JP4344833B2 - レンジ台のカバー - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンジ台のカバー、詳しくは、レンジ台のレンジ載置面を化粧するレンジ台のカバーに関する。
【従来の技術】
【０００２】
レンジ台は、このレンジ台の上に載置したレンジと、前記レンジ台のレンジ載置面と前記レンジとの間にカバーを敷設して、油の飛び散りや煮こぼれなどによりレンジ台が汚染されるのを防ぐようにしている。
【０００３】
従来、レンジ台のカバーは、アルミ箔製のシートや、ステンレス鋼などの金属で形成されたステンレス板などが用いられ、これらレンジ台のカバーをレンジとレンジ台との間に敷くことにより、レンジ台のレンジ載置面を化粧していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、アルミ箔製のシートは、耐久性に欠ける為、長期の使用に伴い、破れたり、穴が開いたりしてレンジ台のカバーとしての役割を果たさなくなってしまう。
したがって、アルミ箔製のシートは、所定期間使用した後、新しいものと交換しなければならず不経済であり、資源の無駄遣いにもつながる。
また、レンジ台に固定されていないため、使用の際ずれ動いてしまい、レンジ台の化粧効果を十分に発揮できない。
【０００５】
一方、ステンレス板は、アルミ箔のシートに比べて耐久性に優れているが、レンジ台に固定されていないため、使用の際ずれ動いてしまい、安定性に欠けるという問題がある。
そこで、従来、レンジ台にステンレス板を、くぎやねじを用いて、あるいは接着剤などを介在させて固定させることが行われていた。このようにレンジ台にステンレス板を固定させると、ステンレス板がレンジ台上をずれ動くことが防止され、ステンレス板は、安定してレンジ台上を化粧することができる。
【０００６】
しかし、たとえば、くぎやねじを用いたレンジ台へのステンレス板の固定は、ステンレス板やレンジ台に穴を穿たなければならず、レンジ台が備え付けの賃貸住宅などで行うことができない。
また、接着剤などを介在させてのレンジ台へのステンレス板の固定は、一度接着剤を使用すると、この接着剤を引き剥がすことが困難である。
したがって、上述したようなレンジ台へのステンレス板の固定は、作業が煩雑なものとなり、一度固定させたステンレス板を取り替えることが容易に行えなかった。
さらに、マグネットを利用して、レンジ台へカバーを固定するようになっているレンジ台のカバーも提案されているが、固定が不十分であるという弊害を有する。
【０００７】
そこで、本発明は、化粧効果にすぐれ、くぎやコーキング剤を使用しなくても安定して取り付けることができ、取り付け取り外しを容易に行うことのできるレンジ台の化粧カバーを提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項１にかかるレンジ台のカバー（以下、「請求項１のカバー」と記す。）は、レンジ載置部と、このレンジ載置部の後端縁から立ち上がる後部壁とを備え、後部壁と建物の壁との間に配管空間を形成するとともに、前記配管空間の上面が、後部壁の前面に沿って垂下されて前記前面の上端部を隠す垂下片を備えた薄板材からなる蓋によって覆われた状態に設置されるレンジ台の少なくともレンジ載置部を覆うレンジ台のカバーであって、レンジ載置部全面を覆うカバー本体と、このカバー本体の後端縁から立ち上がり、前記垂下片と後部壁との隙間に挿入可能な厚みで、カバー本体の後端縁からその上端までの長さが、レンジ載置部の上面から垂下片の基端部までの長さより短く、レンジ載置部の上面から垂下片の下端までの長さより長い係止部とを備えていることを特徴とする構成とした。
【０００９】
また、本発明の請求項２にかかるレンジ台のカバー（以下、「請求項２のカバー」と記す。）は、請求項１のカバーの構成に加えて、カバー本体部の前端縁の少なくとも一部から、レンジ台の前面壁に係止されるように下方に垂下して形成された第二係止部を備えている構成とした。
【００１０】
さらに、本発明の請求項３にかかるレンジ台のカバー（以下、「請求項３のカバー」と記す。）は、請求項１または請求項２のカバーの構成に加えて、材質がステンレス鋼で形成されている構成とした。
上記構成において、カバー本体の側端縁は、どのような構造をしていてもよく、特に限定されないが、ついたてが立ち上がって形成されていると、レンジ台に併設されている流しや、レンジ台の側方に位置する建物の側壁を、レンジの使用により飛び散る油などから保護することができるため好ましい。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ詳しく説明する。
図１は、本発明の一実施の形態をしたレンジ台のカバーを取り付ける様子を示した斜視図である。
図２は、レンジ台のカバーをレンジ台に取り付けた様子を示した側面視断面図である。
【００１２】
図１に示したように、カバー１は、ステンレス鋼で形成され、レンジ台２のレンジ載置部２０全面を覆うカバー本体１０と、カバー本体１０の後端縁１０ａから立ち上がっている係止部１１と、カバー本体１０の前端縁１０ｂから下方に垂下して形成された第二係止部１２とを備えている。
【００１３】
このカバー１が取り付けられるレンジ台２は、図１および図２に示したように、レンジ載置部２０と、後部壁２１とを備え、後部壁２１と建物の壁Ｗとの間に配管空間Ｓを形成している。
【００１４】
配管空間Ｓの上面は、ステンレス製の薄板材からなる蓋３により覆われており、蓋３は、後部壁２１の前面に沿って垂下されて、後部壁２１の上端部を隠す垂下片３１が備わっている。
係止部１１の長さは、レンジ載置部２０の上面から垂下片３１の基端部３１ａまでの長さより短く、垂下片３１の下端３１ｂまでの長さよりも長く形成されている。
【００１５】
カバー１は、蓋３の垂下片３１と、レンジ台２の後部壁２１との間に形成された隙間部分に係止部１１を差し入れるようにするとともい、第二係止片１２をレンジ台２の前面壁側に係止させるようにして取り付けられる。
【００１６】
以上のような構成をしているカバー１は上述したように簡単な取り付け操作で、安定してレンジ台２のレンジ載置面２０の全面を化粧することができる。
また、カバー１は、第二係止部１２が備わっているため、レンジ台２の前面壁側にも係止されるようになっているため、前後にカバー１がずれ動く心配をすることなく使用することができるのに加えて、レンジ台２の前面壁とレンジ載置部２０との間の角部分２２にアールを形成させて、このレンジ台２の手前側にいる人を角部分２２から保護するようにもなっている。
【００１７】
【発明の効果】
以上のことより、請求項１のカバーは、化粧効果にすぐれ、くぎやコーキング剤を使用しなくても安定して取り付けることができ、取り付け取り外しを容易に行うことのできるため、レンジ台をいつでもきれいな状態に保つことができる。
また、請求項２のカバーは、請求項１のカバーの効果に加えて、第二係止部を備えているため、より、安定した状態で取り付けることができる、
さらに請求項３のカバーは、請求項１または請求項２のカバーの効果に加えて、ステンレス鋼で形成されているため、さびが生じにくく、長期間にわたってレンジ台をきれいな状態に化粧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態をしたレンジ台のカバーを取り付ける様子を示した斜視図である。
【図２】レンジ台のカバーをレンジ台に取り付けた様子を示した側面視断面図である。
【符号の説明】
１ カバー
１０ カバー本体
１１ 係止部
１２ 第二係止部
２ レンジ台
２０ レンジ載置部
２１ 後部壁
３ 蓋
３１ 垂下片
Ｓ 配管空間
Ｗ 建物の壁

