JPH0979326A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JPH0979326A
JPH0979326A JP7233940A JP23394095A JPH0979326A JP H0979326 A JPH0979326 A JP H0979326A JP 7233940 A JP7233940 A JP 7233940A JP 23394095 A JP23394095 A JP 23394095A JP H0979326 A JPH0979326 A JP H0979326A
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JP
Japan
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planetary gear
gear
way clutch
brake
gear unit
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Withdrawn
Application number
JP7233940A
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English (en)
Inventor
Fumitomo Yokoyama
文友 横山
Kozo Mandokoro
晃三 政所
Takeo Arai
武夫 荒井
Takuya Ogino
拓也 荻野
Atsushi Mori
篤 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0979326A publication Critical patent/JPH0979326A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】変速装置を多段化し、かつ、小型化して車両へ
の搭載性を向上させ、コストを低くする。 【解決手段】副変速機構部17は、プラネタリギヤユニ
ットの一つの歯車要素と固定部材との間をそれぞれ並列
的に連結するブレーキ及びワンウェイクラッチと、プラ
ネタリギヤユニットの外周側に配設されたパーキングギ
ヤ181とを有する。ワンウェイクラッチとプラネタリ
ギヤユニットとは軸方向において隣接させて配設され、
ブレーキドラム53は、径方向においてワンウェイクラ
ッチ及びプラネタリギヤユニットより外方に、かつ、軸
方向においてパーキングギヤ181と隣接させて配設さ
れ、支持部材は、ブレーキドラム53の内周面に固定さ
れ、ワンウェイクラッチとプラネタリギヤユニットとの
間において、径方向における内方に延び、歯車要素及び
インナレース163と固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用の自動変速機においては、
エンジンによって発生させられた回転をトルクコンバー
タを介して変速装置に伝達し、該変速装置において変速
を行い、変速装置から出力された回転を各駆動輪に伝達
するようになっている。また、前記変速装置は複数のプ
ラネタリギヤユニットを有し、該各プラネタリギヤユニ
ットの各歯車要素を多板式のクラッチ、多板式のブレー
キ、ワンウェイクラッチ等を介して選択的に連結するこ
とによって、複数の変速段を達成することができるよう
になっている。
【0003】そして、前記構成の自動変速機を比較的小
型の車両に搭載する場合、車室内又は荷室内の空間を広
くする必要があるので、エンジン及び変速装置を車両の
左右に延在させるFF(フロントエンジン−フロントホ
イールドライブ)方式が採用されることが多い。この種
の自動変速機においては、第1軸に、三つの変速段を達
成することができる主変速機構部を、第1軸に対して並
列に配設された第2軸に、二つの変速段を達成すること
ができる副変速機構部(U/D部)を備えていて、前記
主変速機構部と副変速機構部とをカウンタドライブギヤ
及びカウンタドリブンギヤによって連結し、主変速機構
部及び副変速機構部の各変速段を組み合わせ、全体で前
進4段の変速装置を構成するようになっている(特開平
5−172215号公報参照)。
【0004】なお、前記副変速機構部は、1個のプラネ
タリギヤユニット、ワンウェイクラッチ、クラッチ及び
ブレーキを有し、これらを作動させることによって減速
変速段及び直結変速段から成る二つの変速段を達成する
ことができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の自動変速機においては、変速段の数が少ないので、
各変速段のギヤ比幅の設定が困難になり、燃費を良くす
ることができない。燃費を良くするためには、達成する
ことができる変速段の数を多くして自動変速機を多段化
するのが好ましいが、新規の変速装置を製造しようとす
るとコストが極めて高くなってしまう。
【0006】そこで、前記前進4段の変速装置を基本と
し、前記副変速機構部によって更に一つの減速変速段を
達成することができるようにした前進5段の変速装置が
考えられる。この場合、製造設備等を共通化することが
できるので、コストが高くなるのを防止することができ
る。ところが、副変速機構部によって更に一つの減速変
速段を達成しようとすると、副変速機構部に更に1個の
プラネタリギヤユニット、ワンウェイクラッチ、ブレー
キ等の変速要素を追加する必要があるので、変速装置の
軸方向及び径方向の寸法がその分大きくなり、車両への
