JP3509292B2 - 発電機 - Google Patents
発電機Info
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- JP3509292B2 JP3509292B2 JP13821195A JP13821195A JP3509292B2 JP 3509292 B2 JP3509292 B2 JP 3509292B2 JP 13821195 A JP13821195 A JP 13821195A JP 13821195 A JP13821195 A JP 13821195A JP 3509292 B2 JP3509292 B2 JP 3509292B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用発電機など発電
機であって、フレーム内部を冷却する冷却機構を有する
発電機に関するものである。
機であって、フレーム内部を冷却する冷却機構を有する
発電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用発電機の冷却機構は、フ
レーム内部のロータに配設され、ロータと一体となって
回転する冷却ファンと、ロータの駆動軸を回転駆動する
プーリと対面するフレーム側壁部に形成され、冷却ファ
ンの回転による冷却風をフレーム内部に吸入するための
吸入窓と、ロータの外周面側と対面するフレーム周壁部
に形成され、フレーム内部を通過することにより温度上
昇した冷却風をフレーム外部に排出するための吐出窓と
から構成される。
レーム内部のロータに配設され、ロータと一体となって
回転する冷却ファンと、ロータの駆動軸を回転駆動する
プーリと対面するフレーム側壁部に形成され、冷却ファ
ンの回転による冷却風をフレーム内部に吸入するための
吸入窓と、ロータの外周面側と対面するフレーム周壁部
に形成され、フレーム内部を通過することにより温度上
昇した冷却風をフレーム外部に排出するための吐出窓と
から構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
車両の電気負荷の増加、エンジンルームの高密度化の要
請などに応えるため、車両用発電機の小型高出力化を進
めると、従来からの冷却機構を有する発電機において冷
却性が低下するという問題が生じた。
車両の電気負荷の増加、エンジンルームの高密度化の要
請などに応えるため、車両用発電機の小型高出力化を進
めると、従来からの冷却機構を有する発電機において冷
却性が低下するという問題が生じた。
【0004】本発明は、車両用発電機のみに限定される
ものではないが、上記問題点にかんがみ、簡単な構造に
より冷却性の向上を図ることができる発電機を提供する
ことを目的とする。
ものではないが、上記問題点にかんがみ、簡単な構造に
より冷却性の向上を図ることができる発電機を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1では、フレーム
内部のロータに配設され、該ロータと一体となって回転
する冷却ファンと、前記ロータの駆動軸を回転駆動する
プーリと対面するフレーム側壁部に形成され、前記冷却
ファンの回転による冷却風をフレーム内部に吸入するた
めの吸入窓と、前記ロータの外周面側と対面するフレー
ム周壁部に形成され、フレーム内部を通過することによ
り温度上昇した前記冷却風をフレーム外部に排出するた
めの吐出窓とからなる冷却機構を有する発電機におい
て、前記吸入窓と前記吐出窓との間のフレーム部位に、
プーリ後端面側からプーリ前端面側に向かう方向に突出
し、半径方向において前記フレーム周壁部より突出しな
い最大径部を有し、前記吐出窓から排出された温風が前
記吸入窓へ回り込むのを制限するための環状の温風回り
込み制限部を設けたことを特徴とする発電機を採用す
る。
内部のロータに配設され、該ロータと一体となって回転
する冷却ファンと、前記ロータの駆動軸を回転駆動する
プーリと対面するフレーム側壁部に形成され、前記冷却
ファンの回転による冷却風をフレーム内部に吸入するた
めの吸入窓と、前記ロータの外周面側と対面するフレー
ム周壁部に形成され、フレーム内部を通過することによ
り温度上昇した前記冷却風をフレーム外部に排出するた
めの吐出窓とからなる冷却機構を有する発電機におい
て、前記吸入窓と前記吐出窓との間のフレーム部位に、
プーリ後端面側からプーリ前端面側に向かう方向に突出
し、半径方向において前記フレーム周壁部より突出しな
い最大径部を有し、前記吐出窓から排出された温風が前
記吸入窓へ回り込むのを制限するための環状の温風回り
込み制限部を設けたことを特徴とする発電機を採用す
る。
【0006】請求項2では、前記温風回り込み制限部
は、軸方向において前記吐出窓のプーリ側の端面から少
なくとも10mm以上突出していることを特徴とする請
求項1に記載の発電機を採用する。
