JPH0980049A - 免疫検査用標準液または参照液の製造方法 - Google Patents

免疫検査用標準液または参照液の製造方法

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JPH0980049A
JPH0980049A JP23573795A JP23573795A JPH0980049A JP H0980049 A JPH0980049 A JP H0980049A JP 23573795 A JP23573795 A JP 23573795A JP 23573795 A JP23573795 A JP 23573795A JP H0980049 A JPH0980049 A JP H0980049A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凍結融解のような煩雑な操作を必要とせず、
血清または血漿とシリカ粒子を接触させるだけで、短時
間のうちにC4などを損失することなく清澄な血清また
は血漿からなる免疫検査用標準液または参照液を製造す
る。 【解決手段】 塩化ナトリウムなどの塩存在下に、血清
または血漿と乾式または湿式シリカ粒子を混和すること
により接触させて不溶化成分をシリカ粒子に吸着させ、
次いで、遠心分離などにより不溶化成分吸着シリカ粒子
を分離除去する免疫検査用標準液または参照液の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造後の濁りの発
生がない免疫検査用標準液または参照液の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】免疫検査用標準液または参照液とは、血
中蛋白、具体的には免疫グロブリンG(以下、IgGと
略記する。)、免疫グロブリンA(以下、IgAと略記
する。)、免疫グロブリンM(以下、IgMと略記す
る。)、補体蛋白C3(以下、C3と略記する。)、補
体蛋白C4(以下、C4と略記する。)などの成分を免
疫学的手法により測定するための標準または参照として
用いられるものであり、具体的には例えば、IgG、I
gA、IgM、C3、C4などを所定濃度含有させた水
溶液である。
【0003】免疫検査用標準液または参照液の製造方法
としては、それぞれ単独に分離濃縮などの処理を施した
IgG、IgA、IgM、C3、C4などを適当な緩衝
液に添加して製造することも可能である。しかし、この
ようにして製造した免疫検査用標準液または参照液は、
被検体である血清や血漿とは、粘度や比重などの性状が
異なる。そのため、検体と該標準液または参照液とで分
注精度や反応性が異なるという問題がある。
【0004】そこで、一般には血清または血漿を原料と
して、これに防腐剤などの添加する以外は基本組成を変
更せずに標準液または参照液としていた。具体的には、
動物から採血した血液を遠心分離または血清分離剤を使
用して、血漿または血清に分離した後、濃度調整と防腐
剤の添加を行っている。しかし、この方法では、液状で
長期間保存した場合や凍結保存の際に不溶化成分の析出
により、濁りを発生し、測定値に悪影響を及ぼすという
問題点があった。
【0005】また、血清または血漿を数カ月間低温で保
存し、析出した不溶化成分を遠心分離して除去する方法
や、不溶化成分が析出しなくなるまで凍結融解を繰り返
す方法により、保存中の濁りの発生を抑制することが行
われているが、製造に数カ月を要することや、凍結融解
を繰り返すといった煩雑な作業を要するという欠点があ
った。
【0006】一方、血清または血漿の保存中に発生する
不溶化成分の主成分はリポ蛋白であることが知られてお
り、リポ蛋白を除去する目的で、非イオン性界面活性剤
存在下、Aerosil 380 を血清に2%(W/
V)添加し、室温で4時間緩やかに撹拌してリポ蛋白を
吸着させる方法が知られている(ティッセンら,バイラ
ル イムノダイアグノーシス,p125,アカデミック
プレス,1974)。しかし、この方法において、界面
