JPH0976254A - 人造石板とその製造方法 - Google Patents

人造石板とその製造方法

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JPH0976254A
JPH0976254A JP23703195A JP23703195A JPH0976254A JP H0976254 A JPH0976254 A JP H0976254A JP 23703195 A JP23703195 A JP 23703195A JP 23703195 A JP23703195 A JP 23703195A JP H0976254 A JPH0976254 A JP H0976254A
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artificial stone
resin
transparent
stone plate
manufacturing
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JP23703195A
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Akio Sugiura
昭男 杉浦
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SHINWA KENSOU KK
Original Assignee
SHINWA KENSOU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人造石板とその製造方法に関し、人造石板に
磨き石のような光沢を持たせるようにする。 【解決手段】 光沢を発する透明体20の一方の面18
を、粒状物10と流動性の樹脂24とで覆う積層工程
(A,B,C)を行なった後、覆った樹脂24を硬化さ
せる硬化工程(D)を行う。こうして、磨き石のような
光沢を発する人造石板28を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内外建装材として
用いられる人造石板とその製造方法に関し、特に人造石
板に磨き石のような光沢(艶)をもたせるための技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は風合いや重厚さ、あるいは色
柄において天然石を模した人造石板とその製造方法に関
して出願しており、その技術は特開平6−304936
号公報に開示されている。この技術による人造石板は、
アクリルエマルジョン系の樹脂で表面層を形成している
ため、天然石によく似た雰囲気をかもしだしている。ま
た、その表面層の裏面側を補強用メッシュと下地層で補
強しているため、内外壁を塗装する代わりに、その人造
石板を貼るだけで簡単に施工できるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
よって製造された人造石板の表面はざらついており、そ
の表面を研磨しても磨き石のような光沢(あるいは艶)
は得られなかった。本発明はこのような点に鑑みてなさ
れたものであり、その課題は、人造石板に磨き石のよう
な光沢を持たせることである。
【0004】
【課題を解決するための第1の手段】請求項1に記載の
発明は、天然石を模した人造石板であって、光沢を発す
る透明体を表面に有する人造石板である。請求項1に記
載の発明によれば、光沢を発する透明体が人造石板の表
面にあるので、人造石板は磨き石のようになる。
【0005】
【課題を解決するための第2の手段】請求項2に記載の
発明は、請求項1に記載の人造石板において、前記透明
体との間に装飾体が分散配置されている人造石板にす
る。請求項2に記載の発明によれば、分散配置された装
飾体によって天然石にきわめてよく似ている人造石板が
得られ、しかも磨き石のように光沢を発する。
【0006】
【課題を解決するための第3の手段】請求項3に記載の
発明は、天然石を模した人造石板の製造方法であって、
光沢を発する透明体の一方の面を、粒状物と流動性の樹
脂とで覆う積層工程と、覆った前記樹脂を硬化させる硬
化工程とを有している。請求項3に記載の発明によれ
ば、磨き石のような光沢を発する人造石板を製造するこ
