JPS625835Y2 - - Google Patents

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JPS625835Y2
JPS625835Y2 JP15380282U JP15380282U JPS625835Y2 JP S625835 Y2 JPS625835 Y2 JP S625835Y2 JP 15380282 U JP15380282 U JP 15380282U JP 15380282 U JP15380282 U JP 15380282U JP S625835 Y2 JPS625835 Y2 JP S625835Y2
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JP
Japan
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warp
filter cloth
surface layer
density
base layer
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JP15380282U
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JPS5958595U (ja
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  • Filtering Materials (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
本考案はベルトプレス型脱水機用濾布に関する
ものである。第1図に示すものは、下水汚泥,し
尿汚泥,産業廃水汚泥等の脱水に使用されるベル
トプレス脱水機である。該機は構造が単純である
こと、運転管理が容易であり、省エネであること
などから従来の真空脱水機,フイルタプレス等に
変わり最近多く使用されるようになつた。 このベルトプレス型脱水機の脱水機構を簡単に
説明すると、通常2枚の濾布を複数本のロールに
張架し、張力をかけて濾布を駆動させ、下濾布の
上に高分子凝集剤等を添加した汚泥を供給し、第
1段として重力脱水を行い、第2段としてくさび
状に2枚の濾布を重合し、S字状に走行させ汚泥
に働く剪断力,圧搾力により脱水を促進させるも
のである。また、最近においては、脱水ケーキの
重量,容積を減少すれば運搬費,焼却に必要なエ
ネルギー等を大幅に節減できることから、脱水ケ
ーキ含水率の低減がなされ、そのために濾布の張
力を強めたり、高圧搾ベルト部(図示せず)を設
けロールプレス部よりもさらに高い面圧を作用さ
せる傾向にある。従来使用されている濾布は一般
に直径0.2〜1.0mmのポリエステルモノフイラメン
ト糸の経糸と緯糸を平織り,綾織り,朱子織りで
一重織りに織成されたものであるが、汚泥の中で
も難脱水性汚泥,等に有機質分が多く固形分濃度
の低い汚泥においては、このような高張力化,高
圧ベルトによる高圧搾化がなされると、汚泥(粒
子)の濾布裏抜け,目詰まりが起こり満足な剥離
がなされず、SS回収率等を大幅に低下させてい
た。すなわち濾布張力を強くすると P=T/R (P:面圧,T:張力,R:ロール半径) の関係からロール径が小さくなるに従つて面圧P
は増大していく。高圧搾部が設けられている場
合、濾布に印加される面圧はさらに大きくなる。
ここで2枚の濾布に挟まれている汚泥は、濾布の
織目にくい込み濾布裏面にまで押し出される。ま
た、そのケーキは濾布に強く密接吸着しているた
め、上下濾布開口部(脱水ケーキ排出部)におい
てケーキ層は2分され、下濾布又は上濾布のどち
らか一方に付着することはなく、離島状に不規則
に付着する。従つて良好な剥離は得られず、スク
レーバー等によるかき取りを余儀なくされるが、
スクレーパーを使用すると脱水ケーキと濾布との
結合が強固な場合、逆に濾布の目詰まりを促進し
てしまう。濾布裏抜けが起こると脱水ケーキの回
収率は大幅に低減する。濾布の目詰まりが起こる
と、脱水ケーキの含水率低下は困難となりサイド
リークの発生等にもつながり通常の脱水操作は望
めない。 また、濾布が高張力化されると、それだけ濾布
の強力負担は増大し、濾布タテ方向の伸びが大き
くなる。更に濾布の継手強力の問題が発生する。
通常ベルトプレス脱水機の濾布は適当な継手を用
いて無端状に接合するが、この継手にはスクレー
パーの引掛かり、プレスローラ等の局部的印加に
よる摩耗,破損がないこと、濾布本体のシワ発生
を防止するため継手部と本体濾布との厚み差が少
ないこと、及びフラツト性が要求される。従つて
本体濾布の厚みと同等の金属フツク(小型フツ
ク)等を使用するため、高張力に耐える強力の確
保が困難となる。従来の一重織り濾布において経
糸を細く密度を増加すればスラリーの濾布裏抜け
は防止できるが濾布タテ方向の伸びが大きく、ま
た、濾布裏面の経糸摩耗により濾布ライフが短く
なるうえスラリー供給にバラツキがあるとシワに
なり易い。さらに厚みが薄くなるため継手部との