活性剤を低濃度で存在させた場合に、不溶化成分を除去
するために充分な濃度のシリカ粒子を添加すると、本来
目的とする血中蛋白のうちのC4などの大半が除去され
てしまうという問題点があり、また、界面活性剤を高濃
度で存在させた場合には、不溶化成分を除去することが
できず、濁りが発生するという問題点があった。上記問
題点から、この方法を免疫検査用標準液または参照液の
製造方法として使用することは困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、血中蛋白で
あるC4などを損失することなく、濁りのない清澄な免
疫検査用標準液または参照液を、短時間で簡便に製造し
ようとするものである。
【0008】
【課題を解決しようするための手段】上記の課題が、血
清または血漿中の不溶化成分を除去することを目的とし
て、血清または血漿とシリカ粒子を接触させる際に、塩
を共存させることにより、C4などの損失を抑制するこ
とで解決できることを見出して本発明を完成し、ここに
提案するに至った。
【0009】即ち、本発明は、血清または血漿からなる
免疫検査用標準液または参照液の製造方法において、塩
存在下に、血清または血漿とシリカ粒子を接触させるこ
とを特徴とする前記製造方法である。
【0010】血漿とは、ヒトなどの動物より採血した血
液に、血液凝固阻止剤を加え、血球成分を分離除去した
ものである。血清とは、血液または血漿を凝固させた
後、遠心及び濾過などの方法で血球や血液凝固因子を分
離除去したものである。血漿、血清のいずれも本発明に
用いられる。
【0011】血清または血漿中の不溶化成分はリポ蛋白
が主成分と考えられている。リポ蛋白とは脂質と蛋白の
複合体である。トリグリセリドとコレステロールエステ
ルのような中性脂肪を中心部にもち、表層をリン脂質と
遊離コレステロールのような極性部をもつ脂質が一層の
単分子層で覆い、さらに蛋白が表層脂質と結合した粒子
状構造をしている。また、大きさはリポ蛋白の種類によ
り異なり、7nm〜1000nmまで広範にわたってい
る。
【0012】リポ蛋白は、構成する脂質と蛋白の組成の
違いにより比重が異なり、大きくは以下の4つの比重範
囲に分類されている。それらは、比重0.95以下のカ
イロミクロン(乳糜粒子)、比重0.95〜1.006の
超低比重リポ蛋白(VLDL)、比重1.006〜1.0
63の低比重リポ蛋白(LDL)、比重1.063〜1.
21の高比重リポ蛋白(HDL)である。
【0013】本発明に用いられるシリカ粒子とは、精製
された四塩化ケイ素を酸素と水素で燃焼して作られる気
相法の乾式シリカ粒子及びケイ酸ナトリウムと硫酸のよ
うな鉱酸から作られる湿式シリカ粒子を意味し、いずれ
のシリカ粒子も好適に使用することができる。
【0014】乾式シリカ粒子の例示としては、粒径5〜
50nmのレオロシールQS−10、レオロシールQS
−20、レオロシールQS−40(いずれも(株)トク
ヤマ製)などがあり、湿式シリカ粒子の例示としては、
粒径10〜20μmのトクシールGU−N、トクシール
UR(いずれも(株)トクヤマ製)などが挙げられる。
【0015】本発明で使用される塩としては、無機塩類
も有機塩類も共に使用可能である。一般に使用される塩
を例示すると次の通りである。無機塩類としては、塩化
ナトリウム、塩化カリウムのような塩化物、臭化ナトリ
ウム、臭化カリウムのような臭化物、ヨウ化ナトリウ
ム、ヨウ化カリウムのようなヨウ化物、チオシアン酸の
ようなチオシアン酸塩類、硫酸ナトリウム、硫酸アンモ
ニウムのうような硫酸塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ムなどの炭酸塩、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムな
どの重炭酸塩などが挙げられ、特にナトリウム塩、リチ
ウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩や、アンモニ
