JPH0978104A - 磁性粉末の平坦化方法及びその装置 - Google Patents

磁性粉末の平坦化方法及びその装置

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JPH0978104A
JPH0978104A JP26240095A JP26240095A JPH0978104A JP H0978104 A JPH0978104 A JP H0978104A JP 26240095 A JP26240095 A JP 26240095A JP 26240095 A JP26240095 A JP 26240095A JP H0978104 A JPH0978104 A JP H0978104A
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JP
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magnetic powder
magnetic field
magnetic
rubber mold
powder
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JP26240095A
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Terumasa Mitsuyoshi
照政 三吉
Hiroshi Nagata
浩 永田
Mizuho Kasahara
瑞穂 笠原
Masato Sagawa
眞人 佐川
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Intermetallics Co Ltd
Nihon Denji Sokki Co Ltd
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Intermetallics Co Ltd
Nihon Denji Sokki Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/02Dies; Inserts therefor; Mounting thereof; Moulds
    • B30B15/022Moulds for compacting material in powder, granular of pasta form
    • B30B15/024Moulds for compacting material in powder, granular of pasta form using elastic mould parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F2999/00Aspects linked to processes or compositions used in powder metallurgy

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】ゴムモールドg及び充填ガイドsに供給さ
れた磁性粉末pに回転磁界或いは往復磁界を作用させる
ことにより、前記磁性粉末の表面を平坦にするととも
に、磁性粉末内のブリッジや空洞を壊すようにした磁性
粉末の平坦化方法に関するものである。 【効果】充填された磁性粉末内に形成されるブリッジや
空洞を壊し、且つ、山盛り状や傾斜状の磁性粉末の表面
を平坦化することができるので、成形される圧粉体の割
れや欠けの発生及び歪みや変形を防止することができ
る。また、永久磁石粉末に適用することにより、磁性粉
末の配向が均一になるので、圧粉体の最終製品である永
久磁石の性能が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金型に載置された
充填ガイドを介して、金型に装填されたゴムモールド及
び充填ガイドに磁性粉末を充填し、次いで、ゴムモール
ド及び充填ガイドに充填された磁性粉末を、ゴムモール
ドに高密度に充填し、その後、磁性粉末が高密度に充填