搭載性が低下してしまう。
【0007】また、多段化に伴ってギヤ比が大きくなる
ので、ワンウェイクラッチをその分だけ大型化して容量
を大きくする必要があるが、副変速機構部の出力側には
パーキングギヤが配設されるので、十分なスペースを確
保することができない。本発明は、前記従来の自動変速
機の問題点を解決して、変速装置を多段化することがで
き、かつ、小型化して車両への搭載性を向上させること
ができるとともに、コストを低くすることができる自動
変速機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の自
動変速機においては、入力軸と連結された主変速機構部
と、該主変速機構部に対して並列に配設された副変速機
構部とを備える。また、該副変速機構部は、プラネタリ
ギヤユニットの一つの歯車要素と固定部材との間をそれ
ぞれ並列的に連結するブレーキ及びワンウェイクラッチ
と、前記プラネタリギヤユニットの外周側に配設された
パーキングギヤとを有する。
【0009】そして、前記ワンウェイクラッチは、前記
歯車要素と連結されたインナレース、及び径方向におい
てインナレースの外方に同心的に配設され、前記固定部
材と回転不能に連結されたアウタレースを備え、前記ブ
レーキは、バンド部、外周に該バンド部と対向させて制
動面が形成され、前記歯車要素と連結されたブレーキド
ラム、及び該ブレーキドラムを支持する支持部材を備え
る。
【0010】また、前記ワンウェイクラッチと前記プラ
ネタリギヤユニットとは軸方向において隣接させて配設
され、前記ブレーキドラムは、径方向において前記ワン
ウェイクラッチ及び前記プラネタリギヤユニットより外
方に、かつ、軸方向において前記パーキングギヤと隣接
させて配設され、前記支持部材は、前記ブレーキドラム
の内周面に固定され、前記ワンウェイクラッチと前記プ
ラネタリギヤユニットとの間において、径方向における
内方に延び、前記歯車要素及びインナレースと一体的に
形成される。
【0011】本発明の他の自動変速機においては、さら
に、前記ワンウェイクラッチのアウタレースと前記固定
部材とは環状フランジ部材によって連結され、該環状フ
ランジ部材は、一端が前記アウタレースの端部における
外周縁に固定されて一体化され、径方向における外方に
延び、他端が前記固定部材とスプライン係合される。本
発明の更に他の自動変速機においては、さらに、前記プ
ラネタリギヤユニットは、サンギヤ、該サンギヤと噛
(し)合する複数のピニオン、該ピニオンを支持するキ
ャリヤ、及び前記ピニオンと噛合するリングギヤを備え
る。
【0012】そして、前記キャリヤは、前記ピニオンを
回転自在に支持する複数のピニオンシャフト、及び該ピ
ニオンシャフトを支持するキャリヤカバーを備える。さ
らに、前記歯車要素は前記キャリヤであり、前記支持部
材は前記キャリヤカバーと一体的に形成される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図2は本発明の
実施の形態における自動変速機の概念図である。なお、
図における左右方向は車両の左右方向と同じである。図
に示すように、自動変速機は、トルクコンバータ11及
び変速装置12から成り、該変速装置12は、入力軸、
すなわち、トルクコンバータ11の出力軸14と同軸的
に連結され、前進3段後進1段の変速段を達成するため
の主変速機構部16、該主変速機構部16に対して並列
に配設され、前進3段の変速段を達成するための副変速
機構部17、及び該副変速機構部17の出力軸18と連
結されたディファレンシャルギヤ20から成る。
【0014】前記トルクコンバータ11は、図示しない
エンジンの出力軸と連結されたポンプインペラ21、前
記出力軸14と連結されたタービンランナ22、ワンウ
ェイクラッチF0を介して固定部材としてのトランスミ
ッションケース23に固定されたステータ24、及び直
結クラッチ25から成る。前記トルクコンバータ11の
出力軸14と連結された前記主変速機構部16は、前記
出力軸14と同軸的に配設されたカウンタドライブシャ
フト31との間に配設される。そして、前記主変速機構
部16は、第1プラネタリギヤユニット32、第2プラ
ネタリギヤユニット33、並びに前記第1プラネタリギ
ヤユニット32及び第2プラネタリギヤユニット33の
各歯車要素を選択的に作動させるための第1クラッチC
1、第2クラッチC2、第1ブレーキB1、第2ブレー
キB2、第3ブレーキB3、第1ワンウェイクラッチF
1、及び第2ワンウェイクラッチF2から成る。
【0015】そして、前記第1プラネタリギヤユニット
32は、前記歯車要素としてリングギヤR1F、サンギヤ
1F及びキャリヤCR1Fを有し、前記リングギヤR
1Fは、前記トルクコンバータ11の出力軸14に固定さ
れたクラッチシリンダ35と第1クラッチC1を介して
連結され、前記サンギヤS1Fは、主変速機構部16のカ
ウンタドライブシャフト31に外嵌(かん)されるとと
もに回転自在に支持されたサンギヤ軸34の右端に形成
され、前記キャリヤCR1Fはカウンタドライブシャフト
31に固定されるとともに、前記リングギヤR1F及びサ
ンギヤS1Fと噛合するピニオンP1Fを回転自在に支持す
る。
【0016】前記サンギヤ軸34には、前記サンギヤS
1Fと隣接させてブレーキドラム36が固定され、該ブレ
ーキドラム36内に前記第1プラネタリギヤユニット3
2が収納される。前記ブレーキドラム36は、開口させ
られた右端において第2クラッチC2を介して前記クラ
