JPH0978358A - 高耐熱性セラミックス繊維及びその製造方法 - Google Patents

高耐熱性セラミックス繊維及びその製造方法

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JPH0978358A
JPH0978358A JP22833195A JP22833195A JPH0978358A JP H0978358 A JPH0978358 A JP H0978358A JP 22833195 A JP22833195 A JP 22833195A JP 22833195 A JP22833195 A JP 22833195A JP H0978358 A JPH0978358 A JP H0978358A
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義勝 原田
Yoshiyuki Inoue
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Abstract

(57)【要約】 【目的】優れた耐熱性及び力学的特性を有するセラミッ
クス繊維及びその製造方法を提供する。 【構成】β−SiC、TiB2 及びTiC1-x (0≦x
<1)の結晶からなり、結晶の平均粒径が50nm以下
のセラミックス繊維は、ポリチタノカルボシランを紡
糸、不融化、ついで無機化した繊維を、ホウ素含有雰囲
気で熱処理し、ついで高温処理することによって得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高い耐熱性及び優れた
力学的特性を有するセラミックス繊維、及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】特公昭58−5286号公
報には、ポリジメチルシランをポリボロジフェニルシロ
キサンと反応させてポリカルボシランを調製し、このポ
リカルボシランにチタンアルコキシドを添加して加熱反
応してポリチタノカルボシランを調製し、このポリチタ
ノカルボシランを紡糸し、紡糸繊維を不融化し、ついで
高温で熱処理して連続無機繊維を製造する方法が開示さ
れている。
【0003】上記の製法で得られる無機繊維は1300
℃までの環境下では優れた引張強度及び弾性率を示す。
他方、上記の方法において、不融化繊維を1400℃以
上の温度で熱処理して無機繊維を調製する場合には、無
機繊維の引張強度が低下する傾向を示す。
【0004】特開平6−184828号公報には、Si
C繊維又はSi−Ti−C−O繊維のようなセラミック
繊維をホウ素化合物他の揮発性焼結助剤の蒸気雰囲気中
で加熱して、多結晶質炭化ケイ素系繊維を製造する方法
が開示されている。
【0005】揮発性焼結助剤の蒸気雰囲気中での加熱温
度に関して、上記公報の6欄29〜35行には「セラミ
ック繊維は、焼結助剤を含んでなる雰囲気中、セラミッ
ク繊維を多結晶質の繊維に変化させ、次いで分解中に放
出される物資の発生をみこむのに十分な温度で加熱され
る。この温度は一般には1500℃以上、好ましくは約
1600〜2200℃の範囲内で、更に最も好ましくは
1700〜2000℃の範囲内である。」と記載されて
いる。この記載から、上記方法においては、セラミック
繊維が分解あるいは緻密化する温度、即ち1500℃以
上の温度で加熱される必要があることを、特開平6−1
84828号公報は教示していることが明らかである。
【0006】上記公報に記載の方法においては、セラミ
ック繊維の分解に伴って気相から導入される焼結助剤の
効果で、1700℃を超える温度で、繊維内部において
β−SiCの焼結を起こさせ、熱力学的に安定な繊維が
得られる。他方、加熱処理されるセラミック繊維は15
00℃を超える温度に暴露された場合、昇温過程におけ
る雰囲気制御あるいは昇温条件を厳密に制御しない限
り、分解に伴ったβ−SiC結晶の粒成長が顕著に起こ
り、得られる繊維の力的特性が大幅に低下する。
【0007】従って、特開平6−184828号公報に
