JPH0974682A - 直列コンデンサ制御装置 - Google Patents

直列コンデンサ制御装置

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JPH0974682A
JPH0974682A JP7226236A JP22623695A JPH0974682A JP H0974682 A JPH0974682 A JP H0974682A JP 7226236 A JP7226236 A JP 7226236A JP 22623695 A JP22623695 A JP 22623695A JP H0974682 A JPH0974682 A JP H0974682A
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series capacitor
phase
thyristor
impedance
pulse
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JP7226236A
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Hiroo Konishi
博雄 小西
Masahiro Watanabe
雅浩 渡辺
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速に容量性から誘導性、または誘導性から容
量性に制御することが出来る直列コンデンサ制御装置を
得る。 【構成】直列コンデンサと並列接続されたリアクトルと
該リアクトルの電流を制御する逆並列接続されたサイリ
スタとが接続されて構成される直列コンデンサのインピ
ーダンス値を変化させるサイリスタ直列コンデンサ制御
手段,運転指令値に従ってサイリスタ直列コンデンサ制
御手段を制御するための制御手段,直列コンデンサを容
量性,誘導性で使用するかを判断する判断手段,直列コ
ンデンサの電圧に対応して並列接続されたサイリスタを
制御するパルス位相制御手段,該パルス位相制御手段は
判断手段に応じて基準位相パルスを移相することを特徴
とする。 【効果】誘導性,容量性と広範囲に制御する場合に、安
定でかつ高速なインピーダンス制御可能な直列コンデン
サ制御装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は長距離送電線に適用され
る直列コンデンサ制御装置に係り、特にサイリスタ制御
される直列コンデンサの制御応答を高速にするに好適な
直列コンデンサ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電力需要の増加に対して発電所の建設や
送電線の敷設が困難な状況にあり、パワーエレクトロニ
クス技術を駆使して、既存の送電設備を目一杯有効活用
して従来よりも大きな電力を安定に送るいわゆるFAC
TS(Flexible ACTransmission Systems) 構想がアメ
リカを中心に検討されている。FACTS技術の1つと
して送電線のリアクタンスを補償して、送電線を見かけ
上短くするサイリスタ制御の直列コンデンサ補償技術が
考えられている。これは従来、長距離送電線に使用され
てきた直列コンデンサ補償装置の直列コンデンサに並列
にリアクトルと逆並列接続されたサイリスタを接続し、
サイリスタの位相制御によりリアクトルに流れる電流を
制御して、直列コンデンサの等価補償容量を変化させる
ものである。サイリスタ制御を持たない従来の直列コン
デンサでは直列コンデンサと送電線のリアクタンスや発
電機のリアクタンスと直列共振を生じ、タービン−発電
機の軸ねじれ現象を生じる危険性がある。特に直列コン
デンサの補償容量を大きくすればするほど送電線のリア
クタンスが補償されることになるので、見かけ上の送電
線が短くなり、安定に送れる電力が大きくなる。しかし
補償容量が大きくなると直列共振周波数が高くなるの
で、軸ねじれを発生する周波数が低くなる。一般にター
ビン−発電機の固有振動数(軸ねじれ周波数)は低いの
で直列コンデンサの補償量を大きくすると軸ねじれが発
生しやすくなると言われている。サイリスタ制御直列コ
ンデンサでは等価的な直列コンデンサ容量をサイリスタ
を位相制御することにより変えることが出来るので、軸
