JPH0829538A - 放射線検出装置 - Google Patents

放射線検出装置

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JPH0829538A
JPH0829538A JP6161613A JP16161394A JPH0829538A JP H0829538 A JPH0829538 A JP H0829538A JP 6161613 A JP6161613 A JP 6161613A JP 16161394 A JP16161394 A JP 16161394A JP H0829538 A JPH0829538 A JP H0829538A
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JP
Japan
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radiation
set value
density distribution
probability density
distribution function
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Application number
JP6161613A
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English (en)
Inventor
Ikuo Ikeda
郁夫 池田
Hiroshi Inushima
浩 犬島
Akira Takaoka
章 高岡
Hirotsugu Fujiwara
博次 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バックグラウンドレベルに近い被検出対象の放
射線のレベルの微小なレベルの変化を捉えて異常を検出
する。 【構成】 プラントの通常の放射線レベルの状態で、放
射線検出器からの検出信号をA/D変換して、その出力
Yi(Y1,Y2,Y3,・・・の列データ)の波形の歪度を演
算器17で演算し、その歪度を設定器18に設定する。
被検出対象の放射線レベルの検出時に、被検出対象から
の放射線を検出し、この検出信号の歪度を演算器17で
演算し、この演算結果と上記設定された歪度とを比較器
19で比較し、演算結果が設定した歪度の例えば3倍以
上になると異常と判別して警報機20で通報する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放射線検出装置関す
るもので、特にノイズ中の微弱な放射線も検出できる放
射線検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図35は、例えばグレン F.ノル「放
射線計測ハンドブック」(日刊工業新聞社)昭和57年
に示された従来の放射線検出装置を示すブロック図であ
る。図において1は放射線を検出する被検出対処物で、
原子力発電プラントの配管内の流体などである。2は被
検出対象物からの放射線、3は放射線検出器、4は放射
線検出器と前置増幅器5を結線するケーブル、6は前置
増幅器と主増幅器7を結線するケーブル、8は波形整形
回路、9はレートメーター、10はカウンタ等の出力装
置である。
【0003】次に動作について説明する。被検出対象物
1からの放射線2は、放射線検出器3でパルス信号とし
て検出され、この検出信号がケーブル4から前置増幅器
5で増幅され、プラントの運転監視室までケーブル6で
伝送される。この検出信号は主増幅器7で増幅され、波
形整形回路8で一定の波形に整形されレートメータ9で
時間当たりの計数値、即ち、計数率が計測・表示され、
カウンタ等の出力装置10でそのカウント値が計数・表
示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】原子力発電所などにお
いては、放射線検出器が多用されており、放射線漏れな
どが生じたりすることに対する監視や、炉出力の状態監
視に使用されている。放射線検出装置では被検出対象か
らの放射線による検出信号以外に、放射線検出装置の内
部や外部で使用されているケーブルあるいはこの装置内
で観測されるノイズによる信号、また、被測定対象以外
の例えば空気中の放射線による検出信号の影響があり、
更に、プラントの正常時でも被検出対象(例えば、被測
定対象が配管中の処理液である場合)から若干の放射線
を放出する場合があり、これらの原因によりあるレベル
のランダムな信号(バックグラウンド)が常に放射線検
出装置で検出される。
【0005】従って、プラントの異常等で被測定対象の
放射線レベルが若干上昇してもバックグラウンドの影響
で放射線を検出することが困難であった。従って、ある
程度の放射線レベルの検出をしないと、放射線の異常を
検出することができないという問題点があった。
【0006】図36はこの状態を表したもので、図36
(a)バックグラウンド(BG)のみの状態を表し、図
36(b)は配管やダクト等の被検出対象からの放射線
(RI)により放射線レベルが上昇した状態で異常状態
を示す。この場合であると一般に用いられる放射線測定
装置で異常の検出が可能でなる。しかし、図36(c)
のように放射線レベルの少し上昇した状態では、統計的
揺らぎによりバックグラウンドレベルとの区別ができず
異常が検出できない。もし、異常を検出するレベルの設
定点を下げるとバックグラウンドレベルの場合でも異常
検出レベルになり、正常の場合でも異常信号を発生する
という不都合が生じる。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、放射線レベルの若干の上昇が有
ってもその変化を検出することのできる放射線検出装置
を得ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る放射線検
出装置は、被検出対象からの放射線を検出し検出信号を
送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常の放射線
レベルの状態で、上記検出信号の歪度を演算して設定値
とする設定手段、上記被検出対象の放射線レベルの検出
時に、上記検出信号の歪度を演算する演算手段、この演
算結果と上記設定値との比較に応じて放射線レベルを判
定する判定手段を備えたものである。
【0009】また、被検出対象からの放射線を検出し検
出信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常
の放射線レベルの状態で、上記検出信号の尖度を演算し
て設定値とする設定手段、上記被検出対象の放射線レベ
ルの検出時に、上記検出信号の尖度を演算する演算手
段、この演算結果と上記設定値との比較に応じて放射線
レベルを判定する判定手段を備えたものである。
【0010】また、被検出対象からの放射線を検出し検
出信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常
の放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布
関数を演算し、この演算結果をニューラルネットワーク
に学習させた値を設定値とする設定手段、上記被検出対
象の放射線レベルの検出時に、上記検出信号の確率密度
分布関数を演算し、この演算結果を上記ニューラルネッ
トワークで演算する演算手段、この演算結果と上記設定
値との比較に応じて放射線レベルを判定する判定手段と
を備えたものである。
【0011】また、被検出対象からの放射線を検出し検
出信号を送出する放射線検出器、予めファジールールの
基準値を設定する設定手段、上記被検出対象の放射線レ
ベルの検出時に、上記検出信号の確率密度分布関数を演
算する演算手段、この演算結果と上記設定値との比較に
応じて放射線レベルを判定する判定手段を備えたもので
ある。
【0012】また、設定手段は確率密度分布関数の波形
の頂点に対応する計数値を設定値とすると共に、演算手
段は確率密度分布関数の波形の頂点に対応する計数値を
演算する手段としたものである。
【0013】また、被検出対象からの放射線を検出し検
出信号を送出する放射線検出器、予め基準波形に基づく
基準値を設定する設定手段、上記被検出対象の放射線レ
ベルの検出時に、上記検出信号の確率密度分布関数を演
算する演算手段、この演算結果と上記基準値との比較に
応じて放射線レベルを判定する判定手段を備えたもので
ある。
【0014】また、被検出対象からの放射線を検出し検
出信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常
の放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布
関数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1
の設定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、
この演算結果と上記第1の設定値との差をニューラルネ
ットワークに学習させた値を第2の設定値とする第2の
設定手段、上記被検出対象の放射線レベルの検出時に、
上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結
果と上記第1の設定値との差を演算する第1の演算手
段、この第1の演算手段の演算結果を上記ニューラルネ
ットワークで演算する第2の演算手段、この第2の演算
手段の演算結果と上記第2の設定値との比較に応じて放
射線レベルを判定する判定手段を備えたものである。
【0015】また、被検出対象からの放射線を検出し検
出信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常
の放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布
関数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1
の設定手段、予めファジールールの基準値を第2の設定
値として設定する第2の設定手段、上記被検出対象の放
射線レベルの検出時に、上記検出信号の確率密度分布関
数を演算し、この演算結果と上記第1の設定値との差を
演算する演算手段、この演算手段の演算結果と上記第2
の設定値との比較に応じて放射線レベルを判定する判定
手段を備えたものである。
【0016】また、第1の設定手段は確率密度分布関数
の波形の頂点に対応する計数値を第1の設定値とすると
共に、演算手段は確率密度分布関数の波形の頂点に対応
する計数値を演算し、この演算結果と上記第1の設定値
との差を演算する手段としたものである。
【0017】また、被検出対象からの放射線を検出し検
出信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常
の放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布
関数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1
の設定手段、予め基準波形値を第2の設定値として設定
する第2の設定手段、上記被検出対象の放射線レベルの
検出時に、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、
この演算結果と上記第1の設定値との差を演算する演算
手段、この演算手段の演算結果と上記第2の設定値との
比較に応じて放射線レベルを判定する判定手段を備えた
ものである。
【0018】また、演算手段は確率密度分布関数を演算
し、この演算結果の波形を平滑化した波形値とて出力す
る手段としたものである。
【0019】また、被検出対象からの放射線を検出し検
出信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常
の放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布
関数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1
の設定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、
この演算結果と上記第1の設定値との差のフラクタル次
元を演算し、この演算結果を第2の設定値とする第2の
設定手段、上記被検出対象の放射線レベルの検出時に、
上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結
果と上記第1の設定値との差を演算する第1の演算手
段、この第1の演算手段の演算結果のフラクタル次元を
演算する第2の演算手段、この第2の演算手段の演算結
果と上記第2の設定値との比較に応じて放射線レベルを
判定する判定手段を備えたものである。
【0020】また、被検出対象からの放射線を検出し検
出信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常
の放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布
関数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1
の設定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、
この演算結果と上記第1の設定値との差のカルバック情
報量を演算し、この演算結果を第2の設定値とする第2
の設定手段、上記被検出対象の放射線レベルの検出時
に、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、この演
算結果と上記第1の設定値との差を演算する第1の演算
手段、この第1の演算手段の演算結果のカルバック情報
量を演算する第2の演算手段、この第2の演算手段の演
算結果と上記第2の設定値との比較に応じて放射線レベ
ルを判定する判定手段を備えたものである。
【0021】また、被検出対象からの放射線を検出し検
出信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常
の放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布
関数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1
の設定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、
この演算結果と上記第1の設定値との差の平均値を演算
し、この演算結果を第2の設定値とする第2の設定手
段、上記被検出対象の放射線レベルの検出時に、上記検
出信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上
記第1の設定値との差を演算する第1の演算手段、この
第1の演算手段の演算結果の平均値を演算する第2の演
算手段、この第2の演算手段の演算結果と上記第2の設
定値との比較に応じて放射線レベルを判定する判定手段
を備えたものである。
【0022】また、被検出対象からの放射線を検出し検
出信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常
の放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布
関数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1
の設定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、
この演算結果と上記第1の設定値との差の分散値を演算
し、この演算結果を第2の設定値とする第2の設定手
段、上記被検出対象の放射線レベルの検出時に、上記検
出信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上
記第1の設定値との差を演算する第1の演算手段、この
第1の演算手段の演算結果の分散値を演算する第2の演
算手段、この第2の演算手段の演算結果と上記第2の設
定値との比較に応じて放射線レベルを判定する判定手段
を備えたものである。
【0023】また、被検出対象からの放射線を検出し検
出信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常
の放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布
関数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1
の設定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、
この演算結果と上記第1の設定値との差の歪度を演算
し、この演算結果を第2の設定値とする第2の設定手
段、上記被検出対象の放射線レベルの検出時に、上記検
出信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上
記第1の設定値との差を演算する第1の演算手段、この
第1の演算手段の演算結果の歪度を演算する第2の演算
手段、この第2の演算手段の演算結果と上記第2の設定
値との比較に応じて放射線レベルを判定する判定手段を
備えたものである。
【0024】また、被検出対象からの放射線を検出し検
出信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常
の放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布
