JPH0981159A - 消臭器用騒音低減装置 - Google Patents

消臭器用騒音低減装置

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JPH0981159A
JPH0981159A JP7262483A JP26248395A JPH0981159A JP H0981159 A JPH0981159 A JP H0981159A JP 7262483 A JP7262483 A JP 7262483A JP 26248395 A JP26248395 A JP 26248395A JP H0981159 A JPH0981159 A JP H0981159A
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JP
Japan
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noise
signal
digital signal
deodorizer
output
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Withdrawn
Application number
JP7262483A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Takayama
仁史 高山
Masanori Ito
正則 伊藤
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の大型化、高価格化を招くことなく、効
果的送風ファンからの騒音を低減する。 【解決手段】 騒音発生源である送風ファンの近傍に騒
音検出手段12を配し、騒音信号を得て、これをリアル
タイムで信号処理するDSP16を含む回路で騒音の波
形と逆位相でかつ同振幅の波形の信号を作り、騒音発生
源近傍に配された音圧発生手段19を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は消臭器用騒音低減装
置に関し、特に送風ファンを有する消臭器の騒音を低減
するのに適するものに関する。
【0002】
【従来の技術】消臭器には様々な種類があるが、トイレ
用、室内用など一定以上の容積の空気を消臭又は脱臭す
る消臭器や、単位時間当り多くの空気量を処理する業務
用消臭器では送風ファンが用いられることがある。かか
る送風ファンを有する消臭器(脱臭器)は発生する騒音
が大きく、防音カバーで騒音元を覆ったり、高価な送風
能力の大きい送風ファンを低回転で使用し、騒音を低減
する等の対策が施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる送風ファンを有
する消臭器の従来の騒音対策は、騒音発生源自体を低騒
音化したり、騒音発生源からの騒音が外部にもれないよ
うにした受動型の騒音対策であるため、その効果を大き
くするためには、装置が大型化、高価格化することがあ
った。したがって本発明は、装置の大型化、高価格化を
招くことなく、かつ効果的に送風ファンからの騒音を低
減することのできる消臭器用騒音低減装置を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では騒音発生源である送風ファンの近傍に騒音
検出手段を配し、騒音信号を得て、これをリアルタイム
すなわち、無視できる程の短時間でデジタル信号処理す
ることにより騒音信号と逆位相かつ同振幅の波形の信号
を作り、この信号で騒音発生源近傍に配された音圧発生
手段を駆動して騒音の音圧を低下させるようにしてい
る。
【0005】すなわち本発明によれば、消臭器の送風フ
ァンの近傍に配された騒音検出手段と、前記騒音検出手
段の出力信号を増幅する第1増幅手段と、前記増幅手段
の出力信号をA/D変換してデジタル信号を得るA/D
変換手段と、前記デジタル信号を処理して前記騒音検出
手段の出力信号と逆位相の波形の信号を表わす出力デジ
タル信号をリアルタイムで作るデジタル信号処理手段
と、前記出力デジタル信号をD/A変換してアナログ信
号を得るD/A変換手段と、前記アナログ信号を増幅す
る第2増幅手段と、前記送風ファンの近傍に配され、か
つ前記第2増幅手段の出力信号に応答して音圧を発生す
る音圧発生手段とを有する消臭器用騒音低減装置が提供
される。
【0006】
【作用】本発明は上記構成を有するので、消臭器におけ
る騒音の発生時点から、その騒音を抑制するための音圧
発生手段からの音圧の発生までの時間が無視できる程の
極めて短時間であり騒音の低減を効果的になしえるとと
もに、それに要する装置が小型かつ低廉である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面と共に本発明の消臭器用
騒音低減装置の実施の形態を好ましい実施例によって説
明する。図1は本発明の好ましい実施例が適用される消
臭器全体を示すブロック図である。消臭器はケーシング
10の中に、風道20と活性炭を格納する容器22aが
設けられており、風道20を通って導かれる臭気は容器
