JPH0978051A - カチオン化紫外線吸収剤およびその製造方法 - Google Patents

カチオン化紫外線吸収剤およびその製造方法

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JPH0978051A
JPH0978051A JP7257167A JP25716795A JPH0978051A JP H0978051 A JPH0978051 A JP H0978051A JP 7257167 A JP7257167 A JP 7257167A JP 25716795 A JP25716795 A JP 25716795A JP H0978051 A JPH0978051 A JP H0978051A
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JP
Japan
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ultraviolet absorber
carbon atoms
group
ammonium salt
alkyl groups
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JP7257167A
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English (en)
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Masato Yoshioka
正人 吉岡
Osamu Muraoka
修 村岡
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Seiwa Kasei Co Ltd
Original Assignee
Seiwa Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 毛髪や皮膚に収着しやすく、毛髪や皮膚を紫
外線から防護する作用が優れ、より望ましくは、親水性
を有し、水性化粧品や水性塗料に配合しやすいカチオン
化紫外線吸収剤を提供する。 【構成】 カルボキシル基または水酸基を有する有機系
紫外線吸収剤のカルボキシル基または水酸基に第4級ア
ンモニウム塩を結合させ、例えば一般式(I) 【化1】 〔式中、R1 〜R3 は炭素数1〜20のアルキル基また
はR1 〜R3 のうち1個または2個が炭素数1〜20の
アルキル基、残りが炭素数1〜3のヒドロキシアルキル
基またはベンジル基、Aはカルボキシル基または水酸基
を有する紫外線吸収剤から第4級アンモニウム塩との結
合に関与するカルボキシル基または水酸基の水素原子を
除いた残基で、XはCl、Br、I、NO3 または1/
2SO4 〕で表される化合物にして、カチオン化紫外線
吸収剤とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カチオン化紫外線
吸収剤およびその製造方法に関し、さらに詳しくは、毛
髪や皮膚に収着しやすく、耐すすぎ性を有していて、毛
髪や皮膚を紫外線から防護する作用が優れたカチオン化
紫外線吸収剤およびその製造方法に関するものであり、
より意図するところは、上記特性に加え、親水性を有
し、水性化粧品や水性塗料、屋外で使用される布や紙類
の耐紫外線用表面処理液などに配合しやすいカチオン化
紫外線吸収剤およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より化粧品では、紫外線から肌を守
る目的で、酸化亜鉛、酸化チタンなどの紫外線散乱効果
を有する金属酸化物や、p−アミノ安息香酸系紫外線吸
収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線
吸収剤などの有機系紫外線吸収剤が、広く用いられてき
た。
【0003】しかしながら、金属酸化物のほとんどは、
水や他の溶媒に不溶であり、化粧品に配合する場合に
は、分散剤を用いるか、あるいは充分に振盪してから使
用する必要がある上に、皮膚や毛髪への収着性がなく、
シャンプーやヘアリンスのように水で洗い流す製品には
配合できないという問題があった。
【0004】また、有機系紫外線吸収剤は、その大部分
が油溶性であり、水系の化粧品に配合する場合には、多
量の多価アルコールに溶解してから水相に溶解したり、
あるいは乳化剤によって乳化させる必要があった(例え
ば、特開平6−336417号公報、特開平6−341
619号公報など)。
【0005】しかしながら、上記のような対策を講じて
も、有機系紫外線吸収剤には毛髪や皮膚への収着性がな
いため、水で洗い流す化粧品では充分な効果が期待でき
ないのが現状であった。
【0006】そのため、化粧品業界では、毛髪や皮膚に