されたゴムモールドを、ダイプレス機のパンチにより圧
縮して、圧粉体を成形する圧粉体成形方法において、ゴ
ムモールド及び充填ガイドに充填された磁性粉末の表面
を、平らに平坦化する磁性粉末の平坦化方法及びその装
置に関するものである。なお、本発明に関わる磁性粉末
としては、永久磁石粉末、軟磁性材料粉末等の磁性材料
の粉末だけでなく、磁性を使用する目的ではない材料で
磁気を持っている材料(例えば、鉄、鉄合金等)の粉末
も含まれる。
【0002】
【従来の技術】本出願人に係る特願平3−40861号
(特開平4−363010号公報)、特願平5−269
847号(特開平7−102302号公報)、特願平5
−303481号(特開平7−132399号公報)等
において、ゴムモールドが装填された金型に、縦方向に
透孔が穿設された充填ガイドを載置し、該充填ガイドを
介して、秤量された磁性粉末を、ゴムモールド及び充填
ガイドの途中まで充填し、その後、充填ガイドの透孔に
プッシャーを挿入して、充填ガイドの途中まで充填され
た磁性粉末をゴムモールドに高密度に充填するようにし
た圧粉体成形方法及びその装置等を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】秤量された磁性粉末
を、自由落下により、ゴムモールド及び充填ガイドの途
中まで充填した場合、磁性粉末の流動性がよくないと、
充填された磁性粉末の表面は、平らにならずに、山盛り
状や傾斜状になる。また、充填された磁性粉末の内部に
ブリッジや空洞が形成されて、磁性粉末の充填高さが、
流動性のよい磁性粉末の場合の充填高さよりもずっと高
くなる。このように、表面が山盛り状や傾斜状に形成さ
れた磁性粉末或いは内部にブリッジや空洞を含んで充填
高さの高い磁性粉末を、そのままプッシャーにより、ゴ
ムモールドに高密度に充填すると、ゴムモールドに充填
された磁性粉末の密度が不均一となる。このため、成形
された圧粉体に、割れや欠けが発生する。
【0004】ゴムモールドに充填された磁性粉末の密度
が不均一であると、永久磁石粉末の場合、後続する配向
磁界の印加による磁性粉末の配向工程及びダイプレス機
のパンチによる圧縮工程等を経て成形される磁性粉末の
配向が不均一になるという問題がある。圧粉体を構成す
る磁性粉末の配向が不均一の場合には、圧粉体の最終製
品である永久磁石の性能が場所により不均一になった
り、磁石全体としての性能が低下することになる。
【0005】また、ゴムモールド及び充填ガイドの途中
まで充填され、表面が山盛り状や傾斜状に形成された磁
性粉末を、そのままプッシャーにより、ゴムモールドに
高密度に充填すると、プッシャーの移動距離が大きくな
る。磁性粉末へのプッシャーからの力は、プッシャーに
近いほど大きいので、プッシャーの移動距離が大きと、
ゴムモールド及び充填ガイドの途中まで充填された磁性
粉末が、ゴムモールドに高密度に充填されときに、プッ
シャーに近い上方の磁性粉末の密度と下方の磁性粉末の
密度とに大きな差が生じることになる。即ち、上方の磁
性粉末の大きな密度と、下方の磁性粉末の小さい密度と
の差が大きくなる。このように、ゴムモールドに高密度
に充填された磁性粉末の密度に大きな差があると、圧縮
工程において、密度の小さい部分が、密度の大きい部分
より、より大きく変形し、所望の形状の圧粉体が成形で
きないという問題がある。
【0006】本発明の目的は、上述した課題を解決する
とともに、圧粉体の生産性の向上した磁性粉末の平坦化
方法及びその装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、磁性粉末の平坦化方法において、第
1には、ゴムモールド及び充填ガイドに供給された磁性
粉末に回転磁界或いは往復磁界を作用させることによ
り、前記磁性粉末の表面を平坦にするようにしたもので
あり、第2には、ゴムモールド及び充填ガイドに供給さ
れた磁性粉末に回転磁界或いは往復磁界を作用させるこ
とにより、前記磁性粉末の表面を平坦にし、次いで、前
記磁性粉末に作用する回転磁界或いは往復磁界を、徐々
に弱めて、更に平坦化を行うものである。