関数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1
の設定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、
この演算結果と上記第1の設定値との差の尖度を演算
し、この演算結果を第2の設定値とする第2の設定手
段、上記被検出対象の放射線レベルの検出時に、上記検
出信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上
記第1の設定値との差を演算する第1の演算手段、この
第1の演算手段の演算結果の尖度を演算する第2の演算
手段、この第2の演算手段の演算結果と上記第2の設定
値との比較に応じて放射線レベルを判定する判定手段を
備えたものである。
【0025】また、被検出対象からの放射線を検出し検
出信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常
の放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布
関数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1
の設定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、
この演算結果と上記第1の設定値との差のセプストラム
を求めてニューラルネットワークに学習させた値を第2
の設定値とする第2の設定手段、上記被検出対象の放射
線レベルの検出時に、上記検出信号の確率密度分布関数
を演算し、この演算結果と上記第1の設定値との差を演
算する第1の演算手段、この第1の演算手段の演算結果
のセプストラムを上記ニューラルネットワークで演算す
る第2の演算手段、この第2の演算手段の演算結果と上
記第2の設定値との比較に応じて放射線レベルを判定す
る判定手段を備えたものである。
【0026】また、被検出対象からの放射線を検出し検
出信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常
の放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布
関数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1
の設定手段、予めファジールールの基準値を第2の設定
値として設定する第2の設定手段、上記被検出対象の放
射線レベルの検出時に、上記検出信号の確率密度分布関
数を演算し、この演算結果と上記第1の設定値との差を
演算する第1の演算手段、この演算結果と上記第1の設
定値との差のセプストラムを演算する第2の演算手段、
この第2の演算手段の演算結果と上記第2の設定値との
比較に応じて放射線レベルを判定する判定手段を備えた
ものである。
【0027】また、被検出対象からの放射線を検出し検
出信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常
の放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布
関数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1
の設定手段、予め基準波形値を第2の設定値として設定
する第2の設定手段、上記被検出対象の放射線レベルの
検出時に、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、
この演算結果と上記第1の設定値との差を演算する第1
の演算手段、この演算結果のセプストラムを演算する第
2の演算手段、この第2の演算手段の演算結果と上記第
2の設定値との比較に応じて放射線レベルを判定する判
定手段を備えたものである。
【0028】また、被検出対象からの放射線を検出し検
出信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常
の放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布
関数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1
の設定手段、予め基準波形値を第2の設定値として設定
する第2の設定手段、上記被検出対象の放射線レベルの
検出時に、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、
この演算結果と上記第1の設定値との差を演算する第1
の演算手段、この演算結果のセプストラムを演算する第
2の演算手段、この第2の演算手段の演算結果と上記第
2の設定値との比較に応じて放射線レベルを判定する判
定手段を備えたものである。
【0029】また、被検出対象からの放射線を検出し検
出信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常
の放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布
関数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1
の設定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、
この演算結果と上記第1の設定値との差の高次スペクト
ラムを求めてニューラルネットワークに学習させた値を
第2の設定値とする第2の設定手段、上記被検出対象の
放射線レベルの検出時に、上記検出信号の確率密度分布
関数を演算し、この演算結果と上記第1の設定値との差
を演算する第1の演算手段、この第1の演算手段の演算
結果の高次スペクトラムを上記ニューラルネットワーク
で演算する第2の演算手段、この第2の演算手段の演算
結果と上記第2の設定値との比較に応じて放射線レベル
を判定する判定手段を備えたものである。
【0030】また、被検出対象からの放射線を検出し検
出信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常
の放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布
関数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1
の設定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、
この演算結果と上記第1の設定値との差の高次スペクト
ラムを求めて第2の設定値とする第2の設定手段、上記
被検出対象の放射線レベルの検出時に、上記検出信号の
確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上記第1の
設定値との差を演算する第1の演算手段、この第1の演
算手段の演算結果の高次スペクトラムを演算する第2の
演算手段、この第2の演算手段の演算結果と上記第2の
設定値との比較に応じて放射線レベルを判定する判定手
段を備えたものである。
【0031】また、第1の設定手段、第1の演算手段、
および第2の演算手段の構成を、第1の演算手段および
第2の演算手段の構成とし、第1の演算手段は、確率密
度分布関数を演算する手段とし、第2の演算手段は、こ
の演算した確率密度分布関数を入力として所定の演算を
する手段としたものである。
【0032】
【作用】この発明における放射線検出装置は、被検出対
象が通常の放射線レベルの状態で、被検出対象からの放
射線を検出し、この検出信号の歪度を演算して設定値と
して格納し、被検出対象の放射線レベルの検出時に、被
検出対象からの放射線を検出し、この検出信号の歪度を
演算し、この歪度と上記設定値との比較に応じて放射線
レベルの判定を行う。
【0033】また、被検出対象が通常の放射線レベルの
状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信
号の尖度を演算して設定値として格納し、上記被検出対
象の放射線レベルの検出時に、放射線検出器からの検出
信号の尖度を演算し、この尖度と上記設定値との比較に
応じて放射線レベルの判定を行う。
【0034】また、被検出対象が通常の放射線レベルの
状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信
号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果をニュー
ラルネットワークに学習させた値を設定値として格納
し、上記被検出対象の放射線レベルの検出時に、上記検
出信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果を上
記ニューラルネットワークで演算し、この演算結果と上
記設定値との比較に応じて放射線レベルの判定を行う。
【0035】また、被検出対象の放射線レベルの検出時
に、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信号の
確率密度分布関数を演算し、この確率密度分布関数と、
予めファジールールの基準値を設定した設定値とを比較
し、この比較に応じて放射線レベルの判定を行う。
【0036】また、設定手段は確率密度分布関数の波形
の頂点に対応する計数値を設定値とすると共に、演算手
段は確率密度分布関数の波形の頂点に対応する計数値を
演算する。
【0037】また、被検出対象の放射線レベルの検出時
に、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信号
と、予め基準波形に基づく基準値を設定した設定値とを
比較し、この比較に応じて放射線レベルの判定を行う。
【0038】また、被検出対象が通常の放射線レベルの
状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信
号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果を第1の
設定値とし、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、
この演算結果と上記第1の設定値との差をニューラルネ
ットワークに学習させた値を第2の設定値とし、上記被
検出対象の放射線レベルの検出時に、被検出対象からの
放射線を検出し、この検出信号の確率密度分布関数を演
算し、この演算結果と上記第1の設定値との差を演算
し、この差の演算結果を上記ニューラルネットワークで
演算し、この演算結果と上記第2の設定値との比較に応
じて放射線レベルの判定を行う。
【0039】また、被検出対象の放射線レベルの検出時
に、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信号の
確率密度分布関数を演算し、この演算結果を第1の設定
値とすると共に、予めファジールールの基準値を第2の
設定値とし、上記被検出対象の放射線レベルの検出時
に、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信号の
確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上記第1の
設定値との差を演算し、この演算結果と上記第2の設定
値との比較に応じて放射線レベルの判定を行う。
【0040】また、第1の設定手段は確率密度分布関数
の波形の頂点に対応する計数値を第1の設定値とすると
共に、演算手段は確率密度分布関数の波形の頂点に対応
する計数値を演算し、この演算結果と上記第1の設定値
との差を演算する。
【0041】また、被検出対象が通常の放射線レベルの
状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信
号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果を第1の
設定値とすると共に、予め基準波形値を第2の設定値と
し、上記被検出対象の放射線レベルの検出時に、被検出
対象からの放射線を検出し、この検出信号の確率密度分
布関数を演算し、この演算結果と上記第1の設定値との
差を演算し、この演算結果と上記第2の設定値との比較
に応じて放射線レベルの判定を行う。
【0042】また、演算手段は確率密度分布関数を演算
し、この演算結果の波形を平滑化した波形値とて出力す
る。
【0043】また、被検出対象が通常の放射線レベルの
状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信
号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果を第1の
設定値とし、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出
信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上記
第1の設定値との差のフラクタル次元を演算し、この演
算結果を第2の設定値とし、被検出対象の放射線レベル
の検出時に、被検出対象からの放射線を検出し、この検
出信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上
記第1の設定値との差を演算し、この演算結果のフラク
タル次元を演算し、この演算結果と上記第2の設定値と
の比較に応じて放射線レベルの判定を行う。
【0044】また、被検出対象が通常の放射線レベルの
状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信
号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果を第1の
設定値とし、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出
信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上記
第1の設定値との差のカルバック情報量を演算し、この
演算結果を第2の設定値とし、被検出対象の放射線レベ
ルの検出時に、被検出対象からの放射線を検出し、この
検出信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と
上記第1の設定値との差を演算し、この演算結果のカル
バック情報量を演算し、この演算結果と上記第2の設定
値との比較に応じて放射線レベルの判定を行う。
【0045】また、被検出対象が通常の放射線レベルの
状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信
号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果を第1の
設定値とし、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出
信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上記
第1の設定値との差の平均値を演算し、この演算結果を
第2の設定値とし、被検出対象の放射線レベルの検出時
に、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信号の
確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上記第1の
設定値との差を演算し、この第1の演算手段の演算結果
の平均値を演算し、この演算結果と上記第2の設定値と
の比較に応じて放射線レベルの判定を行う。
【0046】また、被検出対象が通常の放射線レベルの
状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信
号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果を第1の
設定値とし、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出
信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上記
第1の設定値との差の分散値を演算し、この演算結果を
第2の設定値とし、被検出対象の放射線レベルの検出時
に、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信号の
確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上記第1の
設定値との差を演算し、この演算結果の分散値を演算
し、この演算結果と上記第2の設定値との比較に応じて
放射線レベルの判定を行う。
【0047】また、被検出対象が通常の放射線レベルの
状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信
号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果を第1の
設定値とし、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出
信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上記
第1の設定値との差の歪度を演算し、この演算結果を第
2の設定値とし、被検出対象の放射線レベルの検出時
に、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信号の
確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上記第1の
設定値との差を演算し、この演算結果の歪度を演算し、
この演算結果と上記第2の設定値との比較に応じて放射