収着しやすく、耐すすぎ性を有する紫外線吸収剤、特に
水系の化粧品にも配合しやすい紫外線吸収剤の開発が望
まれている。
【0007】また、塗料工業の分野でも、最近は使用の
しやすさから、屋外用にも水性塗料の需要が増加してお
り、その水性塗料に配合できる紫外線吸収剤の開発が望
まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、毛
髪や皮膚に収着しやすく、耐すすぎ性を有し、さらに望
ましくは、親水性を有していて、シャンプー、ヘアリン
ス、化粧水などの水性化粧品や、水性塗料などに配合し
やすいカチオン化紫外線吸収剤を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究を重ねた結果、カルボキシル基
または水酸基を有する有機系紫外線吸収剤に第4級アン
モニウム塩を結合させることによって、該紫外線吸収剤
の毛髪や皮膚への収着性を高め得ることを見出し、さら
に、第4級アンモニウム塩の窒素原子に直結するすべて
の官能基の炭素鎖長を3以下にすることによって、該紫
外線吸収剤が水溶性になり、水性化粧品や水性塗料など
の水性製品に分散剤や乳化剤などを用いることなく容易
に配合できることを見出し、本発明を完成するにいたっ
た。
【0010】本発明のカルボキシル基または水酸基を有
する有機系紫外線吸収剤のカルボキシル基または水酸基
に第4級アンモニウム塩が結合したカチオン化紫外線吸
収剤としては、例えば、有機系紫外線吸収剤のカルボキ
シル基または水酸基に下記の一般式(II)
【0011】
【化6】
【0012】〔式中、R1 〜R3 は炭素数1〜20のア
ルキル基またはR1 〜R3 のうち1個または2個が炭素
数1〜20のアルキル基で、残りが炭素数1〜3のヒド
ロキシアルキル基またはベンジル基であり、XはCl、
Br、I、NO3 または1/2SO4 である〕で表され
るグリシジルアンモニウム塩、または、下記の一般式
(III)
【0013】
【化7】
【0014】〔式中、R1 〜R3 は炭素数1〜20のア
ルキル基またはR1 〜R3 のうち1個または2個が炭素
数1〜20のアルキル基で、残りが炭素数1〜3のヒド
ロキシアルキル基またはベンジル基であり、YはCl、
Br、Iなどのハロゲン原子で、XはCl、Br、I、
NO3 または1/2SO4 である〕で表される3−ハロ
ゲン−2−ヒドロキシプロピルアンモニウム塩からなる
第4級アンモニウム塩をエステル結合またはエーテル結
合させた下記の一般式(I)
【0015】
【化8】
【0016】〔式中、R1 〜R3 は炭素数1〜20のア
ルキル基またはR1 〜R3 のうち1個または2個が炭素
数1〜20のアルキル基で、残りが炭素数1〜3のヒド
ロキシアルキル基またはベンジル基であり、Aはカルボ
キシル基または水酸基を有する紫外線吸収剤から第4級
アンモニウム塩との結合に関与するカルボキシル基また
は水酸基の水素原子を除いた残基で、XはCl、Br、
I、NO3 または1/2SO4 である〕で表されるカチ
オン化紫外線吸収剤が挙げられる。
【0017】上記のように、第4級アンモニウム塩を有
機系紫外線吸収剤に結合させることによって、上記紫外
線吸収剤の毛髪や皮膚への収着性が向上し、水に対する
耐すすぎ性が付与されるので、上記紫外線吸収剤の有す
る紫外線吸収作用がより効率よく発揮されるようにな
り、毛髪や皮膚を紫外線から防護する作用が向上する。
【0018】さらに、結合する第4級アンモニウム塩の
窒素原子に直結するすべての官能基の炭素鎖長を3以下
にするときは、該紫外線吸収剤が水溶性になり、それに
よって、水性化粧品や水性塗料などの水性製品に紫外線
吸収剤を分散剤や乳化剤などを使用することなく容易に
配合できるようになる。
【0019】上記のように第4級アンモニウム塩の窒素
原子に直結するすべての官能基の炭素鎖長を3以下にす
るには、一般式(I)や一般式(II)、一般式(III)に
おいて、そのR1 〜R3 を炭素数1〜3のアルキル基に
するか、またはR1 〜R3 のうち1個また2個が炭素数
1〜3のアルキル基で、残りが炭素数1〜3のヒドロキ
シアルキル基にすればよい。
【0020】上記カルボキシル基または水酸基を有する
有機系紫外線吸収剤としては、例えば、p−アミノ安息
香酸、p−ジメチルアミノ安息香酸、p−ヒドロキシ安
息香酸、p−メトキシ安息香酸などの安息香酸系紫外線
吸収剤、p−メトキシ桂皮酸、4−ヒドロキシ−3−メ
トキシ桂皮酸(フェルラ酸)などの桂皮酸系紫外線吸収
剤、オキシべンゾン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフ
ェノンなどのベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニ
ン酸などが挙げられる。なお、これらの紫外線吸収剤に
は、カルボキシル基と水酸基の両方を有するものがあ
