JPH0976497A - 液体吐出ヘッド、該液体吐出ヘッドを用いたヘッドカートリッジ、液体吐出装置およびヘッドキット - Google Patents

液体吐出ヘッド、該液体吐出ヘッドを用いたヘッドカートリッジ、液体吐出装置およびヘッドキット

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JPH0976497A
JPH0976497A JP23718895A JP23718895A JPH0976497A JP H0976497 A JPH0976497 A JP H0976497A JP 23718895 A JP23718895 A JP 23718895A JP 23718895 A JP23718895 A JP 23718895A JP H0976497 A JPH0976497 A JP H0976497A
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liquid
flow path
head
discharge
liquid flow
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JP23718895A
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English (en)
Inventor
Takeshi Okazaki
猛史 岡崎
Fumi Yoshihira
文 吉平
Kiyomitsu Kudo
清光 工藤
Toshio Kashino
俊雄 樫野
Yoshie Nakada
佳恵 中田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14032Structure of the pressure chamber
    • B41J2/14048Movable member in the chamber

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単に発泡時の圧力が上流側へ逃げるのを防止
するだけでなく、さらに高い吐出エネルギー効率、吐出
力を得ることができ、高い駆動周波数に対応した高い応
答性を有し、共通液室からの後方クロストークを防止
し、品位の良い画像を得ることができる液体吐出ヘッド
等を提供する。 【解決手段】 第1の液流路3の天井形状がスロープ形
状であり、可動部材6の最大変位時の開き角度をθM
したとき、θM の角度基準と同一の角度基準に対して第
1の液流路3の天井面3aのなす角θC が式θM −5°
≦θC ≦θM +5°を満足する。第1の液流路3の天井
面3aは少なくとも1つの段差部を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱エネルギー等に
よる気泡の発生によって、所望の液体を吐出する液体吐
出ヘッド、液体吐出ヘッドを用いたヘッドカートリッ
ジ、液体吐出装置、および液体吐出ヘッドを有効に利用
できるヘッドキットに関するものである。
【0002】特に、本発明は、気泡の発生を利用して変
位する可動部材を用いる液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッ
ドを用いたヘッドカートリッジ、液体吐出装置に関す
る。
【0003】また、本発明は、紙、糸、繊維、布帛、皮
革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス
等の被記録媒体に対し記録を行うプリンタ、複写機、通
信システムを有するファクシミリ、プリンタ部を有する
ワードプロセッサ等の装置、さらには、各種処理装置と
複合的に組み合わせた産業用記録装置に適用できる発明
である。
【0004】なお、本発明における「記録」とは、文字
や図形等の意味を持つ画像を被記録媒体に対して付与す
ることだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を
付与することをも意味するものである。
【0005】
【従来の技術】熱等のエネルギーをインクに与えること
で、インクに急峻な体積変化(気泡の発生)を伴う状態
変化を生じさせ、この状態変化に基づく作用力によって
吐出口からインクを吐出し、これを被記録媒体上に付着
させて画像形成を行なうインクジェット記録方法、いわ
ゆるバブルジェット記録方法が従来知られている。この
バブルジェット記録方法を用いる記録装置には、特公昭
61−59911号乃至特公昭61−59914号等の
公報に開示されているように、インクを吐出するための
吐出口と、この吐出口に連通するインク流路と、インク
流路内に配されたインクを吐出するためのエネルギー発
生手段としての発熱体(電気熱変換体)とが一般的に配
されている。
【0006】この様な記録方法によれば、品位の高い画
像を高速、低騒音で記録することができるとともに、こ
の記録方法を行うヘッドでは、インクを吐出するための
吐出口を高密度に配置することができるため、小型の装
置で高解像度の記録画像、さらにカラー画像をも容易に
得ることができるという多くの優れた点を有している。
このため、このバブルジェット記録方法は、近年、プリ
ンタ、複写機、ファクシミリ等の多くのオフィス機器に
利用されており、さらに、捺染装置等の産業用システム
にまで利用されるようになってきている。
【0007】このように、バブルジェット技術が多方面
に利用されるに従って、さらに高品位な画質の達成や高
粘度液体等の種々の液体の良好吐出が望まれ、従来に比
べ、さらに液体の吐出効率が高く、吐出力が高い、液体
の吐出方法や液体吐出ヘッドが望まれている。
【0008】インク流路中で吐出エネルギー発生素子に
よって発生する気泡形成等による圧力波が吐出口方向と
は反対の液室側方向へ伝わる、いわゆるバック波によっ
て生じる吐出エネルギーの損失を防止するために、液体
抵抗素子として弁機構を利用する発明が、特開昭63−
197652号公報あるいは特開昭63−199972
号公報に記載されている。これらの公報に開示されてい
る流路構造は、それぞれ図10(a)および(a)図の
b−b′線に沿う断面を示す同図(b)に示されるもの
であり、弁機構10は、インク液流路3内の気泡を形成
する電気熱変換体2近傍の熱作用領域(電気熱変換体の
面方向への投影空間)よりも、インクの流れ方向に関し
て上流側に配置されている。そして、これらの弁機構1
0は、上流側へのバック波の伝搬を防止するように動作
