JPH0975638A - ベルトプレス脱水機用フィルタークロス - Google Patents
ベルトプレス脱水機用フィルタークロスInfo
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- JPH0975638A JPH0975638A JP7236290A JP23629095A JPH0975638A JP H0975638 A JPH0975638 A JP H0975638A JP 7236290 A JP7236290 A JP 7236290A JP 23629095 A JP23629095 A JP 23629095A JP H0975638 A JPH0975638 A JP H0975638A
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Abstract
ークロスの、表層への汚泥付着防止と良好なケーキ剥離
性を実現し、目詰りの少ないフィルタークロスを提供す
る 【解決手段】 フィルタークロスの表層側の経糸(11)を
マルチフィラメント糸とし、表層側の緯糸(12)をポリエ
ステルのモノフィラメント糸とする。基層側は経糸(1
3)、緯糸(14)共ポリエステルのモノフィラメント糸とす
る。表層側の経糸密度を基層側の経糸密度よりも好まし
くは二倍程度大きくする。
Description
用のフィルタークロスに関するものである。
に、上下2枚のフィルタークロス(1)、(2)を備え、第1
段階として、汚泥を重力部(4)で脱水し、第2段階とし
て、上下2枚のフィルタークロス(1)(2)間に汚泥を挟ん
で、複数のロール(3)間をS字状に走行させ、剪断力、
圧搾力により脱水し、最終的にケーキ(5)として排出す
る。
には、一般に、直径0.2〜1.0mmのポリエステル
モノフィラメントの経糸と緯糸を平織、綾織、朱子織な
どした、いわゆる一重織物が多く使われている。
を減少すれば運搬費、焼却に必要なエネルギー等を大幅
に節減できることから、脱水ケーキ含水率の低減を目的
として、フィルタークロスの張力を強めたり、高圧搾ベ
ルト(図示せず)を設け、さらに高い面圧を作用させる
傾向にある。
る高圧搾化が行なわれると、従来のモノフィラメント糸
によって一重織に織成されたフィルタークロスでは、汚
泥の裏洩れ、目詰りが起こり、満足なケーキの剥離が得
られない。また、汚泥供給量のバラツキによっては、フ
ィルタークロスにシワが発生したり、継手部が早期に破
損するなどの問題があった。
35号、実公平7−13773号及び実開平7−1
7312号のように、何れも表層部と基層部を有した、
いわゆる二重織以上のフィルタークロスが提案されてい
る。
835号では、2種類の合成樹脂モノフィラメント糸を
経糸に用いて製織した多層織のフィルタークロスにおい
て、表層部に直径0.2〜0.5mmの経糸を用い、基
層部に直径0.4〜1.0mmの経糸を用いて、表層側
の経糸密度を基層側の経糸密度の2〜4倍としたフィル
タークロスが提案されている。このフィルタークロス
は、表層側の経糸、緯糸共、モノフィラメント糸を使用
しているため、剛性が高く、耐シワ性には優れている
が、経糸、緯糸の交絡点部での空隙はどうしても大きく
なり、汚泥の裏洩れを有効に防ぎきれなかった。
糸の組織構成本数の1/3以上に合成樹脂のモノフィラ
メント糸を使用し、該織物の表層側の経糸にはマルチフ
ィラメント糸を用い、表層側の緯糸にはスパン糸を使用
し、表層側以外の緯糸のうち、少なくとも一層は合成樹
脂のモノフィラメント糸を使用したフィルタークロスが
提案されている。このフィルタークロスでは、表層側の
経糸にマルチフィラメント糸を用い緯糸にスパン糸を使
用しているため、汚泥の裏洩れはかなり防ぐことができ
るが、汚泥がスパン糸の毛羽に付着し、目詰りし易かっ
た。
フィルタークロスの表層側経糸にマルチフィラメント糸
が用いられ、表層側緯糸にナイロン/ポリエステルある
いはポリエステル/ポリプロピレン等の2種の成分から
なる分割型複合繊維による紡績糸を使用したフィルター
クロスが提案されている。このフィルタークロスでも、
緯糸にスパン糸が使用されているため、汚泥が付着し、
目詰りし易いこと、および分割型複合繊維の糸強力が低
く、中間層および裏層側で補強する必要があり、フィル
タークロスのコストアップ要因になっていた。
機用フィルタークロスにおいて表層への汚泥付着を防止
し、良好なケーキ剥離性を得ると共に目詰りの少ないフ
ィルタークロスを提供するものである。
の手段として、本発明は、表層側と基層側とをもつ二重
織のベルトプレス脱水機用フィルタークロスにおいて、
フィルタークロスの表層側の経糸はマルチフィラメント
糸を用い、表層側の緯糸にはポリエステルのモノフィラ
メント糸を用い、かつ、表層側で基層側よりも経糸の密
度を大きくし、緻密な組織に形成したことを特徴とす
る。
ステルのモノフィラメント糸を用いることによって、表
層への汚泥付着を防止し、良好なケーキ剥離性のフィル
タークロスを得ることができる。
