JPH0979278A - 軸継手、およびこれを備えた攪拌装置 - Google Patents

軸継手、およびこれを備えた攪拌装置

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JPH0979278A
JPH0979278A JP7238184A JP23818495A JPH0979278A JP H0979278 A JPH0979278 A JP H0979278A JP 7238184 A JP7238184 A JP 7238184A JP 23818495 A JP23818495 A JP 23818495A JP H0979278 A JPH0979278 A JP H0979278A
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JP
Japan
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coupling
shaft
couplings
convex portion
tip
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Application number
JP7238184A
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English (en)
Inventor
Ujiyoshi Agawa
姓喜 阿川
Takayuki Kuroda
貴之 黒田
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Tokushu Kika Kogyo KK
Original Assignee
Tokushu Kika Kogyo KK
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Publication date
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Publication of JPH0979278A publication Critical patent/JPH0979278A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D1/00Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements
    • F16D1/10Quick-acting couplings in which the parts are connected by simply bringing them together axially

Abstract

(57)【要約】 【課題】連結対象となる回転軸の回転方向が所定の一定
方向に限定されるといった不具合を生じさせることな
く、一対のカップリングの連結作業を容易に行えるもの
とし、しかも連結対象となる2本の軸の多少の心ずれに
原因しての回転振れなどの発生も極力防止し、または抑
制できるようにする。 【解決手段】第1カップリング1の先端部に噛み合い用
の凸状部11が設けられているとともに、第2カップリ
ング2には上記凸状部11が嵌入可能な噛み合い用の凹
溝部22が設けられている軸継手であって、上記第2カ
ップリング2には、上記凹溝部22の先端側開口部22
aよりもこの第2カップリング2の先端側方向に突出す
る1または複数の突起部23が形成されているととも
に、これらの各突起部23の先端面には、この先端に上
記第1カップリング1の凸状部11が当接したときにこ
の凸状部11を上記第2カップリング2の凹溝部22に
スライドガイドするためのテーパ面部25が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、2本の回転軸を連結するのに
用いられるいわゆる噛み合い式の軸継手、およびこれを
備えた攪拌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の噛み合い式の軸継手とし
ては、たとえば実公平6−24580号公報に所載のも
のがある。この従来のものは、本願の図9に示すよう