ウム塩が好適に使用される。有機塩類としては、酢酸ナ
トリウム、酢酸アンモニウムなどの酢酸塩、トリクロロ
酢酸ナトリウムなどのトリクロロ酢酸塩などが挙げら
れ、ナトリウム塩やアンモニウム塩が好適に使用され
る。一般に、高純度品が安価に、容易に入手できるとい
う点で塩化ナトリウムが特に好適に使用される。
【0016】塩存在下に、血清または血漿とシリカ粒子
を接触させて不溶化成分をシリカ粒子に吸着させる方法
は特に限定されない。例えば、一定量の塩とシリカ粒子
を秤量して、血清や血漿に直接添加混合してもよいし、
シリカ粒子の一定量を懸濁した塩の水溶液を、血清や血
漿に添加混合してもよい。尚、その際に公知の方法にあ
るように非イオン性界面活性剤を共存させることは特に
必要ではない。
【0017】共存させる塩の濃度はC4などの損失が小
さい濃度であれば特に限定されないが、終濃度0.1M
〜2.0Mの範囲で好適に使用され、0.5〜1.0M
の範囲が特に好適である。
【0018】シリカ粒子の添加量は特に限定されない
が、不溶化成分の吸着効率や操作性を考慮すると、血清
や血漿に対して1%〜3%(W/V)添加することが好
ましい。
【0019】添加したシリカ粒子に不溶化成分を効率よ
く吸着させる方法としては、しばらく静置するだけでも
よいし、激しく攪拌してもよいが、30分〜1時間程度
ゆるやかに振盪することが好ましい。その際の温度は、
蛋白が変性しない範囲であれば特に限定されないが、2
0〜40℃が好適である。
【0020】以上のようにして不溶化成分を吸着させた
シリカ粒子を分離除去し、目的とする清澄な血清または
血漿を得る方法には、遠心分離、デカンテーションある
いは濾過などの一般的分離操作が用いられるが、操作性
や処理時間を考慮すると、遠心分離が好適である。その
際の遠心分離の条件は不溶化成分吸着シリカ粒子が沈降
する条件であれば何ら限定されなく、例えば、遠心加速
度8,000×g〜12,000×g、5〜15分間の
条件が好適である。
【0021】得られた清澄な血清または血漿は、そのま
ま免疫検査用標準液または参照液としてもよいが、必要
に応じて生理食塩水などに対する透析やゲル濾過などの
一般的な脱塩処理を行って免疫検査用標準液または参照
液とすることができる。更には先に示した種々の血中蛋
白の濃度調製を行う場合もある。
【0022】
【発明の効果】本発明の方法により、凍結融解のような
煩雑な操作を必要とせず、塩存在下に、血清または血漿
とシリカ粒子を接触させるだけで、短時間のうちにC4
などを損失することなく清澄な血清または血漿を得、こ
れを免疫検査用標準液または参照液とすることができ
る。この方法は、免疫検査用標準液または参照液の工業
的生産に有用である。
【0023】
【実施例】以下実施例をあげて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に記載の範囲に限定される
ものではない。
【0024】(塩の添加によるC4残存率の向上) 実施例1 10ml容のプラスチックチューブ内において、ヒト血
清2mlと1M塩化ナトリウムを含む50mMトリス塩
酸緩衝液(pH8.2)2mlとを混合し、塩化ナトリ
ウムの終濃度が0.5Mとなるようにした。次いで、乾
式微粉体シリカ粒子(レオロシールQSー20;(株)
トクヤマ)を1.5%(W/V)になるように添加し
た。室温(27℃)下で1時間振盪した後、10,00
0×g、10分間の遠心分離により不溶化成分吸着シリ
カ粒子を沈降させた。上清を採取し、凍結融解処理後の
濁度変化およびIgG、IgA、IgM、C3、C4濃
度を測定した。
【0025】凍結融解後の濁度の測定は、分離した上清
を150mM塩化ナトリウム含有50mMトリス塩酸緩
衝液(pH8.2)にて透析し、−80℃下での凍結と
室温下での融解を4回繰り返し、分光光度計U−320
0(日立製作所製)を用いて700nmの吸光度を測定
することにより行った。
【0026】IgG、IgA、IgM、C3、C4濃度
は、ラテックス凝集比濁法試薬(イムノティクルスオー
