JPH0981655A - 演算設定方法および電子伝票類作成システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】プログラム言語における演算式の設定文を作成
することなく、同様の機構を対話方式の入力により実現
する演算設定方法および電子伝票類作成システムの提
供。 【解決手段】対話方式の演算設定画面において、フィー
ルドに出力するデータの演算機構を設定する演算設定方
法およびその方法を用いた電子伝票類作成システム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル計算機
の計算部分を設計または構成する技術分野に属する。特
に、対話方式の演算設定方法およびその方法を適用した
電子伝票類作成システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】用紙を使用する伝票類（たとえば、出金
伝票、資材伝票、設備購入申請書、発注書、稟議書、休
暇届、等）は、起票する者が所定の記入欄に所定の事項
を記入し所定の処理部署（担当者）にそれを送付すると
いう方法で使用される。このような伝票類には予め印刷
された部分があり、記入欄、記入内容、送付先等が起票
担当者に判るように、その印刷部分には様々なデザイン
上の工夫がなされている。たとえば、伝票類の裏面等に
記入例を印刷したり、記入順序を示す番号（、、
等）を記入欄に印刷しさらに番号ごとに記入内容の説明
が加えられる。また、送付先あるいは保管先によって異
なる伝票類の部分（パート）等への記入において同一事
項の記入を繰返し行う手間を省くために、複写紙を重ね
た伝票類も常用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように様々な工夫
がなされ広く用いられているが、印刷された用紙からな
る伝票類は次のような欠点を有する。 伝票類の種類の数だけ予め印刷された用紙（伝票用
紙）を用意しておくことが必要である。 伝票類の運用方法（記入項目、決裁ルート等）が変化
するたびに、新たな様式の伝票類をデザインして印刷す
る必要がある。 起票された伝票類の管理（記入内容のチェック、集
計、保存、検索等）の人的負担が大きい。 初心者あるいはたまに起票する者にとっては、記入方
法が判らない、記入ミスを発見できない等の問題が様々
な工夫にもかかわらず残る。

【０００４】これらを改善する方法としてコンピュータ
技術を応用した伝票発行機等が提案されている。たとえ
ば印刷された伝票類の記入部分をディスプレイに表とし
て表示し、起票する者がキーボードから入力して表を埋
め、プリンターで伝票類の記入部分に入力された表に基
づいて印字する形式の伝票発行機等がある。しかしそれ
らにおいては上記欠点のいくつかがある程度は解決され
るものであるが十分とはいえず、さらに次のような欠点
をも有するものであった。 入力処理プログラム等を伝票類の種類の数だけ用意す
る必要がある。また、伝票類のデザインが更新されるた
びに入力処理プログラム等を更新する必要性がある。 しかも入力処理プログラム等はＣＯＢＯＬ、Ｐｏｓｔ
Ｓｃｒｉｐｔ、ＢＡＳＩＣ、Ｃ等のプログラム言語で記
述する必要性があり、伝票類のデザイン、特に伝票を起
票する者や管理する者を補助するための機構（ヘルプ、
表計算等）のデザインを行うことは限られた専門技術者
だけが行える困難な作業である。

【０００５】そこで本発明の目的は、プログラム言語の
知識を必要とせず、伝票類のデザイン、特に伝票を起票
する者や管理する者を補助するための機構のデザインを
行うことができるデザイン方法とその方法を適用した電
子伝票類作成システムを提供することにある。またこの
本発明により、上記〜の問題点をも解決することが
できる。特に、プログラム言語における演算式の設定文
を作成することなく、同様の機構を対話方式の入力によ
り実現する演算設定方法および電子伝票類作成システム
を提供する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的は下記の本発明
によって達成される。すなわち、本発明は「対話方式の
演算設定画面において、フィールドに出力するデータの
演算機構を設定する演算設定方法」である。これによ
り、プログラム言語を使用することなく、同様の機構を
対話方式の入力により実現することができる。また本発
明は「前記演算設定画面は演算式表示部と、キーパット
部と、フィールド指定部とを有し、前記演算式表示部は
フィールドに設定する演算式を表示し、前記キーパット
部は演算式設定に必要となる数値、演算子、括弧を前記
演算式表示部に配置し、前記フィールド指定部はフィー
ルドオブジェクトの指定によりフィールド名を前記演算
式表示部に配置する、演算設定方法」である。これによ
り、キーパット部から数値、演算子、括弧を演算式表示
部に配置し、フィールド指定部から変数に相当するフィ
ールド名を演算式表示部に配置し、演算式を演算式表示
部に記述することができる。すなわち、フィールドに出
力するデータの演算機構を対話方式で設定することがで
きる。

【０００７】また本発明は「前記演算設定画面は関数パ
レット部を有し、その関数パレット部は関数式の指定に
より前記演算式表示部に関数式を表示する演算設定方
法」である。設定する関数式を表示することにより、変
数に相当するフィールド名を演算式表示部に配置するだ
けで演算式の設定を行うことができる。すなわち演算式
の設定が簡略化し、設定の誤りが起き難くなる。また本
発明は「前記演算設定画面はシミュレーション部を有
し、そのシミュレーション部は設定された演算式に対応
するシミュレーションを行う演算設定方法」である。シ
ミュレーション部により設定された演算式の試し演算を
行うことができる。すなわち具体的な数値により設定の
確認作業を行うことができ、設定の誤りが起き難くな
る。