に、一対のカップリング8A,8Bに、相互に嵌合可能
な凹溝部80と凸状部81とを形成し、これらを相互に
嵌合させることによって回転駆動力の伝達を可能にする
ものである。そして、図10(a)に示すように、一方
のカップリング8Aの凹溝部80の内面部のうち、この
カップリング8Aの回転方向後端側にはテーパ面80a
が形成されている。また、他方のカップリング8Bにつ
いても、図10(b)に示すように、その凸状部81の
側面部のうち、回転方向後端側にはテーパ面81aが形
成されている。
【0003】このような構成によれば、上記一対のカッ
プリング8A,8Bを相互に噛み合わせ連結させる場合
に、上記凹溝部80と凸状部81とに形成されたテーパ
面80a,81aどうしが相互に当接する際のガイド作
用によって、これら両者の嵌合を円滑に行うことができ
る。また、このように凹溝部80と凸状部81との嵌合
が円滑に行うことができれば、これら凹溝部80と凸状
部81との両者間に大きなクリアランスを設ける必要が
なくなり、2つのカップリング8A,8Bどうしのがた
つきをなくした状態で駆動軸3Cから従動軸3Dへの回
転力の伝達が行える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の軸継手では、相互に嵌合する凹溝部80の内面部と
凸状部81の側面部とにテーパ面80a,81aを形成
しているために、駆動軸3Cおよび従動軸3Dの回転方
向が一定方向に限定されてしまうこととなる。すなわ
ち、上記テーパ面80a,81aは、あくまでも凹溝部
80の内面部と凸状部81の側面部との回転方向後端側
に形成する必要がある。上記従来のものでは、仮に、上
記駆動軸3Cと従動軸3Dとを本来の回転方向とは逆方
向に回転させると、上記テーパ面80a,81aどうし
のテーパ作用によって凸状部81が凹溝部80から離脱
する方向の力が発生し、回転力を伝達するための軸継手
としては不適切となる。
【0005】したがって、上記従来の軸継手では、カッ
プリング8A,8Bの取付け時においては、駆動軸3C
や従動軸3Dの回転方向と上記テーパ面80a,81a
との向きとを確認しながら取付ける必要があり、その取
付作業が面倒となっていた。さらには、駆動軸3Cおよ
び従動軸3Dを正逆両方向に回転させる必要がある用
途、あるいは駆動軸3Cと従動軸3Dとの回転方向がい
ずれの方向に回転するかが不明確な用途には使用できな
いという難点も生じていた。
【0006】また、上記従来のものは、凹溝部80の内
面部と凸状部81の側面部とにテーパ面80a,81a
を形成する構造であるために、これらテーパ面80a,
81aの形成面積をさほど大きくとることはできない。
その結果、結局、従来のものでは、限られた面積に形成
されたテーパ面80a,81aどうしを相互に対面接触
できた場合にのみ凹溝部80と凸状部81とをスムース
に嵌合させ得るに過ぎない。すなわち、従来のもので
は、たとえば一方のカップリング8Aの先端部のうち凹
溝部80が形成されていない箇所に、他方のカップリン
グ8Bの凸状部81の先端部が当接した場合には、上記
テーパ面80a,81aによるがイド作用は得られず、
凸状部81を凹溝部80内へスムースに嵌入させること
ができない。したがって、従来では、2つのカップリン
グ8A,8Bを相互に連結する場合の作業性において
も、未だ改善すべき余地があった。
【0007】さらに、上記従来のものは、上記テーパ面
80a,81aを利用することにより、カップリング8
A,8Bの凹溝部80と凸状部81とにクリアランスが
生じないように密に嵌合させるものであるから、一対の
カップリング8A,8Bを連結させた場合には、もはや
これらカップリング8A,8Bの位置関係が固定されて
しまう。このため、たとえばこれらカップリング8A,
8Bをその連結方向と交差する方向に位置調整するよう
なことも困難となっていた。したがって、駆動軸3Cと
従動軸3Dとに心ずれがある場合には、もはやこれら双
方の軸3C,3Dの心ずれを吸収することはできない。
その結果、従来では、駆動軸3Cまたは従動軸3Dに大
きな回転振れが発生するいわゆるチャタリング現象を引
き起こす場合が多々あった。
【0008】このように、従来の軸継手では、連結対象
となる軸の回転方向が限定される他、カップリングどう
