞれRa〜Rd、およびトリミングによって第2
のツェナーザップダイオード23aがのみ導通したとき
のオン抵抗をRa(ON)とすると、第1のトリミング
回路端子25と第2のトリミング回路端子26との間の
全抵抗値Rは次式に示される。
【0011】 R=R21+Rb+Rc+Rd +1/(1/Ra+1/Ra(ON))・・・(1) このような例示したトリミング方法によって電気特性の
合わせ込みを実施した半導体集積回路は、破壊によって
短絡状態のツェナーザップダイオードのオン抵抗が長期
にわたって変化しないとされている為、高精度な電気特
性を安定に提供する目的で実際のオペアンプでは入力オ
フセット電圧の調整などにこの方法を採用している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の半導体
集積回路における拡散抵抗を用いたトリミング抵抗回路
20では、複数の第2のツェナーザップダイオード23
a〜23dに逆方向電圧を印加した時のPN接合間の空
乏層による絶縁抵抗を利用する為、第1のトリミング回
路端子25と第2のトリミング回路端子26とには極性
が存在し、第2のトリミング回路端子26から第1のト
リミング回路端子25に向かって電流が流れるような回
路だけにしか使用できないという欠点がある。
【0013】さらに、複数の第2のツェナーザップダイ
オード23a〜23dのPN接合を電気的に破壊して短
絡状態にする時に、第2のツェナーザップトリミング用
電極24a〜24eから印加する所定のパルス電圧のP
−P値やパルス幅等のばらつき、および第2のツェナー
ザップダイオード23a〜23dの逆方向降伏電圧など
の各素子特性上のばらつきによって、PN接合破壊後の
オン抵抗値に許容値以上のばらつきが生じる問題が有
る。
【0014】従って、トリミング実施後第1のトリミン
グ回路端子25と第2のトリミング回路端子26との間
の全抵抗値にもばらつきが生じ、抵抗値の微調整、およ
びこれによる半導体集積回路の電気特性の合わせ込みが
難しいという欠点がある。
【0015】また、破壊して短絡状態にしたダイオード
のオン抵抗に直接電流が流れる構成となっているため、
オン抵抗値のばらつきは、直接全抵抗値に影響するとい
う欠点もある。
【0016】以上のような諸問題点等に鑑み、本発明
は、次の各課題を挙げる。 (1)流す電流に方向性がなく、どちらからでも電流が
流せるようにすること。
【0017】(2)破壊して短絡状態にしたダイオード
素子等の抵抗値のばらつきが、直接全抵抗値に影響しな
いようにすること。 (3)破壊のため印加する電圧の精度が直接全抵抗値に
影響しないようにすること。 (4)抵抗値の微調整が、所望値に容易に行え、これに
よって半導体集積回路の電気特性を容易に合わせ込まれ
るようにすること。 (5)半導体集積回路基板内に組み込み易い構成とする
こと。 (6)破壊して短絡状態にしたダイオードの抵抗値が、
トリミング抵抗回路の全抵抗値に直接加わらないように
すること。 (7)リニアに変化する抵抗値として、調整できるよう
にすること。 (8)製造プロセスが増加しないで済むようにするこ
と。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成は、
半導体基板に形成された所定の回路機能素子を調整する
トリミング抵抗回路を前記基板に備えた半導体装置にお
いて、前記半導体基板に形成した一導電型の半導体層
と、この半導体層に一電源電圧を印加するためのバイア
ス電極と、前記半導体層内に形成した逆導電型の半導体
領域と、この半導体領域の両端部分に各々形成された第
1,第2のコンタクト電極と、これら第1,第2のコン
タクト電極間に絶縁膜を介して形成した第1の電極と
を、前記トリミング抵抗回路が備えていることを特徴と
する。
【0019】特に前記第1の電極は、所定の電極幅を有
し、かつ所定の間隔をおいて前記絶縁膜上に複数設けら
れていることを特徴とする。
【0020】本発明の第2の構成は、半導体基板に形成
された所定の回路機能素子を調整するトリミング抵抗回
路を前記基板に備えた半導体装置において、前記半導体
基板に形成した一導電型の半導体層と、この半導体層に
一電源電圧を印加するためのバイアス電極と、前記半導
体層内に形成した逆導電型の半導体領域と、この半導体
領域の両端部分に各々形成された第1,第2のコンタク
ト電極と、これら第1,第2のコンタクト電極間に絶縁
膜を介して形成した第1の電極と、前記第1の電極と他
の電源電圧とに接続される終端抵抗と、前記第1の電極
と前記一電源電圧とに接続されるツェナーザップダイオ
ードとを、前記トリミング抵抗回路が備えていることを
特徴とする。
【0021】特に前記第1の電極は、所定の電極幅を有
し、かつ所定の間隔をおいて前記絶縁膜上に複数設けら
れ、これに応じて前記終端抵抗及び前記ツェナーザップ
ダイオードが各々設けられていることを特徴とする。
【0022】本発明の第3の構成は、半導体基板に形成
された所定の回路機能素子を、トリミング抵抗回路で調