【０００８】また本発明は「設計部と記入部とを有し、
前記設計部は、ベースとなる電子伝票類の台紙サイズを
設定しその上に多様なオブジェクトを配置する処理と、
オブジェクトおよびオブジェクト間の属性を設定する処
理とを対話方式で行い、それらのデータをフォームファ
イルとして保存し、保存されたフォームファイルを読込
み再処理を行い、また前記設計部は演算設定手段を有
し、その演算設定手段は対話方式の演算設定画面におい
て、フィールドに出力するデータの演算機構を設定し、
前記記入部は、保存されたフォームファイルに対しデー
タを入力する処理を対話方式で行い、それらのデータを
データファイルとして保存し、保存されたデータファイ
ルをフォームファイルとともにデータ入力後の形態で読
込み次処理を行い、また前記記入部は前記演算設定手段
が設定したデータの演算機構に基づいてフィールドにデ
ータを出力する処理を行う、電子伝票類作成システム」
である。本発明の電子伝票類作成システムによれば対話
方式であるから、設計部により種々の電子伝票類の設
計、変更等を容易に行うことができ、記入部により電子
伝票類の起票、承認等を容易に行うことができる。ま
た、フォームファイルとデータファイルにファイルを分
離したからファイルデータの記憶容量や転送容量を少な
くすることができる。また、演算設定手段を有するから
プログラム言語を作成することなく、同様の機構を対話
方式の入力により実現することができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の演算設定方法およ
び電子伝票類作成システムについて実施の形態を説明す
る。図１は本発明の演算設定方法を実施する装置の構成
を示す図である。図１において、１の実線の枠で囲まれ
た部分は本発明の演算設定方法を実施する演算設定装
置、２はイーサーネット等のＬＡＮ（Local Area Netwo
rk）、３はキーボード、マウス等の入力手段、４はディ
スプレイ、プリンタ等の出力手段である。図１におい
て、演算設定装置１は更に細部から構成されており、５
は記憶手段、６は処理手段であり、パーソナルコンピュ
ータ、エンジニアリングワークステーション等のコンピ
ュータの本体部分である。

【００１０】そして記憶手段５において、７は電子伝票
類のイメージおよびその動作を定義したデータからなる
フォームファイル、８は動作を定義したデータの一部で
あり、フィールドに出力するデータの演算機構を規定す
るデータである演算データ。さらに処理手段６におい
て、９は電子伝票類を設計する処理を行う設計処理手段
（前述の設計部）、１０はフィールドに出力するデータ
の演算機構を設定し演算データを生成する演算設定処理
手段である。

【００１１】図２は演算設定装置１が行う演算設定処理
の流れを示すフロー図である。詳細は後述するとして、
まず図２における処理について簡単に説明する。対話方
式で演算設定を行うための演算設定画面（ウインドウ）
を開き、演算設定画面をディスプレイに表示する（Ｓ
１）。その演算設定画面において演算設定を行う。演算
設定はキーパット部から数値、演算子、括弧等を配置
し、フィールド指定部から変数名であるフィールド名を
指示し配置する。フィールド名の指示はフィールドオブ
ジェクトにマウスの指示ポイントを置いてマウスボタン
をクリックする方式で行う。これらにより演算式を演算
式表示部に記述し、最後に設定ボタンを指示し演算設定
を行う。この演算設定処理が行われると、電子伝票類の
イメージデータと動作を定義したデータからなるフォー
ムファイル７の動作を定義したデータの部分に演算デー
タ８が付加される（Ｓ２）。次に設定確認を行う。設定
確認は設定確認の実行をＳＭ（シミュレーション）ボタ
ン選択により入力し、シミュレーションの画面において
具体的な数値入力を行いシミュレーションすることによ
り設定確認を行う（Ｓ３）。さらに演算設定処理あるい
はその更新処理を続ける場合にはＳ２にもどり、そうで
ない場合には終了する（Ｓ４）。

【００１２】次に前述した演算設定処理過程を他の図も
参照しながら詳細に説明する。図３は電子伝票類の設計
段階で演算設定処理が行われ、動作を定義したデータに
フィールドに出力するデータの演算機構を規定する演算
データが付加された電子伝票類の一例を示す図である。
図３（Ａ）の出金伝票において、個別の“金額”の記入
欄は３つあり、それぞれの記入欄はＦｉｅｌｄ（１）、
Ｆｉｅｌｄ（２）、Ｆｉｅｌｄ（３）の名称が付けられ
ている。これらの名称は、その都度異なった値が入力さ
れるため変数名である。そして合計の“金額”の記入欄
Ｆｉｅｌｄ（４）は、上記３つの個別の“金額”の記入
欄に入力された値の合計値が表示されるべき表示欄であ
る。したがってこの場合、図３（Ａ）の出金伝票におい
ては、Ｆｉｅｌｄ（４）＝Ｆｉｅｌｄ（１）＋Ｆｉｅｌ
ｄ（２）＋Ｆｉｅｌｄ（３）の演算設定が行われてい
る。