テルのモノフィラメント糸を用い、表層側と比較して相
対的に粗い経糸密度とすることによって、表層部を通過
した汚泥の粒子が基層部に蓄積されず、二重織でありな
がら、目詰りの少ないフィルタークロスを得ることがで
きる。
用フィルタークロスは、好適には、図1の表層側経糸(1
1)を、合成樹脂のマルチフィラメント糸であって繊度が
1000〜2000デニール、密度が60〜80本/
2.54cmのものとし、表層側緯糸(12)をポリエステ
ルのモノフィラメント糸であって直径が0.4〜1.0
mm、密度が10〜20本/2.54cmとする。
優れた緻密性、平滑性及び寸法安定性を得ることができ
る。
ント糸の繊度は1000デニールよりも小さいと強度が
弱く耐久性に問題が出る。逆に2000デニールよりも
大きいと平滑性が損なわれケーキの剥離性に問題がで
る。このため1000〜2000デニールの範囲中で
も、とりわけ1300〜1700デニールの範囲がより
好ましい。また、密度は60本/2.54cm以下の場
合は緻密性が損なわれ、逆に80本/2.54cm以上
の場合は、通気性が損なわれるため、60〜80本/
2.54cmの範囲中でも、とりわけ65〜75本/
2.54cmの範囲がより好ましい。
ノフィラメント糸であるが、直径が0.4mmより小さ
いと剛性が不足し、逆に1.0mmより大きいと柔軟性
が損なわれるため、0.4〜1.0mmの範囲中でも、
とりわけ0.6〜0.8mmの範囲がより好ましい。ま
た密度については10本/2.54cm以下の場合は剛
性が損なわれ、逆に20本/2.54cm以上の場合は
柔軟性が損なわれるため、とりわけ14〜16本/2.
54cmの範囲がより好ましい。
ノフィラメント糸であって直径を0.2〜0.6mm、
密度を30〜40本/2.54cmとし、基層側緯糸(1
4)はポリエステルのモノフィラメント糸であって、直径
を0.4〜1.0mm、密度を10〜20本/2.54
cmとする。
と所望の強度を確保することができる。
mより小さいと剛性が不足し、逆に0.6mmよりも大
きいと、柔軟性が損なわれるため、0.2〜0.6mm
の範囲中でも、とりわけ0.3〜0.5mmの範囲がよ
り好ましい。また、密度は30本/2.54cm以下の
場合は剛性が不足し、逆に40本/2.54cm以上の
場合は柔軟性が損なわれるため、30〜40本/2.5
4cmの範囲中でも、とりわけ32〜37本/2.54
cmの範囲が好ましく、基層部の粗目の通気性を確保す
るには、表層側経糸(11)の1/2の密度にすることがよ
り好ましい。
ノフィラメント糸であるが、直径が0.4mmより小さ
いと剛性が不足し、逆に1.0mmより大きいと柔軟性
が損なわれるため、0.4〜1.0mmの範囲中でも、
とりわけ0.6〜0.8mmの範囲がより好ましい。密
度は10本/2.54cm以下の場合は剛性が不足し、
逆に20本/2.54cm以上の場合は柔軟性が損なわ
れるため、とりわけ14〜16本/2.54cmがより
好ましく、製織効率からは表層側緯糸(12)と同密度にす
るのがさらにより好ましい。
比較例の仕様を表1に示し、具体的に説明する。
は、図1に示すように表層側組織を3/1綾織とし、表
層側経糸(11)はポリプロピレンのマルチフィラメント糸
で、繊度が1500デニール(300デニール×5
本)、密度が68本/2.54cmとした。表層側緯糸
(12)はポリエステルのモノフィラメント糸で、直径が
0.8mm、密度が15本/2.54cmとした。
ノフィラメント糸で、直径が0.4mm、密度が34本
/2.54cmとした。基層側緯糸(14)はポリエステル
のモノフィラメント糸で直径が0.8mm、密度が15
本/2.54cmとしたものである。
℃、経方向張力が5kg/cmでヒートセット加工し
た。その結果得られた製品は、通気度は3650cc/
min/cm2 (JIS/フラジール法)で、厚さは
2.7mmであった。
は図1に示すように、表層側組織を3/1綾織とし、表
層側経糸(11)はポリアミドのマルチフィラメント糸で、
繊度が1680デニール(210デニール×8本)、密
度が68本/2.54cmとした。表層側緯糸(12)はポ
リエステルのモノフィラメント糸で直径が0.7mm、
密度が14本/2.54cmとした。
ノフィラメント糸で、直径が0.4mm、密度が34本
/2.54cmとした。基層側緯糸(14)はポリエステル
のモノフィラメント糸で直径が0.7mm、密度が14
本/2.54cmとしたものである。
経方向張力が10kg/cmでヒートセット加工した。
その結果得られた製品は、通気度は2450cc/mi
n/cm2 で、厚さは2.6mmであった。
層側経糸(11)をポリアミドのマルチフィラメント糸
に変えたもので、ケーキ剥離性が特に要求される場合に
好適である。
は図1に示すように、表層側組織を3/1綾織とし、表
層側経糸(11)はポリエステルのマルチフィラメント糸
で、繊度が1500デニール(250デニール×6
本)、密度が66本/2.54cmとした。表層側緯糸
(12)はポリエステルのモノフィラメント糸で直径が0.