【0008】また、磁性粉末の平坦化装置において、第
1には、ゴムモールド及び充填ガイドの周囲に磁石を配
置し、該磁石により回転磁界或いは往復磁界を発生させ
るようにしたものであり、第2には、ゴムモールド及び
充填ガイドの周囲に磁石を配置し、該磁石により回転磁
界或いは往復磁界を発生させる手段及び磁性粉末に作用
する回転磁界或いは往復磁界を漸減する手段とを具備し
たものであり、第3には、上記磁石を複数の磁極を持つ
電磁石で構成し、該複数の磁極を持つ電磁石を交番又は
断続電流により励磁することにより、回転磁界或いは往
復磁界を発生させるようにしたものであり、第4には、
上記磁石を複数の永久磁石で構成し、該永久磁石を回転
或いは往復動させることにより回転磁界或いは往復磁界
を発生させるようにしたものである。なお、上記の磁石
は、永久磁石、鉄心にコイルを巻いたもの、或いは、空
心コイル等を含むものである。
【0009】以下に、ゴムモールドが装填された金型等
の垂直断面図である図1、磁性粉末の充填から圧粉体の
成形までの一連の工程を示す一部垂直断面を含む金型等
の概略正面図である図2、本発明の磁性粉末の平坦化装
置の回路図を含む概略平面図である図3、本発明の磁性
粉末の平坦化装置の回路図を含む他の実施例の概略平面
図である図4、本発明の磁性粉末の平坦化装置の更に他
の実施例の一部断面を含む正面図である図5、本発明の
磁性粉末の平坦化装置の更にまた他の実施例の回路図を
含む概略平面図である図6、本発明の磁性粉末の平坦化
装置の更なる他の実施例の一部断面を含む正面図である
図7、図7に示されている本発明の磁性粉末の平坦化装
置の平面図である図8及び本発明の磁性粉末の平坦化装
置のなお更なる実施例の概略平面図である図9を用い
て、本発明の磁性粉末の平坦化方法及びその装置につい
て説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実
施例に限定されるものではない。
【0010】
【実施例】gは、シリンダー状のダイ1及びダイ1に嵌
合された下パンチ2とにより形成された空間部3に装填
されたゴムモールドであり、ゴムモールドgには、成形
される圧粉体の形状に応じて、所定の形状の窪み部g1
が設けられている。tは、圧粉体成形装置の機台或いは
ターンテーブルであり、機台或いはターンテーブルtに
は、支持プレート4が、ボルト5等の適当な固着手段に
より取着されている。厚みの異なる支持プレート4を適
宜使用することにより、下パンチ2の高さを調整するこ
とができるように構成されている。
【0011】支持プレート4上に載置された下パンチ2
の下面にはネジ溝2aが刻設されており、該ネジ溝2a
に、支持プレート4を介して、機台或いはターンテーブ
ルtに穿設されたボルト挿通孔t1に挿入されたボルト
6の先端部を螺合させることにより、下パンチ2を、支
持プレート4を介して、機台或いはターンテーブルtに
取着するように構成されている。7は、ダイ1の下面と
支持プレート4の上面との間に、下パンチ2を囲むよう
に配設された、適当枚数の皿バネである。
【0012】上述したダイ1、ダイ1に嵌合された下パ
ンチ2、支持プレート4及び皿バネ7等により金型mが
構成されており、ダイ1と下パンチ2とにより形成され
た凹部3に、ゴムモールドgが装填されている。
【0013】次に、図2を用いて、磁性粉末の充填から
磁性粉末が配向された圧粉体の成形までの一連の工程に
ついて説明する。
【0014】図2(a)に示されているように、凹部3
にゴムモールドgが装填された金型mの上面には、縦方
向に透孔s1が穿設された充填ガイドsが載置されてい
る。なお、充填ガイドsへの磁性粉末の供給を容易にす
るために、透孔s1の上部は、上方に向かって外側に傾
斜したラッパ口s1’に形成されていることが好まし
い。
【0015】図2(b)に示されているように、ゴムモ
ールドgの窪み部g1及び金型mに載置された充填ガイ
ドsの透孔s1には、秤量された磁性粉末pが、充填ガ
イドsの所定の高さまで、自然落下により充填される
が、充填ガイドsの所定の高さまで充填された磁性粉末
pは、内部にブリッジや空洞が形成され、充填高さが高
