JPH0978443A - カーペットの表繊維カットリサイクル方法およびその装置 - Google Patents
カーペットの表繊維カットリサイクル方法およびその装置Info
- Publication number
- JPH0978443A JPH0978443A JP23118695A JP23118695A JPH0978443A JP H0978443 A JPH0978443 A JP H0978443A JP 23118695 A JP23118695 A JP 23118695A JP 23118695 A JP23118695 A JP 23118695A JP H0978443 A JPH0978443 A JP H0978443A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carpet
- cutting
- recycling
- fiber
- surface fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】表繊維と支持材からなるカーペットの表繊
維および支持材を裁断分離し、それぞれ分離回収するこ
とを特徴とするカーペットの表繊維カットリサイクル方
法およびコンベアー、裁断分離カッター、カーペットを
支持し皺を除去する負圧吸引部および裁断分離表繊維を
回収する捕収部を有することを特徴とするカーペットの
表繊維カットリサイクル装置。 【効果】本発明のカーペットの表繊維カットリサイクル
方法およびその装置によれば、カーペットの用途に必要
な品質を損なうことなく、使用済みのカーペットをより
効率的にリサイクル化する方法およびその装置を提供す
ることができる。
維および支持材を裁断分離し、それぞれ分離回収するこ
とを特徴とするカーペットの表繊維カットリサイクル方
法およびコンベアー、裁断分離カッター、カーペットを
支持し皺を除去する負圧吸引部および裁断分離表繊維を
回収する捕収部を有することを特徴とするカーペットの
表繊維カットリサイクル装置。 【効果】本発明のカーペットの表繊維カットリサイクル
方法およびその装置によれば、カーペットの用途に必要
な品質を損なうことなく、使用済みのカーペットをより
効率的にリサイクル化する方法およびその装置を提供す
ることができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーペットのリサ
イクルに関するものであり、詳しくはカーペットの表繊
維を裁断分離回収し再利用し易くする方法およびその装
置に関するものである。
イクルに関するものであり、詳しくはカーペットの表繊
維を裁断分離回収し再利用し易くする方法およびその装
置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、地球の環境保護と資源の効率的利
用の２つのニーズから、産業廃棄物や一般家庭廃棄物の
処理、再利用の問題は益々その重要性が高まってきてお
り、多くの分野、多くの人々が関心を示している。しか
し、カーペットの分野ではこれまでほとんどの使用済み
カーペットを埋め立て処分しており、実用的なカーペッ
トのリサイクル技術はいまだ開発段階にある。
用の２つのニーズから、産業廃棄物や一般家庭廃棄物の
処理、再利用の問題は益々その重要性が高まってきてお
り、多くの分野、多くの人々が関心を示している。しか
し、カーペットの分野ではこれまでほとんどの使用済み
カーペットを埋め立て処分しており、実用的なカーペッ
トのリサイクル技術はいまだ開発段階にある。
【０００３】一般的にカーペットはその用途に適した品
質を得るために、タフト刺基布にタフティングしたパイ
ル糸、カードウエッブを積層しニドルパンチしたもの、
織編物などの表繊維とその裏面側の刺基布、目止め層、
裏打ち層から構成されている。表繊維はカーペットの基
本性能を決めるもので、家庭用、オフィス用、ホテル、
劇場用、自動車のマット用、店舗用などそれぞれの商品
要求機能と価額の両面から天然繊維、合成繊維など各種
の繊維が選択され使用されている。タフト刺基布は天然
のジュートとポリエステルスパンボンドが一般的で、ポ
リエステルスパンボンドが主流である。カーペット裏面
側の目止め層、裏打ち層は家庭用、オフィス用、自動車
用など使用される場所および形態によってそれぞれ要求
機能が異なり、層ずれのしない塩化ビニールやネオプレ
ンゴムを採用する場合と、形態固定しやすいポリエチレ
ンを採用するなど商品によって細かく仕様が別れてい
る。このように多種多様の素材および構成からなってい
ることがカーペットのリサイクルの実用化を困難にして
いる。従来提案されているリサイクル技術を大別すると
