JPH0979380A - 内燃機関のピストン・リング - Google Patents

内燃機関のピストン・リング

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JPH0979380A
JPH0979380A JP8169459A JP16945996A JPH0979380A JP H0979380 A JPH0979380 A JP H0979380A JP 8169459 A JP8169459 A JP 8169459A JP 16945996 A JP16945996 A JP 16945996A JP H0979380 A JPH0979380 A JP H0979380A
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ドミニク ヤクエット
Gerard Barbezat
ゲラルト バルベツァット
Samuel Barrow
サムエル バルロー
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    • F16J9/00Piston-rings, e.g. non-metallic piston-rings, seats therefor; Ring sealings of similar construction
    • F16J9/26Piston-rings, e.g. non-metallic piston-rings, seats therefor; Ring sealings of similar construction characterised by the use of particular materials
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F5/00Piston rings, e.g. associated with piston crown
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】試運転、受入れ試験及び馴し運転中におけるピ
ストン・リング及びシリンダに対する損傷の危険性を低
減するとともに、更に効果的な摺動特性を有するピスト
ン・リングを提供すること。 【解決手段】内燃機関、より詳細には大型ディーゼル・
エンジンに使用する本発明のピストン・リング1はシリ
ンダ壁に面する摺動面を有し、同摺動面は摺動層12,13
からなり、同摺動層12,13は固体潤滑材を含有及び混合
のいづれかの形態で有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関、より詳細
には大型ディーゼル・エンジンのピストン・リングに関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】多くの
場合、複数のピストン・リングはピストン上部に形成さ
れた溝内に取付けられ、ピストンの外周全体に沿って延
びている。ピストン・リングは閉鎖されていない。更
に、シリンダ壁に面するピストン・リングの外面は同シ
リンダ壁に対して弾性を伴って付勢されている。この結
果、クランク室、即ちピストンの下側に対してシールさ
れた燃焼空間が形成されている。
【0003】ピストン・リングは溝内における自由な移
動が可能であり、同ピストン・リングを溝内に固定して
はならない。そして、ピストン・リングは運転中に溝内
を周方向へ回動する。シリンダ壁に対するピストン・リ
ング外面の正確な適合は溝内におけるピストン・リング
の移動によって保証される。
【0004】ピストン・リングは運転中に磨耗し、特定
期間が経過した後に交換を要する典型的な被磨耗製品で
ある。一般的に、エンジンの馴し運転では、ピストン・
リングの外面及び内側シリンダ壁が互いに完全に適合し
ていない場合、シリンダ壁及びピストンの磨耗量が増大
する。ピストン・リング及びシリンダの製造上の誤差は
馴し運転中に均整化される。
【0005】エンジン製造業者はシリンダ及びピストン
・リングに対する損傷を回避すべくエンジンを第1の運
転時間、即ち馴し運転中に更に注意深く運転することを
推奨している。従って、エンジンの最大性能の発揮、継
続的な高出力の維持及び出力の急激な変更を可能な限り
回避する必要がある。
【0006】実際には、エンジン、特に大型ディーゼル
・エンジンの注意深い運転は制約を伴って行い得るか、
または不可能である。例えば、船は受入れ運転中に極限
条件下で運転される。受入れ運転は船、即ちエンジンの
第1の運転時間において行われる。従って、最高出力は
