JPH0979177A - 可変速遠心ファン - Google Patents

可変速遠心ファン

Info

Publication number
JPH0979177A
JPH0979177A JP23225795A JP23225795A JPH0979177A JP H0979177 A JPH0979177 A JP H0979177A JP 23225795 A JP23225795 A JP 23225795A JP 23225795 A JP23225795 A JP 23225795A JP H0979177 A JPH0979177 A JP H0979177A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixed
impeller
weight
blade
side plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23225795A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Shibano
修 芝野
Hiroshi Noda
宏 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP23225795A priority Critical patent/JPH0979177A/ja
Publication of JPH0979177A publication Critical patent/JPH0979177A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低速で充分な冷却能力があり、高速で騒音を大
幅に抑制する。 【解決手段】羽根車板2の外周付近に、軸方向の複数の
連結棒11で側板12を固着する。幅を持って環状をな
し外力の無いときに周方向に偏平で弾性を持つ放射状の
羽根13の外径端を連結棒11に固着し、羽根13の内
周端に棒状の重り14を固着する。重り14の軸方向端
部を羽根車板2及び側板12の放射状の溝15a、15
bに嵌め込む。羽根13の内部を貫通するストッパ16
の両端を羽根車板2及び側板12に固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インバータで運
転されるような回転数が変化する回転機に適し、全閉外
扇形、開放自己通風形を含む回転機などに使用される可
変速遠心ファンに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来例の側断面図、図8は図7の
正面図である。図において、羽根車はボス1に固着した
円板状の羽根車板2に複数の羽根71を溶接やリベット
で固着する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来例では、騒
音の低下を計るために、羽根車の羽根の形状の僅かな変
更をしたり、回転電機の羽根車部分にカバーを被せたり
する。しかし、固定した羽根71なので、本質的な解決
になっていないのが現状である。可変速度の回転電機で
は回転機の軸に取付けた羽根車により低速から高速まで
冷却しなければならない。ところが低速で充分な冷却能
力を得ようとすれば、羽根車が大きなものになり、高速
時には冷却能力が過剰となってさらに騒音が著しく増加
する。羽根71の回転時の騒音は、構造が同じならば、
高速になるほど大きくなる。すなわち騒音は羽根の周速
に比例して大きくなる。一般に羽根車の騒音は直径と回
転速度に比例する。
【0004】この発明の課題の要点は、低速で充分な冷
却能力を得たうえ、高速で騒音を大幅に抑制できる可変
速遠心ファンを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の可変速遠心フ
ァンは、円板状の羽根車板の外周付近に軸方向の複数の
連結棒で側板を固着し、幅を持って環状をなし外力の無
いときに周方向に偏平で弾性を持つ放射状の羽根の外径
端を連結棒に固着し、羽根の内径端に棒状の重りを固着
し、重りの軸方向端部を羽根車板又は側板の放射状の溝
に嵌め込むものである。
【0006】この発明によれば、低速回転時には、重り
に働く遠心力が小さいので、羽根は周方向に偏平な長円
状をしていて普通の羽根の風を送る働きをする。羽根車
が回転を始めると、重りの遠心力とバランスするように
羽根が撓む。高速回転時には、重りの遠心力が大きくな
り、羽根が変形して円に近似するようになり、羽根とし
ての働きが落ちると共に、羽根の周方向の寸法が大きく
なって風の通風路も塞ぐことになり、風量が減少する。
したがって、高速回転時には騒音が増加しないで不必要
な風を作らない。棒状の重りの遠心力による動きは溝に
よってガイドされる。このようにして、回転速度が上が
っても、風量が増加するのを防ぎ、騒音を抑制する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は実施例の側板を透視した要
部の正面図による動作図、図2は図1の半側断面図、図
3は図1の正面図、図4は図1の特定の定数を示す寸法
図、図5は図4などによる回転速度と各変化量との関係
図表、図6は回転速度と各変化量との関係図である。図
1、図2及び図3において、羽根車のボス1に固着した
円板状の羽根車板2の外周付近に軸方向の複数の連結棒
11で側板12を固着する。幅を持って環状をなし外力
の無いときに周方向に偏平で弾性を持つ放射状の羽根1
3の外径端を連結棒11に固着し、羽根13の内径端に
棒状の重り14を固着する。重り14の軸方向端部を羽
根車板2及び側板12の放射状の溝15a、15bに嵌
め込む。羽根13の内部を貫通するストッパ16の両端
を羽根車板2及び側板12に固着するとよい。このと
き、連結棒11とストッパ16とは一体でもよい。溝1
5a、15bは何れか一方でもよい。羽根13の外部を
連結棒11に固着したり、羽根13の外部に重り14を
固着してもよい。
【0008】実施例によれば、低速回転時には、重り1
4に働く遠心力が小さいので、羽根13は周方向に偏平
な長円状をしていて普通の羽根の風を送る働きをする。
羽根車が回転を始めると、重り14の遠心力とバランス
するように羽根13が撓む。高速回転時には、重り14
の遠心力が大きくなり、羽根13が変形して円に近似す