次の３つになる。
質を得るために、タフト刺基布にタフティングしたパイ
ル糸、カードウエッブを積層しニドルパンチしたもの、
織編物などの表繊維とその裏面側の刺基布、目止め層、
裏打ち層から構成されている。表繊維はカーペットの基
本性能を決めるもので、家庭用、オフィス用、ホテル、
劇場用、自動車のマット用、店舗用などそれぞれの商品
要求機能と価額の両面から天然繊維、合成繊維など各種
の繊維が選択され使用されている。タフト刺基布は天然
のジュートとポリエステルスパンボンドが一般的で、ポ
リエステルスパンボンドが主流である。カーペット裏面
側の目止め層、裏打ち層は家庭用、オフィス用、自動車
用など使用される場所および形態によってそれぞれ要求
機能が異なり、層ずれのしない塩化ビニールやネオプレ
ンゴムを採用する場合と、形態固定しやすいポリエチレ
ンを採用するなど商品によって細かく仕様が別れてい
る。このように多種多様の素材および構成からなってい
ることがカーペットのリサイクルの実用化を困難にして
いる。従来提案されているリサイクル技術を大別すると
次の３つになる。
【０００４】第１はサーマルリサイクルである。カーペ
ットを適当な形態に切断し、燃焼させ、自家発電や各種
の熱エネルギーとして再利用する方法である。しかし、
この方法は資源の再利用の観点からは好ましくない。
ットを適当な形態に切断し、燃焼させ、自家発電や各種
の熱エネルギーとして再利用する方法である。しかし、
この方法は資源の再利用の観点からは好ましくない。
【０００５】第２はマテリアルリサイクルである。この
方法は次のケミカルリサイクルと異なり、物理的、機械
的にペレット化する。この再生ペレットを再利用する場
合、２つのケースに分けられる。１つは多種の素材が混
合していることを前提として新規素材として商品開発す
るケースで、花壇や盆栽用の鉢、歩道の装飾用杭などが
ある。もう１つは、特開平５−２１１９３５号公報、特
開平６−１２３０５２号公報に記載されているように１
００％同一素材で構成して、回収、ペレット化、溶融し
て再利用するケースである。しかし、この方法は、すべ
ての構成要素を同一とするため、特開平５−２１１９３
５号公報に記載されているナイロン１００％の構成は、
タフト刺基布、目止め層、裏打ち層を安価な素材から高
価なナイロン素材に変更することが必須となり、経済的
ではない。また、特開平６−１２３０５２号公報のポリ
エステル１００％の構成では、パイル素材の要求機能が
満足されない商品群、特にオフィスやホテル用ではパイ
ルのへたりがあり、商品として実用化できにくい欠点が
ある。
方法は次のケミカルリサイクルと異なり、物理的、機械
的にペレット化する。この再生ペレットを再利用する場
合、２つのケースに分けられる。１つは多種の素材が混
合していることを前提として新規素材として商品開発す
るケースで、花壇や盆栽用の鉢、歩道の装飾用杭などが
ある。もう１つは、特開平５−２１１９３５号公報、特
開平６−１２３０５２号公報に記載されているように１
００％同一素材で構成して、回収、ペレット化、溶融し
て再利用するケースである。しかし、この方法は、すべ
ての構成要素を同一とするため、特開平５−２１１９３
５号公報に記載されているナイロン１００％の構成は、
タフト刺基布、目止め層、裏打ち層を安価な素材から高
価なナイロン素材に変更することが必須となり、経済的
ではない。また、特開平６−１２３０５２号公報のポリ
エステル１００％の構成では、パイル素材の要求機能が
満足されない商品群、特にオフィスやホテル用ではパイ
ルのへたりがあり、商品として実用化できにくい欠点が
ある。
【０００６】第３はケミカルリサイクルである。リサイ
クルの基本概念に最も合致しているのは、商品を回収
し、分解して元の素原料に戻すケミカルリサイクルであ
る。しかし、カーペットは商品が多用途にわたってお
り、その素材構成が多種多様であるため、経済的な解重
合システムの開発にはしばらく時間が必要である。この
課題を解決するための手段が特開平５−１１７４４１号
公報に記載されている。解重合の効率を向上するための
補助手段として、カーペットを小片化し、セパレーター
でパイル素材であるナイロン６を含む小片とそれ以外の
小片に分離し、ナイロン６を含む小片を解重合システム
へ供給して素原料のε−カプロラクタムを回収する方法
である。しかし、この方法もパイル糸の分離を主目的と
していないため、カーペットを小片化し機械的手段で、
例えばサイクロンによる比重差などで分離しても、ナイ
ロン６を含む小片の中にはいまだにタフト刺基布のポリ
エステルスパンボンドや目止め層、裏打ち層の塩化ビニ
ール、ネオプレンゴム、ポリエチレンなどを含有してお