しの連結作業性、および回転振れの発生などの点で不具
合を生じていた。このため、従来では、たとえば所望の
材料の攪拌を行うための攪拌装置において、攪拌用のタ
ービンまたはインペラなどを備えた従動軸を、モータ駆
動される駆動軸に軸継手を介して着脱自在に連結させる
ような場合においても、種々の不具合を生じていた。
【0009】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、連結対象となる回転軸の回転方
向が所定の一定方向に限定されるといった不具合を生じ
させることなく、一対のカップリングの連結作業を容易
に行えるものとし、しかも連結対象となる2本の軸の心
ずれに原因しての回転振れなどの発生も極力防止し、ま
たは抑制できるようにすることをその課題としている。
【0010】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0011】すなわち、本願発明の第1の側面によれ
ば、第1カップリングの先端部に噛み合い用の凸状部が
設けられているとともに、第2カップリングには上記凸
状部が嵌入可能な噛み合い用の凹溝部が設けられている
軸継手であって、上記第2カップリングには、上記凹溝
部の先端側開口部よりもこの第2カップリングの先端側
方向に突出する1または複数の突起部が形成されている
とともに、これらの各突起部の先端面には、この先端に
上記第1カップリングの凸状部が当接したときにこの凸
状部を上記第2カップリングの凹溝部にスライドガイド
するためのテーパ面部が設けられていることを特徴とし
ている。
【0012】本願発明においては、第1カップリングと
第2カップリングとを相互に対向させて噛み合わせ連結
する場合に、第1カップリングの凸状部を第2カップリ
ングに設けられている突起部先端面のテーパ面部に当接
させると、このテーパ面部のスライドガイド作用によっ
て上記第1カップリングの凸状部を第2カップリングの
凹溝部に容易に嵌入させることができることとなる。
【0013】ただし、本願発明では、上記テーパ面部
は、第2カップリングの凹溝部よりも先端側に突出して
設けられた突起部の先端面に形成されているために、従
来の軸継手とは異なり、一対のカップリングの連結作業
を容易にするためのテーパ面部を凹溝部の内面部に形成
する必要はない。すなわち、本願発明では、相互に嵌合
する第1カップリングの凸状部と第2カップリングの凹
溝部との相互に接触する部位を非テーパ状に形成するこ
とが可能となる。したがって、本願発明では、従来の軸
継手とは異なり、連結対象となる軸の回転方向を問わな
いものにでき、連結対象となる軸が正逆いずれの方向に
回転する場合であっても、上記2つのカップリングによ
ってその駆動力の伝達が適切に行えこととなる。その結
果、軸継手の使用適用範囲を拡大することができるとい
う格別な効果が得られる他、カップリングを所望の軸に
取付けるときに、軸の回転方向とカップリングの方向性
とを考慮するような必要もなくなり、カップリングの取
付作業を容易にできるという利点も得られる。
【0014】また、本願発明は、既述したとおり、第2
カップリングの凹溝部よりも先端側に突出して設けられ
た突起部にテーパ面部を形成する手段であるから、従来
の凹溝部の内面部をテーパ面として形成する手段とは異
なり、上記突起部を大きなサイズに形成することによっ
てこの突起部に形成されるテーパ面部の形成領域も非常
に大きくすることが可能となる。したがって、第1カッ
プリングの凸状部を第2カップリングの凹溝部にスライ
ドガイドするためのテーパ面部の形成領域を大きくする
ことによって、2つのカップリングの噛み合わせ連結
を、従来よりも容易に行えるものにできるという利点も
得られる。
【0015】さらに、本願発明では、既述したとおり、
第1カップリングの凸状部と第2カップリングの凹溝部
との互いに嵌合する部分にはテーパ面部を形成する必要
はないために、従来の軸継手とは異なり、テーパ面を有
する凸状部と凹溝部どうしがクリアランスが全く無い密
な嵌合状態になるといったことを解消することが可能と
なる。したがって、2つのカップリングの位置関係に融
通性をもたせること可能となり、たとえば連結対象とな
る2本の軸に心ずれが存在する場合であっても、その心
ずれをカップリングの位置調整によって吸収し、連結対