ッチシリンダ35と連結されるとともに、外周に配設さ
れたバンド部と共に第1ブレーキB1を構成する。した
がって、前記サンギヤ軸34は第1ブレーキB1を介し
てトランスミッションケース23と連結される。
【0017】前記サンギヤ軸34の中間部は、第1ワン
ウェイクラッチF1、及び該第1ワンウェイクラッチF
1と直列に配設された第2ブレーキB2を介してトラン
スミッションケース23に固定される。また、前記第2
プラネタリギヤユニット33は、前記歯車要素としてリ
ングギヤR1R、サンギヤS1R及びキャリヤCR1Rを有
し、前記リングギヤR1Rは前記カウンタドライブシャフ
ト31に固定され、前記サンギヤS1Rは前記サンギヤ軸
34の左端に形成され、前記キャリヤCR1Rは、互いに
並列に配設された第2ワンウェイクラッチF2及び第3
ブレーキB3を介してトランスミッションケース23に
固定されるとともに、前記リングギヤR1R及びサンギヤ
1Rと噛合するピニオンP1Rを回転自在に支持する。
【0018】そして、主変速機構部16のカウンタドラ
イブシャフト31の左端にはカウンタドライブギヤ38
が固定され、該カウンタドライブギヤ38は、副変速機
構部17のカウンタドリブンシャフト41の左端に固定
されたカウンタドリブンギヤ42と噛合させられる。前
記副変速機構部17は、前記主変速機構部16のカウン
タドライブシャフト31と並列に配設されたカウンタド
リブンシャフト41、該カウンタドリブンシャフト41
の右端に外嵌され、回転自在に支持されて外周に出力ギ
ヤ43が形成された出力軸18、第3プラネタリギヤユ
ニット45、第4プラネタリギヤユニット46、並びに
前記第3プラネタリギヤユニット45及び第4プラネタ
リギヤユニット46の各歯車要素を選択的に作動させる
ための第3クラッチC3、第4ブレーキB4、第5ブレ
ーキB5及び第3ワンウェイクラッチF3から成る。
【0019】そして、第3プラネタリギヤユニット45
は、前記歯車要素としてリングギヤR2R、サンギヤS2R
及びキャリヤCR2Rを有し、前記リングギヤR2Rはリン
グギヤフランジ40を介して前記カウンタドリブンシャ
フト41に固定され、前記サンギヤS2Rは、中間伝動軸
48に外嵌されるとともに回転自在に支持されたサンギ
ヤ軸49の左端に固定され、前記キャリヤCR2Rは、前
記カウンタドリブンシャフト41に外嵌されるとともに
回転自在に支持された中間伝動軸48の左端に固定さ
れ、前記リングギヤR2R及びサンギヤS2Rと噛合するピ
ニオンP2Rを回転自在に支持する。
【0020】前記サンギヤ軸49には、前記サンギヤS
2Rと隣接させてブレーキドラム50が固定され、該ブレ
ーキドラム50内に前記第3プラネタリギヤユニット4
5が収納される。前記ブレーキドラム50は、左端にお
いて第3クラッチC3を介して前記カウンタドリブンギ
ヤ42と連結されるとともに、外周に配設された図示し
ないバンド部と共に第5ブレーキB5を構成する。した
がって、前記サンギヤ軸49は第5ブレーキB5を介し
てトランスミッションケース23と連結される。
【0021】また、第4プラネタリギヤユニット46
は、前記歯車要素としてリングギヤR 2F、サンギヤS2F
及びキャリヤCR2Fを有し、前記リングギヤR2Fはリン
グギヤフランジ52を介して前記出力軸18及び中間伝
動軸48に固定され、前記サンギヤS2Fは前記サンギヤ
軸49の右端に固定され、前記キャリヤCR2Fはブレー
キドラム53に固定され、前記リングギヤR2F及びサン
ギヤS2Fと噛合するピニオンP2Fを回転自在に支持す
る。
【0022】そして、前記ブレーキドラム53内に前記
第4プラネタリギヤユニット46が収納される。また、
前記ブレーキドラム53は、左端において第3ワンウェ
イクラッチF3を介してトランスミッションケース23
と連結されるとともに、外周に配設されたバンド部と共
に第4ブレーキB4を構成する。したがって、キャリヤ
CR2Fは第4ブレーキB4を介してトランスミッション
ケース23と連結される。
【0023】さらに、ディファレンシャルギヤ20は、
前記副変速機構部17の出力ギヤ43と噛合する駆動大
歯車55、ディファレンシャルギヤボックス56、差動
ギヤ57及び図示しない駆動輪と連結された駆動軸5
8、59から成る。このように、副変速機構部17に、
第4プラネタリギヤユニット46、並びに該第4プラネ
タリギヤユニット46のキャリヤCR2Fとトランスミッ
ションケース23との間に第4ブレーキB4及び第3ワ
ンウェイクラッチF3を追加することによって、前進5
速の変速装置12を形成することができる。
【0024】なお、λ1 〜λ4 は、それぞれ第1プラネ
タリギヤユニット32、第2プラネタリギヤユニット3
3、第3プラネタリギヤユニット45、第4プラネタリ
ギヤユニット46におけるリングギヤR1F、R1R
2F、R2RとサンギヤS1F、S1R、S2F、S2Rとの歯数
比である。次に、前記構成の自動変速機の構造について
説明する。
【0025】図1は本発明の実施の形態における副変速
機構部の断面図、図3は本発明の実施の形態における主
変速機構部の断面図である。なお、図における左右方向
は車両の左右方向と同じである。図に示すように、オイ
ルポンプカバー101の内側にはステータシャフト10
2が嵌入され、該ステータシャフト102の右端にワン
ウェイクラッチF0(図2)が配設される。そして、前
記ステータシャフト102の更に内側にトルクコンバー
タ11の出力軸14が回転自在に支持される。該出力軸
