JPH0980084A - ノイズ弁別装置と放射線測定装置 - Google Patents

ノイズ弁別装置と放射線測定装置

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JPH0980084A
JPH0980084A JP23421895A JP23421895A JPH0980084A JP H0980084 A JPH0980084 A JP H0980084A JP 23421895 A JP23421895 A JP 23421895A JP 23421895 A JP23421895 A JP 23421895A JP H0980084 A JPH0980084 A JP H0980084A
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JP
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signal
noise
discriminating
waveform
discrimination
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JP23421895A
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Toshihiko Nakanosono
利彦 中之薗
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号とノイズとの弁別をハードウエアを用い
ずソフトウエアで正確に行う。 【解決手段】 放射線を検出する検出器6から入力され
た信号波形をデータベース手段2に格納し、この入力波
形から信号特徴抽出手段3は1波形の最大ピーク値に対
応する波形面積と1波形の全波形面積との比を演算し、
信号判定手段4は求めた面積比に応じてノイズと信号と
を弁別し、計装処理盤102で弁別された信号に応じて
監視・制御を行う。また、マンマシンインターフェース
手段5を通してユーザ103はノイズ信号の解析を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は信号にノイズが混
在する場合、信号とノイズとを弁別するノイズ弁別装置
に関し、また、放射線検出器からの信号とノイズとを弁
別して放射線を測定する放射線測定装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】プラントなどにおける計測制御設備回路
は、その収集目的毎に信号入力、信号形式、ケーブル布
設、回路構成、信号処理形態を採用しており、各々の目
的信号以外に対する誤動作対策が重要とされている。特
に、誤動作により人間の安全に大きな影響を与えたり、
プラントのトリップに関係するような重要度の高い設備
においては、信頼性の観点からも対ノイズ技術は重要な
ものである。
【0003】図12は、例えば加圧水型原子力発電所に
おける炉外核計装装置の全体構成図である。図におい
て、7は検出器、8は前置増幅器、9は信号ケーブル、
10はコネクタ、11は炉外計装盤、12は中央制御盤
である。
【0004】次に動作について説明する。原子力炉1次
遮蔽体(原子炉格納容器)内に設置した中性子検出器7
で、原子炉で発生する中性子を検出し、原子力炉1次遮
蔽体を通して前置増幅器8で信号を増幅し、信号ケーブ
ル9を経て炉外核計装盤11に入力される。炉外核計装
盤11では中性子束を連続監視し、その結果を中央制御
盤12で観測すると共に、観測結果に応じた制御・保護
動作を行う。
【0005】このようにして原子炉起動時および出力運
転時に必要な制御、指示を行うと共に原子炉の保護、即
ち、原子炉の停止状態または運転状態に対し、原子炉ト
リップ信号、警報信号を原子保護系、原子炉制御系に供
給し保護・制御を行う。
【0006】この場合、中性子検出器7からの信号は、
原子炉格納容器からペネトレーション(貫通導体)によ
って格納容器外に出される。ただし、信号が微小なた
め、前置増幅器8で増幅され炉外計装盤11に伝えられ
る。従って、中性子検出器7から炉外核計装盤11に至
る間でノイズが混入しやすく、ノイズを低減する必要が
あった。
【0007】そこで、従来は図12に示すような中性子
検出器7から炉外計装盤11における信号経路に着目を
