JPH0975404A - 遠隔医療システム - Google Patents

遠隔医療システム

Info

Publication number
JPH0975404A
JPH0975404A JP23938195A JP23938195A JPH0975404A JP H0975404 A JPH0975404 A JP H0975404A JP 23938195 A JP23938195 A JP 23938195A JP 23938195 A JP23938195 A JP 23938195A JP H0975404 A JPH0975404 A JP H0975404A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
area
inspector
patient
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP23938195A
Other languages
English (en)
Inventor
Kensuke Uehara
堅助 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP23938195A priority Critical patent/JPH0975404A/ja
Publication of JPH0975404A publication Critical patent/JPH0975404A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 医師と患者がスムーズに会話しながら、医師
が患者を診察できる低コストの遠隔医療システムを提供
する。 【解決手段】この遠隔医療システムは、患者を撮影する
カメラ24と、患者が確認するための映像を表示する表
示装置29と、患者から離れた場所に存在する医師を撮
影するカメラ40と、医師が確認するための映像を表示
する表示装置38とを相互に接続してなる遠隔医療シス
テムにおいて、カメラ24で撮影された患者映像57を
医師側の表示装置38に表示すると共に、表示された患
者映像57から、患部を指定するための選択領域49を
設定するライトペン42と、ライトペン42によって設
定された選択領域49を医師側の表示装置38に患者映
像57に重畳して表示する監視側制御部48と、患者の
動きに伴って患者映像57が画面内を移動したとき、移
動前に選択領域49内に存在した患部映像50を識別し
て患者映像57が移動した位置に選択領域49を移動さ
せるための計算を行う相関計算部35とを具備してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療活動を行うた
めの遠隔医療システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ネットワークを通じて遠隔地間
で画像や音声などの情報を通信するネットワーク通信シ
ステムは、よく知られているが、このネットワーク通信
システムの中では、近年、特に遠隔医療システムが注目
を集めている。この遠隔医療システムは、在宅している
患者の家(自宅)と、医師が常駐している医療センター
との間を通信メディアで接続して画像通信を行うことに
より医師が患者の病気の診断および健康相談などを居な
がらにして行えるようにした医療システムがある。
【0003】図26に示すように、従来の遠隔医療シス
テムは、患者の家(在宅者側)に設置した被監視装置1
000と、医療センター(医師側)に設置した監視装置
1100とを通信網(ネットワーク)1110を介して
接続してなるものである。在宅者側の被監視装置100
0は、カメラ100、カメラ100を移動させる雲台1
01、カメラ100で撮影した画像と内部バスとの間で
データを仲介するカメラインターフェース(カメラI/
F)102、雲台101用の雲台インターフェース(雲
台I/F)103、スピーカ104およびマイク105
から入力したアナログ音声をデジタル化する音声入出力
部106、表示装置107と内部バスに対してデータを
仲介する表示装置I/F108、内部バスと外部の通信
網1110とを仲介する通信I/F109、被監視装置
全体を制御する被監視側制御部110などから構成され
ている。
【0004】また医師側の被監視装置1100は、上記
被監視装置1000から、雲台101と雲台インターフ
ェース(雲台I/F)101とを省いた構成(カメラ1
14、カメラI/F115、スピーカ120およびマイ
ク121、音声入出力部119、表示装置112、表示
装置I/F113、通信I/F118)に、上記雲台1
01の移動を操作卓I/F117を通じて制御するため
の操作卓116を追加したものである。
【0005】すなわち、この遠隔医療システムは、医療
センターにいる医師が操作卓116を操作して遠隔操作
でカメラ100を患者に向けて患者を撮影し、その映像
を医療センターの表示装置112で医師が観察できるシ
ステムである。
【0006】この場合、患者側ではカメラ100で撮影
した映像がどのように表示されるかを表示装置107で
確認でき、しかもこの表示装置107には、医療センタ
ーのカメラ114で撮影した医師の映像が表示されるの
で、患者が医師の様子をうかがうこともできる。
【0007】また医師側のマイク121およびスピーカ
120と、患者側のマイク105およびスピーカ104
とを使用することにより患者と医師とは互いの表示装置
107、112でそれぞれ相手の姿を見ながら遠隔地間
でも相互に会話をしてコミニュケーションをとることが
できる。
【0008】実際にカメラ114で医師を撮影し表示装
置107に表示すると、図27に示すように、表示装置
107の表示画面107a上には、医師の上半身映像1
56が表示される。
【0009】一方、カメラ100で患者を撮影し表示装
置112で表示すると、図28に示すように、表示装置
112の表示画面上112aには、患者の上半身の映像
157が表示される。
【0010】したがって、医師は、医師側の表示画面1
12aに映し出された患者の上半身映像157を見て、
患者の腕の患部(傷など)123の状態を診断し、その
患部の症状をカメラ114に向かって発声することで、
患者に診断内容を通知し、患者がそれを聞いて応答すれ
ば、医師に伝わり、このようにして遠隔地間において、
音声と映像とで相互に会話をしながら患者の症状を診察
していた。
【0011】ところで、通常、人間(患者)は、知らな
いうちに体を自然に動かしている。したがって、カメラ
100で患者が撮影されている過程でも、患者が自然に
動いてしまう。すると、カメラ100のアングルから患