は、軸方向において前記吐出窓のプーリ側の端面から少
なくとも10mm以上突出していることを特徴とする請
求項1に記載の発電機を採用する。
【0007】請求項3では、前記温風回り込み制限部
は、軸方向において前記プーリ後端面より突出しかつ前
記プーリ前端面より突出しない先端部と、半径方向にお
いて前記吸入窓の吐出窓側端面より突出しない最小径部
とを有するとともに、前記温風回り込み制限部は、前記
プーリに掛けられるベルトが通るベルト通し用切欠部を
有することを特徴とする請求項2に記載の発電機を採用
する。
は、軸方向において前記プーリ後端面より突出しかつ前
記プーリ前端面より突出しない先端部と、半径方向にお
いて前記吸入窓の吐出窓側端面より突出しない最小径部
とを有するとともに、前記温風回り込み制限部は、前記
プーリに掛けられるベルトが通るベルト通し用切欠部を
有することを特徴とする請求項2に記載の発電機を採用
する。
【0008】請求項4では、前記温風回り込み制限部
は、前記フレーム側壁部と一体であることを特徴とする
請求項1〜3のいずれかに記載の発電機を採用する。
は、前記フレーム側壁部と一体であることを特徴とする
請求項1〜3のいずれかに記載の発電機を採用する。
【0009】請求項5では、前記温風回り込み制限部
は、前記フレーム側壁部に取り付けられることを特徴と
する請求項1〜3のいずれかに記載の発電機を採用す
る。
は、前記フレーム側壁部に取り付けられることを特徴と
する請求項1〜3のいずれかに記載の発電機を採用す
る。
【0010】請求項6では、前記冷却ファンは、斜流羽
根を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
記載の発電機を採用する。
根を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
記載の発電機を採用する。
【0011】
【発明の作用効果】請求項1に係る発電機において、冷
却ファンが回転すると、冷却風が吸入窓からフレーム内
部に吸入され、冷却風はフレーム内部を通過することに
よって温風となって吐出窓から排出される。この吐出窓
から排出された冷却風(温風)は、温風回り込み制限部
により吸入窓への回り込みが制限される。このため、吸
入窓から吸入される冷却風の温度が吐出窓から排出され
た温風によって上昇することはほとんどなく、従って、
フレーム内部を効率よく冷却でき、冷却性が向上する。
却ファンが回転すると、冷却風が吸入窓からフレーム内
部に吸入され、冷却風はフレーム内部を通過することに
よって温風となって吐出窓から排出される。この吐出窓
から排出された冷却風(温風)は、温風回り込み制限部
により吸入窓への回り込みが制限される。このため、吸
入窓から吸入される冷却風の温度が吐出窓から排出され
た温風によって上昇することはほとんどなく、従って、
フレーム内部を効率よく冷却でき、冷却性が向上する。
【0012】請求項2に係る発電機は、温風回り込み制
限部を、軸方向において吐出窓のプーリ側端面から少な
くとも10mm以上突出させた場合に、吸入窓から吸入
される外気の温度が低下し、ステータ温度が十分に低下
したとの実験例に基づくものである。
限部を、軸方向において吐出窓のプーリ側端面から少な
くとも10mm以上突出させた場合に、吸入窓から吸入
される外気の温度が低下し、ステータ温度が十分に低下
したとの実験例に基づくものである。
【0013】請求項3に係る発電機によると、温風回り
込み制限部は、その先端部が軸方向においてプーリ前端
面より突出しておらず、しかも、最大径部がフレーム周
壁部より突出していないため、温風回り込み制限部を設
けたことによって発電機の好ましくない大型化を招くこ
とはない。また、最小径部が吸入窓の吐出窓側端面より
突出しないため、温風回り込み制限部を設けたことによ
り吸入窓に吸入される冷却風の風量が減少し冷却性が阻
害される不具合が生じない。さらに、温風回り込み制限
部に設けたベルト通し用切欠部には、プーリに掛けられ
たベルトが通され、ベルトは温風回り込み制限部と干渉
することなく円滑に動くことができる。
込み制限部は、その先端部が軸方向においてプーリ前端
面より突出しておらず、しかも、最大径部がフレーム周
壁部より突出していないため、温風回り込み制限部を設
けたことによって発電機の好ましくない大型化を招くこ
とはない。また、最小径部が吸入窓の吐出窓側端面より
突出しないため、温風回り込み制限部を設けたことによ
り吸入窓に吸入される冷却風の風量が減少し冷却性が阻
害される不具合が生じない。さらに、温風回り込み制限
部に設けたベルト通し用切欠部には、プーリに掛けられ
たベルトが通され、ベルトは温風回り込み制限部と干渉
することなく円滑に動くことができる。
【0014】請求項4及び5に係る発電機は、温風回り
込み制限部はフレーム側壁部と一体型でもよいし、別体