することで、吐出エネルギーの損失防止を図るものであ
る。なお、図中、1は基板であり、11は吐出口、12
は共通液室である。
【0009】ところで、バブルジェット記録方法におい
ては、発熱体がインクに接した状態で、加熱を繰り返す
ため、発熱体の表面にインクのコゲによる堆積物が発生
するが、インクの種類によってはこの堆積物が多く発生
することで、気泡の発生を不安定にしてしまい、良好な
インクの吐出を行うことが困難な場合があった。また、
吐出すべき液体が熱に弱い液体の場合や十分に発泡が得
られにくい液体の場合においても、吐出すべき液体を変
質させず、良好に吐出するための方法が望まれていた。
【0010】このような観点から、発泡する液体(発泡
液)と吐出する液体(吐出液)とを別液体とし、発泡液
の発泡による圧力を吐出液に伝達することで吐出液を吐
出する方法が、特公昭61−59916号、特開昭55
−81172号、特開昭59−26270号等の公報に
開示されている。これらの公報では、吐出液であるイン
クと発泡液とをシリコンゴムなどの可撓性膜で分離し、
発熱体に吐出液が直接接しないようにするとともに、発
泡液の発泡による圧力を可撓性膜の変形によって吐出液
に伝える構成をとっている。このような構成によって、
発熱体表面の堆積物の防止等を達成している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のように、気泡形成時のバック波を防止する弁機構
を有するヘッドは、上流側に伝達されるバック波を防止
する分、液体の吐出効率を向上できるものの、このよう
な構成は、発泡時に発生する吐出力の内、あくまでも上
流側に逃げようとする分だけの逃げを防止するものであ
り、さらに大きな吐出エネルギー効率の向上、吐出力の
向上を達成するためには、必ずしも充分な構成ではな
い。
【0012】また、上述の吐出液と発泡液とを可撓性膜
で完全に分離する構成においては、発泡時の圧力を可撓
性膜の変形によって吐出液側に伝える場合に、発泡によ
る圧力波を可撓性膜がかなり吸収してしまい、また、可
撓性膜の変位量もあまり大きくないため、吐出液と発泡
液とを分離することによる効果を得ることはできるもの
の、吐出液の吐出エネルギー効率や吐出力が低下してし
まい良好な吐出を得ることが困難になってしまう虞があ
った。
【0013】上述のように、近年、バブルジェット技術
を用いた多方面への展開が成されつつあるが、これに対
して、粘度や熱的性質を含む吐出液体の特性の選択の自
由度を広げ、良好な吐出を行うことができる液体吐出ヘ
ッド等が望まれている。
【0014】本発明の第1の課題は、単に発泡時の圧力
が上流側へ逃げるのを防止するだけでなく、さらに高い
吐出エネルギー効率、吐出力を得ることができる液体吐
出ヘッド等を提供することにある。
【0015】本発明の第2の課題は、高い駆動周波数に
対応した応答性の高い液体吐出ヘッド等を提供すること
にある。
【0016】本発明の第3の課題は、共通液室からの後
方クロストークを防止し、品位の良い画像を得ることが
できる液体吐出ヘッド等を提供することにある。
【0017】本発明の第4の課題は、本発明の吐出ヘッ
ドの利用を良好にするヘッドキットを提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の請求項1の液体吐出ヘッドは、吐出口に連
通する第1の液流路と、該液流路に隣接して配された第
2の液流路と、該第2の液流路に設けられ該第2の液流
路に気泡発生領域を構成する発熱体と、前記吐出口が配
された側に自由端を有するとともに該吐出口が配された
側と逆方向に前記自由端を支える支点を有し前記第1の
液流路と前記第2の液流路の前記気泡発生領域との間に
配された可動部材と、を有し、前記発熱体により前記気
泡発生領域に気泡を発生させ、該気泡の発生に伴う圧力
に基づいて前記可動部材の自由端を前記第1の液流路側
に変位させて、前記第1の液流路内の液体を前記吐出口
から吐出する液体吐出ヘッドであって、前記第1の液流
路の天井形状がスロープ形状であり、前記可動部材の最
大変位時の開き角度をθM としたとき、該θM の角度基
準と同一の角度基準に対して前記第1の液流路の天井面
のなす角θC
【0019】
【数2】θM −5°≦θC ≦θM +5° を満足することを特徴とする液体吐出ヘッド。
【0020】本発明の請求項2の液体吐出ヘッドは、前
記第1の液流路の天井面は少なくとも1つの段差部を有
することを特徴とする。
【0021】本発明の請求項3の液体吐出ヘッドは、前
記発熱体は、電気信号を受けることで熱を発生する電気
熱変換体であることを特徴とする。
【0022】本発明の請求項4の液体吐出ヘッドは、前
記気泡は、前記発熱体の熱によって液体に膜沸騰を生じ
させることで発生する気泡であることを特徴とする。
【0023】本発明の請求項5の液体吐出ヘッドは、前
記可動部材は、ニッケルや金等の金属で構成されている
ことを特徴とする。
【0024】本発明の請求項6の液体吐出ヘッドは、前
記第2の液流路に供給される液体は、前記第1の液流路
に供給される液体と異なる液体であり、該第1の液流路
に供給される液体に対して、低粘度性、発泡性、熱安定
性の少なくとも1つの性質で優れている液体であること
を特徴とする。
【0025】本発明の請求項7の液体吐出ヘッドは、前
記発熱体が設けられた基板の表面から前記可動部材まで
の前記第2の液流路の高さは30μm以下であることを
特徴とする。
【0026】本発明の請求項8の液体吐出ヘッドは、前
記発熱体が設けられた部分の前記第2の液流路は、液体
供給路を有する室形状を成している。
【0027】本発明の請求項9のヘッドカートリッジ
は、請求項1ないし8のいずれかの液体吐出ヘッドと、
該液体吐出ヘッドに供給される液体を保持する液体容器
とを有する。
【0028】本発明の請求項10のヘッドカートリッジ
は、前記液体吐出ヘッドと前記液体容器とは分離可能で
あることを特徴とする。
【0029】本発明の請求項11のヘッドカートリッジ
は、前記液体容器には液体が再充填されていることを特
徴とする。
【0030】本発明の請求項12の液体吐出装置は、請
求項1ないし8のいずれかの液体吐出ヘッドと、該液体
吐出ヘッドから液体を吐出させるための駆動信号を供給
する駆動信号供給手段とを有することを特徴とする。
【0031】本発明の請求項13の液体吐出装置は、請
求項1ないし8のいずれかの液体吐出ヘッドと、該液体
吐出ヘッドから吐出された液体を受ける被記録媒体を搬
