JPH0980337A - 光走査装置 - Google Patents
光走査装置Info
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- JPH0980337A JPH0980337A JP25560995A JP25560995A JPH0980337A JP H0980337 A JPH0980337 A JP H0980337A JP 25560995 A JP25560995 A JP 25560995A JP 25560995 A JP25560995 A JP 25560995A JP H0980337 A JPH0980337 A JP H0980337A
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Abstract
量分布を均一化する。 【構成】 半導体レーザー1a、コリメータレンズ1
b、アパーチャ1cから成る光源ユニット1からの光ビ
ームの進行方向に、シリンドリカルレンズ2、ポリゴン
ミラー3を順次に配置し、ポリゴンミラー3で偏向され
た光ビームの進行方向に結像レンズ4と被走査面5を配
置する。結像レンズ4はfθ特性を有するアナモフィッ
クな非球面の合成樹脂レンズとし、光軸上の透過率を8
5%以下にする。走査位置に応じた結像レンズ4の透過
率によって、被走査面5上の光量分布を均一化する。
Description
やレーザーファクシミリ等の画像形成装置に使用される
光走査装置に関するものである。
光源からの光ビームをポリゴンミラーによって偏向し、
結像レンズ系によって被走査面上に光スポットとして結
像させるようになっている。
され、レーザー光源から射出された発散光は、コリメー
タレンズにより略平行な光ビームに変換され、アパーチ
ャにより光ビームの外形が制限される。外形が制限され
た光ビームは、定角速度で回転するポリゴンミラーによ
り偏向されて結像レンズ系に入射する。結像レンズ系は
定角速度で偏向された光ビームを所定の間隔で配置され
た被走査面上に等速度で走査させるfθ特性を有し、全
走査域に亘って微小な光スポットを形成するように像面
湾曲が良好に補正されることが必要とされている。
差や回転軸の振動等を有するため、多くの結像レンズ系
には主走査方向と垂直な方向つまり副走査方向の走査位
置のずれを補正するための倒れ補正機能が与えられてい
る。このため、結像レンズ系は主走査方向と副走査方向
とで異なる結像特性を有するアナモフィックレンズ系と
され、これらの結像レンズ系のうちの少なくとも1面
は、充分な精度を有するトーリック面とシリンドリカル
面であることが必要とされている。
ーリック面とシリンドリカル面を有するように加工さ
れ、この種のガラスレンズには反射防止膜が蒸着等によ
り施されている。一方、ガラスレンズの加工は困難で高
コストとなるため、近年ではコストが低く、自由な形状
で収差を補正できる合成樹脂レンズが多用されている。
脂レンズにもガラスレンズと同様に反射防止膜を施こす
必要が生ずるが、合成樹脂レンズに反射防止膜を施こす
際に、合成樹脂レンズからガスが発生して膜特性が劣化
する上に、合成樹脂レンズが熱変形して膜が剥離し易い
という問題がある。このため、合成樹脂レンズは反射損
失が抑制されることなく、使用されているというのが現
状である。
して増減するため、走査位置によって光量が変化すると
いう問題が生ずる。従って、この種の光走査装置を用い
た画像形成装置では、画像の濃度が走査位置によって変
化することになり、高精細で忠実な画像を再生すること
が困難になるという問題がある。
し、反射防止膜のない安価な合成樹脂レンズを使用し
て、被走査面上の光量分布を均一化することができる光
走査装置を提供することにある。
の本発明に係る光走査装置は、光源手段からの光ビーム
を偏向する偏向手段と、該偏向手段からの光ビームを被
走査面上に結像させる結像レンズ系とを備えた光走査装
置において、前記結像レンズ系は少なくとも1枚の合成
樹脂レンズを備え、該合成樹脂レンズのうちの少なくと
も1枚の光軸における透過率を所定値以下にしたことを
特徴とする。
詳細に説明する。図1は第1の実施例の要部構成図であ
り、半導体レーザー1a、コリメータレンズ1b及びア
パーチャ1cから成る光源ユニット1からの光ビームの
進行方向には、シリンドリカルレンズ2とポリゴンミラ
ー3が順次に配置され、ポリゴンミラー3で偏向された
光ビームの進行方向には、結像レンズ4と被走査面5が
配置されている。この被走査面5は本実施例の光走査装
置が静電複写機構等を用いた画像形成装置に搭載された
場合には、感光体の表面とされている。
つまり副走査方向にのみ正のパワーを持つアナモフィッ
クレンズとされ、半導体レーザー1aからの発散光を略
平行な光ビームにするようになっている。アパーチャ1
cはコリメータレンズ1bを透過した光ビームの外形を
制限し、シリンドリカルレンズ2は光ビームを副走査方
向のみに集光し、紙面に平行な焦線としてポリゴンミラ
ー3に結像させるようになっている。ポリゴンミラー3
はシリンドリカルレンズ2の焦線近傍に反射点を持つよ
うに配置され、方向Aに定角速度で回転されることによ
り、光ビームが偏向される。
向されて入射する光ビームを、定速度で移動する光スポ
ットとして被走査面5上に結像させる所謂fθ特性を有
している。また結像レンズ4には、副走査方向に集光さ
れた光ビームが入射するポリゴンミラー3のミラー面
と、被走査面5上とを結像関係にする所謂倒れ補正機能
が与えられている。そして、この倒れ補正機能を1枚の
