JPH054360Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は浴室内に設置される浴室用電話機に利
用する。

本考案は、浴室用電話機のハンドセツトを掛け
る台の構造に関する。

〔概要〕

本考案は、台を壁面に垂直に取付ける浴室用電
話機において、 ハンドセツトが台に一体的になるような構造と
し、ハンドセツトが掛けられたときに送話器部分
が収容される台の下端凹部に水抜き穴を設けるこ
とにより、 シヤワーなどにより飛散した水滴が溜まること
がなく、送話器に不都合をおこさないようにした
ものである。

〔従来の技術〕

浴室の側壁に台を垂直に取付け、これにハンド
セツトを掛ける構造の浴室用電話機が知られてい
る。この構造のものは特に電話機専用の設置スペ
ースがない浴室に利用するに適している。台はオ
ンフツク時にハンドセツトの送話器部分および受
話器部分を把持して、これらの部分に水滴が直接
あたらない構造となつている。またオフフツク時
に通話を一時中断する場合、ハンドセツトを台の
一部に吊架する構造を備えているものもある。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしハンドセツトがかけられたとき台の送話
器を収容する部分は、その形状が内方に凹部を形
成しているため、シヤワーなどによつて飛散した
水滴が溜まつてしまう。この水はハンドセツトを
掛けたとき送話器部分の開口からハンドセツトの
内部に浸入する不具合がおこる。

本考案は、この欠点を解決して、台の送話器部
分を収容する凹部に水が溜まることのない浴室用
電話機を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、壁面に垂直に取付けられる台と、こ
の台に掛けられるハンドセツトとを備え、上記台
および上記ハンドセツトは防水構造の筐体で構成
された浴室用電話機において、 上記台には、上記ハンドセツトを掛けたときに
上記ハンドセツトの受話器部分が嵌まり込む凹部
と上記ハンドセツトの送話器部分が嵌まり込む凹
部とが形成され、上記ハンドセツトを上記台に置
いたときに、上記ハンドセツトの縁は上記台の縁
に密着して上記ハントセツトが上記台とが一体と
なるように形成され、上記ハンドセツトは上記台
に置かれたとき上記台に内蔵された永久磁石で吸
引されて支持される構造であつて、台の下端であ
つて、ハンドセツトが掛けられたときの送話器部
分が収容される凹部に、水抜き穴が設けられた構
造を特徴とする。

〔作用〕

ハンドセツトが台に置かれたときは、台とハン
ドセツトとは一体となるような構造であり、両者
の縁が密着して水が中に入り難く、水は縁を伝わ
つて下に落ちる。また、台の下端の凹部にハンド
セツトを掛けたとき、そのすわりを良好にし、仮
に水が入つても水抜き穴から水が抜け落ちるか
ら、この凹部に水が溜まることがない。

〔実施例〕

つぎに本考案の実施例について図面を参照して
説明する。

第１図は、本考案第一実施例のダイヤル部１Ａ
を備えたワイヤレス形式のハンドセツト１を浴室
の壁面３に垂直に取付けられた台２から外した状
態を示す。ハンドセツト１の送話器部分１Ｂおよ
び受話器部分１Ｃはそれぞれ台２の凹部２Ａおよ
び２Ｂに収容される。受話器部分１Ｃの下部には
図示していない窪みがある。この窪みはハンドセ
ツトのオンフツク時に台２の凹部２Ｂの下方の突
起２Ｃが嵌まり込みハンドセツトがはずれにくく
なる。また、オフフツク時に、通話を一時中断す
る場合は、この窪みに台２の上部の突起２Ｄが嵌
まるようにして、ハンドセツトを一時手から離す
ことができる（第２図参照）。台２には永久磁石
２Ｅを内蔵しており、ハンドセツト１を台２に掛
けたときこの永久磁石２Ｅにほぼ対向するハンド
セツトの内部にリードスイツチ１Ｄおよび鉄板１
Ｅが内蔵される。このリードスイツチ１Ｄは永久
磁石２Ｅの磁力に感応してフツクスイツチ機能を
行う（この構造については先願実願昭63−36455
号参照）。鉄板１Ｅはハンドセツト１を台２に安
定して掛けるものである。