者がずれて行き、図29に示すように、患者あるいは観
察しようとしている患部123が表示画面112aの端
の方に逃げてしまうことがある。
【0012】このような場合、従来は、医師が表示装置
112に表示されている患者の映像157を見ながら操
作卓116を操作して雲台101を機械的に水平方向あ
るいは垂直方向に移動させてカメラ100を動かし、患
者の映像を表示装置112の中央に位置するようにして
いた。
【0013】しかしながら、この場合、医師は、操作卓
116を操作して雲台101を移動させるため、表示装
置112を注意深く観察しながら操作卓116を操作し
なければならず、医療技術以外に、雲台101などの操
作技術も要求され、医師にとって操作が大変面倒であっ
た。
【0014】また、従来の遠隔医療システムには、雲台
101などの余分な設備を付加する必要があることか
ら、システム全体がコストアップする要因になってい
た。
【0015】さらに、別な欠点として、患者の患部が一
見判り難い場合、患者が患部123の位置をカメラ10
0に向けて示し、その時点では医師が判っていたもの
の、患者が動くことによって、カメラ100で撮影され
た患部123の位置も動いてしまい、次に医師が表示装
置112を見ただけでは患部と他の正常な部位との区別
がつかなくなることがあった。
【0016】一方、カメラの雲台などの機械的な機構を
使用せず、カメラ100と表示装置107とをおおまか
に患者の方へ向けておき、カメラ100で撮影した患者
自身の姿を患者側の表示装置107に表示させ、患者が
画面の端の方に寄った場合、患者自身に画面中心に移動
してもらう方法もある。
【0017】しかしながら、この方法の場合も患者の姿
だけを患者側の表示装置107に表示させるだけである
ため、医師から患者に対してスピーカ104からの音声
のみで動きを指示することになり、会話というよりは一
方的になりがちであった。
【0018】そこで、医師側の映像156と患者の映像
157とを適宜切り替えて表示する技術も考案されてい
る。
【0019】しかし、この方法の場合、切り替えるタイ
ミングが決められないため医師側あるいは患者側がそれ
ぞれの意志で切り替えざるを得ず、切り替え操作がちぐ
はぐになるという欠点があった。
【0020】他の方法として、図30に示すように、患
者側の表示装置107の表示画面107a上に、医師の
映像156と患者の映像157との両方をマルチウィン
ドウで表示させる方法もある。
【0021】しかし、この方法の場合、一つの画面10
7aを分割して使用するため患者の姿と医師の姿とが小
さくなってしまうという欠点がある。特に患者の小さな
患部、例えば小さな傷などは、患者自身でも表示画面1
07aに映し出された患部を確認することが困難になっ
てくるため、患者が医師に対して患部123を最もよい
アングルで見せることができなくなってくる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】このように上述した従
来の遠隔医療システムでは、患者を撮影するカメラを移
動させるための機械的な機構(雲台など)を使用してい
ることから、コストがかかる上、診察中に行う機器操作
が大変であるという問題があった。
【0023】そこで、機械的な機構を使用せず、患者に
カメラの正面に動いてもらうようにしたシステムもある
が、患者の姿が患者側の表示装置にだけ映し出されるた
め、医師から適切な指示ができないという問題があっ
た。
【0024】さらに、医師の映像と患者の映像とを手動
で切り換えて表示するシステムもあるが、医師と患者が
それぞれの意志で切り替えざるを得ず、切り替え操作が
ちぐはぐになるという問題があった。
【0025】また、一つの画面分割して医師の映像と患
者の映像とを表示するマルチウィンドウ機能を有するシ
ステムもあるが、画面を分割して使用するため患者や医
師の姿とが小さくなってしまうという欠点があり、特に
患者の小さな患部を診察する上では、画面の見難さが問
題となる。
【0026】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、医師と患者がスムーズに会話しなが
ら、医師が患者を診察できる低コストの遠隔医療システ
ムを提供することを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の遠隔医療システムは、被検者を
撮影する被検者用カメラと、前記被検者が確認するため
の画像を表示する被検者用モニタと、前記被検者から離
れた場所に存在する検査者を撮影する検査者用カメラ
と、前記検査者が確認するための画像を表示する検査者
用モニタとを相互に接続してなる遠隔医療システムにお
いて、前記被検者用カメラで撮影された被検者画像を前
記検査者用モニタの表示画面上に表示する画像表示手段
と、前記画像表示手段により前記検査者用モニタに表示
された前記被検者画像から、その一部を指定するための
選択領域を設定する領域設定手段と、前記領域設定手段
により設定された前記選択領域を、前記検査者用モニタ
の表示画面上に前記被検者画像に重畳して表示する選択
領域表示手段と、前記被検者の動きに伴って、前記被検
者の画像が前記検査者用モニタの表示画面内を移動した
とき、移動前に前記選択領域内に存在した画像を識別し
て前記被検者の画像が移動した位置に前記選択領域を移
動させる領域移動手段とを具備している。
【0028】本発明の遠隔医療システムは、患者側のカ
メラに雲台などの特別な機構を使用せず、患者が自分の
映像を見ながら画面内で適切なアングルになるように患
者自身が移動するシステムである。
【0029】この請求項1記載の発明では、医師側の表
示装置に表示された患者の患部が、医師が指定すること
により選択領域を設定すると、その部分が患者の映像の
中でたえず強調されるので、医師および患者それぞれが
患部の位置をはっきり確認できる。また患者が初めの位
置から動いてしまっても、患部の映像と患部を示す選択
領域の映像も患者の動きに合わせて追尾して移動される
ので、医師が目を離したり、時間が経過しても患者およ
び医師が患部を見落とす心配がなくなる。
【0030】また請求項2記載の遠隔医療システムは、
請求項1記載の遠隔医療システムにおいて、前記被検者
用モニタの表示画面内において前記選択領域の移動を制
限する移動制限領域を有し、前記領域移動手段により前
記選択領域が前記移動制限領域を越えて移動した場合、
前記被検者用モニタに注意メッセージを表示あるいは音
声によるメッセージの通知を行う移動報知手段を具備し
ている。
【0031】この請求項2記載の発明では、患者が移動
して選択領域が画面の端の方に寄った場合に、患者に対
して注意を喚起するメッセージが表示されるので、患者