ねじれが発生しやすくなるような系統条件となった場合
にも、コンデンサ容量を変えることによって共振周波数
を変えることが出来るので軸ねじれ振動は抑制できると
考えられている。図2にサイリスタ制御直列コンデンサ
装置の位相制御角に対するインピーダンの値を示す。イ
ンピーダンスの正側が容量性、負側が誘導性のインピー
ダンスを表す。制御角β=βcにおいてインピーダンス
が無限大となる。すなわちサイリスタ制御直列コンデン
サ装置の並列共振点を生じる。これは直列コンデンサの
値と、並列に接続されるリアクトルの値を適切に選ぶこ
とによりこのような特性を得ることができる。サイリス
タ制御直列コンデンサでは送電線のリアクタンスを補償
する場合は容量性の領域を使い、送電線事故時等、保護
動作をさせる場合は誘導性と2つの領域を有効に使いわ
けて制御が行われる。
【0003】図3にこの時の送電線に流れる電流ilと
直列コンデンサ両端の電圧Vcを示す。サイリスタの位
相制御により、サイリスタ制御直列コンデンサ装置のイ
ンピーダンスが容量性のときには流れる電流ilに対し
てコンデンサ両端の電圧は遅れの電圧Vc1となる。一
方、誘導性のときは進みのVc2となる。すなわち位相
制御を行う位相の基準点が容量性の場合と誘導性の場合
とで180度異なることになる。基準点が180度異な
るものであるため、誘導性から容量性、またはその逆に
インピーダンスを制御しようとすると応答が遅くなる問
題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記し
た従来技術における問題点を解決し、高速に容量性から
誘導性、または誘導性から容量性に制御することが出来
る直列コンデンサ制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の直列コンデンサ
制御装置は上述の目的を達成するため電力送電線のリア
クタンスを補償する直列コンデンサと、この直列コンデ
ンサに対して並列に接続されたリアクトルと、このリア
クトルに流れる電流を制御する逆並列接続されたサイリ
スタとを備えた直列コンデンサのインピーダンス値を可
変にするサイリスタ直列コンデンサ制御手段と、運転指
令を入力してサイリスタ直列コンデンサ制御手段を制御
する制御指令値を出力する制御指令出力手段、サイリス
タ直列コンデンサ制御手段を容量性で使用するか、誘導
性で使用するかを判断する判断手段、直列コンデンサの
両端電圧を検出する電圧検出手段、この電圧検出手段に
より検出された電圧から直列コンデンサに並列接続され
たサイリスタを制御する基準位相パルスを作成し、制御
指令出力手段の出力信号に応じて基準位相パルスを移相
するパルス位相制御手段、このパルス位相制御手段は判
断手段に対応して基準位相パルスを移相する機能を持っ
て構成されることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】サイリスタ制御直列コンデンサ手段は並列に接
続されたリアクトルに流れる電流を制御することによっ
て図2に示すようにインピーダンス値を変化させること
ができる。制御手段は外部の運転指令値に従って該サイ
リスタ制御直列コンデンサ手段のインピーダンス値をい
くらにするかを演算する。判断手段は該サイリスタ制御
直列コンデンサのインピーダンスを容量性で使用する
か、誘導性で使用するかを判断し、パスル位相制御手段
にパルスの移相量を出力する。パルス位相制御手段は直
列コンデンサの両端電圧を検出する電圧検出手段から直
列コンデンサに並列接続されたサイリスタを制御するた
めの基準位相パルスを作成し、前記制御回路手段の出力
信号に応じて該基準位相パルスを移相すると共に、該サ
イリスタ制御直列コンデンサ手段のインピーダンスが容
量性から誘導性、または誘導性から容量性に切り替わっ
た場合に前記判断手段の出力に基づいて、基準位相パル
スを移相させる。従って外部運転指令値から該サイリス
タ制御直列コンデンサ手段のインピーダンス値を容量性
か誘導性かで高速に基準パルス位相の切り替えが行える
ので制御回路からの指令に従って適切な位相のパルスが
得られ、該サイリスタ制御直列コンデンサ手段の高速な
応答を得ることができる。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図1に示す。図において