線レベルの判定を行う。
【0048】また、被検出対象が通常の放射線レベルの
状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信
号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果を第1の
設定値とし、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、
この演算結果と上記第1の設定値との差の尖度を演算
し、この演算結果を第2の設定値とし、被検出対象の放
射線レベルの検出時に、被検出対象からの放射線を検出
し、この検出信号の確率密度分布関数を演算し、この演
算結果と上記第1の設定値との差を演算し、この演算結
果の尖度を演算し、この演算結果と上記第2の設定値と
の比較に応じて放射線レベルの判定を行う。
【0049】また、被検出対象が通常の放射線レベルの
状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信
号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果を第1の
設定値とし、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出
信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上記
第1の設定値との差のセプストラムを求めてニューラル
ネットワークに学習させた値を第2の設定値とし、上記
被検出対象の放射線レベルの検出時に、上記検出信号の
確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上記第1の
設定値との差を演算し、この演算結果のセプストラムを
上記ニューラルネットワークで演算し、この演算結果と
上記第2の設定値との比較に応じて放射線レベルの判定
を行う。
【0050】また、被検出対象が通常の放射線レベルの
状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信
号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果を第1の
設定値とすると共に、予めファジールールの基準値を第
2の設定値として設定し、被検出対象の放射線レベルの
検出時に、被検出対象からの放射線を検出し、この検出
信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上記
第1の設定値との差を演算し、この演算結果と上記第1
の設定値との差のセプストラムを演算し、この演算結果
と上記第2の設定値との比較に応じて放射線レベルの判
定を行う。
【0051】また、被検出対象が通常の放射線レベルの
状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信
号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果を第1の
設定値とすると共に、予め基準波形値を第2の設定値と
して設定し、被検出対象の放射線レベルの検出時に、被
検出対象からの放射線を検出し、この検出信号の確率密
度分布関数を演算し、この演算結果と上記第1の設定値
との差を演算し、この演算結果のセプストラムを演算
し、この演算結果と上記第2の設定値との比較に応じて
放射線レベルの判定を行う。
【0052】また、被検出対象が通常の放射線レベルの
状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信
号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果を第1の
設定値とすると共に、予め基準波形値を第2の設定値と
して設定し、被検出対象の放射線レベルの検出時に、被
検出対象からの放射線を検出し、この検出信号の確率密
度分布関数を演算し、この演算結果と上記第1の設定値
との差を演算し、この演算結果のセプストラムを演算
し、この演算結果と上記第2の設定値との比較に応じて
放射線レベルの判定を行う。
【0053】また、被検出対象が通常の放射線レベルの
状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信
号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果を第1の
設定値とし、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出
信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上記
第1の設定値との差の高次スペクトラムを求めてニュー
ラルネットワークに学習させた値を第2の設定値とし、
被検出対象の放射線レベルの検出時に、被検出対象から
の放射線を検出し、この検出信号の確率密度分布関数を
演算し、この演算結果と上記第1の設定値との差を演算
し、この演算結果の高次スペクトラムを上記ニューラル
ネットワークで演算し、この演算結果と上記第2の設定
値との比較に応じて放射線レベルの判定を行う。
【0054】また、被検出対象が通常の放射線レベルの
状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出信
号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果を第1の
設定値とし、再度上記被検出対象が通常の放射線レベル
の状態で、被検出対象からの放射線を検出し、この検出
信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上記
第1の設定値との差の高次スペクトラムを求めて第2の
設定値とし、被検出対象の放射線レベルの検出時に、被
検出対象からの放射線を検出し、この検出信号の確率密
度分布関数を演算し、この演算結果と上記第1の設定値
との差を演算し、この演算結果の高次スペクトラムを演
算し、この演算結果と上記第2の設定値との比較に応じ
て放射線レベルの判定を行う。
【0055】また、第1の設定手段を省いて、第1の演
算器で確率密度分布関数を演算し、この確率密度分布関
数を入力として第2の演算器で所定の演算をする。
【0056】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図1について説明
する。なお、従来の放射線検出装置と同様な構成要素に
は同一符号を使用しその説明は省略する。図において、
11はA/D変換器で、所定の時間毎のカウント値(計
数値)をディジタル信号で出力する。12は異常検出装
置で、A/D変換器11からの信号を受け放射線レベル
が所定値異常に上昇した場合に異常信号を発生する。
【0057】異常検出装置12内のブロック図を図2に
示す。なお、人的操作等に基づく外部指令により切り替
わる二つの動作態様(基準設定モードと検出モード)を
有している。図において、17は演算器でA/D変換器
11から出力される電圧信号の列データYi(i=1,
2,……N)から電圧信号の歪度を演算する演算器、1
8は基準設定モードにおいて演算器17から出力される
歪度を記憶する設定器、19は演算器17から出力され
る歪度を設定器18の値と比較する比較器、20はこの
比較器19の比較結果に基づいて警報を出力する警報器
である。
【0058】なお、ここで歪度とは、下記式(1)、
(2)により求められる平均値μ1と分散値μ2とか
ら、式(3)より求められる値μ3である。この歪度は
各数値の算術平均からの偏差の3乗に基づくもので、統
計データの処理によく用いられるものである。また、図
2において、基準設定モードにおける信号の流れを点線
で、検出モードにおける信号の流れを実線で示してあ
る。
【0059】
【数1】
【0060】次に動作について説明する。図1のA/D
変換器11は、レートメータ9から出力される電圧信号
を等時間隔ごとにサンプリングしてN個の時系列データ
Yi(i=1,2,……N)を出力し、演算器17がこ
の列データYiに対する式(1)〜(3)の演算を行っ
て、電圧信号の歪度を計算する。基準設定モードにおい
ては、通常のプラントの放射線レベルの状態で、この演
算器17の出力は図2の点線に示すように設定器18に
出力され、この設定器18に格納される。
【0061】一方、検出モードにおいては、演算器17
が演算する歪度は比較器19に出力される。そして、比
較器19は演算器17から出力される歪度が設定器18
に格納された歪度の例えば3倍を超えたとき、警報器2
0に異常を示す信号を出力し、この信号を受けて警報器
20が警報を出力する。なお、この検出モードにおける
一連の動作は、例えば一定のサイクルで繰り返される。
【0062】以上の動作を図3のフローチャートで説明
すると、基準設定モードか否かを判断し(S1)、基準
設定モードであれば、通常の放射線レベルの状態で検出
信号の歪度を演算し(S2)、この歪度を設定器に格納
する(S3)。次に検出モードか否かを判断し(S
4)、検出モードであれば、検出信号の歪度を演算する
(S5)。演算した歪度と設定値を比較して、検出値が
設定値の3倍以上であれば(S6)、異常と判定して警
報を発生する。
【0063】このため、この実施例の放射線検出装置に
よると、製造時あるいは据え付け時等の放射線検出装置
の検出器と出力増幅器間のノイズがなく、また、放射線
レベルが正常なときに、上記基準設定モードの動作を行
っておき、その後の稼働時には、上記検出モードの動作
を行うようにすれば、稼働時における電圧信号の性質を
示す歪度が逐次求められて正常時と比較され、正常時と
の違いが大きくなったときに警報が出力される。したが
って、稼働時における電圧信号が放射線による異常な性
質を示すものであれば警報が出力されるが、正常時に検
出される電圧信号のみであれば、前記歪度は正常時に近
いものとなり、警報は出力されない。
【0064】歪度は確率密度分布関数の偏りを表す指標
であるから、異常が確率密度分布関数の偏りに表れる場
合に顕著に検出できる効果がある。
【0065】ここで、確率密度分布関数とは、一つの不
規則波形の振幅がある時刻にどのような値で表れるかを
確率により表す周知の関数で、この場合は時間当たりの
各カウント値(計数値)をX軸として、Y軸はそのカウ
ント値(計数値)の度数を表すものである。例えば、電
圧信号の列データYi(i=1,2,……N)を1分間
毎のカウント値として、102,100,98,99,
99,100,101カウントであれば、 X軸は、・・,98,99,100,101,102,
103,・・ Y軸は、 1, 2, 2, 1, 1,
0,・・となる。
【0066】実際には、データの数がもっと多いので図
4(a)に示すような波形になり、データを非常に多く
(母集団が大きい)するか、または、図4(a)を平滑
化すると図4(b)のようにガウス分布に近づいてく
る。図4の波形はいずれも左右対象に近いので歪度μ3
も零に近くなり、殆ど歪んでいない。図5は歪のある波
形を示し、aは左側が歪んでいて左に歪んだ分布を示
し、bは右側が歪んでいて右に歪んだ分布を示す。設定
値が図4(a)のような波形の歪度μ3を設定している
とすると、図5のような波形になったとき、その歪度μ
3は確実に設定値と異なるので検出することができる。
【0067】上記の例では、N個の時系列データYi
(i=1,2,……N)は単位時間毎のカウント値であ
ったが、図6に示すようにY1から順次t1時間遅らせ
て、Y2,Y3,・・・YNと、計数するようにしても
よい。レートメータ9の出力をサンプリングすると図6
のようなデータの取り方となる。また、図1の主増幅器
7からのパルス出力をカウントした時系列データYi
(i=1,2,……N)を得るようにしてもよい。
【0068】実施例2.この発明の実施例を図7につい
て説明する。なお、この実施例は異常検出装置の内部構
成に特徴を有し、放射線検出装置全体の構成は図1に示
される実施例1の構成と同様である。
【0069】図7はこの実施例における異常検出装置1
2の構成を示すブロック図で、図において、21は図1
のA/D変換器11から出力される電圧信号の列データ
Yi(i=1,2,……N)から電圧信号の尖度を演算
する演算器、22は基準設定モードにおいて演算器21
から出力される尖度を記憶する設定器、23は演算器2
1から出力される尖度を設定器22の値と比較する比較
器、24はこの比較器23の比較結果に基づいて警報を
出力する警報器である。
【0070】なお、ここで尖度とは、前述の式(1)、
(2)により求められる平均値μ1と分散値μ2とか
ら、式(4)より求められる値μ4である。この尖度は
各数値の算術平均からの偏差の4乗の平均に基づくもの
であり、統計データの処理によく用いられるものであ
る。図8(a)は尖度の大きい波形、図8(b)は尖度
の小さい波形であり、この尖度の差で区別することがで
きる。なお、式(4)の第1項(括弧内の式)は正規分
布の場合は3であり、−3して零となる。正規分布より
尖った分布では第1項は3より大となり、正規分布より
尖りが小さい分布では第1項は3より小さくなる。ま
た、図7において、基準設定モードにおける信号の流れ
を点線で、検出モードにおける流れを実線で示してあ
る。
【0071】
【数2】
【0072】次に動作について説明する。図1のA/D
変換器11は、レートメータ9から出力される電圧信号
を等時間隔ごとにサンプリングしてN個の時系列データ
Yi(i=1,2,……N)を出力し、演算器21がこ
の列データYiに対する前記式(1)、(2)、(4)
の演算を行って、電圧信号の尖度を計算する。基準設定
モードにおいては、通常のプラントの放射線レベルの状
態で、この演算器21の出力は、図7の点線に示すよう
に設定器22に出力され、この設定器22に格納され
る。
【0073】一方、検出モードにおいては、演算器21
が演算する尖度は比較器23に出力される。そして、比
較器23は、演算器21から出力される尖度が設定器2
2に格納された尖度の例えば3倍を超えたとき、警報器
24に異常を示す信号を出力し、この信号を受けて警報
器24が警報を出力する。なお、この検出モードにおけ
る一連の動作は、例えば一定のサイクルで繰り返され
る。
【0074】尖度は確率密度分布関数の広がり具合を表
す指標であるから、異常が確率密度分布関数の広がりに
表れる場合に顕著に検出できる効果がある。
【0075】実施例3.この発明の実施例を図9につい
て説明する。なお、この実施例は異常検出装置の内部構
成に特徴を有し、放射線検出装置全体の構成は図1に示
される実施例1の構成と同様である。
【0076】図9は、この実施例における異常検出装置
12の構成を示すブロックで、図において、25は図1
のA/D変換器11から出力される電圧信号の列データ
Yi(i=1,2,……N)から電圧信号の確率密度分
布関数を演算する演算器、26は基準設定モードにおい
て演算器25から出力される確率密度分布関数の形状を
学習するニューラルネットワーク演算器、27はニュー
ラルネットワーク演算器26から出力される適合度0〜
1の出力を格納する設定器、28は演算器26から出力
される適合度0〜1の信号を設定器27の設定値と比較
する比較器、29はこの比較器28の比較結果に基づい
て警報を出力する警報器である。また、図9において、
基準設定モードにおける信号の流れを点線で、検出モー
ドにおける信号の流れを実線で示してある。
【0077】次に動作について説明する。図1のA/D
変換器11は、レートメータ9から出力される電圧信号
を等時間隔ごとにサンプリングしてN個の時系列データ
Yi(i=1,2,……N)を出力し、演算器25がこ
の列データYiに対応する電圧信号の確率密度分布関数
を演算する。基準設定モードにおいては、この演算器2
5の出力は、図9の点線に示すように確率密度分布関数
の形状を学習するニューラルネットワーク演算器に出力
される。次にニューラルネットワーク演算器26から出
力される適合度0〜1の出力は設定器27に格納され
る。
【0078】一方、検出モードにおいては、通常のプラ
ントの放射線レベルの状態で、演算器27が演算する確
率密度分布関数は演算器26に出力され、ニューラルネ
ットワークにより適合度0〜1が比較器28に出力され
る。そして、比較器28は、演算器26から出力される
適合度が設定器27に格納された適合度の例えば1/2
倍を下回ったとき、警報器29に異常を示す信号を出力
し、この信号を受けて警報器29が警報を出力する。な
お、この検出モードにおける一連の動作は、例えば一定
のサイクルで繰り返される。
【0079】ここで、ニューラルネットワークとは、シ
グモイド特性を有するユニットで構成される多層ネット
ワークと誤差逆伝搬学習法の周知の手法で、与えられた
入力データ、出力データ(教師信号)の対に関して学習
の誤差評価関数を考え、これを最小化する結合重みを勾
配法で求めるものである。
【0080】図10はニューラルネットワーク演算器2
6の動作を示す図で、この演算器に内蔵されたニューラ
ルネットに確率密度分布関数の入力a1,a2,a3,
・・・,amが入力され、学習され出力される。基準設
定モードではこの結果、出力が「1」となる。次に、検
出モードでは、放射線レベルが正常な場合は基準設定時
と類似の入力値になるので、出力は「0.9」等の
「1」に近い値を示す。放射線レベルに変動があり、例
えば、カウント値が高くなり確率密度分布関数の波形が
右に膨らむとニューラルネットワークの出力は「0.4
〜0.5」等になり異常を検出できる。
【0081】ニューラルネットワークは確率密度分布関
数の正常とした波形を与えるだけで学習でき、学習の煩
雑さを減少できる効果がある。
【0082】実施例4.この発明の実施例を図11につ
いて説明する。なお、この実施例は異常検出装置の内部