くなり、また、その磁性粉末の表面p1は、平らにはな
らず、山盛り状や傾斜状に形成されることになる。
【0016】次いで、後述する本発明の磁性粉末の平坦
化装置を用いて、充填ガイドsの所定の高さまで充填さ
れた磁性粉末pの表面p1を平らにするとともに、磁性
粉末p内或いは磁性粉末pとゴムモールドg間に形成さ
れたブリッジや空洞を除去し、その後、図2(c)に示
されているように、充填ガイドsの透孔s1にプッシャ
ーrを挿入し、充填ガイドsの所定の高さまで充填され
た磁性粉末pを、ゴムモールドgの窪み部g1に押し込
む。このようにして、磁性粉末pを、ゴムモールドg
に、高密度に充填する。
【0017】次いで、金型mから、プッシャーrが引き
抜かれた充填ガイドsを取り去るとともに、機台或いは
ターンテーブルtを移動させて、図2(d)に示されて
いるように、磁性粉末pが高密度に充填されたゴムモー
ルドgが装填された金型mを、圧縮位置に配置する。永
久磁石粉末の磁界配向を行ってプレスする場合には、磁
界発生コイルcが配設された圧縮位置に配置する。次い
で、プランジャー8を作動して、プランジャー8の下端
に取着された上パンチ9を下降させて、皿バネ7の弾性
力に抗して、ダイ1を下動させると同時に、或いは、ダ
イ1の下動の直後に、磁界発生コイルcに電流を流し、
磁界を発生させて、磁性粉末を配向させる。上記の上パ
ンチ9の下降によるダイ1の下動により、ダイ1とダイ
1に嵌合された下パンチ2とにより形成された空間部3
の容積が小さくなるので、ゴムモールドgが圧縮変形
し、従って、ゴムモールドgに高密度に充填された磁性
粉末pが更に圧縮されて、配向された磁性粉末からなる
圧粉体が成形されることになる。異方性永久磁石の作製
以外の目的の場合には、図2(d)において、磁界発生
コイルcは不要で、磁性粉末の配向は行わない。
【0018】次に、図3を用いて、プッシャーrによ
る、磁性粉末pのゴムモールドgへの高密度充填作業に
先立って行われる、本発明の磁性粉末の平坦化装置によ
る、磁性粉末pの表面p1の平坦化作業及び磁性粉末p
内或いは磁性粉末pとゴムモールドg間に形成された空
洞の除去作業について説明する。
【0019】e1及びe2は、上述したゴムモールドg
及び金型mに載置された所定の高さまで磁性粉末pが充
填された充填ガイドsを挟むように対峙して配設された
鉄心10a、10b及びコイル11a、11bからなる
一対の電磁石であり、互いに近い方のコイル11a、1
1b端同士は、電線12により連結されており、また、
互いに遠い方のコイル11a、11b端同士は、交流電
源13を介して、電線14により連結されている。
【0020】e3及びe4は、上述した電磁石e1、e
2と直交するように、しかも、ゴムモールドg及び金型
mに載置された充填ガイドsを挟むように対峙して配設
された鉄心15a、15b及びコイル16a、16bか
らなる上述した電磁石e1、e2と同様の一対の電磁石
であり、互いに近い方のコイル16a、16b端同士
は、電線17により連結されており、また、互いに遠い
方のコイル16a、16b端同士は、交流電源18を介
して、電線19により連結されている。
【0021】そして、電磁石e1、e2を励磁させる交
流電源13と、電磁石e3、e4を励磁させる交流電源
18とは、電流位相差が90度となるように構成されて
おり、従って、電磁石e1、e2及び電磁石e3、e4
の励磁により、金型mに装填されたゴムモールドg及び
金型mに載置された所定の高さまで磁性粉末pが充填さ
れた充填ガイドsの周囲に、水平成分を有する回転磁界
が発生することになる。
【0022】上述したような金型mに装填されたゴムモ
ールドg及び金型mに載置された所定の高さまで磁性粉
末pが充填された充填ガイドsの周囲に発生する水平成
分を有する回転磁界により、ゴムモールドg及び充填ガ
イドsに所定の高さまで充填された磁性粉末pも回転す
ることになり、従って、山盛り状や傾斜状に形成された
磁性粉末pの表面p1が平らに均されて平坦化されると
ともに、磁性粉末のブリッジが破壊されるので、磁性粉
末内或いは磁性粉末とゴムモールドg間に形成された空