ト;(株)エイアンドティー製)を用い、全自動分析装
置TBA30R(東芝製)により測定した。
【0027】尚、コントロールには、ヒト血清を50m
Mトリス塩酸緩衝液(pH8.2)で2倍に希釈したも
のを用いた。測定結果は、コントロールの測定結果を1
00%とした相対値で表1にまとめて示す。
【0028】終濃度0.5Mの塩化ナトリウム存在下で
血清にシリカ粒子を作用させた場合、凍結融解処理後の
濁度はコントロールに比較して10.9%と非常に低
く、不溶化成分の除去が効率よく行われることが判っ
た。血中成分の回収率はコントロールに対してIgG;
93.4%,IgA;96.2%,IgM;89.7
%,C3;60.0%,C4;71.0%であり、いず
れの成分も損失なく回収されることが判った。
【0029】実施例2〜6 実施例1で使用した1M塩化ナトリウム溶液の代わり
に、1M塩化カリウムまたは1M硫酸ナトリウムまたは
1M硫酸アンモニウムまたは1M酢酸アンモニウムある
いは1Mトリクロロ酢酸ナトリウムを含む50mMトリ
ス塩酸緩衝液(pH8.2)を血清に添加した以外は実
施例1と同様の操作を行った。それぞれの結果を実施例
1の結果と共に表1に示す。実施例1の塩化ナトリウム
の場合と同様に、塩化カリウム,硫酸ナトリウム,硫酸
アンモニウム,酢酸アンモニウム,トリクロロ酢酸ナト
リウムのいずれの塩でも不溶化成分の除去が効率よく行
われた。C4の回収率も高く、IgG,IgM,Ig
A,C3も高い回収率が得られた。
【0030】比較例1 実施例1で使用した1M塩化ナトリウム溶液の代わり
に、塩を含まない50mMトリス塩酸緩衝液(pH8.
2)を血清に添加した以外は実施例1と同様の操作を行
った。結果を実施例1の結果と共に表1に示す。
【0031】凍結融解処理後の濁度はコントロールと比
較して13.1%と低く、不溶化成分の除去が効率よく
行われていた。しかし、C4の回収率はコントロールに
対して33.7%と非常に低いものであった。その他の
血中成分の回収率は、IgG;89.0%,IgA;8
6.5%,IgM;83.9%,C3;51.4%であ
った。
【0032】比較例2 実施例1で使用した1M塩化ナトリウム溶液の代わり
に、0.1%(W/V)ツイーン20を含む50mMト
リス塩酸緩衝液(pH8.2)を血清に添加した以外は
実施例1と同様の操作を行った。結果を実施例1の結果
と共に表1に示す。
【0033】比較例3 実施例1で使用した1M塩化ナトリウム溶液の代わり
に、1%(W/V)ツイーン20を含む50mMトリス
塩酸緩衝液(pH8.2)を血清に添加した以外は実施
例1と同様の操作を行った。結果を実施例1の結果と共
に表1に示す。
【0034】比較例4 実施例1で使用した1M塩化ナトリウム溶液の代わり
に、2%(W/V)ツイーン20を含む50mMトリス
塩酸緩衝液(pH8.2)を血清に添加した以外は実施
例1と同様の操作を行った。結果を実施例1の結果と共
に表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】比較例2〜比較例4では、0.05%のツ
イーン20を添加した場合、凍結融解後の濁度は改善さ
れたが、C4の回収率は45.8%と低かった。反面、
ツイーン20を0.5%あるいは1%存在させた条件下
では、C4の回収率は向上したが、凍結融解後の濁度が
コントロールの100%に比べ、145%〜209.3
%と著しく高くなった。したがって、非イオン性界面活
性剤であるツイーン20の添加では、C4の回収率を高
くすることと、凍結融解後の濁度を減少させることの2
つを両立させることができないことが判った。 (塩の添加量に関する検討) 実施例7 添加する塩を塩化ナトリウムとし、終濃度を0.5また
は1.0または1.5あるいは2.0Mとなるように添
加した以外は、実施例1と同様の操作を行った。シリカ
粒子と接触させない血清を100%としたときの凍結融
解後の濁度とC4の回収率を図1に示す。
【0037】凍結融解後の濁度については、塩化ナトリ
ウム終濃度0.5〜2.0Mの範囲でコントロールに比