14の後端は大径になっていて、更にその後方には、主
変速機構部16のカウンタドライブシャフト31が回転
自在に支持される。
【0026】そして、該カウンタドライブシャフト31
の後端にはカウンタドライブギヤ38が固定され、該カ
ウンタドライブギヤ38の回転がカウンタドリブンギヤ
42に伝達される。そのために、前記カウンタドライブ
シャフト31の後端とカウンタドライブギヤ38の筒状
ハブ105とがスプライン係合される。前記筒状ハブ1
05は前方に延び、トランスミッションケース23と一
体的に形成されたセンタサポート107の内側に、テー
パードローラベアリング108、109を介して支持さ
れる。また、前記カウンタドライブシャフト31の中央
には、サンギヤ軸34がブッシュ111、112を介し
て回転自在に外嵌される。
【0027】そして、前記オイルポンプカバー101の
外周には、後方に向けて開口するクラッチシリンダ35
が回転自在に外嵌され、該クラッチシリンダ35の内周
壁と外周壁との間に環状ピストン131が嵌(は)め込
まれて第2クラッチC2の油圧サーボを形成するととも
に、内周壁側にリターンスプリング132が、外周壁側
に第2クラッチC2が配設される。
【0028】また、前記出力軸14の後端には油圧サー
ボドラム139が固定され、該油圧サーボドラム139
と前記出力軸14との間に環状ピストン141が嵌め込
まれて第1クラッチC1の油圧サーボを形成するととも
に、内周壁側にリターンスプリング140が、外周壁側
に第1クラッチC1が配設される。そして、前記油圧サ
ーボドラム139には、前方に向けて環状突起138が
固定され、径方向における該環状突起138の外方に第
2クラッチC2が配設され、該第2クラッチC2を介し
てクラッチシリンダ35と油圧サーボドラム139とが
連結される。
【0029】該油圧サーボドラム139の後側には、第
1プラネタリギヤユニット32が配設され、該第1プラ
ネタリギヤユニット32のリングギヤR1Fは、第1クラ
ッチC1を介して油圧サーボドラム139と連結され、
キャリヤCR1Fは前記カウンタドライブシャフト31の
先端にスプライン係合され、サンギヤS1Fはサンギヤ軸
34と一体に形成される。また、前記ブレーキドラム3
6の前端は前記クラッチシリンダ35に固定され、後端
は第1プラネタリギヤユニット32の後方においてサン
ギヤ軸34に固定される。そして、前記ブレーキドラム
36は、外周に配設されたバンド部と共に第1ブレーキ
B1を構成する。
【0030】前記第1プラネタリギヤユニット32及び
ブレーキドラム36の外側の余剰空間には、後方に向け
て開口する環状の油圧サーボドラム142が固定され、
該油圧サーボドラム142にピストン143が嵌め込ま
れて第2ブレーキB2の油圧サーボを形成する。該油圧
サーボの後方のトランスミッションケース23の内側に
は、前方から第2ブレーキB2、第2ワンウェイクラッ
チF2及び第3ブレーキB3が配設される。また、その
後方のセンタサポート107の筒状部とトランスミッシ
ョンケース23との間にピストン148が嵌め込まれ、
第3ブレーキB3の油圧サーボを形成し、該油圧サーボ
のリターンスプリング149はセンタサポート107の
筒状部の前端に支持される。
【0031】そして、径方向における前記第2ブレーキ
B2より内方には、サンギヤ軸34をインナレースとす
る第1ワンウェイクラッチF1が配設され、該第1ワン
ウェイクラッチF1のアウタレース150が第2ブレー
キB2と連結される。また、前記第1ワンウェイクラッ
チF1の後方に第2プラネタリギヤユニット33が配設
される。
【0032】該第2プラネタリギヤユニット33におい
ては、サンギヤS1Rがサンギヤ軸34と一体に形成さ
れ、キャリヤCR1Rが前記第2ワンウェイクラッチF2
のインナレース151と連結されるとともに第3ブレー
キB3と連結され、リングギヤR1Rがリングギヤフラン
ジ152を介してカウンタドライブシャフト31と連結
される。
【0033】一方、前記カウンタドライブギヤ38と噛
合するカウンタドリブンギヤ42は、その中心の筒状ハ
ブ113がサポート171に対してローラベアリング1
14を介して回転自在に支持され、カウンタドリブンシ
ャフト41の後端と前記筒状ハブ113とがスプライン
係合される。一方、前記カウンタドリブンシャフト41
の先端は、ローラベアリング115を介してトルクコン
バータハウジング116に対して回転自在に支持され
る。
【0034】そして、前記カウンタドリブンシャフト4
1上には、前記ローラベアリング115に隣接させて1
対のテーパードローラベアリング117、118が配設
され、該テーパードローラベアリング117、118を
介して出力ギヤ43が支持され、該出力ギヤ43はディ
ファレンシャルギヤ20の駆動大歯車55と噛合する。
【0035】また、前記カウンタドリブンシャフト41
の中央部には、中間伝動軸48がベアリング121、1
22を介して回転自在に外嵌され、さらに、サンギヤ軸
49がブッシュ123、124を介して回転自在に外嵌
される。そして、前記出力ギヤ43の後端には、リング
ギヤフランジ52が固定され、該リングギヤフランジ5
2の筒状ハブ161と前記中間伝動軸48の先端とがス
プライン係合される。
【0036】さらに、前記出力ギヤ43の後方には、第
4プラネタリギヤユニット46が配設され、該第4プラ
ネタリギヤユニット46のリングギヤR2Fは前記リング
ギヤフランジ52に固定され、サンギヤS2Fはサンギヤ
軸49の前端に形成され、キャリヤCR2Fはピニオンシ