り、本発明においては、そのようなカルボキシル基と水
酸基の両方を有するものももちろん使用することができ
るので、本発明において、カルボキシル基または水酸基
を有するとは、カルボキシル基と水酸基のうちどちらか
一方を有する場合はもとより、カルボキシル基と水酸基
の両方を有する場合も含む意味である。
【0021】上記一般式(II)で表されるグリシジルア
ンモニウム塩としては、例えば、グリシジルトリメチル
アンモニウムクロライド、グリシジルトリエチルアンモ
ニウムクロライド、グリシジルトリエタノールアンモニ
ウムクロライド、グリシジルトリプロピルアンモニウム
クロライド、グリシジルトリメチルアンモニウムブロマ
イド、グリシジルラウリルジメチルアンモニウムクロラ
イド、グリシジルミリスチルジメチルアンモニウムクロ
ライド、グリシジルセチルジメチルアンモニウムクロラ
イド、グリシジルステアリルジメチルアンモニウムクロ
ライド、グリシジルヤシ油アルキルジメチルアンモニウ
ムクロライド、グリシジルラウリルジメチルアンモニウ
ムブロマイド、グリシジルジラウリルメチルアンモニウ
ムクロライド、グリシジルラウリルジベンジルアンモニ
ウムクロライド、グリシジルカプリルジメチルアンモニ
ウムクロライド、グリシジルセチルジエタノールアンモ
ニウムクロライド、グリシジルジラウリルエタノールア
ンモニウムクロライドなどが用いられる。
【0022】上記一般式(III)で表される3−ハロゲン
−2−ヒドロキシプロピルアンモニウム塩としては、例
えば、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチル
アンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシ
プロピルトリエチルアンモニウムクロライド、3−クロ
ロ−2−ヒドロキシプロピルトリエタノールアンモニウ
ムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルト
リプロピルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−
ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムブロマイ
ド、3−ブロモ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルア
ンモニウムクロライド、3−ブロモ−2−ヒドロキシプ
ロピルトリメチルアンモニウムブロマイド、ラウリル
(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)ジメチルアン
モニウムクロライド、ミリスチル(3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピル)ジメチルアンモニウムクロライド、
セチル(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)ジメチ
ルアンモニウムクロライド、ステアリル(3−クロロ−
2−ヒドロキシプロピル)ジメチルアンモニウムクロラ
イド、ヤシ油アルキル(3−クロロ−2−ヒドロキシプ
ロピル)ジメチルアンモニウムクロライド、カプリル
(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)ジメチルアン
モニウムクロライド、ラウリル(3−クロロ−2−ヒド
ロキシプロピル)ジメチルアンモニウムブロマイド、ラ
ウリル(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)ジベン
ジルアンモニウムクロライド、ラウリル(3−クロロ−
2−ヒドロキシプロピル)ジエタノールアンモニウムク
ロライド、ジラウリル(3−クロロ−2−ヒドロキシプ
ロピル)メチルアンモニウムクロライド、カプリル(3
−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)ジメチルアンモニ
ウムクロライド、セチル(3−クロロ−2−ヒドロキシ
プロピル)ジエタノールアンモニウムクロライドなどが
用いられる。
【0023】カルボキシル基または水酸基を有する有機
系紫外線吸収剤と第4級アンモニウム塩との反応は、例
えば、第4級アンモニウム塩が一般式(II)で表される
グリシジルアンモニウム塩の場合、通常、上記グリシジ
ルアンモニウム塩をN,N−ジメチルホルムアミドなど
の溶剤に溶解し、その溶液に上記紫外線吸収剤を加え、
2〜20時間加熱混合することによって行われる。反応
温度は、低すぎると反応が充分に進行せず、また高すぎ
るとグリシジルアンモニウム塩が分解しやすくなるた
め、40〜70℃、特に55〜65℃が好ましい。
【0024】また、カルボキシル基または水酸基を有す
る有機系紫外線吸収剤と一般式(III)で表される3−ハ