行い、いかにしてノイズが信号経路から重畳するのを防
ぐかというハード的な対策を施してきた。特に、信号ケ
ーブル9およびコネクタ10には通常の同軸ケーブルの
外側に、さらにシールド層を設けた三同軸ケーブル/コ
ネクタを使用している。また、三同軸ケーブルの中には
内部シールドと絶縁層間に半導対層を儲け、ケーブルの
屈折時の電流性ノイズの発生を小さくした信号ラインも
ある。
【0008】しかし、信号レベルが微小な場合には、従
来の対策ではノイズを完全に防ぐことができず、特定の
ケースにおいてはノイズレベルが信号レベルを上回り、
ノイズを信号として認知し誤信号を発するケースがいま
だに生じている。従って、ノイズ信号が重畳した場合に
おいても、実際の検出器からの信号とノイズによる信号
との判別をするような手段が望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記によう
な問題点を解消するためになされたもので、ノイズと信
号とを弁別して信号を取り出し、正確な監視制御を行
い、誤警報等の発生を防止するノイズ弁別装置と、この
ノイズ弁別装置を用いた放射線測定装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)この発明に係るノイズ弁別装置は、入力波形の最
大ピーク値に対応する波形面積とその波形の全面積との
比に応じてノイズと信号とを弁別する手段を設けたもの
である。
【0011】(2)また、入力波形からフラクタル次元
を求め、このフラクタル次元に応じてノイズと信号とを
弁別する手段を設けたものである。
【0012】(3)また、入力波形の歪率を求め、この
歪率に応じてノイズと信号とを弁別する手段を設けたも
のである。
【0013】(4)また、上記(1)〜(3)項のノイ
ズ弁別手段の内少なくとも2つの手段を備え、これらの
ノイズ弁別手段の内少なくとも一つの弁別手段を選択
し、一つのノイズ弁別手段が選択された場合は、選択さ
れたノイズ弁別手段の弁別結果に基づいてノイズと信号
とを弁別し、複数のノイズ弁別装置が選択された場合
は、選択されたノイズ弁別手段の少なくとも一つの弁別
結果に基づいてノイズと信号とを弁別するようにしたも
のである。
【0014】(5)また、上記(1)〜(4)のいずれ
か1項において、入力波形を一旦記憶してデータベース
化し、このデータベースから入力波形を取り出してノイ
ズと信号とを弁別するようにしたものである。
【0015】(6)この発明に係る放射線測定装置は、
放射線検出器と、この放射線検出器からの検出信号を入
力とする請求項1〜5のいずれか1項のノイズ弁別装置
と、このノイズ弁別装置で弁別された信号に基づき放射
線レベルを測定する測定手段とを備えたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態を図につい
て説明する。図1はノイズ弁別装置を用いた放射線計測
装置の構成を示すブロック図であり、図において、10
1は原子力プラント、102は計装処理盤、103はノ
イズ弁別装置1にアクセスするユーザである。
【0017】ノイズ弁別装置1内の構成は、2は検出器
6から内部に信号を取り込み保存するデータベース手
段、3はデータベースのデータを基に信号の特徴抽出を
行う信号特徴抽出手段、4は信号特徴抽出手段3から得
られた特徴に基づき、信号の弁別を行う信号判定手段、
5はマンマシンインターフェース手段、6は放射性検出
器等の検出器である。
【0018】従って、ノイズ弁別装置1は、データベー
ス2に格納された信号データを基に、信号特徴抽出手段
2、信号判定手段3により信号の判別を行い、マンマシ
ンインターフェース手段5を通してユーザ103に信号
弁別のための環境を提供すると共に、疑似信号の除去を
行う。
【0019】次に動作について説明する。信号データ
は、原子力プラント101の状態を監視する検出器6に
よって信号ケーブルなどの媒体によって、外部からノイ
ズ弁別装置1上のデータベース手段2、例えばワークス
テーションのハードディスク上に論理的に構成されたフ
ァイル構造に保存される。信号特徴抽出手段3は、信号
データから信号の特徴を抽出して、その信号特徴を信号
判定手段4に伝える。この時の信号特徴の手順は後述の
信号特徴抽出アルゴリズムに従って実行される。
【0020】信号判定手段4は、信号特徴抽出手段3か