7mm、密度が16本/2.54cmとした。
ノフィラメント糸で、直径が0.4mm、密度が33本
/2.54cmとした。基層側緯糸(14)はポリエステル
のモノフィラメント糸で直径が0.7mm、密度が16
本/2.54cmとしたものである。
経方向張力が10kg/cmでヒートセット加工した。
その結果得られた製品は、通気度は4650cc/mi
n/cm2 で、厚さは2.6mmであった。
側経糸(11)をポリエステルのマルチフィラメント糸に変
えたもので、ポリプロピレンおよびポリアミドよりもフ
ィルタークロスとしての寸法安定性を特に要求される場
合に好適である。
は図2に示すように一重織の朱子織で、経糸(15)はポリ
エステルのモノフィラメント糸で直径が0.4mm、密
度が74本/2.54cmである。緯糸(16)はポリエス
テルのモノフィラメント糸で直径が0.8mm、密度が
22本/2.54cmである。
℃、経方向張力が5kg/cmでヒートセット加工し
た。その結果得られた製品は、通気度は7000cc/
min/cm2 で、厚さは1.6mmであった。
は図3に示すように、表層側組織を3/1綾織とし、表
層側経糸(17)はポリアミドのモノフィラメント糸で直径
が0.4mm、密度が86本/2.54cmである。表
層側緯糸(18)はポリエステルのモノフィラメント糸で直
径が0.6mm、密度が24本/2.54cmである。
ノフィラメント糸で、直径が0.5mm、密度が84本
/2.54cmである。基層側緯糸(20)はポリエステル
のモノフィラメント糸で直径が0.6mm、密度が21
本/2.54cmである。
℃、経方向張力が5kg/cmでヒートセット加工し
た。その結果得られた製品は、通気度は15200cc
/min/cm2 で、厚さは2.5mmであった。
3と、比較例1,2の各フィルタークロスを塩鉄、石灰
等を助剤とするアルカリ系下水汚泥のベルトプレス脱水
機に使用したところ、比較例1,2共汚泥の裏洩れが発
生し、ケーキ剥離性も十分でなかったが、これに対し
て、本発明の実施例1のフィルタークロスは、表層への
汚泥付着もなく、満足のいくケーキ剥離性を得ることが
でき、6ヶ月の使用経過後においても、目詰りしなかっ
た。
つ二重織のベルトプレス脱水機用フィルタークロスにお
いて、フィルタークロスの表層側の経糸はマルチフィラ
メント糸で緯糸はポリエステルのモノフィラメント糸に
し、かつ、表層側を基層側よりも経糸密度を多くして緻
密な組織に形成しているので、表層への汚泥付着を効果
的に防止でき、良好なケーキ剥離性を維持できると共
に、目詰りの少ないフィルタークロスが得られる。
ロス縦断面図
Claims (2)
- 【請求項1】 表層側と基層側とをもつ二重織のベルト
プレス脱水機用フィルタークロスにおいて、フィルター
クロスの表層側の経糸をマルチフィラメント糸とし、表
層側の緯糸をポリエステルのモノフィラメント糸とし、
基層側は経糸、緯糸共ポリエステルのモノフィラメント
糸とし、かつ、表層側で基層側よりも経糸の密度を高く
したことを特徴とするベルトプレス脱水機用フィルター
クロス。 - 【請求項2】 前記表層側の経糸はポリプロピレン、ポ
リアミド又はポリエステルのマルチフィラメント糸であ
って、繊度が1000〜2000デニール、密度が60
〜80本/2.54cmであり、かつ、表層側の緯糸は
ポリエステルのモノフィラメント糸であって、直径が
0.4〜1.0mm、密度が10〜20本/2.54c
mであり、かつ、 前記基層側の経糸はポリエステルのモノフィラメント糸
であって、直径が0.2〜0.6mm、密度が30〜4
0本/2.54cmであり、基層側の緯糸はポリエステ
ルのモノフィラメント糸であって、直径が0.4〜1.
0mm、密度が10〜20本/2.54cmであること
を特徴とする請求項1に記載のベルトプレス脱水機用フ
ィルタークロス。
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1995
- 1995-09-14 JP JP7236290A patent/JP3022271B2/ja not_active Expired - Fee Related
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