り、解重合の精製の困難さはなんら解決されていない。
クルの基本概念に最も合致しているのは、商品を回収
し、分解して元の素原料に戻すケミカルリサイクルであ
る。しかし、カーペットは商品が多用途にわたってお
り、その素材構成が多種多様であるため、経済的な解重
合システムの開発にはしばらく時間が必要である。この
課題を解決するための手段が特開平５−１１７４４１号
公報に記載されている。解重合の効率を向上するための
補助手段として、カーペットを小片化し、セパレーター
でパイル素材であるナイロン６を含む小片とそれ以外の
小片に分離し、ナイロン６を含む小片を解重合システム
へ供給して素原料のε−カプロラクタムを回収する方法
である。しかし、この方法もパイル糸の分離を主目的と
していないため、カーペットを小片化し機械的手段で、
例えばサイクロンによる比重差などで分離しても、ナイ
ロン６を含む小片の中にはいまだにタフト刺基布のポリ
エステルスパンボンドや目止め層、裏打ち層の塩化ビニ
ール、ネオプレンゴム、ポリエチレンなどを含有してお
り、解重合の精製の困難さはなんら解決されていない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の問題
点をより効率的に改善するとともに、より効果的なケミ
カルリサイクル方法およびその装置を提供することをそ
の課題とする。
点をより効率的に改善するとともに、より効果的なケミ
カルリサイクル方法およびその装置を提供することをそ
の課題とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明のカーペットの表
繊維カットリサイクル方法は、前記の課題を解決するた
めに、以下の構成を有する。
繊維カットリサイクル方法は、前記の課題を解決するた
めに、以下の構成を有する。
【０００９】すなわち、表繊維と支持材からなるカーペ
ットにおける表繊維Ａおよび支持材Ｂを裁断分離し、Ａ
とＢをそれぞれ回収するか、または表繊維の一部である
Ａ´および表繊維と支持材の混在物であるＢ´を裁断分
離し、Ａ´とＢ´をそれぞれ回収することを特徴とする
カーペットの表繊維カットリサイクル方法である。
ットにおける表繊維Ａおよび支持材Ｂを裁断分離し、Ａ
とＢをそれぞれ回収するか、または表繊維の一部である
Ａ´および表繊維と支持材の混在物であるＢ´を裁断分
離し、Ａ´とＢ´をそれぞれ回収することを特徴とする
カーペットの表繊維カットリサイクル方法である。
【００１０】また本発明のカーペットの表繊維カットリ
サイクル装置は前記の課題を解決するために、以下の構
成を有する。
サイクル装置は前記の課題を解決するために、以下の構
成を有する。
【００１１】すなわち、少なくとも回収カーペットを裁
断分離カッターに供給するコンベアー、裁断分離カッタ
ー、カーペットを支持し皺を除去する負圧吸引部および
裁断分離表繊維を回収する捕収部を有することを特徴と
するカーペットの表繊維カットリサイクル装置である。
断分離カッターに供給するコンベアー、裁断分離カッタ
ー、カーペットを支持し皺を除去する負圧吸引部および
裁断分離表繊維を回収する捕収部を有することを特徴と
するカーペットの表繊維カットリサイクル装置である。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカーペットの表繊
維カットリサイクル方法について詳細に説明する。
維カットリサイクル方法について詳細に説明する。
【００１３】前記したように一般的なカーペットはその
用途に適した品質を得るためにカーペットとしての基本
性能を決める表繊維の他に、その裏側面に表繊維と異な
る素材が種々使用されている。これら種々の素材から構
成されたカーペットのリサイクルは容易ではないが、本
発明はカーペットの用途に適した品質を保持しながら、
効率的に表繊維を回収するために、これまでのカーペッ
ト構成をそのままにして表繊維Ａと支持材Ｂを裁断分離
して回収するか、または表繊維の一部Ａ´および表繊維
と支持材の混在したＢ´を裁断分離して回収するもので
ある。
用途に適した品質を得るためにカーペットとしての基本
性能を決める表繊維の他に、その裏側面に表繊維と異な
る素材が種々使用されている。これら種々の素材から構
成されたカーペットのリサイクルは容易ではないが、本
発明はカーペットの用途に適した品質を保持しながら、
効率的に表繊維を回収するために、これまでのカーペッ
ト構成をそのままにして表繊維Ａと支持材Ｂを裁断分離
して回収するか、または表繊維の一部Ａ´および表繊維
と支持材の混在したＢ´を裁断分離して回収するもので
ある。
【００１４】また、図１は本発明のカーペットの表繊維
カットリサイクル装置（裁断分離装置）の一例を示す概