ら与えられた信号特徴をもとに判定処理を行い、疑似信
号であるか否かの判定を行い、疑似信号をデータベース
手段に登録を行い、疑似信号が計装盤へと伝わるのを遮
断する。この時、信号判定手段の処理手順は、後述の信
号判定処理アリゴリズムに従って実行される。マンマシ
ンインターフェース手段5は、データベース手段2、信
号特徴抽出手段3、信号判定手段4とユーザとの入出力
の通信を介在すると共に、結果のグラフ表示を行う。
【0021】図2は、この実施の形態によるノイズ弁別
装置における信号特徴抽出手段3の処理概要を示すフロ
ーチャートである。図2に示すように、先ず、信号特徴
抽出手段3がデータベース手段2より、信号データ、信
号特徴抽出の知識から構成される信号特徴抽出手続きフ
ァイルを読み込んだ後(S1,S2)、この手続きに従
い信号特徴量を計算する(S3)。次に、求められた信
号特徴量を信号判定手段4へと引き渡す(S5)。
【0022】図3は、この実施の形態によるノイズ弁別
装置における信号判定手段4の処理概要を示すフローチ
ャートである。図3に示すように、先ず、信号特徴抽出
手段3から信号特徴抽出量を受け取り(T1)、データ
ベース手段2より、信号判定ルールを読み込む(T
2)。次に、この信号判定ルールに基づき、信号の弁別
判定を行う(T3,T4)。信号判定結果、疑似信号で
ない場合は、正規信号として信号を計装処理盤102に
伝える(T5)。疑似信号である場合は、解析のために
データベース手段2のデータベースに信号を登録する
(T6)。
【0023】上記信号特徴を抽出する手段について具体
的に説明する。図4はノイズ弁別装置における信号特徴
抽出手段3により参照される波形ピークを信号の特徴量
とする信号処理手続きについて示したものである。
【0024】信号の特徴量として、ピーク点数のカウン
トを行う(U1)。次に、各ピークの面積を計算する
(U2)。面積比を計算するために全信号波形の面積の
計算を行う(U3)。最後に最大ピーク面積と全信号の
面積比を計算し(U4)、これらの計算結果を信号特徴
量として、信号判定手段4へと引き渡す。
【0025】図5は、この実施の形態によるノイズ弁別
装置における信号特徴抽出処理を放射線検出器の出力信
号に適用した場合の信号波形の一例を示す図である。図
に示す信号波形において、縦軸が放射線検出器の出力信
号である放射線パルスの強さに比例する電圧、横軸は時
間を表している。図の左側は放射線パルスの正常波形を
示しており、右側は放射線パルスに溶接等の外部要因に
より振動ノイズが重畳した波形を表している。
【0026】これらの波形を示すグラフの下に、ピーク
点数、面積比を示している。左側の正常信号には大きな
ピークが一個しかないので最大ピークの面積S1と、全
信号波形の面積S2との面積比(S1/S2)が大きく
1に近い。これに対して、右側の振動ノイズを含む信号
波形には多くのピークが出現するので、最大ピーク(図
の4番目のピーク)の面積S1が小さくなり、面積比
(S1/S2)も小さくなる。
【0027】この面積比を用い、信号判定手段4は図3
のフローチャートにように、例えば、面積比0.7以上
を正常信号とし、面積比0.7未満をノイズと判定する
判定ルールとし、この判定ルールに基づいて判定する。
【0028】以上述べたように、信号の波形ピークの特
徴は信号に含まれる波形パターンに依存しており、その
信号特徴量を判定することにより人間の視覚的な直感に
近い感覚でパターンを捉えることが可能となる。そし
て、波形ピークを定量的に捉えることにより、検出器か
らの正規波形パターンが一定である信号とノイズ重畳に
よる疑似信号との特徴弁別を可能にした特徴抽出を実行
できる。
【0029】従って、この実施の形態によれば、得られ
た信号の特徴をもとに、信号判定手段により、正規な信
号であるか、または、ノイズ混入が起因する疑似信号で
あるかが判別され、疑似信号を除くことにより、誤った
パルスカウントや指示値の上昇などの誤警報を防ぐこと
が可能となる。また、マンマシンインターフェース手段
5を通して弁別の結果をユーザに示すと共に、対話的な
入出力を管理し、高度なノイズ信号弁別を行うための最
適な環境を提供することにより、異常診断等への応用も
可能となる。
【0030】なお、入力波形を一旦データベース手段で
データベース化するのは、入力波形をデータベースに格