記載のように、1500℃以上の温度で焼結助剤を含む
雰囲気中で加熱する方法では、セラミック繊維の緻密化
に至る前段階でのβ−SiCの粒成長を抑制することが
困難であり、結果として、上記公報に記載されているよ
うに、平均結晶粒径が0.2μm以下程度にしか制御で
きなくなる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維中にチタ
ンを含有する炭化ケイ素系の無機繊維を原料とし、この
繊維の分解が始まる迄の温度域において気相で繊維中に
ホウ素を導入することにより、その後の昇温過程で結晶
核となるTiB2 が優先的に生成してβ−SiC結晶の
異常粒成長を抑制し、さらに安定成長したβ−SiCの
結晶粒界に存在するTiB2 の効果により、高温での力
学的特性が改善されたセラミックス繊維が得られるとの
知見に基づいている。
【0009】本発明によれば、β−SiC、TiB2
びTiC1-x (xは0≦x<1を満足する数である。)
を主体とする結晶からなり、各結晶の平均粒径が50n
m以下であることを特徴とする高耐熱性セラミックス繊
維が提供される。
【0010】さらに、本発明によれば、カルボシラン構
造及びシロキサン構造からなる有機ケイ素重合体をチタ
ンアルコキシドと反応させてポリチタノカルボシランを
調製する第1工程、このポリチタノカルボシランを紡糸
して紡糸繊維を調製する第2工程、紡糸繊維を不融化し
て不融化繊維を調製する第3工程、この不融化繊維を不
活性ガス中で1200〜1450℃の範囲の温度に加熱
し無機化して無機化繊維を調製する第4工程、この無機
化繊維を1200〜1450℃の範囲の温度でホウ素含
有雰囲気で処理してホウ素処理繊維を調製する第5工
程、及びホウ素処理繊維をアルゴン中1700〜210
0℃の範囲の温度で加熱してセラミックス繊維を調製す
る第6工程からなる、高耐熱性セラミックス繊維の製造
方法が提供される。
【0011】本発明のセラミックス繊維を最初に説明す
る。以下の記載においては特別の言及がない限り、
「部」及び「%」は、それぞれ、「重量部」及び「重量
%」を示す。
【0012】本発明のセラミックス繊維は、緻密化され
たβ−SiC結晶を主体とし、その粒界にTiB2 及び
TiC1-x (0≦x<1)からなる異種相が存在してい
る。また、SiCとTiCとは、両者の固溶体として存
在することもできる。β−SiC結晶の平均粒径は50
nm以下であり、TiB2 及びTiC1-x の平均粒径も
50nm以下である。β−SiC結晶の平均粒径はX線
回折図におけるβ−SiCの(111)回折線の半価幅
からSherrerの式を用いて算出した値であり、T
iB2 及びTiC1-x の平均粒径は、透過型電子顕微鏡
像の観察結果から求めた値である。
【0013】上記の異種相を構成するTiB2 は優れた
高温強度を示すと共に、優れた高温耐食性及び耐酸化性
を示す。一般に、セラミックスの高温における破壊で
は、亀裂が弱化した粒界を選択的に進行するが、粒界に
TiB2 のような高温特性及び耐酸化性の優れた微細粒
子が存在するときには、分散強化の効果により、亀裂進
展に伴った転位に必要な応力を増大させることが可能と
なり、結果として高い高温強度が実現することができ
る。
【0014】本発明のセラミックス繊維における構成元
素の割合は、一般には、Siが35〜70%であり、C
が20〜40%、Tiが0.2〜35%、好ましくは
0.5〜20%であり、Bが0.06〜10%、好まし
くは0.2〜5%である。
【0015】本発明のセラミックス繊維は、上記結晶に
加えて、SiO2 、TiO2 、ByC(0≦y<6)、
及びCが存在することもある。SiO2 及び、TiO2
として存在するOは通常10%以下であり、また、主と
してβ−SiC結晶の粒界に存在するCは一般には12
%以下である。セラミックス繊維の直径については特別
の制限はないが、通常、5〜50μmである
【0016】上述したように、本発明のセラミックス繊
維は、β−SiCの粒界にTiB2が存在するために、
室温強度が優れていることはもとより、1500℃の空