象の軸がその回転時に大きく振れてチャタリングを引き
起こしてしまうといった事態を極力防止し、または抑制
することができるという効果も得られる。
【0016】本願発明の好ましい実施の形態では、上記
テーパ面部は、上記第2カップリングの各突起部の先端
を尖った形状とするように上記各突起部の先端面の全面
または略全面にわたって形成されている構成とすること
ができる。
【0017】このような構成によれば、第1カップリン
グの凸状部を第2カップリングの凹溝部にスライドガイ
ドするためのテーパ面部の形成領域を最大限に大きくす
ることが可能となり、第1カップリングの凸状部をいず
れの回転角度姿勢で第2カップリングに当接させる場合
であっても、この凸状部をスムースに第2カップリング
の凹溝部に嵌入することが可能となる。したがって、2
つのカップリングの噛み合わせ連結の作業を一層容易な
ものにできるという利点が得られる。
【0018】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
第2カップリングの各突起部の先端を尖った形状とする
ように上記各突起部の先端面の全面または略全面にわた
って形成されている構成において、上記第1カップリン
グの凸状部には、この凸状部の先端を尖った形状とする
テーパ面を形成した構成とすることができる。
【0019】このような構成によれば、2つのカップリ
ングを噛み合わせ連結させる場合において、第2カップ
リングの各突起部の先端面に形成されているテーパ面部
または線状または点状に尖った部分に対して、第1カッ
プリングの凸状部の尖った先端を線接触または点接触さ
せることが可能となる。すなわち、2つのカップリング
を噛み合わせる場合に、これら両者の先端部どうしが、
面と面、面と線、または面と点の各関係で接触すること
がなくなる。したがって、第1カップリングの凸状部を
第2カップリングの突起部に当接させれば、必然的に、
この凸状部を第2カップリングの凹溝部内にガイド嵌入
させることができ、2つのカップリングの噛み合わせ連
結の作業がより一層容易となる利点が得られる。
【0020】また、本願発明の他の好ましい実施の形態
では、上記第1カップリングの凸状部が上記第2カップ
リングの凹溝部に嵌入したときにこれら第1および第2
のカップリングがこれらカップリングの連結方向と交差
する方向に相対移動可能となるように、上記凸状部が上
記凹溝部内において摺動可能である構成とすることもで
きる。
【0021】このような構成によれば、連結対象となる
2本の軸に心ずれがある場合には、第1カップリングの
凸状部と第2カップリングの凹溝部とを相対摺動させ
て、これら2つのカップリングをこれらカップリングの
連結方向と交差する方向に相対移動させることにより、
上記連結対象となる2本の軸の心ずれを吸収することが
可能となる。したがって、連結対象の軸が大きく振れな
がら回転するようなことを極力防止し、または抑制する
ことができる。
【0022】さらに、本願発明の他の好ましい実施の形
態では、上記第2カップリングの突起部の内側には、上
記第1カップリングの本体部を挿入可能とする凹部が設
けられている構成とすることができる。
【0023】このような構成によれば、2つのカップリ
ングを噛み合わせ連結させたときに、第1カップリング
の本体部を第2カップリングの突起部の内側に設けられ
ている凹部に挿入させることにより、これら2つのカッ
プリングを連結させた状態における全長寸法を短縮でき
ることとなる。したがって、第2カップリングに突起部
を形成しているにもかかわらず、軸継手全体の不必要な
大型化を回避できるという効果が得られる。
【0024】本願発明の第2の側面によれば、駆動回転
自在な駆動軸と、この駆動軸に着脱自在に連結され、か
つ所望の容器内に収容された材料の攪拌を行うための攪
拌手段を有する従動軸とを備えた攪拌装置であって、上
記請求項1ないし5に記載の軸継手を具備しており、か
つこの軸継手の第1カップリングと第2カップリングと
のいずれか一方が、上記駆動軸に取付けられており、か
つ他方が上記従動軸に取付けられていることを特徴とし
ている。
【0025】本願発明においては、攪拌装置の駆動軸に
対して攪拌手段を有する従動軸を着脱する場合に、上述
の軸継手を介してこれら駆動軸と従動軸との連結が図れ