ャフト165、キャリヤ本体166及びキャリヤカバー
164から成り、該キャリヤカバー164は、径方向に
おける内方において第3ワンウェイクラッチF3のイン
ナレース163と一体に連結されるとともに、径方向に
おける外方においてブレーキドラム53と連結され、該
ブレーキドラム53の支持部材として構成される。ま
た、前記リングギヤR2Fの外周側には、パーキングギヤ
181が形成され、ブレーキドラム53の外周にはバン
ド部が配設される。そして、該バンド部、ブレーキドラ
ム53、及び支持部材、すなわち、キャリヤカバー16
4によって第4ブレーキB4が構成される。なお、前記
ブレーキドラム53の外周には前記バンド部と対向させ
て制動面が形成される。
【0037】このように、前記第3ワンウェイクラッチ
F3と前記第4プラネタリギヤユニット46とを軸方向
において隣接させて配設し、径方向におけるそれらの外
方に第4ブレーキB4を配設し、該第4ブレーキB4と
パーキングギヤ181とを隣接させるようになっている
ので、第3ワンウェイクラッチF3を収納するスペース
を十分に確保しながら、第4プラネタリギヤユニット4
6、第4ブレーキB4、パーキングギヤ181等の各変
速要素を合理的に配設することができる。
【0038】したがって、第3ワンウェイクラッチF3
の容量を十分に確保することができるだけでなく、変速
装置12を小型化することができるとともに、変速装置
12の車両への搭載性を向上させることができる。ま
た、前記キャリヤカバー164はブレーキドラム53の
支持部材として構成されているので、該支持部材が前記
第3ワンウェイクラッチF3及び前記第4プラネタリギ
ヤユニット46のほぼ中央を延びることになり、ブレー
キドラム53がほぼ中央部で支持される。したがって、
ブレーキドラム53を確実に軸支持することができる。
【0039】そして、ブレーキドラム53の支持部材と
キャリヤカバー164とが一体的に形成されるので、支
持部材及びキャリヤカバー164のための、それぞれ占
有スペースが不要になるので、変速装置12の軸方向の
寸法を一層小さくすることができる。また、前記第3ワ
ンウェイクラッチF3のアウタレース167は、後端の
外周に切欠が形成され、該切欠に環状フランジ部材16
8の内周が固定される。そして、該環状フランジ部材1
68の外周は、トランスミッションケース23に対して
回転不能に固定される。
【0040】このように、前記第3ワンウェイクラッチ
F3のアウタレース167と前記トランスミッションケ
ース23とを環状フランジ部材168によって連結して
いるので、アウタレース167の外周に第4ブレーキB
4を配設することができる。また、軸方向において第3
ワンウェイクラッチF3と隣接させて環状フランジ部材
168を配設する必要がないので、該環状フランジ部材
168のための、占有スペースが不要になる。したがっ
て、変速装置12の軸方向の寸法を小さくすることがで
きる。
【0041】また、インナレース163が固定されない
ので、該インナレース163の内周側から供給される潤
滑油を十分に供給することができる。さらに、前記第3
ワンウェイクラッチF3の後方には、第3プラネタリギ
ヤユニット45が配設され、該第3プラネタリギヤユニ
ット45のリングギヤR2Rはリングギヤフランジ40と
スプライン係合され、該リングギヤフランジ40の筒状
ハブ154はカウンタドリブンシャフト41とスプライ
ン係合される。また、前記第3プラネタリギヤユニット
45のサンギヤS2Rはサンギヤ軸49の後端に形成さ
れ、キャリヤCR2Rは中間伝動軸48の後端と一体的に
形成される。なお、前記リングギヤフランジ40とキャ
リヤCR2Rとが相対的に回転することができるように、
両者間にスラストベアリング155が配設される。
【0042】また、前記第3プラネタリギヤユニット4
5の更に後方には、サポート171が配設され、該サポ
ート171の外周には、ブレーキドラム50が回転自在
に外嵌され、該ブレーキドラム50の内外周壁間に環状
ピストン173が嵌め込まれて第3クラッチC3の油圧
サーボを形成するとともに、内周壁側にリターンスプリ
ング174が、外周壁側に第3クラッチC3が配設さ
れ、かつ、前端は第3プラネタリギヤユニット45と第
3ワンウェイクラッチF3との間においてサンギヤ軸4
9に固定される。また、前記ブレーキドラム50は、外
周に配設されたバンド部と共に第5ブレーキB5を構成
する。
【0043】そして、前記第3クラッチC3を介してブ
レーキドラム50とリングギヤR2R及びカウンタドリブ
ンシャフト41とが連結される。そのために、前記第3
クラッチC3のクラッチハブ175は、ブレス加工によ
って形成され、軸方向に延びる筒状部176、及びリン
グギヤフランジ40と当接して径方向における外方に延
びるフランジ部177から成り、該フランジ部177と
前記リングギヤR2Rとはスプライン係合される。なお、
前記フランジ部177とリングギヤフランジ40とはス
ナップリング178によって固定される。
【0044】このように、クラッチハブ175とリング
ギヤフランジ40とが前記リングギヤR2Rとのスプライ
ン係合によって連結されるので、クラッチハブ175と
リングギヤフランジ40とを溶接する必要がなくなり、
コストを低くすることができる。また、径方向における
内方に溶接代を確保する必要がなくなるので、ワッシャ
の配設スペースを確保することができ、変速装置12を
小型化することができる。
【0045】次に、前記構成の自動変速機の動作につい