構成に特徴を有し、放射線検出装置全体の構成は図1に
示される実施例1の構成と同様である。
【0083】図11は、この実施例における異常検出装
置12の構成を示すブロック図で、図において、30は
図1のA/D変換器11から出力される電圧信号の列デ
ータYi(i=1,2,……N)から電圧信号の確率密
度分布関数を演算する演算器、31は演算器30から出
力される確率密度分布関数から特徴を数値化する特徴抽
出器、32は基準設定モードにおいて外部から与えられ
るメンバーシップ関数を格納しておく設定器、33は特
徴抽出器31から出力される記号化された特徴を設定器
32のファジールールを実行するためのメンバーシップ
関数と比較する比較器、34はこの比較器33の比較結
果に基づいて警報を出力する警報器である。また、図1
1において、基準設定モードにおける信号の流れを点線
で、検出モードにおける信号の流れを実線で示してい
る。
【0084】次に動作について説明する。図1のA/D
変換器11は、レートメータ9から出力される電圧信号
を等時間隔ごとにサンプリングしてN個の時系列データ
Yi(i=1,2,……N)を出力し、演算器30がこ
の列データYiに対応する電圧信号の確率密度分布関数
を演算する。基準設定モードにおいては、外部から与え
られるメンバーシップ関数が設定器32に格納される。
【0085】一方、検出モードにおいては、演算器30
が演算する確率密度分布関数は特徴抽出器31に出力さ
れ、その特徴は例えば確率密度分布関数の最大の度数
(頂点)のカウント値を抽出し、この特徴が比較器33
へ入力される。そして、比較器33は、この入力が予め
外部から与えられ設定器32に格納されたメンバーシッ
プ関数の適合度との差が大きくなったとき、警報器34
に異常を示す信号を出力し、この信号を受けて警報器3
4が警報を出力する。なお、この検出モードにおける一
連の動作は、例えば一定のサイクルで繰り返される。
【0086】ファジールールでの比較動作を図12で説
明する。図12(a)は確率密度分布関数を表し、その
最大値(頂点)のカウント値を特徴抽出器31で抽出す
る。この図では「110」が抽出される。そして、図1
2(b)に設定されたメンバーシップ関数と比較され、
「110」までは正常で、「110」を超えると適合度
が悪くなり例えば、「120」を超えると異常とみなし
て警報を出す。
【0087】上記の実施例では確率密度分布関数の最大
の度数分布を示すカウント値を抽出するようにしたが、
確率密度分布関数の波形からこの波形の重心を求め、そ
の重心の値と比較するようにしてもよい。ファジールー
ルは波形の特徴をメンバーシップ関数で表現する煩雑さ
はあるが、あいまいな波形を論理で取り扱える特徴があ
り、きめ細かな波形認識ができる効果がある。
【0088】実施例5.この発明の実施例を図13につ
いて説明する。なお、この実施例は異常検出装置の内部
構成に特徴を有し、放射線検出装置全体の構成は図1に
示される実施例1の構成と同様である。
【0089】図13は、この実施例における異常検出装
置12の構成を示すブロック図で、図において、35は
図1のA/D変換器11から出力される電圧信号の列デ
ータYi(i=1,2,……N)から電圧信号の確率密
度分布関数を演算する演算器、36は演算器35から出
力される確率密度分布関数からその波形の特徴を抽出す
る特徴抽出器、37は基準設定モードにおいて外部から
与えられる基準波形を格納しておく設定器、38は特徴
抽出器36から出力される波形の特徴を設定器37の基
準波形と比較する比較器、39はこの比較器38の比較
結果に基づいて警報を出力する警報器である。また、図
13において、基準設定モードにおける信号の流れを点
線で、検出モードにおける信号の流れを実線で示してあ
る。
【0090】次に動作について説明する。図1のA/D
変換器11は、レートメータ9から出力される電圧信号
を等時間隔ごとにサンプリングしてN個の時系列データ
Yi(i=1,2,……N)を出力し、演算器35がこ
の列データYiに対応する電圧信号の確率密度分布関数
を演算する。基準設定モードにおいては、外部から与え
られる基準波形が設定器37に格納される。
【0091】一方、検出モードにおいては、演算器35
が演算する確率密度分布関数は特徴抽出器36に出力さ
れ、その特徴は例えば確率密度分布関数の波形を平滑化
した波形として表す。この特徴が比較器38へ入力され
る。そして、比較器38は、この入力が予め外部から与
えられ設定器37に格納された基準波形の適合度との差
が大きくなったとき、警報器39に異常を示す信号を出
力し、この信号を受けて警報器39が警報を出力する。
なお、この検出モードにおける一連の動作は、例えば一
定のサイクルで繰り返される。
【0092】上記の特徴抽出器36で抽出する波形値
は、図4(a)に示す確率密度分布関数の波形を入力
し、これを平滑化して図4(b)に示す確率密度分布関
数の滑らかな波形を出力するもので、設定した波形との
比較が正確にでき、また、比較がしやすくなる。勿論、
平滑化せずに比較を行ってもよい。パターン比較は基準
パターンを与える必要があるが、基準パターンとの差の
検出には極めて優れているという効果がある。
【0093】実施例6.この発明の実施例を図14につ
いて説明する。なお、この実施例は異常検出装置の内部
構成に特徴を有し、放射線検出装置全体の構成は図1に
示される実施例1の構成と同様である。
【0094】図14は、この実施例における異常検出装
置12の構成を示すブロック図で、図において、40は
図1のA/D変換器11から出力される電圧信号の列デ
ータYi(i=1,2,……N)から電圧信号の確率密
度分布関数を演算する演算器、41は基準設定モードに
おいて演算器40から出力される確率密度分布関数を表
す列データと第1の設定器42との差を計算する減算
器、43はこの減算器41の計算結果(列データ)の形
状を学習するニューラルネットワーク演算器、44はニ
ューラルネットワーク演算器43から出力される適合度
0〜1の出力を格納する第2の設定器、45は演算器4
4から出力される適合度0〜1の信号を第2の設定器4
4の値と比較する比較器、46はこの比較器45の比較
結果に基づいて警報を出力する警報器である。
【0095】次に動作について説明する。図1のA/D
変換器11は、レートメータ9から出力される電圧信号
を等時間隔ごとにサンプリングしてN個の時系列データ
Yi(i=1,2,……N)を出力し、演算器40がこ
の列データYiに対応する電圧信号の確率密度分布関数
を演算する。
【0096】基準設定モードにおいては、通常のプラン
トの放射線レベルの状態で、この演算器40の出力は、
図14の点線に示すようにまず第1の設定器42に出力
され、この第1の設定器42に格納される。そして、再
度列データYiのサンプリングがされ、このときは演算
器40の出力は減算器41に出力されて、この演算器4
0の演算結果と第1の設定器42の格納データとの差
(列データのうち対応する個々のデータ毎の差)が減算
器41により求められる。この減算器41の出力は、図
14の点線で示すように確率密度分布関数の差の形状を
学習するニューラルネットワーク演算器43に出力され
る。次にニューラルネットワーク演算器43から出力さ
れる適合度0〜1の出力は第2の設定器44に格納され
る。
【0097】一方、検出モードにおいては、演算器40
が演算する確率密度分布関数の列データは常に減算器4
1に出力される。そして、演算器40の演算結果と第1
の設定器42の格納データの差が減算器41より求めら
れる。次に、この減算器41の出力する確率密度分布関
数の差はニューラルネットワーク演算器43に出力さ
れ、ニューラルネットワークにより適合度0〜1が比較
器45に出力される。そして、比較器45はニューラル
ネットワーク演算器43から出力される適合度が第2の
設定器44に格納された適合度の例えば1/2倍を下回
ったとき、警報器46に異常を示す信号を出力し、この
信号を受けて警報器46が警報を出力する。なお、この
検出モードにおける一連の動作は、例えば一定のサイク
ルで繰り返される。
【0098】以上の動作を図15のフローチャートで説
明すると、基準設定モードか否かを判断し(T1)、基
準設定モードであれば、通常の放射線レベルの状態で、
検出信号の確率密度分布関数を演算し(T2)、この歪
度を第1の設定値として第1の設定器に格納する(T
3)。次に通常の放射線レベルの状態で、検出信号の確
率密度分布関数を演算し(T4)、この演算値と第1の
設定値との差をニューラルネットワークで学習し(T
5)、学習結果を第2の設定値として第2の設定器に格
納する(T6)。
【0099】次に、検出モードか否かを判断し(T
7)、検出モードであれば、検出信号の確率密度分布関
数を演算し(T8)、この演算結果と第1の設定手段と
の差を演算し(T9)、差の演算結果をニューラルネッ
トワークで演算し(T10)、この演算結果と第2の設
定手段との適合度が1/2以下になると(T11)、異
常と判断して警報を発生する(T12)。
【0100】確率密度分布関数の差を取った場合のデー
タの状態を図16に示す。図16(a)は正常なプラン
トの状態で放射線レベルは通常の低いレベルである。図
16(b)は図16(a)を平滑化したものであり、こ
の波形を用いる。放射線レベルに変動があると、図16
(c)の例のような形状になり、これを平滑化すると図
(d)に示す形状になる。
【0101】ここで確率密度分布関数の差を用いるの
は、確率密度分布関数そのものを用いるよりも差を用い
る方が変化分のみが現われるので、放射線レベルの判定
がつけやすくなるためである。また、ニューラルネット
ワークを用いての演算は図10に示したものと同様に行
われ、異なる所は、ニューラルネットワークへの入力が
確率密度分布関数でなく、確率密度分布関数の差が入力
されるところである。ニューラルネットワークは基準デ
ータとの差の正常とした波形を与えるだけで学習でき、
学習の煩雑さを減少できる効果がある。
【0102】実施例7.この発明の実施例を図17につ
いて説明する。なお、この実施例は異常検出装置の内部
構成に特徴を有し、放射線検出装置全体の構成は図1に
示される実施例1の構成と同様である。
【0103】図17は、この実施例における異常検出装
置12の構成を示すブロック図で、図において、47は
図1のA/D変換器11から出力される電圧信号の列デ
ータYi(i=1,2,……N)から電圧信号の確率密
度分布関数を演算する演算器、48は基準設定モードに
おいて演算器47から出力される確率密度分布関数を表
す列データと第1の設定器49との差を計算する減算
器、50は減算器48から出力される確率密度分布関数
の差から特徴を数値化する特徴抽出器、51は基準設定
モードにおいて外部から与えられるメンバーシップ関数
を格納しておく第2の設定器、52は特徴抽出器50か
ら出力される記号化された特徴を第2の設定器51のフ
ァジールールを実行するためのメンバーシップ関数と比
較する比較器、53はこの比較器52の比較結果に基づ
いて警報を出力する警報器である。
【0104】次に動作について説明する。図1のA/D
変換器11は、レートメータ9から出力される電圧信号
を等時間隔ごとにサンプリングしてN個の時系列データ
Yi(i=1,2,……N)を出力し、演算器47がこ
の列データYiに対応する電圧信号の確率密度分布関数
を演算する。基準設定モードにおいては、通常のプラン
トの放射線レベルの状態で、この演算器47の出力は、
図17の点線に示すようにまず第1の設定器49に出力
され、この第1の設定器49に格納される。そして、再
度列データYiのサンプリングがされ、このときは演算
器47の出力は減算器48に出力されて、この演算器4
7の演算結果と第1の設定器49の格納データとの差
(列データのうち対応する個々のデータ毎の差)が減算
器48により求められる。基準設定モードにおいては、
外部から与えられるメンバーシップ関数が第2の設定器
51に格納される。
【0105】一方、検出モードにおいては、演算器47
が演算する確率密度分布関数の列データは常に減算器4
8に出力される。そして、演算器47の演算結果と第1
の設定器49の格納データの差が減算器48より求めら
れる。次に、この減算器48の出力する確率密度分布関
数の差は特徴抽出器50に出力され、その特徴は例えば
確率密度分布関数の最大の度数(頂点)のカウント値を
抽出し、この特徴が比較器33へ入力される。そして、
比較器52は、この入力が予め外部から与えられ第2の
設定器51に格納されたメンバーシップ関数の適合度と
の差が大きくなったとき、警報器53に異常を示す信号
を出力し、この信号を受けて警報器53が警報を出力す
る。なお、この検出モードにおける一連の動作は、例え
ば一定のサイクルで繰り返される。
【0106】なお、ファジールールを用いての比較判別
は実施例4の図12で説明したと同様の比較が行われ
る。ファジールールは波形の特徴をメンバーシップ関数
で表現する煩雑さはあるが、あいまいな波形を論理で取
り扱える特徴があり、きめ細かな波形認識ができる効果
がある。
【0107】実施例8.この発明の実施例を図18につ
いて説明する。なお、この実施例は異常検出装置の内部
構成に特徴を有し、放射線検出装置全体の構成は図1に
示される実施例1の構成と同様である。
【0108】図18は、この実施例における異常検出装
置12の構成を示すブロック図で、図において、54は
図1のA/D変換器11から出力される電圧信号の列デ
ータYi(i=1,2,……N)から電圧信号の確率密
度分布関数を演算する演算器、55は基準設定モードに
おいて演算器54から出力される確率密度分布関数を表
す列データと第1の設定器56との差を計算する減算
器、57は減算器55から出力される確率密度分布関数
の差から特徴を数値化する特徴抽出器、58は基準設定
モードにおいて外部から与えられる基準波形を格納して
おく第2の設定器、59は特徴抽出器57から出力され
る波形の特徴を第2の設定器58の基準波形と比較する
比較器、60はこの比較器59の比較結果に基づいて警
報を出力する警報器である。
【0109】次に動作について説明する。図1のA/D
変換器11は、レートメータ9から出力される電圧信号
を等時間隔ごとにサンプリングしてN個の時系列データ
Yi(i=1,2,……N)を出力し、演算器54がこ
の列データYiに対応する電圧信号の確率密度分布関数
を演算する。基準設定モードにおいては、通常のプラン
トの放射線レベルの状態で、この演算器54の出力は、
図18の点線に示すようにまず第1の設定器56に出力
され、この第1の設定器56に格納される。また、基準
設定モードにおいて、外部から与えられるメンバーシッ
プ関数が第2の設定器58に格納される。
【0110】一方、検出モードにおいては、演算器54
が演算する確率密度分布関数の列データは常に減算器5
5に出力される。そして、演算器54の演算結果と第1
の設定器56の格納データの差(列データのうち対応す
る個々のデータ毎の差)が減算器55より求められる。
次に、この減算器55の出力する確率密度分布関数の差
は特徴抽出器57に出力され、その特徴は例えば確率密
度分布関数の波形を平滑化した波形として表す。この特
徴が比較器59へ入力される。そして、比較器59は、
この入力が予め外部から与えられ第2の設定器58に格
納された基準波形の適合度との差が大きくなったとき、
警報器60に異常を示す信号を出力し、この信号を受け
て警報器60が警報を出力する。なお、この検出モード
における一連の動作は、例えば一定のサイクルで繰り返
される。
【0111】パターン比較は基準パターンをあたえる必
要があるが、基準パターンとの差の検出には極めて優れ
ているという効果がある。
【0112】実施例9.この発明の実施例を図19につ
いて説明する。なお、この実施例は異常検出装置の内部
構成に特徴を有し、放射線検出装置全体の構成は図1に
示される実施例1の構成と同様である。
【0113】図19は、この実施例における異常検出装
置12の構成を示すブロック図で、図において、61は
図1のA/D変換器11から出力される電圧信号の列デ
ータYi(i=1,2,……N)から電圧信号の確率密
度分布関数を演算する第1の演算器、62は基準設定モ
ードにおいて第1の演算器61から出力される確率密度
分布関数を表す列データと第1の設定器63との差を計
算する減算器、64は減算器62の計算結果(列デー
タ)のフラクタル次元を求める第2の演算器、65は基
準設定モードにおいて第2の演算器64から出力される
フラクタル次元を記憶する第2の設定器、66は第2の
演算器64から出力されるフラクタル次元を第2の設定
器65の値と比較する比較器、67はこの比較器66の
比較結果に基づいて警報を出力する警報器である。
【0114】ここで、フラクタル次元とは、例えば二次
元空間上にある点列の性質を表す周知の関数で、前記点
列を構成する点の内、前記点列のいずれか一つを中心と
する半径rの円内に入っている点の数をN(r)とした
場合に、このN(r)に対して下記式(5)を満足する
νである。したがって、時系列のデータ部があれば、こ
れを二次元空間上の点と考えて、このフラクタル次元を
求めることができる。
【0115】
【数3】
【0116】フラクタル次元を図20で説明すると、図
20(a)は確率密度分布関数の差の波形を表し、その
波形の一部に半径rの円を描き、その円内のデータ数を
N(r)とする。このN(r)を満足するrのν乗のν
(次元)を求める。この図では、ν=1.2となってい
る。
【0117】もし、図20(b)のように確率密度分布
関数の差が零で一直線であれば、ν=1で1次元にな
る。また、図20(c)のように、円内にデータが点在
して2次元に広がっている場合は、ν=2で2次元にな
る。放射線レベルが上昇して図20(d)のようになっ
た場合は、ν=1.5で1.5次元になる。更に放射線
レベルが上昇して図20(e)のようになるとデータの
広がりが2次元に近くなり、例えば、ν=1.9で1.