【００１３】図３において、この電子伝票類に記入を行
う場合、記入欄（たとえばＦｉｅｌｄ（１））にマウス
の指示ポイントを置いてマウスボタンをクリックする等
により、記入欄をアクティブ状態（記入可能状態）とす
る。このアクティブ状態であることを示す表示を行うこ
とができ、たとえば記入欄の矩形枠、あるいはその矩形
枠の内部を他の部分とは異なるアクティブ状態を示す色
で表示する。またたとえばカーソル、あるいはマウスの
指示ポイントをその矩形枠の内部に表示する。その状態
でキーボードから数値入力を行う方法で、図３（Ｂ）の
出金伝票に示すように、単価としてＦｉｅｌｄ（１）＝
３６８０、Ｆｉｅｌｄ（２）＝１８２０、Ｆｉｅｌｄ
（３）＝（未記入）を入力する。そうすると、合計金額
としてＦｉｅｌｄ（４）＝５５００が自動で記入され
る。このようなフィールドに設定された演算式で与えら
れる値を自動的で記入する処理を行うため、その処理機
構の設定を電子伝票類の設計段階で対話的に行う方法が
本発明の演算設定方法である。

【００１４】図４は演算設定画面（ウインドウ）の一例
を示す図である。この演算設定画面は図２における“ウ
ィンドウ開く”（Ｓ１）においてディスプレイに表示さ
れる。前述のようにこの演算設定画面は演算設定が行わ
れる対象のフォームファイル７と関連付けられており、
通常は先にフォームファイル７を開いて、その電子伝票
類のイメージをディスプレイに表示しておく。さらにそ
の電子伝票類のイメージにおいてカレントフィールド
（現在アクティブ状態のフィールド）を指定しておく。
その後に“ウィンドウ開く”（Ｓ１）を行い、ディスプ
レイに両者を同時に表示する。これら両者の表示方法の
より具体的な例は後述の実施例において詳述する。

【００１５】図４において、４１はフィールドに設定す
る演算式を表示する演算式表示部、４２は演算式設定に
必要となる数値、演算子、括弧を前記演算式表示部に配
置するキーパット部、４３はフィールドオブジェクトの
指定によりフィールド名を前記演算式表示部に配置する
フィールド指定部、４４は関数式の指定により前記演算
式表示部に関数式を表示する関数パレット、４５は前記
演算式表示部に表示されている演算式のフィールドへの
設定を実行する設定ボタン、４６は設定されている演算
式をシミュレーションするシミュレーション部を起動す
るためのＳＭ（シニュレーション）ボタンである。

【００１６】図５はシミュレーション部を起動すると表
示されるシミュレーション画面の一例を示す図である。
図５において、５１は値設定フィールドであり、演算式
設定画面において設定した演算式に使用されたフィール
ド名（変数名）が表示される。この表示された各変数名
にたいし、仮の値を設定し演算式の正誤を確認する。な
お、使用された変数名が１０個以上の場合、スクロール
バーを使用することにより１１個目以降の変数名に対し
値を設定することができる。図５において、５２は計算
値フィールドである。値の設定入力後、演算ボタンを指
示するとこの計算値フィールド５２にその計算値が表示
される。

【００１７】図６、図７は演算設定処理を行う際にディ
スプレイに表示されるウィンドウ画面を示す図である。
前述のように、演算設定処理を行う場合、まず電子伝票
類を表示しておき演算設定を行う対象のフィールドの指
定を行う。図６（Ａ）の出金伝票の例では、合計金額の
記入欄が指定されカレントフィールドとなる。指定はマ
ウスの指示ポイントを合計金額の記入欄においてマウス
ボタンをクリックすることにより行う。次に演算設定画
面を開いてディスプレイに表示する（Ｓ１）。図６
（Ｂ）は演算設定画面を開いてディスプレイに表示した
状態を示す図である。この演算設定画面において“本フ
ィールド”はカレントフィールドを意味しており、演算
式の左辺となっている。したがって演算式表示部（図４
の４１参照）には演算式の右辺を記述する。

【００１８】この場合の演算式は前述したように、“Ｆ
ｉｅｌｄ（１）＋Ｆｉｅｌｄ（２）＋Ｆｉｅｌｄ
（３）”である。この演算式の右辺の記述は図６（Ｂ）
において、“フィールド指定”にマウスの指示ポイント
をおいてマウスボタンをクリックする。図６（Ｃ）に示
すように、これによりフィールド指定部が起動し、マウ
スの指示ポイントの形状がフィールド指定状態に変化す
るとともにディスプレイに出金伝票の画面が全面表示さ
れる。図６（Ｃ）において、この形状のマウスの指示ポ
イントをディスプレイに表示された出金伝票の最上位の
金額記入欄（Ｆｉｅｌｄ（１））においてマウスボタン
をクリックする。すると図７（Ｄ）に示すように、ディ
スプレイに演算設定画面が全面表示されるとともに、演
算設定画面の演算式表示部には出金伝票の最上位の金額
記入欄の名称であるＦｉｅｌｄ（１）が配置される。

【００１９】図７（Ｄ）において、Ｆｉｅｌｄ（１）は
“Ｆｉｅｌｄ（１）”のように“”で括られている。こ
れはＦｉｅｌｄ（１）そのものはデータではなく、Ｆｉ
ｅｌｄ（１）に代入される値がデータであることを意味
している。図７（Ｄ）において、さらにキーパット部
（図４に４２参照）より“＋”を配置する。この配置
は、キーパット部の“＋”にマウスの指示ポイントをお
いてマウスボタンをクリックすることにより行う。キー
パット部から演算式表示部に配置する演算子としては、
加算“＋”の他に、減算“−”、乗算“＊”、除算
“／”、べき乗“＊＊”、等を有する。次に、前述と同
様の方法で、“Ｆｉｅｌｄ（２）”、“＋”、“Ｆｉｅ
ｌｄ（３）”を演算式表示部に配置して図７（Ｅ）に示
すように、式を完成する。最後に図７（Ｅ）において、
“設定”ボタンにマウスの指示ポイントをおいてマウス
ボタンをクリックすることにより演算式の設定が実行さ
れ、その設定データが図１に示すフォームファイル７の
演算データ８として格納される（Ｓ２）。