は元の位置に移動することにより自身の映像位置を元の
位置に修正することができる。 さらに請求項3記載の
遠隔医療システムは、請求項2記載の遠隔医療システム
において、前記検査者用モニタの表示画面上に前記被検
者画像に重畳して選択領域が表示されると、前記検査者
用カメラで撮影された検査者の画像を、前記被検者用モ
ニタ上に切り替え表示する検査者画像表示手段と、前記
検査者画像表示手段により前記被検者用モニタに前記検
査者の画像が表示されているとき、前記領域移動手段に
より移動された選択領域が前記移動制限領域を越えた場
合、前記被検者用モニタの表示画面上に前記検査者の画
像と共に、前記選択領域を含む被検者画像を表示する手
段とを有している。
【0032】この請求項3記載の発明では、患者側の表
示装置に医師の映像を表示している中で、患部を示す選
択領域が移動制限領域を越えた場合、患者側の表示装置
の映像が患者自身の映像に切り換えられるので、患者
は、自身の映像を見て自身が動いたことに気付き、自分
の位置を元の位置に修正することができる。
【0033】また請求項4記載の遠隔医療システムは、
請求項1記載の遠隔医療システムにおいて、前記選択領
域表示手段は、前記検査者用モニタと共に、前記検査者
画像に選択領域を重畳させた画像を前記被検者用モニタ
に表示することを特徴としている。
【0034】この請求項4記載の発明では、検査者画像
に選択領域を重畳させた画像が、検査者用モニタと共に
被検者用モニタにも表示されるので、医師と患者とが同
じ映像を見る中で会話をスムーズに行うことができる。
【0035】さらに請求項5記載の遠隔医療システム
は、請求項1記載の遠隔医療システムにおいて、前記検
査者用カメラで撮影された検査者の画像と、前記選択領
域とこの選択領域内に存在する被検者画像の一部とを前
記被検者用モニタ上に表示する表示制御手段を具備して
いる。
【0036】この請求項5記載の発明では、被検者用モ
ニタ上に、選択領域とこの選択領域内に存在する被検者
画像の一部である患部などが表示されるので、被検者で
ある患者が自分の位置を把握しカメラに最適な診察ポー
ズをとることができる。
【0037】また請求項6記載の遠隔医療システムは、
請求項1記載の遠隔医療システムにおいて、前記検査者
用カメラで撮影された検査者の画像と、前記選択領域の
位置と大きさを示すパラメータとを前記被検者用モニタ
上に表示する表示制御手段を具備している。
【0038】この請求項6記載の発明では、被検者用モ
ニタ上に、検査者の画像と、選択領域の位置と大きさを
示すパラメータとが表示されるので、被検者である患者
は、検査者である医師と会話をしながら、画面上の自分
の患部の位置を把握することができる。
【0039】さらに請求項7記載の遠隔医療システム
は、請求項1記載の遠隔医療システムにおいて、前記領
域移動手段は、前記選択領域が初めに設定されたときの
第1の領域データと、1フレーム時間経過後に前記選択
領域が上下左右に微小距離だけ移動した複数の第2の領
域データとから、それぞれの画素の輝度を要素として複
数の相関値を求め、前記複数の第2の領域データのうち
最も相関値が大きい領域データをもつ第2の領域データ
を選択して、前記被検者画像の移動を識別することを特
徴としている。
【0040】この請求項7記載の発明では、選択領域が
初めに設定されたときの第1の領域データと、1フレー
ム時間経過後に選択領域が上下左右に微小距離だけ移動
した複数の第2の領域データとから、それぞれの画素の
輝度を要素として複数の相関値を求め、これらのうち最
も大きい相関値の領域データをもつ第2の領域データを
選択して被検者画像の移動を識別するので、患部が微小
に移動したときでも、選択領域を迅速に追従させること
ができる。
【0041】また請求項8記載の遠隔医療システムは、
請求項1記載の遠隔医療システムにおいて、前記領域移
動手段は、前記選択領域を所定のブロック単位に分割
し、そのブロック内の画素における輝度の平均値を計算
し、この平均値を要素として前記相関値を求める手段
と、前記各ブロックを順次細分化する細分化手段と、前
記細分化手段により細分化された第1のブロックと、次
に細分化された第2のブロックとの相関値の絶対誤差が
所定値以下になるまで前記細分化を繰り返して相関計算
を行う相関計算手段とを具備している。
【0042】この請求項8記載の発明では、選択領域を
所定のブロック単位に分割し、そのブロック内の画素に
おける輝度の平均値を計算し、この平均値を要素として
前記相関値を求め、各ブロックを順次細分化し、細分化
された第1のブロックと、次に細分化された第2のブロ
ックとの相関値の絶対誤差が所定値以下になるまで細分
化を繰り返して相関計算を行うので、相関計算手段が相
関計算を行う上で、計算量を少なくすることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0044】図1は、本発明に係る一つの実施形態の遠
隔医療システムの構成を示す図である。
【0045】同図において、1は通信網であり、例えば
INSネット64、B−ISDNなどのデジタル通信網
が対象である。この通信網1には、患者の家(患者側)
に設置された被監視装置2と、医療センター(医師側)
に設置した監視装置3とが接続されている。
【0046】まず、患者側に設置された被監視装置2の
構成から説明する。
【0047】24はカメラである。25はカメラ24で
撮影した画像と内部バスとの間でデータを仲介するカメ
ラI/Fである。26は医師側の音声などを出力するス
ピーカである。27は患者の音声を入力するマイクであ
る。28はデジタル音声をアナログ音声に変換してスピ
ーカ26に出力し、マイク27から入力したアナログ音
声をデジタル化する音声入出力部である。29は患者の
姿および患部、医師の姿などを表示する表示装置(モニ
タ)である。30は表示装置29と内部バスに対してデ
ータを仲介する表示装置I/Fである。31は内部バス
と外部通信網37との仲介をする通信I/Fである。3
2はカメラ24で撮影した画像をデジタルデータ(デジ
タル画像)として格納する画面メモリである。33は画
面メモリ32から出力する輝度データを垂直および水平
共に複数画素にまとめる画素ブロック化部である。34
は前記画素ブロック化部33から出力された画素データ
を一時的に格納する画素メモリである。35は2つの入
力データから相関値を計算する相関計算部である。36
は被監視装置全体を制御する被監視側制御部である。
【0048】次に、医師側に設置された監視装置3の構
成について説明する。
【0049】38は表示装置であり、患者の姿を表示さ
せる。39は表示装置と内部バスとの間でデータの仲介