9次元となる。
【0118】なお、フラクタル次元については、産業図
書株式会社、平成4年5月15日、第2版発行、「カオ
スの中の秩序(乱流の理解へ向けて)」著者 相澤洋
二、135頁に記載されている。
【0119】次に動作について説明する。図1のA/D
変換器11は、レートメータ9から出力される電圧信号
を等時間隔ごとにサンプリングしてN個の時系列データ
Yi(i=1,2,……N)を出力し、第1の演算器6
1がこの列データYiに対応する電圧信号の確率密度分
布関数を演算する。基準設定モードにおいては、通常の
プラントの放射線レベルの状態で、この第1の演算器6
1の出力は、図19の点線に示すようにまず第1の設定
器63に出力され、この第1の設定器63に格納され
る。そして、再度列データYiのサンプリングがされ、
このときは第1の演算器61の出力は減算器62に出力
されて、この第1の演算器61の演算結果と第1の設定
器63の格納データとの差(列データのうち対応する個
々のデータ毎の差)が減算器62により求められる。次
に、この減算器62の出力データ(N個の列データ)の
フラクタル次元が第2の演算器64により演算され、第
2の設定器65に格納される。
【0120】検出モードにおいては、第1の演算器61
が演算する確率密度分布関数の列データは常に減算器6
2に出力される。そして、第1の演算器61の演算結果
と第1の設定器63の格納データの差が減算器62より
求められる。次に、この減算器62の出力データのフラ
クタル次元が第2の演算器64により演算され、このフ
ラクタル次元が第2の設定器65に格納されたフラクタ
ル次元の例えば1.3倍を超えたとき、警報機67に異
常を示す信号を出力し、この信号を受けて警報器67が
警報を出力する。なお、この検出モードにおける一連の
動作は、例えば一定のサイクルで繰り返される。
【0121】フラクタル次元は観測された波形の相似度
を表す指標であるから、異常が相似度に表れる場合にき
わめて効果が高い。
【0122】実施例10.この発明の実施例を図21に
ついて説明する。なお、この実施例は異常検出装置の内
部構成に特徴を有し、放射線検出装置全体の構成は図1
に示される実施例1の構成と同様である。
【0123】図21は、この実施例における異常検出装
置12の構成を示すブロック図で、図において、68は
図1のA/D変換器11から出力される電圧信号の別デ
ータYi(i=1,2,……N)から電圧信号の確率密
度分布関数を演算する第1の演算器、69は基準設定モ
ードにおいて第1の演算器68から出力される確率密度
分布関数を表す列データと第1の設定器70との差を計
算する減算器、71はこの減算器69の計算結果(列デ
ータ)のカルバックの情報量を求める第2の演算器、7
2は基準設定モードにおいて第2の演算器71から出力
されるカルバックの情報量を記憶する第2の設定器、7
3は第2の演算器71から出力されるカルバックの情報
量を第2の設定器72の値と比較する比較器、74はこ
の比較器73の比較結果に基づいて警報を出力する警報
器である。
【0124】ここで、カルバックの情報量基準とは、二
つの確率密度分布を比較するためのメジャーの一つであ
り、確率密度分布の列データp(x),q(x)が与え
られた場合、下記式(6)で計算されるI[p(x),
q(x)]である。p(x)が検出値、q(x)が設定
値として演算する。
【0125】
【数4】
【0126】次に動作について説明する。図1のA/D
変換器11は、レートメータ9から出力される電圧信号
を等時間隔ごとにサンプリングしてN個の時系列データ
Yi(i=1,2,……N)を出力し、第1の演算器6
8がこの列データYiに対応する電圧信号の確率密度分
布関数を演算する。基準設定モードにおいては、通常の
プラントの放射線レベルの状態で、第1の演算器68の
出力は、図21の点線に示すようにまず第1の設定器7
0に出力され、この第1の設定器70に格納される。そ
して、再度列データYiのサンプリングがされ、このと
きは第1の演算器68の出力は減算器69に出力され
て、この第1の演算器68の演算結果と第1の設定器7
0の格納データとの差(列データのうち対応する個々の
データ毎の差)が減算器69により求められる。次に、
この減算器69の出力データ(N個の列データ)のカル
バックの情報量が第2の演算器71により演算され、第
2の設定器72に格納される。
【0127】一方、検出モードにおいては、第1の演算
器68が演算する確率密度分布関数の列データは常に減
算器69に出力される。そして、第1の演算器68の演
算結果と第1の設定器70の格納データの差が減算器6
9より求められる。次に、この減算器69の出力データ
のカルバックの情報量が第2の演算器71により演算さ
れ、このカルバックの情報量が第2の設定器72に格納
されたカルバックの情報量の例えば3倍を超えたとき警
報器74に異常を示す信号を出力し、この信号を受けて
警報器74が警報を出力する。なお、この検出モードに
おける一連の動作は、例えば一定のサイクルで繰り返さ
れる。
【0128】カルバック情報量は多量の正常波形で基準
値を設定でき、異常対象データとの比較には純粋に統計
学にしたがって、危険率を含んだ表現が可能であるとい
う効果がある。
【0129】実施例11.この発明の実施例を図22に
ついて説明する。なお、この実施例は異常検出装置の内
部構成に特徴を有し、放射線検出装置全体の構成は図1
に示される実施例1の構成と同様である。
【0130】図22は、この実施例における異常検出装
置12の構成を示すブロック図で、図において、75は
図1のA/D変換器11から出力される電圧信号の列デ
ータYi(i=1,2,……N)から電圧信号の確率密
度分布関数を演算する第1の演算器、76は基準設定モ
ードにおいて第1の演算器75から出力される確率密度
分布関数を表す列データと第1の設定器77との差を計
算する減算器、78はこの減算器76の計算結果(列デ
ータ)の平均値を求める第2の演算器、79は基準設定
モードにおいて第2の演算器78から出力される平均値
を記憶する第2の設定器、80は第2の演算器78から
出力される平均値を第2の設定器79の値と比較する比
較器、81はこの比較器80の比較結果に基づいて警報
を出力する警報器である。
【0131】次に動作について説明する。図1のA/D
変換器11は、レートメータ9から出力される電圧信号
を等時間隔ごとにサンプリングしてN個の時系列データ
Yi(i=1,2,……N)を出力し、第1の演算器7
5がこの列データYiに対応する電圧信号の確率密度分
布関数を演算する。基準設定モードにおいては、通常の
プラントの放射線レベルの状態で、この第1の演算器7
5の出力は、図22の点線に示すようにまず第1の設定
器77に出力され、この第1の設定器77に格納され
る。そして、再度列データYiのサンプリングがされ、
このときは第1の演算器75の出力は減算器76に出力
されて、この第1の演算器75の演算結果と第1の設定
器77の格納データとの差(列データのうち対応する個
々のデータ毎の差)が減算器76により求められる。次
に、この減算器76の出力データ(N個の列データ)の
平均値が前記式(1)に基づき第2の演算器78により
演算され、第2の設定器79に格納される。
【0132】一方、検出モードにおいては、第1の演算
器75が演算する確率密度分布関数の列データは常に減
算器76に出力される。そして、第1の演算器75の演
算結果と第1の設定器77の格納データの差が減算器7
6より求められる。次に、この減算器76の出力データ
の平均値が前記式(1)に基づき第2の演算器78によ
り演算され、比較器80はこの平均値が第2の設定器7
9に格納された平均値の例えば3倍を超えたとき、警報
器81に異常を示す信号を出力し、この信号を受けて警
報器81が警報を出力する。なお、この検出モードにお
ける一連の動作は、例えば一定のサイクルで繰り返され
る。
【0133】平均値は処理アルゴリズムがきわめて簡単
で演算時間が短縮できる効果がある。
【0134】実施例12.この発明の実施例を図23に
ついて説明する。なお、この実施例は異常検出装置の内
部構成に特徴を有し、放射線検出装置全体の構成は図1
に示される実施例1の構成と同様である。
【0135】図23は、この実施例における異常検出装
置12の構成を示すブロック図で、図において、82は
図1のA/D変換器11から出力される電圧信号の列デ
ータYi(i=1,2,……N)から電圧信号の確率密
度分布関数を演算する第1の演算器、83は基準設定モ
ードにおいて第1の演算器82から出力される確率密度
分布関数を表す列データと第1の設定器84との差を計
算する減算器、85はこの減算器83の計算結果(列デ
ータ)の分散値を求める第2の演算器、86は基準設定
モードにおいて演算器85から出力される分散値を記憶
する設定器、87は演算器85から出力される分散値を
第2の設定器86の値と比較する比較器、88はこの比
較器87の比較結果に基づいて警報を出力する警報器で
ある。
【0136】次に動作について説明する。図1のA/D
変換器11は、レートメータ9から出力される電圧信号
を等時間隔ごとにサンプリングしてN個の時系列データ
Yi(i=1,2,……N)を出力し、第1の演算器8
2がこの列データYiに対応する電圧信号の確率密度分
布関数を演算する。基準設定モードにおいては、通常の
プラントの放射線レベルの状態で、この第1の演算器8
2の出力は、図23の点線に示すようにまず第1の設定
器84に出力され、この第1の設定器84に格納され
る。そして、再度列データYiのサンプリングがされ、
このときは第1の演算器82の出力は減算器83に出力
されて、この第1の演算器82の演算結果と第1の設定
器84の格納データとの差(列データのうち対応する個
々のデータ毎の差)が減算器83により求められる。次
に、この減算器83の出力データ(N個の列データ)の
平均値が前記式(1)、(2)に基づき第2の演算器8
5により演算され、第2の設定器86に格納される。
【0137】一方、検出モードにおいては、第1の演算
器82が演算する確率密度分布関数の列データは常に減
算器83に出力される。そして、第1の演算器82の演
算結果と第1の設定器84の格納データの差が減算器8
3より求められる。次に、この減算器83の出力データ
の分散値が前記式(1)、(2)に基づき第2の演算器
85により演算され、比較器87はこの分散値と第2の
設定器86に格納された分散値の例えば3倍を超えたと
き、警報器88に異常を示す信号を出力し、この信号を
受けて警報器88が警報を出力する。なお、この検出モ
ードにおける一連の動作は、例えば一定のサイクルで繰
り返される。
【0138】分散値は演算アルゴリズムが簡単であり、
ばらつきの度合いを示す指標であるから、異常がばらつ
きに表れる場合に感度が高く演算速度が早いという効果
がある。
【0139】実施例13.この発明の実施例を図24に
ついて説明する。なお、この実施例は異常検出装置の内
部構成に特徴を有し、放射線検出装置全体の構成は図1
に示される実施例1の構成と同様である。
【0140】図24は、この実施例における異常検出装
置12の構成を示すブロック図である。図24におい
て、89は図1のA/D変換器11から出力される電圧
信号の列データYi(i=1,2,……N)から電圧信
号の確率密度分布関数を演算する第1の演算器、90は
基準設定モードにおいて第1の演算器89から出力され
る確率密度分布関数を表す列データと第1の設定器91
との差を計算する減算器、92はこの減算器90の計算
結果(列データ)の歪度を求める第2の演算器、93は
基準設定モードにおいて第2の演算器92から出力され
る歪度を記憶する第2の設定器、94は第2の演算器9
2から出力される歪度を第2の設定器93の値と比較す
る比較器、95はこの比較器94の比較結果に基づいて
警報を出力する警報器である。
【0141】次に動作について説明する。図1のA/D
変換器11は、レートメータ9から出力される電圧信号
を等時間隔ごとにサンプリングしてN個の時系列データ
Yi(i=1,2,……N)を出力し、第1の演算器8
9がこの列データYiに対応する電圧信号の確率密度分
布関数を演算する。基準設定モードにおいては、通常の
プラントの放射線レベルの状態で、この第1の演算器8
9の出力は、図24の点線に示すようにまず第1の設定
器91に出力され、この第1の設定器91に格納され
る。そして、再度列データYiのサンプリングがされ、
このときは第1の演算器89の出力は減算器90に出力
されて、この第1の演算器89の演算結果と第1の設定
器91の格納データとの差(列データのうち対応する個
々のデータ毎の差)が減算器90により求められる。次
に、この減算器90の出力データ(N個の列データ)の
歪度は前記式(1)、(2)により求められる平均値μ
1と分数値μ2とから、式(3)より求められる値μ3
であり、第2の演算器92により演算され、第2の設定
器93に格納される。
【0142】一方、検出モードにおいては、第1の演算
器89が演算する確率密度分布関数の列データは常に減
算器90に出力される。そして、第1の演算器89の演
算結果と第1の設定器91の格納データの差が減算器9
0より求められる。次に、この減算器90の出力データ
の歪度が前記式(3)に基づき第2の演算器92により
演算され、比較器94はこの歪度と第2の設定器93に
格納された歪度の例えば3倍を超えたとき、警報器95
に異常を示す信号を出力し、この信号を受けて警報器9
5が警報を出力する。なお、この検出モードにおける一
連の動作は、例えば一定のサイクルで繰り返される。
【0143】歪度は基準データとの差の偏りを表す指標
であるから、異常が基準データとの差の偏りに表れる場
合に顕著に検出できる効果がある。
【0144】実施例14.この発明の実施例を図24に
ついて説明する。なお、この実施例は異常検出装置の内
部構成に特徴を有し、放射線検出装置全体の構成は図1
に示される実施例1の構成と同様である。
【0145】図25は、この実施例における異常検出装
置12の構成を示すブロック図で、図において、96は
図1のA/D変換器11から出力される電圧信号の列デ
ータYi(i=1,2,……N)から電圧信号の確率密
度分布関数を演算する第1の演算器、97は基準設定モ
ードにおいて第1の演算器96から出力される確率密度
分布関数を表す列データと第1の設定器98との差を計
算する減算器、99はこの減算器97の計算結果(列デ
ータ)の尖度を求める第2の演算器、100は基準設定
モードにおいて第2の演算器99から出力される尖度を
記憶する第2の設定器、101は第2の演算器99から
出力される尖度を第2の設定器100の値と比較する比
較器、102はこの比較器101の比較結果に基づいて
警報を出力する警報器である。
【0146】次に動作について説明する。図1のA/D
変換器11は、レートメータ9から出力される電圧信号
を等時間隔ごとにサンプリングしてN個の時系列データ
Yi(i=1,2,……N)を出力し、第1の演算器9
6がこの列データYiに対応する電圧信号の確率密度分
布関数を演算する。基準設定モードにおいては、通常の
プラントの放射線レベルの状態で、この第1の演算器9
6の出力は、図25の点線に示すようにまず第1の設定
器98に出力され、この第1の設定器98に格納され
る。そして、再度列データYiのサンプリングがされ、
このときは第1の演算器96の出力は減算器97に出力
されて、この第1の演算器96の演算結果と第1の設定
器98の格納データとの差(列データのうち対応する個
々のデータ毎の差)が減算器97により求められる。次
に、この減算器97の出力データ(N個の列データ)の
尖度が、第2の演算器99により演算され、第2の設定
器100に格納される。この尖度は前記式(1)、
(2)により求められる平均値μ1と分数値μ2から、
式(4)より求められる値μ4である。
【0147】一方、検出モードにおいては、第1の演算
器96が演算する確率密度分布関数の列データは常に減
算器97に出力される。そして、第1の演算器96の演
算結果と第1の設定器98の格納データの差が減算器9
7より求められる。次に、この減算器97の出力データ
の尖度が前記式(4)に基づき第2の演算器99により
演算され、比較器101はこの尖度と第2の設定器10
0に格納された尖度の例えば3倍を超えたとき、警報器
102に異常を示す信号を出力し、この信号を受けて警
報器102が警報を出力する。なお、この検出モードに
おける一連の動作は、例えば一定のサイクルで繰り返さ
れる。
【0148】尖度は基準データとの差の広がりを表す指
標であるから、異常が基準データとの差の広がりに表れ
る場合に顕著に検出できる効果がある。
【0149】実施例15.この発明の実施例を図26に
ついて説明する。なお、この実施例は異常検出装置の内
部構成に特徴を有し、放射線検出装置全体の構成は図1
に示される実施例1の構成と同様である。
【0150】図26は、この実施例における異常検出装
置12の構成を示すブロック図で、図において、103
は図1のA/D変換器11から出力される電圧信号の列
データYi(i=1,2,……N)から電圧信号の確率
密度分布関数を演算する第1の演算器、104は基準設
定モードにおいて第1の演算器103から出力される確
率密度分布関数を表す列データと第1の設定器105と
の差を計算する減算器、106はこの減算器104の計
算結果からセプストラムを演算する第2の演算器、10
7はこの第2の演算器106の計算結果(列データ)の
形状を学習するニューラルネットワーク演算器、108
はニューラルネットワーク演算器107から出力される
適合度0〜1の出力を格納する第2の設定器、109は
ニューラルネットワーク演算器107から出力される適
合度0〜1の信号を第2の設定器108の値と比較する
比較器、110はこの比較器109の比較結果に基づい
て警報を出力する警報器である。
【0151】次に動作について説明する。図1のA/D
変換器11は、レートメータ9から出力される電圧信号
を等時間隔ごとにサンプリングしてN個の時系列データ
Yi(i=1,2,……N)を出力し、第1の演算器1
03がこの列データYiに対応する電圧信号の確率密度
分布関数を演算する。基準設定モードにおいては、通常
のプラントの放射線レベルの状態で、この第1の演算器
103の出力は、図26の点線に示すようにまず第1の
設定器105に出力され、この第1の設定器105に格
納される。そして、再度列データYiのサンプリングが
され、このときは第1の演算器103の出力は減算器1
04に出力されて、この第1の演算器103の演算結果
と第1の設定器105の格納データとの差(列データの