【００２０】次に、設定された演算式のシミュレーショ
ンを行う場合には、図７（Ｅ）において、“ＳＭ”ボタ
ンにマウスの指示ポイントをおいてマウスボタンをクリ
ックすることにより、シミュレーション部を起動しシミ
ュレーション画面（図５参照）をディスプレイに表示す
る。図５に示す例では、値設定フィールド５１に“ＤＮ
Ｐ０１”〜“ＤＮＰ１０”の１０個の変数名が示されて
いるが、上記の例では“Ｆｉｅｌｄ（１）”、“Ｆｉｅ
ｌｄ（２）”、“Ｆｉｅｌｄ（３）”の３個の変数名が
示される。

【００２１】これらの変数名の入力箇所にたとえば１０
００、２０００、３０００と数値を入力する。数値の入
力はキーボードよりアクティブ状態の入力箇所に入力す
る。通常は、入力順にしたがって、まず“Ｆｉｅｌｄ
（１）”が、続いて“Ｆｉｅｌｄ（２）”、“Ｆｉｅｌ
ｄ（３）”がアクティブ状態となるが、入力すべき入力
箇所がアクティブ状態となっていない場合には、その入
力箇所に指示ポイントをおいてマウスボタンをクリック
することによりその入力箇所をアクティブ状態とする。
入力箇所に数値を入力すると、設定された演算式に基づ
いて演算が行われる。そして、計算値フィールド（図５
の５２参照）に合計値である６０００が記入されるか否
かを確かめて、演算式の設定を確認する（Ｓ３）。さら
に演算設定処理あるいはその更新処理を続ける場合には
Ｓ２にもどり、そうでない場合には終了する（Ｓ４）。

【００２２】ここで、演算設定画面における関数パレッ
ト部（図４の４４参照）について説明する。関数パレッ
ト部には、合計値を算出する関数を演算式表示部に自動
表示する“合計値”ボタン、平均値を算出する関数を演
算式表示部に自動表示する“平均値”ボタン、数値を整
数化し整数値を算出する関数を演算式表示部に自動表示
する“整数化”ボタン、等を有する。他の関数も同様で
あるから“合計値”を例として説明する。図８は合計値
ボタンによる演算設定処理の過程をディスプレイに表示
されるウィンドウ画により示す図である。前述と同様
に、まず電子伝票類を表示しておき演算設定を行う対象
のフィールドの指定を行う。図８（Ａ）の出金伝票の例
では、金額の合計の表示欄である“ＳＵＭ”（フィール
ド名）が指定されカレントフィールドとなる。図８
（Ａ）において金額の単価の記入欄は親フィールド名が
“ＵＮＩＴ”であり、子フィールド名として“ＵＮＩＴ
（１）”、“ＵＮＩＴ（２）”、“ＵＮＩＴ（３）”、
が存在する。

【００２３】“ＳＵＭ”がカレントフィールドとなって
いる状態で、図８（Ｂ）に示すように演算設定画面をを
開き、まず関数パレット部の“合計値”ボタンを指定
し、その後に、“フィールド指定”ボタンを指定する。
さらに電子伝票類の画面においてフィールド指定を行
う。フィールド指定はフィールド名“ＵＮＩＴ”に属す
る“ＵＮＩＴ（１）”、“ＵＮＩＴ（２）”、“ＵＮＩ
Ｔ（３）”の内のいずれかの記入欄を指定する。いずれ
の記入欄を指定しても結果は同じでありフィールド名
“ＵＮＩＴ”が指定されたことになる。その結果、図８
（Ｃ）に示すように演算式表示部には“合計値（ＵＮＩ
Ｔ）”が表示される。すなわち、“ＳＵＭ”には“ＵＮ
ＩＴ”に属する“ＵＮＩＴ（１）”、“ＵＮＩＴ
（２）”、“ＵＮＩＴ（３）”の“合計値”が出力され
表示される。

【００２４】

【実施例】次に上述の演算設定処理方法を適用した本発
明の電子伝票類作成システムについて説明する。なお本
発明においては伝票類とは、伝票、複写伝票、ＯＣＲ帳
票、通帳、申込票、通知票、等の所定のデータを記入す
るための項目（記入欄）が設けられているものを指す。
また電子伝票類のことをフォームとも呼ぶ。図９は本発
明の電子伝票類作成システムと周辺装置の構成を示す図
である。図９において（Ａ）は２つの電子伝票類作成シ
ステムをＬＡＮで結んで利用する構成について示した絵
図である。また図９において（Ｂ）は図９（Ａ）で絵図
として示した電子伝票類作成システムの内部の構成につ
いて示した図である。図９（Ａ）において１０１ａ、１
０１ｂは電子伝票類作成システム、１０２は電子伝票類
作成システム１０１ａ、１０１ｂを結ぶイーサーネット
等のＬＡＮ（local Area Network）である。電子伝票類
作成システム１０１ａは電子伝票類を起票する担当者の
近くに設置され、電子伝票類作成システム１０１ｂは起
票された電子伝票類を承認する管理職者の近くに設置さ
れている。電子伝票類作成システム１０１ａにおいて電
子伝票類を起票すると、その電子伝票類は転送ルートに
従って、次のルートである電子伝票類作成システム１０
２にＬＡＮ１０２を介して自動転送される。