型でもよいことを明確にしたものである。
込み制限部はフレーム側壁部と一体型でもよいし、別体
型でもよいことを明確にしたものである。
【0015】請求項6に係る発電機は、冷却ファンとし
て、ロータを効率よく冷却可能な斜流羽根を有するもの
を用いた発電機である。この発電機によると、斜流羽根
によるロータに対する冷却性の向上と相まって、発電機
の冷却性をより一層の向上させることができる。
て、ロータを効率よく冷却可能な斜流羽根を有するもの
を用いた発電機である。この発電機によると、斜流羽根
によるロータに対する冷却性の向上と相まって、発電機
の冷却性をより一層の向上させることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【0017】図1及び図2は、それぞれ一実施例に係る
車両用発電機の半断面図及び正面図を示す。
車両用発電機の半断面図及び正面図を示す。
【0018】図1及び図2において、車両用発電機は、
相互に締付固定されたほぼ椀状の左右一対のフレーム
1、1’を備える。
相互に締付固定されたほぼ椀状の左右一対のフレーム
1、1’を備える。
【0019】この一対のフレーム1、1’の内部には、
一方のフレーム1の内周面に固定されたステータコア2
aと、このステータコア2aに巻回されたステータコイ
ル2bとからなるステータ2が配設されている。
一方のフレーム1の内周面に固定されたステータコア2
aと、このステータコア2aに巻回されたステータコイ
ル2bとからなるステータ2が配設されている。
【0020】ステータ2の内側には、ロータ3が配設さ
れている。ロータ3は、一対のフレーム1,1’の両側
壁部1a、1b中央部分に各々設けられた一対のベアリ
ング4(図1では、右側のベアリングは図示せず。)に
回転自在に支持された駆動軸3aと、この駆動軸3aに
固定され外周面がステータコア2aの内周面に近接して
配置された一対の爪形ポールコア3b、3b’と、これ
ら一対の爪形ポールコア3b、3b’の内周に挟持され
たロータコイル3cとを備える。
れている。ロータ3は、一対のフレーム1,1’の両側
壁部1a、1b中央部分に各々設けられた一対のベアリ
ング4(図1では、右側のベアリングは図示せず。)に
回転自在に支持された駆動軸3aと、この駆動軸3aに
固定され外周面がステータコア2aの内周面に近接して
配置された一対の爪形ポールコア3b、3b’と、これ
ら一対の爪形ポールコア3b、3b’の内周に挟持され
たロータコイル3cとを備える。
【0021】駆動軸3aの一端部には、プーリ5がベア
リング4とワッシャ6及びナット7とで挟持されて配設
されている。ここで、ワッシャ6とナット7とが一体化
されていてもよい。プーリ5の外周面にはV字状の溝5
aが形成されており、プーリ5には、エンジン(図示せ
ず。)により駆動されるベルト8が掛けられ、プーリ5
はベルト8により回転可能とされている。
リング4とワッシャ6及びナット7とで挟持されて配設
されている。ここで、ワッシャ6とナット7とが一体化
されていてもよい。プーリ5の外周面にはV字状の溝5
aが形成されており、プーリ5には、エンジン(図示せ
ず。)により駆動されるベルト8が掛けられ、プーリ5
はベルト8により回転可能とされている。
【0022】さらに、発電機は冷却機構を有している。
冷却機構は、一対の爪形ポールコア3b、3b’の両端
に配設され、駆動軸3aの回転に伴って回転する一対の
冷却ファン9,9’と、一方のフレーム1のプーリ5と
対面する側壁部1aに周方向に沿って形成され、冷却フ
ァン9の回転によりフレーム1外部の冷却風をフレーム
1内部に吸入させるための複数の吸入窓10と、一方の
フレーム1の周壁部1cに周方向に沿って形成され、フ
レーム1内部を通過することによって温度上昇した冷却
風を外部に排出するための複数の吐出窓11と、吸入窓
10と吐出窓11との間のフレーム部位に、プーリ後端
面5b側からプーリ前端面5c側に向かう方向に突出し
た環状の温風回り込み制限部12とを有して構成され
る。
冷却機構は、一対の爪形ポールコア3b、3b’の両端
に配設され、駆動軸3aの回転に伴って回転する一対の
冷却ファン9,9’と、一方のフレーム1のプーリ5と
対面する側壁部1aに周方向に沿って形成され、冷却フ
ァン9の回転によりフレーム1外部の冷却風をフレーム
1内部に吸入させるための複数の吸入窓10と、一方の
フレーム1の周壁部1cに周方向に沿って形成され、フ
レーム1内部を通過することによって温度上昇した冷却
風を外部に排出するための複数の吐出窓11と、吸入窓
10と吐出窓11との間のフレーム部位に、プーリ後端
面5b側からプーリ前端面5c側に向かう方向に突出し
た環状の温風回り込み制限部12とを有して構成され
る。
【0023】一対の冷却ファン9、9’は、各々、遠心
羽根の他、冷却風をロータ3内部に導き、ロータ3を効
率よく冷却することができる斜流羽根を有している。