をする表示装置I/Fである。40は医師の姿を撮影す
るカメラである。41はカメラ40で撮影した画像と内
部バスとの間でデータを仲介するカメラI/Fである。
42は表示装置38の画面上から書き込むことによりデ
ータ入力できるライトペンである。43はライトペン4
2と内部バスとの間でデータの仲介をするライトペンI
/Fである。44は内部バスと外部通信網1との仲介を
する通信I/Fである。45は医師側の音声などを出力
するスピーカである。46は患者の音声を入力するマイ
クである。47はデジタル音声をアナログ音声に変換し
てスピーカ45に出力し、マイク46から入力したアナ
ログ音声をデジタル化する音声入出力部である。48は
監視装置全体を制御する監視側制御部である。
【0050】以下、この遠隔医療システムの動作につい
て説明する。
【0051】この遠隔医療システムの場合、患者側のカ
メラ24によって患者の姿が撮影される。ここで撮影さ
れた画像は、通信I/F31、外部の通信網1を通じて
監視装置3の通信I/F44に入力され、これを通じて
表示装置38に表示される。この表示装置38に表示さ
れた患者の姿を医師が観察し、図2に示すように、ライ
トペン42で、表示装置38の画面38a上に表示され
た患部50の周囲を直接なぞり、それを囲うような図形
を描くと、画面38a上の患部50に重畳して選択領域
49の図形が長方形などで表示される。なおここで描く
図形は、患部を囲んで患部を強調できるような図形なら
長方形、円、その他どのようなものでも閉曲線であれば
構わない。
【0052】またこの図2に示した患者側の映像は、表
示装置38と同時に患者側の表示装置29に表示させて
もかまわない。この場合、患者自身が自分の姿や患部を
見ることができるので、その患部50を画面38aの中
央に位置するように体を移動させるように注意を払うこ
とができる。
【0053】ここで、患部50を指示する選択領域(長
方形状の図形)49の位置が画面38a上で固定されて
いると、患者の動きに伴って、図3に示すように、選択
領域49と患部50とが離れてしまう。
【0054】この場合、患者は、患部50が選択領域4
9内に入るように体を移動させればよいが、患部50の
画像が不鮮明であったり患部50を示す選択領域49自
体が小さいときには、選択領域49の図形中に患部50
をとどめておくことが困難になってくる。
【0055】そこで、図4に示すように、患者が移動し
ても常時選択領域49の中に入っている患部の位置を認
識して追尾し、選択領域49も患部50と同時に移動さ
せる必要がある。
【0056】ここで、初期状態として設定した選択領域
49の中の映像を、患者が動いても常時全体の画面から
同じ映像を抽出して追尾する必要がある。
【0057】そこで、本発明は、映像データから動きの
情報を抽出するため、一定時間毎に前の画面と、現在の
画面について、同じ位置の画素の変化を比較する。
【0058】そして、画面全体に渡って同じ位置の画素
の変化についての相関計算を行い、前の画面と現在の画
面との間で相関値がどの程度変化したかによって、画面
の動きの変化を定量的に計測する。
【0059】ここで、上記した相関計算を説明するため
の例として、画面全体にわたった動きの検出動作につい
て説明する。
【0060】上記したように、被監視装置2のカメラ2
4で撮影された画像データは、1フレーム毎に画面メモ
リ32に格納される。
【0061】ここで、一般に画像データの構成要素は、
色データと輝度データとに分けられるが、画像の動きの
状態を処理する程度では、輝度データのみ扱うことで十
分である。
【0062】そこで、本発明では、画像データから輝度
データを抽出し、それを画素ブロック化部33に入力す
る。
【0063】ここで、画像の動きの情報を抽出するに
は、画面の細かい部分の状態については解析する必要が
なく、また人間が動きを判断できる時間間隔もそれほど
短くする必要もない。
【0064】そこで、画素ブロック化部33は、元の画
面の画素データを荒い矩形にまとめ、その矩形内の輝度
データの平均と、さらにその平均データについて、複数
フレームにわたって平均を取った値を解析の基礎データ
としている。
【0065】図5に示すように、前のフレームにおける
画面や、図6に示すように、現在のフレームにおける画
面などを、例えば横 640ドット、縦 480ドットの画面と
し、縦横 4ドットずつにまとめると、横 160個、縦 120
個などのメッシュになり、そのメッシュの総数は、 160
× 120= 19200個(=N)になる。
【0066】また画面の切り替わり、すなわち、フレー
ム時間を、例えば 1/30 秒などとして、 4フレームまと
めて処理すると、相関計算の計算間隔は、4/30秒とな
る。
【0067】前述したように画面の画素データを面と時
間とにわたってブロック化することにより、後述する相
関計算における計算量を縮小することができる。
【0068】ここで、画素ブロック化部33において前
記処理を行った結果は、一度、画素メモリ34に格納し
ておく。そして、画素ブロック化部33から出力された
現在のフレーム(以下の説明で用いるフレームの定義
は、実際には 4フレーム分に相当する)における画素デ
ータXiと画素メモリ部34から出力された前の画面の
フレームにおける画素データYiを相関計算部35に入
力する。
【0069】相関計算部35は、画素データXiとYi
との間で、図7で示す計算式により相関値Pを計算す
る。この相関値Pは、現在の画素と、前のフレームの同
じ画素について輝度がどの程度相関があるかを調べ、そ
して画面全体にわたって計算したものである。そしてこ
の相関値Pは、前のフレームにおける画面と現在におけ
るフレームの画面との間で動きのない場合は大きくな
り、最大値「1」に近くなる。
【0070】ここで、反対に動きが大きい場合、小さく
なり、最小値「0」に近くなる。特に、シーンの切り替
わり時点では画面が大きく変わるため、両者の相関はほ
とんどなくなり、相関値Pは非常に小さくなる。各フレ
ームにおける相関値Pは、被監視側制御部36に送られ
る。
【0071】図8は、時間の経過による相関値Pの変化
を表したグラフの例である。
【0072】この図8のグラフにおいて、相関値Pのピ
ークa、b、d、f、hは、画面の切り替わりを示して
おり、相関値Pは小さくなっている。また相関値Pのピ
ークc、e、gは、あるシーンの中でバックの景色の変
化はないが、対象物(例えば人間など)が大きく変化し
た場合に相当する。
【0073】次に、医師が長方形の選択領域49で囲っ
た患部50の動きを追尾する方法について、前記画面全
体の動き検出方法を応用する例について説明する。