整する工程を備えた半導体装置の製造方法において、前
記トリミング抵抗回路を構成する第1の電極に所定の制
御電圧を印加して、前記第1の電極下に絶縁膜を介在し
た半導体領域に空乏層を発生させることにより、抵抗値
を可変としていることを特徴とする半導体装置の製造方
法。
【0023】
【実施例】図1(A),(B)は本発明の第1の実施例
の可変拡散抵抗の平面図、そのA−A′線の矢視断面図
である。
【0024】図1(A),(B)において、この実施例
はP型シリコン基板1上に形成されたN型エピタキシャ
ル層2を半導体集積回路の高位側電源に接続するための
高位側バイアス電源電極3と、エピタキシャル層内2に
P型不純物を拡散して形成したP型拡散層4と、この両
端にそれぞれ形成した第1のコンタクト電極5および第
2のコンタクト電極6とを備えたP型拡散抵抗におい
て、第1のコンタクト電極5と第2のコンタクト電極6
との中間部上に、絶縁膜7を介して設置した第1の電極
8を備えている。
【0025】このようなP型拡散抵抗は、特にアナログ
回路を構成した半導体基板内に必要に応じて、一組もし
くは複数組形成される。
【0026】図2は図1の各電極3,5,6,8に所定
のバイアス電圧を印加した場合の可変拡散抵抗の動作を
示す接続図である。
【0027】図2において、拡散抵抗の高位側電源電極
3は高位側電源9が接続され、高位側電源9には半導体
集積回路の回路動作に必要な所定の最高電源電圧を設定
し、さらに第1の電極8は、半導体集積回路の外部から
拡散抵抗の抵抗値を設定する為の可変制御電源10が接
続される。なお高位側電源9と可変制御電源10の低位
側およひ半導体集積回路のP型シリコン基板1は接地す
る。
【0028】また拡散抵抗の第1のコンタクト電極5と
第2のコンタクト電極6とに所定のバイアス電圧を印加
する為に、この場合には第1のコンタクト電極6は電流
計11を介して測定用電源12に接続し、第2のコンタ
クト電極6は直接接地した事例で説明する。尚、測定用
電源の一端は接地されている。
【0029】図2に示す配線接続において、可変制御電
源10の電圧を可変する事で拡散抵抗の第1のコンタク
ト電極と第2のコンタクト電極との間の抵抗値の可変を
実施する。
【0030】図2の第1の電極8付近の断面構造に注目
すると、第1の電極8は金属、介在する絶縁膜7は絶縁
体、その下のP型拡散層は半導体というように、MIS
構造を形成している。
【0031】そこで、可変制御電源10の電圧をVC、
測定用電源12をVとして、常にVC>Vの関係を保た
せると、絶縁膜7を介した第1の電極8とP型拡散層4
との間にかかる電位によって、第1の電極8の直下部分
のP型拡散層4中における絶縁膜7との界面近傍に空乏
層13が発生するため、第1の電極8の直下部分におけ
るP型拡散層4の断面積が見かけ上減少し、空乏層13
が発生した領域近傍の抵抗値が増加する。
【0032】第1の電極8の近傍以外のP型拡散層4
は、これらの空乏層の影響を受けない為、拡散抵抗の第
1のコンタクト電極5と第2のコンタクト電極6との間
の抵抗値は、第1の電極8に制御電圧VCを印加するこ
とによって発生した空乏層13によって拡散抵抗と抵抗
値を可変することが可能となる。
【0033】図3は図2の各電極5,6に所定の電圧を
印加した場合における可変拡散抵抗の効果を示す特性図
である。同図において、縦軸は拡散抵抗変動率〔パーセ
ント〕,横軸は第1の電極8に印加する可変制御電圧
〔V〕である。特性18は第1の電極8の電極幅L2の
場合で、特性19は第1の電極8の電極幅L1の場合で
ある。ここで、L2>L1となっている。電極幅とは図
2における第1の電極8の左右方向の幅のことである。
【0034】ここでは、一例として第1の電極8の電極
幅がL1<L2の関係になる条件で、第1の電極8に印
加する電圧が0Vにおける抵抗値を基準とした、拡散抵
抗の第1のコンタクト電極5と第2のコンタクト電極6
との間の抵抗変動率を示す。
【0035】第1の電極8に接続された可変制御電源1
0の電圧を0Vから20Vまで正方向に増加させるにつ
れて抵抗値もまた増加しており、P型拡散層4に発生し
た空乏層13によって拡散抵抗の抵抗値が0から3又は
4パーセントまで制御出来ることが明らかである。
【0036】さらに、第1の電極8の電極幅に注目する
と、電極幅が細くなるにつれて特性の抵抗値の傾きが緩
やかになるが、これは電極幅が細くなるにつれて第1の
電極8直下部分に発生する空乏層13の領域が狭くな
り、空乏層13の堆積変化も小さくなるところから推測
できる。従って、あらかじめ電極幅の条件設定を行うこ
とにより、正確に目的の抵抗値に合わせ込むことが可能
となる。
【0037】また、この可変拡散抵抗は、空乏層によっ
て抵抗値の可変を行い、従来例のようにダイオードを用
いていない為、通常の拡散抵抗と同様に無極性で使用す
る事ができる。
【0038】さらに、破壊して短絡した領域に流れる電
流によって抵抗値が定まることがなく、破壊条件等が抵
抗値に影響することがなく、またMIS素子として半導