略図である。裁断分離装置としては少なくともエンドレ
ス回転刃等の刃物１、裁断分離された表繊維ＡまたはＡ
´を例えば負圧吸引などで回収する捕収部２、回収カー
ペット４の皺や曲りを除く負圧吸引部２´、カーペット
を搬送するコンベア３からなるものである。
カットリサイクル装置（裁断分離装置）の一例を示す概
略図である。裁断分離装置としては少なくともエンドレ
ス回転刃等の刃物１、裁断分離された表繊維ＡまたはＡ
´を例えば負圧吸引などで回収する捕収部２、回収カー
ペット４の皺や曲りを除く負圧吸引部２´、カーペット
を搬送するコンベア３からなるものである。
【００１５】刃物１は一般的にウレタンブロック等のス
ライスに使用されるエンドレス回転刃等で、裁断分離す
る表繊維をより効率的に分離し、かつ支持材成分が混入
しないようにするため、コンベア３のベルト上に乗せた
回収カーペット４の表繊維と支持材を結ぶ方向にできる
だけ振動しないようにする振動防止機構を有するものが
望ましい。捕収部２は裁断分離した表繊維ＡまたはＡ´
のみを回収するもので、例えば負圧吸引によって効率的
に捕収できるものが望ましい。さらに、市場から回収さ
れたカーペットは施工カーペットの剥離、輸送中の梱包
などによって皺や曲りがあるものが多いため裁断分離時
に表繊維をより効率的に裁断分離し難い状態になってい
るものがある。従って、コンベア３のベルト上に乗せた
回収カーペット４の皺や曲りを除くため負圧吸引部２´
を設ける。また、回収カーペット４を連続的に表繊維と
支持材に裁断分離するためコンベア３を設ける。このコ
ンベア３は負圧吸引部２´の効果を高めるために必要な
程度の穴あきタイプのものが望ましい。
ライスに使用されるエンドレス回転刃等で、裁断分離す
る表繊維をより効率的に分離し、かつ支持材成分が混入
しないようにするため、コンベア３のベルト上に乗せた
回収カーペット４の表繊維と支持材を結ぶ方向にできる
だけ振動しないようにする振動防止機構を有するものが
望ましい。捕収部２は裁断分離した表繊維ＡまたはＡ´
のみを回収するもので、例えば負圧吸引によって効率的
に捕収できるものが望ましい。さらに、市場から回収さ
れたカーペットは施工カーペットの剥離、輸送中の梱包
などによって皺や曲りがあるものが多いため裁断分離時
に表繊維をより効率的に裁断分離し難い状態になってい
るものがある。従って、コンベア３のベルト上に乗せた
回収カーペット４の皺や曲りを除くため負圧吸引部２´
を設ける。また、回収カーペット４を連続的に表繊維と
支持材に裁断分離するためコンベア３を設ける。このコ
ンベア３は負圧吸引部２´の効果を高めるために必要な
程度の穴あきタイプのものが望ましい。
【００１６】本発明のカーペットの表繊維カットリサイ
クル方法に使用するカーペットは表繊維としてウール、
コットン、シルク等の天然繊維、ポリアミド、ポリエス
テル、ポリアクリル等の合成繊維いずれでも可能である
が、リサイクルの基本概念に最も合致しているというこ
とから回収商品を分解して元の素原料に戻すケミカルリ
サイクルが容易なナイロン６を使用したカーペットであ
ることが望ましい。
クル方法に使用するカーペットは表繊維としてウール、
コットン、シルク等の天然繊維、ポリアミド、ポリエス
テル、ポリアクリル等の合成繊維いずれでも可能である
が、リサイクルの基本概念に最も合致しているというこ
とから回収商品を分解して元の素原料に戻すケミカルリ
サイクルが容易なナイロン６を使用したカーペットであ
ることが望ましい。
【００１７】裁断分離装置でカット捕収したパイル糸等
の表繊維ＡあるいはＡ´は、サーマルリサイクル、マテ
リアルリサイクル、ケミカルリサイクルのいずれでも可
能であるが、表繊維Ａあるいは表繊維の一部Ａ´がナイ
ロン６の場合は特公昭４２−１８４７６号公報、特願平
６−１２７４６８号公報等に記載されている方法で解重
合、精製し、ε−カプロラクタムとして回収して、再び
ナイロン６の素原料として再利用するのが望ましい。表
繊維ＡあるいはＡ´がポリエステルの場合は溶融ペレッ
ト化して再利用するマテリアルリサイクル化することも
効果的である。表繊維ＡあるいはＡ´がカット分離され
た残存カーペット５は、前記のサーマルリサイクルやマ
テリアルリサイクルによって利用するのが好ましい。
の表繊維ＡあるいはＡ´は、サーマルリサイクル、マテ
リアルリサイクル、ケミカルリサイクルのいずれでも可
能であるが、表繊維Ａあるいは表繊維の一部Ａ´がナイ
ロン６の場合は特公昭４２−１８４７６号公報、特願平
６−１２７４６８号公報等に記載されている方法で解重
合、精製し、ε−カプロラクタムとして回収して、再び
ナイロン６の素原料として再利用するのが望ましい。表