送する被記録媒体搬送手段とを有することを特徴とす
る。
【0032】本発明の請求項14の液体吐出装置は、前
記液体吐出ヘッドからインクを吐出し、皮革に対して記
録を行うことを特徴とする。
【0033】本発明の請求項15の液体吐出装置は、前
記液体吐出ヘッドからインクを吐出し、プラスチックに
対して記録を行うことを特徴とする。
【0034】本発明の請求項16の液体吐出装置は、前
記液体吐出ヘッドからインクを吐出し、金属に対して記
録を行うことを特徴とする請求項12または13のいず
れかに記載の液体吐出装置。
【0035】本発明の請求項17の液体吐出装置は、前
記液体吐出ヘッドからインクを吐出し、木材に対して記
録を行うことを特徴とする。
【0036】本発明の請求項18のヘッドキットは、請
求項1ないし8のいずれかの液体吐出ヘッドと、第1の
液体としてのインクを充填するためのインク充填手段と
が設けられたことを特徴とする。
【0037】本発明の請求項19のヘッドキットは、請
求項1ないし8のいずれかの液体吐出ヘッドと、気泡を
発生するための第2の液体として発泡液を充填するため
の発泡液充填手段が設けられたことを特徴とする。
【0038】本発明においては、気泡の発生が行われる
第2の液流路とインクの吐出が行われる第1の液流路と
を別に設け、かつ、第1の液流路と第2の液流路の気泡
発生領域との間に配された可動部材の最大動作角度に合
わせた傾斜角度で第1の液流路の天井を形成したことに
より、気泡発生領域で発生した圧力(圧力波)を集中し
て吐出方向に向けることができるので、高吐出圧、吐出
エネルギ効率の向上、また可動部材の吐出耐久性の向上
等を達成できると共に、第1の液流路の後方へのバック
波を低減して吐出に係るパワーロスを防ぐことができ、
後方からのリフィルも良好に行うことができる。
【0039】また、上記天井を所定の傾斜角度のスロー
プ形状としたことに加え、吐出エネルギ発生素子の配置
位置を吐出口付近に集中して近接させることにより、更
に後方へのバック波を低減することができる。
【0040】さらに、液体吐出ヘッドの発生する吐出圧
は大きいので、高粘性であるため塗布等の方法でしか付
与できなかった液体を被記録媒体にドット単位で付与す
ることができ、これにより高品位の記録物を得ることが
できる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0042】(実施形態1)図1(a)および(b)
は、本発明の液体吐出ヘッドの一実施形態を示すもの
で、(a)は、液体吐出ヘッドの流路方向の断面模式図
であり、(b)は、平面図である。また、図2は図1に
示した液体吐出ヘッドの部分破断斜視図を示している。
【0043】本発明の液体吐出ヘッドは、液体に気泡を
発生させるための熱エネルギーを与える発熱体2が設け
られた基板1上に、発泡液用の第2の液流路4があり、
その上に吐出口11に直接連通した吐出液用の第1の液
流路3が配されている。そして、第1と第2の液流路の
間に、金属等の弾性を有する材料で構成された分離壁5
が配されており、第1の液流路3内の吐出液と第2の液
流路4内の発泡液とを区分している。
【0044】発熱体2の面方向上方への投影空間(以
下、吐出圧発生領域という。;図1(a)中のAの領域
とBの気泡発生領域)に位置する部分の分離壁は、スリ
ット8によって吐出口側(液体流れの下流側)が自由端
で、共通液室(12,13)側に支点6aが位置する片
持梁形状の可動部材6となっており、気泡発生領域Bに
面して可動部材6が配されているような構成になってい
るため、後述するように発泡液の発泡によって第1液流
路側に開口するように動作する(図1(a)中、矢印C
方向)。
【0045】可動部材6の動作角度の最大値をθM
し、θM の角度基準と同一の角度基準に対して第1の液
流路3の天井面3aのなす角度をθC としている。この
角θC式θM −5°≦θC ≦θM +5°を満足する。
【0046】θC <θM −5°、θC >θM +5°のと
き、可動部材角度θM の状態において、可動部材の上部
に存在する吐出液の量が多すぎて、吐出液のノズル後方
への流れスピードが遅くなるばかりでなく(つまり、排
除されにくい)可動部材に過剰な圧力がかかり、駆動に
対する応答性とバック波を低減させる効果が落ち、好ま
しくなかった。
【0047】このとき、θC はレーザー加工のパワー調
整で可変させて実験を行った。
【0048】図2においても、発熱体2としての電気熱
変換体と、この電気熱変換体に電気信号を印加するため
の配線電極18とが配された基板1上に、第2の液流路
4を構成する空間を介して分離壁5が配置されている。
【0049】図3は、上述の可動部材6と第2の液流路
4との配置関係を説明するための図であり、同図(a)
は可動部材6を上方から見た図であり、同図(b)は、
分離壁5を外した第2の液流路を上方から見た図であ
る。そして、同図(c)は、可動部材6と第2の液流路
4との配置関係をこれらを重ねることで模式的に示した
図である。なお、いずれの図においても、下方が吐出口
が配されている方向になっている。
【0050】第2の液流路4は、発熱体2の前後で狭窄
部9を持っており、発泡時の圧力が第2の液流路4を伝
って逃げることを抑制するような室(発泡室)構造とな
っている。従来のように、発泡する流路と液体を吐出す
るための流路とが同じヘッドで、発熱体より液室側に発
生した圧力が共通液室側に逃げないように狭窄部を設け
る場合には、吐出する液体のリフィルを充分考慮して、
狭窄部における流路断面積があまり小さくならない構成
を採る必要があった。
【0051】しかし、本発明の場合、吐出される液体の
ほとんどは、第1の液流路3内の吐出液であり、発熱体
が設けられた第2の液流路4内の発泡液は、あまり消費
されないため、第2の液流路4の吐出圧発生部への発泡
液の充填量は少なくて良い。従って、上述の狭窄部9に
おける間隔を数μm〜十数μmと非常に狭くでき、第2
の液流路4で発生した発泡時の圧力をあまり周囲に逃が
すことがなく、集中して可動部材6側に向けることがで
き、この圧力を可動部材6を介して吐出圧力として利用
するため、より高い吐出エネルギー効率、吐出圧力を達
成することができる。ただ、第2の液流路4の形状は、
上述の構造に限られるものではなく、気泡発生に伴う圧
力が効果的に可動部材側に伝えられる形状であれば良
い。
【0052】発熱体2としては、例えば40×115
(μm2 )の大きさのものを用い、可動部材6はこの発
熱体2が配された前記室を覆うような状態で配されてい