とが可能になる。
【0007】
【課題を解決するための第4の手段】請求項4に記載の
発明は、請求項3に記載の人造石板の製造方法におい
て、前記積層工程の前に、前記光沢を発する透明体の一
方の面に接着剤を塗り付ける塗布工程をさらに有してい
る。請求項4に記載の発明によれば、透明体と樹脂との
接着性が向上するため、吹き付けた樹脂がよりはがれに
くくなる。
【0008】
【課題を解決するための第5の手段】請求項5に記載の
発明は、天然石を模した人造石板の製造方法であって、
型面がなめらかな形成型に、透明な樹脂を注入する注入
工程と、注入した前記透明な樹脂のうち、少なくとも前
記型面と接する部位を硬化させる第1硬化工程と、少な
くとも前記型面と接する部位が硬化した前記透明な樹脂
を、粒状物と流動性の樹脂とで覆う積層工程と、前記注
入工程で注入し、前記積層工程で覆った樹脂を硬化させ
る第2硬化工程と、硬化させた人造石板を前記形成型か
ら分離する分離工程とを有している。請求項5に記載の
発明によれば、型面がなめらかな形成型に注入する透明
な樹脂によって、人造石板を磨き石のように光沢を持た
せることが可能になる。
【0009】
【課題を解決するための第6の手段】請求項6に記載の
発明は、天然石を模した人造石板の製造方法であって、
光沢を発する透明体の一方の面および/または人造石板
に、接着剤を塗り付ける塗布工程と、前記透明体の一方
の面と人造石板を張り付ける張付工程と、前記接着剤を
乾燥させる乾燥工程とを有している。請求項6に記載の
発明によれば、既に製造された人造石板を磨き石のよう
に光沢を持たせることが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施するための具
体的な形態を図面に基づいて説明する。なお、説明中
「透明」という場合には、無色透明のみならず、有色透
明をも含むものとする。 〔第1の発明の実施の形態〕この実施の形態は請求項
1,請求項3に記載の発明を具体化した一形態であり、
一方の面が光沢(艶)を発し、他方の面が擦り傷のある
磨りガラスを表面に用いた人造石板を製造する方法を示
す。この実施の形態では、例えばアクリルエマルジョン
系樹脂のように、色付けされたアクリル樹脂を上記磨り
ガラスの上に積層する方法について図1を参照しながら
説明する。
【0011】まず、図1(A)に示すように、磨りガラ
ス20の一方の面18上にアクリル樹脂を吹き付け、矢
印D2方向に沿って移動させる。この吹き付けは3本の
噴射ノズル12,14,16を用いて行い、各噴射ノズ
ルから異なる色調のアクリル樹脂が面18上で粒状にな
るように行う。ここで、磨りガラス20が長方形状をな
している場合には、図1(B)に示すように、上記矢印
D2方向に対応する矢印D6方向に噴射ノズル12,1
4,16を往復動させる。その一方で、タイミングを図
りながら矢印D4方向に磨りガラス20を移動させるこ
とにより、ジグザグ状にアクリル樹脂を吹き付けて磨り
ガラス20の全面を覆う。この吹き付けによって、面1
8に接する部分では異なる色調のアクリル樹脂が複雑に
入り混った粒状樹脂10になるため、天然石に近い色彩
が得られる。
【0012】なお、上記の面18は擦り傷のあるくもっ
た面であり、反対側の面22は光沢を発するなめらかな
面である。また、一つの粒状樹脂10を形成する際に、
各噴射ノズル12,14,16から噴射させるアクリル
樹脂の割合を変えることによって、複雑な色調を表現す
ることができる。さらに、噴射ノズルは4本以上であっ
てもよく、異なる色調のアクリル樹脂を噴射する噴射ノ
ズルが増えるにつれて、多彩な色調を表現することが可
能になる。一方、表現する色調が少ない場合には、噴射
ノズルは1本でも2本でもよい。
【0013】次に、図1(C)に示すように、噴射ノズ
ル26を用いて流動性のアクリル樹脂24をシート状に
押し出し、吹き付けた粒状樹脂10の上から覆う。その
後、乾燥室に入れてアクリル樹脂24を硬化させる。そ
の結果、図1(D)に示すように、磨りガラス20(光
沢を発する透明体)を表面に有する人造石板28が得ら
れる。また、アクリル樹脂24を吹き付けて磨りガラス
20の一方の面を覆う積層工程と、そのアクリル樹脂2
4を硬化させる硬化工程とによって磨き石のような光沢
を発する人造石板28を製造することができる。なお、