羽根の他、冷却風をロータ3内部に導き、ロータ3を効
率よく冷却することができる斜流羽根を有している。
【0024】温風回り込み制限部12は、吐出窓11か
ら排出された温風が吸入窓10へ回り込むのを制限する
ためのものであり、軸方向においてプーリ後端面5bよ
り突出しかつプーリ前端面5cより突出しない先端部1
2aと、半径方向においてフレーム周壁部1aより突出
しない最大径部12bと、半径方向において吸入窓10
の吐出窓側端面10aより突出しない最小径部12cと
を有する。また、温風回り込み制限部12は、プーリ5
に掛けられるベルト8が通るベルト通し用切欠部12d
を有し、温風回り込み制限部12にベルト8が干渉して
ベルト8が円滑に動かなくなる不具合が生じないように
している。温風回り込み制限部12は、本実施例のよう
にフレーム側壁部1aと一体であっても、また別体であ
ってもよく、例えば別体の場合、フレーム1のスポーク
部1dに取り付けるようにしてもよい。
ら排出された温風が吸入窓10へ回り込むのを制限する
ためのものであり、軸方向においてプーリ後端面5bよ
り突出しかつプーリ前端面5cより突出しない先端部1
2aと、半径方向においてフレーム周壁部1aより突出
しない最大径部12bと、半径方向において吸入窓10
の吐出窓側端面10aより突出しない最小径部12cと
を有する。また、温風回り込み制限部12は、プーリ5
に掛けられるベルト8が通るベルト通し用切欠部12d
を有し、温風回り込み制限部12にベルト8が干渉して
ベルト8が円滑に動かなくなる不具合が生じないように
している。温風回り込み制限部12は、本実施例のよう
にフレーム側壁部1aと一体であっても、また別体であ
ってもよく、例えば別体の場合、フレーム1のスポーク
部1dに取り付けるようにしてもよい。
【0025】次に、車両用発電機の冷却機構の動作を説
明する。
明する。
【0026】エンジンによりベルト8が駆動されて動
き、プーリ5が回転すると、駆動軸3aがプーリ5と一
体となって回転し、駆動軸3aと一体となって冷却ファ
ン9が回転する。冷却ファン9が回転すると、吸入窓1
0を通って冷却風がフレーム1内部に吸入される。フレ
ーム1内部に吸入された冷却風はステータ2を冷却し、
吐出窓11から温風となって排出される。また、冷却風
の一部は、冷却ファン9の斜流羽根の作用により、一対
の爪形ポールコア3b、3b’により周方向に形成され
ている溝を軸方向に通過することによってロータ3を冷
却する。吐出窓11から排出された温風は、温風回り込
み制限部12により吸入窓10へ回り込むのが制限され
る。このため、吸入窓10を通ってフレーム1内部に吸
入される冷却風が吸入窓10に回り込む温風によって温
度上昇することは殆どなく、ステータ2及びロータ3は
効率的に冷却される。
き、プーリ5が回転すると、駆動軸3aがプーリ5と一
体となって回転し、駆動軸3aと一体となって冷却ファ
ン9が回転する。冷却ファン9が回転すると、吸入窓1
0を通って冷却風がフレーム1内部に吸入される。フレ
ーム1内部に吸入された冷却風はステータ2を冷却し、
吐出窓11から温風となって排出される。また、冷却風
の一部は、冷却ファン9の斜流羽根の作用により、一対
の爪形ポールコア3b、3b’により周方向に形成され
ている溝を軸方向に通過することによってロータ3を冷
却する。吐出窓11から排出された温風は、温風回り込
み制限部12により吸入窓10へ回り込むのが制限され
る。このため、吸入窓10を通ってフレーム1内部に吸
入される冷却風が吸入窓10に回り込む温風によって温
度上昇することは殆どなく、ステータ2及びロータ3は
効率的に冷却される。
【0027】図3は、温風回り込み制限部12の高さh
(mm)とステータ温度(°C)との関係の一例を示し
ている。ここで、高さhは、吐出窓11のプーリ側端面
11aを基準とした高さである。図3から明らかなよう
に、温風回り込み制限部12の高さhは、10mm以上
あると、ステータ温度を低下させることができ、より好
ましくは、ベルト通し用切欠部12dが必要となる高
さ、すなわち、上記のように先端部12aが軸方向にお
いてプーリ後端面5cより突出する高さ以上に設定する
とよいことが分かった。
(mm)とステータ温度(°C)との関係の一例を示し
ている。ここで、高さhは、吐出窓11のプーリ側端面
11aを基準とした高さである。図3から明らかなよう
に、温風回り込み制限部12の高さhは、10mm以上
あると、ステータ温度を低下させることができ、より好
ましくは、ベルト通し用切欠部12dが必要となる高
さ、すなわち、上記のように先端部12aが軸方向にお
いてプーリ後端面5cより突出する高さ以上に設定する
とよいことが分かった。
【0028】以上説明したように、本実施例に係る車両
用発電機によると、吐出窓11から排出された温風は、
温風回り込み制限部12により吸入窓10への回り込み