る。なお、発熱体2や可動部材6の大きさや形状および
配置は、これに限られることなく、発泡時の圧力を吐出
圧として有効に利用できる形状および配置にすればよ
い。
【0053】本実施形態においては、厚さ15μmのド
ライフィルムを基板1上に配し、パターニングすること
により第2の液流路4を構成する流路壁を形成している
が、これに限られることなく、液流路の材質としては発
泡液の構成分に対しての耐溶剤性があり、流路壁形状を
容易に形成できるものであればよい。そのような材質と
して、上述のドライフィルムに加えて、液体レジスト、
ポリサルフォン、ポリエチレン等の樹脂、金、シリコ
ン、ニッケル等の金属、ガラスなどが挙げられる。
【0054】また、第1の液流路3等は、液流路3を構
成する溝と複数の液流路3に共通に連通し第1の液体を
それぞれの液流路3に供給するための第1の共通液室1
2を構成する凹部とを有する溝付天板と、吐出口11を
有するオリフィスプレートとを分離壁5と接合すること
で形成した。
【0055】可動部材を有する分離壁5は、厚さ5μm
のニッケルで形成したが、これに限定されることなく、
該分離壁を構成する材質は、発泡液と吐出液に対して耐
溶剤性があり、可動部材として良好に動作するための弾
性を有し、微細なスリットが形成できるものであればよ
い。そのような材料としては、ニッケル、金等の金属や
ポリエチレン等の樹脂が挙げられる。また、分離壁の厚
さは、分離壁としての強度を達成でき、可動部材として
良好に動作するという観点から、その材質と形状等を考
慮して決定すればよいが、おおよそ0.5μm〜10μ
mが望ましい。また、可動部材6を形成するためのスリ
ット8の幅は、本実施形態では2μmとしたが、発泡液
と吐出液とが異る液体であり、両液体の混合を防止した
い場合は、スリット幅を両者の液体間でメニスカスを形
成する程度の間隔とし、それぞれの液体同士の流通を抑
制すればよい。例えば、発泡液として2cP(センチポ
アズ)程度の液体を用い、吐出液として100cP以上
の液体を用いた場合には、5μm程度のスリットでも混
液を防止することができるが、3μm以下にすることが
望ましい。
【0056】本実施形態において用いた発泡液は、エタ
ノールと水の混合液であるが、熱によって変質せず、加
熱によって発熱体上に堆積物を生じにくく、熱によって
気化、凝縮の可逆的状態変化を行うことが可能な液体で
あれば、種々の液体を用いることができる。具体的に
は、メタノール,エタノール,n−プロパノール,イソ
プロパノール,n−ヘキサン,n−ヘプタン,n−オク
タン,トルエン,キシレン,二塩化メチレン,トリクレ
ン,フレオンTF,フレオンBF,エチルエーテル,ジ
オキサン,シクロヘキサン,酢酸メチル,酢酸エチル,
アセトン,メチルエチルケトン,水等およびこれらの混
合物が挙げられる。また、第1の液流路に供給される液
体としては、発泡性の有無、熱的性質に関係なく様々な
液体を用いることができ、高粘度のインク、熱に弱い医
薬品等の液体、発熱体上に多くの堆積物を生じるような
液体等、従来バブルジェット技術で吐出することが困難
であった液体をも含めて利用することができる。
【0057】本実施形態においては、発熱体として電気
信号に応じて発熱するハフニュウムボライドや窒化タン
タル等の発熱抵抗体を発熱部として有するものを用いた
が、これらに限られるものではなく、発泡液に対して吐
出液を吐出させるに充分な気泡の発生を生じさせるもの
であればよい。例えば、発熱部としてレーザ等の光を受
けることで発熱するような光熱変換体を有する発熱体で
も良い。なお、発熱体は発熱部だけでなく発熱部を液体
から保護する保護膜をも含んでも良い。
【0058】また、インク等の液体の付与が行われる被
記録媒体としては、各種の紙やOHPシート,コンパク
トディスクや装飾板等に用いられるプラスチック材、ア
ルミニウムや銅等の金属材、牛皮,豚皮,人工皮革等の
皮革材、木,合板等の木材、竹材、タイル等のセラミッ
クス材、スポンジ等の三次元構造体等を対象とすること
ができる。
【0059】次に、図4(a)および(b)を用いて本
実施形態のヘッドの動作を説明する。
【0060】本実施形態においては、第1の液流路3に
供給される吐出液と第2の液流路4に供給される発泡液
とに同じ水系のインクを用いて動作させた。
【0061】前述の発熱体2が駆動されることで発生し
た熱が、第2の液流路の気泡発生領域内の発泡液に作用
することで、発泡液に特公昭61−59914号公報に
記載されているような膜沸騰現象を生じさせ、気泡を発
生させる。この気泡発生に伴う圧力が、吐出圧発生部に
配された可動部材6側に集中して伝搬し、気泡の成長を
伴って、可動部材6が、図4(a)の状態から図4
(b)のように第1の液流路側3に変位する。この可動
部材の動作によって、第1の液流路3と第2の液流路4
とが大きく連通し、気泡の発生に基づく圧力波が、第1
の液流路の吐出口側方向に主に伝わる。この圧力波の伝
搬と、可動部材6の機械的変位とによって、第1の液流
路3内の液体が吐出口から吐出される。
【0062】本発明において、従来の構成のヘッドに比
べて高い吐出エネルギー効率、および高い吐出圧で、イ
ンクを吐出することができるのは、次のような現象およ
びこれらの現象の相互作用によるものであると考えられ
る。
【0063】まず、可動部材6の変位によって、第2の
液流路4内で発生した吐出圧の内、可動部材6側に伝わ
る吐出圧(バック波)のほとんどが、第1の液流路3の
しかも吐出口11方向に開放される。つまり、第2の液
流路4で発生した吐出圧の伝搬方向を可動部材6が吐出
口方向に変換することが考えられる。また、気泡の発生
に伴う圧力によって動作する可動部材6の機械的変位に
よって、第1の液流路3の吐出圧発生領域の吐出液が押
されることにより吐出力が発生することが考えられる。
なお、可動部材6の動作時、可動部材6の発熱体2側に
気泡が存在するため、可動部材6の動作を抑制する流体
の抵抗が少なく、可動部材6の動作が、応答性良く、な
めらかに行われることも、これらの効果に寄与している
と考えられる。
【0064】次に、気泡が収縮するに伴って、可動部材
6が、図4(a)の位置まで戻るとともに、第1の液流
路3では、吐出された吐出液体量に見合う量の吐出液体
が、上流側から供給される。この吐出液体の供給は、前
述の可動部材6が閉じる方向であるため、吐出液体のリ
フィルが可動部材6で妨げられることがない。このよう
に、本実施形態の構成では、第1の液流路3の上流側の
吐出液は、ほとんどバック波の影響を受けることがない