洞が除去されることになる。
【0023】所定時間、電磁石e1、e2、e3、e4
を励磁して回転磁界を発生させて、磁性粉末pの表面p
1の平坦化作業及び空洞の除去作業が終了した後に、急
激に交流電源13、18を停止させると、回転磁界に伴
って回転している磁性粉末p1も急激に回転を停止する
ことになり、従って、その慣性より或いは残留磁化によ
り、磁性粉末pの表面p1の平坦が乱れるので、交流電
源13、18の電流を、徐々に弱めながら停止すること
が好ましい。このように、交流電源13、18の電流
を、徐々に弱めながら停止することにより、磁性粉末
が、回転磁界により回転数を漸減しながら停止し、ま
た、磁性粉末の脱磁も行えることから、磁性粉末pの表
面p1の平坦が乱れることがない。
【0024】上述した実施例においては、電磁石を4
個、配設したものであるが、電磁石を3個配置し、三相
交流回路により、回転磁界を発生させることもできる。
また、図4に示されている実施例は、上述した図3に示
されている実施例の鉄心10a、10b、15a、15
bの外側端部を、環状鉄心20で連結したものであり、
このように、鉄心10a、10b、15a、15bを環
状鉄心20で連結することにより、より強い磁界を発生
することができるので好ましい。また、鉄心10a、1
0b、15a、15bは、磁界の発生に伴う発熱の低減
のために、積層鋼板を使用することが好ましい。
【0025】なお、上述した実施例では、電磁石とし
て、鉄心にコイルを巻いたものについて説明したが、本
発明においては、電磁石には、空心のコイルだけのもの
も含まれる。また、コイルに流す電流としては、通常の
直流電流、交流電流、パルス状の電流及びパルス状の電
流の後に電流の方向を変えながら減衰していく電流も含
まれる。
【0026】次に、図5を用いて、本発明の磁性粉末の
平坦化装置による、磁性粉末pの表面p1の平坦化作業
及び磁性粉末p内或いは磁性粉末pとゴムモールドg間
に形成された空洞の除去作業の別の実施例について説明
する。
【0027】21は、モーター22の垂直駆動軸22a
の先端に取着された回転部材であり、回転部材21に
は、金型mに装填されたゴムモールドg及び金型mに載
置された所定の高さまで磁性粉末pが充填された充填ガ
イドsを囲むように、所定の間隔を置いて、永久磁石2
3が取着されたフレーム24が枢支されている。フレー
ム24の下端部付近には、回転部材21に配設されたシ
リンダー25のピストンロッド26の先端が枢支されて
いる。モーター22は、水平枠27の先端部に配設され
ており、水平枠27は、垂直シリンダー28のピストン
ロッド29の先端に取着されている。
【0028】機台或いはターンテーブルt上に載置され
た金型mに装填されたゴムモールドg及び金型mに載置
された所定の高さまで磁性粉末pが充填された充填ガイ
ドsが、永久磁石23の下方に配置された後に、垂直シ
リンダー28を作動させて、ピストンロッド29を垂直
シリンダー28内に引っ込めて水平枠27を下降させ
る。そして、フレーム24に取着された永久磁石23
が、金型mに装填されたゴムモールドg及び金型mに載
置された所定の高さまで磁性粉末pが充填された充填ガ
イドsを囲むように位置づけされた時点で、垂直シリン
ダー28の作動を停止させる。
【0029】モーター22の駆動に先立って、永久磁石
23が略垂直状態を維持するように、シリンダー25を
制御する。なお、垂直シリンダー28を作動させて、水
平枠27を下降させる際に、ゴムモールドg及び充填ガ
イドsに所定の高さまで充填された磁性粉末pが、永久
磁石23の影響を受けないように、必要に応じて、回転
部材21に配設されたシリンダー25を作動させてピス
トンロッド26を引っ込ませ、永久磁石23を、互いに
遠ざかる方向に回動させて、ゴムモールドg及び充填ガ
イドsから離すこともできる。
【0030】次いで、モーター22を駆動させることに
より、回転部材21を回転させて、フレーム24に取着
された永久磁石23を、金型mに装填されたゴムモール
ドg及び金型mに載置された所定の高さまで磁性粉末p
が充填された充填ガイドsの周囲を周回させることによ