【００２５】図９（Ｂ）において前図（図９（Ａ））と
同様に１０１ａ、１０１ｂは電子伝票類作成システム、
１０２は電子伝票類作成システム１０１ａ、１０１ｂを
結ぶイーサーネット等のＬＡＮ（local Area Network）
である。また、１０３ａ、１０３ｂはキーボード、マウ
ス、マイクロフォン等の入力手段、１０４ａ、１０４ｂ
はディスプレイ、プリンタ、スピーカ等の出力手段であ
る。電子伝票類作成システム１０１ａ、１０１ｂはさら
に細部より構成されており、１０５ａ、１０５ｂは記憶
手段、１０６ａ、１０６ｂは処理手段であり、パーソナ
ルコンピュータ、エンジニアリングワークステーション
等のコンピュータの本体部分である。また、記憶手段１
０５ａ、１０５ｂにおいて１０７ａ、１０７ｂは電子伝
票類のイメージおよびその動作を定義したデータからな
るフォームファイル、１０８ａ、１０８ｂは電子伝票類
に記入（入力）されたデータからなるデータファイルで
あり、処理手段１０６ａ、１０６ｂにおいて１０９ａ、
１０９ｂは設計処理手段、１１０ａ、１１０ｂは記入処
理手段、１１１ａ、１１１ｂはＬＡＮ１０２を介してフ
ォームファイル１０７ａ、１０７ｂやデータファイル１
０８ａ、１０８ｂ等のファイル転送を行う通信手段であ
る。

【００２６】以上の構成から明らかなように電子伝票類
作成システム１０１ａと電子伝票類作成システム１０１
ｂは同様の構成である。以降、特に必要のないかぎり電
子伝票類作成システム１０１ａに代表させて動作を説明
する。電子伝票類作成システム１０１ａは電子伝票類を
デザインするモードと電子伝票類を利用するモードに大
別される。前者のモードは処理手段１０６ａの設計処理
手段１０９ａにおいて行われ記憶手段１０５ａにフォー
ムファイル１０７ａを生成する。後者のモードは処理手
段１０６ａの記入処理手段１１０ａにおいて行われ記憶
手段１０５ａにデータファイル１０８ａを生成する。

【００２７】図１０は電子伝票設計の処理過程を示すフ
ロー図である。図１０における処理は設計処理手段１０
９ａにおいて行われる。また図１１は電子伝票設計の設
計画面を示す図である。図１１において、１２１はメイ
ンメニュー表示エリア、１２２はルーラー表示エリア、
１２３はフォーム台紙、１２４はフォーム台紙エリア、
１２５はオブジェクトメニュー表示エリア、１２６は座
標表示パレット表示エリア、１２７は基準指定パレット
表示エリア、１２８はグリップパレット表示エリアであ
る。図９、図１０、図１１に基づいて本発明の電子伝票
類作成システムにおける電子伝票設計の動作の詳細を説
明する。電子伝票類作成システム１０１ａを起動すると
設計処理、記入処理等の処理を選択する画面が現れる。
たとえば親ウィンドウの中にアイコンとして設計処理、
記入処理等の処理が示されている。この画面において設
計処理のアイコンにマウスの指示ポイントを置いてマウ
スボタンをダブルクリック（選択実行）すると設計処理
手段１０９ａが起動し図９に示す設計画面が表示される
（Ｓ１０１）。

【００２８】この設計画面において、メインメニュー表
示エリア１２１の“フォーム”、“パート”、“編
集”、“表示”、“属性”、“ルート”、“ユーティリ
ティ”、“オブジェクト”、“ヘルプ”の中から実行す
る処理のメニューにマウスの指示ポイントを置いてマウ
スボタンをクリックし選択する（Ｓ１０２）。フォーム
台紙エリア１２４が空の状態でフォームが表示されてい
ない場合には、まず設計処理の対象となるフォームをこ
こに設定し表示する。この処理は設計画面のメインメニ
ュー表示エリア１２１の“フォーム”を選択し、プルダ
ウンメニューを表示させて、さらにプルダウンメニュー
の内から“新規”または“開く”を選択することにより
行う。“新規”は新規にフォームの作成を行う場合に選
択し、“開く”は設計が完了した、あるいは設計途上の
フォームファイルを更新する場合に選択する。“フォー
ム”のプルダウンメニューには他に、フォームファイル
の登録を行う“登録”、複数枚からなる電子伝票類の部
分であるパートデータを削除する“削除”、設計処理手
段１０９ａで設計したフォームを印刷する処理を行う
“印刷”、設定したフィールドのフィールド名やチェッ
ク機能等をデバック情報として印刷する処理を行う“設
定情報印刷”がある（Ｓ１０３）。