ため、上流から下流への液体の流れの一方向性が強く、
リフィルも良好に行われる。また、第2の液流路4内の
発泡液は、上述のように、あまり使用されないため、リ
フィルもわずかの量で終了する。
【0065】特に、本発明においては、図4に示すよう
に、第1の液流路3の高さが、可動部材6の支点の直上
での高さ(h2 )より、可動部材6の自由端の先端の直
上での高さ(h1 )の方が高くなっており、第1の液流
路の高さが前記自由端位置から支点位置の間の少なくと
も一部で自由端位置の真上の高さより低くなっている。
その結果、可動部材が第1の液流路3側に変位している
状態では、吐出口11から液流路を見ると、液流路の内
周壁と可動部材6の外周との間の面積が大変少なくなっ
ている。すなわち、液流路を流路に沿って伝わる圧力波
の通路が大変狭くなっている。そのため、その狭くなっ
ている分だけ、バック波が少くなるので、圧力波が吐出
口11方向へより多く向かうことになる。
【0066】(実施例1)上記の基本的な実施形態1を
基盤とした、吐出角度を振ったときの可動部材6の動作
角度の最大値θM と第1の液流路の天井面のなす角θC
との関係を図5(a)〜(c)に具体的に示す。
【0067】図5(a)は、吐出口11からの液滴の吐
出方向を10°とした場合における可動部材6の最大動
作角度θM と第1の液流路の天井面のなす角θC との関
係を示す概略断面図である。θM =15°とし、天井面
のなす角θC は13°とした。このとき、吐出状態は安
定しており、吐出エネルギ効率、耐久性共に良好な結果
が得られ、しかも高周波数駆動に対しても吐出状態が安
定していた。
【0068】(実施例2)図5(b)は、吐出口11か
らの液滴の吐出方向を25°とした場合における可動部
材6の最大動作角度θM と第1の液流路の天井面のなす
角θC との関係を示す概略断面図である。θM =20°
とし、天井面のなす角θC は15°とした。このとき、
吐出状態は安定しており、吐出エネルギ効率、耐久性共
に良好な結果が得られ、やはり高周波数駆動に対しても
吐出状態が安定していた。
【0069】(実施例3)図5(c)は、吐出口11か
らの液滴の吐出方向を45°とした場合における可動部
材6の最大動作角度θM と第1の液流路の天井面のなす
角θC との関係を示す概略断面図である。θM =28°
とし、天井面のなす角θC は30°とした。このとき、
吐出状態は安定しており、吐出エネルギ効率、耐久性共
に良好な結果が得られた。
【0070】上記3つの実施例では、図5(a)に示す
ように吐出口部の長さLはほぼ同じで、30〜50μm
で試作した。図5(a)に示すように、吐出方向の角度
が小さいと、吐出経路の障害は少なく、また発熱体2の
吐出方向の先端から吐出口11の外側の面までの距離
(以下、OH距離という)が遠いため、吐出量の大きい
液滴を吐出できる。反対に、図5(c)に示すように、
吐出方向の角度が大きいと、吐出経路が直線状にならな
いばあいもあるが、OH距離を短くとれるため、やはり
吐出経路の障害は少なくでき、この場合は吐出量の小さ
い液滴を吐出できる。
【0071】上記各実施例では、実施例1、2、3の順
で発熱体2が吐出口11側に近づいて吐出口11と発熱
体2との距離(OH距離)が短くなり、可動部材6の最
大動作角度が大きくなる。従って、この順で吐出効率が
良好になる。すなわち、この順で第1の液流路3前方の
流路抵抗が小さくなり、発熱体2も前にきて可動部材6
の上がり角度が大きくなるからである。但し、各実施例
では、天井形状と可動部材6の最大動作角度とを合わせ
ることにより、吐出効率を向上させることができる。
【0072】上記各実施例において用いられた可動部材
6と発熱体と吐出口11との位置関係は、前出の図1
(b)に示す通りである。最適な位置関係においては、
OH距離が小さく、発熱体2が可動部材6の支点6aか
ら前方(吐出口側)へなるべく離れているのが望まし
い。すなわち、可動部材6に対する作用点となる発熱体
2は可動部材6の支点6aから離れていた方が最も効率
が良いことは明らかである。
【0073】また、上記各実施例では、第1の液流路3
の天井3aを平面としたが、この平面に少なくとも1カ
所の段差部を設けてもよい。この段差部は第1の液流路
における後方への圧力の伝搬を阻止し、かつ、吐出液体
のリフィルを阻害しない構造のものであれば、いかなる
形状でもよい。
【0074】次に、第1の液流路3に供給される吐出液
と第2の液流路4に供給される発泡液とを別液体とした
場合の実施形態を説明する。
【0075】上述の実施形態の構成によると、吐出液と
発泡液とを別液体とし、発泡液の発泡で生じた圧力によ
って吐出液を吐出することができる。このため従来、熱
を加えても発泡が十分に行われにくく吐出力が不十分で
あったポリエチレングリコール等の高粘度の液体であっ
ても、この液体を第1の液流路に供給し、発泡液に発泡
が良好に行われる液体(エタノール:水=4:6の混合
液1〜2cP程度等)を第2の液流路に供給することで
良好に吐出させることができる。さらに、本発明のヘッ
ドの構造においては、先の実施形態で説明したような、
バック波防止の強力な効果をも生じるため、さらに高吐
出効率、高吐出圧で高粘性液体等の液体を吐出すること
ができる。
【0076】また、加熱に弱い液体の場合においても、
この液体を第1の液流路に吐出液として供給し、第2の
液流路で熱的に変質しにくく良好に発泡を生じる液体を
供給すれば、加熱に弱い液体に熱的な害を与えることな
く、しかも上述のように高吐出効率、高吐出圧で吐出す
ることができる。
【0077】本実施形態において用いた発泡液は、エタ
ノールと水の混合液であるが、熱によって変質せず、加
熱によって発熱体上に堆積物を生じにくく、熱によって
気化、凝縮の可逆的状態変化を行うことが可能な液体で
あれば、種々の液体を用いることができる。具体的に
は、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ
プロパノール、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オク
タン、トルエン、キシレン、二塩化メチレン、トリクレ
ン、フレオンTF、フレオンBF、エチルエーテル、ジ
オキサン、シクロヘキサン、酢酸メチル、酢酸エチル、
アセトン、メチルエチルケトン、水等及びこれらの混合
物が挙げられる。
【0078】また、第1の液流路に供給される液体とし
ては、発泡性の有無、熱的性質に関係なく様々な液体を