22の入力孔22へ送り込まれ、ここで消臭作用が行わ
れ、容器22の出口孔22bから送出される。風道20
の途中には送風ファン11が設けられており、風道20
中の風圧を上昇させ、かつ消臭器に送り込む風量を確保
している。この送風ファン11には、軸流ファン、シロ
ッコファンなどを使用するが、代りの送風手段が用いら
れる場合にも、同様に本発明は適用可能である。上記の
構成は、従来の活性炭、消臭触媒等の消臭剤を使用した
送風ファン付き消臭器と同様である。
【0008】本発明の消臭器用騒音低減装置は下記の構
成とすることができる。送風ファン11からは回転音や
風切り音などの騒音が発生するので、この騒音を集音し
て電気信号に変換するトランスドューサとしてマイクロ
フォン12が送風ファン11の近傍に配されている。す
なわち、マイクロフォン12は騒音検出手段として機能
し、騒音の音圧波形を代表する電気信号が出力される。
マイクロフォン12の出力信号はヘッドアンプ13へ入
力され、更にその出力信号はプリアンプ14へ入力さ
れ、各アンプで信号の増幅が行われる。プリアンプ14
の出力信号はA/Dコンバータ15に入力されて、デジ
タル信号に変換される。A/Dコンバータ15の出力デ
ジタル信号はデジタル信号処理装置(以下DSPと記
す)16に与えられて、ここで所定の信号処理が行われ
る。
【0009】DSP16ではA/Dコンバータ15の出
力デジタル信号を基に、この信号と逆位相の波形の信号
がリアルタイムで作られる。DSP16の構成及び動作
については後に詳述する。DSP16の出力デジタル信
号はD/Aコンバータ17に入力されて、アナログ信号
に変換される。D/Aコンバータ17の出力アナログ信
号はパワーアンプ18に与えられて、電力増幅され、パ
ワーアンプ18の出力信号が音圧発生手段としてのスピ
ーカ19に与えられ、スピーカ19を駆動する。スピー
カ19はマイクロフォン12同様に送風ファン11の近
傍に配されており、スピーカ19から発生される音圧に
よって送風ファン11から放射される空気振動が抑制さ
れて騒音の低減が図られる。上記各回路へ電力を供給す
るための電源回路及び、A/Dコンバータ15、DSP
16、D/Aコンバータ17へ供給するクロックを発生
するクロック発生回路等は図示省略している。なお、パ
ワーアンプ18の増幅度及びDSP16の出力デジタル
信号により代表される信号振幅は、スピーカ19から発
生される音圧の波形の振幅が、マイクロフォン12で検
出された騒音の波形の振幅と略等しくなるよう設定され
ることが好ましい。
【0010】次に、上記DSP16を中心とする電子回
路部分について説明する。図2は図1に示した本発明の
実施例の主要部分を示したブロック図である。プリアン
プ14とA/Dコンバータ15の中間には必要に応じて
アナログフィルタ24が設けられる。DSP16の構成
を検討する上で、D/Aコンバータ17によるA/D変
換動作について検討する必要がある。D/A変換時の不
要なサンプリングノイズを除去するために、通常D/A
コンバータの後にはアナログフィルタが設けられてい
る。すなわちサンプリング周波数をfsとすると2fs
以上の信号をカットし、fs以下の信号を透過させるロ
ーパスフィルタが構成されている。このローパスフィル
タとしては非常に急峻なカットオフ特性(−50〜−1
00db/oct)が要求されるので、オーバーサンプ
リングによりサンプリング周波数を透過帯域から離すこ
とが好ましい。このために用いられたインタポレーショ
ンを目的としたD/A変換を行う前にデジタルフィルタ
を実現するには、例えば図3に示し、かつ次のような伝
達関数のフィルタを構成する必要がある。
【0011】
【数1】
【0012】ここでH(z)の分母、分子は共に積和項
であり、例えば分子項は
【0013】
【数2】 (a0/z)+(a1/z)+…+(an-1/z)
【0014】と表現される。この場合、普通のCPU
(中央演算処理装置)を使用すると、
【0015】
【数3】
【0016】とn+1回の命令実行が必要になる。これ
に対して、DSP使用時は、
【0017】
【数4】
【0018】と1命令減少させることが可能な上、1回
の乗算(積和演算も含む)に必要な時間が次のように小
さくなっている。
【0019】
【表1】
【0020】よって通常のCPUと比較するとDSPの
演算処理時間の優位性は、明らかである。このように3
2ビット乗算時間が50ns以下のDSPを用いること
により、実質的にリアルタイムな騒音抑制を効果的に行
うことができる。
【0021】本発明の消臭器用騒音低減装置を用いて、
騒音低減を試みたところ、次の実験結果が得られた。
【0022】
【表2】 測定器 :騒音計 JIS C 1502準拠 聴感補正
Aカーブ使用 被測定物 :H600×W400×D300のオープンフレーム前
面に装着 測定時の配置:測定器前方1m高さ1mに被測定物を配置、
配置テーフ゛ルW600×D400 測定結果 :騒音低減装置未使用時 41db 騒音低減装置使用時 37db
【0023】上記実験結果から明らかなように、本発明
の装置により騒音レベルが4db低下しており、よって
外部へ放出される騒音のエネルギーは全体として約2.