気中においても、室温強度の6割以上の強度を保持する
ことができる。
【0017】つぎに、本発明のセラミックス連続長繊維
の製法における各工程を説明する。
【0018】第1工程 第1工程においては、カルボシラン構造及びシロキサン
構造からなる有機ケイ素重合体をチタンアルコキシドと
反応させることによって、ポリチタノカルボシランを調
製する。上記の有機ケイ素重合体は、ポリシランとフェ
ニル基含有ポリボロシロキサンとの反応によって得るこ
とができる。
【0019】ポリシランは、例えば「有機ケイ素化合物
の化学」化学同人社(1972年)に記載の方法に従っ
て、1種以上のジクロロシランをナトリウムによって脱
塩素反応させることによって得られる、鎖状又は環状の
重合体であり、その数平均分子量は通常300〜100
0である。本発明におけるポリシランはこの鎖状又は環
状のポリシランを400〜600℃の範囲の温度に加熱
して得られる、一部にカルボシラン結合を有するポリシ
ランを包含する。
【0020】フェニル基含有ポリボロシロキサンは、特
開昭53−42330号公報及び同53−50299号
公報に記載の方法に従って調製することができ、例え
ば、ホウ酸と1種以上のジオルガノクロロシランとの脱
塩酸縮合反応によって調製することができ、その数平均
分子量は一般には500〜10000である。
【0021】上記のポリシラン100部とフェニル基含
有ポリボロシロキサン5〜15部とを、好ましくは25
0℃以上、さらに好ましくは300〜500℃の範囲の
温度で、通常3〜10時間反応させることによって、有
機ケイ素重合体が調製される。得られる有機ケイ素重合
体における(Si−CH2 )単位に全数に対する(Si
−O)単位の全数の比は、通常、100:0.4〜10
0:1.5である。
【0022】有機ケイ素重合体との反応に供されるチタ
ンアルコキシドのアルコキシド基におけるアルキル基の
炭素数は通常1〜20である。チタンアルコキシドの具
体例としては、テトラメトキシチタン、テトラエトキシ
チタン、テトラブトキシチタン、テトラヘキソキシチタ
ン、テトラオクトキシチタン、テトラドデコキシチタン
が挙げられる。チタンアルコキシドの使用割合は、一般
には、有機ケイ素重合体の(Si−CH2 )単位及び
(Si−O)単位の全数に対するチタンアルコキシドの
(Ti−O)単位の全数に比率が2:1〜200:1に
なるような割合である。
【0023】反応によって得られるポリチタノカルボシ
ランは、通常、200〜10,000の数平均分子量を
有し、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族有
機溶媒に可溶である。
【0024】第2工程 第2工程においては、第1工程で調製されるポリチタノ
カルボシランを紡糸して紡糸繊維を得る。ポリチタノカ
ルボシランはそれ自体公知の紡糸方法によって紡糸する
ことができる。例えば、ポリチタノカルボシランを溶融
紡糸する方法、ポリチタノカルボシランを上記の有機溶
媒に溶解させて紡糸原液を調製、必要に応じてマクロゲ
ルあるいは不純物のような紡糸に際して有害な物質を除
去した後、乾式紡糸する方法を採用することができる。
【0025】紡糸の際に、必要であれば、紡糸装置に紡
糸筒を取り付け、その筒内の雰囲気を前記溶媒の少なく
とも一種以上の溶媒の飽和蒸気雰囲気と、空気及び/又
は不活性ガスとの混合雰囲気とするか、あるいは、空
気、不活性ガス、スチ−ム、アンモニアガス、炭化水素
ガス、有機ケイ素化合物ガスの雰囲気とすることによっ
て、紡糸筒中の紡糸繊維の固化を抑制することもでき
る。
【0026】第3工程 第3工程においては、第2工程で得られる紡糸繊維を不
融化して不融化繊維を調製する。この工程において、後
続する第5工程において繊維中のケイ素原子に対する非
化学的量論的組成の余剰炭素を酸素と共に除去するため
に、不融化繊維の酸素含有量が9〜13%、特に10〜
12%になるように制御することが好ましい。
【0027】紡糸繊維の不融化については特別の制限は