ロゲン−2−ヒドロキシプロピルアンモニウム塩との反
応は、通常、上記紫外線吸収剤を水酸化ナトリウム水溶
液や水酸化カリウム水溶液などの水酸化アルカリ水溶液
でアルカリ塩にした後、その溶液に上記3−ハロゲン−
2−ヒドロキシプロピルアンモニウム塩を添加し混合し
て反応させる。反応温度や反応時間は、一般式(II)で
表されるグリシジルアンモニウム塩の場合と同様に、4
0〜70℃、特に55〜65℃で2〜20時間が好まし
い。
【0025】なお、カルボキシル基と水酸基の両方を有
する有機系紫外線吸収剤に対しては、上記一般式(II)
で表されるグリシジルアンモニウム塩や一般式(III)で
表される3−ハロゲン−2−ヒドロキシプロピルアンモ
ニウム塩は、塩基性側で反応させると水酸基に対して優
先的に反応するため、カルボキシル基と水酸基の両方を
有する紫外線吸収剤に対してカルボキシル基に第4級ア
ンモニウム塩をエステル結合させる場合は上記一般式
(II)で表されるグリシジルアンモニウム塩を用いる場
合の反応方法を採用するのが好ましく、また水酸基に第
4級アンモニウム塩をエーテル結合させる場合は上記一
般式(III)で表される3−ハロゲン−2−ヒドロキシプ
ロピルアンモニウム塩を用いる場合の反応方法を採用す
るのが好ましい。
【0026】反応後は、例えば、反応液を塩酸または硫
酸で酸性にし、酢酸エチルで抽出して未反応の紫外線吸
収剤を除去した後、水層を減圧濃縮乾固し、エタノール
可溶部分を抽出濃縮し、粗結晶を得た後、エタノールま
たはエタノールを含む混合溶剤で再結晶して、精製品を
得ることができる。
【0027】本発明のカチオン化紫外線吸収剤が配合さ
れる製品としては、化粧品、塗料、繊維や紙の耐紫外線
用表面処理用液などが主たる対象となる。
【0028】例えば、化粧品では、本発明のカチオン化
紫外線吸収剤は、シャンプー、ヘアリンス、ヘアコンデ
ィショナー、セットローション、パーマネントウェーブ
用第1剤および第2剤、ヘアクリーム、ヘアカラー、ヘ
アトリートメントリンス、液体整髪料、養毛・育毛剤な
どの毛髪化粧品、化粧水、クレンジングクリーム、バニ
シングクリーム、洗顔クリームなどの各種クリーム、乳
液、洗顔料、メイキャップ用品などの皮膚用化粧品な
ど、各種化粧品に配合が可能であり、それらの化粧品に
毛髪や皮膚を紫外線から防護する作用を付与することが
できる。
【0029】また、本発明のカチオン化紫外線吸収剤
は、塗料に配合すると塗装対象物に紫外線に対する耐性
を付与し、特に屋外で使用する塗装品では、その耐用年
数の増加をはかることができる。
【0030】さらに、本発明のカチオン化紫外線吸収剤
は、繊維や紙類の耐紫外線用表面処理液に配合し、その
処理液で繊維や紙類を処理すれば、それらを紫外線に対
する耐性の高い製品にすることができる。
【0031】
【発明の効果】本発明のカチオン化紫外線吸収剤は、水
に不溶または難溶性の有機系紫外線吸収剤に、例えば一
般式(II)で表されるグリシジルアンモニウム塩または
一般式(III)で表される3−ハロゲン−2−ヒドロキシ
プロピルアンモニウム塩などの第4級アンモニウム塩を
結合させることにより、有機系紫外線吸収剤をカチオン
化して一般式(I)で表される構造にしたものであり、
毛髪や皮膚に収着しやすく、耐すすぎ性を有するので、
毛髪や皮膚を紫外線から防護する作用が優れている。
【0032】また、結合する第4級アンモニウム塩の窒
素原子に直結するすべての官能基の炭素鎖長を3以下に
した時は、紫外線吸収剤が水溶性になり、分散剤や乳化
剤などを使用することなく、水性化粧品や水性塗料など
に配合することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】つぎに、実施例を挙げて本発明を
より具体的に説明する。ただし、本発明はそれらの実施
例に例示するもののみに限定されることはない。なお、
以下の実施例などにおいて、濃度を示す%は重量%であ
る。
【0034】実施例1 100mlの丸底フラスコにジメチルホルムアミド35
mlを入れ、そのジメチルホルムアミド中にグリシジル
トリメチルアンモニウムクロライドの75%水溶液を5
g(0.033mol)溶解した。ついで、その中に紫
外線吸収剤として4−ジメチルアミノ安息香酸6g
(0.036mol)を添加し、60℃で12時間混合
して反応させた。反応終了後、反応液を減圧下で濃縮し
て溶媒を留去し、イオン交換水20mlを加えて残留物
を溶解した。つぎに10%塩酸を加えて溶液のpHを3
〜4にし、析出した未反応の不溶物を濾去した後、濾液
を減圧下で留去して淡黄色の油状物質を得た。この油状
物質を分液ロートに移し、約20mlのジエチルエーテ
ルで2回洗浄し、さらに未反応のp−ジメチルアミノ安
息香酸を除去した。そして、そのエーテル不溶残渣をエ
タノール−ジエチルエーテルで再結晶し、結晶を濾取す
ることにより、3.5gの白色結晶を得た。原料のp−
