JPH0975604A - 蒸留塔の制御方法 - Google Patents
蒸留塔の制御方法Info
- Publication number
- JPH0975604A JPH0975604A JP23687595A JP23687595A JPH0975604A JP H0975604 A JPH0975604 A JP H0975604A JP 23687595 A JP23687595 A JP 23687595A JP 23687595 A JP23687595 A JP 23687595A JP H0975604 A JPH0975604 A JP H0975604A
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- JP
- Japan
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- distillation column
- boiling point
- supplied
- point component
- low boiling
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- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 蒸留塔へ供給される原料混合物の流量及び組
成が変動した場合にも低沸点成分一定流量を後置の工程
へ安定に供給することができ、かつ熱経済の観点からも
有利である蒸留塔の制御方法を提供する。 【解決手段】 二種以上の成分を含有する原料混合物1
を蒸留塔8に供給して高沸点成分2と低沸点成分3に分
離し、得られた低沸点成分を一定流量で後置の工程20
へ供給する蒸留塔で、塔頂からの低沸点成分の一部を還
流し、その還流量、リボイラー9の加熱量、小型還流ド
ラム11の冷媒量、原料供給量等を調節することによ
り、蒸留塔圧力制御、蒸留塔内温度分布制御、小型還流
ドラム液面制御をなし、蒸留塔を制御する。
成が変動した場合にも低沸点成分一定流量を後置の工程
へ安定に供給することができ、かつ熱経済の観点からも
有利である蒸留塔の制御方法を提供する。 【解決手段】 二種以上の成分を含有する原料混合物1
を蒸留塔8に供給して高沸点成分2と低沸点成分3に分
離し、得られた低沸点成分を一定流量で後置の工程20
へ供給する蒸留塔で、塔頂からの低沸点成分の一部を還
流し、その還流量、リボイラー9の加熱量、小型還流ド
ラム11の冷媒量、原料供給量等を調節することによ
り、蒸留塔圧力制御、蒸留塔内温度分布制御、小型還流
ドラム液面制御をなし、蒸留塔を制御する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸留塔の制御方法
に関するものである。更に詳しくは、本発明は、二種以
上の成分を含有する原料混合物を蒸留塔に供給して高沸
点成分と低沸点成分に分離し、得られた低沸点成分を一
定流量で後置の工程へ供給する蒸留塔の制御方法であっ
て、蒸留塔へ供給される原料混合物の流量及び組成が変
動した場合にも低沸点成分の一定流量を後置の工程へ安
定して供給することができ、しかも該変動を吸収するた
めの大型中間タンクなどの設備を必要とせず、かつ熱経
済の観点からも有利であるという優れた特徴を有する蒸
留塔の制御方法に関するものである。
に関するものである。更に詳しくは、本発明は、二種以
上の成分を含有する原料混合物を蒸留塔に供給して高沸
点成分と低沸点成分に分離し、得られた低沸点成分を一
定流量で後置の工程へ供給する蒸留塔の制御方法であっ
て、蒸留塔へ供給される原料混合物の流量及び組成が変
動した場合にも低沸点成分の一定流量を後置の工程へ安
定して供給することができ、しかも該変動を吸収するた
めの大型中間タンクなどの設備を必要とせず、かつ熱経
済の観点からも有利であるという優れた特徴を有する蒸
留塔の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】二種以上の成分を含有する原料混合物を
蒸留塔に供給して高沸点成分と低沸点成分に分離し、得
られた低沸点成分を一定流量で後置の工程へ供給する蒸
留塔の制御方法において、蒸留塔へ供給される原料混合
物の流量及び組成が変動した場合にも低沸点成分の一定
流量を後置の工程へ安定して供給する必要がある場合、
従来は該変動を吸収するための大型中間タンクなどの設
備を用いるのが一般であった。しかし、この方法による
と、大型中間タンクなどの設備を必要とするという問題
点の他、次の問題がある。すなわち、中間タンクに貯蔵
される蒸留物は、一旦冷却されて貯蔵され、その後、後
置の工程において再度加熱されて使用に供されるという
のが通常である。つまり、この方法によると、冷却と加