【００２９】メインメニュー表示エリア１２１の“パー
ト”はパートデータに関する処理を行う。そのプルダウ
ンメニューにはパートを新規に設計する“パート新
規”、すでに設計を終えたか設計中のパートを更新する
“パート開く”、パートデータの登録を行う“パート登
録”、パートデータを削除する“パート削除”、パート
の属性を変更する“パート属性変更”、パートデータを
合成する“パート合成”、パートデータを参照する“パ
ート参照”がある（Ｓ１０４）。メインメニュー表示エ
リア１２１の“編集”は一般的な編集に関する処理を行
う。そのプルダウンメニューにはオブジェクトをカット
する“カット”、オブジェクトをコピーする“コピ
ー”、オブジェクトをペーストする“ペースト”、オブ
ジェクトを削除する“削除”、パート内の全オブジェク
トを選択する“全選択”、オブジェクトの上下を入れ換
える“上下関係”、オブジェクトをグループ化する“パ
ック”、オブジェクトのグループ化を解除する“アンパ
ック”、アンドゥ機能の“アンドゥ”、オブジェクト描
画モードを設定する“描画モード設定”、オブジェクト
の位置合わせを行う“位置合わせ”がある（Ｓ１０
５）。

【００３０】メインメニュー表示エリア１２１の“表
示”は表示に関する処理を行う。そのプルダウンメニュ
ーには設計処理手段１０９ａにおける表示チャートおよ
びルーラを設定する“チャート設定”、設計画面を拡大
または縮小する“拡大／縮小”がある（Ｓ１０６）。メ
インメニュー表示エリア１２１の“属性”は各オブジェ
クトの属性を指定する処理を行う。そのプルダウンメニ
ューには座標を指定する“座標指定”、オブジェクトの
色属性を指定する“色属性”、ドローイングオブジェク
トのグラフィック属性を指定する“グラフィック属
性”、テキスト属性を指定する“テキスト属性”、フィ
ールドオブジェクトのオブジェクト属性を指定する“フ
ィールド属性”がある。上記の“フィールド属性”が選
択されるとフィールド属性設定ウィンドウが開かれ、そ
のフィールド属性設定ウィンドウにおいて演算設定ボタ
ンを選択すると、図４の演算設定画面が開く。ここにお
ける処理には本発明の演算設定方法が適用される（Ｓ１
０７）。

【００３１】メインメニュー表示エリア１２１の“ユー
ティリティ”は他のグループに属さないユーティリティ
関連の処理を行う。そのプルダウンメニューにはタブシ
ーケンスの設定または変更に関して処理する“入力順設
定／確認”、作成したフォームデータの動作シミュレー
ションに関して処理する“Ｆｉｌｌｅｒモード”、フォ
ームあるいはフォームの各パートについて転送順と転送
先を指定する処理を行う“ルーティング設定”、イメー
ジデータの取り込み処理を行う“イメージ取り込み”が
ある（Ｓ１０８）。

【００３２】メインメニュー表示エリア１２１の“オブ
ジェクト”はオブジェクトの選択と配置とを基本操作と
するフォーム設計（電子伝票設計）におけるオブジェク
トの選択に関する処理を行う。そのプルダウンメニュー
は設計におけるプリミティブに相当する静的オブジェク
トとそれぞれ独自の機能と結びついた動的オブジェクト
からなる。静的オブジェクトには“直線”、“矩形”、
“楕円”、“等分割線”、“連続線”、“イメージ”
“テキスト”、“ピック”があり、動的オブジェクトに
は“フィールド”、“ボタン”、“チェックボック
ス”、“ＯＬＥ（Object Linking and Embedding）”、
“印鑑”、“ピック”がある（Ｓ１０９）。メインメニ
ュー表示エリア１２１の“ヘルプ”はフォーム設計（電
子伝票設計）におけるオンラインマニュアル、ガイダン
ス等を表示する処理を行う（Ｓ１１０）。

【００３３】上述の内の一つの処理が行われ継続する場
合には、次の処理が選択されてその処理が行われるとい
うように処理が進められる。そして終了する場合には、
最後にメインメニュー表示エリア１２１の“フォーム”
のプルダウンメニューの“登録”が選択され、設計され
たフォームのデータがフォームファイル１０７ａとして
記憶手段１０５ａに登録される（Ｓ１１１）。以上で電
子伝票類作成システムにおける電子伝票設計の処理につ
いての説明を終え、次に電子伝票類作成システムにおけ
る電子伝票記入の処理についての説明を行う。

【００３４】図１２は電子伝票記入の処理過程を示すフ
ロー図である。図１２における処理は記入処理手段１１
０ａにおいて行われる。また図１３は電子伝票設計の設
計画面を示す図である。図１３において、１４１はメイ
ンメニュー表示エリア、１４２は表示されているフォー
ム、１４３はフォーム表示エリアである。図９、図１
２、図１３に基づいて本発明の電子伝票類作成システム
における電子伝票設計の動作の詳細を説明する。電子伝
票類作成システム１０１ａを起動すると設計処理、記入
処理等の処理を選択する画面が現れる。たとえば親ウィ
ンドウの中にアイコンとして設計処理、記入処理等の処
理が示されている。この画面において記入処理のアイコ
ンにマウスの指示ポイントを置いてマウスボタンをダブ
ルクリック（選択実行）すると記入処理手段１１０ａが
起動し図１３に示す記入画面が表示される（Ｓ２０
１）。

【００３５】この記入画面において、メインメニュー表
示エリア１４１の“ファイル”、“編集”、“表示”、
“タグシール”、“承認”、“印刷”、“ヘルプ”、の
中から実行する処理のメニューにマウスの指示ポイント
を置いてマウスボタンをクリックし選択する（Ｓ２０
２）。フォーム表示エリア１４３が空の状態でフォーム
が表示されていない場合には、まず記入処理の対象とな
るフォームをここに設定し表示する。この処理は記入画
面のメインメニュー表示エリア１４１の“ファイル”を
選択し、プルダウンメニューを表示させる。さらにプル
ダウンメニューの新規にフォームを起票する処理を行う
“起票”、転送されてきたフォームを承認する処理を行
う“承認”、承認済みのフォームを削除する“削除”、
既存フォームを参照し、記入項目をコピーする“参
照”、設計処理手段１０９ａで設計されたフォームファ
イル（特に他の電子伝票作成システムで設計されたフォ
ームファイル）を登録する“登録”、記入処理のモード
を終了する“終了”の内から一つを選択することにより
行う（Ｓ２０３）。