うち対応する個々のデータ毎の差)が減算器104によ
り求められる。この減算器104の出力は、図26の点
線に示すように第2の演算器106によってセプストラ
ムが計算される。第2の演算器106の列データは、セ
プストラムの形状を学習するニューラルネットワーク演
算器107に出力される。次にニューラルネットワーク
演算器107から出力される適合度0〜1の出力は第2
の設定器108に格納される。
【0152】一方、検出モードにおいては、第1の演算
器103が演算する確率密度分布関数の列データは常に
減算器104に出力される。そして、第1の演算器10
3の演算結果と第1の設定器105の格納データの差が
減算器104より求められる。次に、この減算器104
の出力する確率密度分布関数の差は第2の演算器106
に出力されセプストラムが計算される。この列データセ
プストラムはニューラルネットワーク演算器107に出
力され、ニューラルネットワーク演算器107より適合
度0〜1が比較器109に出力される。そして、比較器
109は、ニューラルネットワーク演算器107から出
力される適合度が第2の設定器108に格納された適合
度の例えば1/2倍を下回ったとき、警報器110に異
常を示す信号を出力し、この信号を受けて警報器110
が警報を出力する。なお、この検出モードにおける一連
の動作は、例えば一定のサイクルで繰り返される。
【0153】セプストラム(エコー解析)については、
株式会社 朝倉書店、昭和53年2月20日第2刷発
行、著者 日野幹雄「スペクトル解析」280頁に記載
されている。このセプストラムは、例えば、地震計で観
測される震源からの直接の波と地表に反射された波が混
在した場合の解析に用いられる。
【0154】ある時系列x(t)にそれの時間τ遅れの
エコーαx(t−τ)(α:反響率)が重ね合わさった
ランダム波z(t)とすると、 z(t)=x(t)+αx(t−τ) もとの時系列x(t)のスペクトルをΦ(f)とすれ
ば、z(t)のスペクトルは、 Φ(f)(1+2αcos2πfτ+α2) となる。これの対数をとり、 logΦ(f)+2αcos2πfτ で近似できる。
【0155】これはもとのx(t)のスペクトルに周期
τの余弦波が重なったもので、特にΦ(f)=一定 で
あるから、エコーの項2αcos2πfの波が明瞭とな
る。つまり、対数スペクトルは図27(a)のようにな
り、この対数スペクトル(周波数系列)にフーリエ(自
己相関を求めこれをフーリエ変換して)解析をし、周波
数系列がどのような時間ラグτのエコーから成り立つか
を解析できる。これをcepstrumと呼ぶ。
【0156】図27(a)の対数スペクトルの「スペク
トル」即ち、セプストラムは図27(b)のようにな
る。横軸は反響の遅れ時間を表わすケフレンシー(Qu
efrencyと云う)であり、縦軸は反響度に対応す
る。この例では、τ=5.0secのエコーが混ざって
いることが分かる。
【0157】この実施例では、確率密度分布関数の差の
データに対し(図28(a))、対数スペクトルを求め
(図28(b))、これをフーリエ変換してセプストラ
ムを求める(図28(c))。このセプストラムのピー
ク値(図28(c)では0.5)を抽出し、この値と設
定時の値と比較することによって異常を検出することが
できる。
【0158】更に、この実施例ではニューラルネットワ
ークで学習し、学習結果と比較するようにしたので、容
易に比較することが可能になる。即ち、セプストラムは
時間遅れの波形が混在する場合にどのくらいの時間遅れ
が存在するかを示す指標であるから、時間遅れが存在す
るような異常検知に効果がある。またニューラルネット
は正常とした波形を与えるだけで学習でき、学習の煩雑
さを減少できる効果がある。
【0159】実施例16.この発明の実施例を図29に
ついて説明する。なお、この実施例は異常検出装置の内
部構成に特徴を有し、放射線検出装置全体の構成は図1
に示される実施例1の構成と同様である。
【0160】図29は、この実施例における異常検出装
置12の構成を示すブロック図で、図において、111
は図1のA/D変換器11から出力される電圧信号の列
データYi(i=1,2,……N)から電圧信号の確率
密度分布関数を演算する第1の演算器、112は基準設
定モードにおいて第1の演算器111から出力される確
率密度分布関数を表す列データと第1の設定器113と
の差を計算する減算器、114は第1の減算器112か
ら出力される確率密度分布関数の差の列データからセプ
ストラムを計算する第2の演算器である。
【0161】115は第2の演算器114から出力され
るセプストラムの列データから特徴を数値化する特徴抽
出器、116は基準設定モードにおいて外部から与えら
れるメンバーシップ関数を格納しておく第2の設定器、
117は特徴抽出器115から出力される記号化された
特徴を第2の設定器116のファジールールを実行する
ためのメンバーシップ関数と比較する比較器、118は
この比較器117の比較結果に基づいて警報を出力する
警報器である。
【0162】次に動作について説明する。図1のA/D
変換器11は、レートメータ9から出力される電圧信号
を等時間隔ごとにサンプリングしてN個の時系列データ
Yi(i=1,2,……N)を出力し、第1の演算器1
11がこの列データYiに対応する電圧信号の確率密度
分布関数を演算する。
【0163】基準設定モードにおいては、通常のプラン
トの放射線レベルの状態で、この第1の演算器111の
出力は、図29の点線に示すようにまず第1の設定器1
13に出力され、この第1の設定器113に格納され
る。そして、再度列データYiのサンプリングがされ、
このときは第1の演算器111の出力は減算器112に
出力されて、この第1の演算器111の演算結果と第1
の設定器113の格納データとの差(列データのうち対
応する個々のデータ毎の差)が減算器112により求め
られる。また、基準設定モードにおいては、外部から与
えられるメンバーシップ関数が第2の設定器116に格
納される。
【0164】一方、検出モードにおいては、第1の演算
器111が演算する確率密度分布関数の列データは常に
減算器112に出力される。そして、第1の演算器11
1の演算結果と第1の設定器113の格納データの差が
減算器112より求められる。次に、この減算器112
の出力する確率密度分布関数の差は第2の演算器114
に出力され、確率密度分布関数の差のセプストラムが出
力される。このセプストラムの列データは特徴抽出器1
15に出力され、その特徴は例えば振幅のピーク値(図
28(c)では0.5)として表す。この特徴が比較器
117に出力される。そして、比較器117は、予め外
部から与えられ第2の設定器116に格納されたメンバ
ーシップ関数の適合度との差が大きくなったとき、警報
器118に異常を示す信号を出力し、この信号を受けて
警報器118が警報を出力する。なお、この検出モード
における一連の動作は、例えば一定のサイクルで繰り返
される。
【0165】セプストラムは時間遅れの波形が混在する
場合にどのくらいの時間遅れが存在するかを示す指標で
あるから、時間遅れが存在するような異常検知に効果が
ある。またファジールールは波形の特徴をメンバーシッ
プ関数で表現する煩雑さはあるが、あいまいな波形を論
理で取り扱える特徴があり、きめ細かな波形認識ができ
る効果がある。
【0166】実施例17.この発明の実施例を図30に
ついて説明する。なお、この実施例は異常検出装置の内
部構成に特徴を有し、放射線検出装置全体の構成は図1
に示される実施例1の構成と同様である。
【0167】図30は、この実施例における異常検出装
置12の構成を示すブロック図で、図において、119
は図1のA/D変換器11から出力される電圧信号の列
データYi(i=1,2,……N)から電圧信号の確率
密度分布関数を演算する第1の演算器、120は基準設
定モードにおいて第1の演算器119から出力される確
率密度分布関数を表す列データと第1の設定器121と
の差を計算する減算器、122は減算器120から出力
される確率密度分布関数の差のセプストラムを計算する
第2の演算器である。
【0168】123は第2の演算器122から出力され
る確率密度分布関数の差のセプストラムの特徴を数値化
する特徴抽出器、124は基準設定モードにおいて外部
から与えられる基準波形を格納しておく第2の設定器、
125は特徴抽出器123から出力される波形の特徴を
第2の設定器124の基準波形と比較する比較器、12
6はこの比較器125の比較結果に基づいて警報を出力
する警報器である。
【0169】次に動作について説明する。図1のA/D
変換器11は、レートメータ9から出力される電圧信号
を等時間隔ごとにサンプリングしてN個の時系列データ
Yi(i=1,2,……N)を出力し、第1の演算器1
19がこの列データYiに対応する電圧信号の確率密度
分布関数を演算する。
【0170】基準設定モードにおいては、通常のプラン
トの放射線レベルの状態で、この第1の演算器119の
出力は、図30の点線に示すようにまず第1の設定器1
21に出力され、この第1の設定器121に格納され
る。そして、再度列データYiのサンプリングがされ、
このときは第1の演算器119の出力は減算器120に
出力されて、この第1の演算器119の演算結果と第1
の設定器121の格納データとの差(列データのうち対
応する個々のデータ毎の差)が減算器120により求め
られる。また、基準設定モードにおいては、外部から与
えられる基準波形が第2の設定器124に格納される。
【0171】一方、検出モードにおいては、第1の演算
器119が演算する確率密度分布関数の列データは常に
減算器120に出力される。そして、第1の演算器11
9の演算結果と第1の設定器121の格納データの差が
減算器120より求められる。次に、この減算器120
の出力する確率密度分布関数の差は第2の演算器122
に出力されセプストラムが計算される。この第2の演算
器122の出力する確率密度分布関数の差のセプストラ
ムは特徴抽出器123に出力され、その特徴は例えばセ
プストラム波形を平滑化した波形として表す。この特徴
が比較器125に出力される。セプストラムの波形は平
滑化しなくても比較はできるが、平滑化しない波形は統
計的ゆらぎによる波形の細かな凹凸があるので平滑化し
た方が比較が容易で正確な比較ができる。
【0172】そして、比較器125は、予め外部から与
えられ第2の設定器124に格納された基準波形の適合
度との差が大きくなったとき、警報器126に異常を示
す信号を出力し、この信号を受けて警報器126が警報
を出力する。なお、この検出モードにおける一連の動作
は、例えば一定のサイクルで繰り返される。
【0173】セプストラムは時間遅れの波形が混在する
場合にどのくらいの時間遅れが存在するかを示す指標で
あるから、時間遅れが存在するような異常検知に効果が
ある。また、パターン比較は基準パターンをあたえる必
要があるが、基準パターンとの差の検出には極めて優れ
ているという効果がある。
【0174】実施例18.この発明の実施例を図31に
ついて説明する。なお、この実施例は異常検出装置の内
部構成に特徴を有し、放射線検出装置全体の構成は図1
に示される実施例1の構成と同様である。
【0175】図31は、この実施例における異常検出装
置12の構成を示すブロック図で、図において、127
は図1のA/D変換器11から出力される電圧信号の列
データYi(i=1,2,……N)から電圧信号の確率
密度分布関数を演算する第1の演算器、128は基準設
定モードにおいて第1の演算器127から出力される確
率密度分布関数を表す列データと第1の設定器129と
の差を計算する減算器、130はこの減算器128の計
算結果から高次スペクトラムを演算する第2の演算器で
ある。
【0176】131はこの第2の演算器130の計算結
果(列データ)の形状を学習するニューラルネットワー
ク演算器、132はニューラルネットワーク演算器13
1から出力される適合度0〜1の出力を格納する第2の
設定器、133はニューラルネットワーク演算器131
から出力される適合度0〜1の信号を第2の設定器13
2の値と比較する比較器、134はこの比較器133の
比較結果に基づいて警報を出力する警報器である。
【0177】次に動作について説明する。図1のA/D
変換器11は、レートメータ9から出力される電圧信号
を等時間隔ごとにサンプリングしてN個の時系列データ
Yi(i=1,2,……N)を出力し、第1の演算器1
27がこの列データYiに対応する電圧信号の確率密度
分布関数を演算する。
【0178】基準設定モードにおいては、通常のプラン
トの放射線レベルの状態で、この第1の演算器127の
出力は、図31の点線に示すようにまず第1の設定器1
29に出力され、この第1の設定器129に格納され
る。そして、再度列データYiのサンプリングがされ、
このときは第1の演算器127の出力は減算器128に
出力されて、この第1の演算器127の演算結果と第1
の設定器129の格納データとの差(列データのうち対
応する個々のデータ毎の差)が減算器128により求め
られる。この減算器128の出力は、図31の点線に示
すように第2の演算器130によって高次スペクトラム
が計算される。第2の演算器130の列データは、高次
スペクトラムの形状を学習するニューラルネットワーク
演算器131に出力される。次にニューラルネットワー
ク演算器131から出力される適合度0〜1の出力は第
2の設定器132に格納される。
【0179】一方、検出モードにおいては、第1の演算
器127が演算する確率密度分布関数の列データは常に
減算器128に出力される。そして、第1の演算器12
7の演算結果と第1の設定器129の格納データの差が
減算器128より求められる。次に、この減算器128
の出力する確率密度分布関数の差は第2の演算器130
に出力され高次スペクトラムが計算される。この列デー
タ高次スペクトラムはニューラルネットワーク演算器1
31に出力され、ニューラルネットワーク演算器131
より適合度0〜1が比較器133に出力される。そし
て、比較器133は、ニューラルネットワーク演算器1
31から出力される適合度が第2の設定器132に格納
された適合度の例えば1/2倍を下回ったとき、警報器
134が異常を示す信号を出力し、この信号を受けて警
報器134が警報を出力する。なお、この検出モードに
おける一連の動作は例えば一定のサイクルで繰り返され
る。
【0180】この実施例では、ニューラルネットワーク
131を用いたが、ニューラルネットワーク131を用
いずに、通常のプラントの放射線レベルの状態で、第2
の演算器130で演算した高次スペクトラムを第2の設
定値とし、検出モード時に第2の演算器130で演算し
た高次スペクトラムと比較するようにしてもよい。
【0181】高次スペストラムについては、株式会社
朝倉書店、昭和53年2月20日第2刷発行、著者 日
野幹雄「スペクトル解析」246頁に記載されている。
この高次スペクトラムは、乱流におけるエネルギー輸
送、波浪の成分波間のエネルギー輸送などの非線形型現
象に用いられる。例えば、水深と波浪との関連を調べる
場合に用いられる。もし、ランダム変動がGauss分
布であれば、高次スペクトラムは零となる。
【0182】その概要を説明すると、まず、高速フーリ
ェ変換(FFT)によってパワースペクトル(PSD)
を計算する。 入力信号 : x(i),i=0,・・・,N−1 PSD : y(i),i=0,・・・,M−1 FFTサイズ : M (1)信号の分割 信号x(i)(i=0,・・・,N−1)をM点ずつに
分解する。図32のように、信号が半分ずつ重なるよう
に分割する。 (2)Hanningウインドウ 各分割信号xk(j)(k=1,・・・,K,j=0,
・・・,M−1)に、Hanningウインドウのエネ
ルギーUを式(7)で示すように計算する。
【0183】
【数5】
【0184】(3)高速フーリエ変換および絶対値 各分割信号xk(j)(k=1,・・・,K,j=0,
・・・,M−1)を高速フーリエ変換し、その絶対値z
k(j)(k=1,・・・,K,j=1,・・・,M)
を計算する。 (4)平均 各分割信号のフーリエ変換の絶対値zkj(k=1,・・
・,K,j=1,・・・,M)の平均をとり、ウインド
ウエネルギーで除して、パワースペクトル(PSD)y
(j)(j=0,・・・,M−1)を式(8)で求め
る。
【0185】
【数6】
【0186】このパワースペクトラムは、放射線の計測
に当てはめた場合、図33のようになる。
【0187】次に高次スペクトラムについては、2次の
場合、2次スペクトラムをY(j)とすると、2変数の
入力信号に対して式(9)のスペクトル計算をする。 x(i),i=0,・・・,N−1 →フーリエ変換
→ zk(j) u(i),i=0,・・・,N−1 →フーリエ変換
→ ak(j)
【0188】
【数7】
【0189】ここで通常のプラントの放射線レベルの状
態での設定値をx(i)とし、検出モードでの入力信号
をu(i)とすると、この演算結果は図34のようにな
り、2変数の干渉の度合い(2次スペクトラムY(J)
の高さ)で正常か異常かを判別することができる。即
ち、正常であれば干渉の山はあまり出ず、異常であれば
干渉の山が高く出るので判別することができる。
【0190】まとめると、最初、通常のプラントの放射
線レベルの状態で、時系列データをx(i)とすると、
x(i)とx(i)の2次スペクトラムy1(j)求め
る。これを設定値とする。次に検出モードで、通常のプ
ラントの放射線レベルの状態の場合、時系列データu
(i)とすると、x(i)とu(i)の2次スペクトラ
ムy2(j)を求め、y1(j)と比較する。y1(j)
−y2(j)≒0となり、図34(a)のように大きな
山は生じない。次に検出モードで、放射線レベルが異常
である場合、時系列データをw(i)とすると、x
(i)とw(i)の2次スペクトラムy3(j)を求
め、y1(j)と比較する。 y1(j)−y3(j)≠0 となり、図34(b)のように異常の場合は大きな山が
できる。
【0191】このように通常のプラントの放射線レベル
の状態で、ニューラルネットワークで高次スペクトラム
の波形を学習して設定しておき、検出モード時の高次ス
ペクトラムの波形と比較することにより正常・異常の判
定をすることができる。
【0192】ニューラルネットワークを用いない場合
は、通常のプラントの放射線レベルの状態での高次スペ
クトラムを設定値として格納しておき、放射線レベルの
検出時の高次スペクトルと比較することによって正常・
異常を検出することができる。
【0193】高次スペクトラムは2波形間の2次干渉を