熱が必要となり、熱経済上不利であるという問題があ
る。
蒸留塔に供給して高沸点成分と低沸点成分に分離し、得
られた低沸点成分を一定流量で後置の工程へ供給する蒸
留塔の制御方法において、蒸留塔へ供給される原料混合
物の流量及び組成が変動した場合にも低沸点成分の一定
流量を後置の工程へ安定して供給する必要がある場合、
従来は該変動を吸収するための大型中間タンクなどの設
備を用いるのが一般であった。しかし、この方法による
と、大型中間タンクなどの設備を必要とするという問題
点の他、次の問題がある。すなわち、中間タンクに貯蔵
される蒸留物は、一旦冷却されて貯蔵され、その後、後
置の工程において再度加熱されて使用に供されるという
のが通常である。つまり、この方法によると、冷却と加
熱が必要となり、熱経済上不利であるという問題があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状において、
本発明が解決しようとする課題は、二種以上の成分を含
有する原料混合物を蒸留塔に供給して高沸点成分と低沸
点成分に分離し、得られた低沸点成分を一定流量で後置
の工程へ供給する蒸留塔の制御方法であって、蒸留塔へ
供給される原料混合物の流量及び組成が変動した場合に
も低沸点成分の一定流量を後置の工程へ安定して供給す
ることができ、しかも該変動を吸収するための大型中間
タンクなどの設備を必要とせず、かつ熱経済の観点から
も有利であるという優れた特徴を有する蒸留塔の制御方
法を提供する点に存する。
本発明が解決しようとする課題は、二種以上の成分を含
有する原料混合物を蒸留塔に供給して高沸点成分と低沸
点成分に分離し、得られた低沸点成分を一定流量で後置
の工程へ供給する蒸留塔の制御方法であって、蒸留塔へ
供給される原料混合物の流量及び組成が変動した場合に
も低沸点成分の一定流量を後置の工程へ安定して供給す
ることができ、しかも該変動を吸収するための大型中間
タンクなどの設備を必要とせず、かつ熱経済の観点から
も有利であるという優れた特徴を有する蒸留塔の制御方
法を提供する点に存する。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、二
種以上の成分を含有する原料混合物(1)を蒸留塔
(8)に供給して高沸点成分(2)と低沸点成分(3)
に分離し、得られた低沸点成分を一定流量で後置の工程
(20)へ供給する蒸留塔の制御方法であって、下記手
段(A)〜(C)を有する蒸留塔の制御方法に係るもの
である。 (A)蒸留塔圧力制御手段:蒸留塔の頂部から導かれる
低沸点成分の気体を二つの流れに分岐し、第一の流れ
(5)をその流量を一定に制御しつつ後置の工程へ供給
し、第二の流れ(4)を冷却器(10)に導いて液化さ
せ、該液化した低沸点成分の液体を小型還流ドラム(1
1)を経由して蒸留塔へ還流供給するに際し、該冷却器
へ供給する冷媒(7)の流量を調節することにより蒸留
塔の圧力を一定に制御する手段 (B)蒸留塔内温度分布制御手段:蒸留塔のリボイラー
(9)における加熱量及び蒸留塔圧力制御手段における
還流量を調節することにより、蒸留塔内の温度分布を制
御する手段 (C)小型還流ドラム液面制御手段:蒸留塔への原料混
合物の供給量及び組成を調節することにより、蒸留塔圧
力制御手段における小型還流ドラムの液面を制御する手
段
種以上の成分を含有する原料混合物(1)を蒸留塔
(8)に供給して高沸点成分(2)と低沸点成分(3)
に分離し、得られた低沸点成分を一定流量で後置の工程
(20)へ供給する蒸留塔の制御方法であって、下記手
段(A)〜(C)を有する蒸留塔の制御方法に係るもの
である。 (A)蒸留塔圧力制御手段:蒸留塔の頂部から導かれる
低沸点成分の気体を二つの流れに分岐し、第一の流れ
(5)をその流量を一定に制御しつつ後置の工程へ供給
し、第二の流れ(4)を冷却器(10)に導いて液化さ
せ、該液化した低沸点成分の液体を小型還流ドラム(1
1)を経由して蒸留塔へ還流供給するに際し、該冷却器
へ供給する冷媒(7)の流量を調節することにより蒸留
塔の圧力を一定に制御する手段 (B)蒸留塔内温度分布制御手段:蒸留塔のリボイラー
(9)における加熱量及び蒸留塔圧力制御手段における
還流量を調節することにより、蒸留塔内の温度分布を制
御する手段 (C)小型還流ドラム液面制御手段:蒸留塔への原料混
合物の供給量及び組成を調節することにより、蒸留塔圧
力制御手段における小型還流ドラムの液面を制御する手
段
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の制御方法は、二種以上の
成分を含有する原料混合物を蒸留塔に供給して高沸点成
分と低沸点成分に分離し、得られた低沸点成分を一定流
量で後置の工程へ供給する蒸留塔の制御方法である。蒸