繊維ＡあるいはＡ´がポリエステルの場合は溶融ペレッ
ト化して再利用するマテリアルリサイクル化することも
効果的である。表繊維ＡあるいはＡ´がカット分離され
た残存カーペット５は、前記のサーマルリサイクルやマ
テリアルリサイクルによって利用するのが好ましい。
【００１８】
【実施例】次に本発明を実施例、比較例によりさらに詳
細に説明する。
細に説明する。
【００１９】［実施例１］通常のナイロン６チップを特
公昭５５−９０８６号公報記載の方法で紡糸、延伸、巻
縮加工して繊度２６５０デニール、フィラメント数１６
０本の田型中空（中空率１４％）で、巻縮伸長率２６％
の巻縮糸を得た。得られた巻縮糸を用い、市販のポリエ
ステルスパンボンドを刺基布として、パイル長＝５．５
ｍｍ、ステッチ＝１２．５コ／ｉｎ、パイル目付＝６６
０ｇ／ｍ2 のループパイルカーペット生機とした。この
生機を通常のウインス染色機でエンジ色に染色・仕上加
工した。さらに、染色・仕上加工品を塩化ビニール樹脂
で目止めし、裏打ちして製品化した。このループパイル
カーペット製品を６ケ月使用後回収して、５０×５０ｃ
ｍに裁断し、図１の様なコンベアー、裁断分離カッタ
ー、皺除去負圧吸引部および裁断分離表繊維捕収部を有
する裁断分離装置を用いて、表繊維（ナイロン６パイル
糸）を捕収した。捕収した表繊維を特公昭４２−１８４
７６号公報に記載の方法で解重合、精製してε−カプロ
ラクタムを回収した。
公昭５５−９０８６号公報記載の方法で紡糸、延伸、巻
縮加工して繊度２６５０デニール、フィラメント数１６
０本の田型中空（中空率１４％）で、巻縮伸長率２６％
の巻縮糸を得た。得られた巻縮糸を用い、市販のポリエ
ステルスパンボンドを刺基布として、パイル長＝５．５
ｍｍ、ステッチ＝１２．５コ／ｉｎ、パイル目付＝６６
０ｇ／ｍ2 のループパイルカーペット生機とした。この
生機を通常のウインス染色機でエンジ色に染色・仕上加
工した。さらに、染色・仕上加工品を塩化ビニール樹脂
で目止めし、裏打ちして製品化した。このループパイル
カーペット製品を６ケ月使用後回収して、５０×５０ｃ
ｍに裁断し、図１の様なコンベアー、裁断分離カッタ
ー、皺除去負圧吸引部および裁断分離表繊維捕収部を有
する裁断分離装置を用いて、表繊維（ナイロン６パイル
糸）を捕収した。捕収した表繊維を特公昭４２−１８４
７６号公報に記載の方法で解重合、精製してε−カプロ
ラクタムを回収した。
【００２０】［実施例２］通常のポリエステルチップを
用いて溶融紡糸、延伸、巻縮加工して繊度１３００デニ
ール、フィラメント数２６０本の変形扁平断面で、巻縮
伸長率１７％の巻縮糸を得た。得られた巻縮糸を２本引
き揃え５０Ｔ／ｍの撚を入れてソフト巻きチーズにして
高圧チーズ染色法で白を含む５色に染色した。得られた
チーズ染め糸を用いて、市販のポリエステルスパンボン
ドを刺基布として、パイル長＝４ｍｍ、ステッチ＝１
２．５コ／ｉｎ、パイル目付＝４３０ｇ／ｍ2 のループ
パイルカーペットとした。このループパイルカーペット
を目止めし、裏打ちして製品化した。このループパイル
カーペット製品を６ケ月使用後回収して、５０×５０ｃ
ｍに裁断し、図１の様なコンベアー、裁断分離カッタ
ー、皺除去負圧吸引部および裁断分離表繊維捕収部を有
する裁断分離装置を用いて、表繊維（ポリエステルパイ
ル糸）を捕収した。捕収した表繊維は白を含む５色が混
在した短繊維であった。この短繊維を溶融チップ化し、
再度溶融紡糸・延伸して延伸・巻縮加工して繊度１３０
０デニール、フィラメント数２６０本の変形扁平断面巻
縮糸を得た。得られた巻縮糸は焦げ茶色の着色巻縮糸で
あった。
用いて溶融紡糸、延伸、巻縮加工して繊度１３００デニ
ール、フィラメント数２６０本の変形扁平断面で、巻縮
伸長率１７％の巻縮糸を得た。得られた巻縮糸を２本引
き揃え５０Ｔ／ｍの撚を入れてソフト巻きチーズにして
高圧チーズ染色法で白を含む５色に染色した。得られた
チーズ染め糸を用いて、市販のポリエステルスパンボン
ドを刺基布として、パイル長＝４ｍｍ、ステッチ＝１
２．５コ／ｉｎ、パイル目付＝４３０ｇ／ｍ2 のループ
パイルカーペットとした。このループパイルカーペット
を目止めし、裏打ちして製品化した。このループパイル
カーペット製品を６ケ月使用後回収して、５０×５０ｃ
ｍに裁断し、図１の様なコンベアー、裁断分離カッタ
ー、皺除去負圧吸引部および裁断分離表繊維捕収部を有
する裁断分離装置を用いて、表繊維（ポリエステルパイ
ル糸）を捕収した。捕収した表繊維は白を含む５色が混
在した短繊維であった。この短繊維を溶融チップ化し、
再度溶融紡糸・延伸して延伸・巻縮加工して繊度１３０
０デニール、フィラメント数２６０本の変形扁平断面巻