評価する指標であるから、すなわち、観測される電圧信
号の特徴を表すデータを正常時と比較し、2次干渉に異
常が表れるものを検出する感度が高い効果がある。ま
た、ニューラルネットは正常とした波形を与えるだけで
学習でき、学習の煩雑さを減少できる効果がある。
【0194】実施例19.実施例9〜12および15〜
18では、確率密度分布関数の差から第2の演算器でフ
ラクタル次元、カルバック情報量、セプストラム等を演
算するようにしたが、確率密度分布関数の差でなく、確
率密度分布関数そのものを用いて第2の演算器で演算す
るようにしてもよい。この場合、確率密度分布関数の差
でないので判別が若干し難いが、減算器と第1の設定器
が不要になり経済的な回路構成ができる。
【0195】具体的には、実施例9〜12および15〜
18に対応する図19,21,22,23,26,2
9,30,31の各図の第1の演算器で確率密度分布関
数を演算し、この演算結果を第2の演算器で演算する。
従って、減算器と第1の設定器は不要になる。
【0196】実施例20.以上の実施例では、図1のよ
うに従来の放射線検出装置(図35)に異常検出装置を
付加した構成のもので説明したが、図1の構成でなく、
主増幅器からの出力をA/D変換器でA/D変換し、こ
の変換出力を異常検出装置で処理するようにしてもよ
い。
【0197】また、上記の実施例では放射線検出器はN
aIシンチレータ・GM計数管等のパルス出力を発生す
る検出信号で説明したが、パルスのみでなく電離箱線量
計などのようにアナログ信号で出力するものでもよく、
このアナログ信号をA/D変換器して異常を検出するよ
うにしてもよい。
【0198】また、被検出対象は配管中の液体を例にし
たが、この被検出対象は液体に限らず、気体や空間中の
放射線、固体からの放射線などを被検出対象としてもよ
い。また、上記の各実施例を任意に組み合わせてそれぞ
れの長所を持たせた放射線検出装置としてもよい。
【0199】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、検出時
において、検出信号の歪度を演算し、この歪度と、予め
求めた基準値との比較に応じて放射線レベルを判定する
ようにしたので、歪度は確率密度分布関数の偏りを表す
指標であるから、異常が確率密度分布関数の偏りに表れ
る場合に顕著に検出できる効果がある。
【0200】また、検出時において、検出信号の尖度を
演算し、この尖度と、予め求めた基準値と比較して、こ
の比較に応じて放射線レベルを判定するようにしたの
で、尖度は確率密度分布関数の広がり具合を表す指標で
あるから、異常が確率密度分布関数の広がりに表れる場
合に顕著に検出できる効果がある。
【0201】また、検出信号の確率密度分布関数を演算
し、この確率密度分布関数と、予めニューラルネットワ
ーク学習して求めた基準値とを比較し、この比較に応じ
て放射線レベルを判定するようにしたので、ニューラル
ネットワークは確率密度分布関数の正常とした波形を与
えるだけで学習でき、学習の煩雑さを減少できる効果が
ある。
【0202】また、検出時において、検出信号の確率密
度分布関数を演算し、この確率密度分布関数と、予め決
定したファジールールの基準値とを比較して、この比較
に応じて放射線レベルを判定するようにしたので、ファ
ジールールは波形の特徴をメンバーシップ関数で表現す
る煩雑さはあるが、あいまいな波形を論理で取り扱える
特徴があり、きめ細かな波形認識ができる効果がある。
【0203】また、検出時において、検出信号の確率密
度分布関数を演算し、この確率密度分布関数と、予め決
定したパターンの基準値とを比較して、この比較に応じ
て放射線レベルを判定するようにしたので、パターン比
較は基準パターンを与える必要があるが、基準パターン
との差の検出には極めて優れているという効果がある。
【0204】また、検出時において、検出信号の確率密
度分布関数を演算し、この確率密度分布関数と、予め求
めた基準データとの差を演算し、これをニューラルネッ
トワークに学習させ予め求めた基準値とを比較して、こ
の比較に応じて放射線レベルを判定するようにしたの
で、ニューラルネットワークは基準データとの差の正常
とした波形を与えるだけで学習でき、学習の煩雑さを減
少できる効果がある。
【0205】また、検出時において、検出信号の確率密
度分布関数を演算し、この確率密度分布関数と、予め求
めた基準データとの差を演算し、これを予め決定したフ
ァジールールの基準値とを比較して、この比較に応じて
放射線レベルを判定するようにしたので、ファジールー
ルは波形の特徴をメンバーシップ関数で表現する煩雑さ
はあるが、あいまいな波形を論理で取り扱える特徴があ
り、きめ細かな波形認識ができる効果がある。
【0206】また、検出時において、検出信号の確率密
度分布関数を演算し、この確率密度分布関数と、予め求
めた基準データとの差を演算し、これを予め決定したパ
ターンの基準値とを比較して、この比較に応じて放射線
レベルを判定するようにしたので、パターン比較は基準
パターンをあたえる必要があるが、基準パターンの差検
出には極めて優れているという効果がある。
【0207】また、検出時において、検出信号の確率密
度分布関数を演算し、この確率密度分布関数と、予め求
めた基準データとの差を演算し、さらにこの差のフラク
タル次元を求め、このフラクタル次元と所定の設定値と
の比較に応じて放射線レベルを判定するようにしたの
で、フラクタル次元は観測された波形の相似度を表す指
標であるから、異常が相似度に表れる場合にきわめて効
果が高い。
【0208】また、検出時において、検出信号の確率密
度分布関数を演算し、この確率密度分布関数と、予め求
めた基準データとの差を演算し、さらにこの差のカルバ
ック情報量を求め、このカルバック情報量と所定の設定
値との比較に応じて放射線レベルを判定するようにした
ので、カルバック情報量は多量の正常波形で基準値を設
定でき、異常対象データとの比較には純粋に統計学にし
たがって、危険率を含んだ表現が可能であるという効果
がある。
【0209】また、検出時において、検出信号の確率密
度分布関数を演算し、この確率密度分布関数と、予め求
めた基準データとの差を演算し、さらにこの差の平均値
を求め、この平均値と所定の設定値との比較に応じて放
射線レベルを判定するようにしたので、平均値は処理ア
ルゴリズムがきわめて簡単で演算時間短縮できる効果が
ある。
【0210】また、検出時において、検出信号の確率密
度分布関数を演算し、この確率密度分布関数と、予め求
めた基準データとの差を演算し、さらにこの差の分散値
を求め、この分散値と所定の設定値との比較に応じて放
射線レベルを判定するようにしたので、分散値は演算ア
ルゴリズムが簡単であり、ばらつきの度合いを示す指標
であるから、異常がばらつきに表れる場合に感度が高く
演算速度が早いという効果がある。
【0211】また、検出時において、検出信号の確率密
度分布関数を演算し、予め求めた基準データとの差を演
算し、さらにこの差の歪度を求め、この歪度と所定の設
定値との比較に応じて放射線レベルを判定するようにし
たので、歪度は基準データとの差の偏りを表す指標であ
るから、異常が基準データとの差の偏りに表れる場合に
顕著に検出できる効果がある。
【0212】また、検出時において、検出信号の確率密
度分布関数を演算し、この確率密度分布関数と、予め求
めた基準データとの差を演算し、さらにこの差の尖度を
求め、この尖度と所定の設定値との比較に応じて放射線
レベルを判定するようにしたので、尖度は基準データと
の差の広がりを表す指標であるから、異常が基準データ
との差の広がりに表れる場合に顕著に検出できる効果が
ある。
【0213】また、検出時において、検出信号の確率密
度分布関数を演算し、この検出時の確率密度分布関数
と、予め求めた基準データとの差を演算し、さらにこの
差のセプストラムを求め、これをニューラルネットに学
習させ予め求めた基準値とを比較して、この検出時のセ
プストラムと基準値との比較に応じて放射線レベルを判
定するようにしたので、プストラムは時間遅れの波形が
混在する場合にどのくらいの時間遅れが存在するかを示
す指標であるから、時間遅れが存在するような異常検知
に効果がある。またニューラルネットは正常とした波形
を与えるだけで学習でき、学習の煩雑さを減少できる効
果がある。
【0214】また、検出時において、検出信号の確率密
度分布関数を演算し、この検出時の確率密度分布関数
と、予め求めた基準データとの差を演算し、さらにこの
差のセプストラムを求め、これを予め決定したファジー
ルールの基準とを比較して、この比較に応じて放射線レ
ベルを判定するようにしたので、セプストラムは時間遅
れの波形が混在する場合にどのくらいの時間遅れが存在
するかを示す指標であるから、時間遅れが存在するよう
な異常検知に効果がある。またファジールールは波形の
特徴をメンバーシップ関数で表現する煩雑さはあるが、
あいまいな波形を論理で取り扱える特徴があり、きめ細
かな波形認識ができる効果がある。
【0215】また、検出時において、検出信号の確率密
度分布関数を演算し、この検出時の確率密度分布関数
と、予め求めた基準データとの差を演算し、さらにこの
差のセプストラムを求め、これを予めパターンの基準値
とを比較して、この検出時のセプストラムと前記基準と
の比較に応じて放射線レベルを判定するようにしたの
で、セプストラムは時間遅れの波形が混在する場合にど
のくらいの時間遅れが存在するかを示す指標であるか
ら、時間遅れが存在するような異常検知に効果がある。
パターン比較は基準パターンをあたえる必要があるが、
基準パターンとの差の検出には極めて優れているという
効果がある。
【0216】また、検出時において、検出信号の確率密
度分布関数を演算し、この検出時の確率密度分布関数
と、予め求めた基準データとの差を演算し、さらにこの
差の高次スペクトルを求め、これを予め求めた基準値と
を比較して、この検出時の高次スペクトルと前記基準と
の比較に応じて放射線レベルを判定するようにしたの
で、高次スペクトラムは2波形間の2次干渉を評価する
指標であるから、すなわち、観測される検出信号の特徴
を表すデータを正常時と比較し、2次干渉に異常が表れ
るものを検出する感度が高い効果がある。
【0217】また、第1の設定手段を省いて、第1の演
算手段で演算した確率密度分布関数を第2の演算手段へ
直接入力し演算するようにしたので、構成が簡単にな
り、経済的な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による放射線検出装置の
ブロック図である。
【図2】 図1の異常検出装置のブロック図である。
【図3】 この発明の実施例1による異常検出装置のフ
ローチャートである。
【図4】 この発明の実施例1による確率密度分布関数
を示す図である。
【図5】 この発明の実施例1による歪のある確率密度
分布関数を示す図である。
【図6】 この発明の実施例1によるカウントのタイミ
ングを示す図である。
【図7】 この発明の実施例2による異常検出装置のブ
ロック図である。
【図8】 この発明の実施例2による尖度の異なる確率
密度分布関数を示す図である。
【図9】 この発明の実施例3による異常検出装置のブ
ロック図である。
【図10】 この発明の実施例3によるニューラルネッ
トワークを示す図である。
【図11】 この発明の実施例4による異常検出装置の
ブロック図である。
【図12】 この発明の実施例4によるファジールール
を説明する図である。
【図13】 この発明の実施例5による異常検出装置の
ブロック図である。
【図14】 この発明の実施例6による異常検出装置の
ブロック図である。
【図15】 この発明の実施例6による異常検出装置の
フローチャートである。
【図16】 この発明の実施例6による確率密度分布関
数の差を示す図である。
【図17】 この発明の実施例7による異常検出装置の
ブロック図である。
【図18】 この発明の実施例8による異常検出装置の
ブロック図である。
【図19】 この発明の実施例9による異常検出装置の
ブロック図である。
【図20】 この発明の実施例9によるファクタル次元
の説明図である。
【図21】 この発明の実施例10による異常検出装置
のブロック図である。
【図22】 この発明の実施例11による異常検出装置
のブロック図である。
【図23】 この発明の実施例12による異常検出装置
のブロック図である。
【図24】 この発明の実施例13による異常検出装置
のブロック図である。
【図25】 この発明の実施例14による異常検出装置
のブロック図である。
【図26】 この発明の実施例15による異常検出装置
のブロック図である。
【図27】 この発明の実施例15によるセプストラム
を説明する図である。
【図28】 この発明の実施例15によるセプストラム
を示す図である。
【図29】 この発明の実施例16による異常検出装置
のブロック図である。
【図30】 この発明の実施例17による異常検出装置
のブロック図である。
【図31】 この発明の実施例18による異常検出装置
のブロック図である。
【図32】 この発明の実施例18による高次スペクト
ラムの説明図である。
【図33】 この発明の実施例18による高次スペクト
ラムの説明図である。
【図34】 この発明の実施例18による高次スペクト
ラムの説明図である。
【図35】 従来の放射線検出装置のブロック図であ
る。
【図36】 放射線レベルとバックグラウンドレベルの
関係を示す図である。
【符号の説明】
1 被検出対象物、2 放射線、3 放射線検出器、4
ケーブル、5 前置増幅器、6 ケーブル、7 主増
幅器、8 波形整形回路、9 レートメータ、10 出
力装置、11 A/D変換器、12 異常検出装置、1
7,21,25,30,35,40,47,54 演算
器、18,22,27,32,37, 設定器、19,
23,28,33,38,45,52,59,66,7
3,80,87,94,101,109,117,12
5,133 比較器、20,24,29,34,39,
46,53,60,37,74,81,88,95,1
02,110,118,126,134 警報器、2
6,43,107,131 ニューラルネットワーク演
算器、31,36,50,57,115,123 特徴
抽出器、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 博次 神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番2号 三 菱電機株式会社制御製作所内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出対象からの放射線を検出し検出信
    号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常の放
    射線レベルの状態で、上記検出信号の歪度を演算して設
    定値とする設定手段、上記被検出対象の放射線レベルの
    検出時に、上記検出信号の歪度を演算する演算手段、こ
    の演算結果と上記設定値との比較に応じて放射線レベル
    を判定する判定手段を備えたことを特徴とする放射線検
    出装置。
  2. 【請求項2】 被検出対象からの放射線を検出し検出信
    号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常の放
    射線レベルの状態で、上記検出信号の尖度を演算して設
    定値とする設定手段、上記被検出対象の放射線レベルの
    検出時に、上記検出信号の尖度を演算する演算手段、こ
    の演算結果と上記設定値との比較に応じて放射線レベル
    を判定する判定手段を備えたことを特徴とする放射線検
    出装置。
  3. 【請求項3】 被検出対象からの放射線を検出し検出信
    号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常の放
    射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布関数
    を演算し、この演算結果をニューラルネットワークに学
    習させた値を設定値とする設定手段、上記被検出対象の
    放射線レベルの検出時に、上記検出信号の確率密度分布
    関数を演算し、この演算結果を上記ニューラルネットワ
    ークで演算する演算手段、この演算結果と上記設定値と
    の比較に応じて放射線レベルを判定する判定手段とを備
    えたことを特徴とする放射線検出装置。
  4. 【請求項4】 被検出対象からの放射線を検出し検出信
    号を送出する放射線検出器、予めファジールールの基準
    値を設定する設定手段、上記被検出対象の放射線レベル
    の検出時に、上記検出信号の確率密度分布関数を演算す
    る演算手段、この演算結果と上記設定値との比較に応じ
    て放射線レベルを判定する判定手段を備えたことを特徴
    とする放射線検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、設定手段は確率密度
    分布関数の波形の頂点に対応する計数値を設定値とする
    と共に、演算手段は確率密度分布関数の波形の頂点に対
    応する計数値を演算する手段としたことを特徴とする放
    射線検出装置。
  6. 【請求項6】 被検出対象からの放射線を検出し検出信
    号を送出する放射線検出器、予め基準波形に基づく基準
    値を設定する設定手段、上記被検出対象の放射線レベル
    の検出時に、上記検出信号の確率密度分布関数を演算す
    る演算手段、この演算結果と上記基準値との比較に応じ
    て放射線レベルを判定する判定手段を備えたことを特徴
    とする放射線検出装置。
  7. 【請求項7】 被検出対象からの放射線を検出し検出信
    号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常の放
    射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布関数
    を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1の設
    定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベルの状
    態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、この
    演算結果と上記第1の設定値との差をニューラルネット