り、水平成分を有する回転磁界を発生させる。このよう
にして発生した回転磁界により、上述した実施例と同様
に、山盛り状や傾斜状に形成された磁性粉末pの表面p
1を平坦化するとともに、磁性粉末のブリッジや空洞を
破壊する。
【0031】磁性粉末pの表面p1の平坦化作業及び空
洞の除去作業が終了した後に、急激に、モーター22の
駆動を停止させて、永久磁石23の回転を停止させる
と、回転磁界に伴って回転している磁性粉末p1も急激
に回転を止めるので、従って、その慣性により或いは残
留磁化により、磁性粉末pの表面p1の平坦が乱れる。
従って、シリンダー25を作動させて、永久磁石23
を、金型mに装填されたゴムモールドg及び金型mに載
置された充填ガイドsの周囲から遠ざけることにより、
回転磁界の影響を、徐々に弱めるように構成することが
好ましい。
【0032】上述した実施例においては、永久磁石23
を回転させて、水平成分を有する回転磁界を発生するよ
うに構成したが、永久磁石23を静止させて、ゴムモー
ルドgが装填された金型m及び金型mに載置された充填
ガイドsを回転部材上に載置して回転させることもでき
る。また、永久磁石23と、ゴムモールドgが装填され
た金型m及び金型mに載置された充填ガイドsとの、両
者を、共に、回転させることもできる。更に、永久磁石
23に代えて電磁石を用いることもできる。
【0033】次に、図6を用いて、本発明の磁性粉末の
平坦化装置による、磁性粉末pの表面p1の平坦化作業
及び磁性粉末p内或いは磁性粉末pとゴムモールドg間
に形成された空洞の除去作業の更に別の実施例について
説明する。
【0034】図6に示されている実施例は、上述した回
転磁界を発生させる実施例に代えて、往復磁界を発生さ
せるものである。上述した回転磁界を発生させる2つの
実施例は、特に、ゴムモールドgに形状された窪み部g
1の平面形状が円形の場合に有効であるが、図6に示さ
れている実施例は、窪み部g1の平面形状が、方形状或
いはセグメント形状等の場合に有効である。
【0035】e5及びe6は、上述したゴムモールドg
及び金型mに載置された所定の高さまで磁性粉末pが充
填された充填ガイドsを挟むように対峙して配設された
鉄心30a、30b及びコイル31a、31bからなる
一対の電磁石であり、互いに近い方のコイル31a、3
1b端同士は、電線32により連結されている。また、
互いに遠い方のコイル31a、31b端同士は、それぞ
れ、サイリスタ逆並列回路d1、d2を介して電線33
に連結されており、そして、電線32と電線33とは、
交流電源34を介して連結されている。
【0036】一例として、上述した回路を構成すること
により、電磁石e5,e6を交互に励磁させて、図6に
おいて、左右方向の往復磁界を発生させることができ
る。このような水平成分を有する往復磁界により、ゴム
モールドg及び充填ガイドsに所定の高さまで充填され
た磁性粉末pを、左右方向に交互に移動させて、山盛り
状や傾斜状に形成された磁性粉末pの表面p1を平坦化
するとともに、磁性粉末のブリッジや空洞を破壊する。
なお、上述したように、急激に電磁石e5,e6の励磁
を停止させると、往復磁界に伴って移動している磁性粉
末p1も急激にその移動を止めるので、従って、慣性に
より或いは残留磁化により、磁性粉末pの表面p1の平
坦が乱れるので、電磁石e5,e6を励磁する交流電源
34の電流を、徐々に弱めながら停止することが好まし
い。
【0037】次に、図7及び図8を用いて、本発明の磁
性粉末の平坦化装置による、磁性粉末pの表面p1の平
坦化作業及び磁性粉末p内或いは磁性粉末pとゴムモー
ルドg間に形成された空洞の除去作業の更にまた別の実
施例について説明する。
【0038】35は、垂直シリンダーであり、垂直シリ
ンダー35のピストンロッド36には、スリット37a
が穿設された水平支持枠37が取着されている。水平支
持枠37には、駆動軸に偏心盤38が取着されたモータ
ー39が配設されており、偏心盤38には、リンク40
を介して往復板41が連結されている。往復板41の両
端部には、上記のスリット37aに挿入された垂直枠4