較して5.6〜8.7%であり、充分に不溶化成分の除
去が行われたことが判る。
【0038】C4の回収率は、塩化ナトリウム終濃度
0.5〜2.0Mの範囲で、塩化ナトリウム無添加の場
合に比べて著しく高くなった。
【0039】(シリカ粒子種の検討) 実施例8 塩化ナトリウムを終濃度0.7Mとなるように添加し、
乾式シリカ粒子としてレオロシールQS−10〔(株)
トクヤマ製:QS−10という〕を用いた以外は実施例
1と同様の操作を行った。結果を表2に示す。
【0040】凍結融解処理後の濁度はコントロールと比
較して15.3%と低く、不溶化成分の除去が効率よく
行われていた。
【0041】C4の回収率はコントロールに対して8
4.6%と高かった。その他の血中成分の回収率は、I
gG;91.4%,IgA;96.5%,IgM;8
9.4%,C3;87.5%であった。
【0042】実施例9〜13 実施例8のシリカ粒子を、乾式シリカ粒子についてはレ
オロシールQS−20(QS−20という)を1.0%
(W/V)またはレオロシールQS−30(QS−30
という)を1.0%(W/V)あるいはQS−40(Q
S−40という)を1.0%(W/V)、また、湿式シ
リカ粒子についてはトクシールGUN(GUNという)
を3.0%(W/V)あるいはトクシールN(Nとい
う)を2.25%(W/V)とした以外は実施例8と同
様の操作を行った。結果を表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】乾式シリカ粒子については、QS−10を
1.5%(W/V)添加した場合に、コントロールに対
してC4の回収率が84.6%,凍結融解後の濁度が1
5.3%、QS−20を1.0%(W/V)添加した場
合に、コントロールに対してC4の回収率が86.2
%,凍結融解後の濁度が14.3%、QS−30を1.
0%(W/V)添加した場合に、コントロールに対して
C4の回収率が79.7%,凍結融解後の濁度が13.
8%、QS−40を1.0%(W/V)添加した場合
に、コントロールに対してC4の回収率が74.8%,
凍結融解後の濁度が14.8%であった。
【0045】湿式シリカ粒子については、GUNを3.
0%(W/V)添加した場合に、コントロールに対して
C4回収率77.1%,凍結融解後の濁度が10.8%
であった。Nを2.25%(W/V)添加した場合に、
C4回収率66.3%,凍結融解後の濁度が11.0%
であった。
【0046】乾式シリカ粒子,湿式シリカ粒子いずれの
場合にも、凍結融解後の濁度はコントロールに比較して
低下し、C4の回収率は比較例1と比較して顕著に高く
なった。
【0047】(血漿での検討) 実施例14 血清の代わりに血漿を用いた以外は実施例1と同様の操
作を行った。結果を表3に示す。
【0048】コントロールに比較して、凍結融解後の濁
度は14.0%、C4の回収率は65.4%であった。
【0049】比較例5 塩化ナトリウムを添加しない以外は、実施例14と同様
の操作を行った。結果を実施例14とともに表3に示
す。
【0050】コントロールに比較して、凍結融解後の濁
度は18.5%と低かったが、C4は36.7%しか回
収されなかった。
【0051】処理対象を血漿とした場合でも、血清の場
合と同様に、塩化ナトリウムを添加することにより、C
4の回収率が著しく高くなることがわかった。
【0052】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本図は、塩化ナトリウム終濃度と、血清の濁
度とC4の回収率との関係を示した図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血清または血漿からなる免疫検査用標準
    液または参照液の製造方法において、塩存在下に、血清
    または血漿とシリカ粒子を接触させることを特徴とする
    前記製造方法。
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