10は発電所または発電所を含む交流系統、20は負荷
系統、30は交流系統10と負荷系統20を結ぶ交流送
電線、31は交流送電線30のリアクタンス、40は送
電線のリアクタンス31を補償する直列コンデンサ、4
1は直列コンデンサの等価容量を変えるための直列コン
デンサの並列リアクトル、42,43は並列リアクトル
に流れる電流位相を制御するためのサイリスタで、直列
コンデンサ40と並列リアクトル41及び逆並列に接続
されたサイリスタによりサイリスタ制御直列コンデンサ
を構成する。44は直列コンデンサ40の両端の電圧を
検出する電圧検出器、400は該サイリスタ制御直列コ
ンデンサを外部運転指令値Zpに基づいた動作状態とす
るための制御指令値を作成,出力するための制御指令出
力装置、401は前記直列コンデンサ両端の電圧検出器
44から検出された電圧から、サイリスタを制御するた
めの基準位相パルスを作成し、制御指令出力装置からの
指令値に応じて基準位相パルスを移相した制御パルスを
出力するパルス位相制御装置、402は判断回路で外部
運転指令値COMに応じて該サイリスタ制御直列コンデ
ンサを容量性インピーダンスで使うか、誘導性で使うか
を判断し、容量性から誘導性に変化させる場合は180
度位相を進め、誘導性から容量性に変化させる場合は1
80度遅らせる信号を前記パルス位相制御装置401に
出力する。
【0008】図2にサイリスタ制御直列コンデンサの制
御角(制御パルス位相)に対するインピーダンスを示
す。制御角βが0の時はサイリスタはオフの状態であ
り、サイリスタ制御直列コンデンサのインピーダンスは
直列コンデンサの値である。制御角βを大きくして並列
リアクトルに流れる電流を大きくしていくと、直列コン
デンサに流れる誘導性の電流が増加しサイリスタ制御直
列コンデンサの等価的な容量性インピーダンスが増加す
る。制御角がβcのところでは系統の周波数における共
振点となり、サイリスタ制御直列コンデンサのインピー
ダンスは無限大に大きくなる。制御角がβcよりさらに
大きくなると直列コンデンサに流れる電流は誘導性の電
流の方が大きくなりサイリスタ制御直列コンデンサのイ
ンピーダンスは誘導性となる。制御角βが90度に近づ
くとサイリスタ制御直列コンデンサのインピーダンスは
誘導性で小さくなり、90度では直列コンデンサと並列
リアクトルの合成インピーダンスとなり、一般に並列リ
アクトル値が直列コンデンサの値よりも小さくなるの
で、図示のような誘導性のインピーダンスとなる。βc
の値は直列コンデンサと並列リアクトル値の組合せによ
って変わってくる。リアクトル値を大きく取るとβcは
90度以上の値となり、制御範囲では共振点は現れなく
なる。
【0009】図3にサイリスタ制御直列コンデンサの制
御の方法を示す。サイリスタに電流が流れないβ=0の
場合を示す。ここで制御角βは直列コンデンサ両端の電
圧が正から負となる時点が図1において正側サイリスタ
42の基準パルス位相βp=0点、負から正となる時点
が負側サイリスタ43の制御角の基準パルス位相βn=
0点ととり、β=0からの角度を制御角(進み制御角)
と定義する。図において送電線、即ち直列コンデンサに
流れる電流をil、直列コンデンサ両端の電圧をVcと
すると、サイリスタ制御直列コンデンサが容量性のイン
ピーダンスの時はVc2、誘導性の時はVc1となる。
即ち基準位相パルスの位相が誘導性と容量性で180度
位相することを表している。この状態は制御角を変更し
てサイリスタ制御直列コンデンサを容量性で制御する場
合と誘導性で制御する場合でパルスの基準点が変わり、
制御に応じて基準点が変わることを表している。容量性
から誘導性、また誘導性から容量性に制御しようとした
場合に安定に制御することが難しくなることを表してい
る。このため本発明では判断回路402を設けて、誘導
性から容量性、またはその逆にインピーダンス値を変え
る場合にパルス位相制御装置の基準パルス位相を移相さ
せて安定な応答を得る構成としている。
【0010】図4に具体的なパルス位相制御装置の一実
施例を示す。CAL450は直列コンデンサ両端の電圧
検出器44からの3相電圧信号を使って基準となる相の
電圧位相θaを計算する演算回路、AD1(452)は
求まった電圧位相θaと内部で作られたこれと同相の位