なく、それ自体公知の方法に従って行うことができる。
一つの方法は、紡糸繊維を酸素含有雰囲気中、好ましく
は空気雰囲気中で140〜170℃の範囲の温度で加熱
処理した後、さらに窒素ガス中で250〜350℃の範
囲の温度で加熱硬化させる方法が挙げられる。上記の1
40〜170℃の範囲の温度での加熱処理は、得られる
繊維のゲル分率が20〜50%の範囲内になるように行
うことが好ましい。ここでゲル分率とは、加熱処理繊維
をテトラヒドロフランに室温で浸漬したときの不溶分の
重量%を意味する。別の不融化方法としては、紡糸繊維
を酸素含有雰囲気中、好ましくは空気雰囲気中で、γ線
又は電子線で処理する方法を挙げることができる。
【0028】第4工程 第4工程においては、不融化繊維を、窒素ガス、アルゴ
ンガスのような不活性ガス中で1200〜1500℃の
範囲の温度で焼成して、メタンガス、水素ガス、及び低
分子量ポリカルボシランのような成分を不融化繊維から
離脱させて無機化させる。
【0029】第5工程 第5工程においては、無機化繊維をホウ素含有雰囲気中
で1200〜1450℃の範囲の温度で処理して、無機
繊維にホウ素を導入する。この工程における処理温度が
1200℃より低いと、無機繊維中へのホウ素の拡散が
充分ではなく、β−SiCの粒成長を抑制し得る濃度の
TiB2 を生成するに足るホウ素の導入が困難となる。
逆に、処理温度が1450℃より高くなると、前述した
特開平6−184828号公報の方法におけるような、
β−SiCの異常粒成長が起こり、最終的に得られるセ
ラミックス繊維の力学的特性が低下する。
【0030】また、この工程における処理温度は、ホウ
素処理を行う際に、無機化繊維自体の熱力学的な構造変
化を起こしたくないとの観点から、第4工程で採用され
た温度以下であることが好ましい。例えば、第4工程に
おいて不融化繊維を1300℃で無機化したときは、第
5工程の処理温度を1200〜1300℃の範囲内とす
ることが好ましい。
【0031】ホウ素源の具体例としては、ボラジン、ハ
ロゲン化ホウ素、各種ボラン、ホウ酸、メタホウ酸、四
ホウ酸及び酸化ホウ素を挙げるとができる。
【0032】第6工程 この工程においては第5工程で得られる処理繊維をアル
ゴン中1700〜2100℃の範囲の温度で加熱して、
本発明のセラミックス繊維を得る。この加熱処理の過程
で、結晶核となるTiB2 が優先的に生成され、β−S
iC結晶の異常粒成長を抑制することができる。
【0033】本発明の製法における第4工程〜第6工程
は、それぞれ独立した加熱炉中で行ってもよく、あるい
は連続する加熱炉中で行ってもよい。連続する加熱炉中
でこれら工程を行う場合には、各工程における雰囲気の
制御を厳密に行う必要がある。
【0034】本発明のよりよい理解のために以下に実施
例及び比較例を示す。
【0035】実施例1 カルボシラン単位とシロキサン単位との比が100:
0.93であり、ホウ素原子換算で0.173%のホウ
素を含有する有機ケイ素重合体100部を溶解したキシ
レン溶液にチタンテトラブトキシド10.5部を加え、
窒素ガス気流下に320℃で架橋反応させることによっ
て、カルボシラン単位とチタノキサン単位との比が1
0:1であるポリチタノカルボシラン196部を得た。
【0036】このポリチタノカルボシランを200℃で
溶融紡糸した後、空気中150℃で1時間加熱処理し
た。得られた処理繊維のゲル分率は25.5%であっ
た。得られた繊維をさらに窒素中300℃で5時間加熱
して、酸素含有量が11.1%の不融化繊維を得た。
【0037】上記の不融化繊維を窒素中1300℃に加
熱して、無機化繊維を得た。この無機化繊維を、酸化ホ
ウ素と共に1250℃で4時間アルゴン流通下で加熱処
理した。こうして得られた処理繊維を、アルゴンガス中
1800℃まで昇温して、本発明のセラミックス繊維を
得た。
【0038】このセラミックス繊維のX線回折図を図1
に示す。2θ=35.68°、41.42°、60.0
2°及び71.8°にそれぞれβ−SiCの(11
1)、(200)及び(311)に対応した回折ピ−ク