縮糸を得た。得られた巻縮糸は焦げ茶色の着色巻縮糸で
あった。
【００２１】［実施例３］通常のナイロン６チップを用
いて紡糸、延伸、捲縮加工して繊度１３５０デニール、
フィラメント数８０本の田型中空捲縮糸とし、これとは
別に、前記捲縮糸製造時に染色能変換のため、処理剤と
して２，４−ジクロル−フェニルアミノ−１，３，５，
トリアジン−４′−スルホン酸水溶液を用いてカチオン
染料可染捲縮糸（繊度：１３５０デニール、フィラメン
ト数：８０本の田型中空）を得た。得られた２種類の捲
縮糸を通常のインターレース機で交絡して混繊とした。
いて紡糸、延伸、捲縮加工して繊度１３５０デニール、
フィラメント数８０本の田型中空捲縮糸とし、これとは
別に、前記捲縮糸製造時に染色能変換のため、処理剤と
して２，４−ジクロル−フェニルアミノ−１，３，５，
トリアジン−４′−スルホン酸水溶液を用いてカチオン
染料可染捲縮糸（繊度：１３５０デニール、フィラメン
ト数：８０本の田型中空）を得た。得られた２種類の捲
縮糸を通常のインターレース機で交絡して混繊とした。
【００２２】この混繊機を実施例１と同様にしてループ
パイルカーペット生機とし、染色時に市販の酸性染料
（カヤノールネイビーブルーＲ：０．２％ｏｗｆ）、市
販の塩基性染料（アイゼンカチロンイエローＧＰＬＨ：
０．０８％ｏｗｆ）および染色助剤（リン酸一ナトリウ
ム：４．７％ｏｗｆ、リン酸二ナトリウム：１．１８％
ｏｗｆ）の水溶液を用いて一浴多色染めし、塩化ビニー
ル樹脂で目止めし、裏打ちして製品化した。得られたカ
ーペットは青色と黄色の杢調カーペットであった。この
カーペットを６か月使用後、回収して、実施例１と同様
にして表繊維のみを解重合、精製してε−カプロラクタ
ムを回収した。
パイルカーペット生機とし、染色時に市販の酸性染料
（カヤノールネイビーブルーＲ：０．２％ｏｗｆ）、市
販の塩基性染料（アイゼンカチロンイエローＧＰＬＨ：
０．０８％ｏｗｆ）および染色助剤（リン酸一ナトリウ
ム：４．７％ｏｗｆ、リン酸二ナトリウム：１．１８％
ｏｗｆ）の水溶液を用いて一浴多色染めし、塩化ビニー
ル樹脂で目止めし、裏打ちして製品化した。得られたカ
ーペットは青色と黄色の杢調カーペットであった。この
カーペットを６か月使用後、回収して、実施例１と同様
にして表繊維のみを解重合、精製してε−カプロラクタ
ムを回収した。
【００２３】
【発明の効果】本発明のカーペットの表繊維カットリサ
イクル方法およびその装置によれば、カーペットの用途
に必要な品質を損なうことなく、使用済みのカーペット
をより効率的にリサイクル化する方法およびその装置を
提供することができる。
イクル方法およびその装置によれば、カーペットの用途
に必要な品質を損なうことなく、使用済みのカーペット
をより効率的にリサイクル化する方法およびその装置を
提供することができる。
【図１】本発明のカーペットの表繊維カットリサイクル
装置の一例を示す概略図である。
装置の一例を示す概略図である。
１：刃物 ２：捕収部 ２´：負圧吸引部 ３：コンベア ４：回収カーペット ５：残存カーペット
Claims (5)
- 【請求項１】表繊維と支持材からなるカーペットにおけ
る表繊維Ａおよび支持材Ｂを裁断分離し、ＡとＢをそれ
ぞれ回収するか、または表繊維の一部であるＡ´および
表繊維と支持材の混在物であるＢ´を裁断分離し、Ａ´
とＢ´をそれぞれ回収することを特徴とするカーペット
の表繊維カットリサイクル方法。 - 【請求項２】裁断の際にカペットの支持材から負圧吸引
し、カーペットの皺を少なくしながら裁断分離回収する
ことを特徴とする請求項１記載のカーペットの表繊維カ
ットリサイクル方法。 - 【請求項３】表繊維がナイロン６からなる繊維であるこ
とを特徴とする請求項１または２記載のカーペットの表
繊維カットリサイクル方法。 - 【請求項４】ナイロン６からなる表繊維を解重合して精
製することによりε−カプロラクタムを回収することを
特徴とする請求項３記載のカーペットの表繊維カットリ
サイクル方法。 - 【請求項５】少なくとも回収カーペットを裁断分離カッ
ターに供給するコンベアー、裁断分離カッター、カーペ
ットを支持し皺を除去する負圧吸引部および裁断分離表
繊維を回収する捕収部を有することを特徴とするカーペ