納にしておくと、異常発生時の解析に何時でも使用で
き、異常原因の解明に役立てることができる。また、将
来のノイズの自動判定等の知見を得ることができる。
【0031】実施の形態2.図6はこの発明の実施の形
態によるノイズ弁別装置の信号特徴抽出手段3により参
照されるフラクタル次元を信号の特徴量とする信号処理
手続きについて示したもので、入力波形に対しフラクタ
ル次元による特徴抽出量の計算を行う手続きを示したも
のである。
【0032】この実施の形態によるノイズ弁別装置は図
1に示す実施の形態1のものと同様に構成されており、
また、この実施の形態による信号特徴抽出処理、信号判
定処理は、図2と図3のフローチャートに示した実施の
形態1における処理と同様に実行される。
【0033】次に、動作について説明する。データベー
スから信号データを取り出す(V1)。この時の信号デ
ータをX(t)とし、時刻tは1波形をN個にサンプリ
ングした範囲内、即ち、1波形は(0≦t≧N−1)の
範囲内のデータとなる。図7に示すように、ある時刻
(m+(i−1)k)における時間間隔kのデータ間の
傾きdiを求める(V2)。
【0034】そして、これらの個々の傾きから傾きの総
計を求め、算術平均する(V3)。即ち、個々の傾きd
iを、i=1から[(N−1−m)/k]まで加算し
て、1波形の傾きの総計Lm(k)を求め、Lm(k)
をm=1からkまで加算して傾きの総計L(k)を求
め、これをkで除して算術平均L(k)を求める。
【0035】次に、フラクタル次元Dを求める(V
4)。なお、この式でAは、 logL(k)=−D・logk+A で、Y軸をlogL(k)、X軸をlogkとしたと
き、−Dの傾きの直線がY軸を切る点(Y軸の接片)で
ある。
【0036】上記求めたフラクタル次元を信号特徴量と
して信号判定手段に渡す(V5)。
【0037】図8は、この実施の形態3による信号特徴
抽出を放射線波形の出力信号に適用した例である。図の
波形においては、縦軸が電圧、横時間は時間を示してい
る。図の左側は、通常な状態の放射線検出器の波形、右
側は、外部要因によりノイズが重畳した例を示す。グラ
フの下に、フラクタル次元の値を示している。正規波形
は、滑らかな曲線で構成されているのでフラクタル次元
は1に近く、ノイズの波形は、複雑な形を有しているの
でフラクタル次元が1より大きくなる。
【0038】このように、フラクタル次元により正規信
号とノイズが重畳した場合の定性的な差を定量的に抽出
している。例えば、ノイズと信号との判定ルールをフラ
クタル次元1.1以下とすると、このフラクタル次元
1.1以下では信号と判定し、それ以上ではノイズと判
定する。
【0039】以上述べたように、フラクタル次元は信号
の自己相似性に依存しており、その信号特徴量を抽出す
ることにより、人工的な制御機器等からのノイズ波形が
重畳するような自己相似性の高い信号の特徴抽出を捉え
ることが可能となる。
【0040】実施の形態3.図9はこの発明の実施の形
態3によるノイズ弁別装置における信号特徴抽出部3に
より参照される統計量を信号の特徴量とする信号処理手
続きについて示したもので、入力波形に対し統計量によ
る特徴抽出量の計算を行う手続きを示したものである。
【0041】この実施の形態によるノイズ弁別装置は図
1に示す実施の形態1のものと同様に構成されており、
また、この実施の形態による信号特徴抽出処理、信号判
定処理は、図2と図3のフローチャートに示した実施の
形態1における処理と同様に実行される。
【0042】次に、動作について説明する。データベー
スから信号データを取り出す(W1)。この時の信号デ
ータをX(t)とし、時刻tは1波形をN個にサンプリ
ングした範囲内、即ち、1波形は(0≦t≧N−1)の
範囲内のデータとなる。
【0043】そして、平均値Xmeanを求める(W
2)。次に分散値νを求め(W3)、標準偏差σを求め
(W4)、歪度αを求める(W5)。この統計量を信号
特徴量として信号弁別手段に渡す(W6)。
【0044】歪度αは信号データが正規分布になるよう
な場合は0になるので、歪度の絶対値が0に十分近いか
否かにより、信号の統計的性質をみることができる。
【0045】図10は、この実施の形態3による信号特
徴抽出を放射線検出器における出力波形に適用した例で
ある。図の波形においては、縦軸が電圧、横軸が時間を
示している。図の左側は、通常温度状態における出力波