【0074】患者は、動かないように見えても、常に画
面の中で微妙に移動しているため、同じ位置における長
方形の中の画面について前述した相関計算を適用しても
追尾したことにならない。
【0075】そこで、図9に示すように、フレームが経
過する毎に前のフレームにおける選択領域49の位置か
ら現在のフレームにおける選択領域49の位置を前後左
右に移動させてみる。
【0076】図10に示すように、X方向にはDXだけ
プラス、マイナス方向に移動させ、Y方向にはDYだけ
プラス、マイナス方向に移動させそのときそれらの位置
の選択領域49内の画像と、前のフレームにおける選択
領域49内の画像との間で、相関値を計算してみる。
【0077】図11はこれら画像が微小に移動した場合
に各選択領域49における相関値(P0〜P8)をプロ
ットしたグラフである。この図11の中で、P2が最も
相関値が大きいことが分かる。すなわち、患部50は左
方向にDX移動したことになる。以下同様の処理を繰り
返すことにより患部50が動いても患部50の動きと共
に、患部50を追尾して選択領域48も移動して行く。
【0078】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。
【0079】前述した実施形態では、患者の患部50を
指示する長方形の選択領域49は、患者が移動すると、
それに伴って画面の中を追尾していく。
【0080】しかし、患者の患部50が小さい場合、選
択領域(長方形)49も小さくなり、患者にとって画面
29a内の選択領域49が大変見難くなる。
【0081】したがって、図12に示すように、画面2
9aの端に制限領域としての制限枠51を設け、患者が
気づかないうちに患部50が移動し、画面29aの端に
寄ってしまい、選択領域49の一辺が制限枠51に接触
および重なった場合は、被監視側制御部36は、表示装
置29にメッセージを送り、図13に示すように、患者
に対して注意を喚起するメッセージ(文言)52を表示
させる。またこのメッセージ52の表示と共に、スピー
カ26から合成音声にて患者に注意を喚起する。なお上
記制限枠51は、画面29a自体の外枠で代用してもか
まわない。
【0082】前述した実施形態は、患部50を所定の大
きさの選択領域49で囲う場合について限定して説明し
たが、図14に示すように、医師が選択領域49設定時
に、表示画面38aに表示された患者の顔53を囲うよ
うにライトペン42でなぞることにより広範囲の選択領
域54を設定してもよい。
【0083】この場合、患者もできるだけ患者側の表示
装置29の画面29aを見ながら自身の顔53が画面中
央部に来るように自分の上体をずらす努力を行うことに
より、特に外観的な傷よりも医師が患者の表情などをよ
く観察したい場合に有効である。
【0084】また図15に示すように、医師が選択領域
設定時に、表示画面38aに表示された患者の上半身を
含むように広い範囲で選択領域55を設定してもよい。
この場合、患者は、体全体が画面29aの中央に位置す
るように注意を払うようにする。
【0085】前述までの実施形態は、医師が患者の患部
50を選択領域49によって囲った後、患者側の表示装
置29で患者自身の姿を鏡のように表示し、患部50を
囲んだ選択領域49で患部50を強調することにより、
患者は画面29aを見ながら画面の制限領域51から患
部50がはみ出さないように注意できる。
【0086】しかし、患者側の表示装置29は、本来医
師側の映像を表示させ、相互に相手の姿を見ながら会話
をすることを目的に設置したものである。
【0087】そこで、医師が患者の患部50を選択領域
49で囲う際は、図16に示すように、患者の映像57
を表示装置29と表示装置38との両方に表示させる。
【0088】そして、選択領域設定後、患者側の表示装
置29のみを、瞬時に、図17に示すように、医師の映
像56に切り替えて表示させる。このとき、医師側の表
示装置38には、患者の映像57をそのまま表示させて
おく。
【0089】この状態では、医師と患者とがそれぞれの
表示装置29、38に表示された相手の姿を見ながら相
互に会話が進められる。
【0090】そして、患者がいつの間にか動いてしま
い、その患部50が画面38aの端に寄りすぎて、選択
領域49が制限枠51に接触した場合には、患者側の表
示装置29は、医師の映像56から、図18に示すよう
に、患者の今の映像57に切り替えられる。これによ
り、患者は、自分自身が医師側の画面38a上で、画面
の端に寄りすぎたことに気付き、患者側の画面29aを
見ながらその中央に戻る努力をするようになる。
【0091】すなわち、患者の患部50が画面の制限枠
51に入っているうちは、患者側の表示装置29に医師
の映像56が表示され、医師と一般的な会話が行える。
そして、患者が自然に動き、その患部50が画面の端に
寄りすぎた場合は、患者側の表示装置29の画面が切り
換えられて患者自身の映像57が表示されるようにな
り、患者に注意を喚起することができる。
【0092】前述した実施形態では、医師が患者の患部
50を選択領域49で囲った後、患者の患部50が制限
枠51の中に入っているうちは、患者側の表示装置29
に医師の映像56のみを表示していたが(図17参
照)、これ以外にも、図19に示すように、患者側の表
示装置29の画面29a中央部に医師の映像56を表示
しつつ、この医師の映像56に重畳させるように、患者
側に設定した選択領域49を点線などで表示させること
もできる。
【0093】この場合、患者は、医師の映像56を見な
がら医師と一般的な会話を行い、これ同時に自分に設定
された選択領域49がどこに位置しているかを常に確認
できる。
【0094】また図20に示すように、表示画面29a
の中央部に医師の映像56を表示したまま、患者に設定
した選択領域49とその内部の患部映像57aとを、医
師の映像56に邪魔にならない程度にその輪郭などを薄
く表示することもできる。この場合、患部50の輪郭
と、選択領域49の輪郭とを抽出し、それぞれを点線な
どで表示する。この逆に選択領域49を強調するために
医師の映像56と色を変えたりすることもできる。
【0095】さらに、医師が患者の患部50を示す選択
領域49を設定した後、患者側の表示装置29に医師の
映像56をマルチウィンドウで同時に表示させることも
できる。
【0096】すなわち、図21に示すように、表示装置
29の表示画面29aの一角に医師の映像56を表示し
たウィンドゥ画面58aを表示させ、それ以外の画面領
域58bに患者自身の映像(選択領域49や患部50の
映像を含む)57を表示させる。
【0097】この場合、患者は、自分自身の映像57を
見ながら自分の患部50が画面29aの端に移動しない