レンズで満足させるために、結像レンズ4は合成樹脂製
のアナモフィック非球面レンズとされている。
画角によって異なるため、内部損失により失われる光量
も画角によって変化し、この変化は単位長さ当りの内部
損失が大きいほど顕著になる。従って、本実施例の結像
レンズ4は内部損失を適正な量に設定することにより、
反射損失の変化が補正されている。このため、結像レン
ズ4を製造する際には、透過率の低い合成樹脂材料が使
用されるか、又は合成樹脂材料に適量の染料又は微細粒
子を混合することにより、内部損失が最適に設定され
る。
走査位置に対する結像レンズ4の反射率と透過率、そし
て走査位置の光量変化率の関係を示し、光量変化率は走
査位置の光量が光軸上の光量に対してどの程度変化する
かを示している。
た、被走査面5では210mm長に渡って印字が可能と
され、走査位置は光軸上を0mm、走査開始側を負、走
査終了側を正としている。更に、入射角は光軸に対する
光ビームの角度ではなく、光ビームが結像レンズ4に入
射する位置の面法線に対する光ビームの角度である。そ
して、レーザー光である光ビームは直線偏光することに
より、結像レンズ4における反射と屈折はS偏光成分の
みで行われる。
反射損失Rsは次の式で表される。 Rs={−sin ( θ1 −θ2 )/ sin(θ1 +θ2 )}2 ・・・(1)
2 は面法線に対する屈折角である。また、入射角θ1 と
屈折角θ2 の関係はスネルの法則に従うため、表1では
屈折角θ2 が省かれ、屈折率は1.52である。
射角は第1面で大きく変化し、光軸上の0度から最外部
の約50度まで変化する。これに対する反射損失つまり
反射率は、光軸上の約4%から周辺部の約12%に増加
する。従って、結像レンズ4に従来のレンズを使用した
場合には、走査位置が光軸上にあるときの光量に対し、
走査位置が周辺部にあるときの光量は約8%だけ低減す
ることになる。このため、従来のレンズでは被走査面5
上の光量を均一化することが不可能になり、従来の光走
査装置を搭載した画像形成装置では均一な画像濃度を得
ることが不可能になる。
結像レンズ4の内部損失である光量変化率を光軸上の透
過率毎に示したものである。
光量変化率は表面反射分を含まない。また、内部損失に
関係するのは透過率であって、表面反射成分は無関係で
あるが、透過率のみを測定することが困難であるため、
内部損失に加えて第1面及び第2面の合計の表面反射損
失が8%として透過率が表されている。従って、光軸上
透過率が80%であることは、内部損失12%と表面反
射損失8%の合計を意味する。
内部損失がFo%だけ生じたとすると、光路長比Kにおけ
る内部損失Fkは、次式となる。 Fk={1−(1−Fo/100)k}×100 ・・・(2)
きくなるほど、光量変化率がプラスで増加し光量が増加
する。一方、従来使用されている光軸上透過率が90%
以上のレンズでは、光量変化率が1%強にしかならな
い。このため、本実施例では光軸上透過率が85%以
下、好ましくは75〜85%とされている。
は、コリメータレンズ1bにより平行光とされ、アパー
チャ1cにより外形が制限され、シリンドリカルレンズ
2によりポリゴンミラー3に線像として結像される。ポ
リゴンミラー3により偏向された光ビームは、結像レン
ズ4により被走査面5上に光スポットとして結像され
る。このとき、結像レンズ4の光軸上透過率が85%で
ある場合には、走査位置の周辺部における光量変化率
は、表1のマイナス8%強から表2の4%強分だけ補正
され、結果的にマイナス4%の変化率に抑えられる。
4の光軸上透過率が85〜75%である場合には、被走
査面5上の光量変化率を表1に示したような最大値−
7.9%を、表2に示した透過率毎の最大値4.63%
又は8.31%又は12.33%で補正し、最終的に4
%程度の光量の変化に抑制することができる。
ズ4に反射防止膜のない合成樹脂レンズを使用すること
ができる。また、結像レンズ4に入射する光ビームの入
射角が変化しても、走査位置における光量分布を均一化
することができ、高精細で忠実な画像の再生を可能にす
る。
第1の実施例の結像レンズ4に代えて、第1のレンズ6
と第2のレンズ7が配置されている。第1のレンズ6は
凹の合成樹脂レンズとされ、第1の実施例と同様に光軸
上透過率が85%以下とされている。また、第2のレン
ズ7は凸のガラスレンズ又は合成樹脂レンズとされてい
る。そして、第1のレンズ6と第2のレンズ7による反
射や屈折がP偏光成分で行われるように、半導体レーザ
ー1aの偏光方向が設定されている。ここで、P偏光成
分による反射損失Rpは、次式で示される。 Rp={tan(θ1 −θ2 )/ tan(θ1 +θ2 )}2 ・・・(3)
の増加に応じて増加するが、P偏光成分での反射損失Rp
は或る入射角になるまでは減少し、一旦0となった後に
再び増加する。この入射角はブリュースター角と称さ
れ、空気中に置かれた屈折率1.5の媒質のブリュース
ター角は約56度とされている。しかし、結像レンズ系
において入射角がブリュースター角を越えることは稀で
あり、P偏光成分を用いた合成樹脂レンズ系では、第1
の実施例で示したS偏光成分を用いたものとは逆に、画
角の増加に応じて反射損失Rpが減少し、被走査面5上の
光量が増加することになる。しかしながら、この第2の
実施例ではこの光量の増加を凹の第1のレンズ6に補正
機能を持たせることにより解決している。
ンズ6の光路長は、光軸上よりも周辺部で長くなるた
め、第1のレンズ6の周辺部を通過する光ビームの内部
損失が大きくなる。このため、P偏光成分を用いたこの
第2の実施例では、入射角の増加により周辺部での光量