ットの表繊維カットリサイクル装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23118695A JPH0978443A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | カーペットの表繊維カットリサイクル方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23118695A JPH0978443A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | カーペットの表繊維カットリサイクル方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0978443A true JPH0978443A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=16919681
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23118695A Pending JPH0978443A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | カーペットの表繊維カットリサイクル方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0978443A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001096652A3 (en) * | 2000-06-13 | 2002-05-30 | Milliken & Co | Carpet tile renewal process and products |
| US6945007B2 (en) | 2001-08-21 | 2005-09-20 | Milliken & Company | Method of patterning, installing, renewing and/or recycling carpet tiles |
| WO2013112556A1 (en) * | 2012-01-25 | 2013-08-01 | The United States Of America, As Represented By The Secretary Of Agriculture | Fiber batt reclaiming method and apparatus |
| JP2016061003A (ja) * | 2014-09-22 | 2016-04-25 | 株式会社タケエイ | タイルカーペットの解体方法およびタイルカーペットの解体装置 |
| CN106757944A (zh) * | 2016-12-12 | 2017-05-31 | 重庆市维美地毯有限公司 | 地毯铲平装置 |
| JP2021024707A (ja) * | 2019-08-06 | 2021-02-22 | 株式会社明光商会 | コンベヤ、該コンベヤを備えるタイルカーペット解体システム、及びタイルカーペット解体方法 |
| JP2021023888A (ja) * | 2019-08-06 | 2021-02-22 | 株式会社明光商会 | タイルカーペット解体装置、タイルカーペット解体システム、及びタイルカーペット解体方法 |
| JP2021025169A (ja) * | 2019-08-06 | 2021-02-22 | 株式会社明光商会 | タイルカーペット解体システム、及びタイルカーペット解体方法 |
-
1995
- 1995-09-08 JP JP23118695A patent/JPH0978443A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001096652A3 (en) * | 2000-06-13 | 2002-05-30 | Milliken & Co | Carpet tile renewal process and products |
| US6586053B2 (en) | 2000-06-13 | 2003-07-01 | Milliken & Company | Carpet tile renewal process and products |
| US6989037B2 (en) | 2000-06-13 | 2006-01-24 | Milliken & Company | Carpet tile renewal process and products |
| US6945007B2 (en) | 2001-08-21 | 2005-09-20 | Milliken & Company | Method of patterning, installing, renewing and/or recycling carpet tiles |