ように注意を払いつつ、同時に医師の映像56を見なが
ら医師と相互に会話することができる。
【0098】また、図22に示すように、表示装置29
の表示画面29aに医師の映像56を表示すると共に、
患部50を示す選択領域49を表示する代わりに、画面
29aの上端(あるいは下端)と右端(あるいは左端)
に患部50を囲った選択領域49の位置が確認できるバ
ー(棒)59x、59yなどのパラメータを表示させる
こともできる。なお図中の点線は表示させない。各バー
59x、59yは、患部50が移動すると、移動に伴っ
て上下左右に移動し、患者は、各バー59x、59yが
画面29aの中に入っていれば、患部50も画面の中に
位置していることを確認できる。
【0099】前述した相関計算部35による相関計算
は、図5に示したように、予めNの値を固定していた
が、図7に示した相関計算式に、かけ算が含まれるため
計算量が多くなってしまう。
【0100】そこで、計算量を少なくする方法として、
図23に示すように、最初はNを4として一つのブロッ
クの中で画素(輝度)の平均値をとる。そして、このと
きの相関値をP1とする。
【0101】次に、図24に示すように、Nを2倍して
上記と同様に各ブロック内の輝度の平均値をとり相関計
算を行う。このときの相関値をP2とし、上記P1とP
2の差をとる。この差が予め決められた誤差より大きけ
れば、図25に示すように、さらにNを2倍して相関計
算を繰り返す。
【0102】そして、互いの差が予め決められた誤差よ
り小さくなったら相関計算をやめる。この相関計算の方
法は、画面の変化が少ない場合は、前のフレームにおけ
る画面と現在のフレームにおける画面との間では相関値
が大きくなり、相関値の変化が少ないので相関計算を簡
略化してもかまわない。
【0103】その反面、画面の変化が大きい場合は、相
関値が大きく変化するため、相関値の計算も精密に計算
する必要がある。この方法によると、ブロックを荒くし
て計算しだんだん細かくして行くことにより前記画面の
変化に適合した相関計算をその計算量を少なくして可能
となる。
【0104】このようにこの実施の形態の遠隔医療シス
テムによれば、患者の患部50の位置を医師が選択領域
49として設定することにより、患者側の表示装置29
にその選択領域49の位置が分かりやすく強調するなど
して表示されるので、患者はその選択領域49を表示装
置29で確認しながら、最適な診察ポーズをとることが
できる。
【0105】またこの選択領域49は、患部50が移動
すると、移動した患部50を常に識別して追尾表示さ
れ、例えば患部50が画面29aの端に寄った場合、患
者に注意を喚起するためのメッセージの表示が行われ
る。
【0106】さらに医師が患部50の位置を選択領域4
9として設定した後は、患者側の表示装置29がただち
に医師の映像56に切り替えられるので、患者と医師が
相互に相手の画面を見ながら会話をすることができる。
【0107】そしてこの会話の間、患部50が画面29
aの端に寄った場合には、患者側の表示装置29が患者
自身の映像57に切り替えられるので、患者は患部50
が画面29aの端に寄ったことに気付き、患部50を画
面29aの中央に移動させるように移動することができ
る。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、患
者側にカメラを移動させるための雲台などの特別な機構
を使用せず、患者が自分の映像を見ながら画面内で適切
な診察アングルになるように患者自身が移動する上で、
患者の映像中に設定された選択領域が患者の動きに合わ
せて追尾して移動するので、遠隔地間において、医師
は、患者と会話をかわしながら小さな患部を見失うこと
なく診察できる。
【0109】また医師が診察を行う上で医師の映像と患
者の映像とが最適なタイミングで切り換えられるので、
医師と患者の会話がちぐはぐになることなくスムーズに
診察を行える。
【0110】この結果、医師と患者がスムーズに会話し
ながら、医師が患者を診察できる低コストの遠隔医療シ
ステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遠隔医療システムの一つの実施形
態を示す構成図である。
【図2】患部50を強調するために選択領域49を表示
した図である。
【図3】図2の選択領域49が、患者が動いてしまった
ために患部50から外れた場合を示す図である。
【図4】図3において患部から外れてしまった選択領域
49を、患部50を追従させて移動した図である。
【図5】前後のフレームにおける画面の変化について相
関計算を行うために、前のフレームにおける画面をブロ
ック化する方法を説明するための図である。
【図6】図3と同様に現在のフレームにおける画面をブ
ロック化する方法を説明するための図である。
【図7】相関計算の計算式を示す図である。
【図8】一般の画面において、フレーム間の映像の動き
の程度を相関係数で表現し、時間経過に伴い変化する様
子をグラフ化した図である。
【図9】患者の患部50を囲った選択領域49を微小移
動させた例を示す図である。
【図10】図9の選択領域49の拡大図である。
【図11】患部50を囲った選択領域49内のフレーム
間の映像の動きを相関係数で表現した場合に、選択領域
49を微小に上下左右に動かしたときに相関係数がどの
ように変化するかを表したグラフである。
【図12】患部50を囲った選択領域49が画面29a
の端に移動した場合を示す図である。
【図13】図12において、患者に対して注意を喚起す
る文言52を表示した例を示す図である。
【図14】選択領域設定時に患者の顔53を囲って選択
領域54とした図である。
【図15】選択領域設定時に患者の上半身55を囲って
選択領域55とした図である。
【図16】患部を選択領域で囲ったときの表示画面29
a、38aを示す図である。
【図17】選択領域表示後に患者側の画面29aに医師
の映像56を表示させた例を示す図である。
【図18】患者側の画面29aに医師の映像56を表示
させている中で、選択領域が制限領域に接触し、画面2
9aが患者の映像57に切り換えられたときを示す図で
ある。
【図19】患者側の画面29aにおいて、医師の上半身
映像56と選択領域49とを表示させた図である。
【図20】患者側の表示画面29aにおいて、医師の上
半身映像56と共に、選択領域49とその中の患部映像
57aとの輪郭を表示させた例を示す図である。
【図21】患者側の表示画面29aにおいて、患部50
を選択領域49で囲んだ患者の映像57に医師の上半身
映像56をマルチウィンドウで同時表示した例を示す図
である。
【図22】患者側の画面において、医師の上半身を表示