くもった面である面18は、粒状樹脂10やアクリル樹
脂24によって擦り傷が埋められて透明性を回復するの
で、磨りガラス20は全体として透明になる。
【0014】したがって、人造石板28の表面に用いて
いる磨りガラス20によって、傷が付きにくく、燃えに
くいという利点がある。また、この磨りガラス20は防
水性にも優れているので、人造石板28を内装材として
浴室やシステムキッチン、あるいは水回り部品に用いる
こともできる。一方、アクリル樹脂24を用いているの
で、材料重量が軽く、耐水・耐候性に優れている。ま
た、アクリル樹脂24は硬化した後でもある程度の柔ら
かさが得られるため、カッターナイフ等で簡単に加工で
き、作業性がよい。
【0015】ここで、磨りガラス20に代えて、アクリ
ル板等のように合成樹脂を板状に形成したもの(以下、
「合成樹脂板」と呼ぶ。)を用いてもよい。この場合、
特に厚さの薄い合成樹脂板を用いればその後の加工が容
易になり、例えば人造石板28を丸めて柱に巻いたり、
折り曲げて階段等を形成することもできる。また、半透
明に着色されている合成樹脂板を用いてもよく、不透明
に着色されている合成樹脂板でもその厚さが薄ければ半
透明となり、いずれも鮮やかな色彩を帯びた人造石板を
提供することが可能になる。
【0016】なお、吹き付けた粒状樹脂10の上から覆
うものはアクリル樹脂24に限らず、ポリエチレン樹脂
やポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、あるいはポ
リアミド樹脂等のような他の熱可塑性樹脂を用いてもよ
い。同様に、尿素樹脂やメラミン樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド
樹脂、あるいはウレタン樹脂等のような熱硬化性樹脂を
用いてもよい。熱硬化性樹脂は耐熱性,耐溶剤性に優れ
ている。その熱硬化性樹脂と高強度繊維とを組み合わせ
た繊維強化プラスチックを用いればなおよい。
【0017】〔第2の発明の実施の形態〕この実施の形
態は請求項1,請求項2,請求項4に記載の発明を具体
化した一形態であり、両方の面がなめらかで光沢を発す
る透明ガラスを表面に用いた人造石板を製造する方法に
ついて、図2と図3を参照しながら説明する。なお、こ
の実施の形態では、例えば天然石を粉砕した砕石のよう
な粒状物をアクリル樹脂に混ぜたもの(以下、単に「混
合樹脂」と呼ぶ。)を、上記透明ガラスの上に積層する
方法について説明する。
【0018】まず、図2(A)に示すように、混合樹脂
との接着性をよくするために、噴射ノズル32を用いて
接着剤30を透明ガラス34の上面に塗り付ける。この
接着剤30は「プライマー」と呼ばれ、特に変性アクリ
ルシリコン樹脂を用いるのが望ましい。なお、接着剤3
0は、エポキシ樹脂やポリ酢酸ビニル、あるいはアクリ
ル酸エステル等のように、−OH基,−COOH基,−CO基,
−COOR基等の極性を有する接着剤(可塑剤や充填剤等で
変性させると、熱膨張係数を低く抑えてガラスを割れに
くくするのでなおよい)を用いてもよい。さらに、添加
剤(防腐、消泡、可塑、活性等)を接着材30に混ぜる
ことにより、防腐効果等が得られる。
【0019】次に、図2(B)に示すように、装飾体3
6を接着剤30の上に分散配置する。この装飾体36に
は、例えば葉,化石,貝殻などが最適であるが、雲母,
色砂,金属片(金属板),樹脂片(樹脂板)を用いても
よい。さらに、図2(C)に示すように、噴射ノズル4
0を用いて上記混合樹脂を吹き付けて、装飾体36を含
む透明ガラス34を覆う。そして、図2(D)に示すよ
うに、噴射ノズル44を用いて流動性のアクリル樹脂4
2をシート状に押し出し、吹き付けた粒状樹脂10の上
から覆う。
【0020】その後、図3(A)に示すように、ローラ
50の回転によって耐アルカリ性ガラスメッシュ46を
アクリル樹脂42の上に敷くか、あるいはアクリル樹脂
42の中に埋め込む。なお、この埋設の際に、必要に応
じてローラ48を用いて耐アルカリ性ガラスメッシュ4
6を押し当てながら行なってもよい。さらに、図3
(B)に示すように、噴射ノズル54を用いてアクリル
樹脂52をシート状に押し出し、その耐アルカリ性ガラ
スメッシュ46を覆う。その後、乾燥室に入れて接着剤
30やアクリル樹脂42,52等を硬化させる。