用いることができ、高粘度のインク、熱に弱い医薬品等
の液体、発熱体上に多くの堆積物を生じるような液体
等、従来バブルジェット技術で吐出することが困難であ
った液体をも含めて利用することができる。
【0079】また、インク等の液体の付与が行われる被
記録媒体としては、各種の紙やOHPシート、コンパク
トディスクや装飾板等に用いられるプラスチック材、ア
ルミニウムや銅等の金属材、牛皮、豚皮、人工皮革等の
皮革材、木、合板等の木材、竹材、タイル等のセラミッ
クス材、スポンジ等の三次元構造体等を対象とすること
ができる。
【0080】本実施形態では、図4の形態のヘッドを用
いて、発泡液として上述のエタノールと水の混合液を発
泡液とし、吐出液として染料インク(2cP)、顔料イ
ンク(15cP)、ポリエチレングリコール200(5
5cP)、ポリエチレングリコール600(150c
P)をそれぞれ用い、電圧25V、2.5KHzで駆動
したところ良好な吐出が得られ、これらのインクの付与
によって良好な画質の記録物を得ることができた。
【0081】以下に、先の実施形態で説明した流路構造
をする液体吐出ヘッド、ヘッドカートリッジ、液体吐出
装置を説明する。
【0082】図6は、本発明の液体吐出ヘッドの主要構
成を説明するための模式的分解斜視図である。アルミニ
ュウム等の金属で構成された支持体140上に、発泡液
に対して膜沸騰による気泡を発生させるための熱を発生
する電気熱変換素子2が複数設けられた素子基板1が配
されている。この素子基板1には前述の電気熱変換素子
を構成する発熱体と発熱体に電気信号を供給するための
配線電極の他に、電気熱変換体を選択的に駆動するため
のトランジスタ、ダイオード、ラッチ、シフトレジスト
等の機能素子が一体的に作り込まれている。また、前記
電気熱変換体上には、電気熱変換体を保護するための保
護層が設けられている。
【0083】この素子基板上に、発泡液流路を構成する
複数の溝52(図中では、一つの発泡液路だけを示して
いる)と、複数の発泡液流路に連通し、それぞれの発泡
液路に発泡液を供給するための第2の共通液室(共通発
泡液室)53を構成する凹部とを有する溝付天板と、前
述した可動壁51とが設けられた分離壁50とが位置決
め固定されている。なお、図6においては、発泡液流路
の壁が一体化された分離壁を示している。
【0084】符号110は溝付き部材であり、分離壁5
0と接合されることで吐出液流路を構成する溝114
と、複数の吐出流路に連通し、それぞれの吐出液流路に
吐出液を供給するための第1の共通液室(共通吐出液
室)115を構成するための凹部と、第1の共通液室に
吐出液を供給するための第1の供給口(吐出液供給口)
111と、第2の共通液室に発泡液を供給するための第
2の供給口(発泡液供給口)112とを有している。第
2の供給口は、第1の共通液室の外に配され分離壁を貫
通して第2の共通液室に連通する連通路に繋がってお
り、この連通路によって吐出液と混合することなく発泡
液を第2の共通液室に供給することができる。なお、素
子基板1、分離壁50、溝付き部材との配置関係は、素
子基板1の電気熱変換体に対応して可動壁51が配置さ
れており、この可動壁に対応して吐出流路が配されてい
る。
【0085】以下に本発明の液体吐出ヘッドを搭載した
液体吐出ヘッドカートリッジの概略説明を行う。図7
は、液体吐出ヘッドカートリッジの模式的分解斜視図で
あり、液体吐出ヘッドカートリッジは、主に液体吐出ヘ
ッド部100と液体容器520で構成されている。
【0086】液体吐出ヘッド部100は、素子基板1、
分離壁50、溝付き部材110、押さえバネ120、液
体供給部材130、支持体140等から成っている。
【0087】素子基板1には、前述のように発泡液に熱
を与えるための発熱抵抗体が複数列状に設けられてお
り、また、この発熱抵抗体を選択的に駆動するための機
能素子が複数設けられている。この素子基板1と可動壁
を持つ前述の分離壁50との間に発泡液路が形成され発
泡液が流通する。この分離壁50と溝付き部材11との
接合によって、吐出される吐出液体が流通する吐出流路
(不図示)が形成される。
【0088】押さえバネ120は、溝付き部材110に
素子基板1方向への付勢力を作用させる部材であり、こ
の付勢力により素子基板1、分離壁50、溝付き部材1
10と、後述する支持部材140とを良好に一体化させ
ている。
【0089】支持体140は、素子基板1等を支持する
ためのものであり、この支持体140上にはさらに素子
基板に接続し電気信号を供給するための回路基板141
や、装置側と接続することで装置側と電気信号のやりと
りを行うためのコンパクトパッド142が配置されてい
る。
【0090】液体容器520は、液体吐出ヘッドに供給
される、インク等の吐出液体と気泡を発生させるための
発泡液とを内部に収容している。液体容器の外側には、
液体吐出ヘッドと液体容器との接続を行う位置決め部5
24と固定するための固定軸525が設けられている。
吐出液体の供給は、液体容器の吐出液体供給路522か
ら液体供給部材の吐出液体供給路131に供給され、各
部材の吐出液体供給口133,121,111を介して
第1の液室に供給される。発泡液の供給も同様に、液体
容器の供給路523から液体供給部材130の発泡液供
給路132に供給され、各部材の発泡液体供給口13
4,121,112を介して第2の液室に供給される。
【0091】次に、本発明の液体吐出装置によって被記
録媒体に対して記録を行う、インクジェット記録システ
ムの一例を説明する。
【0092】図8は、前述した本発明の液体吐出ヘッド
1201を用いたインクジェット記録システムの構成を
説明するための模式図である。本実施形態における液体
吐出ヘッドは、被記録媒体1227の記録幅に対応した
長さに360dpiの間隔で吐出口を複数配したフルラ
イン型のヘッドであり、イエロー(Y),マゼンタ
(M),シアン(C),ブラック(Bk)の4色に対応
した4つのヘッドをホルダ1202によりX方向に所定
の間隔を持って互いに平行に固定支持されている。
【0093】これらのヘッドに対してそれぞれ駆動信号
供給手段を構成するヘッドドライバ1220から信号が
供給され、この信号に基づいて各ヘッドの駆動が成され
る。
【0094】各ヘッドには、吐出液としてY,M,C,
Bkの4色のインクがそれぞれ1204a〜1204d
のインク容器から供給されている。なお、符号1204
eは発泡液が蓄えられた発泡液容器であり、この容器か
ら各ヘッドに発泡液が供給される構成になっている。
【0095】また、各ヘッドの下方には、内部にスポン