エンジンの過負荷領域、即ち極限条件下において形成さ
れる。試運転時間及び馴し運転時間のうちの少なくとも
いづれか一方におけるピストン・リング及びシリンダに
対する損傷はエンジンを注意深く監視した場合でも回避
できないことが多い。これは新品の機械に対する煩雑な
修理を要する。
【0007】更に、エンジンを馴し運転する際に可能な
限り注意深く運転することにより、エンジンのピストン
・リング、シリンダ、ベアリング等の部品の寿命を更に
長くし得る。
【0008】本発明の目的は、試運転、受入れ試験及び
馴し運転中におけるピストン・リング及びシリンダに対
する損傷の危険性を低減するとともに、更に効果的な摺
動特性を有するピストン・リングを提供することにあ
る。注意深く運転されたエンジンは全運転時間にわたっ
て更に効果的な運転特性を示す。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、内燃機
関、より詳細には大型ディーゼル・エンジンのピストン
・リングであって、シリンダ壁に面する摺動面は摺動層
からなり、同摺動層は固体潤滑材を含有及び混合のいづ
れかの形態で有するピストン・リングによって達成され
る。本発明に基づく内燃機関、より詳細には大型ディー
ゼル・エンジンは本発明のピストン・リングを有する。
【0010】本発明は従来の油潤滑を補う少なくとも1
つの自己潤滑面層を提供する点において実質的な効果を
有する。
【0011】
【発明の実施の形態】例えば、馴し層(Einlaufschich
t)13と称される外層の形成が可能であり、同馴し層
13は柔らかく、数時間(例えば、5〜10時間)の運
転時間内に磨滅、即ち磨耗して消失する。馴し層13は
製造及び取付けのうちの少なくともいづれか一方におい
て発生し、かつシーリングに関する問題を引き起こし得
る摺動面の不規則性を短い運転時間の後に均整化し得
る。馴し層13は10〜300μm、好ましくは30〜
100μmの厚さを有し、例えば同馴し層13を0.0
5mm(50μm)の厚さに形成し得る。
【0012】例えば、馴し層13に適する材料として、
金属及び固体潤滑材からなる複合材料がある。0.5〜
2重量%、好ましくは1重量%の炭素と、0.5〜3重
量%、好ましくは1重量%のクロムと、0.5〜2重量
%、好ましくは1重量%のマンガンと、0.2〜2重量
%、好ましくは1.5重量%の銅と、0.1〜2重量
%、好ましくは0.3重量%のケイ素と、残りの重量%
を占める鉄とからなる低合金鋼は馴し層13の金属素地
(metallische Matrix)に適する。更に、2〜25容量
%、好ましくは10容量%の窒化ホウ素(Hexagonales
Bornitrid、化学式BN)を固体潤滑材として金属素地に
混合することが効果的である。馴し層はAPS(雰囲気
プラズマ溶射;Atmosphaerisches Plasma Spritzen)、
高速フレーム溶射(High Velocity Oxygen Fuel、略し
てHVOF)及び他のフレーム溶射のうちのいづれか1つを
用いて形成可能である。
【0013】別の適切な固体潤滑材としては、ポリエス
テル、ポリアミド、フッ化カルシウム(CaF2)、フ
ッ化バリウム(BaF2)及びこれらフッ化物の共晶体
のうちのいづれか1つが挙げられる。
【0014】更に硬く、かつ更に効果的に結合された下
地層(Hochfahrschicht)12、即ち平滑化層(Einfahr
schicht)と称される別の層を馴し層の下に形成可能で
ある。下地層12は例えば200〜300時間の運転時
間内に磨滅する。下地層12は効果的な摺動特性と、高
い耐フレッチング性、即ち高い耐スカッフィング性とを
有する必要がある。スカッフィングとは、接着力による
微細溶接の開始、即ち発現を与えるものの名称である。
ピストン・リングの場合、これはピストン・リングの摺
動面に対するシリンダ壁の一部の溶接であり得る。
【0015】下地層12は20〜250μm、好ましく
は30〜100μmの厚さを有し、例えば同下地層12
を0.05mm(50μm)の厚さに形成し得る。下地
層12は静止エンジン及び船のエンジンの第1の運転時
間中、より詳細には受入れ試験及び調整試験中における
安全性を高める。これらの試験において、エンジンは極
限運転条件下において極端な領域に露出される。運転条
件、即ち運転パラメータは迅速、かつ急激に変更され
る。同運転条件下において、極端、かつ好ましくない負
荷がピストン、ピストン・リング及びシリンダに加わ
る。馴し運転における運転条件及び運転状態の迅速、か
つ急激な変更は、これらの部品に対する致命的な損傷を
招来し得る。下地層はピストン・リング及びシリンダを
損傷から更に保護する。