【0021】その結果、図3(C)に示すように、透明
ガラス34(光沢を発する透明体)を表面に有する人造
石板56が得られる。また、透明ガラス34の一方の面
に接着剤30を塗り付ける塗布工程と、その一方の面を
アクリル樹脂42,52で吹き付けて覆う積層工程と、
そのアクリル樹脂42,52を硬化させる硬化工程とに
よって磨き石のような光沢を発する人造石板56を製造
することができる。さらに、補強用メッシュの一つであ
る耐アルカリ性ガラスメッシュ46を埋設したので、万
一透明ガラス34が割れてしまった場合でも飛び散らな
いか、あるいはその飛散量を大幅に抑えることができ
る。なお、塗付工程は必須の工程ではないが、この工程
を実行することにより透明ガラス34と混合樹脂との接
着性が向上するため、混合樹脂がよりはがれにくくな
る。
【0022】〔第3の発明の実施の形態〕この実施の形
態は請求項5に記載の発明を具体化した一形態であり、
一連の製造工程によって光沢を発する人造石板を製造す
る方法を、図4と図5を参照しながら説明する。なお、
この実施の形態では既製のガラスやアクリル樹脂等を表
面に用いることなく、ゲルコート樹脂を最初に形成型に
注入し、その後に混合樹脂等を積層させるように注入す
る方法について説明する。
【0023】まず、図4(A)に示すように、所望の形
に形成できるように用意された形成型60の型面60a
は、なめらかになっている。この型面60aに、ゲルコ
ート樹脂62を、注入ノズル64を矢印D20方向に移
動させながら注入する。そして、図4(B)に示すよう
に、バーナー66等によって形成型60を暖めて、型面
60aに接するゲルコート樹脂62を硬化させると、型
抜き後の表面になる部位62aが硬化する。この部位6
2aの硬化によって、ゲルコート樹脂62は光沢を発す
るようになる。
【0024】次に、図4(C)に示すように、3本の噴
射ノズル70,72,74を矢印D22方向に沿って移
動させながら、第1の実施の形態と同様にアクリル樹脂
を吹き付ける。この吹き付けは、各噴射ノズルから異な
る色調のアクリル樹脂がゲルコート樹脂62の上(又は
部位62a以外の内部)で粒状樹脂68になるように行
う。その後、図5(A)に示すように、噴射ノズル78
を用いてアクリル樹脂76をシート状に押し出し、その
粒状樹脂68やゲルコート樹脂62を覆う。
【0025】さらに、図5(B)に示すように、上下に
設けられているバーナー80,82によってゲルコート
樹脂62やアクリル樹脂76等を硬化させる。あるい
は、上述した第1の実施の形態と同様に、乾燥室に入れ
て硬化させる。最後に、形成型60から硬化した人造石
板84を取り出す。その結果、図5(C)に示すような
人造石板が完成し、硬化したゲルコート樹脂62の部位
62aによって光沢を発する。
【0026】また、型面60aがなめらかな形成型60
に、ゲルコート樹脂62(透明な樹脂)を注入する注入
工程と、その型面60aと接する部位62aを硬化させ
る第1硬化工程と、部位62aが硬化したゲルコート樹
脂62を、粒状樹脂68(粒状物)とアクリル樹脂76
(流動性の樹脂)とで覆う積層工程と、ゲルコート樹脂
62やアクリル樹脂76等を硬化させる第2硬化工程
と、硬化させた人造石板84を形成型60から分離する
分離工程とによって、磨き石のような光沢を発する人造
石板84を製造することができる。
【0027】なお、ゲルコート樹脂62に代えて、感光
性樹脂や、放射線を照射して硬化させる樹脂を用いても
よい。感光性樹脂を用いれば、光を当てるだけで樹脂が
硬化するので、人造石板の製造速度を向上させることが
できる。一方、放射線を照射して硬化させる樹脂には例
えばポリアクリル酸エステル、ポリアクリルアミド、ポ
リエステル等があり、これを用いれば引張強さや表面硬
度が大きくなる。
【0028】〔第4の発明の実施の形態〕この実施の形
態は請求項1,請求項6に記載の発明を具体化した一形
態であって、既に製造された人造石板を磨き石のように
する方法を、図6を参照しながら説明する。なお、この
実施の形態では、透明体の一つであるガラスを人造石板
に張り付ける方法について説明する。
【0029】まず、図6(A)に示すように、既に製造
された人造石板90の表面の凹凸をなくすため、グライ
ンダー92を用いてその表面94を研磨する。そして、