が認められる。このβ−SiC結晶の(111)面に対
応した回折線の半価幅から算出したβ−SiC結晶の平
均粒子径は24nmであった。
【0039】また、2θ=41.711°及び44.4
4°には、それぞれ、TiCの(200)及びTiB2
の(101)に対応した回折線が認められる。さらに、
2θ=35.68°と41.711°との間にはいくつ
かのショルダ−ピ−クが認められるが、これらはSiC
とTiCとの固溶体に対応するものである。
【0040】上記のセラミックス繊維の室温における引
張強度及び弾性率は、それぞれ、3.5GPa及び39
0GPaであった。また、この繊維の1500℃の空気
中における引張強度は2.8GPaであり、室温強度の
8割を保持していた。
【0041】比較例1 実施例1と同様にして得た無機化繊維を、酸化ホウ素と
共に1600℃で4時間アルゴン流通下で加熱処理し
た。こうして得られた処理繊維をアルゴンガス中180
0℃まで昇温してセラミックス繊維を得た。この繊維の
X線回折図から、β−SiC、TiC及びそれらの固溶
体並びにTiB2 の存在は確認できたが、β−SiCの
粒サイズは130nmまで成長していた。
【0042】これは、無機化繊維の分解と繊維中へのホ
ウ素の導入がほぼ同時に進行したことにより、TiB2
のの粒成長抑制効果が充分に発揮できなかったためと考
えられる。上記のセラミックス繊維の室温における引張
強度及び弾性率は、それぞれ、2.2GPa及び350
GPaであり、実施例1で得られたセラミックス繊維の
値に比べて劣っていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例1で得られたセラミックス繊維の
X線回折図である。
【図2】図2は図1の部分拡大図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神徳 泰彦 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】β−SiC、TiB2 及びTiC1-x (x
    は0≦x<1を満足する数である。)を主体とする結晶
    からなり、各結晶の平均粒径が50nm以下であること
    を特徴とする高耐熱性セラミックス繊維。
  2. 【請求項2】カルボシラン構造及びシロキサン構造から
    なる有機ケイ素重合体をチタンアルコキシドと反応させ
    てポリチタノカルボシランを調製する第1工程、このポ
    リチタノカルボシランを紡糸して紡糸繊維を調製する第
    2工程、紡糸繊維を不融化して不融化繊維を調製する第
    3工程、この不融化繊維を不活性ガス中で1200〜1
    450℃の範囲の温度に加熱し無機化して無機化繊維を
    調製する第4工程、この無機化繊維を1200〜145
    0℃の範囲の温度でホウ素含有雰囲気で処理してホウ素
    処理繊維を調製する第5工程、及びホウ素処理繊維をア
    ルゴン中1700〜2100℃の範囲の温度で加熱して
    セラミックス繊維を調製する第6工程からなる、高耐熱
    性セラミックス繊維の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6316051B2 (en) 1997-12-26 2001-11-13 Oji Paper Co., Ltd. Process for producing silicon carbide fiber
CN104233512A (zh) * 2014-09-24 2014-12-24 中国科学院过程工程研究所 复相陶瓷纤维及其制备方法
CN107056304A (zh) * 2017-04-20 2017-08-18 哈尔滨工业大学 一种TiB2基陶瓷复合材料及其制备方法
CN113718184A (zh) * 2021-07-23 2021-11-30 西安交通大学 一种TiB2颗粒协同改性碳纤维增强铝基复合材料的制备方法

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