段差が生じやすくなる。一方、経糸を太く密度を
増加しても経糸と緯糸の交絡点部の空隙はどうし
ても大きくなるためスラリーの濾布裏抜けが起こ
り、さらに経糸が太いため濾布表面の凹凸が大き
くケーキの剥離性も悪くなる。本考案はこれらの
問題点を解消し、高圧搾,高張力に耐えSS回収
率を向上させるベルトプレス型脱水機の濾布を提
供するものである。 すなわち、本考案は、 (イ) 太さ特性が異なる2種類の合成樹脂モノフイ
ラメント糸を経糸に使用し、表層部に直径0.2
〜0.5mmの経糸を配し、基層部に直径0.4〜1.0mm
の経糸を配し、 (ロ) 表層部経糸密度が40〜160本/2.54cm (ハ) 表層部経糸密度が基層部経糸密度の2〜4倍
であり、表層部経糸を基準とした表層部経糸の
浮き沈みの浮き比率が75〜90%であること、を
特徴とする多重織の濾布である。浮き比率は第
2図〜第4図の表層組織図Bにおいて陰影部分
であらわされている経糸の浮きの割合を示すも
のである。 スラリーの濾布裏抜け,目詰まりを防止するた
めに表層部に配置する経糸に直径0.2〜0.5mmの合
成樹脂モノフイラメント糸を使用し、経糸密度を
40〜160本/2.54cmとし濾過作用面を緻密化し、
表層部に配置する経糸は表層部緯糸を基準とした
浮き沈みの浮き比率が75〜90%となる長浮きする
織り組織に織成するものである。また、表層部経
糸直径×表層部経糸密度=20〜35の範囲に於いて
緻密化することが望ましい。表層部経糸直径×表
層部経糸密度=20以下及び浮き沈み比率75%以下
では1.0Kgf/cm2以上の高面圧が負荷された場合
に濾布構造内にケーキが侵入し、裏抜けが発生し
易い。表層部経糸直径×表層部経糸密度=35以上
になると緻密になり過ぎ重力脱水部での脱水不
良,サイドリークが懸念される。さらに剥離性を
向上させるためにポリアミドモノフイラメント糸
を使用することが望ましい。一方基層部に配置す
る経糸は直経0.4〜1.0mmの合成樹脂モノフイラメ
ント糸を使用し、表層部経糸密度は基層部経糸密
度の2〜4倍の範囲に於いて組織するものであ
る。これにより濾布の伸びを防止するとともに寸
法を安定させ、濾布の走行安定性を確保すること
ができる。また、このような2層の構造、つまり
表層を緻密に基層部を粗く構成することにより表
層で補集できない極めて細かい粒子は表層を通過
しても基層部で補集されないため粒子の濾布内部
蓄積が起こらず多重織でありながら目詰まりの少
ない濾布となる。さらに本考案による濾布は大型
金属フツクを使用するに必要な厚み、通常1.6〜
3.2mmを保持しているため、段差のない、フラツ
ト性に優れた継手を構成することができる。 また、2層構造による濾布の継手としては、経
糸として基層部に配置した太手の合成樹脂モノフ
イラメント糸を延長して折り返し本体につづりこ
み、できたループに芯線を挿入して両端を接合す
るいわゆるピンシーム継手等の適用が多層構造で
あるがゆえに可能であり、高張力に耐える継手強
力を確保することができる。ピンシームの例を第
5図に示す。次に本考案の好ましい構成要素を示
す。(1)織り組織としては表層部は3/1,5/1,
6/1等の綾織り、破れ斜紋、杉綾織、5,7,8
等の朱子織り及び重ね朱子であり、基層部は平織
り、1/3緯2重織、1/3破れ緯2重織りである。
(2)糸の材質は表層がポリエステル、またはポ
リアミド、基層部はポリエステルである。緯糸に
ついては特に限定はなく、経糸に準ずることがで
きる。なお、糸材質については本考案の趣旨に沿
つたものであれば上記以外も使用できることは勿
論である。次に図面を用いて本考案の代表的濾布
組織を説明する。第2図Aは側面図、Bは同表面
組織図、Cは同裏面組織図を示す。側面図で示す
通りこの濾布は表層部組織が経糸11及び緯糸1
2から3/1破れ斜紋で構成され、基層部組織は経
糸13及び緯糸12′,12″から1/3破れ斜紋緯
2重織により構成される。表層部と基層部は経糸
11と緯糸12′をもつて接結される。本考案に
おいては、表層面を緻密化するため経糸11は経
糸13よりも細手の合成樹脂モノフイラメント糸
を使用することが望ましく、第2図では表層密度
は基層密度の2倍に組織される。表層面は経糸1
1が多く浮き出るように形成されているため、脱
水ケーキの剥離は良好なものとなる。基層部は太
い糸で粗目に組織することにより表層部を補強
し、濾布全体の寸法安定性、さらには走行安定性
を確保する。文中における表層部とは濾過作用面
を示すものとす。 第3図に示す濾布は表層部が8枚重ね朱子、基
層部が平織りより構成され、表層部経糸密度は基
層部のそれの4倍に組織される。第4図に示す濾
布は、実施例中、表層部が最も緻密性に優れるも
のであり、表層部が8枚重ね朱子、基層部が1/3
破れ斜紋緯2重織により構成され、表層部の経糸
密度は基層部の経糸密度の4倍に、緯糸密度は2
倍になるよう組織されたものである。 以下にこの考案の実施例を第1表にまとめて記
載する。また、第1表には比較実験に用いた2例
を併せて記入する。
【表】
【表】
【表】 濾過試験結果について 第1図に示す機構を持つベルトプレス型脱水機