形、右側は、高温状態において、検出器の特性変化等に
起因するノイズが発生した場合を想定した出力波形の例
を示す。グラフの下に歪度を示している。
【0046】通常状態においては、歪度が0に近く、統
計的な歪がなく正規分布に近い状態になっているが、高
温状態になると統計的な歪が生じるので歪度が0から大
きくずれている。このように、正規信号と温度に起因す
るノイズ信号による弁別を行うことができる。例えは、
ノイズと信号との弁別レベルを歪度0.5とすると、
0.5以下では信号と判定し、0.5を超えるとノイズ
と判定する。
【0047】上記説明では温度に起因するノイズについ
て説明したが、温度以外の外来ノイズについても歪度か
ら判別することができる。
【0048】以上述べたように、この実施の形態によれ
ば信号の特徴が信号の基本統計量に依存しており統計的
な性質に変化がみられるゆらぎ成分を含む信号の性質の
抽出を捉えることが可能となる。
【0049】実施の形態4.図11はこの発明の他の実
施の形態によるノイズ弁別装置における信号特徴抽出手
段3により参照される特徴量選択を可能とした信号特徴
抽出手続きについて示したものである。
【0050】この実施の形態によるノイズ弁別装置は図
1に示す実施の形態1のものと同様に構成されており、
この構成の内、信号特徴抽出手段3は、実施の形態1の
ピーク特徴量を抽出する手段、実施の形態2のフラクタ
ル次元を求める手段、実施の形態3の基本統計量を求め
る手段の三つの手段が備えられている。
【0051】次に動作を説明する。データベースから信
号データを取り出し、ユーザに特徴量の選択が対話形式
で行われ、その選択により1.ピーク特徴量、2.フラ
クタル次元、3.基本統計量のいずれか一つが選択され
る。選択された特徴量に基づき、疑似信号であるか否か
の信号判定処理が行われる。
【0052】従って、この実施の形態によれば、想定さ
れるノイズ信号の特徴に合わせて、最も最適な特徴量の
選択を行うことができ、より正確で最適な信号弁別を行
える効果がある。
【0053】上記説明では、信号特徴抽出手段3として
ピーク特徴量、フラクタル次元、基本統計量の三つの手
段を備え、その一つを選択したが、二つまはた三つの選
択(複数個の選択)をして、二つ選択した場合は、その
少なくとも一つ(1outof2、または、2out
of2)の判定結果がノイズと判定するとノイズと確定
する。
【0054】また、三つの選択をした場合は、その少な
くとも一つ(1out of3、または、2out o
f3、または、3out of3)の判定結果がノイズ
と判定するとノイズと確定するようにしてもよい。
【0055】また、信号特徴抽出手段3としてピーク特
徴量、フラクタル次元、基本統計量の三つの手段を全て
備えるのではなく、その中の二つを備え、その二つの中
から何れか一つを選択して、その選択した手段の判定結
果でノイズか信号かを判定するようにしてもよい。
【0056】また、この場合、二つの手段の二つ共選択
し、その少なくとも一つ(1outof2、または、2
out of2)の判定結果がノイズと判定するとノイ
ズと確定するようにしてもよい。
【0057】この実施の形態のノイズ弁別装置は、信号
特徴抽出時に、実施の形態1から3の信号特徴抽出手段
を選択可能とし、この選択された手段の判定結果に応じ
てノイズと信号との弁別を行うものである。これによ
り、信号特徴の抽出に対し最も最適な特徴量を選択、ま
たは、組み合わせができ、様々な種類のノイズの特徴を
捉えることが可能となる。
【0058】実施の形態5.以上の実施の形態では、ノ
イズ弁別装置を放射線測定装置に用いた例を説明した
が、このノイズ弁別装置はそれ以外の装置に用いてもよ
い。即ち、入力信号波形がほぼ同じ様な一定の波形であ
る場合、ノイズが混入するとノイズ弁別装置で弁別する
ことができる。
【0059】例えば、信号の伝送(有線または無線)
で、ディジタルの「1」「0」の信号を矩形波を用いて
伝送る場合、この信号にノイズが混入しても信号とノイ
ズとの弁別が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による放射線測定装
置のブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による信号特徴抽出