させ、画面の端に患部を囲った長方形の移動範囲を示す
バーを表示させた図である。
【図23】本発明における相関計算を高速に行うため
に、表示画面を順次細かく分割して、計算を行う例を説
明した図である。
【図24】本発明における相関計算を高速に行うため
に、表示画面を順次細かく分割して、計算を行う例を説
明した図である。
【図25】本発明における相関計算を高速に行うため
に、表示画面を順次細かく分割して、計算を行う例を説
明した図である。
【図26】従来の遠隔医療システムの構成図である。
【図27】医師側の姿156が表示された画面の例を示
す図である。
【図28】患者の体157とその患部123とを示した
画面を示す図である。
【図29】患者の体157が端に寄った画面の例を示す
図である。
【図30】医師の映像と患者の映像とをマルチウィンド
ゥで同時表示した例を示す図である。
【符号の説明】
1…通信網、2…被監視装置、3…監視装置、24、4
0…カメラ、25、41…カメラI/F、26、45…
スピーカ、27、46…マイク、28、47…音声入出
力部、29、38…表示装置、30、39…表示装置I
/F、31、44…通信I/F、32…画面メモリ、3
3…画素ブロック化部、34…画素メモリ、35…相関
計算部、36…被監視側制御部、42…ライトペン、4
3…ライトペンI/F、48…監視側制御部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検者を撮影する被検者用カメラと、前
    記被検者が確認するための画像を表示する被検者用モニ
    タと、前記被検者から離れた場所に存在する検査者を撮
    影する検査者用カメラと、前記検査者が確認するための
    画像を表示する検査者用モニタとを相互に接続してなる
    遠隔医療システムにおいて、 前記被検者用カメラで撮影された被検者画像を前記検査
    者用モニタの表示画面上に表示する画像表示手段と、 前記画像表示手段により前記検査者用モニタに表示され
    た前記被検者画像から、その一部を指定するための選択
    領域を設定する領域設定手段と、 前記領域設定手段により設定された前記選択領域を、前
    記検査者用モニタの表示画面上に前記被検者画像に重畳
    して表示する選択領域表示手段と、 前記被検者の動きに伴って、前記被検者の画像が前記検
    査者用モニタの表示画面内を移動したとき、移動前に前
    記選択領域内に存在した画像を識別して前記被検者の画
    像が移動した位置に前記選択領域を移動させる領域移動
    手段とを具備したことを特徴とする遠隔医療システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遠隔医療システムにおい
    て、 前記被検者用モニタの表示画面内において前記選択領域
    の移動を制限する移動制限領域を有し、前記領域移動手
    段により前記選択領域が前記移動制限領域を越えて移動
    した場合、前記被検者用モニタに注意メッセージを表示
    あるいは音声によるメッセージの通知を行う移動報知手
    段を具備したことを特徴とする遠隔医療システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の遠隔医療システムにおい
    て、 前記検査者用モニタの表示画面上に前記被検者画像に重
    畳して選択領域が表示されると、前記検査者用カメラで
    撮影された検査者の画像を、前記被検者用モニタ上に切
    り替え表示する検査者画像表示手段と、 前記検査者画像表示手段により前記被検者用モニタに前
    記検査者の画像が表示されているとき、前記領域移動手
    段により移動された選択領域が前記移動制限領域を越え
    た場合、前記被検者用モニタの表示画面上に前記検査者
    の画像と共に、前記選択領域を含む被検者画像を表示す
    る手段とを有することを特徴とする遠隔医療システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の遠隔医療システムにおい
    て、 前記選択領域表示手段は、 前記検査者用モニタと共に、前記検査者画像に選択領域
    を重畳させた画像を前記被検者用モニタに表示すること
    を特徴とする遠隔医療システム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の遠隔医療システムにおい
    て、 前記検査者用カメラで撮影された検査者の画像と、前記
    選択領域とこの選択領域内に存在する被検者画像の一部
    とを前記被検者用モニタ上に表示する表示制御手段を具
    備したことを特徴とする遠隔医療システム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の遠隔医療システムにおい
    て、 前記検査者用カメラで撮影された検査者の画像と、前記
    選択領域の位置と大きさを示すパラメータとを前記被検
    者用モニタ上に表示する表示制御手段を具備することを
    特徴とした遠隔医療システム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の遠隔医療システムにおい
    て、 前記領域移動手段は、 前記選択領域が初めに設定されたときの第1の領域デー
    タと、1フレーム時間経過後に前記選択領域が上下左右
    に微小距離だけ移動した複数の第2の領域データとか
    ら、それぞれの画素の輝度を要素として複数の相関値を
    求め、前記複数の第2の領域データのうち最も相関値が
    大きい領域データをもつ第2の領域データを選択して、
    前記被検者画像の移動を識別することを特徴とする遠隔
    医療システム。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の遠隔医療システムにおい
    て、 前記領域移動手段は、 前記選択領域を所定のブロック単位に分割し、そのブロ
    ック内の画素における輝度の平均値を計算し、この平均
    値を要素として前記相関値を求める手段と、 前記各ブロックを順次細分化する細分化手段と、 前記細分化手段により細分化された第1のブロックと、
    次に細分化された第2のブロックとの相関値の絶対誤差
    が所定値以下になるまで前記細分化を繰り返して相関計
    算を行う相関計算手段とを具備することを特徴とした遠
    隔医療システム。