る。したがって、上記駆動軸および従動軸の回転方向は
問わず、正逆いずれの方向にも回転させることができ
る。また、上記軸継手のカップリングどうしの連結が容
易であるために、従動軸を駆動軸に連結する作業が容易
となる。さらには、駆動軸と従動軸とに多少の心ずれが
あっても、これを軸継手によって吸収したかちで回転さ
せることも可能となり、従動軸に大きな回転振れが発生
することを適切に防止し、または抑制することも可能と
なる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0027】図1は、第1カップリング1と第2カップ
リング2とを具備して構成された本願発明に係る軸継手
Aの一例を示す斜視図である。図2は、その軸継手Aを
噛み合わせた状態を示す側面図である。図3は、図2の
X1−X1線断面図である。図4(a)〜(c)は、上
記第1カップリング1を示し、(a)はその平面図、
(b)は正面図、(c)は右側面図である。
【0028】図4において、上記第1カップリング1
は、たとえばその全体がアルミまたはアルミ合金などの
金属製であり、円筒状に形成された本体部10の先端側
に左右一対の凸状部11,11を連設して構成されてい
る。上記本体部10は、図1に示す所望の軸3Aとの連
結を図るための部位であり、この本体部10に穿設され
た孔部12に上記軸3Aを挿入連結可能である。また、
この本体部10には、この本体部10と上記軸3Aとの
固定を図るための止ネジ13が適宜螺着される。ただ
し、本願発明では、軸3Aの固定手段としては上記止ネ
ジ13以外の手段を採用してもよいことは言うまでもな
い。
【0029】上記各凸状部11は、上記本体部10の先
端面から一定幅Wおよび一定厚みtで突出するように設
けられたものであり、その外端部は上記本体部10の外
周面の外方へ一定寸法Sだけ突出するように設けられて
いる。各凸状部11の先端部には、テーパ面15,15
が形成されており、これによってこの凸状部11の幅W
方向の中心線に沿って先端が尖った尖端部14が形成さ
れている。なお、上記凸状部11,11は、本体部10
の孔部12を開口させたかたちで設けられているが、本
願発明はこれに限定されず、上記孔部12の一端開口部
が凸状部11,11によって閉塞された形態であっても
よい。
【0030】図5(a)〜(c)は、上記第2カップリ
ング2を示し、(a)はその平面図、(b)は正面図、
(c)は右側面図である。この第2カップリング2は、
全体がたとえばポリアミド系合成高分子(ナイロン)、
あるいはフッ素樹脂などの合成樹脂製であり、所望の軸
3Bを嵌合連結させるための貫通孔20を有する筒状の
形態に形成されている。また、この第2カップリング2
の側壁部には、回転軸3aの固定を図るための止ネジ2
1などが適宜設けられている。
【0031】この第2カップリング2には、上記第1カ
ップリング1の凸状部11,11を嵌入させるための正
面視矩形状の凹溝部22,22が設けられている。ま
た、この第2カップリング2には、上記各凹溝部22の
先端側開口部22aよりも適当な寸法Lだけ先端側方向
に突出した一対の突起部23,23が設けられている。
これら一対の突起部23,23は、図5(a)の平面視
において円弧状に形成されたものであり、この平面視円
弧状の先端面には、各突起部23の一部を尖らせた尖端
部24として形成するテーパ面部25,25がその全面
または略全面にわたって設けられている。これにより、
上記各突起部23は、図5(c)に示すように、その側
面形状が尖端部24を頂点とする山形状、または三角状
となっている。なお、本願発明では、上記尖端部24
は、鋭利な角度に形成されている必要はなく、この尖端
部24の先端に丸みを付してもよい。これは、第1カッ
プリング1の尖端部14についても同様である。
【0032】また、上記第2カップリング2の突起部2
3,23の内側には、適当な深さの凹部26が設けられ
ているが、この凹部26の内径Dは、上記第1カップリ
ング1の本体部10の外径dよりも若干寸法だけ大径に
形成されている。したがって、この凹部26内には第1
カップリング1の本体部10の全体またはその一部を緩
く嵌入することが可能である。
【0033】次に、上記構成の軸継手Aの作用について
説明する。