    ワークに学習させた値を第2の設定値とする第2の設定
    手段、上記被検出対象の放射線レベルの検出時に、上記
    検出信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と
    上記第1の設定値との差を演算する第1の演算手段、こ
    の第1の演算手段の演算結果を上記ニューラルネットワ
    ークで演算する第2の演算手段、この第2の演算手段の
    演算結果と上記第2の設定値との比較に応じて放射線レ
    ベルを判定する判定手段を備えたことを特徴とする放射
    線検出装置。
  8. 【請求項8】 被検出対象からの放射線を検出し検出信
    号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常の放
    射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布関数
    を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1の設
    定手段、予めファジールールの基準値を第2の設定値と
    して設定する第2の設定手段、上記被検出対象の放射線
    レベルの検出時に、上記検出信号の確率密度分布関数を
    演算し、この演算結果と上記第1の設定値との差を演算
    する演算手段、この演算手段の演算結果と上記第2の設
    定値との比較に応じて放射線レベルを判定する判定手段
    を備えたことを特徴とする放射線検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、第1の設定手段は確
    率密度分布関数の波形の頂点に対応する計数値を第1の
    設定値とすると共に、演算手段は確率密度分布関数の波
    形の頂点に対応する計数値を演算し、この演算結果と上
    記第1の設定値との差を演算する手段としたことを特徴
    とする放射線検出装置。
  10. 【請求項10】 被検出対象からの放射線を検出し検出
    信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常の
    放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布関
    数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1の
    設定手段、予め基準波形値を第2の設定値として設定す
    る第2の設定手段、上記被検出対象の放射線レベルの検
    出時に、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、こ
    の演算結果と上記第1の設定値との差を演算する演算手
    段、この演算手段の演算結果と上記第2の設定値との比
    較に応じて放射線レベルを判定する判定手段を備えたこ
    とを特徴とする放射線検出装置。
  11. 【請求項11】 請求項6または10において、演算手
    段は確率密度分布関数を演算し、この演算結果の波形を
    平滑化した波形値とて出力する手段としたことを特徴と
    する放射線検出装置。
  12. 【請求項12】 被検出対象からの放射線を検出し検出
    信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常の
    放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布関
    数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1の
    設定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベルの
    状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、こ
    の演算結果と上記第1の設定値との差のフラクタル次元
    を演算し、この演算結果を第2の設定値とする第2の設
    定手段、上記被検出対象の放射線レベルの検出時に、上
    記検出信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果
    と上記第1の設定値との差を演算する第1の演算手段、
    この第1の演算手段の演算結果のフラクタル次元を演算
    する第2の演算手段、この第2の演算手段の演算結果と
    上記第2の設定値との比較に応じて放射線レベルを判定
    する判定手段を備えたことを特徴とする放射線検出装
    置。
  13. 【請求項13】 被検出対象からの放射線を検出し検出
    信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常の
    放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布関
    数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1の
    設定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベルの
    状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、こ
    の演算結果と上記第1の設定値との差のカルバック情報
    量を演算し、この演算結果を第2の設定値とする第2の
    設定手段、上記被検出対象の放射線レベルの検出時に、
    上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結
    果と上記第1の設定値との差を演算する第1の演算手
    段、この第1の演算手段の演算結果のカルバック情報量
    を演算する第2の演算手段、この第2の演算手段の演算
    結果と上記第2の設定値との比較に応じて放射線レベル
    を判定する判定手段を備えたことを特徴とする放射線検
    出装置。
  14. 【請求項14】 被検出対象からの放射線を検出し検出
    信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常の
    放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布関
    数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1の
    設定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベルの
    状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、こ
    の演算結果と上記第1の設定値との差の平均値を演算
    し、この演算結果を第2の設定値とする第2の設定手
    段、上記被検出対象の放射線レベルの検出時に、上記検
    出信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上
    記第1の設定値との差を演算する第1の演算手段、この
    第1の演算手段の演算結果の平均値を演算する第2の演
    算手段、この第2の演算手段の演算結果と上記第2の設
    定値との比較に応じて放射線レベルを判定する判定手段
    を備えたことを特徴とする放射線検出装置。
  15. 【請求項15】 被検出対象からの放射線を検出し検出
    信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常の
    放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布関
    数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1の
    設定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベルの
    状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、こ
    の演算結果と上記第1の設定値との差の分散値を演算
    し、この演算結果を第2の設定値とする第2の設定手
    段、上記被検出対象の放射線レベルの検出時に、上記検
    出信号の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上
    記第1の設定値との差を演算する第1の演算手段、この
    第1の演算手段の演算結果の分散値を演算する第2の演
    算手段、この第2の演算手段の演算結果と上記第2の設
    定値との比較に応じて放射線レベルを判定する判定手段
    を備えたことを特徴とする放射線検出装置。
  16. 【請求項16】 被検出対象からの放射線を検出し検出
    信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常の
    放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布関
    数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1の
    設定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベルの
    状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、こ
    の演算結果と上記第1の設定値との差の歪度を演算し、
    この演算結果を第2の設定値とする第2の設定手段、上
    記被検出対象の放射線レベルの検出時に、上記検出信号
    の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上記第1
    の設定値との差を演算する第1の演算手段、この第1の
    演算手段の演算結果の歪度を演算する第2の演算手段、
    この第2の演算手段の演算結果と上記第2の設定値との
    比較に応じて放射線レベルを判定する判定手段を備えた
    ことを特徴とする放射線検出装置。
  17. 【請求項17】 被検出対象からの放射線を検出し検出
    信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常の
    放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布関
    数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1の
    設定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベルの
    状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、こ
    の演算結果と上記第1の設定値との差の尖度を演算し、
    この演算結果を第2の設定値とする第2の設定手段、上
    記被検出対象の放射線レベルの検出時に、上記検出信号
    の確率密度分布関数を演算し、この演算結果と上記第1
    の設定値との差を演算する第1の演算手段、この第1の
    演算手段の演算結果の尖度を演算する第2の演算手段、
    この第2の演算手段の演算結果と上記第2の設定値との
    比較に応じて放射線レベルを判定する判定手段を備えた
    ことを特徴とする放射線検出装置。
  18. 【請求項18】 被検出対象からの放射線を検出し検出
    信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常の
    放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布関
    数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1の
    設定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベルの
    状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、こ
    の演算結果と上記第1の設定値との差のセプストラムを
    求めてニューラルネットワークに学習させた値を第2の
    設定値とする第2の設定手段、上記被検出対象の放射線
    レベルの検出時に、上記検出信号の確率密度分布関数を
    演算し、この演算結果と上記第1の設定値との差を演算
    する第1の演算手段、この第1の演算手段の演算結果の
    セプストラムを上記ニューラルネットワークで演算する
    第2の演算手段、この第2の演算手段の演算結果と上記
    第2の設定値との比較に応じて放射線レベルを判定する
    判定手段を備えたことを特徴とする放射線検出装置。
  19. 【請求項19】 被検出対象からの放射線を検出し検出
    信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常の
    放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布関
    数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1の
    設定手段、予めファジールールの基準値を第2の設定値
    として設定する第2の設定手段、上記被検出対象の放射
    線レベルの検出時に、上記検出信号の確率密度分布関数
    を演算し、この演算結果と上記第1の設定値との差を演
    算する第1の演算手段、この演算結果と上記第1の設定
    値との差のセプストラムを演算する第2の演算手段、こ
    の第2の演算手段の演算結果と上記第2の設定値との比
    較に応じて放射線レベルを判定する判定手段を備えたこ
    とを特徴とする放射線検出装置。
  20. 【請求項20】 被検出対象からの放射線を検出し検出
    信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常の
    放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布関
    数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1の
    設定手段、予め基準波形値を第2の設定値として設定す
    る第2の設定手段、上記被検出対象の放射線レベルの検
    出時に、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、こ
    の演算結果と上記第1の設定値との差を演算する第1の
    演算手段、この演算結果のセプストラムを演算する第2
    の演算手段、この第2の演算手段の演算結果と上記第2
    の設定値との比較に応じて放射線レベルを判定する判定
    手段を備えたことを特徴とする放射線検出装置。
  21. 【請求項21】 被検出対象からの放射線を検出し検出
    信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常の
    放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布関
    数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1の
    設定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベルの
    状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、こ
    の演算結果と上記第1の設定値との差の高次スペクトラ
    ムを求めてニューラルネットワークに学習させた値を第
    2の設定値とする第2の設定手段、上記被検出対象の放
    射線レベルの検出時に、上記検出信号の確率密度分布関
    数を演算し、この演算結果と上記第1の設定値との差を
    演算する第1の演算手段、この第1の演算手段の演算結
    果の高次スペクトラムを上記ニューラルネットワークで
    演算する第2の演算手段、この第2の演算手段の演算結
    果と上記第2の設定値との比較に応じて放射線レベルを
    判定する判定手段を備えたことを特徴とする放射線検出
    装置。
  22. 【請求項22】 被検出対象からの放射線を検出し検出
    信号を送出する放射線検出器、上記被検出対象が通常の
    放射線レベルの状態で、上記検出信号の確率密度分布関
    数を演算し、この演算結果を第1の設定値とする第1の
    設定手段、再度上記被検出対象が通常の放射線レベルの
    状態で、上記検出信号の確率密度分布関数を演算し、こ
    の演算結果と上記第1の設定値との差の高次スペクトラ
    ムを求め第2の設定値とする第2の設定手段、上記被検
    出対象の放射線レベルの検出時に、上記検出信号の確率
    密度分布関数を演算し、この演算結果と上記第1の設定
    値との差を演算する第1の演算手段、この第1の演算手
    段の演算結果の高次スペクトラムを演算する第2の演算
    手段、この第2の演算手段の演算結果と上記第2の設定
    値との比較に応じて放射線レベルを判定する判定手段を
    備えたことを特徴とする放射線検出装置。
  23. 【請求項23】 請求項12〜15、18〜22のいず
    れか1項において、第1の設定手段、第1の演算手段、
    および第2の演算手段の構成を、第1の演算手段および
    第2の演算手段の構成とし、第1の演算手段は、確率密
    度分布関数を演算する手段とし、第2の演算手段は、こ
    の演算した確率密度分布関数を入力として所定の演算を
    する手段としたことを特徴とする放射線検出装置。
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