相θbの位相差を求める第1の加算器、AMP454は
位相差の出力信号をフィルタリングし増幅する演算増幅
器、AD2(456)は演算増幅器の出力に判断回路から
の出力を加算する第2の加算器、INT(458)は第2の
加算器の出力を積分する積分器で、積分器の出力の値が
2π相当の値以上となった場合にこの積分器はリセット
する機能を備えている。この積分器出力は前記第1の加
算器AD1(452)の2入力のうちの1つの入力に導
かれる。第1の加算器AD1(452),演算増幅器A
MP454,積分器INT458で欲しられたフェーズ
ロックトループ(PLL)を構成する。この回路構成に
より電圧位相θaと同相の位相信号θbを得ることがで
きる。PS460は得られたθbと前記制御指令出力装
置400からの制御指令値から制御パルスを作成するパ
ルス位相回路である。
【0011】この回路の動作を図5を用いて説明する。
sinθ は直列コンデンサ両端の電圧1相分の規格化され
た基準電圧を示す。演算回路CAL450ではsinθ と
同位相で0から2πを繰り返しとする鋸波θaが作成さ
れる。θaは内部で作られた位相信号θbと第1の加算
器で位相差が計算される。この位相差はAMP454で
フィルタリング増幅され、平滑された直流分の位相差Δ
θを得る。Δθは積分器INT458で積分されθが作
られる。積分器は2π相当となったときリセットされθ
bの鋸波θaと同位相の位相が作られる。これが制御パ
ルスを作る基準パルス位相を与える信号となる。PSで
は鋸波θbと制御指令出力装置400からの制御指令E
cとを比較し、一致したところで制御パルスを出力す
る。他相の基準パルス位相はθbを必要な角度だけ移相
することによって得られる。パルス位相制御装置401
は演算回路CAL450,第1の加算器AD1(45
2),演算回路AMP454,積分器INT456及び
位相器PS460で構成される。図6に判断回路402
の動作を含めたパスル位相制御装置の動作説明を示す。
外部の運転指令回路COMからtoにおいてサイリスタ
制御直列コンデンサを容量性から誘導性に変更した場合
を考える。容量性から誘導性に変更した場合は基準パル
スの位相が180度遅れることになる。このため判断回
路402では180度の遅れに相当する信号−Vcを第2
の加算器AD2(456)に出力する。このため平滑化
直流量に変換された位相差Δθに−Vcが加算され、積
分器INT458ではto時点において位相が180度遅れた
鋸波θbが得られる。移相した鋸波から制御パルスは位
相回路PS460で制御指令出力装置400からの制御
指令値Ecと比較することにより作られる。
【0012】誘導性から容量性への変更が有った場合は
基準パルス位相が180度進むことになるので、この場
合は判断回路402では180度の進みに相当する信号
Vcを第2の加算器AD2(456)に出力する。第2
の加算器で加算された信号Δθが積分器INT458で
積分され180度進んだ鋸波θbが得られる。なお、第
2の加算器の出力は積分器INT458の入力となるの
で、位相を変化させるときのみ移相させる±180度相
当分だけ加算し、移相が完了した時点では積分器の入力
はもとの値に戻す必要がある。
【0013】容量性から誘導性またはこの逆に変更した
場合、直列コンデンサ両端の電圧検出器44から作られ
る基準位相θaは、サイリスタ制御直列コンデンサの制
御パルスが変更され、これに伴って図3に示したように
両端の電圧位相が変化して変わっていくことになり短い
時間の後、180度進みまたは遅側に移相して定常状態
に達する。
【0014】本発明の直列コンデンサ制御装置の使用例
として、送電線にサイリスタ制御直列コンデンサを挿入
し起動する場合は、最初容量性で起動するとコンデンサ
への充電電流が流れて、種々の悪影響を与える。従って
起動時は誘導性として起動するのがよい。このような場
合判断回路402で誘導性として起動し、起動終了後は
容量性に変更し、必要な補償容量で運転するようにする
のが好適である。
【0015】また一般の電力系統の系統事故時に容量性
で運転すると事故電流が大きくなることが考えられる。
この場合も電力系統に本発明の直列コンデンサ制御装置
を挿入して、誘導性として動作させることにより事故電
流を抑えることが有効であり、このような運転も本発明