体基板内に他の素子と共に組み込み易い構成となってい
る。
【0039】この実施例の拡散抵抗は、可変制御電源1
0の電圧VCを、外付けの電源により適切な電圧値に調
整した状態で使用される。
【0040】この実施例によれば、第1の電極を複数形
成し、それぞれの電極に所定の電圧を印加して、空乏層
を形成すれば、さらに調整幅の広い抵抗値が得られる。
【0041】本発明の第2の実施例のトリミング抵抗回
路を示す図4(A),(B)を参照すると、この実施例
は第1の電極8a,8b,8c,8dが複数であること
及び複数の終端抵抗16a,16b,16c,16d,
複数のツェナーザップダイオード14a,14b,14
c,14d,複数のトリミング用電極15a,15b,
15c,15dがあること以外図1と共通する。但し、
コンタクト電極5,6に接続される配線は図4(A)で
は省略してある。
【0042】第1の電極8a,8b,8c,8dは共通
の電極幅を有し、互いに離間して、絶縁膜7を介してコ
ンタクト電極5,6間に形成されている。
【0043】この実施例の拡散抵抗は、第1のコンタク
ト電極と第2のコンタクト電極との間に等間隔に複数の
第1の電極8a〜8dを備え、これらは複数のツェナー
ザップダイオード14a〜14dの陽極側および複数の
終端抵抗16a〜16dに各々接続され、これらの終端
抵抗はいずれも接地され、複数のツェナーザップダイオ
ード14a〜14dの陰極側およびN型エピタキシャル
層2に備えられた高位側電極3は、半導体集積回路の高
位側電源9に接続される。
【0044】図4に示されるような配線接続において、
複数の終端抵抗16a〜16dが、複数のツェナーザッ
プダイオード14a〜14dを電気的に短絡した後のオ
ン抵抗値より十分高抵抗値になるよう設定すると、複数
のツェナーザップダイオード14a〜14dが正常な状
態では、複数の第1の電極8a〜8dは複数の終端抵抗
16a〜16dを介して接地されているが、複数のツェ
ナーザップダイオード14a〜14dのいずれかが短絡
された状態では、これに対応した第1の電極8a〜8d
には高位側電源9の電圧が印加される。
【0045】従って、複数のツェナーザップダイオード
14a〜14dが短絡されると、高位側電源9の印加電
圧によって複数の第1の電極直下部分のP型拡散層4に
空乏層が発生し、第1の実施例の同じ仕組みにて抵抗値
を可変させることができる。ツェナーザップダイオード
の短絡数を増加させることにより、抵抗値を大きくする
ことができる。
【0046】また複数の第1の電極8a〜8dが同一の
電極幅を有した条件で、複数のツェナーザップダイオー
ド14a〜14dを短絡した場合、複数の第1の電極8
a〜8d直下部分には同一サイズの空乏層を発生させる
ことができるため、図5に示した従来のトリミング回路
20と同様に、一定量の微少抵抗値毎に拡散抵抗の抵抗
値をステップ的に可変することが可能である。
【0047】さらに図3の特性図で示したように、複数
の第1の電極8a〜8dの電極幅を狭くするほど可変量
が小さくなるため、これを狭くすることにより複数のツ
ェナーザップダイオード14a〜14dを短絡したとき
のオン抵抗のばらつきおよび高位側電源9の電源変動に
よる、複数の第1の電極8a〜8dにバイアスされる制
御電圧のばらつきに影響を強く受けずに、正確に目的の
抵抗値に合わせ込むことが可能となる。
【0048】尚、この実施例によれば、ダイオードの破
壊数により、ステップ状に抵抗値を変化させる方法であ
るが、この他に電源9の電圧を可変する方法を印加する
ことにより、連続的な変化が可能となる。この場合は、
電極3に印加する電圧は、電源9と切り離し、別に印加
する必要がある。
【0049】尚、第1,第2の実施例において、P型は
N型に、N型はP型に各々変換することができ、この場
合は電極3は低位側電極となり、またダイオード14a
等の極性は逆になり、電源9も低位側電源となる。
【0050】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、空乏層を
形成することにより、抵抗値を可変するため、回路素子
の特性上のばらつきの影響を受けずに、正確に所望の抵
抗値を可変できるようになり、上述した(1)乃至
(8)の各課題がことごとく達成された。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B)は本発明の第1の実施例の平面
図、A−A′線矢視断面図である。
【図2】第1の実施例の抵抗値を可変にする状態を示す
断面図である。
【図3】第1の実施例の特性を示す特性図である。
【図4】(A),(B)は本発明の第2の実施例の平面
図、B−B′線矢視断面図である。
【図5】従来のトリミング抵抗回路を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 P型シリコン基板 2 N型エピタキシャル層 3 高位側電源電極 4 P型拡散層 5 第1のコンタクト電極 6 第2のコンタクト電極 7 絶縁膜 8 第1の電極 9 高位側電源 10 可変制御電源 11 電流計 12 測定用電源 13 空乏層 14a,14b,14c,14d 第1のツェナーザ