が制限される。このため、吸入窓10から吸入される冷
却風の温度が吐出窓11から排出された温風によって上
昇することはほとんどなく、従って、フレーム1内部を
効率よく冷却でき、冷却性が向上する。そして、温風回
り込み制限部12の高さhは、図3に示したように、少
なくとも10mm以上に設定するとステータ温度が十分
に低下し、さらに好ましくは、温風回り込み制限部12
の先端部12aを軸方向においてプーリ後端面5bより
突出させた場合に冷却性が一層向上することが実験結果
から得られた。また、温風回り込み制限部12の先端部
12aがプーリ前端面5cより突出しておらず、しかも
温風回り込み制限部12の最大径部12bがフレーム周
壁部1aより突出していないため、温風回り込み制限部
12を設けたことによって発電機の好ましくない大型化
を招くことはない。また、最小径部12cが吸入窓10
の吐出窓側端面10aより突出していないため、温風回
り込み制限部12を設けたことにより吸入窓10に吸入
される冷却風の風量が減少し冷却性が阻害される不具合
が生じない。さらに、温風回り込み制限部12に設けた
ベルト通し用切欠部12dには、プーリ5に掛けられた
ベルト8が通され、ベルト8は温風回り込み制限部12
と干渉することなく円滑に動くことができる。さらに、
冷却ファン9として、ロータ3を効率よく冷却可能な斜
流羽根を有するものを用いたため、斜流羽根によるロー
タ3に対する冷却性の向上と相まって、発電機の冷却性
をより一層の向上させることができる。
用発電機によると、吐出窓11から排出された温風は、
温風回り込み制限部12により吸入窓10への回り込み
が制限される。このため、吸入窓10から吸入される冷
却風の温度が吐出窓11から排出された温風によって上
昇することはほとんどなく、従って、フレーム1内部を
効率よく冷却でき、冷却性が向上する。そして、温風回
り込み制限部12の高さhは、図3に示したように、少
なくとも10mm以上に設定するとステータ温度が十分
に低下し、さらに好ましくは、温風回り込み制限部12
の先端部12aを軸方向においてプーリ後端面5bより
突出させた場合に冷却性が一層向上することが実験結果
から得られた。また、温風回り込み制限部12の先端部
12aがプーリ前端面5cより突出しておらず、しかも
温風回り込み制限部12の最大径部12bがフレーム周
壁部1aより突出していないため、温風回り込み制限部
12を設けたことによって発電機の好ましくない大型化
を招くことはない。また、最小径部12cが吸入窓10
の吐出窓側端面10aより突出していないため、温風回
り込み制限部12を設けたことにより吸入窓10に吸入
される冷却風の風量が減少し冷却性が阻害される不具合
が生じない。さらに、温風回り込み制限部12に設けた
ベルト通し用切欠部12dには、プーリ5に掛けられた
ベルト8が通され、ベルト8は温風回り込み制限部12
と干渉することなく円滑に動くことができる。さらに、
冷却ファン9として、ロータ3を効率よく冷却可能な斜
流羽根を有するものを用いたため、斜流羽根によるロー
タ3に対する冷却性の向上と相まって、発電機の冷却性
をより一層の向上させることができる。
【0029】なお、温風回り込み制限部12の断面形状
は、図1の形状のみに限定されるものではなく、例えば
図4及び図5にそれぞれ示す形状としてもよい。
は、図1の形状のみに限定されるものではなく、例えば
図4及び図5にそれぞれ示す形状としてもよい。
【図1】一実施例に係る車両用発電機の半断面図
【図2】同発電機の正面図
【図3】温風回り込み制限部の高さhとステータ温度と
の関係を示すグラフ
の関係を示すグラフ
【図4】温風回り込み制限部の変形例
【図5】同じく温風回り込み制限部の変形例
1、1’ フレーム
1a フレーム側壁部
1c フレーム周壁部
1d スポーク部
3 ロータ
3a 駆動軸
5 プーリ
5b プーリ後端面
5c プーリ前端面
8 ベルト
9 冷却ファン
10 吸入窓
10a 吸入窓の吐出窓側端面
11 吐出窓
11a 吐出窓のプーリ側端面
12 温風回り込み制限部
12a 温風回り込み制限部の先端部
12b 温風回り込み制限部の最大径部
12c 温風回り込み制限部の最小径部
12d 温風回り込み制限部のベルト通し用切欠部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H02K 9/00 - 9/28
H02K 19/00 - 19/38
H02K 7/00 - 7/20
Claims (6)
- 【請求項1】 フレーム内部のロータに配設され、該ロ
ータと一体となって回転する冷却ファンと、前記ロータ
の駆動軸を回転駆動するプーリと対面するフレーム側壁
部に形成され、前記冷却ファンの回転による冷却風をフ
レーム内部に吸入するための吸入窓と、前記ロータの外
周面側と対面するフレーム周壁部に形成され、フレーム