て説明する。図4は本発明の実施の形態における変速装
置の作動表を示す図、図5は本発明の実施の形態におけ
る主変速機構部の速度線図、図6は本発明の実施の形態
における副変速機構部の速度線図である。図4におい
て、1stは1速を、2ndは2速を、3rdは3速
を、4thは4速を、5thは5速を、Revはリバー
スを示す。また、○は各変速要素が係合又はロックされ
ることを、△は各変速要素がロックされ、エンジンブレ
ーキ時にフリーになることを示す。
【0046】まず、前進の1速時においては、第1クラ
ッチC1が係合させられる。そして、主変速機構部16
(図2)においては、第1クラッチC1が係合させられ
るので、トルクコンバータ11の出力軸14を介して伝
達された図示しないエンジンの正方向の回転が、第1プ
ラネタリギヤユニット32のリングギヤR1Fに伝達さ
れ、更にキャリヤCR1F、及び該キャリヤCR1Fに固定
されたカウンタドライブシャフト31に伝達されるとと
もに、サンギヤS1F及び第2プラネタリギヤユニット3
3のサンギヤS1Rを介してキャリヤCR1Rを逆方向に回
転させようとする。ところが、第2ワンウェイクラッチ
F2がロックされ、前記逆方向の回転を阻止するので、
ピニオンP1Rは自転してカウンタドライブシャフト31
に固定されたリングギヤR1Rに、減速された回転を伝達
する。
【0047】したがって、カウンタドライブシャフト3
1の回転はそのままカウンタドライブギヤ38に伝達さ
れ、カウンタドリブンギヤ42によって逆方向の回転に
なり、カウンタドリブンシャフト41に伝達される。一
方、副変速機構部17においては、カウンタドリブンシ
ャフト41の回転が第3プラネタリギヤユニット45の
リングギヤR2Rに伝達されると、サンギヤS 2R及び第4
プラネタリギヤユニット46のサンギヤS2Fを介してキ
ャリヤCR2Fを正方向に回転させようとする。ところ
が、第3ワンウェイクラッチF3がロックされ、前記正
方向の回転を阻止するので、ピニオンP2Fは自転して出
力軸18に固定されたリングギヤR2Fに、減速された回
転を伝達する。
【0048】また、前進の2速時においては、第1クラ
ッチC1及び第2ブレーキB2が係合させられる。そし
て、主変速機構部16においては、第1クラッチC1が
係合させられるので、前記出力軸14に伝達されたエン
ジンの正方向の回転が、第1プラネタリギヤユニット3
2のリングギヤR1Fに伝達され、サンギヤS1Fを逆方向
に回転させようとする。
【0049】ところが、第2ブレーキB2の係合に伴っ
て第1ワンウェイクラッチF1がロックされて前記サン
ギヤS1Fの回転を阻止する。したがって、ピニオンP1F
は自転しながらキャリヤCR1Fを回転させ、減速された
回転が第1プラネタリギヤユニット32だけを経由して
カウンタドライブシャフト31に伝達される。一方、副
変速機構部17においては、カウンタドリブンシャフト
41の回転が第3プラネタリギヤユニット45のリング
ギヤR2Rに伝達されると、サンギヤS 2R及び第4プラネ
タリギヤユニット46のサンギヤS2Fを介してキャリヤ
CR2Fを正方向に回転させようとする。ところが、第3
ワンウェイクラッチF3がロックされ、前記正方向の回
転を阻止するので、ピニオンP2Fは自転して出力軸18
に固定されたリングギヤR2Fに、減速された回転を伝達
する。
【0050】また、前進の3速時においては、第1クラ
ッチC1、第2ブレーキB2及び第5ブレーキB5が係
合させられる。そして、主変速機構部16においては、
第1クラッチC1が係合させられるので、前記出力軸1
4に伝達されたエンジンの正方向の回転が、第1プラネ
タリギヤユニット32のリングギヤR1Fに伝達され、サ
ンギヤS1Fを逆方向に回転させようとする。
【0051】ところが、第2ブレーキB2の係合に伴っ
て第1ワンウェイクラッチF1がロックされて前記サン
ギヤS1Fの回転を阻止する。したがって、ピニオンP1F
は自転しながらキャリヤCR1Fを回転させ、減速された
回転が第1プラネタリギヤユニット32だけを経由して
カウンタドライブシャフト31に伝達される。一方、副
変速機構部17においては、カウンタドリブンシャフト
41の回転が第3プラネタリギヤユニット45のリング
ギヤR2Rに伝達され、サンギヤS2Rを正方向に回転させ
ようとする。
【0052】ところが、第5ブレーキB5が係合させら
れ前記サンギヤS2Rの回転を阻止する。したがって、ピ
ニオンP2Rは自転しながらキャリヤCR2Rを回転させ、
減速された回転が第3プラネタリギヤユニット45だけ
を経由して出力軸18に伝達される。次に、前進の4速
時においては、第1クラッチC1、第3クラッチC3及
び第2ブレーキB2が係合させられる。そして、主変速
機構部16においては、第1クラッチC1が係合させら
れるので、前記出力軸14に伝達されたエンジンの正方
向の回転が、第1プラネタリギヤユニット32のリング
ギヤR1Fに伝達され、サンギヤS1Fを逆方向に回転させ
ようとする。
【0053】ところが、第2ブレーキB2の係合に伴っ
て第1ワンウェイクラッチF1がロックされて前記サン
ギヤS1Fの回転を阻止する。したがって、ピニオンP1F
は自転しながらキャリヤCR1Fを回転させ、減速された
回転が第1プラネタリギヤユニット32だけを経由して
カウンタドライブシャフト31に伝達される。一方、副
変速機構部17においては、第3クラッチC3が係合さ
せられるので、第3プラネタリギヤユニット45は一体
となって直結状態になる。したがって、カウンタドリブ