ここで本考案の特徴とするところは、ハンドセ
ツト１が台２に掛けられたとき、台２の縁２Ｈに
ハンドセツト１の縁１Ｈがぴつたりと合うような
構造であり、台２の下端の送話器部分１Ｂが収容
される凹部２Ａの内部に、凹部２Ａの底面に窪み
２Ｆとこの窪み２Ｆの下方に水抜き穴２Ｇを設け
たことにある。すなわち台２の下端は第３図に示
す部分縦断面図の構造となつており、凹部２Ａの
底面の窪み２Ｆに溜つた水は水抜き穴２Ｇを介し
て壁面３に沿つて流出するので、凹部２Ａに水が
溜まることがない。

第４図は本考案第二実施例の斜視図で、ハンド
セツト１１は、受信専用のもので台１２とカール
コード１４により接続されている。台１２の下端
の送話器部分を収容する凹部１２Ａの底面には窪
み１２Ｆと水抜き穴１２Ｇとが設けられる。

第５図は本考案第三実施例の斜視図で、ハンド
セツト２１は発呼押ボタン２１Ａが設けられ、台
２２とカールコード２４により接続されている。
この発呼押ボタン２１Ａは、例えばホテルなどに
用いる場合はフロントに送信することができるも
のである。台２２の下端の送話器部分を収容する
凹部２２Ａの底面には窪み２２Ｆと水抜き穴２２
Ｇとが設けられる。

本考案において、窪みと水抜き穴との寸法およ
び形状は、ハンドセツトの送話器部分およびこれ
を収容する台の凹部の形状と寸法とによつて、水
切り効果がよくなるよう任意な形状とすることが
できる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案によれば、壁面に
垂直に取付けられた台に飛散した水が溜まること
なく排出され、しかも台にハンドセツトを掛けた
ときには水が浸入し難い構造となつているので、
浴室用電話機のハンドセツトに不具合が発生する
ことを防止できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案第一実施例の台からハンドセツ
トを外した状態を示す斜視図。第２図は上記実施
例のハンドセツトを台に吊架した状態を示す斜視
図（通話中に一時的に送受話器を手から離した回
線が切れていない状態）。第３図は上記実施例の
台の下端の部分縦断面図。第４図は本考案第二実
施例の斜視図。第５図は本考案第三実施例の斜視
図。 １，１１，２１……ハンドセツト、１Ａ……ダ
イヤル部、１Ｂ，１１Ｂ，２１Ｂ……ハンドセツ
トの送話器部分、１Ｃ，１１Ｃ，２１Ｃ……ハン
ドセツトの受話器部分、１Ｄ……リードスイツ
チ、１Ｅ……鉄板、１Ｈ……ハンドセツトの縁、
２，１２，２２……台、２Ａ，１２Ａ，２２Ａ…
…送話器部分を収容する台の凹部、２Ｂ……受話
器部分を収容する台の凹部、２Ｃ，２Ｄ……受話
器部分の下部の窪みが嵌まる突起、２Ｅ……永久
磁石、２Ｆ，１２Ｆ，２２Ｆ……凹部の底面に設
けられた窪み、２Ｇ，１２Ｇ，２２Ｇ……水抜き
穴、２Ｈ……台の縁、３……浴室の側壁。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 壁面に垂直に取付けられる台と、 この台に掛けられるハンドセツトと を備え、 上記台および上記ハンドセツトは防水構造の筐
   体で構成された浴室用電話機において、 上記台には、上記ハンドセツトを掛けたときに
   上記ハンドセツトの受話器部分が嵌まり込む凹部
   と上記ハンドセツトの送話器部分が嵌まり込む凹
   部とが形成され、 上記ハンドセツトを上記台に置いたときに、上
   記ハンドセツトの縁は上記台の縁に密着して上記
   ハンドセツトが上記台とが一体となるように形成
   され、 上記ハンドセツトは上記台に置かれたとき上記
   台に内蔵された永久磁石で吸引されて支持される
   構造であつて、 上記台の下端であつて、上記ハンドセツトが掛
   けられたときの送話器部分が収容される凹部に、
   水抜き穴が設けられた構造 を特徴とする浴室用電話機。