ップダイオード 15a,15b,15c,15d 第1のツェナーザ
ップトリミング用電極 16a,16b,16c,16d 終端抵抗 18,19 特性 20 トリミング回路 21 第1の拡散抵抗 22a,22b,22c,22d 第3の拡散抵抗 23a,23b,23c,23d 第2のツェナーザ
ップダイオード 24a,24b,24c,24d 第2のツェナーザ
ップトリミング用電極 25 第1のトリミング回路端子 26 第2のトリミング回路端子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に形成された所定の回路機能
    素子を調整するトリミング抵抗回路を前記基板に備えた
    半導体装置において、前記半導体基板に形成した一導電
    型の半導体層と、この半導体層に一電源電圧を印加する
    ためのバイアス電極と、前記半導体層内に形成した逆導
    電型の半導体領域と、この半導体領域の両端部分に各々
    形成された第1,第2のコンタクト電極と、これら第
    1,第2のコンタクト電極間に絶縁膜を介して形成した
    第1の電極とを、前記トリミング抵抗回路が備えている
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の電極は、所定の電極幅を有
    し、かつ所定の間隔をおいて前記絶縁膜上に複数設けら
    れている請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板に形成された所定の回路機能
    素子を調整するトリミング抵抗回路を前記基板に備えた
    半導体装置において、前記半導体基板に形成した一導電
    型の半導体層と、この半導体層に一電源電圧を印加する
    ためのバイアス電極と、前記半導体層内に形成した逆導
    電型の半導体領域と、この半導体領域の両端部分に各々
    形成された第1,第2のコンタクト電極と、これら第
    1,第2のコンタクト電極間に絶縁膜を介して形成した
    第1の電極と、前記第1の電極と他の電源電圧とに接続
    される終端抵抗と、前記第1の電極と前記一電源電圧と
    に接続されるツェナーザップダイオードとを、前記トリ
    ミング抵抗回路が備えていることを特徴とする半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1の電極は、所定の電極幅を有
    し、かつ所定の間隔をおいて前記絶縁膜上に複数設けら
    れ、これに応じて前記終端抵抗及び前記ツェナーザップ
    ダイオードが各々設けられている請求項3記載の半導体
    装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板に形成された所定の回路機能
    素子を、トリミング抵抗回路で調整する工程を備えた半
    導体装置の製造方法において、前記トリミング抵抗回路
    を構成する第1の電極に所定の制御電圧を印加して、前
    記第1の電極下に絶縁膜を介在した半導体領域に空乏層
    を発生させることにより、抵抗値を可変としていること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
JP14921195A 1995-06-15 1995-06-15 半導体装置及びその製造方法 Pending JPH098226A (ja)

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JP14921195A Pending JPH098226A (ja) 1995-06-15 1995-06-15 半導体装置及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8334557B2 (en) 2009-09-25 2012-12-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Nonvolatile semiconductor storage device including a transfer transistor

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JPS51132789A (en) * 1975-05-14 1976-11-18 Hitachi Ltd Semiconductor apparatus with resistance element
JPH04305960A (ja) * 1991-03-14 1992-10-28 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置

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