| WO2013112556A1 (en) * | 2012-01-25 | 2013-08-01 | The United States Of America, As Represented By The Secretary Of Agriculture | Fiber batt reclaiming method and apparatus |
| JP2016061003A (ja) * | 2014-09-22 | 2016-04-25 | 株式会社タケエイ | タイルカーペットの解体方法およびタイルカーペットの解体装置 |
| CN106757944A (zh) * | 2016-12-12 | 2017-05-31 | 重庆市维美地毯有限公司 | 地毯铲平装置 |
| JP2021024707A (ja) * | 2019-08-06 | 2021-02-22 | 株式会社明光商会 | コンベヤ、該コンベヤを備えるタイルカーペット解体システム、及びタイルカーペット解体方法 |
| JP2021023888A (ja) * | 2019-08-06 | 2021-02-22 | 株式会社明光商会 | タイルカーペット解体装置、タイルカーペット解体システム、及びタイルカーペット解体方法 |
| JP2021025169A (ja) * | 2019-08-06 | 2021-02-22 | 株式会社明光商会 | タイルカーペット解体システム、及びタイルカーペット解体方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5630896A (en) | Method of making recyclable tufted carpets | |
| EP0568916B1 (en) | A tufted fabric | |
| EP0327317B1 (en) | Bulky reinforced non-woven fabric | |
| CA1234519A (en) | Chenille woven or knitted fabric and process for producing the same | |
| US5481786A (en) | Method of manufacturing a recyclable carpet | |
| JPH0978443A (ja) | カーペットの表繊維カットリサイクル方法およびその装置 | |
| WO2023123990A1 (zh) | 一种无纺纱地毯及其制备方法 | |
| CN1176324A (zh) | 非织造复合材料及其生产方法和应用 | |
| EP0763616B1 (en) | Dust-control mat having excellent dimensional stability and method of producing the same | |
| US6968866B2 (en) | Tent fabric, twisted union yarn of kenaf, and process for producing the same | |
| JPH09122003A (ja) | パイルカーペットおよびその製造方法 | |
| JPH09137351A (ja) | クッションカーペットおよびその製造方法 | |
| Miraftab et al. | Carpet waste, an expensive luxury we must do without! | |
| JPH09140544A (ja) | リサイクル容易なカーペットおよびカーペットのリサイクル方法 | |
| CN214449173U (zh) | 一种可完全回收利用簇绒化纤地毯 | |
| CN113490775B (zh) | 一种分层的产品以及用于提供该产品的方法 | |
| JPH09262170A (ja) | クッションカーペットおよびその製造方法 | |
| US20200392649A1 (en) | Method for Recycling Textile Material | |
| JP4199242B2 (ja) | ダストコントロールモップ用のパイル糸およびダストコントロールモップ | |
| JPH0976384A (ja) | 着脱式の床敷物状構造物 | |
| Saravanan | Environment protection by textile recycling | |
| JPH10276866A (ja) | ベッドマット中材 | |
| JPH09170154A (ja) | クッションカーペットおよびその製造方法 | |
| JPH09158028A (ja) | クッションカーペットおよびその製造方法 | |
| JP3415116B2 (ja) | デザイン化レンタルマットの製造方法 |