ンシャフト41の回転はそのまま出力軸18に伝達され
る。
【0054】次に、前進の5速時においては、第1クラ
ッチC1、第2クラッチC2、第3クラッチC3及び第
2ブレーキB2が係合させられる。そして、主変速機構
部16においては、第1クラッチC1及び第2クラッチ
C2が係合させられるので、前記第1プラネタリギヤユ
ニット32は一体となって直結状態になる。したがっ
て、出力軸14の回転はそのままカウンタドライブシャ
フト31に伝達される。
【0055】一方、副変速機構部17においては、第3
クラッチC3が係合させられるので、第3プラネタリギ
ヤユニット45は一体となって直結状態になる。したが
って、カウンタドリブンシャフト41の回転はそのまま
出力軸18に伝達される。なお、本発明は前記実施の形
態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて
種々変形させることが可能であり、これらを本発明の範
囲から排除するものではない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
自動変速機においては、入力軸と連結された主変速機構
部と、該主変速機構部に対して並列に配設された副変速
機構部とを備える。また、該副変速機構部は、プラネタ
リギヤユニットの一つの歯車要素と固定部材との間をそ
れぞれ並列的に連結するブレーキ及びワンウェイクラッ
チと、前記プラネタリギヤユニットの外周側に配設され
たパーキングギヤとを有する。
【0057】この場合、副変速機構部に、プラネタリギ
ヤユニット、並びに該プラネタリギヤユニットの一つの
歯車要素と固定部材との間にブレーキ及びワンウェイク
ラッチを追加することによって、前進5速の変速装置を
形成することができる。そして、前記ワンウェイクラッ
チは、前記歯車要素と連結されたインナレース、及び径
方向においてインナレースの外方に同心的に配設され、
前記固定部材と回転不能に連結されたアウタレースを備
え、前記ブレーキは、バンド部、外周に該バンド部と対
向させて制動面が形成され、前記歯車要素と連結された
ブレーキドラム、及び該ブレーキドラムを支持する支持
部材を備える。
【0058】また、前記ワンウェイクラッチと前記プラ
ネタリギヤユニットとは軸方向において隣接させて配設
され、前記ブレーキドラムは、径方向において前記ワン
ウェイクラッチ及び前記プラネタリギヤユニットより外
方に、かつ、軸方向において前記パーキングギヤと隣接
させて配設され、前記支持部材は、前記ブレーキドラム
の内周面に固定され、前記ワンウェイクラッチと前記プ
ラネタリギヤユニットとの間において、径方向における
内方に延び、前記歯車要素及びインナレースと一体的に
形成される。
【0059】この場合、前記ワンウェイクラッチと前記
プラネタリギヤユニットとを軸方向において隣接させて
配設し、径方向におけるそれらの外方にブレーキを配設
し、該ブレーキとパーキングギヤとを隣接させるように
なっているので、ワンウェイクラッチを収納するスペー
スを十分に確保しながら、プラネタリギヤユニット、ブ
レーキ、パーキングギヤ等の各変速要素を合理的に配設
することができる。
【0060】したがって、ワンウェイクラッチの容量を
十分に確保することができるとともに、変速装置を小型
化することができ、変速装置の車両への搭載性を向上さ
せることができる。また、ブレーキドラムの支持部材
を、前記ワンウェイクラッチと前記プラネタリギヤユニ
ットとの間において、径方向における内方に延びるの
で、ブレーキドラムがほぼ中央部で支持されることにな
る。したがって、ブレーキドラムを確実に軸支持するこ
とができる。しかも、支持部材の占有スペースを確保す
る必要がないので、変速装置の軸方向の寸法を小さくす
ることができる。
【0061】本発明の他の自動変速機においては、さら
に、前記ワンウェイクラッチのアウタレースと前記固定
部材とは環状フランジ部材によって連結され、該環状フ
ランジ部材は、一端が前記アウタレースの端部における
外周縁に固定されて一体化され、径方向における外方に
延び、他端が前記固定部材とスプライン係合される。
【0062】この場合、前記ワンウェイクラッチのアウ
タレースと前記固定部材とを環状フランジ部材によって
連結しているので、アウタレースの外周にブレーキを配
設することができる。また、軸方向においてワンウェイ
クラッチと隣接させて環状フランジ部材を配設する必要
がないので、環状フランジ部材のための占有スペースが
不要になる。したがって、変速装置の軸方向の寸法を小
さくすることができる。
【0063】また、インナレースが固定されないので、
インナレースの内周側から供給される潤滑油を十分に供
給することができる。本発明の更に他の自動変速機にお
いては、さらに、前記プラネタリギヤユニットは、サン
ギヤ、該サンギヤと噛合する複数のピニオン、該ピニオ
ンを支持するキャリヤ、及び前記ピニオンと噛合するリ
ングギヤを備える。
【0064】そして、前記キャリヤは、前記ピニオンを
回転自在に支持する複数のピニオンシャフト、及び該ピ
ニオンシャフトを支持するキャリヤカバーを備える。さ
らに、前記歯車要素は前記キャリヤであり、前記支持部
材は前記キャリヤカバーと一体的に形成される。この場
合、ブレーキドラムの支持部材とキャリヤカバーとが一
体的に形成されるので、支持部材及びキャリヤカバーの
ためにそれぞれ占有スペースが不要になる。したがっ