手段の処理動作を示すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1による信号判定手段
の処理動作を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1によるピーク特徴抽
出処理手続きの処理動作を示すフローチャートである。
【図5】 図4に示すピーク信号特徴量による信号判定
処理の波形に基づく説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態2によるフラクタル次
元特徴抽出処理手続きの処理動作を示すフローチャート
である。
【図7】 この発明の実施の形態2によるフラクタル次
元演算を説明する波形図である。
【図8】 図7に示すフラクタル次元特徴量による信号
判定処理の波形に基づく説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態3による統計量特徴抽
出処理手続きの処理動作を示すフローチャートである。
【図10】 図8に示すフラクタル次元特徴量による信
号判定処理の波形に基づく説明図である。一実施の形態
である。
【図11】 この発明の実施の形態4による複数特徴量
を用いた信号特徴抽出処理の処理動作を示すフローチャ
ートである。
【図12】 従来の炉外核計装装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 ノイズ弁別装置、2 データベース手段、3 信号
特徴抽出手段、4 信号判定手段、5 マンマシンイン
ターフェース手段、6 検出器、101 原子力プラン
ト、102、計装処理盤、103 ユーザ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力波形の最大ピーク値に対応する波形
    面積とその波形の全面積との比に応じてノイズと信号と
    を弁別する手段を設けたノイズ弁別装置。
  2. 【請求項2】 入力波形からフラクタル次元を求め、こ
    のフラクタル次元に応じてノイズと信号とを弁別する手
    段を設けたノイズ弁別装置。
  3. 【請求項3】 入力波形の歪率を求め、この歪率に応じ
    てノイズと信号とを弁別する手段を設けたノイズ弁別装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3の少なくとも二つ
    の請求項のノイズ弁別装置に記載のノイズ弁別手段を備
    え、これらのノイズ弁別手段の内一つのノイズ弁別手段
    が選択された場合は、選択されたノイズ弁別手段の弁別
    結果に基づいてノイズと信号とを弁別し、複数のノイズ
    弁別装置が選択された場合は、選択されたノイズ弁別手
    段の少なくとも一つの弁別結果に基づいてノイズと信号
    とを弁別するノイズ弁別装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において、
    入力波形を一旦記憶してデータベース化し、このデータ
    ベースから入力波形を取り出してノイズと信号とを弁別
    するようにしたノイズ弁別装置。
  6. 【請求項6】 放射線検出器と、この放射線検出器から
    の検出信号を入力とする請求項1〜5のいずれか1項の
    ノイズ弁別装置と、このノイズ弁別装置で弁別された信
    号に基づき放射線レベルを測定する測定手段とを備えた
    放射線測定装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001215279A (ja) * 2000-02-03 2001-08-10 Mitsubishi Electric Corp 放射線監視システム及び放射線監視方法
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KR20220011051A (ko) * 2020-07-20 2022-01-27 주식회사 원프레딕트 접속함에서 부분 방전 진단 방법 및 이러한 방법을 수행하는 장치

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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