【００３６】メインメニュー表示エリア１４１の“編
集”は一般的な編集に関する処理を行う。そのプルダウ
ンメニューにはオブジェクトをカットする“カット”、
オブジェクトをコピーする“コピー”、オブジェクトを
ペーストする“ペースト”、オブジェクトを削除する
“削除”、プロセス（アプリケーション）間でオブジェ
クトの共有を行う“ＯＬＥ”がある（Ｓ２０４）。メイ
ンメニュー表示エリア１４１の“表示”は表示に関する
処理を行う。そのプルダウンメニューには記入画面を拡
大または縮小する“画面拡大／画面縮小”がある（Ｓ２
０５）。メインメニュー表示エリア１４１の“タックシ
ール”はフォームに添付する電子付箋に関する処理を行
う。そのプルダウンメニューにはテキストによるメモ記
述に関する処理を行う“テキスト記入”、音声によるメ
モ記述に関する処理を行う“音声入力”、既存メモを削
除する処理を行う“削除”がある（Ｓ２０６）。

【００３７】メインメニュー表示エリア１４１の“承
認”はフォームの承認に関する処理を行う。そのプルダ
ウンメニューには承認する処理を行う“承認”、確認す
る処理を行う“確認”、承認印の取り消しの処理を行う
“承認取消”がある（Ｓ２０７）。メインメニュー表示
エリア１４１の“印刷”は印刷に関するする処理を行
う。そのプルダウンメニューにはフォームを印刷する処
理を行う“印刷”、関連するフォームを印刷する“関連
フォーム”がある（Ｓ２０８）。メインメニュー表示エ
リア１４１の“ヘルプ”はフォーム記入（電子伝票記
入）におけるオンラインマニュアル、ガイダンス等を表
示する処理を行う（Ｓ２０９）。

【００３８】上述の内の一つの処理が行われ継続する場
合には、次の処理が選択されてその処理が行われるとい
うように処理が進められる。そして終了する場合には、
最後にメインメニュー表示エリア１４１の“ファイル”
のプルダウンメニューの“登録”が選択され、フォーム
に記入されたデータがデータファイル１０８ａとして記
憶手段１０５ａに登録される（Ｓ２１０）。登録された
データファイル１０８ａは前述の電子伝票設計における
ユーティリティ（Ｓ１０８）の“ルーティング設定”で
設定されたルートにしたがって電子伝票類作成システム
１０１ａから次の電子伝票類作成システム１０１ｂへＬ
ＡＮ１０２を介して転送され、記憶手段１０５ｂのデー
タファイル１０８ｂとして記憶される。ルートの設定は
設計手段１０９ａが行い、その設定と記載手段１１０ａ
の転送要求に基づいて通信処理手段１１１ａがデータフ
ァイル１０８ａを転送する（Ｓ２１１）。

【００３９】以上本発明の演算設定方法と電子伝票類作
成システムについて説明したが、その説明から明らかな
ように本発明はコンピュータを構成するメモリやＣＰＵ
（Central Processing Unit ：中央処理装置）を始めと
するハードウェア、ＯＳ（Operating System）、アプリ
ケーションソフトウェア等により達成されるものであ
る。特に本発明は言語、図、音声等を用い人間が理解し
易い方法で情報のやりとりをシステムとの間で行う“対
話方式”によって電子伝票類の設計と記入を行うもので
ある。当該技術者にとっては明らかなことであるが、こ
のような本発明におけるアプリケーションソフトウェア
部分は、ＧＵＩ（Graphical User Interface）向けのソ
フトウェア開発ツール（たとえばマイクロソフト社製の
Ｖｉｓｕａｌ Ｃ＋＋）を使用することにより、他の従
来のソフトウェア開発ツールを使用する場合よりも容易
に開発することができる。ここにＧＵＩはマイクロソフ
ト社製のＷｉｎｄｏｗｓやアップル社製のＭａｃＯＳの
ようなグラフィック画面をベースとしたパソコン操作環
境である。

【００４０】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、プログラ
ム言語の知識を必要とせず、伝票類のデザイン、特に伝
票を起票する者や管理する者を補助するための機構（ヘ
ルプ、表計算等）のデザインを行うことができるデザイ
ン方法とその方法を適用した電子伝票類作成システムが
提供される。特に、プログラム言語における演算式の設
定文を作成することなく、同様の機構を対話方式の入力
により実現する演算設定方法および電子伝票類作成シス
テムが提供される。また演算設定画面に演算式表示部
と、キーパット部と、フィールド指定部とを有する本発
明によれば、キーパット部から数値、演算子、括弧を演
算式表示部に配置し、フィールド指定部から変数に相当
するフィールド名を演算式表示部に配置し、演算式を演
算式表示部に記述することができる。すなわち、フィー
ルドに出力するデータの演算機構を対話方式で設定する
ことができる。