図6(B)に示すように、噴射ノズル98を矢印D30
方向に沿って移動させながら、接着剤96を表面94に
塗り付ける。さらに、図6(C)に示すように、上から
透明ガラス100を載せて、その透明ガラス100を人
造石板90に張り付ける。最後に、バーナー等を用いて
暖め、接着材96を乾燥させる。
【0030】なお、人造石板90の上に透明ガラス10
0を載せた後、上述した第1の実施の形態と同様に、乾
燥室に入れて接着材96を乾燥させてもよい。また、透
明体の一つである透明ガラス100を人造石板に張り付
けたが、磨りガラスやプラスチック、あるいは硬化して
いるアクリル樹脂等のように他の透明体を人造石板90
に張り付けてもよい。さらに、接着剤96は上述した接
着剤30と同様のものを用いることができ、人造石板9
0の表面94に塗り付ける場合に限らず、透明ガラス1
00に塗り付けてもよく、あるいは両方に塗り付けても
よい。
【0031】こうして、人造石板90は表面に透明体を
有し、磨き石のようになる。また、透明ガラス100
(光沢を発する透明体)の一方の面および/または人造
石板90に接着剤96を塗り付ける塗布工程と、透明ガ
ラス100の一方の面と人造石板90を張り付ける張付
工程と、接着剤96を乾燥させる乾燥工程とによって、
既に製造された人造石板90を磨き石のようにすること
ができる。
【0032】〔その他の発明の実施の形態〕本発明を実
施するにあたって、実施可能なその他の形態を簡単に説
明する。適切な温度調節を行うことにより、熱可塑性樹
脂を用いて形成された人造石板の表面をアイロンがけす
ることによっても、光沢を得ることが可能である。すな
わち、アイロンがけによって熱可塑性樹脂を溶かし、そ
の後に再度硬化させる際に表面をなめらかにする硬化平
滑処理を行い、人造石板の表面をなめらかにすれればよ
い。こうして人造石板を磨き石のようにすることができ
る。このことは、アイロンがけに限らず、おおよそ人造
石板(特に表面側)を加熱して溶かし、その後に硬化平
滑処理を行う方法の場合も同様に可能である。なお、硬
化平滑処理の際において、必要に応じて光沢を発するガ
ラスやフィルム、あるいは透明なプラスチック等を人造
石板の表面に貼付すれば、より確実に光沢を得ることが
できる。
【0033】ここで、人造石板とその製造方法における
その他の部分の構造、形状、大きさ、材質、個数、配置
および動作条件等については、上記実施の一形態に限定
されるものでない。例えば、積層工程において、磨りガ
ラス等に吹き付ける流動性の樹脂には砕石(粒状物)を
混ぜたが、その粒状物に加えて(あるいは粒状物に代え
て)、葉,化石,貝殻,雲母,色砂,金属片(金属
板),樹脂片(樹脂板)の少なくとも一種の異物を混ぜ
てもよい。このような異物を混ぜることによって、天然
石をよりリアルに模した人造石板や、興味を引く意匠を
施した人造石板等のように、様々のニーズに合わせた人
造石板を製造することが可能になる。
【0034】また、アクリル樹脂を吹き付け(あるいは
注入)した後に、さらにその上に発泡コンクリート板や
プレコンプレッションボードを被せて一体化してもよ
い。この一体化によって、より固く、しかも表面が光沢
を発する人造石板を得ることができる。さらに、上述し
た5つの実施の形態において、樹脂層を薄く形成した
り、あるいは混合樹脂等を薄く吹き付け(あるいは注入
し)て光の透過性を高めれば、照明器具としての利用す
ることが可能になる。そして、本発明の人造石板は、内
外建装材としてだけでなく、タンスや机等の表面に用い
ることによって、家具にも適用できる。
【0035】以上、本発明を実施するための一形態につ
いて説明したが、この一形態には特許請求の範囲に記載
した発明の態様以外に次のような発明の態様を有するも
のである。この発明の態様を列挙するとともに、必要に
応じて関連説明を行う。
【0036】〔第1の発明の態様〕 請求項1に記載の
人造石板において、前記透明体はガラス又はプラスチッ
クであることを特徴とする人造石板。本態様によれば、
ガラス又はプラスチックは安価であるので、光沢を発す
る人造石板の製造コストを低く抑えることができる。
【0037】〔第2の発明の態様〕 請求項1に記載の
人造石板において、前記透明体と前記人造石板との間に
補強用メッシュを有することを特徴とする人造石板。本