【0034】まず、図1において、この軸継手Aを軸3
A,3Bの連結に用いる場合には、これらの軸3A,3
Bの端部に上記第1カップリング1と第2カップリング
2とをそれぞれ固定して取付けた後に、これら両者を噛
み合わせればよい。図1では、第1カップリング1の凸
状部11が、第2カップリング2の凹溝部22と対面し
た状態に図示されているが、実際には、このように上記
両者11,22の角度が一致することは稀であり、殆ど
の場合凸状部11と凹溝部22との角度は一致しないま
ま、2つのカップリング1,2が接触することとなる。
【0035】しかし、上記軸継手Aでは、2つのカップ
リング1,2を互いに接近させた場合において、上記凸
状部11と凹溝部22とが一致しない場合には、第1カ
ップリング1の各凸状部11の尖端部14を、第2カッ
プリング2の突起部23のテーパ面部25に当接させる
ことができる。また、第1カップリング1の尖端部14
が、第2カップリング2の尖端部24に当接する場合も
あり得るが、これら尖端部14,24どうしの当接状態
は、これら双方を容易に位置ずれさせることができ、や
はり第1カップリング1の尖端部14を第2カップリン
グ2のテーパ面部25に当接させることができる。
【0036】一方、上記第2カップリング2のテーパ面
部25は、凹溝部22の先端側開口部22aに繋がって
いる。したがって、上記第1カップリング1の各凸状部
11の尖端部14を上記テーパ面部25にスライドガイ
ドさせることにより、たとえば図2に示すように、第1
カップリング1の各凸状部11を第2カップリング2の
凹溝部22に容易にかつ適切に嵌入させることができ、
2つのカップリング1,2の噛み合わせ連結作業を非常
に容易に行うことができる。とくに、上記第2カップリ
ング2は、合成樹脂製であり、各テーパ面部25の滑り
具合が良好であるために、上記第1カップリング1の各
突起部23のスライドガイドは一層スムースに行える。
【0037】次いで、上記のようにして2つのカップリ
ング1,2を噛み合わせ連結させた場合には、第1カッ
プリング1の本体部10を第2カップリング2の突起部
23の内側に形成された凹部26内に挿入することがで
きる。したがって、2つのカップリング1,2を連結さ
せた状態におけるこれらのの全長寸法が不必要に大きく
なるといったことを回避でき、2つのカップリング1,
2を小寸法に組み合わせることができる。
【0038】また、2つのカップリング1,2を連結
し、2本の軸3A,3Bを連結させた後には、これら2
本の軸3A,3Bのいずれか一方を駆動軸とし、かつ他
方を従動軸とすることにより、回転力の伝達を行うこと
ができるが、上記第2カップリング2の凹溝部22の側
壁部22b,22bは非テーパ面である。また、これら
側壁部22b,22bと接触する第1カップリング1の
各凸状部11の側面部11b,11bも非テーパ面であ
る。したがって、上記軸3A,3Bを正逆いずれの方向
に回転させた場合であっても、駆動軸の回転を従動軸側
に適切に伝達することができ、軸3A,3Bの回転方向
を問わないものにできる。
【0039】さらに、上記2つのカップリング1,2
は、凸状部11と凹溝部22との両者間に大きなクリア
ランスを設けることなく、これら凸状部11と凹溝部2
2との嵌合が容易であり、これら凸状部11と凹溝部2
2とをクリアランスの少ない嵌め合い状態とすることが
できる。したがって、図3に示すように、凹溝部22の
幅方向(x方向)についての2つのカップリング1,2
の位置決めを、上記各凸状部11と凹溝部22との嵌合
によって正確に行うことができる。
【0040】一方、既述したとおり、上記凸状部11と
凹溝部22との相互に接触する部位にはテーパ面が形成
されておらず、これら凸状部11と凹溝部22とが必要
以上に密に嵌合するといったことが回避可能であり、上
記各凸状部11を各凹溝部22の形成方向(y方向)に
沿ってスライド自在とすることができる。したがって、
2つのカップリング1,2を上記x方向と直交したy方
向に沿って相対的に位置調整できることとなる。なお、
上記第1カップリング1の本体部10は、第2カップリ
ング2の凹部26に対して緩く嵌合されていることによ
り、2つのカップリング1,2がy方向に位置調整不可
能になるといった不具合はない。
【0041】このように、2つのカップリング1,2