ジ等のインク吸収部材が配されたヘッドキャップ120
3a〜1203dが設けられており、非記録時に各ヘッ
ドの吐出口を覆うことでヘッドの保守を成すことができ
る。
【0096】符号1206は、先の各実施形態で説明し
たような各種、非記録媒体を搬送するための搬送手段を
構成する搬送ベルトである。搬送ベルト1206は、各
種ローラにより所定の経路に引き回されており、モータ
ドライバ1221に接続された駆動用ローラにより駆動
される。
【0097】本実施形態のインクジェット記録システム
においては、記録を行う前後に被記録媒体に対して各種
の処理を行う前処理装置1251および後処理装置12
52をそれぞれ被記録媒体搬送経路の上流と下流に設け
ている。
【0098】前処理と後処理は、記録を行う被記録媒体
の種類やインクの種類に応じて、その処理内容が異なる
が、例えば、金属、プラスチック、セラミックス等の被
記録媒体に対しては、前処理として、紫外線とオゾンの
照射を行い、その表面を活性化することでインクの付着
性の向上を図ることができる。また、プラスチック等の
静電気を生じやすい被記録媒体においては、静電気によ
ってその表面にゴミが付着しやすく、このゴミによって
良好な記録が妨げられる場合がある。このため、前処理
としてイオナイザ装置を用い被記録媒体の静電気を除去
することで、被記録媒体からごみの除去を行うとよい。
また、被記録媒体として布帛を用いる場合には、滲み防
止、先着率の向上等の観点から布帛にアルカリ性物質、
水溶性物質、合成高分子、水溶性金属塩、尿素およびチ
オ尿素から選択される物質を付与する処理を前処理とし
て行えばよい。前処理としては、これらに限らず、被記
録媒体の温度を記録に適切な温度にする処理等であって
もよい。
【0099】一方、後処理は、インクが付与された被記
録媒体に対して熱処理、紫外線照射等によるインクの定
着を促進する定着処理や、前処理で付与し未反応で残っ
た処理剤を洗浄する処理等を行うものである。
【0100】なお、本実施形態では、ヘッドとしてフル
ラインヘッドを用いて説明したが、これに限らず、前述
したような小型のヘッドを被記録媒体の幅方向に搬送し
て記録を行う形態のものであってもよい。
【0101】(その他)以下に、本発明のインクジェッ
トヘッドを有するインクジェットヘッドキットを説明す
る。図9は、このようなインクジェットヘッドキットを
示した模式図であり、このインクジェットヘッドキット
は、インクを吐出するインク吐出部511を有する本発
明のインクジェットヘッド510と、このヘッドと不可
分もしくは分離可能な液体容器であるインク容器520
と、このインク容器にインクを充填するためのインクを
保持したインク充填手段とを、キット容器501内に納
めたものである。
【0102】インクを消費し終わった場合には、インク
容器の大気連通口521やインクジェットヘッドとの接
続部や、もしくはインク容器の壁に開けた穴などに、イ
ンク充填手段の挿入部(注射針等)531の一部を挿入
し、この挿入部を介してインク充填手段内のインクをイ
ンク容器内に充填すればよい。
【0103】このように、本発明のインクジェットヘッ
ドと、インク容器やインク充填手段等を一つのキット容
器内に納めてキットにすることで、インクが消費されて
しまっても前述のようにすぐに、また容易にインクをイ
ンク容器内に充填することができ、記録の開始を迅速に
行うことができる。
【0104】なお、本実施形態のインクジェットヘッド
キットでは、インク充填手段が含まれるもので説明を行
ったが、インクジェットヘッドキットとしては、インク
充填手段を持たず、インクが充填された分離可能タイプ
のインク容器がキット容器510内に納められている形
態のものであってもよい。
【0105】また、図9では、インク容器に対してイン
クを充填するインク充填手段のみを示しているが、イン
ク容器の他に発泡液を発泡液容器に充填するための発泡
液充填手段をキット容器内に納めた形態のものであって
もよい。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
吐出力発生領域に、気泡の発生に伴う圧力によって吐出
方向に開口する片持梁状の可動部材を設け、その可動部
材の最大動作角度に合わせて第1の液流路の天井をスロ
ープ形状とすることにより、吐出力発生領域で発生した
圧力を効率滴に吐出方向に向かわせることができ、ま
た、第1の液流路の後方へのバック波の影響をも防止で
きるため、吐出液体のリフィルを向上させることができ
ることに加え、高周波数駆動に対して良好に応答でき、
高吐出圧、吐出エネルギ効率の向上、また可動部材の吐
出耐久性の向上等を達成できる。
【0107】また、本発明の液体吐出ヘッドは高吐出圧
を発生するので、高粘性であるため塗布等の方法でしか
付与できなかった液体を被記録媒体にドット単位で付与
することができ、これにより高品位の記録物を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は、本発明の液体吐出ヘッ
ドの一実施形態を示すもので、(a)は断面模式図であ
り、(b)は平面図である。
【図2】本発明における液体吐出ヘッドの部分破断斜視
図である。
【図3】(a),(b),(c)は、それぞれ本発明に
おける液体吐出ヘッドの可動部材と第2液流路の構造を
説明するための液流路の要部構成図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の液体吐出ヘッドの流
路構造を説明するための要部の断面図であり、(a)は
気泡発生前の状態であり、(b)は気泡発生時の状態で
ある。
【図5】(a),(b),(c)は、それぞれ本発明の
液体吐出ヘッドの実施例における流路構造を示し、可動
部材の最大動作角度θM と第1の液流路の天井面のなす
角θC との関係を示す概略断面図である。
【図6】本発明の液体吐出ヘッドの主要構成を説明する
ための模式的分解斜視図である。
【図7】本発明の液体吐出ヘッドを搭載したヘッドカー
トリッジの模式的分解斜視図である。
【図8】本発明の液体吐出ヘッドを用いたインクジェッ
ト記録システムの構成を説明するための模式図である。
【図9】本発明の液体吐出ヘッドを有するヘッドキット
を示した模式図である。
【図10】従来技術の液体吐出ヘッドの流路構造を説明
するための図であり、(a)は流路内部を透視した斜視
図であり、(b)は液流路の断面構成図である。
【符号の説明】