内部を通過することにより温度上昇した前記冷却風をフ
レーム外部に排出するための吐出窓とからなる冷却機構
を有する発電機において、 前記吸入窓と前記吐出窓との間のフレーム部位に、プー
リ後端面側からプーリ前端面側に向かう方向に突出し、
半径方向において前記フレーム周壁部より突出しない最
大径部を有し、前記吐出窓から排出された温風が前記吸
入窓へ回り込むのを制限するための環状の温風回り込み
制限部を設けたことを特徴とする発電機。 - 【請求項2】 前記温風回り込み制限部は、軸方向にお
いて前記吐出窓のプーリ側の端面から少なくとも10m
m以上突出していることを特徴とする請求項1に記載の
発電機。 - 【請求項3】 前記温風回り込み制限部は、軸方向にお
いて前記プーリ後端面より突出しかつ前記プーリ前端面
より突出しない先端部と、半径方向において前記吸入窓
の吐出窓側端面より突出しない最小径部とを有するとと
もに、前記温風回り込み制限部は、前記プーリに掛けら
れるベルトが通るベルト通し用切欠部を有することを特
徴とする請求項2に記載の発電機。 - 【請求項4】 前記温風回り込み制限部は、前記フレー
ム側壁部と一体であることを特徴とする請求項1〜3の
いずれかに記載の発電機。 - 【請求項5】 前記温風回り込み制限部は、前記フレー
ム側壁部に取り付けられることを特徴とする請求項1〜
3のいずれかに記載の発電機。 - 【請求項6】 前記冷却ファンは、斜流羽根を有するこ
とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の発電
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13821195A JP3509292B2 (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 発電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13821195A JP3509292B2 (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 発電機 |
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JPH08331806A JPH08331806A (ja) | 1996-12-13 |
JP3509292B2 true JP3509292B2 (ja) | 2004-03-22 |
Family
ID=15216684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13821195A Expired - Fee Related JP3509292B2 (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 発電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3509292B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7425784B2 (en) | 2004-11-11 | 2008-09-16 | Denso Corporation | Alternator having driving pulley with end flanges |
Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
FR2926687B1 (fr) * | 2008-01-18 | 2018-12-07 | Valeo Equip Electr Moteur | Machine electrique tournante, notamment alternateur de vehicule automobile |
CN108667222B (zh) * | 2018-08-08 | 2023-12-05 | 江苏朗信电气股份有限公司 | 一种电机用导电支架 |
-
1995
- 1995-06-05 JP JP13821195A patent/JP3509292B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7425784B2 (en) | 2004-11-11 | 2008-09-16 | Denso Corporation | Alternator having driving pulley with end flanges |
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Publication number | Publication date |
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