によれば容易に行える。
【0016】また系統事故時に図面には記載していない
が、直列コンデンサがアレスタ等保護装置により短絡さ
れ直列コンデンサ両端の電圧が検出できないとか電圧が
低下して検出できない場合にはパルスの基準点が得られ
ない。このような場合には位相記憶手段を持ったパルス
位相制御装置を使って運転するのが好適である。即ち、
事故前の位相に基づいて制御パルスを作り運転すること
が事故除去時の電力回復を早くすることが可能となる。
【0017】さらに、図7に本発明の制御装置を適用し
た場合の実施例を示す。2回線送電線のうちの1回線の
インピーダンスをサイリスタ制御直列コンデンサで制御
する場合を示す。1は発電所、2は負荷の交流系統、3
は昇圧用変圧器、41,42は発電所1の電力を負荷2
に送電する2回線からなる送電線、411,412は送
電線のインダンクタンス、401〜404は送電線のイ
ンダンタンス補償用のサイリスタ制御直列コンデンサ
で、詳細は403に示された構成と同等である。各々の
サイリスタ制御直列コンデンサは以下から構成される。
4031,4032は直列補償用コンデンサ、4051,4
052はリアクトル、TH1〜TH4はリアクトルの電
流を位相制御するサイリスタ、4060は送電線42を
流れる電流を検出する交流電流変成器、4071,40
72は直列コンデンサ4031と4032の両端の電圧
を検出する交流電圧変成器である。50はサイリスタ制
御直列コンデンサ403の運転指令装置、51は交流電
流変成器4060と交流電圧変成器4071と4072
とからサイリスタ制御直列コンデンサのインピーダンス
を演算するインピーダンス演算回路、52は運転指令装
置50からのインピーダンス指令値とインピーダンス演
算値との偏差を求める加算器、53は偏差増幅回路、5
4,55は偏差増幅回路の出力、運転指令装置50から
の運転指令値及び直列コンデンサの両端の電圧からサイ
リスタ制御直列コンデンサを指令値に応じたインピーダ
ンスに制御するためのパルスを出力する位相制御回路で
ある。サイリスタ制御直列コンデンサを送電線に投入す
るときを一例に、本装置による動作を説明する。
【0018】送電線に直列コンデンサを投入するとき直
列コンデンサのインピーダンスは零で投入するのが送電
線電流を乱さないので好ましい。このため直列コンデン
サ4031はリアクトル(誘導性インピーダンス)、4
032はコンデンサ(容量性インピーダンス)として動
作させ、2つのサイリスタ制御直列コンデンサのトータ
ルのインピーダンスを出来るだけ零に近づける。即ち、
直列コンデンサ4031のサイリスタTH1,TH2は全導
通状態として誘導性インピーダンスとする。一方直列コ
ンデンサ4032のサイリスタはオープン状態として容
量性インピーダンスとする。サイリスタ制御直列コンデ
ンサのトータルのインピーダンスは(容量性−誘導性)
のインピーダンスとなる。従って、装置設計時点でこの
容量性インピーダンス(直列コンデンサのインピーダン
ス)=誘導性インピーダンスと設計しておけば投入時の
インピーダンスを理論上、零とすることができる。この
動作を行わせるため、運転指令装置から位置制御装置5
4にはサイリスタを全導通とし、リアクトルとして動作
させる点弧角を指令する。一方の位相制御回路55には
サイリスタをブロックする(パルスを出さない)指令を
出す。その後、サイリスタ制御直列コンデンサ4032
をデブロック(起動)して、容量性インピーダンスとし
て動作させ、さらに4031の動作を容量性インピーダ
ンスとしてトータルインピーダンスが必要なインピーダ
ンスとなるように制御する。またサイリスタ制御直列コ
ンデンサ4032をデブロックするときに誘導性インピ
ーダンス、即ち全導通状態でデブロックすると同時に、
サイリスタ制御直列コンデンサ4031を容量性インピ
ーダンスに制御する。この後、サイリスタ制御直列コン
デンサ4032も容量性インピーダンスに制御して必要
な容量性インピーダンスとする。
【0019】本発明では上述したようにサイリスタ制御
直列コンデンサのインピーダンスが誘導性と容量性いず
れも高速に行えるので、直列コンデンサの送電線への投
入も安定に行える。
【0020】
【発明の効果】サイリスタ制御直列コンデンサを容量性
から誘導性、また誘導性から容量性と広範囲に制御する