1 基板 2 発熱体 3 第1の液流路(吐出液流路) 4 第2の液流路(発泡液流路) 5 分離壁 6 可動部材 7 気泡 8 スリット 9 狭窄部 10 バック波防止弁 11 吐出口 12 第1の共通液室 13 第2の共通液室 14 溝付天板 15 流路壁 16 液体吐出ヘッド 17 ヘッドカートリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樫野 俊雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中田 佳恵 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出口に連通する第1の液流路と、該液
    流路に隣接して配された第2の液流路と、該第2の液流
    路に設けられ該第2の液流路に気泡発生領域を構成する
    発熱体と、前記吐出口が配された側に自由端を有すると
    ともに該吐出口が配された側と逆方向に前記自由端を支
    える支点を有し前記第1の液流路と前記第2の液流路の
    前記気泡発生領域との間に配された可動部材と、を有
    し、前記発熱体により前記気泡発生領域に気泡を発生さ
    せ、該気泡の発生に伴う圧力に基づいて前記可動部材の
    自由端を前記第1の液流路側に変位させて、前記第1の
    液流路内の液体を前記吐出口から吐出する液体吐出ヘッ
    ドであって、 前記第1の液流路の天井形状がスロープ形状であり、前
    記可動部材の最大変位時の開き角度をθM としたとき、
    該θM の角度基準と同一の角度基準に対して前記第1の
    液流路の天井面のなす角θC が 【数1】θM −5°≦θC ≦θM +5° を満足することを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記第1の液流路の天井面は少なくとも
    1つの段差部を有することを特徴とする液体吐出ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記発熱体は、電気信号を受けることで
    熱を発生する電気熱変換体であることを特徴とする請求
    項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記気泡は、前記発熱体の熱によって液
    体に膜沸騰を生じさせることで発生する気泡であること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液体
    吐出ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記可動部材は、ニッケルや金等の金属
    で構成されていることを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記第2の液流路に供給される液体は、
    前記第1の液流路に供給される液体と異なる液体であ
    り、該第1の液流路に供給される液体に対して、低粘度
    性、発泡性、熱安定性の少なくとも1つの性質で優れて
    いる液体であることを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記発熱体が設けられた基板の表面から
    前記可動部材までの前記第2の液流路の高さは30μm
    以下であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれ
    かに記載の液体吐出ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記発熱体が設けられた部分の前記第2
    の液流路は、液体供給路を有する室形状を成している請
    求項1ないし5のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかの液体吐出
    ヘッドと、該液体吐出ヘッドに供給される液体を保持す
    る液体容器とを有するヘッドカートリッジ。
  10. 【請求項10】 前記液体吐出ヘッドと前記液体容器と
    は分離可能であることを特徴とする請求項9記載のヘッ
    ドカートリッジ。
  11. 【請求項11】 前記液体容器には液体が再充填されて
    いることを特徴とする請求項9記載のヘッドカートリッ
    ジ。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし8のいずれかの液体吐
    出ヘッドと、 該液体吐出ヘッドから液体を吐出させるための駆動信号
    を供給する駆動信号供給手段とを有することを特徴とす
    る液体吐出装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし8のいずれかの液体吐
    出ヘッドと、該液体吐出ヘッドから吐出された液体を受
    ける被記録媒体を搬送する被記録媒体搬送手段とを有す
    ることを特徴とする液体吐出装置。
  14. 【請求項14】 前記液体吐出ヘッドからインクを吐出
    し、皮革に対して記録を行うことを特徴とする請求項1
    2または13のいずれかに記載の液体吐出装置。
  15. 【請求項15】 前記液体吐出ヘッドからインクを吐出
    し、プラスチックに対して記録を行うことを特徴とする
    請求項12または13のいずれかに記載の液体吐出装
    置。
  16. 【請求項16】 前記液体吐出ヘッドからインクを吐出
    し、金属に対して記録を行うことを特徴とする請求項1
    2または13のいずれかに記載の液体吐出装置。
  17. 【請求項17】 前記液体吐出ヘッドからインクを吐出
    し、木材に対して記録を行うことを特徴とする請求項1
    2または13のいずれかに記載の液体吐出装置。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし8のいずれかの液体吐
    出ヘッドと、第1の液体としてのインクを充填するため
    のインク充填手段とが設けられたことを特徴とするヘッ
    ドキット。
  19. 【請求項19】 請求項1ないし8のいずれかの液体吐
    出ヘッドと、気泡を発生するための第2の液体として発
    泡液を充填するための発泡液充填手段が設けられたこと
    を特徴とするヘッドキット。
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