は、互いに直交するx,y両方向のうち、一方のx方向
については正確な位置決めがなされた上で、y方向につ
いては相対的に位置調整自在であるために、上記2本の
軸3A,3B間に多少の心ずれが存在する場合には、上
記y方向の位置調整によってこの心ずれを吸収させるこ
とができると同時に、上記x方向についての2つのカッ
プリング1,2どうしのがたつきを防止しておくことが
できる。したがって、軸3A,3Bに大きな回転振れを
生じさせることなく、これら2本の軸3A,3B間で回
転力の伝達を適切に行わせることが可能となる。
【0042】図6は、本願発明に係る攪拌装置の一例を
示す斜視図である。図7は、そのX2−X2線要部断面
図である。
【0043】この攪拌装置は、基台40上に立設した支
柱41に支持された筐体部42、この筐体部42の下面
部に連設された筒状部43内に設けられた図7に示す駆
動軸30A、およびこの駆動軸30Aに上述の軸継手A
を介して連結される従動軸30Bを有する攪拌具5など
を具備して構成されている。
【0044】上記駆動軸30Aは、上記筐体部42内に
設けられた駆動用モータ(図示略)によって駆動回転自
在なものである。この駆動軸30Aの下端先端部には、
上記軸継手Aのうちの一方のカップリング、すなわち、
たとえば第2カップリング2が固定して取付けられてい
る。
【0045】上記攪拌具5は、適当な容器44内に収容
されている所望の材料を攪拌するためのものであり、従
動軸30Bの下部にインペラ31またはタービンなどの
攪拌部材を備えたものである。上記従動軸30Bの上端
部には、上記軸継手Aの第1カップリング1が固定して
取付けられている。また、この従動軸30Bの上部は、
ベアリングなどの適当な軸受手段50を備えたハウジン
グ部材51に回転可能に支持されており、このハウジン
グ部材51のフランジ部51aを上記筒状部43の下部
のフランジ部43aに接続することにより、攪拌装置の
本体部に対して着脱自在に取付けできるようになってい
る。なお、このような攪拌具5は、容器44内に収容さ
れる材料の材質、あるいは攪拌処理条件などに応じて適
宜交換できるように、複数種類準備されている。
【0046】上記構成の攪拌装置においては、攪拌具4
の従動軸30Bを、上記軸継手Aを介して駆動軸30A
に連結しているために、攪拌具4の回転方向は限定され
ず、インペラ31などの攪拌部材を正逆いずれの方向に
も回転させることが可能となる。したがって、種々の材
料の攪拌用途には最適となる。また、攪拌具5の取付け
誤差などに原因し、駆動軸30Aと従動軸30Bとに多
少の心ずれが発生する場合があるが、このような誤差は
軸継手Aの2つのカップリング1,2をその連結方向と
交差する方向に位置調整することによって吸収すること
も可能となる。したがって、従動軸30B、ひいては攪
拌具5の全体に大きな回転ぶれを生じさせず、この攪拌
具5をスムースに高速回転させることも可能となる。
【0047】さらに、上記攪拌具5は、攪拌対象となる
材料の具体的な材質などに応じて、異なるサイズ、ある
いは型式のインペラ31を備えた他の種類の攪拌具5と
交換しなければならない場合がある。すなわち、図8に
示すように、駆動軸30Aから従動軸30Bを着脱させ
る必要がある。また、このような着脱を行う場合におい
ては、駆動軸30Aに取付けられている第2カップリン
グ2が筒状部43の内部に位置することなどに原因し、
この第2カップリング2の位置を外部から確認できない
場合がある。
【0048】ところが、既述したとおり、上記第2カッ
プリング2に対する第1カップリング1の噛み合い連結
に際しては、2つのカップリング1,2を相互に当接さ
せることにより、第1カップリング1の凸状部11を第
2カップリング2の凹溝部22に容易に嵌入させること
ができる。したがって、駆動軸30Aに対する従動軸3
0Bの連結作業は非常に容易に、かつ迅速に行えること
となり、攪拌具5の段取り替えの作業性を良好にでき
る。
【0049】なお、本願発明は、上述の実施の形態に限
定されない。本願発明に係る軸継手の第1カップリング
や第2カップリングの各部の具体的な構成、ならびに本
願発明に係る攪拌装置の各部の具体的な構成は種々に設
計変更自在である。なお、本願発明でいう攪拌装置は、
単に材料を攪拌して混合する場合以外として、材料の混