ジメチルアミノ安息香酸に対する収率は33.7%であ
った。
【0035】この結晶の融点は221〜222℃であ
り、また、この結晶は、メルク社製RP−18F
254S(商品名)薄層クロマトグラフィー用プレートを用
いた、アセトニトリル:水=20:1の展開溶媒での薄
層クロマトグラフィーで単一のスポットを与える(ヨウ
素蒸気下で発色する)ことから、純品になっているもの
と思われる。
【0036】この結晶の同定は、質量分析、赤外線吸収
スペクトル分析、1 Hの核磁気共鳴スペクトル分析およ
び紫外線吸収スペクトル分析によって行った。
【0037】質量分析の結果は、M+ が281.18で
あり、p−ジメチルアミノ安息香酸のカルボキシル基に
グリシジルトリメチルアンモニウムクロライドがエステ
ル結合した、p−ジメチルアミノ安息香酸の3−トリメ
チルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピルエステル(C
15253 2 )の分子量281に一致した。
【0038】赤外線吸収スペクトルの測定はKBr錠剤
法により行ったが、この赤外線吸収スペクトルには、3
300cm-1付近に4級アミンまたは水酸基に起因する
と考えられる吸収、1700cm-1付近にエステル結合
に起因すると考えられる吸収、さらに1600cm-1
近および1500cm-1付近に芳香環に起因すると考え
られる吸収が認められた。
【0039】1 Hの核磁気共鳴スペクトルの測定はジメ
チルスルホキシド−d6 中で行ったが、この1 Hの核磁
気共鳴スペクトルからは、ジメチル基に起因すると考え
られる6個のHのピーク、トリメチル基に起因すると考
えられる9個のHのピーク、2種のメチレン基に起因す
ると考えられるそれぞれ2個のHのピーク、メチン基お
よび水酸基に起因すると考えられるHのピーク、さらに
芳香環上のHに起因すると考えられるピークを確認する
ことができた。
【0040】図1に濃度2.5×10-5mol/lの水
溶液で測定した紫外線吸収スペクトルを示すが、その紫
外線吸収スペクトルには、λmax が315nmでその他
にも223nmに吸収ピークが認められ、原料であるp
−ジメチルアミノ安息香酸の吸収波長を保持しているこ
とが確認できた。
【0041】これらの結果より、この結晶をp−ジメチ
ルアミノ安息香酸の3−トリメチルアンモニオ−2−ヒ
ドロキシプロピルエステルと同定した。
【0042】実施例2 ジメチルホルムアミドを30ml、グリシジルトリメチ
ルアンモニウムクロライドの75%水溶液を6g(0.
03mol)、紫外線吸収剤としてp−メトキシ桂皮酸
を5g(0.028mol)用いたほかは、実施例1と
同様に反応、精製、再結晶して、収率42.3%で3.
9gの白色結晶を得た。この結晶の融点は167〜16
8℃で、実施例1と同様の薄層クロマトグラフィーで単
一スポットを与えた。
【0043】この結晶の同定も実施例1と同様に質量分
析、赤外線吸収スペクトル分析、1Hの核磁気共鳴スペ
クトル分析および紫外線吸収スペクトル分析により行っ
た。
【0044】質量分析の結果は、M+ 249.16であ
り、p−メトキシ桂皮酸のカルボキシル基にグリシジル
トリメチルアンモニウム塩がエステル結合した、p−メ
トキシ桂皮酸の3−トリメチルアンモニオ−2−ヒドロ
キシプロピルエステル(C16244 N)の分子量24
9に一致した。
【0045】赤外線吸収スペクトル分析では、3400
cm-1付近に4級アミンまたは水酸基に起因すると考え
られる吸収、1700cm-1付近にエステルに起因する
と考えられる吸収、1600cm-1付近および1500
cm-1付近に芳香環に起因すると考えられる吸収が認め
られた。
【0046】また、1 Hの核磁気共鳴スペクトル分析で
は、トリメチル基に起因すると考えられる9個のHのピ
ーク、メトキシ基に起因すると考えられる3個のHのピ
ークのほか、2種のメチレン基に起因すると考えられる
それぞれ2個のHのピーク、3種のメチン基および水酸
基に起因すると考えられるHのピーク、さらに、芳香環
上のHに起因すると考えられるピークが確認できた。
【0047】図2に濃度2.3×10-5mol/lの水
溶液で測定した紫外線吸収スペクトルを示すが、その紫
外線吸収スペクトルには、λmax が308nmでその他
に296nmにショルダーピーク、208nmおよび2
24nmにも吸収ピークが認められ、原料であるp−メ
トキシ桂皮酸の吸収波長を保持していることが確認でき
た。
【0048】これらの結果より、この結晶をp−メトキ
シ桂皮酸の3−トリメチルアンモニオ−2−ヒドロキシ
プロピルエステルと同定した。
【0049】実施例3 ジメチルホルムアミドを35ml、グリシジルトリメチ
ルアンモニウムクロライドの75%水溶液を7.5g
(0.037mol)、紫外線吸収剤として4−ヒドロ
キシ−3−メトキシ桂皮酸(フェルラ酸)を6g(0.