【００４１】また演算設定画面に関数パレット部を有す
る本発明によれば、設定する関数式を表示することによ
り、変数に相当するフィールド名を演算式表示部に配置
するだけで演算式の設定を行うことができる。すなわち
演算式の設定が簡略化し、設定の誤りが起き難くなる。
また演算設定画面にシミュレーション部を有する本発明
によれば、設定された演算式の試し演算を行うことがで
きる。すなわち具体的な数値により設定の確認作業を行
うことができ、設定の誤りが起き難くなる。また本発明
の電子伝票類作成システムによれば、対話方式であるか
ら、設計部により種々の電子伝票類の設計、変更等を容
易に行うことができ、記入部により電子伝票類の起票、
承認等を容易に行うことができる。また、フォームファ
イルとデータファイルにファイルを分離したからファイ
ルデータの記憶容量や転送容量を少なくすることができ
る。また、演算設定手段を有するからプログラム言語を
作成することなく、同様の機構を対話方式の入力により
実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の演算設定方法を実施する装置の構成を
示す図である。

【図２】演算設定装置１が行う演算設定処理の流れを示
すフロー図である。

【図３】電子伝票類の設計段階で演算設定処理が行わ
れ、フィールドに出力するデータの演算機構が付加され
た電子伝票類の一例を示す図である。

【図４】演算設定画面（ウインドウ）の一例を示す図で
ある。

【図５】シミュレーション部を起動すると表示されるシ
ミュレーション画面の一例を示す図である。

【図６】演算設定処理を行う際にディスプレイに表示さ
れるウィンドウ画面を示す図（その１）である。

【図７】演算設定処理を行う際にディスプレイに表示さ
れるウィンドウ画面を示す図（その２）である。

【図８】合計値ボタンによる演算設定処理の過程をディ
スプレイに表示されるウィンドウ画により示す図であ
る。

【図９】本発明の電子伝票類作成システムとその周辺装
置の構成を示す図である。

【図１０】電子伝票設計の処理過程を示すフロー図であ
る。

【図１１】電子伝票設計の設計画面を示す図である。

【図１２】電子伝票記入の処理過程を示すフロー図であ
る。

【図１３】電子伝票設計の設計画面を示す図である。

【符号の説明】

１ 演算設定装置 ２ ＬＡＮ ３，１０３ａ，１０３ｂ 入力手段 ４，１０４ａ，１０４ｂ 出力手段 ５，１０５ａ，１０５ｂ 記憶手段 ６，１０６ａ，１０６ｂ 演算手段 ７，１０７ａ，１０７ｂ フォームファイル ８ 演算データ ９，１０９ａ，１０９ｂ 設計処理手段 １０ 演算設定手段 ４１ 演算式表示部 ４２ キーパッド部 ４３ フィールド指定部 ４４ 関数パレット部 ４５ 設定ボタン ４６ ＳＭボタン ５１ 値設定フィールド ５２ 計算値フィールド １０１ａ，１０１ｂ 電子伝票類作成システム １０８ａ，１０８ｂ データファイル １１０ａ，１１０ｂ 記入処理 １１１ａ，１１１ｂ 通信処理 １２１，１４１ メインメニュー表示エリア １２２ ルーラー表示エリア １２３ フォーム台紙 １２４ フォーム台紙エリア １２５ オブジェクトメニュー表示エリア １２６ 座標表示パレット表示エリア １２７ 基準指定パレット表示エリア １２８ グリップパレット表示エリア １４２ 表示されているフォーム １４３ フォーム表示エリア

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】対話方式の演算設定画面において、フィー
   ルドに出力するデータの演算機構を設定することを特徴
   とする演算設定方法。
2. 【請求項２】前記演算設定画面は演算式表示部と、キー
   パット部と、フィールド指定部とを有し、 前記演算式表示部はフィールドに設定する演算式を表示
   し、 前記キーパット部は演算式設定に必要となる数値、演算
   子、括弧を前記演算式表示部に配置し、 前記フィールド指定部はフィールドオブジェクトの指定
   によりフィールド名を前記演算式表示部に配置する、 ことを特徴とする請求項１記載の演算設定方法。
3. 【請求項３】前記演算設定画面は関数パレット部を有
   し、その関数パレット部は関数式の指定により前記演算
   式表示部に関数式を表示することを特徴とする請求項１
   または２記載の演算設定方法。
4. 【請求項４】前記演算設定画面はシミュレーション部を
   有し、そのシミュレーション部は設定された演算式に対
   応するシミュレーションを行うことを特徴とする請求項
   １〜３のいずれか記載の演算設定方法。
5. 【請求項５】設計部と記入部とを有し、 前記設計部は、ベースとなる電子伝票類の台紙サイズを
   設定しその上に多様なオブジェクトを配置する処理と、
   オブジェクトおよびオブジェクト間の属性を設定する処
   理とを対話方式で行い、それらのデータをフォームファ
   イルとして保存し、保存されたフォームファイルを読込
   み再処理を行い、また前記設計部は演算設定手段を有
   し、その演算設定手段は対話方式の演算設定画面におい
   て、フィールドに出力するデータの演算機構を設定し、 前記記入部は、保存されたフォームファイルに対しデー
   タを入力する処理を対話方式で行い、それらのデータを
   データファイルとして保存し、保存されたデータファイ
   ルをフォームファイルとともにデータ入力後の形態で読
   込み次処理を行い、また前記記入部は前記演算設定手段
   が設定したデータの演算機構に基づいてフィールドにデ
   ータを出力する処理を行う、 ことを特徴とする電子伝票類作成システム。