を使用し第1表に示した実施例1〜5及び比較例
1,2の7品種の濾布を用いて、下記試験条件で
濾布張力(面圧)を変化させ、排出される脱水ケ
ーキの全重量及び含水率を測定した。 試験条件 濾布速度:1.0m/min 汚泥:混合生汚泥 TS濃度3.8% 高分子凝集剤添加率 0.6%対TS 汚泥供給量 160Kg−DS/mH 試験結果 脱水ケーキ排出全重量及び含水率より処理量を
算出しその結果を第2表、第6図に示した。 第6図より比較例1,2は面圧が高くなるに従
つて濾布構造内への粒子の侵入、さらには裏抜け
が起こり処理量は大幅に低下した。一方含水率は
面圧を加えても、粒子は裏抜けするため充分な圧
搾が行えず低下しない。実施例1はこれらの例の
中では比較粗く、少々表面の緻密性に欠けるが面
圧が1.0Kg/cm2以上になると、粒子の濾布裏抜け
まで至らないが目詰まりが進行し、処理量が低下
し始めた。 実施例2,3は同じ組織、糸の太さにより構成
され、表層部の経糸組成を異にしたものである。
表層部にポリアミド繊維を使用した場合、その特
性により脱水ケーキの剥離は良好となり処理量は
増加する。実施例5は実施例中最も表面が緻密で
あり、さらにポリアミドを使用しているため、粒
子は濾布表面で捕促され、構造中への粒子の侵入
はなく良好な剥離が得られ、処理量は安定してい
る。実施例1〜5のいずれにおいても脱水ケーキ
の含水率は、面圧が高くなるに従つて低下する。 また、上述した通り、ポリアミドを使用すれば
良好な剥離が得られるが、ポリアミド自体はポリ
エテル等よりも伸びが大きく、それ自体では高張
力に耐えないが、基層部経糸の効果が発揮され、
濾布全体の伸びは防止することができる。 上述したように本考案のベルトプレス脱水機用
濾布は従来の濾布に比べて機能的に優れており業
界の要望に適合したものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はベルトプレス脱水機の機構を示す概略
図であり、第2〜4図は本考案の濾布の経糸に沿
つた断面図と組織図であり、第5図はピンシーム
継手を示す図であり、第6図は試験結果を示すグ
ラフである。 1……上部濾布、2……下部濾布、3……汚
泥、4……脱水ケーキ、7……圧搾ローラ、8…
…スクレーパー、11……上層経糸、12,1
2′,12″……緯糸、13……基層経糸、14…
…接合芯線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 2種類の合成樹脂モノフイラメント糸を経糸に
    用いて製織した多層織の濾布において、表層部に
    直経0.2〜0.5mmの経糸を用い表層部経糸密度を40
    〜160本/2.54cmとし、表層部緯糸を基準とした
    表層部経糸の浮き沈みの浮き比率を75〜90%と
    し、基層部に直径0.4〜1.0mmの経糸を用い、表層
    部経糸密度は基層経糸密度の2〜4倍としたこと
    を特徴とするベルトプレス脱水機用濾布。
JP15380282U 1982-10-09 1982-10-09 ベルトプレス脱水機用濾布 Granted JPS5958595U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15380282U JPS5958595U (ja) 1982-10-09 1982-10-09 ベルトプレス脱水機用濾布

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15380282U JPS5958595U (ja) 1982-10-09 1982-10-09 ベルトプレス脱水機用濾布

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Publication Number Publication Date
JPS5958595U JPS5958595U (ja) 1984-04-17
JPS625835Y2 true JPS625835Y2 (ja) 1987-02-09

Family

ID=30340169

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JP15380282U Granted JPS5958595U (ja) 1982-10-09 1982-10-09 ベルトプレス脱水機用濾布

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5341691B2 (ja) * 2009-09-14 2013-11-13 三井造船環境エンジニアリング株式会社 ベルトプレス型電気浸透脱水機用濾布

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Publication number Publication date
JPS5958595U (ja) 1984-04-17

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