の増加を、第1のレンズ6に凹の合成樹脂レンズを使用
し、その周辺部での透過損失の増大によって被走査面5
上の光量の変化を抑制することができる。
第1の実施例の結像レンズ4を透過した光ビームは、折
返しミラー8により折り返された後に被走査面5上に結
像されるようになっている。また、被走査面5上の光量
は折返しミラー8の反射特性に基づいて抑制されてい
る。この場合には、光量が画角に応じて増加するか又は
減少するかは、折返しミラー8の膜構成によっても異な
って一概には決定されない。しかしながら、光量が画角
に応じて減少する場合には、結像レンズ4に透過率の低
い凸の合成樹脂レンズを使用し、光量が画角に応じて増
加する場合には、凹の合成樹脂レンズを用いればよい。
せるために、合成樹脂材料に染料又は微細粒子を混合し
た場合には、光スポットに拡散によるフレアが発生する
虞れがある。このため、合成樹脂材料には拡散を発生さ
せることのない染料を用いることが望ましい。
装置は、結像レンズ系のうちの少なくとも1枚に合成樹
脂レンズを備えると共に、合成樹脂レンズのうちの少な
くとも1枚の光軸における透過率を所定値以下にしたた
め、合成樹脂レンズに所定量の内部損失を与えることが
できる。従って、合成樹脂レンズに反射防止膜を施こす
ことなく被走査面上の光量分布を均一化することがで
き、高精細で高質な画像を与えることができる。また、
合成樹脂レンズを使用できる上に、反射防止膜の蒸着作
業を省くことができるためコストを削減できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 光源手段からの光ビームを偏向する偏向
手段と、該偏向手段からの光ビームを被走査面上に結像
させる結像レンズ系とを備えた光走査装置において、前
記結像レンズ系は少なくとも1枚の合成樹脂レンズを備
え、該合成樹脂レンズのうちの少なくとも1枚の光軸に
おける透過率を所定値以下にしたことを特徴とする光走
査装置。 - 【請求項2】 前記光軸における透過率を85%以下と
した請求項1に記載の光走査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25560995A JP3402875B2 (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 光走査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25560995A JP3402875B2 (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 光走査装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0980337A true JPH0980337A (ja) | 1997-03-28 |
JP3402875B2 JP3402875B2 (ja) | 2003-05-06 |
Family
ID=17281122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25560995A Expired - Lifetime JP3402875B2 (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 光走査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3402875B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005156733A (ja) * | 2003-11-21 | 2005-06-16 | Fujinon Corp | ビーム集光用レンズ |
JP2006133637A (ja) * | 2004-11-09 | 2006-05-25 | Canon Inc | 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置 |
JP2013257574A (ja) * | 2013-07-18 | 2013-12-26 | Ricoh Co Ltd | 光走査装置及び画像形成装置 |
-
1995
- 1995-09-07 JP JP25560995A patent/JP3402875B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005156733A (ja) * | 2003-11-21 | 2005-06-16 | Fujinon Corp | ビーム集光用レンズ |
JP4488287B2 (ja) * | 2003-11-21 | 2010-06-23 | フジノン株式会社 | ビーム集光用レンズ |
JP2006133637A (ja) * | 2004-11-09 | 2006-05-25 | Canon Inc | 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置 |
JP2013257574A (ja) * | 2013-07-18 | 2013-12-26 | Ricoh Co Ltd | 光走査装置及び画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3402875B2 (ja) | 2003-05-06 |
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