場合に、安定でかつ高速なインピーダンス制御可能なサ
イリスタ制御直列コンデンサ装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御装置を備えたサイリスタ制御直列
コンデンサの一実施例。
【図2】サイリスタ制御直列コンデンサのインピーダン
ス特性。
【図3】サイリスタ制御直列コンデンサの動作を説明す
るための図。
【図4】図1のパルス位相制御装置の詳細ブロック。
【図5】パルス位相制御装置の動作説明図。
【図6】パルス位相制御装置の動作説明図。
【図7】本発明の直列コンデンサの一実施例。
【符号の説明】
10…交流系統、20…負荷系統、30…交流送電線、
31…交流送電線30のリアクタンス、40…直列コン
デンサ、41…並列リアクトル、42,43…サイリス
タ、44…電圧検出器、400…制御指令出力装置、4
01…パルス位相制御装置、402…判断回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力送電線のリアクタンスを補償する直列
    コンデンサと、 該直列コンデンサに対して並列に接続されたリアクトル
    と、 該リアクトルに流れる電流を制御する逆並列接続された
    サイリスタとを備えた前記直列コンデンサのインピーダ
    ンス値を可変にするサイリスタ直列コンデンサ制御手
    段、 運転指令を入力して前記サイリスタ直列コンデンサ制御
    手段を制御する制御指令値を出力する制御指令出力手
    段、 前記サイリスタ直列コンデンサ制御手段を容量性で使用
    するか、誘導性で使用するかを判断する判断手段、 前記直列コンデンサの両端電圧を検出する電圧検出手
    段、 該電圧検出手段により検出された電圧から前記直列コン
    デンサに並列接続されたサイリスタを制御する基準位相
    パルスを作成し、前記制御指令出力手段の出力信号に応
    じて前記基準位相パルスを移相するパルス位相制御手
    段、 該パルス位相制御手段は前記判断手段に対応して前記基
    準位相パルスを移相する機能を持って構成される直列コ
    ンデンサ制御装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項の直列コンデンサ制
    御装置において、 前記判断手段は外部運転指令値からのインピーダンス指
    令が容量性から誘導性または誘導性から容量性に変化し
    た場合のみ前記パルス位相制御手段の基準パルス位相を
    移相することを特徴とする直列コンデンサ制御装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項の直列コンデンサ制
    御装置において、 前記サイリスタ直列コンデンサ制御手段は誘導性インピ
    ーダンスとして起動し、起動した後の所定の時間経過
    後、必要な補償容量に制御して容量性に変更することを
    特徴とする直列コンデンサ制御装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項の直列コンデンサ制
    御装置において、 前記電力系統に事故が発生したときは前記サイリスタ直
    列コンデンサ制御手段は誘導性インピーダンスとなるこ
    とを特徴とする直列コンデンサ制御装置。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項の直列コンデンサ制
    御装置において、 前記電力系統の事故時に前記パルス位相制御手段の基準
    位相パルスとして事故前の値を用いて前記サイリスタ直
    列コンデンサ制御手段のインピーダンスを制御すること
    を特徴とする直列コンデンサ制御装置。
JP7226236A 1995-09-04 1995-09-04 直列コンデンサ制御装置 Pending JPH0974682A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014204460A (ja) * 2013-04-01 2014-10-27 住友電気工業株式会社 限流・潮流制御装置
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