Claims (2)

1. レンジ載置部と、このレンジ載置部の後端縁から立ち上がる後部壁とを備え、後部壁と建物の壁との間に配管空間を形成するとともに、前記配管空間の上面が、後部壁の前面に沿って垂下されて前記前面の上端部を隠す垂下片を備えた薄板材からなる蓋によって覆われた状態に設置されるレンジ台の少なくともレンジ載置部を覆うレンジ台のカバーであって、レンジ載置部全面を覆うカバー本体と、このカバー本体の後端縁から立ち上がり、前記垂下片と後部壁との隙間に挿入可能な厚みで、カバー本体の後端縁からその上端までの長さが、レンジ載置部の上面から垂下片の基端部までの長さより短く、レンジ載置部の上面から垂下片の下端までの長さより長い係止部と、カバー本体の前端縁の少なくとも一部から、レンジ台の前面壁に係止されるように下方に垂下して形成された第二係止部と、を備え、前記係止部の上端を、前記垂下部と後部壁との間の隙間部分に差し入れると共に、カバー本体でレンジ載置部を覆うようにして、第二係止部を、レンジ台の前面壁に係止させることにより、カバーをレンジ台に対して係脱自在に設置できることを特徴とするレンジ台のカバー。
2. 材質がステンレス鋼で形成されている請求項１に記載のレンジ台のカバー。

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