て、変速装置の軸方向の寸法を一層小さくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における副変速機構部の断
面図である。
【図2】本発明の実施の形態における自動変速機の概念
図である。
【図3】本発明の実施の形態における主変速機構部の断
面図である。
【図4】本発明の実施の形態における変速装置の作動表
を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態における主変速機構部の速
度線図である。
【図6】本発明の実施の形態における副変速機構部の速
度線図である。
【符号の説明】
14 出力軸 16 主変速機構部 17 副変速機構部 23 トランスミッションケース 32 第1プラネタリギヤユニット 33 第2プラネタリギヤユニット 45 第3プラネタリギヤユニット 46 第4プラネタリギヤユニット 36、50、53 ブレーキドラム 163 インナレース 164 キャリヤカバー 165 ピニオンシャフト 167 アウタレース 168 環状フランジ部材 181 パーキングギヤ R1F、R1R、R2F、R2R リングギヤ S1F、S1R、S2F、S2R サンギヤ CR1F、CR1R、CR2F、CR2R キャリヤ P1F、P1R、P2F、P2R ピニオン B1 第1ブレーキ B2 第2ブレーキ B3 第3ブレーキ B4 第4ブレーキ B5 第5ブレーキ F0 ワンウェイクラッチ F1 第1ワンウェイクラッチ F2 第2ワンウェイクラッチ F3 第3ワンウェイクラッチ F4 第4ワンウェイクラッチ
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荻野 拓也 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 森 篤 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸と連結された主変速機構部と、該
    主変速機構部に対して並列に配設された副変速機構部と
    を備えた自動変速機において、前記副変速機構部は、プ
    ラネタリギヤユニットの一つの歯車要素と固定部材との
    間をそれぞれ並列的に連結するブレーキ及びワンウェイ
    クラッチと、前記プラネタリギヤユニットの外周側に配
    設されたパーキングギヤとを有するとともに、前記ワン
    ウェイクラッチは、前記歯車要素と連結されたインナレ
    ース、及び径方向においてインナレースの外方に同心的
    に配設され、前記固定部材と回転不能に連結されたアウ
    タレースを備え、前記ブレーキは、バンド部、外周に該
    バンド部と対向させて制動面が形成され、前記歯車要素
    と連結されたブレーキドラム、及び該ブレーキドラムを
    支持する支持部材を備え、前記ワンウェイクラッチと前
    記プラネタリギヤユニットとは軸方向において隣接させ
    て配設され、前記ブレーキドラムは、径方向において前
    記ワンウェイクラッチ及び前記プラネタリギヤユニット
    より外方に、かつ、軸方向において前記パーキングギヤ
    と隣接させて配設され、前記支持部材は、前記ブレーキ
    ドラムの内周面に固定され、前記ワンウェイクラッチと
    前記プラネタリギヤユニットとの間において、径方向に
    おける内方に延び、前記歯車要素及びインナレースと一
    体的に形成されることを特徴とする自動変速機。
  2. 【請求項2】 前記ワンウェイクラッチのアウタレース
    と前記固定部材とは環状フランジ部材によって連結さ
    れ、該環状フランジ部材は、一端が前記アウタレースの
    端部における外周縁に固定されて一体化され、径方向に
    おける外方に延び、他端が前記固定部材とスプライン係
    合される請求項1に記載の自動変速機。
  3. 【請求項3】 前記プラネタリギヤユニットは、サンギ
    ヤ、該サンギヤと噛合する複数のピニオン、該ピニオン
    を支持するキャリヤ、及び前記ピニオンと噛合するリン
    グギヤを備え、前記キャリヤは、前記ピニオンを回転自
    在に支持する複数のピニオンシャフト、及び該ピニオン
    シャフトを支持するキャリヤカバーを備えるとともに、
    前記歯車要素は前記キャリヤであり、前記支持部材は前
    記キャリヤカバーと一体的に形成される請求項1に記載
    の自動変速機。
JP7233940A 1995-09-12 1995-09-12 自動変速機 Withdrawn JPH0979326A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102459957A (zh) * 2009-06-24 2012-05-16 菲斯科汽车公司 用于高混合动力串联/并联高速电机驱动系统的驱动配置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102459957A (zh) * 2009-06-24 2012-05-16 菲斯科汽车公司 用于高混合动力串联/并联高速电机驱动系统的驱动配置
JP2012531353A (ja) * 2009-06-24 2012-12-10 フィスカー オートモーティブ インコーポレイテッド 高ハイブリッド直列式/並列式高速モータドライブシステムのためのドライブ構成

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