るようになり、羽根としての働きが落ちると共に、羽根
13の周方向の寸法が大きくなって風の通風路も塞ぐこ
とになり、風量が減少する。したがって、高速回転時に
は騒音が増加しないで不必要な風を作らない。棒状の重
り14の遠心力による動きは溝15a、15bによって
ガイドされる。羽根13の変形をある程度で止めるた
め、適当な位置にストッパ16を設けるが、最高回転数
が決まっているときには、羽根13の弾性、または、重
り14の質量を調整すれば、ストッパ16は必須ではな
い。それ以外の場合で、ある回転速度で最適の冷却風量
を得られるように羽根13をストッパ16の位置を適当
に定めることにより、風量の調節ができる。回転電機に
使用すれば、効率が良くなり、低速から高速まで最適な
冷却風量を得るとともに高速時にも騒音が大きくなら
ず、また効率も悪化しない。
【0009】以下において、数式でどうなるか及び実用
的な数値で実現できるかを、検討する。羽根はばねとも
いう。 N ;羽根車の回転速度(rpm) Fn ;羽根車がN回転している時に受ける羽根の重りの
遠心力(kg) rn ;羽根車がN回転している時羽根の重りの重心の回
転半径(mm) FSn;羽根がrn の位置にある時ばねの発生する力(k
g) m1 ;羽根の重りの質量(gr) L1 ;羽根の自由長さ(mm) Ks ;羽根のばね定数(kg/cm) K1 ;定数 以上のように記号を定めると、次の方程式が成立する。
【0010】Fn =K1 ・m1 ・rn ・N2Sn=Ks (rn −r0 )・10-1n =FSn ただし、K1 =π・10-6/(30・9.8) ここで、ストッパに当たり羽根が動かない時は、Fn
2n が成立するすることになる。
【0011】 K1 1 n 2 =Ks (rn −r0 )・10-1 式を整理すると、 N2 =〔Ks /10K1 〕×〔(rn −r0 )/m1
n 〕 これらの方程式を満たしさらに実用的回転速度で羽根が
変形するよう各定数を定めればよい。
【0012】例として下記と図4のように定数を定め
る。 羽根車板直径;400mmφ、 羽根の個数;12個 羽根; 変形前の長さ90mm、高さ30mm、重りの
質量6.6gr、材質 ばね鋼、 羽根車回転軸中心から羽根重りまでの距離;羽根の静止
時 110mm、 重りのストッパ位置; 羽根車回転軸中心から 13
0.7mm、 羽根の自由長 90mm、 羽根のばね定数 10kg/cm 羽根の全周長さ(6π+84×2)=186.8mm、 上記に示す実例の数値を使って各変化量と回転速度との
関係を求めると図5になる。通風スペースは羽根ピッチ
から羽根の幅を引いたもので、風が通れるスペースであ
る。風量指数は回転速度×通風スペースで表され風量の
目安になる数値である。ここでは、1000rpm におけ
る値を100とした時の割合で示してある。(今回は1
500rpm にストッパーをセットしてあるので2000
rpm の数値は参考値。) 一般に羽根車の騒音は、風量と回転速度に比例すると考
えてよいから、実施例に示したような羽根車を例えば4
極誘導電動機に使用しインバータ電源で駆動すると、5
0Hz(1000rpm 程度)では最適のファンで冷却さ
れ充分な冷却性能が確保できる。さらに回転速度が上が
ると自動的に風量指数が調整され回転速度比例で風量が
増加することがないので、無駄にエネルギーを消費せず
また騒音の増加もある程度で抑えられる。
【0013】1000rpmで所定の風量を発生する羽
根車を3000rpmまで運転すれば、騒音は、風量指
数が 100×3000/1000=300 となるの
で300/100=3、すなわち、騒音は3倍となるは
ずである。しかし、実施例の羽根車によると3000r
pmにおける騒音は、1500rpmにおける風量指数
94.4×3000/1500=188.8、∴18
8.8/100=1.888 即ち騒音は1.9倍にし
かならない。仮に3000rpmにおける元々の騒音を
100dbとすれば、実施例ではその値が100×1.
9/3=63.3dbとなる。すなわち、実施例の羽根
車を使用すると36%も騒音が低減され、他の方法では
とても達成できない値である。これらの関係を図表で示
せば図6のようになる。
【0014】
【発明の効果】この発明の可変速遠心ファンによれば、
重りの遠心力で羽根が変形し、羽根の働きが落ちると共
に、風の通風路が塞がれて、風量が減少するので、低速
で充分な冷却能力を得たうえ、高速で騒音を大幅に抑制
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の側板を透視した要部の正面図による動
作図
【図2】図1の半側断面図
【図3】図1の正面図
【図4】図1の特定の定数を示す寸法図
【図5】図4などによる回転速度と各変化量との関係図
【図6】回転速度と各変化量との関係図
【図7】従来例の側断面図
【図8】図7の正面図
【符号の説明】
1 ボス 2 羽根車板 11 連結棒 12 側板 13 羽根 14 重り 15a 溝 15b 溝 16 ストッパ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円板状の羽根車板の外周付近に軸方向の複
    数の連結棒で側板を固着し、幅を持って環状をなし外力
    の無いときに周方向に偏平で弾性を持つ放射状の羽根の
    外径端を連結棒に固着し、羽根の内径端に棒状の重りを
    固着し、重りの軸方向端部を羽根車板又は側板の放射状
    の溝に嵌め込むことを特徴とする可変速遠心ファン。
JP23225795A 1995-09-11 1995-09-11 可変速遠心ファン Pending JPH0979177A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23225795A JPH0979177A (ja) 1995-09-11 1995-09-11 可変速遠心ファン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23225795A JPH0979177A (ja) 1995-09-11 1995-09-11 可変速遠心ファン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0979177A true JPH0979177A (ja) 1997-03-25