JP23938195A 1995-09-19 1995-09-19 遠隔医療システム Withdrawn JPH0975404A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23938195A JPH0975404A (ja) 1995-09-19 1995-09-19 遠隔医療システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23938195A JPH0975404A (ja) 1995-09-19 1995-09-19 遠隔医療システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0975404A true JPH0975404A (ja) 1997-03-25

Family

ID=17043943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23938195A Withdrawn JPH0975404A (ja) 1995-09-19 1995-09-19 遠隔医療システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0975404A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6151521A (en) * 1997-11-19 2000-11-21 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Medical support system
JP2010187711A (ja) * 2009-02-13 2010-09-02 Canon Inc カメラ制御装置、カメラ制御システムおよびカメラ制御方法
JP2012070238A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Hitachi Plant Technologies Ltd 現場情報通信システム、現場情報通信方法
JP2012254221A (ja) * 2011-06-09 2012-12-27 Canon Inc 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、およびプログラム
JP2019133271A (ja) * 2018-01-29 2019-08-08 大日本印刷株式会社 遠隔診療端末装置、コンピュータプログラム及びサーバ
WO2023053257A1 (ja) * 2021-09-29 2023-04-06 日本電気株式会社 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6151521A (en) * 1997-11-19 2000-11-21 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Medical support system
JP2010187711A (ja) * 2009-02-13 2010-09-02 Canon Inc カメラ制御装置、カメラ制御システムおよびカメラ制御方法
JP2012070238A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Hitachi Plant Technologies Ltd 現場情報通信システム、現場情報通信方法
JP2012254221A (ja) * 2011-06-09 2012-12-27 Canon Inc 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、およびプログラム
JP2019133271A (ja) * 2018-01-29 2019-08-08 大日本印刷株式会社 遠隔診療端末装置、コンピュータプログラム及びサーバ
WO2023053257A1 (ja) * 2021-09-29 2023-04-06 日本電気株式会社 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2921936B2 (ja) 画像監視装置
EP3154270B1 (en) Method and device for adjusting and displaying an image
US8964066B2 (en) Apparatus and method for generating image including multiple people
JPH11155142A (ja) 医療支援システム
JP5448900B2 (ja) 撮像装置
JP6356963B2 (ja) 機械装置
JP2017514186A (ja) 表示制御方法及び装置、電子機器
CN107169309A (zh) 基于头戴式检测设备的视野检测方法、系统及检测装置
US11716539B2 (en) Image processing device and electronic device
US20140240666A1 (en) Ocular fundus information acquisition device, method and program
CN112949370A (zh) 眼睛事件检测
JP2018007792A (ja) 表情認知診断支援装置
US10585476B2 (en) Apparatus operation device, apparatus operation method, and electronic apparatus system
JP2005151540A (ja) ナースコールシステム
JPH0975404A (ja) 遠隔医療システム
CN106791794A (zh) 一种显示设备、图像处理方法及装置
JP3759187B2 (ja) 両眼視機能訓練装置
US20200118689A1 (en) Fall Risk Scoring System and Method
JP3915721B2 (ja) 監視装置
CN116457882A (zh) 用于控制相机的设备和方法
CN108694354A (zh) 一种虹膜采集装置采集人脸图像的应用方法
JP2014135683A (ja) 撮像制御装置、撮像制御方法および撮像制御プログラム
EP4312435A1 (en) Display device, head-mount display, and image display method
JP2020077896A (ja) 画像処理装置および電子機器
JP6080991B1 (ja) 光学機器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20021203