2、43が、それぞれ、垂下されており、垂直枠42、
43の下端には、永久磁石44、45が、ゴムモールド
g及び金型mに載置された所定の高さまで磁性粉末pが
充填された充填ガイドsを挟むように対峙して配設され
ている。
【0039】モーター39を駆動して、駆動軸に取着さ
れた偏心盤38を回転させることにより、リンク40を
介して往復板41を、スリット37aに沿って往復動さ
せると、往復板41に垂下された垂直枠42、43の下
端に取着された永久磁石44、45が、交互に、ゴムモ
ールドg及び充填ガイドsに、接近及び離反することに
なり、従って、図7及び図8において、左右方向の往復
磁界が発生し、この往復磁界により、ゴムモールドg及
び充填ガイドsに所定の高さまで充填された磁性粉末p
が、左右方向に交互に移動し、山盛り状や傾斜状に形成
された磁性粉末pの表面p1が平坦化されるとともに、
磁性粉末のブリッジや空洞が破壊されることになる。
【0040】磁性粉末pの表面p1の平坦化作業及び空
洞の除去作業が終了した後に、急激に、モーター39の
駆動を停止させて、永久磁石44、45の往復動を停止
させると、往復磁界に伴って移動している磁性粉末p1
も急激にその移動を止めるので、その慣性により或いは
残留磁化により、磁性粉末pの表面p1の平坦が乱れる
ことになる。従って、モーター39の駆動停止に先立っ
て、垂直シリンダー35を作動させてピストンロッド3
6を進出させ、永久磁石44、45を上方に移動させ
て、ゴムモールドg及び充填ガイドsから遠ざけること
により、ゴムモールドg及び充填ガイドsに所定の高さ
まで充填された磁性粉末pへの永久磁石44、45の影
響を、徐々に弱めることにより、磁性粉末pの表面p1
の平坦の乱れを防止する。
【0041】次に、図9を用いて、本発明の磁性粉末の
平坦化装置による、磁性粉末pの表面p1の平坦化作業
及び磁性粉末p内或いは磁性粉末pとゴムモールドg間
に形成された空洞の除去作業の更にまた別の実施例につ
いて説明する。
【0042】e7及びe8は、ヘルムホルツ型コイルと
呼ばれる一対の空心コイルである。ヘルムホルツ型コイ
ルe7、e8の特徴は、コイルギャップ間の中央部付近
の広い範囲に均一な磁界が作れることである。均一な磁
界が発生できると、図9に示されているような、複雑な
形状の空間内の磁性粉末pの表面を均一に平坦化するこ
とができる。ヘルムホルツ型コイルe7、e8は、発生
する磁界が弱く、磁界発生電源46としては、コンデン
サーバンク型のパルス電圧発生電源を使用するのが好ま
しい。更に、交流減衰電圧を発生する電源を使用すると
磁性粉末が平坦化されると同時に脱磁されるので好まし
い。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載の効果を奏することができる。
【0044】充填された磁性粉末内に形成されるブリッ
ジや空洞を壊し、且つ、山盛り状や傾斜状の磁性粉末の
表面を平坦化することができるので、成形される圧粉体
の割れや欠けの発生及び歪みや変形を防止することがで
きる。
【0045】また、永久磁石粉末に適用することによ
り、磁性粉末の配向が均一になるので、圧粉体の最終製
品である永久磁石の性能が向上する。
【0046】磁性粉末に作用する回転磁界或いは往復磁
界を、徐々に弱めるようにしたので、磁性粉末の磁化が
効果的に消磁又は減磁され、平坦化された磁性粉末の表
面がけば立ったり、乱れるのを防止し、一層平坦な粉末
表面を形成することができる。
【0047】磁性粉末に回転磁界或いは往復磁界を作用
させることにより、磁性粉末中のブリッジや空洞を壊
し、磁性粉末の密度を高めることができるので、磁性粉
末のゴムモールドへの充填の際のプッシャーの移動距離
を短くすることができる。従って、プッシャーによるゴ
ムモールドへの磁性粉末の押し込みにより惹起される粉
末密度の不均一化、即ち、プッシャーに近いほど高密度
になり、プッシャーから離れるほど低密度になるという
不均一化を防止することができる。これにより、粉末密
度の不均一に伴う、圧粉体の歪みや変形、また、永久磁