Family

ID=16936440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23225795A Pending JPH0979177A (ja) 1995-09-11 1995-09-11 可変速遠心ファン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0979177A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103133371A (zh) * 2011-12-05 2013-06-05 技嘉科技股份有限公司 风扇模块

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103133371A (zh) * 2011-12-05 2013-06-05 技嘉科技股份有限公司 风扇模块

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7192258B2 (en) Axial flow type cooling fan with shrouded blades
US6139275A (en) Impeller for use in cooling dynamoelectric machine
JPH07194058A (ja) 回転ファン
US6844638B2 (en) Fan for rotating electric machine
JPH0779543A (ja) 回転電機
EP1536142B1 (en) Motor-blower unit
EP1443630B1 (en) Generator fan
KR100411217B1 (ko) 모터구동냉각통풍기
JPH0979177A (ja) 可変速遠心ファン
CN207459948U (zh) 一种轴向磁场盘式电机
JP2000236639A (ja) 回転子およびブラシレスモータ並びに電動送風機
JP2005171987A (ja) 小型斜流ファンモータ
CN201298782Y (zh) 提高电动机自扇冷却能力降低电动机温升的转子结构
JP3509292B2 (ja) 発電機
CN113653669A (zh) 离心风扇和旋转电机
JPH06193593A (ja) 遠心送風機の羽根車
JPS6032547A (ja) 回転電機の排気用冷却フアン
CN216312837U (zh) 电机转子及其端盖结构、电机、无人机
CN219639122U (zh) 一种空调及其无轴芯轴流风机
JP3509302B2 (ja) 車両用発電機
WO2021250800A1 (ja) 遠心ファンおよび回転電機
CN211820015U (zh) 散热风叶、电机和电器设备
CN217216144U (zh) 一种加装螺旋导屑沟槽的发电机
CN220015576U (zh) 风机、抽油烟机和集成灶
JPH083169Y2 (ja) 車両用交流発電機における冷却フアン構造