03mol)用いたほかは、実施例1と同様に反応、精
製、再結晶して、収率45%で4.8gの白色粉末結晶
を得た。
【0050】この結晶の融点は98〜100℃で、質量
分析の結果は、M+ 310.16であり、4−ヒドロキ
シ−3−メトキシ桂皮酸のカルボキシル基か水酸基にグ
リシジルトリメチルアンモニウムクロライドが結合した
もの(C16245 N)の分子量310に一致した。
【0051】赤外線吸収スペクトル分析の結果では、3
300cm-1付近の吸収がブロードで水酸基の存在が認
められ、1700cm-1付近にエステル結合に起因する
と考えられる吸収が認められ、この物質がエステル結合
を有していることが示唆された。
【0052】1 Hの核磁気共鳴スペクトル分析の結果で
は、δ5.94に芳香環上のOHに起因すると考えられ
る1個のHのピークがあり、第4級アンモニウム化合物
がカルボン酸にエステル結合していることが確認され
た。
【0053】図3に濃度2.26×10-5mol/lの
水溶液で測定した紫外線吸収スペクトルを示すが、その
紫外線吸収スペクトルには、λmax が325nmでその
他に214nm、234nmおよび302nm(ショル
ダーピーク)に吸収が見られ、原料の3−ヒドロキシ−
4−メトキシ桂皮酸の吸収波長を保持していることが確
認できた。
【0054】これらの結果より、この結晶を4−ヒドロ
キシ−3−メトキシ桂皮酸の3−トリメチルアンモニオ
−2−ヒドロキシプロピルエステルと同定した。
【0055】実施例4 紫外線吸収剤としてp−メトキシ桂皮酸5g(0.02
8mol)を1.5Nの水酸化カリウム水溶液30ml
に溶解して100ml丸底フラスコに入れ、その中に3
−クロロ−2−ヒドロキシトリメチルアンモニウムクロ
ライドの60%水溶液6g(0.019mol)を加え
て70℃で12時間混合を続けて反応させた。反応終了
後、氷冷下で反応液に10%塩酸を加えてpHを3〜4
にし、未反応の不溶物を濾去した。濾液を減圧下で留去
し、淡黄色の粗結晶7.9gを得た。この粗結晶をジエ
チルエーテルで洗浄して未反応のp−メトキシ桂皮酸を
除去した後、エタノールに溶解し、エタノール−ジエチ
ルエーテルから2度再結晶して、4.2gの白色結晶を
得た。収率は45.5%であった。
【0056】この結晶の融点は166〜168℃で、結
晶の同定は、実施例2で得られたp−メトキシ桂皮酸の
3−トリメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピルエ
ステルを標品とした薄層クロマトグラフィー、赤外線吸
収スペクトルおよび紫外線吸収スペクトルの測定で行っ
た。
【0057】すなわち、展開溶媒にアセトニトリル:水
=20:1を用いた薄層クロマトグラフィーで、この結
晶は単一でかつ実施例2で得られた結晶と同一のRf値
のスポットを与え、赤外線吸収スペクトルおよび紫外線
吸収スペクトルも、実施例2で得られたそれぞれのスペ
クトルの結果と同一であった。
【0058】これらの結果より、この結晶はp−メトキ
シ桂皮酸のカルボキシル基に3−クロロ−2−ヒドロキ
シプロピルアンモニウム塩がエステル結合した、p−メ
トキシ桂皮酸の3−トリメチルアンモニオ−2−ヒドロ
キシプロピルエステルと同定した。
【0059】実施例5 紫外線吸収剤として4−ヒドロキシ−3−メトキシ桂皮
酸を6g(0.03mol)、1.5Nの水酸化カリウ
ム水溶液を35ml、3−クロロ−2−ヒドロキシトリ
メチルアンモニウムクロライドの60%水溶液を9.5
g(0.03mol)用いたほかは、実施例4と同様に
反応、精製、再結晶して、収率37%で3.8gの白色
粉末結晶を得た。
【0060】この結晶の融点は82〜83℃で、質量分
析の結果は、M+ 310.17であり、4−ヒドロキシ
−3−メトキシ桂皮酸のカルボキシル基か水酸基に3−
クロロ−2−ヒドロキシトリメチルアンモニウム塩が結
合したもの(C16245 N)の分子量310に一致し
た。
【0061】赤外線吸収スペクトル分析の結果は、実施
例3と比べると3341cm-1の吸収がシャープにな
り、水酸基が減少していることが示唆された。
【0062】1 Hの核磁気共鳴スペクトル分析の結果
は、実施例3で認められた芳香環上のOHに起因すると
考えられるピークが消失していて、第4級アンモニウム
塩が水酸基にエーテル結合していることが確認された。
【0063】図4に濃度4.63×10-5mol/lの
水溶液で測定した紫外線吸収スペクトルを示すが、その
紫外線吸収スペクトルには、λmax が310nmでその