石の場合の磁石特性のばらつきや磁化方向の歪みを防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はゴムモールドが装填された金型等の垂直
断面図である。
【図2】図2は磁性粉末の充填から圧粉体の成形までの
一連の工程を示す一部垂直断面を含む金型等の概略正面
図である。
【図3】図3は本発明の磁性粉末の平坦化装置の回路図
を含む概略平面図である。
【図4】図4は本発明の磁性粉末の平坦化装置の回路図
を含む他の実施例の概略平面図である。
【図5】図5は本発明の磁性粉末の平坦化装置の更に他
の実施例の一部断面を含む正面図である。
【図6】図6は本発明の磁性粉末の平坦化装置の更にま
た他の実施例の回路図を含む概略平面図である。
【図7】図7は本発明の磁性粉末の平坦化装置の更なる
他の実施例の一部断面を含む正面図である。
【図8】図8は図7に示されている本発明の磁性粉末の
平坦化装置の平面図である。
【図9】図9は本発明の磁性粉末の平坦化装置のなお更
なる実施例の概略平面図である。
【符号の説明】
g・・・・・・・・ゴムモールド m・・・・・・・・金型 p・・・・・・・・磁性粉末 r・・・・・・・・プッシャー s・・・・・・・・充填ガイド 1・・・・・・・・ダイ 2・・・・・・・・下パンチ e1〜e6・・・・電磁石 23、44、45・永久磁石 e7、e8・・・・ヘルムホルツ型コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 浩 京都府京都市西京区松室追上町22番地の1 エリーパート2 401号 インターメタ リックス株式会社内 (72)発明者 笠原 瑞穂 東京都立川市砂川町8丁目61番地の3 日 本電磁測器株式会社内 (72)発明者 佐川 眞人 京都府京都市西京区松室追上町22番地の1 エリーパート2 401号 インターメタ リックス株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴムモールド及び充填ガイドに供給された
    磁性粉末に回転磁界或いは往復磁界を作用させることに
    より、前記磁性粉末の表面を平坦にすることを特徴とす
    る磁性粉末の平坦化方法。
  2. 【請求項2】ゴムモールド及び充填ガイドに供給された
    磁性粉末に回転磁界或いは往復磁界を作用させることに
    より、前記磁性粉末の表面を平坦にし、次いで、前記磁
    性粉末に作用する回転磁界或いは往復磁界を、徐々に弱
    めて、更に平坦化を行うことを特徴とする磁性粉末の平
    坦化方法。
  3. 【請求項3】ゴムモールド及び充填ガイドの周囲に磁石
    を配置し、該磁石により回転磁界或いは往復磁界を発生
    させることを特徴とする磁性粉末の平坦化装置。
  4. 【請求項4】ゴムモールド及び充填ガイドの周囲に磁石
    を配置し、該磁石により回転磁界或いは往復磁界を発生
    させる手段及び磁性粉末に作用する回転磁界或いは往復
    磁界を漸減する手段とを有することを特徴とする磁性粉
    末の平坦化装置。
  5. 【請求項5】上記磁石を複数の磁極を持つ電磁石で構成
    し、該複数の磁極を持つ電磁石を、交番又は断続電流に
    より励磁することにより、回転磁界或いは往復磁界を発
    生させることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載
    の磁性粉末の平坦化装置。
  6. 【請求項6】上記磁石を複数の永久磁石で構成し、該永
    久磁石を回転或いは往復動させることにより回転磁界或
    いは往復磁界を発生させることを特徴とする請求項3又
    は請求項4に記載の磁性粉末の平坦化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110165847A (zh) * 2019-06-11 2019-08-23 深圳市瑞达美磁业有限公司 不同宽度波形的径向各向异性多极实心磁体的生产方法

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