JPH0975253A - ハンドシャワー設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャワーヘッドを設置壁面の任意の位置に着
脱自在に支持できるようにし、使い勝手、取扱性を大幅
に向上させることができるハンドシャワー設備を供す
る。 【解決手段】 シャワーヘッド５をその設置壁面１に対
して着脱自在に支持してなるハンドシャワー設備におい
て、前記シャワーヘッド５側又は設置壁面１側のいずれ
か一方に永久磁石６、他方に鉄板２を埋設してなるハン
ドシャワー設備。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴室やシャワー室
に設置されるハンドシャワー設備において、そのシャワ
ーヘッドを設置壁面に対して任意の位置に着脱自在に支
持することが可能なハンドシャワー設備に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】家庭やホテル、その他の施設の浴室やシ
ャワー室に設置される従来のハンドシャワー設備におい
ては、通常図２に示すように浴室やシャワー室の壁面１
１の上下複数カ所に、一部に切り欠き１３を有する支持
金具１２を設置し、この支持金具１２にシャワーヘッド
１４に接続されたホース１５を通すことによって、シャ
ワーヘッド１４を引っ掛け支持できるようにしている。

【０００３】このようなハンドシャワー設備を使ってシ
ャワーを浴びる際には、一般的に片手でシャワーヘッド
１４を持って使用することが多く、両手を使用してシャ
ワーを浴びることができにくい。これは、従来の支持金
具１２は、壁面１１の定位置に固定設置され、シャワー
ヘッド１４を引っ掛けておくだけのもので、高さ調整等
の機能性がなく、シャワーヘッド１４を思った位置に固
定できないことに起因している。

【０００４】また、シャワーを浴びる際には、石鹸やシ
ャンプー等を使用することが多く、目を開けられないケ
ースがあるが、この場合シャワーヘッド１４を支持金具
１２に戻すには、手探りの状態で支持金具１２を探さな
ければならず、しかも切り欠き１３にシャワーヘッド１
４に接続されているホース１５を通さなければならない
ことから、使い勝手が悪かった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、シャ
ワーヘッドを設置壁面の任意の位置に着脱自在に支持す
ることができるハンドシャワー設備を得ることにある。
また、本発明の別の課題は、シャワーヘッドを目を瞑っ
ていても容易に固定支持することができるハンドシャワ
ー設備を提供することにある。更なる本発明の課題は、
使い勝手がよく、且つできるかぎり低コストで作ること
ができるハンドシャワー設備を供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明に係るハンドシャワー設備は、シャワーヘ
ッドをその設置壁面に対して着脱自在に支持してなるハ
ンドシャワー設備において、前記シャワーヘッド側又は
設置壁面側のいずれか一方に永久磁石、他方に鉄板を埋
設してなることを特徴とするもので、永久磁石又は鉄板
が埋設された設置壁面側のエリア内において、任意の位
置にシャワーヘッドを永久磁石の磁力により着脱自在に
支持することが可能となるため、支持位置の調整等の機
能性を付与することができる。

【０００７】また、本発明に係るハンドシャワー設備
は、前記永久磁石を前記シャワーヘッド側に、前記鉄板
を前記設置壁面側にそれぞれ埋設してなることを特徴と
するもので、永久磁石をシャワーヘッド側に埋設するこ
とによって、永久磁石の使用量を最小限に抑えつつ、任
意の位置にシャワーヘッドを着脱自在に支持できるハン
ドシャワー設備とすることができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図１に
基づいて説明する。図１は本発明のハンドシャワー設備
の実施形態を示すもので、（Ａ）はシャワーヘッドの正
面図、（Ｂ）はシャワーヘッドの側面図、（Ｃ）は設置
壁面の縦断面図である。

【０００９】浴室やシャワー室等のハンドシャワー設備
を設置する設置壁面１の所定エリア内に鉄板２を埋め込
み設置する。鉄板２は、設置壁面１の全面もしくは上
下、左右方向の設定された寸法の範囲内に埋設され、そ
の表面には仕上げ材３が施される。一方、ホース４の先
端に接続されているシャワーヘッド５には、その背面側
の設置面に永久磁石６が埋め込み設置され、設置壁面１
に埋設されている鉄板２に対して、シャワーヘッド５を
永久磁石６の磁力で着脱自在に支持できるように構成さ
れる。

【００１０】しかして、上記の実施形態によると、シャ
ワーヘッド５を設置壁面１の鉄板２が埋め込み設置され
ている範囲内の任意の位置に、永久磁石６の磁力によっ
て着脱自在に固定支持して使用することができるように
なるため、自由に高さ調整ができるなどの機能性を付与
することができる。これによって、シャワーの使い勝手
を大幅に向上させることができ、シャワーヘッド５を常
時設置壁面１の最適位置に固定支持したまま両手を使用
してシャワーを浴びることができるようになる。

【００１１】また、シャワーを浴びる際には、石鹸やシ
ャンプー等を使用するため、目を開けられないケースが
あるが、この場合でもシャワーヘッド５を手探りの状態
で支持金具を探して戻す必要はなく、設置壁面１に対し
てシャワーヘッド５を押しつけるだけで、簡便に設置壁
面１に固定支持することができるので、ハンドシャワー
設備を使い易くすることができる。

【００１２】更に、上記実施形態では、シャワーヘッド
５側に永久磁石６を埋め込み設置しているために、永久
磁石６の使用量を最小限に抑えることができ、最小限の
コストで実施することができる。

【００１３】なお、材料のコスト上の問題がなければ、
設置壁面１側に永久磁石、シャワーヘッド５側に鉄板を
それぞれ埋め込み設置してもよいことはもちろんであ
り、この場合使い勝手の改善については、上記実施形態
と同等の効果を期待することができる。

【００１４】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明のハンド
シャワー設備によれば、鉄板又は永久磁石が埋設されて
いる範囲内において、シャワーヘッドを設置壁面の任意
の位置に着脱自在に支持することができると共に、シャ
ワーヘッドを目を瞑っていても容易に固定支持すること
ができるため、シャワーヘッドを最適位置に固定支持し
て使用でき、しかもシャワーヘッドの取扱性を簡便にで
きる等、ハンドシャワー設備の使い勝手を良好ならしめ
ることができる。また、シャワーヘッド側に永久磁石を
埋設することにより、比較的低コストで容易に実施する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るハンドシャワー設備の実施形態を
示すもので、（Ａ）はシャワーヘッドの正面図、（Ｂ）
はシャワーヘッドの側面図、（Ｃ）は設置壁面の縦断面
図である。

【図２】従来のハンドシャワー設備の構成を示す斜視図
である。

【符号の説明】

１ 設置壁面 ２ 鉄板 ５ シャワーヘッド ６ 永久磁石

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シャワーヘッドをその設置壁面に対して
   着脱自在に支持してなるハンドシャワー設備において、 前記シャワーヘッド側又は設置壁面側のいずれか一方に
   永久磁石、他方に鉄板を埋設してなることを特徴とする
   ハンドシャワー設備。
2. 【請求項２】 前記永久磁石を前記シャワーヘッド側
   に、前記鉄板を前記設置壁面側にそれぞれ埋設してなる
   ことを特徴とする請求項１記載のハンドシャワー設備。