他に213nm、228nmおよび284nmに吸収が
見られ、原料の4−ヒドロキシ−3−メトキシ桂皮酸の
吸収波長を保持していることが確認できた。
【0064】これらの結果より、この結晶を4−(3−
トリメチル−2−ヒドロキシプロピルオキシ)−3−メ
トキシ桂皮酸と同定した。
【0065】〔カチオン化紫外線吸収剤の吸光度〕表1
に各実施例で反応生成物として得られたカチオン化紫外
線吸収剤と原料として用いた紫外線吸収剤のメタノール
溶液での紫外線吸収波長および分子吸光係数を示す。な
お、実施例4は実施例2と同一化合物であるので表から
省いている。
【0066】
【表1】
【0067】表1に示すように、各実施例とも、反応生
成物として得られたカチオン化紫外線吸収剤と原料とし
て用いた紫外線吸収剤との吸収波長がそれほど変わら
ず、また分子吸光係数も大幅な変動がなく、有機系紫外
線吸収剤のカルボキシル基または水酸基に一般式(II)
で表されるグリシジルアンモニウム塩または一般式(II
I)で表される3−ハロゲン−2−ヒドロキシプロピルア
ンモニウム塩などの第4級アンモニウム塩をエステル結
合またはエーテル結合させても、紫外線吸収波長がほと
んど変わらず、また、分子吸光係数にも大きな減少がな
く、原料として用いた紫外線吸収剤の有する紫外線吸収
力を保持していることが判明した。
【0068】〔カチオン化紫外線吸収剤の溶解度〕表2
に各実施例で反応生成物として得られたカチオン化紫外
線吸収剤を18℃のイオン交換水に溶解したときの溶解
度を示す。また、比較のため、各実施例で原料として用
いた紫外線吸収剤の18℃のイオン交換水に溶解した時
の溶解度をその物質名と共に示す。なお、実施例4は実
施例2と同一化合物であるので表から省いている。
【0069】
【表2】
【0070】表2に示すように、各実施例で用いた原料
の紫外線吸収剤は、4−ヒドロキシ−3−メトキシ桂皮
酸がやや溶けやすい程度で、他はほとんど溶けないが、
各実施例で得られたカチオン化紫外線吸収剤は、原料と
して用いた紫外線吸収剤の100倍以上の溶解度を示
し、各原料の紫外線吸収剤をカチオン化することによっ
て水溶性化されていることが明らかであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で反応生成物として得られたカチオン
化紫外線吸収剤の紫外線吸収スペクトルを示す図であ
る。
【図2】実施例2で反応生成物として得られたカチオン
化紫外線吸収剤の紫外線吸収スペクトルを示す図であ
る。
【図3】実施例3で反応生成物として得られたカチオン
化紫外線吸収剤の紫外線吸収スペクトルを示す図であ
る。
【図4】実施例5で反応生成物として得られたカチオン
化紫外線吸収剤の紫外線吸収スペクトルを示す図であ
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基または水酸基を有する有
    機系紫外線吸収剤のカルボキシル基または水酸基に、第
    4級アンモニウム塩を結合させたことを特徴とするカチ
    オン化紫外線吸収剤。
  2. 【請求項2】 第4級アンモニウム塩が、下記の一般式
    (II) 【化1】 〔式中、R1 〜R3 は炭素数1〜20のアルキル基また
    はR1 〜R3 のうち1個または2個が炭素数1〜20の
    アルキル基で、残りが炭素数1〜3のヒドロキシアルキ
    ル基またはベンジル基であり、XはCl、Br、I、N
    3 または1/2SO4 である〕で表されるグリシジル
    アンモニウム塩、または、下記の一般式(III) 【化2】 〔式中、R1 〜R3 は炭素数1〜20のアルキル基また
    はR1 〜R3 のうち1個または2個が炭素数1〜20の
    アルキル基で、残りが炭素数1〜3のヒドロキシアルキ
    ル基またはベンジル基であり、YはCl、Br、Iなど
    のハロゲン原子で、XはCl、Br、I、NO3 または
    1/2SO4 である〕で表される3−ハロゲン−2−ヒ
    ドロキシプロピルアンモニウム塩であり、カチオン化紫
    外線吸収剤が、下記の一般式(I) 【化3】 〔式中、R1 〜R3 は炭素数1〜20のアルキル基また
    はR1 〜R3 のうち1個または2個が炭素数1〜20の
    アルキル基で、残りが炭素数1〜3のヒドロキシアルキ
    ル基またはベンジル基であり、Aはカルボキシル基また
    は水酸基を有する紫外線吸収剤から第4級アンモニウム
    塩との結合に関与するカルボキシル基または水酸基の水