留塔としては、特に制限はなく、棚段塔や充填塔など、
広範なタイプのものが使用できる。蒸留塔の温度、圧力
などの操作条件は、原料混合物の内容及び蒸留により分
離すべき成分の種類などにより、適宜選択される。原料
混合物としては、特に制限はなく、蒸留により分離可能
な高沸点成分と低沸点成分からなるものが使用される。
成分を含有する原料混合物を蒸留塔に供給して高沸点成
分と低沸点成分に分離し、得られた低沸点成分を一定流
量で後置の工程へ供給する蒸留塔の制御方法である。蒸
留塔としては、特に制限はなく、棚段塔や充填塔など、
広範なタイプのものが使用できる。蒸留塔の温度、圧力
などの操作条件は、原料混合物の内容及び蒸留により分
離すべき成分の種類などにより、適宜選択される。原料
混合物としては、特に制限はなく、蒸留により分離可能
な高沸点成分と低沸点成分からなるものが使用される。
【0006】本発明の制御方法は、前記手段(A)〜
(C)を有する必要がある。
(C)を有する必要がある。
【0007】蒸留塔圧力制御手段(A)は、蒸留塔の頂
部から導かれる低沸点成分の気体を二つの流れに分岐
し、第一の流れをその流量を一定に制御しつつ後置の工
程へ供給し、第二の流れを冷却器に導いて液化させ、該
液化した低沸点成分の液体を小型還流ドラムを経由して
蒸留塔へ還流供給するに際し、該冷却器へ供給する冷媒
の流量を調節することにより蒸留塔の圧力を一定に制御
する手段である。小型還流ドラムは、第一の流れとして
10〜60分間に分取される低沸点成分の液体を貯留し
得る有効容積を有するものが好ましい。該容積が過小で
あると、安定運転が困難になる場合があり、一方該容量
が過大であると設備コスト的に不利になる場合がある。
部から導かれる低沸点成分の気体を二つの流れに分岐
し、第一の流れをその流量を一定に制御しつつ後置の工
程へ供給し、第二の流れを冷却器に導いて液化させ、該
液化した低沸点成分の液体を小型還流ドラムを経由して
蒸留塔へ還流供給するに際し、該冷却器へ供給する冷媒
の流量を調節することにより蒸留塔の圧力を一定に制御
する手段である。小型還流ドラムは、第一の流れとして
10〜60分間に分取される低沸点成分の液体を貯留し
得る有効容積を有するものが好ましい。該容積が過小で
あると、安定運転が困難になる場合があり、一方該容量
が過大であると設備コスト的に不利になる場合がある。
【0008】蒸留塔内温度分布制御手段(B)は、蒸留
塔のリボイラーにおける加熱量及び蒸留塔圧力制御手段
における還流量を調節することにより、蒸留塔内の温度
分布を制御する手段である。
塔のリボイラーにおける加熱量及び蒸留塔圧力制御手段
における還流量を調節することにより、蒸留塔内の温度
分布を制御する手段である。
【0009】小型還流ドラム液面制御手段(C)は、蒸
留塔への原料混合物の供給量及び組成を調節することに
より、蒸留塔圧力制御手段における小型還流ドラムの液
面を制御する手段である。
留塔への原料混合物の供給量及び組成を調節することに
より、蒸留塔圧力制御手段における小型還流ドラムの液
面を制御する手段である。
【0010】上記の各手段の具体的な運転条件及び運転
方法は、蒸留塔へ供給される原料混合物の流量と組成及
びそれらの変動幅、高沸点成分及び低沸点成分の内容と
割合などを考慮し、蒸留塔の通常の運転方法により、適
宜選択して決定される。
方法は、蒸留塔へ供給される原料混合物の流量と組成及
びそれらの変動幅、高沸点成分及び低沸点成分の内容と
割合などを考慮し、蒸留塔の通常の運転方法により、適
宜選択して決定される。
【0011】本発明の方法に使用できる最適の原料混合
物の例として、低沸点成分が塩化水素であり、高沸点成
分が塩化ビニル及び1,2−ジクロロエタンである原料
混合物をあげることができる。更に具体的には、蒸留塔
へ供給される原料混合物として、下記熱分解工程から得
られる混合物をあげることができ、この場合、後記の第
一の流れの後置の工程が下記オキシクロル化工程とな
る。
物の例として、低沸点成分が塩化水素であり、高沸点成
分が塩化ビニル及び1,2−ジクロロエタンである原料
混合物をあげることができる。更に具体的には、蒸留塔
へ供給される原料混合物として、下記熱分解工程から得
られる混合物をあげることができ、この場合、後記の第
一の流れの後置の工程が下記オキシクロル化工程とな
る。
【0012】熱分解工程:1,2−ジクロロエタンを熱
分解炉へ供給することにより熱分解反応に付し、塩化ビ
ニル、塩化水素及び未分解の1,2−ジクロロエタンの
混合気体を得、該混合気体を急冷してその一部を液化す
る工程
分解炉へ供給することにより熱分解反応に付し、塩化ビ
ニル、塩化水素及び未分解の1,2−ジクロロエタンの
混合気体を得、該混合気体を急冷してその一部を液化す
る工程
【0013】オキシクロル化工程:担持触媒を充填した