態様によれば、人造石板の透明体が破損しても、補強用
メッシュによって飛散するのを防止することができる。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、光沢を発する
透明体が人造石板の表面にあるので、人造石板は磨き石
のようになる。また、大理石等の天然石に比べて大幅に
コストダウンを図ることができる。
【0039】請求項2の発明によれば、分散配置された
装飾体によって天然石にきわめてよく似ている人造石板
が得られ、しかも磨き石のように光沢を発する。
【0040】請求項3の発明によれば、磨き石のような
光沢を発する人造石板を製造することができる。
【0041】請求項4の発明によれば、透明体と樹脂と
の接着性が向上するため、吹き付けた樹脂がよりはがれ
にくくなる。
【0042】請求項5の発明によれば、型面がなめらか
な形成型に注入する透明な樹脂によって、人造石板を磨
き石のように光沢を持たせることができる。
【0043】請求項6の発明によれば、既に製造された
人造石板を磨き石のように光沢を持たせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】磨りガラスを表面に用いた人造石板の製造工程
を示す図である。
【図2】透明ガラスを表面に用いた人造石板の製造工程
を示す図である。
【図3】透明ガラスを表面に用いた人造石板の製造工程
を示す図であって、図2に続く工程を示す。
【図4】透明体を表面に用いない人造石板の製造工程を
示す図である。
【図5】透明体を表面に用いない人造石板の製造工程を
示す図であって、図4に続く工程を示す。
【図6】既製の人造石板を磨き石のようにする方法を示
す図である。
【符号の説明】
10 粒状物 12,14,16 噴射ノズル 20 磨りガラス 24 アクリル樹脂 26 噴射ノズル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然石を模した人造石板であって、 光沢を発する透明体を表面に有することを特徴とする人
    造石板。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の人造石板において、 前記透明体との間に装飾体が分散配置されていることを
    特徴とする人造石板。
  3. 【請求項3】 天然石を模した人造石板の製造方法であ
    って、 光沢を発する透明体の一方の面を、粒状物と流動性の樹
    脂とで覆う積層工程と、 覆った前記樹脂を硬化させる硬化工程と、 を有することを特徴とする人造石板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の人造石板の製造方法に
    おいて、 前記積層工程の前に、前記光沢を発する透明体の一方の
    面に接着剤を塗り付ける塗布工程をさらに有することを
    特徴とする人造石板の製造方法。
  5. 【請求項5】 天然石を模した人造石板の製造方法であ
    って、 型面がなめらかな形成型に、透明な樹脂を注入する注入
    工程と、 注入した前記透明な樹脂のうち、少なくとも前記型面と
    接する部位を硬化させる第1硬化工程と、 少なくとも前記型面と接する部位が硬化した前記透明な
    樹脂を、粒状物と流動性の樹脂とで覆う積層工程と、 前記注入工程で注入し、前記積層工程で覆った樹脂を硬
    化させる第2硬化工程と、 硬化させた人造石板を前記形成型から分離する分離工程
    と、 を有することを特徴とする人造石板の製造方法。
  6. 【請求項6】 天然石を模した人造石板の製造方法であ
    って、 光沢を発する透明体の一方の面および/または人造石板
    に、接着剤を塗り付ける塗布工程と、 前記透明体の一方の面と人造石板を張り付ける張付工程
    と、 前記接着剤を乾燥させる乾燥工程と、 を有することを特徴とする人造石板の製造方法。
JP23703195A 1995-09-14 1995-09-14 人造石板とその製造方法 Pending JPH0976254A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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