    素原子を除いた残基で、XはCl、Br、I、NO3
    たは1/2SO4 である〕で表されるものである請求項
    1記載のカチオン化紫外線吸収剤。
  3. 【請求項3】 第4級アンモニウム塩の窒素原子に直結
    するR1 〜R3 が炭素数1〜3のアルキル基またはR1
    〜R3 のうち1個または2個が炭素数1〜3のアルキル
    基で、残りが炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であ
    る請求項2記載のカチオン化紫外線吸収剤。
  4. 【請求項4】 カルボキシル基または水酸基を有する有
    機系紫外線吸収剤が、p−アミノ安息香酸、p−ジメチ
    ルアミノ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、p−メト
    キシ安息香酸などの安息香酸系紫外線吸収剤、p−メト
    キシ桂皮酸、4−ヒドロキシ−3−メトキシ桂皮酸など
    の桂皮酸系紫外線吸収剤、オキシベンゾン、ジヒドロキ
    シジメトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系紫
    外線吸収剤およびウロカニン酸よりなる群から選ばれる
    少なくとも1種である請求項1、2または3記載のカチ
    オン化紫外線吸収剤。
  5. 【請求項5】 カルボキシル基または水酸基を有する有
    機系紫外線吸収剤と、一般式(II) 【化4】 〔式中、R1 〜R3 は炭素数1〜20のアルキル基また
    はR1 〜R3 のうち1個または2個が炭素数1〜20の
    アルキル基で、残りが炭素数1〜3のヒドロキシアルキ
    ル基またはベンジル基であり、XはCl、Br、I、N
    3 または1/2SO4 である〕で表されるグリシジル
    アンモニウム塩、または、一般式(III) 【化5】 〔式中、R1 〜R3 は炭素数1〜20のアルキル基また
    はR1 〜R3 のうち1個または2個が炭素数1〜20の
    アルキル基で、残りが炭素数1〜3のヒドロキシアルキ
    ル基またはベンジル基であり、YはCl、Br、Iなど
    のハロゲン原子で、XはCl、Br、I、NO3 または
    1/2SO4 である〕で表される3−ハロゲン−2−ヒ
    ドロキシプロピルアンモニウム塩からなる第4級アンモ
    ニウム塩とを40〜70℃で2〜20時間反応させるこ
    とを特徴とする請求項1記載のカチオン化紫外線吸収剤
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 第4級アンモニウム塩が一般式(II)で
    表されるグリシジルアンモニウム塩であり、一般式(I
    I)で表されるグリシジルアンモニウム塩を溶剤に溶解
    し、その溶液にカルボキシル基または水酸基を有する有
    機系紫外線吸収剤を加えて混合し、上記紫外線吸収剤と
    上記グリシジルアンモニウム塩とを40〜70℃で2〜
    20時間反応させることを特徴とする請求項2記載のカ
    チオン化紫外線吸収剤の製造方法。
  7. 【請求項7】 第4級アンモニウム塩が一般式(III)で
    表される3−ハロゲン−2−ヒドロキシプロピルアンモ
    ニウム塩であり、カルボキシル基または水酸基を有する
    有機系紫外線吸収剤を水酸化アルカリ水溶液でアルカリ
    塩にした後、その溶液に上記3−ハロゲン−2−ヒドロ
    キシプロピルアンモニウム塩を加えて混合し、上記紫外
    線吸収剤と上記3−ハロゲン−2−ヒドロキシプロピル
    アンモニウム塩とを40〜70℃で2〜20時間反応さ
    せることを特徴とする請求項2記載のカチオン化紫外線
    吸収剤の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004005422A1 (ja) * 2002-07-04 2004-01-15 Ajinomoto Co., Inc. 紫外線吸収組成物
JP2004161774A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Samsung Electronics Co Ltd 耐光性を有する化合物及びこれを含むインク組成物

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