反応器にエチレン、酸素及び前記蒸留塔の頂部から得ら
れた塩化水素を含有する原料ガスを供給してオキシクロ
ル化反応に付すことにより1,2−ジクロロエタンを得
る工程であって、供給する原料ガスの定常運転時の流量
変動を設定値の±2.0%以内とする工程
反応器にエチレン、酸素及び前記蒸留塔の頂部から得ら
れた塩化水素を含有する原料ガスを供給してオキシクロ
ル化反応に付すことにより1,2−ジクロロエタンを得
る工程であって、供給する原料ガスの定常運転時の流量
変動を設定値の±2.0%以内とする工程
【0014】上記の場合の蒸留塔の塔頂温度は−46〜
0℃が好ましく、塔底温度は50〜150℃が好まし
く、塔頂圧力が5〜20kg/cm2 Gが好ましい。ま
た、熱分解工程の熱分解炉への原料供給量及び熱分解炉
出口の流体温度を調整することにより小型還流ドラム液
面制御を行うことが、安定運転を確保する観点から好ま
しい。
0℃が好ましく、塔底温度は50〜150℃が好まし
く、塔頂圧力が5〜20kg/cm2 Gが好ましい。ま
た、熱分解工程の熱分解炉への原料供給量及び熱分解炉
出口の流体温度を調整することにより小型還流ドラム液
面制御を行うことが、安定運転を確保する観点から好ま
しい。
【0015】上記の方法により、オキシクロル化工程へ
供給する原料ガスの定常運転時の流量変動を設定値の±
2.0%以内とすることが可能となり、該流量変動を小
さい範囲に制御することにより、担持触媒の活性の経時
的な低下及び触媒の粉化による触媒層の圧力降下の増加
を著しく抑制することが可能となる。
供給する原料ガスの定常運転時の流量変動を設定値の±
2.0%以内とすることが可能となり、該流量変動を小
さい範囲に制御することにより、担持触媒の活性の経時
的な低下及び触媒の粉化による触媒層の圧力降下の増加
を著しく抑制することが可能となる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、二
種以上の成分を含有する原料混合物を蒸留塔に供給して
高沸点成分と低沸点成分に分離し、得られた低沸点成分
を一定流量で後置の工程へ供給する蒸留塔の制御方法で
あって、蒸留塔へ供給される原料混合物の流量及び組成
が変動した場合にも低沸点成分一定流量を後置の工程へ
安定に供給することができ、しかも該変動を吸収するた
めの大型中間タンクなどの設備を必要とせず、かつ熱経
済の観点からも有利であるという優れた特徴を有する蒸
留塔の制御方法を提供ことができた。
種以上の成分を含有する原料混合物を蒸留塔に供給して
高沸点成分と低沸点成分に分離し、得られた低沸点成分
を一定流量で後置の工程へ供給する蒸留塔の制御方法で
あって、蒸留塔へ供給される原料混合物の流量及び組成
が変動した場合にも低沸点成分一定流量を後置の工程へ
安定に供給することができ、しかも該変動を吸収するた
めの大型中間タンクなどの設備を必要とせず、かつ熱経
済の観点からも有利であるという優れた特徴を有する蒸
留塔の制御方法を提供ことができた。
【図1】本発明の好ましい具体例のフローを示す図であ
る。
る。
1 原料混合物 2 高沸点成分 3 低沸点成分 4 第二の流れ 5 第一の流れ 6 還流 7 冷媒 8 蒸留塔 9 リボイラー 10 冷却器 11 小型還流ドラム 12 還流ポンプ 13 後置工程供給流量コントローラー 14 後置工程供給流量調節弁 15 蒸留塔圧力コントローラー 16 冷媒流量調節弁 17 還流流量コントローラー 18 還流流量調節弁 19 小型還流ドラム液面コントローラー 20 後置工程
Claims (6)
- 【請求項1】 二種以上の成分を含有する原料混合物
(1)を蒸留塔(8)に供給して高沸点成分(2)と低
沸点成分(3)に分離し、得られた低沸点成分を一定流
量で後置の工程(20)へ供給する蒸留塔の制御方法で
あって、下記手段(A)〜(C)を有する蒸留塔の制御
方法。 (A)蒸留塔圧力制御手段:蒸留塔の頂部から導かれる
低沸点成分の気体を二つの流れに分岐し、第一の流れ
(5)をその流量を一定に制御しつつ後置の工程へ供給
し、第二の流れ(4)を冷却器(10)に導いて液化さ
せ、該液化した低沸点成分の液体を小型還流ドラム(1
1)を経由して蒸留塔へ還流供給するに際し、該冷却器
へ供給する冷媒(7)の流量を調節することにより蒸留
塔の圧力を一定に制御する手段 (B)蒸留塔内温度分布制御手段:蒸留塔のリボイラー
(9)における加熱量及び蒸留塔圧力制御手段における
還流量を調節することにより、蒸留塔内の温度分布を制
御する手段 (C)小型還流ドラム液面制御手段:蒸留塔への原料混
合物の供給量及び組成を調節することにより、蒸留塔圧
力制御手段における小型還流ドラムの液面を制御する手
段 - 【請求項2】 小型還流ドラムが、第一の流れとして1
0〜60分間に分取される低沸点成分の液体を貯留し得