【0016】下地層12、即ち平滑化層は1〜2重量
%、好ましくは1.5重量%の炭素と、2〜5重量%、
好ましくは4重量%のクロムと、1〜3重量%、好まし
くは1.5重量%のマンガンと、0.2〜2重量%、好
ましくは1.5重量%の銅と、0.1〜1重量%、好ま
しくは0.5重量%のケイ素と、残りの重量%を占める
鉄とからなる低合金鋼の素地を含み得る。更に、2〜1
2容量%、好ましくは4〜10容量%の硫化モリブデン
(MoS2)等の固体潤滑材が前記の素地に混合され
る。下地層12は高速フレーム溶射(HVOF)によっ
て形成可能である。
【0017】6〜14重量%、好ましくは7〜9重量%
のアルミニウムと、0.5〜4重量%、好ましくは2〜
3重量%のマンガンと、残りの重量%を占める銅とから
なる銅−アルミニウム合金は下地層、即ち平滑化層に使
用する金属素地に適する。
【0018】20〜40重量%、好ましくは30重量%
のクロムと、1〜3.5重量%、好ましくは2重量%の
炭素と、0.2〜1.5重量%、好ましくは0.8重量
%のホウ素と、残りの重量%を占めるコバルトとからな
るコバルト−クロム合金は下地層に使用する金属素地に
適する。
【0019】螺旋状をなすV字溝10はシリンダ壁上を
摺動するピストン・リング1の実層の摺動面に形成可能
である。V字溝10には充填材料14が充填されてお
り、同充填材料14及びV字溝10は互いに異なる磁気
特性をそれぞれ有する。溝10は約2〜6mm、好まし
くは約4〜5mmの深さを有する。従って、磁気センサ
を使用することにより、ピストン・リング1の磨耗及び
回転位置(Drehlage)を監視可能である。
【0020】ピストンの移動方向、即ちピストン・リン
グ1の移動方向におけるV字溝10の幅と、同V字溝1
0に充填された材料層の幅とが、ピストン・リング1の
磨耗の進行とともに狭くなる。材料層の信号の長さ/同
信号の継続時間はピストン・リング1の磨耗を示す尺度
である。ピストン・リング1の摺動面内に形成された螺
旋状のV字溝10によって形成される信号は、ピストン
・リング1の回転位置を示す尺度である。ピストン・リ
ング1の回転位置が連続的に変化すること、即ち、ピス
トン・リング1が運転中にピストンに形成された溝内を
回動し得ることが重要である。ピストン・リング1の監
視と、ピストン・リング1上における溝10の形成に関
する更なる詳細はドイツ特許第DE−2517751号
に開示されている。
【0021】ピストン・リングの回転位置の検出は同ピ
ストン・リング1が馴し運転段階または下地段階にある
場合、即ち前記の層12,13のうちの少なくとも一方
がピストン・リング1の摺動面上に存在する場合、換言
するならば同層が充填された溝を被覆している場合に可
能である。ピストン・リング1が馴し運転段階において
効果的に機能し、さらにはピストン上に形成された溝内
に固定されないことが特に重要である。
【0022】例えば、コバルト、マンガン及び鉄を含む
銅−アルミニウム合金は、合金ネズミ鋳鉄等の鋳物から
常には形成されるピストン・リングの溝に対する充填材
料に適する。例えば、8〜15重量%、好ましくは12
重量%のアルミニウムと、0.5〜3重量%、好ましく
は2重量%のコバルトと、0.5〜5重量%、好ましく
は1.5重量%のマンガンと、1〜5重量%、好ましく
は3重量%の鉄と、残りの重量%を占める銅とからなる
銅−アルミニウム合金は充填材料に適する。
【0023】この合金を使用した場合、コバルト−鉄を
豊富に含有する金属間化合物からなる微粒子の形成と、
合金の大半を占めるベータマトリックス構造(β-Matri
x-Struktur)とにより、耐磨耗性が向上する。これらの
微粒子は層の負荷能力及び耐磨耗性を向上させる。溝内
に配置された耐磨耗性を有する充填材料14は、高速フ
レーム溶射法(HVOF)によってピストン・リング上に形
成可能である。
【0024】ポリアミド及びポリエステルのうちの少な
くともいづれか一方に代表されるプラスチックをベース
にした5〜30容量%、好ましくは15〜20容量%の
固体潤滑材はピストン・リング1の摺動面内に形成され
た溝10に対する充填材料14としての銅−アルミニウ
ム合金に混合可能である。
【0025】溝10及び充填材料14は2〜6mm、好
ましくは4〜5mmの深さ及び厚さをそれぞれ有し得
る。合金の成分に関する全ての記述は、存在し得る汚染
物質を全く考慮していない。
【0026】図1は本発明のピストン・リング1を示
す。下地層、即ち平滑化層12はピストン・リング1の
摺動面11上にフレーム溶射によって形成されている。
馴し層と称される第2の層13は下地層、即ち平滑化層