5分の1以下となっている。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の消臭器用
騒音低減装置では騒音発生源の近傍に配された騒音検出
手段にて得られた騒音信号を実質的にリアルタイムで信
号処理して、騒音信号と逆位相の信号を作り、この信号
にて騒音発生源の近傍に配されて音圧発生手段が駆動さ
れるので、騒音が簡単かつ小型な構成にて効果的に抑制
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消臭器用騒音低減装置の実施例を示す
模式図である。
【図2】図1中の電子回路部分のブロック図である。
【図3】図2中のDSPの一部であるデジタルフィルタ
の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 消臭器本体のケーシング 12 マイクロフォン(騒音検出手段) 13 ヘッドアンプ(プリアンプと共に第1増幅手段を
構成する) 14 プリアンプ 15 A/Dコンバータ 16 DSP(デジタル信号処理手段) 17 D/Aコンバータ 18 パワーアンプ(第2増幅手段) 19 スピーカ(音圧発生手段) 20 風道 22 活性炭を格納する容器 24 アナログフィルタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消臭器の送風ファンの近傍に配された騒
    音検出手段と、 前記騒音検出手段の出力信号を増幅する第1増幅手段
    と、 前記増幅手段の出力信号をA/D変換してデジタル信号
    を得るA/D変換手段と、 前記デジタル信号を処理して前記騒音検出手段の出力信
    号と逆位相の波形の信号を表わす出力デジタル信号をリ
    アルタイムで作るデジタル信号処理手段と、 前記出力デジタル信号をD/A変換してアナログ信号を
    得るD/A変換手段と、 前記アナログ信号を増幅する第2増幅手段と、 前記送風ファンの近傍に配され、かつ前記第2増幅手段
    の出力信号に応答して音圧を発生する音圧発生手段と
    を、 有する消臭器用騒音低減装置。
  2. 【請求項2】 前記音圧発生手段で発生する音圧の波形
    の振幅が、前記騒音検出手段で検出する騒音の波形の振
    幅と略等しくなるよう、前記第2増幅器の増幅率及び前
    記デジタル信号処理手段の出力デジタル信号により代表
    される信号振幅が設定されている請求項1記載の消臭器
    用騒音低減装置。
  3. 【請求項3】 前記デジタル信号処理手段がデジタルフ
    ィルタを有し、32ビット乗算時間が50ns以下であ
    る請求項1又は2記載の消臭器用騒音低減装置。
JP7262483A 1995-09-14 1995-09-14 消臭器用騒音低減装置 Withdrawn JPH0981159A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6992392B2 (en) 2001-08-23 2006-01-31 Seiko Epson Corporation Semiconductor device and method for manufacturing the same
JP6409109B1 (ja) * 2017-09-20 2018-10-17 中原大學 ファンの騒音制御システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6992392B2 (en) 2001-08-23 2006-01-31 Seiko Epson Corporation Semiconductor device and method for manufacturing the same
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Legal Events

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Effective date: 20021203