練、乳化、分散、微粒化などを目的として、材料を攪拌
する装置全般を含む概念である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る軸継手の一例を示す斜視図。
【図2】図1に示す軸継手を噛み合わせた状態を示す側
面図。
【図3】図2のX1−X1線断面図。
【図4】(a)は図1に示す軸継手の第1カップリング
の平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図。
【図5】(a)は図1に示す軸継手の第2カップリング
の平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図。
【図6】本願発明に係る攪拌装置の一例を示す斜視図。
【図7】図6のX2−X2線要部断面図。
【図8】図6に示す駆動軸から従動軸を分離させた状態
を示す要部断面図。
【図9】従来の軸継手の一例を示す断面図。
【図10】(a)は図9に示す従来の軸継手の一方のカ
ップリングを示す正面図、(b)は図9に示す従来の軸
継手の他方のカップリングを示す正面図。
【符号の説明】
1 第1カップリング 2 第2カップリング 3A,3B 軸 5 攪拌具 10 本体部 11 凸状部 14 尖端部 15 テーパ面部 22 凹溝部 22a 先端側開口部 23 突起部 24 尖端部 25 テーパ面 25 凹部 30A 駆動軸 30B 従動軸 31 インペラ A 軸継手

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1カップリングの先端部に噛み合い用
    の凸状部が設けられているとともに、第2カップリング
    には上記凸状部が嵌入可能な噛み合い用の凹溝部が設け
    られている軸継手であって、 上記第2カップリングには、上記凹溝部の先端側開口部
    よりもこの第2カップリングの先端側方向に突出する1
    または複数の突起部が形成されているとともに、これら
    の各突起部の先端面には、この先端に上記第1カップリ
    ングの凸状部が当接したときにこの凸状部を上記第2カ
    ップリングの凹溝部にスライドガイドするためのテーパ
    面部が設けられていることを特徴とする、軸継手。
  2. 【請求項2】 上記テーパ面部は、上記第2カップリン
    グの各突起部の先端を尖った形状とするように上記各突
    起部の先端面の全面または略全面にわたって形成されて
    いる、請求項1に記載の軸継手。
  3. 【請求項3】 上記第1カップリングの凸状部には、こ
    の凸状部の先端を尖った形状とするテーパ面が形成され
    ている、請求項2に記載の軸継手。
  4. 【請求項4】 上記第1カップリングの凸状部が上記第
    2カップリングの凹溝部に嵌入したときにこれら第1お
    よび第2のカップリングがこれらカップリングの連結方
    向と交差する方向に相対移動可能となるように、上記凸
    状部が上記凹溝部内において摺動可能である、請求項1
    ないし3のいずれかに記載の軸継手。
  5. 【請求項5】 上記第2カップリングの突起部の内側に
    は、上記第1カップリングの本体部を挿入可能とする凹
    部が設けられている、請求項1ないし4のいずれかに記
    載の軸継手。
  6. 【請求項6】 駆動回転自在な駆動軸と、この駆動軸に
    着脱自在に連結され、かつ所望の容器内に収容された材
    料の攪拌を行うための攪拌手段を有する従動軸とを備え
    た攪拌装置であって、 上記請求項1ないし5に記載の軸継手を具備しており、
    かつこの軸継手の第1カップリングと第2カップリング
    とのいずれか一方が、上記駆動軸に取付けられていると
    ともに、他方が上記従動軸に取付けられていることを特
    徴とする、攪拌装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008171933A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体製造装置
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