12上に形成されている。ピストン・リング1の摺動面
上の溝10は充填材料14によって充填されており、ピ
ストン・リング1及び充填材料14の磁気特性はそれぞ
れ異なる。例えば、ピストン・リング1は強磁性体材料
であるネズミ鋳鉄から形成可能であり、溝10内の充填
材料14は常磁性体、反磁性体または弱い強磁性体から
形成し得る。溝10を螺旋状に形成することが効果的で
ある。即ち、溝10はピストン・リング1の周囲を完全
に一周するように形成される。この結果、ピストン・リ
ング1の外周を考えた場合、溝10は上面(Deckflaech
e)15からの距離が変化する。従って、ピストン・リ
ング1の角位置、即ち、ピストン・リング1の回動を容
易に決定し得る。更に、ピストン・リング1が回動不能
になった際、これを容易に確認し得る。この結果、ピス
トン・リング1が回動不能になった際に、同ピストン・
リング1の交換等の適切な修理を迅速に行うことによ
り、磨耗によるシリンダ壁及びピストンの損傷の危険を
低減し得る。
【0027】下地層、即ち平滑化層12及び馴し層13
は数百分の1mmの厚さを有するのみであり、例えば同
厚さは0.05mmであり得る。馴し層13は数時間
(最初の6〜10時間)の運転時間内に磨滅する。下地
層、即ち平滑化層12は数百時間、好ましくは200〜
300時間の運転時間内に磨滅することが望ましい。
【0028】本発明に基づくピストン・リング1は前記
下地層12及び馴し層13のうちの一方のみを有するこ
とが可能である。更に、本発明に基づくピストン・リン
グは、同ピストン・リングとは異なる磁気特性を有する
材料を充填した溝10を必ずしも有する必要はない。更
に、溝10は三角形の横断面以外の横断面を有し得る。
即ち、ピストン・リング1の磨耗を前記の方法を用いて
監視する際、溝10の幅を半径方向に沿って徐々に変更
することを要するのみである。
【0029】内燃機関、特に大型ディーゼル・エンジン
のピストン・リング1はシリンダ壁に面した摺動面11
を有する。摺動面11は摺動層12、13を含み、同摺
動層12,13は固体潤滑材を有する。即ち、摺動層1
2,13は固体潤滑材を含む金属素地を有する。複数の
摺動層12,13のうちの一方はエンジンの馴し運転段
階と称される最初の数時間のうちに磨滅するか、または
エンジンの下地段階、即ち平滑化段階と称される最初の
数百時間内に磨滅する。これらの層12,13は一般的
に再加工を必要としない。層12,13は多くの場合に
極限運転条件下において、第1の運転時間中にピストン
・リング1及びシリンダを損傷から更に保護する。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、試運転、受入れ試験及
び馴し運転中におけるピストン・リング及びシリンダに
対する損傷の危険性を低減するとともに、ピストン・リ
ングの更に効果的な摺動特性を実現し得るという優れた
効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピストン・リングの縦断面図。
【符号の説明】
1…ピストン・リング、10…V字溝としての溝、11
…摺動面、12…摺動層としての下地層、13…摺動層
としての馴し層、14…充填材料、15…上面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バルベツァット ゲラルト スイス国 ツェーハー−8152 グラットブ ルック タールアッカーシュトラーセ 62 (72)発明者 バルロー サムエル スイス国 ツェーハー−8405 ヴィンター ツール ヴァイトヴェーク 19

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関、より詳細には大型ディーゼル
    ・エンジンのピストン・リング(1)であって、シリン
    ダ壁に面する摺動面は摺動層(12,13)からなり、
    同摺動層(12,13)は固体潤滑材を含有及び混合の
    いづれかの形態で有するピストン・リング。
  2. 【請求項2】 前記第1の摺動層(13)の真下に配置
    された第2の摺動層(12)を有する請求項1に記載の
    ピストン・リング。
  3. 【請求項3】 前記単一摺動層(12,13)と、前記
    2つの摺動層のうちの外側の摺動層(13)とのうちの
    いづれか一方は10時間未満、好ましくは6〜9時間の
    運転時間内に磨滅する請求項1または2に記載のピスト
    ン・リング。
  4. 【請求項4】 前記単一摺動層(12,13)と、前記
    2つの摺動層のうちの内側の摺動層(12)とのうちの