る有効容積を有する請求項1記載の制御方法。 - 【請求項3】 低沸点成分が塩化水素であり、高沸点成
分が塩化ビニル及び1,2−ジクロロエタンである請求
項1記載の制御方法。 - 【請求項4】 蒸留塔の塔頂温度が−46〜0℃であ
り、塔底温度が50〜150℃であり、塔頂圧力が5〜
20kg/cm2 Gである請求項3記載の制御方法。 - 【請求項5】 蒸留塔へ供給される原料混合物が下記熱
分解工程から得られる混合物であり、第一の流れの後置
の工程が下記オキシクロル化工程である請求項3記載の
制御方法。 熱分解工程:1,2−ジクロロエタンを熱分解炉へ供給
することにより熱分解反応に付し、塩化ビニル、塩化水
素及び未分解の1,2−ジクロロエタンの混合気体を
得、該混合気体を急冷してその一部を液化する工程 オキシクロル化工程:担持触媒を充填した反応器にエチ
レン、酸素及び前記蒸留塔の頂部から得られた塩化水素
を含有する原料ガスを供給してオキシクロル化反応に付
すことにより1,2−ジクロロエタンを得る工程であっ
て、供給する原料ガスの定常運転時の流量変動を設定値
の±2.0%以内とする工程 - 【請求項6】 熱分解工程の熱分解炉への原料供給量及
び熱分解炉出口の流体温度を調整することにより小型還
流ドラム液面制御を行う請求項4記載の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23687595A JPH0975604A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 蒸留塔の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23687595A JPH0975604A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 蒸留塔の制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0975604A true JPH0975604A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=17007093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23687595A Pending JPH0975604A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 蒸留塔の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0975604A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010533578A (ja) * | 2007-07-19 | 2010-10-28 | バール,フランク | 蒸留塔を制御し冷却する方法 |
CN103261151A (zh) * | 2010-12-27 | 2013-08-21 | 旭化成化学株式会社 | 丙烯腈的精制方法 |
CN103261150A (zh) * | 2010-12-27 | 2013-08-21 | 旭化成化学株式会社 | 丙烯腈的精制方法 |
CN104888489A (zh) * | 2014-03-06 | 2015-09-09 | 英尼奥斯欧洲股份公司 | 丙烯腈产物塔液位控制 |
-
1995
- 1995-09-14 JP JP23687595A patent/JPH0975604A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010533578A (ja) * | 2007-07-19 | 2010-10-28 | バール,フランク | 蒸留塔を制御し冷却する方法 |
CN103261151A (zh) * | 2010-12-27 | 2013-08-21 | 旭化成化学株式会社 | 丙烯腈的精制方法 |
CN103261150A (zh) * | 2010-12-27 | 2013-08-21 | 旭化成化学株式会社 | 丙烯腈的精制方法 |
CN103261151B (zh) * | 2010-12-27 | 2015-04-22 | 旭化成化学株式会社 | 丙烯腈的精制方法 |
CN103261150B (zh) * | 2010-12-27 | 2015-04-22 | 旭化成化学株式会社 | 丙烯腈的精制方法 |
CN104888489A (zh) * | 2014-03-06 | 2015-09-09 | 英尼奥斯欧洲股份公司 | 丙烯腈产物塔液位控制 |
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