    いづれか一方は400時間未満、好ましくは200〜3
    00時間未満の運転時間内に磨滅する請求項1乃至3の
    うちのいづれか一項に記載のピストン・リング。
  5. 【請求項5】 前記摺動層(12,13)のうちの少な
    くとも1つは10〜200μm、好ましくは30〜10
    0μmの範囲の厚さを有する請求項1乃至4のうちのい
    づれか一項に記載のピストン・リング。
  6. 【請求項6】 前記単一摺動層(12,13)と、前記
    2つの摺動層のうちの外側の摺動層(13)とのうちの
    いづれか一方において、金属素地は、0.5〜2重量
    %、好ましくは1重量%の炭素と、0.5〜3重量%、
    好ましくは1重量%のクロムと、0.5〜2重量%、好
    ましくは1重量%のマンガンと、0.2〜2重量%、好
    ましくは1.5重量%の銅と、0.1〜2重量%、好ま
    しくは0.3重量%のケイ素と、残りの重量%を占める
    鉄とからなり、同金属素地に対して、窒化ホウ素(B
    N)、ポリエステル、ポリアミド、フッ化カルシウム
    (CaF2)、フッ化バリウム(BaF2)及びこれらの
    フッ化物の共晶体のうちのいづれか1つを固体潤滑材と
    して2〜25容量%、好ましくは10容量%混入した請
    求項1乃至5のうちのいづれか一項に記載のピストン・
    リング。
  7. 【請求項7】 前記単一摺動層(12,13)と、前記
    2つの摺動層のうちの第2の内側摺動層(12)とのう
    ちのいづれか一方において、金属素地は、1〜2重量
    %、好ましくは1.5重量%の炭素と、2〜5重量%、
    好ましくは4重量%のクロムと、1〜3重量%、好まし
    くは1.5重量%のマンガンと、0.2〜2重量%、好
    ましくは1.5重量%の銅と、0.1〜1重量%、好ま
    しくは0.3重量%のケイ素と、残りの重量%を占める
    鉄とからなるか金属素地と、6〜14重量%、好ましく
    は7〜9重量%のアルミニウムと、0.5〜4重量%、
    好ましくは2〜3重量%のマンガンと、残りの重量%を
    占める銅とからなる銅−アルミニウム合金の金属素地
    と、20〜40重量%、好ましくは30重量%のクロム
    と、1〜3.5重量%、好ましくは2重量%の炭素と、
    0.2〜1.5重量%、好ましくは0.8重量%のホウ
    素と、残りの重量%を占めるコバルトとからなるコバル
    ト−クロム合金の金属素地とのうちのいづれか1つであ
    り、同金属素地に対して、固体潤滑材、より詳細には二
    硫化モリブデン(MoS2)を2〜12容量%、好まし
    くは4〜10容量%混入した請求項1乃至6のうちのい
    づれか一項に記載のピストン・リング。
  8. 【請求項8】 少なくとも1つの溝(10)をシリンダ
    壁に面する摺動面(11)内に有し、前記溝(10)は
    ピストン・リング(1)の材料とは異なる磁気特性を有
    する充填材料(14)を含む請求項1乃至7のうちのい
    づれか一項に記載のピストン・リング。
  9. 【請求項9】 前記溝(10)は摺動面(11)内に螺
    旋状に延びるとともに、その外周に関して、ピストン・
    リング(1)の複数の上面(15)のうちの1つからの
    距離が変化する請求項8に記載のピストン・リング。
  10. 【請求項10】 前記溝(10)内の充填材料(14)
    はコバルト、マンガン及び鉄を含む銅−アルミニウム合
    金であり、同合金は、8〜15重量%、好ましくは12
    重量%のアルミニウムと、0.5〜3重量%、好ましく
    は2重量%のコバルトと、0.5〜5重量%、好ましく
    は1.5重量%のマンガンと、1〜5重量%、好ましく
    は3重量%の鉄と、残りの重量%を占める銅とからなる
    請求項8または9に記載のピストン・リング。
  11. 【請求項11】 5〜30容量%、好ましくは15〜2
    0容量%の固体潤滑材、より詳細にはポリアミド及びポ
    リエステルのうちの少なくともいづれか一方が溝(1
    0)内の前記銅−アルミニウム合金に混合されている請
    求項10に記載のピストン・リング。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のうちのいづれか一
    項に記載のピストン・リング(1)を有する内燃機関、
    より詳細には大型ディーゼル・エンジン。
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